JP5984404B2 - 電源及び停電検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載される電源及び停電検知装置に関する。
装置に商用交流電源からの交流電圧が供給されない状態(停電状態ともいう)には、商用交流電源からの交流電圧の供給が停電等で断たれた場合、また、供給される交流電圧が装置の仕様範囲外に大きく低下した場合、また、ユーザによって装置が動作している状態で電源ケーブルが引き抜かれた場合がある。この停電状態を検知し、装置を正常に停止できる状態に遷移してから、電源回路を停止させることが望ましい。特許文献1では、この停電状態を検知する構成として、電源の全波整流回路に、第一コンバータ(絶縁型DC/DCコンバータ)と、第二コンバータ(絶縁型DC/DCコンバータ)を並列に接続して、停電状態を検知して第二コンバータを停止することで、第一コンバータによる電圧供給を一定時間継続し、装置を正常に停止できる状態に遷移する方法が提案されている。
ところで、画像形成装置としての複写機、プリンタ、ファクシミリ等に搭載され、記録材に画像を定着する定着装置として、エンドレスベルトと、エンドレスベルトの内面に接触するセラミック製のヒータ(以降、セラミックヒータという)と、エンドレスベルトを介してセラミックヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有する定着装置が知られている。この定着装置に供給する電力の制御手段として、商用交流電源から供給される電力を、トライアック等のスイッチ素子を用いて位相制御する方法が用いられている。供給される交流電圧波形の位相制御には、位相制御の基準となるタイミングとして、交流電圧が0Vになるタイミング、所謂、ゼロクロスタイミング(以降、ゼロクロスという)を正確に検知する必要がある。なお特許文献2にゼロクロスタイミングを検知する回路が開示されている。
特許第4080764号 特開2003−199343号公報
上記の停電状態のうち、ユーザによって装置の電源ケーブルが引き抜かれた際に、交流電圧を検知することによって停電状態を検知する場合、電源のノイズ対策としてもうけられているXコンデンサに充電された電荷の影響によって、電源回路の電圧の低下が遅延して停電状態の検知に時間がかかる場合があった。Xコンデンサを放電する抵抗の抵抗値を小さくすることで、この遅延は改善できる。しかし、一方で、装置が動作していない待機状態における電力をより低減する要求が強まっており、停電状態を検知する回路の消費電力を低減又は抑制する必要もある。つまり、停電状態を早期に検知し、かつ、装置の待機時の消費電力を低減することが求められている。
上記目標を達成するため、本発明の電源は、入力される交流電圧を全波整流する整流手段と、前記整流手段によって整流された電圧を変換する第一コンバータと、前記第一コンバータに並列に接続された第二コンバータと、前記第一コンバータからの出力電圧が電源電圧として供給され、前記交流電圧のゼロクロスを検知するゼロクロス検知手段と、前記整流手段によって全波整流した後の電位とグランドとの間に接続された第一容量素子と、前記第一容量素子に充電された電荷を放電する第一放電抵抗と、前記第一放電抵抗に流れる電流を用いて前記交流電圧を検知し、検知した電圧が閾値より小さい場合に、前記第二コンバータの動作を停止する電圧検知手段と、前記第一放電抵抗と前記電圧検知手段の間に接続されており、前記第一コンバータからの前記出力電圧が供給されることによりオンされ、該出力電圧が断たれることによりオフされる第一のスイッチと、前記第一コンバータから前記出力電圧を供給する供給状態と前記出力電圧を遮断する遮断状態に切り換える第二のスイッチと、を有し、前記第二のスイッチを前記遮断状態にすることにより、前記第一のスイッチをオフして前記第一放電抵抗への電流の流れを遮断し、且つ、前記ゼロクロス検知手段の動作を停止した第一の状態と、前記第二のスイッチを前記供給状態にすることにより、前記第一のスイッチをオンして前記第一放電抵抗を通電状態にし、且つ、前記ゼロクロス検知手段が動作する第二の状態と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、記録媒体を搬送しつつ加熱する加熱装置を備えた画像形成装置において、前記加熱装置の動作を制御する制御手段と、前記画像形成装置に電力を供給する電源と、を有し、前記電源は、入力される交流電圧を全波整流する整流手段と、前記整流手段によって整流された電圧を変換する第一コンバータと、前記第一コンバータに並列に接続された第二コンバータと、前記第一コンバータからの出力電圧が電源電圧として供給され、前記交流電圧のゼロクロスを検知するゼロクロス検知手段と、前記整流手段によって全波整流した後の電位とグランドとの間に接続された第一容量素子と、前記第一容量素子に充電された電荷を放電する第一放電抵抗と、前記第一放電抵抗に流れる電流を用いて前記交流電圧を検知し、検知した電圧が閾値より小さい場合に、前記第二コンバータの動作を停止する電圧検知手段と、前記第一放電抵抗と前記電圧検知手段の間に接続されており、前記第一コンバータからの前記出力電圧が供給されることによりオンされ、該出力電圧が断たれることによりオフされる第一のスイッチと、前記第一コンバータから前記出力電圧を供給する供給状態と前記出力電圧を遮断する遮断状態に切り換える第二のスイッチと、を有し、前記制御手段からの指示に応じて、前記第二のスイッチを前記遮断状態にすることにより、前記第一のスイッチをオフして前記第一放電抵抗への電流の流れを遮断し、且つ、前記ゼロクロス検知手段の動作を停止した第一の状態と、前記第二のスイッチを前記供給状態にすることにより、前記第一のスイッチをオンして前記第一放電抵抗を通電状態にし、且つ、前記ゼロクロス検知手段が動作する第二の状態に切り換え可能であり、前記制御手段は、前記ゼロクロス検知手段によって前記交流電圧のゼロクロスを検知した結果に応じて、前記加熱装置への電力を制御することを特徴とする。
本発明によれば、停電状態を早期に検知することができ、且つ、装置の待機状態における消費電力を低減することができる。
画像形成装置の概略図。 実施例1の電源回路図。 実施例1のゼロクロス検知部を示す図。 実施例1の停電検知動作の説明図。 実施例1の停電検知動作の説明図。 実施例1の停電検知動作の説明図。 実施例1の停電検知動作の説明図。 実施例1の電源回路の制御シーケンスを示すフォローチャート。 実施例2の電源回路の説明図。
次に、上述した課題を解決するための本発明の具体的な構成について、以下に実施例に基づき説明する。なお、以下に示す実施例は一例であって、この発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(本発明が適用される装置構成例の説明)
図1は、本発明が適用される装置の一例である電子写真方式の画像形成装置の断面図である。給紙カセット11に積載された記録媒体としての記録紙はピックアップローラ12によって1枚ずつ給紙カセット11から送出され、給紙ローラ13によってレジストローラ14に向けて搬送される。記録紙はレジストローラ14によって所定のタイミングで画像形成部に搬送される。画像形成部としてのプロセスカートリッジ15は、帯電部としての帯電ローラ16、現像部としての現像ローラ17、クリーニング部としてのクリーナ18、及び、トナー像が形成される感光ドラム19を一体的に構成したものであり画像形成装置に対して着脱可能である。電子写真方式の画像形成動作は、まず、感光ドラム19の表面が帯電ローラ16によって一様に帯電された後、露光部であるスキャナユニット21により画像信号に基づいて感光ドラム19に露光が行なわれる。スキャナユニット21内のレーザダイオード22から出射されるレーザ光は、回転するポリゴンミラー23および反射ミラー24を経て主走査方向に、感光ドラム19の回転により副走査方向に走査され、感光ドラム19の表面上に潜像が形成される。感光体ドラム19の潜像は現像ローラ17によってトナーが供給されて感光ドラム19上にトナー像として可視化される。そして感光ドラム19上のトナー像は転写ローラ20によって、レジストローラ14から搬送されてきた記録紙上に転写される。続いて、トナー像が転写された記録紙は加熱装置100に搬送されると記録紙は加熱及び加圧処理されて、記録紙上に転写されたトナー像が記録紙に定着される。記録紙はさらに中間排紙ローラ26、排紙ローラ27によって画像形成装置外に排出され、一連の画像形成動作が完了する。なお、定着部100の動作については後述するが、商用交流電源からの交流電圧のゼロクロスのタイミングに基づき、投入する電力を位相制御、又は、位相制御波形を含む複数周期に渡る制御方法によって、電力制御が行われている。200は画像形成装置で用いる電源回路である。商用電源としての外部電源部40から供給される交流電圧は、電源ケーブル50を介して、電源回路200に供給される。
図2は実施形1の電源回路200を示している。外部電源部40は、グランド電位への接地点GND、及び、交流電源201で構成されている。交流電源201は、LIVEラインとNEUTRALライン間に交流電圧を出力している。本実施例では外部電源部40において、NEUTRALラインがGNDに接地されている。ただし、本実施例の効果は、LIVEライン側がGNDに接地されている場合でも有効である。また、画像形成装置のフレームグランド(以降、FGという)がGND(グランド)と接続されていない状態でも、後述するゼロクロスの検知精度を満足できる。本実施例では外部電源部40と電源回路200は、LIVEライン、NEUTRALライン、GNDラインの3ラインで接続されている。画像形成装置のFGは、GNDラインと接続されている。交流電源201から供給されている交流電圧はブリッジダイオード回路BD1で全波整流され、一次平滑コンデンサC2で平滑される。一次平滑コンデンサC2の低い側の電位をDCL、高い側の電位をDCHとする。ブリッジダイオード回路BD1及び、一次平滑コンデンサC2の後段には、第一コンバータ(コンバータ1)及び、第二コンバータ(コンバータ2)が並列に接続されている。コンバータ1は絶縁型DC/DCコンバータであり、入力される1次側の直流電圧を変換して出力側である2次側に直流の5V(V5)を出力している。コンバータ2は絶縁型DC/DCコンバータであり、入力される1次側の直流電圧を変換して出力側である2次側に直流の24V(V24)を出力している。
一般に電源回路では、ノイズ対策用として商用交流電源から交流電圧が供給されるライン間に設けられた容量素子(以降、Xコンデンサという)を有しているものがある。図2においてC1はXコンデンサである。Xコンデンサを用いる電源回路において、ユーザが電源回路に電力を供給する電源ケーブルを抜いた際に、Xコンデンサには交流電源からの電荷が充電されていることがある。ユーザが電源ケーブルを引き抜いた際に、電源ケーブルのコンセント端子に触れてしまう可能性があるため、Xコンデンサに充電された電荷を放電するための放電抵抗(以降、Xコンデンサ放電抵抗という)が必要になる。抵抗R1とR2は、XコンデンサC1を放電するために用いられるXコンデンサ放電抵抗である。ユーザが外部電源部40から電源ケーブル50を引き抜いた場合、外部電源部40と電源回路のLIVE、NEUTRAL,GND3つのラインが遮断される。XコンデンサC1の充電状態が正(NEUTRALに比べてLIVE側の電位が高い)の場合、Xコンデンサ放電抵抗R1、ブリッジダイオード回路BD1を介して、電荷が放電される。また、XコンデンサC1の充電状態が負(NEUTRALに比べてLIVE側の電位が低い)の場合、Xコンデンサ放電抵抗R2、ダイオードブリッジ回路BD1を介して、電荷が放電される。
上記の特許文献1には、ゼロクロス検知回路及び、交流電圧の全波整流後の電位(ライン)とFG(フレームグランド)との間の容量成分を有する電源回路が開示されており、端子雑音などのノイズ対策として全波整流後の電位とFGとの間に容量素子としてのYコンデンサと呼ばれるコンデンサが設けられている。ゼロクロスのタイミングを正確に検知するには、このYコンデンサを放電するための抵抗(以降、Yコンデンサ放電抵抗という)が必要である。図2においてコンデンサC3及びC4は、ノイズ対策用のYコンデンサである。YコンデンサC3が無い場合(YコンデンサC4のみを有する場合)にも、以下で説明するが、本実施例で説明するYコンデンサ放電抵抗の効果を得ることができる。同様に、YコンデンサC4が無い場合(YコンデンサC3のみを有する場合)にも、本実施例で説明するYコンデンサ放電抵抗の効果を得ることができる。抵抗R3及びR4は、YコンデンサC3及びC4を放電するためのYコンデンサ放電抵抗である。D1及びD2は逆流防止用のダイオードである。なお、Yコンデンサ放電抵抗の効果は図3に基づき後述する。このように、本実施例では、第一容量素子としてのYコンデンサ及び、Yコンデンサを放電するための第一放電抵抗としてのR3及びR4、第二容量素子としてのXコンデンサ及び、Xコンデンサを放電するための第二放電抵抗としてのR1及びR2が設けられた構成である。
Q1はYコンデンサ放電抵抗に流れる電流を遮断するために用いる第一のスイッチ素子としてお高耐圧トランジスタである。本実施例ではQ1に高耐圧のバイポーラトランジスタを用いているが、FET(電界効果トランジスタ)等の他のスイッチ素子を用いることも可能である。抵抗R9はトランジスタQ1を駆動するためのプルアップ抵抗であり、抵抗R8はトランジスタQ1を保護するための抵抗である。ここで、Xコンデンサ放電抵抗R1とR2は、ユーザが電源ケーブル50を引き抜いた場合にXコンデンサに充電された電荷を放電する抵抗素子である。抵抗R3及びR4はトランジスタQ1がOFFしている場合には、Xコンデンサを放電する抵抗として機能しない。
ところで、Xコンデンサ放電抵抗R1及びR2も、YコンデンサC3及びC4に充電した電荷を放電する機能を有している。しかし、YコンデンサC3及びC4の容量に対して、抵抗値が十分に小さくないため、時定数遅延(図3で後述する)によるゼロクロスタイミングの検知精度が低下してしまう。Yコンデンサ放電抵抗R3及びR4は、Xコンデン放電抵抗R1とR2のうち、少なくともゼロクロス検知回路202に電流を供給するXコンデンサ放電抵抗R2よりも、抵抗値が小さく設定していることが特徴である。本実施例1の構成では、Xコンデンサ放電抵抗R2はゼロクロスタイミングを検知するためのゼロクロス検知抵抗としても機能しており、Xコンデンサの放電の機能と兼用している。抵抗値の大きさの条件は以下のとおりである。
・Xコンデンサ放電抵抗(ゼロクロス検知抵抗)R2の抵抗値>Yコンデンサ放電抵抗R3の抵抗値
・Xコンデンサ放電抵抗(ゼロクロス検知抵抗)R2の抵抗値>Yコンデンサ放電抵抗R4の抵抗値
CPU203は電源装置200及び、図1の画像形成装置を制御を実行する制御部である。CPU203による制御の詳細は、図8のフローチャートで後述する。
図2において、Vccはコンバータ1の補助巻線から供給される電圧である。補助巻線電圧VccはフォトカプラPC2の1次側のトランジスタを介して供給される。なお、フォトカプラPC2の一次側のトランジスタの供給能力が不足する場合には、別途、出力増幅用にトランジスタ等を用いて、補助巻線電圧Vccを出力する構成とすればよい。CPU203から出力されるスタンバイ信号(以下、Stanby信号と記す)がHigh状態になると、Vccが供給され、VccはHigh状態(補助巻線電圧が出力された状態)になる。CPU203から出力されるStanby信号がLow状態になると、Vccが供給されず、VccはLow状態(基準電位DCLと同電位の状態)になる。補助巻線電圧Vccによって、後述するゼロクロス検知部202、コンバータ2、及び、トランジスタQ1(第一のスイッチ素子)、電圧検知部205を駆動させる電力が供給される。
次に、ゼロクロス検知部202を説明する。交流電源201から供給される、NEUTRALラインの電位がLIVEラインの電位より高い場合、Xコンデンサ放電抵抗R2を介してゼロクロス検知部202に電流が流れる。Xコンデンサ放電抵抗R2から供給された電流が、ゼロクロス検知部202のトランジスタQ2のベース端子に流れると、トランジスタQ2はON状態となる。抵抗R5及びコンデンサC5はトランジスタQ2の動作タイミングの調整する回路である。トランジスタQ2がON状態になると、フォトカプラPC1の一次側ダイオードに印加される電圧が低下し、フォトカプラPC1の2次側トランジスタはOFF状態となる。フォトカプラPC1の2次側トランジスタがOFF状態になると、コンバータ1の出力電圧V5によって、プルアップ抵抗R7を介して、ゼロクロス信号(以下、Zerox信号と記す)の電圧が上昇し、CPU203はZerox信号のHigh状態を検知する。NEUTRALラインの電位がLIVEラインの電位より低い場合、Xコンデンサ放電抵抗R1を介して電流が流れる状態であり、Xコンデンサ放電抵抗R2には電流が流れないため、トランジスタQ2はOFF状態となる。トランジスタQ2がOFF状態になると、フォトカプラPC1の一次側ダイオードには、補助巻線電圧Vccからプルアップ抵抗R6を介して電流が流れるため、フォトカプラPC1の2次側トランジスタはON状態となる。フォトカプラPC1の2次側トランジスタがON状態になると、Zerox信号の電圧が低下し、CPU203はZerox信号のLow状態を検知する。ゼロクロス波形については図3を用いて後述する。
次に、電圧検知部205の説明を行う。Yコンデンサ放電抵抗R3及びR4に流れる電流は、コンデンサC6に充電される。R10はコンデンサC6の放電抵抗である。抵抗R11及びコンデンサC7で平滑された電圧Vinは電圧検知部205へ入力される。交流電源201の電圧が低下すると、コンデンサC6への充電電流が低下し、電圧検知部205の検知電圧Vinは低下する。電圧検知部205は、電圧Vinが所定の閾電圧Vth(本実施例では1.16V)以下になった場合に、VoutをLow状態とし、コンバータ2の出力を停止する。コンバータ2の出力が停止し、V24の電圧が低下すると、V24の電圧を抵抗R12及びR13で分圧した信号(V24sense信号)の電圧は低下する。CPU203は、V24sense信号によって、コンバータ2が停止したことを判断する。なお、停電検知方法の詳細については、図4〜図7に基づき後述する。
次に、装置が動作していない省エネ状態時における図2の回路の動作について説明する。省エネ状態ではStanby信号がLow状態のため、補助巻線電圧VccはLow状態となる。VccがLow状態のため、ゼロクロス検知部202の抵抗R6、フォトカプラPC1の一次側ダイオード、トランジスタQ2のコレクタ端子には電流が流れない状態となり、消費電力を抑えることができる。またコンバータ2への電力供給が停止され、コンバータ2のスイッチング動作を停止することで消費電力を抑えることができる。また、補助巻線電圧VccがLow状態のため、高耐圧トランジスタQ1はOFF状態となる。そのため、LIVEのラインからYコンデンサ放電抵抗R3を介して流れる電流及び、NEUTRALのラインからYコンデンサ放電抵抗R4を介して流れる電流を遮断して消費電力を抑えることができる。このような消費電力を抑えた状態では、フォトカプラPC1の2次側トランジスタが常にOFF状態となるため、Zerox信号は常にHigh状態となる(つまり、ゼロクロスタイミングを検知できない状態)。また、電圧検知部205の入力電圧Vinは常にLowの状態となる(つまり、交流電源からの電圧を検知できない状態)。
次に、装置のスタンバイ時や画像形成時などの動作状態における図2の回路の動作について説明する。このような動作状態では、交流電源201のゼロクロスタイミング及び入力される電圧を検知可能な状態である。ゼロクロスタイミング及び電圧が検知可能な状態では、Stanby信号がHigh状態のため、補助巻線電圧VccはHigh状態となる。VccがHigh状態のため、トランジスタQ1及び、ゼロクロス検知部202、電圧検知部205、コンバータ2を駆動する電力が供給されている状態となる。抵抗R6、フォトカプラPC1の一次側ダイオード、トランジスタQ2のコレクタ端子には電流が流れる状態となり、ゼロクロス検知部202の消費電力は増大する。また、コンバータ2が起動するため、コンバータ2の消費電力が増大する。補助巻線電圧VccがHigh状態では、高耐圧トランジスタQ1はON状態となり、電圧検知部205は交流電源201の電圧を検知可能な状態となる。LIVEのラインからYコンデンサ放電抵抗R3を介して流れる電流、及び、NEUTRALのラインからYコンデンサ放電抵抗R4を介して流れる電流によって消費電力が増大する。ゼロクロスタイミングや電圧を検知可能な状態では、電源回路200で消費される電力が大きくなる。
このように、本実施例の電源回路200は、トランジスタQ1(第一のスイッチ素子)をOFF状態にすることで、Yコンデンサ放電抵抗R3及びR4に電流を遮断すると共に、電圧検知部205が電圧検知に用いる電流も遮断し、消費電力を低減できること特徴としている。
次に、図3に基づき、Yコンデンサ放電抵抗R3及びR4の効果について説明する。図3は、本実施形のYコンデンサ放電抵抗R3及びR4の、ゼロクロスタイミングの検知精度に与える影響を説明するための図(シミュレーション図)である。図3の波形は、XコンデンサC1=0.56μF、YコンデンサC3=C4=2200pF、Xコンデンサ放電抵抗R1=R2=1000kΩ、Yコンデンサ放電抵抗R3=R4=150kΩの条件によるシミュレーション結果である。
波形301は交流電源201からの交流電圧波形(220Vrms、50Hz)を示している。交流電圧波形の上にゼロクロスポイントとして、Zerox1、Zerox2、Zerox3、Zerox4を矢印で示している。波形302はYコンデンサ放電抵抗R3,R4を通電した状態におけるゼロクロス波形を示している。波形302では、Zerox信号の立ち下りのタイミングが、交流電源201のゼロクロス、Zerox1及び、Zerox3と一致している。また、Zerox2、Zerox4のタイミングは、CPU203の内部で検知している。具体的には、まずCPU203によって、Zerox1からZerox3までの期間(交流電源201の一周期)を算出(本例では20msec)する。Zerox信号の立ち下りタイミングである、例えば、Zerox1(3)から、半周期後(本例では10msec)のタイミングを、Zerox2(4)のタイミングとして、CPU203は予測している。このように、ゼロクロスの立ち下りタイミング、又は、立ち上りタイミングの一方が分かれば、立ち上りと立ち下りの両方のゼロクロスを検知、及び予測することができる。
波形303は、Yコンデンサ放電抵抗を遮断した状態における、ゼロクロス波形(実施例3で説明する第三の状態における波形)を示している。波形303では、立ち上り及び、立下ちりのタイミングが、波形301の交流電源のゼロクロスと一致していない。この誤差は、YコンデンサC3及びC4に充電された電荷が、放電されるまでにかかる時間(CR遅延)によって生じている。波形303の状態では、Xコンデンサ放電抵抗R1、R2と、YコンデンサC3及、C4によるCR遅延によって、ゼロクロスタイミングの検知に誤差が生じている。波形302では、Yコンデンサ放電抵抗R3及びR4の抵抗値が小さいため、波形303のようなCR遅延が低減され、ゼロクロスタイミングの検知誤差を改善することができる。波形303の状態におけるゼロクロス検知の誤差は、交流電源201からの交流電圧や、外部電源部40におけるGNDへの接地状態によって変化する。そのため、波形303のZerox信号からは、ゼロクロスタイミングを正確に検知することは難しい。なお、波形303では、立ち上り、又は、立ち下りのタイミングや回数に基づき、波形301に示した交流電源201からの交流電圧の周期(周波数)を検知することは可能である。
図4は本実施形の停電検知の動作を説明するためのシミュレーション図である。本シミュレーションでは、交流電源201の電圧を220Vrms(実効電圧値)、コンバータ1の出力が5V、6A(30Wの定電力負荷)、コンバータ2の出力が24V、6A(144Wの定電力負荷)、コンバータ1及びコンバータ2の変換効率は90%、一次平滑コンデンサC2を270μFとしてシミュレーションを行った。
波形400は交流電源201からの入力電圧波形(LIVE端子〜NEUTRAL端子間の電圧)を示している。本実施例では、図のACOFFのタイミング(交流電圧波形の1周期半後:30msec)で、電源ケーブル50が引き抜かれた場合を想定している。波形400では電源ケーブル50が引き抜かれたタイミングから、XコンデンサC1に充電されている電荷が放電され、放電後に電圧が0Vになることが分かる。波形411は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧を示す。波形421はZerox信号を示している。ここで、ゼロクロス検知部202を用いた、第一の停電検知手段の一例について説明する。本実施例では1全波(20msec)の瞬断時(瞬時的な停電状態)には停電状態を検知せずに、V24及びV5の出力を継続可能であり、かつ、できる限り早く停電状態を検知する方法について説明する。交流電源201が停電状態になった場合、ゼロクロスを検知できなくなるため、交流電源の停電状態を判断することができる。本実施例において、交流周波数50Hzのゼロクロスの立ち上り及び、立ち下りは、交流周期(20msec)毎にしか検知できないため、最大20msecの検知誤差が生じる。周波数変動等の誤差要因として、5msecを考慮した場合、最後にゼロクロスの立ち上りを検知したタイミングから、ゼロクロスの立と上りを検知できない状態が、予め設定した時間以上、つまり、45msec以上経過した場合に、停電状態を検知すれば良い。
また、Zerox信号421では、停電状態になった暫く後に、ゼロクロスの立ち下りを検知していることが分かる。これは、XコンデンサC1に負の電荷が充電された状態において、電源ケーブル50が引き抜かれた場合、XコンデンサC1の電荷によって、トランジスタQ2にベース電流が供給され続ける。そのため、Zerox信号はHigh状態を保持し、XコンデンサC1の放電後に、Zerox信号はLow状態となり、ゼロクロスの立ち下りを検知する。Zeroxの立ち下りを最後に検知できるタイミングは、XコンデンサC1に充電された電荷に依存するため、ばらつきが大きくなる。そのため、本実施例の第一の停電検知手段は、最後にゼロクロスの立ち上りを検知してから、次に立ち上りを検知するまでの時間と、最後にゼロクロスの立ち下がりを検知してから、次に立ち下がりを検知するまでの時間の、どちらか一方が45msec以上になった場合に、停電状態の検知を行っている。ゼロクロスを用いて停電状態を検知する場合、波形421に示したように、ゼロクロスを検知した直後に、交流電源からの電圧の供給が断たれる(停電する)タイミング(ACOFFのタイミング)が、ゼロクロスを用いて停電状態を検知するのに最も時間がかかる条件となる。図4に示した例では、第一の停電検知手段によって、ACOFFのタイミングで停電状態になってから約45msecで検知可能である。
電圧検知部205による第二の停電検知手段について説明する。波形431は、電圧検知部205の入力電圧Vinを示している。ACOFFのタイミングから入力電圧Vinが低下し、閾電圧値Vth以下になるタイミング(60msec)でコンバータ2の動作を停止させる。前述したように、1全波(20msec)の瞬断時には停電状態を検知しないように、電圧検知部205は停電後30msecでコンバータ2を停止するように設定してある。
波形441はコンバータ2の出力電圧V24の電圧値を示している。コンバータ2の動作が停止すると、出力電圧は急激に低下する。V24の電圧が低下すると、V24の分圧抵抗値である、V24senseの値が低下し、Low状態となる。V24sense信号に基づき、CPU203が停電状態を検知できる。波形451はコンバータ1の出力電圧V5の電圧値を示している。コンバータ1は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧(411)が、コンバータ1の出力電圧を保持可能な限界電圧値以下に低下すると、コンバータ1は出力電圧V5の電圧を保持できなくなる。本実施例のコンバータ1の限界電圧を120Vとする。出力電圧V5を保持できなくなるタイミングV5OFF(173msec)を図示する。
図4で示したように、第二の停電検知手段によって、ACOFFのタイミングで停電状態になってから約30msecで検知可能である。停電状態を検知してから、コンバータ1が停止するまで、約113msecの猶予時間を得ることができた。上述した猶予時間を使って、画像形成装置及び、電源回路を正常に停止できる状態に遷移させればよい。図4で説明した例では、第二の停電検知手段の方が、第一の停電検知手段よりも早く停電状態を検知できることが分かる。
図5は本実施形1の停電検知手段を説明するためのシミュレーション図である。図4で説明したシミュレーションと一致する点については説明を省略する。本シミュレーションでは、交流電源201からの入力電圧が220Vrmsから100Vrmsに低下する停電状態について説明している。波形500は交流電源201からの入力電圧波形(LIVE端子〜NEUTRAL端子間の電圧)を示している。本実施例では、0msecで、220Vrmsから100Vrmsに電源電圧が低下した場合を想定している。波形511は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧を示す。
ゼロクロス検知部202による第一の停電検知手段について説明する。波形521はZerox信号を示している。交流電源201の電圧が低下しても、ゼロクロスが停止しないため、第一の停電検知手段では、電圧が低下した状態を検知できない。
電圧検知部205による第二の停電検知手段について説明する。波形531は、電圧検知部205の入力電圧Vinを示している。交流電源201の電圧が低下したタイミングから、入力電圧Vinが低下し、閾電圧値Vth以下になるタイミング(95msec)でコンバータ2の動作を停止させる。波形541はコンバータ2の出力電圧V24の電圧値を示している。波形551はコンバータ1の出力電圧V5の電圧値を示している。
前述したように、コンバータ1は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧(511)が、コンバータ1の出力電圧を保持可能な限界電圧値120V以下に低下すると、コンバータ1は出力電圧V5の電圧を保持できなくなる。図5で示したように、第二の停電検知手段によって、一次平滑コンデンサの電圧が120V以下に低下する前に、停電状態を検知可能であり、コンバータ1が停止する前に、画像形成装置及び、電源回路を正常に停止できる状態に遷移することができる。
図6は本実施形1の停電検知手段を説明するためのシミュレーション図である。図4で説明したシミュレーションと一致する点については説明を省略する。波形600は交流電源201からの入力電圧波形(LIVE端子〜NEUTRAL端子間の電圧)を示している。本実施例では、ACOFFのタイミング(25msec)で、電源ケーブル50が引き抜かれた場合を想定している。波形600では電源ケーブル50が引き抜かれたタイミングから、XコンデンサC1に充電されている電荷が放電され、放電後に電圧が0Vになることが分かる。波形611は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧を示す。波形621はZerox信号を示している。ここで、ゼロクロス検知部202を用いた、第一の停電検知手段について説明する。図4で説明したように、最後にゼロクロスの立ち上りを検知したタイミングから、ゼロクロスの立ち上りを検知できない状態が45msec経過した場合に、停電状態を検知できる。第一の停電検知手段は、ACOFF(25msec)で停電してから、30msec経過した、55msecのタイミングで停電状態を検知できる。
電圧検知部205による第二の停電検知手段について説明する。波形631は、電圧検知部205の入力電圧Vinを示している。ここで、図4で説明した波形と比較すると、ACOFFから暫く経過した後に、入力電圧Vinが低下し始めていることがわかる。波形600に示すように、交流電源201の電圧がピーク値に達したタイミングで、電源ケーブル50が引き抜かれると、XコンデンサC1に交流電源201のピーク電圧が充電された状態になる。そのため、XコンデンサC1の電圧が低下する時間の分、波形631で示した入力電圧Vinの電圧が閾電圧値Vth以下に低下し、停電状態を検知できるまでに必要な時間が長くなる。図6の場合、第一の停電検知手段が停電状態を検知するまでに必要な時間は51msecであり、図4の場合と比べて、約21msecの遅延時間が生じている。
この遅延時間の原因は、XコンデンサC1と容量値と、Xコンデンサ放電抵抗R1、R2、及び、Yコンデンサ放電抵抗R3、R4によって決まるCR遅延である。本実施例1では、Xコンデンサ放電抵抗R1、R2よりも抵抗値の低い、Yコンデンサ放電抵抗R3、R4を用いているため、Yコンデンサ放電抵抗を用いない場合に比べて、上述した遅延時間を低減することができる。電圧検知部205を用いて停電状態を検知する場合、図6に示したように、交流電源201の電圧がピーク値に達したタイミングで、電源ケーブル50が引き抜かれると、停電状態を検知するのに最も時間がかかる条件となる。
波形641はコンバータ2の出力電圧V24の電圧値を示している。波形651はコンバータ1の出力電圧V5の電圧値を示している。一次平滑コンデンサC2に充電された電圧(611)が低下し、コンバータ1は出力電圧V5の電圧保持できなくなるタイミングV5OFF(197msec)を図示する。
図6で示したように、第一の停電検知手段によって、ACOFFで停電状態になってから約30msecで検知可能である。停電状態を検知してから、コンバータ1が停止するまで、約142msecの猶予時間を得ることができた。上述した猶予時間を使って、画像形成装置及び、電源回路を正常に停止できる状態に遷移させればよい。図6で説明した例では、第一の停電検知手段の方が早く停電状態を検知できることが分かる。ただし、図6では、電源ケーブル50が引き抜かれたことによる停電状態について説明をしており、例えば交流電源201の出力が0Vに低下した場合などは、XコンデンサC1の電荷は直ちに放電される。そのため、上述した遅延時間が低減し、第二の停電検知手段でも早く停電状態を検知できる。
図7は本実施形1の停電検知手段を説明するためのシミュレーション図である。図4で説明したシミュレーションと一致する点については説明を省略する。本シミュレーションでは、コンバータ1の出力が5V、6A(30Wの定電力負荷)、コンバータ2の出力が24V、0A(0Wの定電力負荷)であり、コンバータ1の出力電圧V5の電力が大きく、コンバータ2の出力電圧V24の電力が非常に低い場合について説明する。
波形700は交流電源201からの入力電圧波形(LIVE端子〜NEUTRAL端子間の電圧)を示している。本実施例では、ACOFF(25msec)で、電源ケーブル50が引き抜かれた場合を想定している。波形711は一次平滑コンデンサC2に充電された電圧を示す。
波形721はZerox信号を示している。ここで、ゼロクロス検知部202を用いた、第一の停電検知手段について説明する。図4で説明したように、最後にゼロクロスの立ち上りを検知したタイミングから、ゼロクロスの立ち上りを検知できない状態が45msec経過した場合に、停電状態を検知できる。第一の停電検知手段は、ACOFF(25msec)で停電してから、30msec経過した、55msecのタイミングで停電状態を検知できる。
電圧検知部205による第二の停電検知手段について説明する。波形731は、電圧検知部205の入力電圧Vinを示している。コンバータ2の出力電圧V24の電力が非常に低い場合は、第二の停電検知手段を用いて、コンバータ2を停止させた場合も、コンバータ2の出力電圧V24は、不図示のコンデンサによって保持される。そのため、コンバータ2の出力電圧V24の電力が非常に低い場合は、V24senseはHigh状態のままであり、コンバータ1の出力が停止する前に、CPU203によって停電状態を検知できない場合がある。ただし、後述する実施例2の電源回路900のように、フォトカプラPC3を追加し、直接停電状態を検知すれば、第二の停電検知手段によって停電状態を検知できる。
波形741はコンバータ2の出力電圧V24の電圧値を示している。
波形751はコンバータ1の出力電圧V5の電圧値を示している。一次平滑コンデンサC2に充電された電圧(711)が低下し、コンバータ1は出力電圧V5の電圧保持できなくなるタイミングV5OFF(352msec)を図示する。
図7で示したように、第一の停電検知手段によって、ACOFFで停電状態になってから約30msecで停電状態を検知できる。停電状態を検知してから、コンバータ1が停止するまで、約297msecの猶予時間を得ることができた。
図8は本実施形1のCPU203による、電源回路200の制御シーケンスを説明するフローチャートである。S800で制御開始すると、S801に進む。S801では、Stanby信号をHigh状態にして、コンバータ2、ゼロクロス検知部202、電圧検知部205への電力供給し、Yコンデンサ放電抵抗R3及び、R4を通電状態にする(この状態は、第二の状態であり、ゼロクロス及び電圧検知可能な状態)。
S802では、電圧検知部205の入力電圧Vinが、閾電圧Vthより小さい電圧かを判断する。入力電圧Vinの電圧が低い場合はS803に遷移しコンバータ2を停止する。入力電圧Vinの電圧が高い場合はS804でコンバータ2を起動する。既にコンバータ2が起動している場合には、起動している状態を継続する。
S805ではV24sense信号に基づき、停電状態を判断する。V24senseがLow状態となった場合、停電状態を検知し、S809に遷移する。S806では、Zerox信号の立ち下りタイミングに基づき、交流電源201のゼロクロスを検知する。
S807では、Zerox信号の立ち上りを45msec以上検知できなかった場合、又は、Zerox信号の立ち下がりを45msec以上検知できなかった場合に、S809に遷移して停電状態を検知する。尚、本実施例では、Zeroxの立ち下り、立ち上りの両方を検知する場合について説明しているが、Zeroxの立ち下り、立ち上りのどちらか一方のみで、停電状態を検知する場合についても有効である。
S805及び、S807で停電状態を検知した場合、S809において、Stanby信号をLow状態にして、コンバータ2、ゼロクロス検知部202、電圧検知部205への電力供給を遮断し、Yコンデンサ放電抵抗R3及び、R4を遮断状態にする(第一の状態であり省エネ状態である)。この第一の状態は、交流電源が停電した場合にも、正常に電源を停止できる状態である。例えば、本実施例の画像形成装置が、不図示のハードディスク等を有していた場合、データのクラッシュ等を回避するための処理を行う。以上の処理を、S808でスタンバイ状態終了を判断するまで繰り返し行い、上述したS809の処理を終了した後に、S810で制御を終了する。
ここで、ゼロクロス検知部202を用いた第一の停電検知手段と、電圧検知部205を用いた第二の停電検知手段を設ける効果について説明する。図4で説明したように、ゼロクロスを検知した直後に、電源ケーブル50が引き抜かれた場合、第一の停電検知手段が停電状態を検知するのに最も時間が必要になり、第二の停電検知手段では早く停電状態を検知できる。図6で説明したように、交流電源201の電圧がピーク値に達したタイミングで、電源ケーブル50が引き抜かれた場合、第二の停電検知手段が停電状態を検知するのに最も時間が必要になり、第一の停電検知手段では、停電状態を早く検知することができる。第一の停電検知手段と、第二の停電検知手段を用いることで、電源ケーブル50が引き抜かれるタイミングが変わった場合にも、早く停電状態を検知することができる。また、図5で説明したように、交流電源201の電圧が大きく低下した場合、第二の停電検知手段で停電状態を検知できる。また、図7で説明したように、コンバータ1の出力電圧V5の電力が大きく、コンバータ2の出力電圧V24の電力が非常に低い場合、第一の停電検知手段で停電状態を検知できる。
このように、ゼロクロス検知部202を用いた第一の停電検知手段と、電圧検知部205を用いた第二の停電検知手段を用いることで、簡易な構成で精度良く停電状態の検知することができる。また、本実施例の電源回路200では、第一のスイッチ手段Q1を、Yコンデンサの放電抵抗R3、R4に流れる電流を遮断する手段として用いると共に、電圧検知部205の電圧検知に必要な電流を遮断する手段として用いることで、一つの高耐圧スイッチ手段Q1のみで、ゼロクロス検知及び、停電電圧検知が行える状態と、消費電力を低減できる状態を切り替えることができる。
以上、本実施例によれば、簡易な構成で停電状態を早期に検知することができ、且つ、装置の待機状態における消費電力を低減することができる。
次に、実施例2の電圧検知部905を有する、電源回路900を図9に基づき説明する。実施例1と同様の構成については説明を省略する。
実施例2の構成では、実施例1の構成に比べてフォトカプラPC3が必要になるが、図7に示したように、コンバータ1の出力電圧V5の電力が大きく、コンバータ2の出力電圧V24の電力が低い場合にも、電圧検知部905を用いて停電状態を検知することができる。
本実施例の電圧検知部905の動作を説明する。電圧検知部905は、入力電圧Vinが所定の閾値電圧Vth(本実施例では1.16V)以下になった場合に、VoutをLow状態とし、フォトカプラPC3の一次側ダイオードに電流が流れない状態にする。R901及びR902はプルアップ抵抗である。フォトカプラPC3の一次側のダイオードに電流が流れない状態になると、フォトカプラPC3の2次側トランジスタはOFFするため、VACsense信号はHigh状態となり、CPU903は停電状態を検知することができる。
以上、本実施例によれば、簡易な構成で停電状態を早期に検知することができ、且つ、装置の待機状態における消費電力を低減することができる。
100 像加熱装置
200 電源回路
202 ゼロクロス検知部
205 電圧検知部
C1 Xコンデンサ
C2 平滑コンデンサ
C3、C4 Yコンデンサ
R1 Xコンデンサ放電抵抗
R2 ゼロクロス検知抵抗(Xコンデンサ放電抵抗)
R3、R4 Yコンデンサ放電抵抗
Q1 第一のスイッチ手段
BD1 ブリッジダイオード

Claims (6)

  1. 入力される交流電圧を全波整流する整流手段と、
    前記整流手段によって整流された電圧を変換する第一コンバータと、
    前記第一コンバータに並列に接続された第二コンバータと、
    前記第一コンバータからの出力電圧が電源電圧として供給され、前記交流電圧のゼロクロスを検知するゼロクロス検知手段と、
    前記整流手段によって全波整流した後の電位とグランドとの間に接続された第一容量素子と、
    前記第一容量素子に充電された電荷を放電する第一放電抵抗と、
    前記第一放電抵抗に流れる電流を用いて前記交流電圧を検知し、検知した電圧が閾値より小さい場合に、前記第二コンバータの動作を停止する電圧検知手段と、
    前記第一放電抵抗と前記電圧検知手段の間に接続されており、前記第一コンバータからの前記出力電圧が供給されることによりオンされ、該出力電圧が断たれることによりオフされる第一のスイッチと、
    前記第一コンバータから前記出力電圧を供給する供給状態と前記出力電圧を遮断する遮断状態に切り換える第二のスイッチと、を有し、
    前記第二のスイッチを前記遮断状態にすることにより、前記第一のスイッチをオフして前記第一放電抵抗への電流の流れを遮断し、且つ、前記ゼロクロス検知手段の動作を停止した第一の状態と、前記第二のスイッチを前記供給状態にすることにより、前記第一のスイッチをオンして前記第一放電抵抗を通電状態にし、且つ、前記ゼロクロス検知手段が動作する第二の状態と、を有することを特徴とする電源。
  2. 更に、前記交流電圧が供給される二つのライン間に第二容量素子が接続され、
    前記第二容量素子に充電された電荷を放電する第二放電抵抗と、を有し、
    前記ゼロクロス検知手段は、前記第二放電抵抗に流れる電流を用いて、前記交流電圧のゼロクロスを検知し、前記第一放電抵抗の抵抗値、前記第二放電抵抗の抵抗値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電源。
  3. 前記ゼロクロス検知手段が、予め定めた時間以上、前記交流電圧のゼロクロスを検知できなかった場合に、停電状態であると判断する第一の停電検知手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源。
  4. 前記電圧検知手段が、前記閾値より低い電圧を検知した場合に、停電状態であると判断する第二の停電検知手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源。
  5. 記録媒体を搬送しつつ加熱する加熱装置を備えた画像形成装置において、
    前記加熱装置の動作を制御する制御手段と、
    前記画像形成装置に電力を供給する電源と、を有し、
    前記電源は、
    入力される交流電圧を全波整流する整流手段と、
    前記整流手段によって整流された電圧を変換する第一コンバータと、
    前記第一コンバータに並列に接続された第二コンバータと、
    前記第一コンバータからの出力電圧が電源電圧として供給され、前記交流電圧のゼロクロスを検知するゼロクロス検知手段と、
    前記整流手段によって全波整流した後の電位とグランドとの間に接続された第一容量素子と、
    前記第一容量素子に充電された電荷を放電する第一放電抵抗と、
    前記第一放電抵抗に流れる電流を用いて前記交流電圧を検知し、検知した電圧が閾値より小さい場合に、前記第二コンバータの動作を停止する電圧検知手段と、
    前記第一放電抵抗と前記電圧検知手段の間に接続されており、前記第一コンバータからの前記出力電圧が供給されることによりオンされ、該出力電圧が断たれることによりオフされる第一のスイッチと、
    前記第一コンバータから前記出力電圧を供給する供給状態と前記出力電圧を遮断する遮断状態に切り換える第二のスイッチと、を有し、
    前記制御手段からの指示に応じて、前記第二のスイッチを前記遮断状態にすることにより、前記第一のスイッチをオフして前記第一放電抵抗への電流の流れを遮断し、且つ、前記ゼロクロス検知手段の動作を停止した第一の状態と、前記第二のスイッチを前記供給状態にすることにより、前記第一のスイッチをオンして前記第一放電抵抗を通電状態にし、且つ、前記ゼロクロス検知手段が動作する第二の状態に切り換え可能であり、
    前記制御手段は、前記ゼロクロス検知手段によって前記交流電圧のゼロクロスを検知した結果に応じて、前記加熱装置への電力を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、待機状態において前記第二のスイッチを前記遮断状態にし、動作状態において前記第二のスイッチを前記供給状態にすることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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