JPH11327574A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH11327574A
JPH11327574A JP10133760A JP13376098A JPH11327574A JP H11327574 A JPH11327574 A JP H11327574A JP 10133760 A JP10133760 A JP 10133760A JP 13376098 A JP13376098 A JP 13376098A JP H11327574 A JPH11327574 A JP H11327574A
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JP
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data
music
performance
input
display
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JP10133760A
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Inventor
Takahiro Kawashima
隆宏 川嶋
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏や歌唱の練習を様々な形態で容易に行う
ことができるカラオケ装置を提供する。 【解決手段】 外部入力を行うための端子を多数設け、
アナログ端子Aj1〜Ajnには、任意のアナログ機器
を接続することができ、MIDI端子Mj1〜Mjnに
は、任意のMIDI楽器を接続することができるように
なっている。また、各入力端子に対応した支援画面を表
示するビデオ端子Vj1〜Vjnを備えているので、各
パートに適した支援画面を表示することができるように
なっている。そして、いずれの入出力ユニットにいずれ
のパートを割り当てるか等の設定は、操作パネルを用い
て行うことができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンサンブル演
奏や合唱などの練習に用いて好適なカラオケ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、MIDI(Musical Instrume
nt Digital Interface)データなどの楽曲データに基づ
き楽音データを生成して自動演奏を行うカラオケ装置に
おいて、特定のパートの演奏についてユーザが行うこと
ができる技術が提案されている。このような技術では、
楽曲データは、各パート毎に音色や音高などを時系列に
記憶したシーケンスデータであり、ユーザが演奏するパ
ートについては、曲データに基づく自動演奏の楽音を発
音しないという手段が用いられている。そして、ユーザ
が演奏するパートについては、ユーザが演奏することに
よって生成される音響データを外部入力として入力し、
他のパートについて曲データに基づいて生成された音響
データと合成して出力する。例えば、特開平8−631
57号公報には、ユーザが演奏することによって発生し
た音響データを入力し、音源装置から発生する楽音をミ
ュートする技術が開示されている。これによって、自動
演奏の特定パートをユーザ自身が演奏したいと欲した場
合に、簡単な操作で自動演奏に容易に加わることが可能
となり、カラオケ装置を用いて特定のパートの演奏練習
を行うことが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年は、例え
ば、サイレントトランペット、サイレントドラム、電子
キーボード、エレクトリックギターといった、電子楽器
やMIDI規格の楽器の種類が豊富であり、様々な楽器
を接続して特定のパートの演奏を練習したいという要求
が高まっている。しかしながら、従来の技術では接続で
きる楽器の数や種類が限られており、多数のパートにつ
いて同時に練習したり、所望のパートを選択して練習し
たりという外部入力パート形態の自由度は非常に低かっ
た。また、外部入力を行う楽器パートについては楽譜な
どを入手できない場合があり、楽曲の進行を熟知したパ
ートの練習しか行うことができないという問題もあっ
た。このように、従来の外部入力が可能なカラオケ装置
は、任意のパートについての練習をしようとした場合に
は大変不便なものであった。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、演奏や歌唱の練習を様々な形態で
容易に行うことができるカラオケ装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、複数のパート毎に再
生可能な曲データに基づいて発音するカラオケ装置にお
いて、前記各パート毎に、前記曲データあるいは、楽曲
データまたは音響データのうちのいずれかを、当該パー
トの演奏用データとして予め割り当てるパート割当手段
と、前記各パート毎に割り当てられた前記演奏用データ
を出力する演奏用データ出力手段とを備えたことを特徴
とする。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記
載のカラオケ装置において、前記パート割当手段におい
て割り当てられた各パートについて、参照モードあるい
は演奏モードのいずれかのモードを選択するモード選択
手段をさらに備え、前記音響データ出力手段は、前記モ
ード選択手段によって前記参照モードが選択された場合
は、前記割当手段によって楽曲データあるいは音響デー
タが割り当てられている場合であっても、当該パートに
ついては前記曲データを演奏用データとして出力するこ
とを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求
項1に記載のカラオケ装置において、前記音響データに
対して前記各パート毎に効果付与データに基づいた効果
を付与する効果付与手段をさらに備えたことを特徴とす
る。
【0006】また、請求項4に記載の発明は、楽曲デー
タおよび歌詞データを含む曲データを記憶する曲データ
記憶手段と、前記楽曲データに対応した譜面を生成する
ための譜面データを生成する譜面データ生成手段と、前
記譜面データに基づいて生成した譜面および前記歌詞デ
ータに基づいて生成した歌詞を表示する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする。また、請求項5に記載の発
明は、請求項4に記載のカラオケ装置において、前記歌
詞データは、表示した歌詞の表示態様を時間の経過にと
もなって変更することを指示する表示態様変更データを
含み、前記表示制御手段は、前記歌詞に対応した前記譜
面における時間の経過にともなって、前記表示態様変更
データに基づいて前記譜面の表示態様を変更することを
特徴とする。そして、請求項6に記載の発明は、複数の
パート毎に再生可能な曲データに基づいて発音するカラ
オケ装置において、前記各パート毎に、前記曲データあ
るいは、楽曲データまたは音響データのうちのいずれか
を、当該パートの演奏用データとして予め割り当てるパ
ート割当手段と、前記各パート毎に割り当てられた前記
演奏用データを出力する演奏用データ出力手段と、前記
楽曲データまたは前記音響データが割り当てられた各パ
ート毎に前記曲データに対応した譜面データを生成する
譜面データ生成手段と、前記譜面データに基づいて前記
各パート毎に割り当てられた複数の表示画面に対応した
譜面表示信号を生成して出力する譜面表示信号出力手段
とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0008】1.実施形態の構成 1−1.装置構成 図1は、実施形態の装置構成を示すブロック図である。
図1に示す実施形態は、本発明にかかるカラオケ装置1
00に、練習支援用のモニタ200−1〜200−n
と、曲データに基づく自動演奏の替わりにユーザが演奏
を行う外部入力用のアナログ機器300−1〜300−
nおよびMIDI楽器400−1〜400−nが接続さ
れている(以下、個々の機器を特定しない場合は、モニ
タ200、アナログ機器300、MIDI楽器400と
記す)。ここで、モニタ200は、例えばCRTディス
プレイであり、カラオケ装置100から出力されるビデ
オデータに基づいて文字や映像を表示するものである。
また外部入力用の機器は、ユーザが練習を行うパートを
演奏する楽器や、歌唱するためのマイクなどであり、任
意の機器をカラオケ装置100に接続することができ
る。アナログ機器300は、アナログの音響データを出
力する機器であり、例えば、音声入力用のマイクや、録
音したユーザの演奏を再生するテープレコーダ、エレク
トリックギターなどが該当する。また、MIDI楽器4
00は、楽曲データであるMIDIデータを出力するこ
とのできる装置であり、MIDIキーボードやMIDI
ギター等のMIDI楽器の他、シーケンサなどでもよ
い。
【0009】本実施形態では、カラオケ装置100に
は、1〜nパートまでの練習を行うことができるように
構成されている。すなわち、ユーザは任意のパートにつ
いてアナログ機器300あるいはMIDI楽器400か
らの外部入力を行うことができるようになっており、各
外部入力パートに対応したモニタ200−1〜200−
nには、ユーザが練習するそれぞれのパート用の支援画
面が表示される。ここで、支援画面とは、ユーザがモニ
タ200を見ることによって楽器の演奏や歌唱に関する
情報を得るための表示であり、例えば、練習するパート
がボーカルであれば歌詞や五線譜、鍵盤楽器であれば五
線譜、ギターであればタブ譜、打楽器であればリズム譜
などが用いられる。
【0010】(1)カラオケ装置100の電気的構成 ここで、カラオケ装置100の電気的構成について説明
する。CPU101は、ROM102に記憶されたプロ
グラムに従って、バスを介して接続された各部を制御す
る。RAM103は、曲データや設定に関する情報など
の演奏に必要な各種データを記憶しておくためのメモリ
である。ハードディスク104には、多数の曲データが
蓄積されており、曲番号を指定することによって所望の
曲データを読み出すことができるようになっている。
【0011】また、カラオケ装置100は、ユーザイン
ターフェイス部分である操作パネル120および端子ユ
ニット115を備えており、操作パネル120はパネル
インターフェイス105を介してバスに接続されてい
る。また、端子ユニット115はアナログ入力インター
フェイス106およびA/D変換器107、MIDI入
力インターフェイス108、表示制御部109、および
モニタ出力インターフェイス110を介してバスに接続
されている。ここで、アナログ入力インターフェイス1
06は、アナログ機器300から音響データを入力する
インターフェイスであり、A/D変換器107は、アナ
ログ入力インターフェイス106を介して入力されたア
ナログの音響データをデジタルデータに変換する。ま
た、MIDI入力インターフェイス108は、MIDI
楽器400からMIDIデータを入力するインターフェ
イスである。
【0012】次に、表示制御部109は、モニタ200
−1〜200−nに対する表示を制御するものであり、
モニタ出力インターフェイス110を介して各モニタ2
00−1〜200−nにそれぞれ独立したビデオデータ
を供給する。また、音源装置111は、CPU101の
制御の下にMIDIデータに基づいてデジタル楽音デー
タを生成する。DSP(Digital Signal Processor)1
12は、CPU101の制御の下にエフェクタとして機
能し、音源装置111あるいはA/D変換器107から
供給されたデジタルデータに対して、例えばリバーブや
コーラスなどの各種効果を付与するものである。そし
て、D/A変換器113は、DSP112から供給され
るデジタルデータをアナログデータに変換するものであ
り、アンプ・スピーカ114は、D/A変換器113か
ら供給されるアナログデータを増幅して出力する。
【0013】(2)外観構成 次に、カラオケ装置100のユーザインターフェイス部
分である端子ユニット115および操作パネル120の
外観構成について説明する。まず、図2は、端子ユニッ
ト115の外観構成を示す図である。図示するように、
端子ユニット115は、アナログ入力インターフェイス
106に接続されるアナログ端子Aj1〜Ajnと、M
IDI入力インターフェイス108に接続されるMID
I端子Mj1〜Mjnと、モニタ出力インターフェイス
110に接続されるビデオ端子Vj1〜Vjnとを備え
て構成されている。アナログ端子Aj1およびMIDI
端子Mj1は、特定のパートについて外部入力を行うた
めの端子であり、ビデオ端子Vj1は、アナログ端子A
j1あるいはMIDI端子Mj1から入力されるパート
に適した支援画面を表示するビデオデータを出力する端
子である。そして、アナログ端子Aj1およびMIDI
端子Mj1とビデオ端子Vj1とによって、特定のパー
トについての演奏情報(音響データ、MIDIデータ、
ビデオデータ)を入出力するための入出力ユニットI/
O1を構成する。同様に、アナログ端子Aj2およびM
IDI端子Mj2とビデオ端子Vj2とによって入出力
ユニットI/O2を、アナログ端子AjnおよびMID
I端子Mjnとビデオ端子Vjnとによって入出力ユニ
ットI/Onを構成している。
【0014】上述したように、外部入力が可能な従来の
カラオケ装置は、外部入力用の端子が少なく、また、接
続可能な機器も固定的だった。そのうえ、外部入力を行
うパート毎に適した支援画面を表示することもできなか
った。しかし、本発明では、外部入力を行うための端子
を多数設け(アナログ端子Aj1〜Ajn、MIDI端
子Mj1〜Mjn)、アナログ端子Aj1〜Ajnに
は、マイクでもエレクトリックギターでも任意に接続す
ることができ、MIDI端子Mj1〜Mjnには、任意
のMIDI楽器を接続することができるようになってい
る。また、各入力端子に対応した支援画面を表示する出
力端子(ビデオ端子Vj1〜Vjn)を備えているの
で、各パートに適した支援画面を表示することができる
ようになっている。そして、いずれの入出力ユニットI
/Oにいずれのパートを割り当てるか等の設定は、次に
説明する操作パネル120を用いて行うことができるよ
うになっている。
【0015】ここで図3は、操作パネル120の外観構
成である。図示するように、操作パネル120は、ディ
スプレイ121、テンキー122、カーソルキー12
3、エディットキー124、セットキー125、スター
トキー126、およびストップキー127を備えて構成
されている。ディスプレイ121には、ユーザが各種設
定を行うために必要な情報が表示される。表示される情
報には、各入出力ユニットI/O1〜I/On毎の設定
を管理するための入力管理表を表示する入力管理表表示
エリアEnおよび、リクエストされた曲番号を表示する
曲番号表示エリアEk設けられている。
【0016】入力管理表表示エリアEnに表示される入
力管理表は、各入出力ユニットI/O1〜I/On(図
中「No.1」〜「No.n」)毎に、次の項目について
の設定が表示されるように構成されている。表示される
項目は、入力端子の種類(図中「INPUT」)、外部
入力を行うパート(図中「PART])、ユーザが演奏
を行うか曲データによる演奏を参照するかの演奏モード
(図中「MODE」)、およびDSP112において付
与する効果のエフェクトパラメータ設定(図中「EFF
ECT])である。また、図中符号Csはカーソルであ
り、入出力ユニットI/Onの設定を行っている項目
(図示した例では「INPUTのNo.n」)に対応す
る文字が白黒反転表示されている。カーソルCsの表示
位置は、カーソルキー123を操作することによって移
動させることができる。また、カーソルCsが示す項目
に対応した表示は、エディットキー124を操作するこ
とによって変更可能である。例えば、エディットキー1
24を押下するとカーソルCsが位置する表示文字が点
滅し、点滅中にカーソルキー123を操作すると表示文
字の内容が変化する。この場合、当該項目に設定可能な
内容に対応した文字が、カーソルキー123が操作され
る毎に順次表示される。そして、選択すべき設定内容に
対応する文字が表示されたときにセットキー125を押
下すると、その項目に関して選択した設定を確定するこ
とができる。
【0017】ここで、各設定項目について簡単に説明す
る。まず、入力端子の種類(図中「INPUT」)は、
マイク(図中「Mic」)、オーディオ(図中「Aud
io」)、MIDI(図中「MIDI」)の中から選択
することができる。「Mic」および「Audio」
は、アナログ端子Aj1からアナログの音響データを入
力する場合である。そして、マイク(「Mic」)は、
マイクを接続してユーザが発声した音声に基づく音響デ
ータを入力する場合に、オーディオ(「Audio」)
は、楽器を演奏によって発生した楽音に基づく音響デー
タを入力する場合に選択する。カラオケ装置100内の
処理においては、マイク(「Mic」)が選択された場
合には、音声に適した効果を付与するようにエフェクト
パラメータが設定され、オーディオ(「Audio」)
が選択された場合は、楽音に適した効果を付与するよう
にエフェクトパラメータが設定される。また、「MID
I」は、MIDI端子Mj1からMIDIデータを入力
する場合である。
【0018】次に、外部入力を行うパート(図中「PA
RT])について説明する。後に説明するように、曲デ
ータには予め複数のパートが設定されており、ユーザは
曲データに基づいて自動演奏を行う替わりに外部入力を
行うパートを選択することができる。しかし、演奏モー
ド(図中「MODE」)には、ユーザが演奏する「Pl
ay」モードと、曲データに基づく自動演奏を参照する
「Ref」モードがあり、「Ref」モードを選択した
場合は、アナログ端子Aj1あるいはMIDI端子Mj
1からの入力を受け付けず、外部入力が設定されていな
い場合と同様に曲データに基づく自動演奏を行う。この
場合は、当該パートについての支援画面はモニタ200
に表示されるので、ユーザが実際に演奏して外部入力を
行う前に、曲データに基づく自動演奏を聞くことによっ
て音を確認する場合や、譜面だけ確認したい場合などに
用いられる。一方、「Play」モードを選択した場合
は、当該パートについての支援画面がモニタ200に表
示され、選択されたパートに関しては曲データに基づく
自動演奏は行われない。すなわち、通常の外部入力を行
う場合に用いられる演奏モードである。
【0019】また、エフェクトパラメータ設定(図中
「EFFECT])としては、予め曲データによって指
定されるパラメータを用いる「Auto」と、ユーザが
設定する「Manual」のいずれかから選択すること
ができる。「Manual」を選択した場合は、さらに
エディットキー124を押下するとエフェクトパラメー
タ詳細設定ウインドウ(図示略)が入力管理表表示エリ
アEn上に表示され、入力管理表の設定を同様の操作に
よってパラメータの詳細な設定を行うことができる。エ
フェクトパラメータとは、DSP112において付与す
るリバーブ効果を特定するデータ(効果付与データ)で
あり、例えばエフェクトタイプがリバーブであれば入力
データを遅延させることなどによって入力データに効果
を付与する。すなわち、振幅や周波数などの変化量はエ
フェクトパラメータによって特定される。
【0020】1−2.データの構成 次に、本実施形態において用いるデータの構成について
説明する。
【0021】(1)曲データの構成 図4は、曲データの構成を示す図である。図示するよう
に、本実施形態で使用する曲データは、ヘッダ、歌詞デ
ータ、および演奏データなどを備えて構成されている。
ヘッダは、曲データに関する各種情報を示すデータであ
り、例えば、曲番号および曲名や曲のテンポなどを示し
ている。歌詞データは、歌詞に対応する文字をモニタ2
00に表示させるためのデータであり、歌詞に対応する
文字のブロックを表示するタイミングを特定する時間デ
ータや、ブロックを構成する文字を特定する文字コード
列や、表示した文字の色を替えを行うタイミングおよび
位置などを特定する色替えデータなどから構成されてい
る。
【0022】また、演奏データは、複数のパート演奏を
行うことができるように構成されており、各パート毎の
演奏情報をそれぞれ示す複数のトラックデータを備えて
いる。各トラックデータはそれぞれ、設定データおよ
び、具体的な演奏動作を示すMIDIデータと、MID
Iデータの実行タイミングを示す時間データとを備えて
構成されている。設定データは、当該トラックの演奏パ
ートを示すパート名、音源装置111におけるMIDI
チャンネル、DSP112において付与する効果の内容
を特定するエフェクトパラメータ、およびモニタ200
に表示する支援画面の内容を示す支援画面情報を備えて
いる。
【0023】図4に示した曲データの例では、演奏デー
タは、ボーカルトラック、ピアノトラック、ギタートラ
ック、およびドラムトラック…から構成されており、各
トラックは、それぞれ、ボーカルパート、ピアノパー
ト、ギターパート、およびドラムパートに対応してい
る。そして、ボーカルトラックの設定データを参照する
と、ボーカルトラックのMIDIデータは、MIDIチ
ャンネルCh1に割り当てられて音源装置111におい
て楽音データが生成されることが解る。また、DSP1
12に設定するエフェクトパラメータはPa1である。
また、支援画面情報を参照すると、ボーカルパートに適
した支援画面は、五線譜と歌詞であることが解る。ボー
カルパートをユーザが練習する場合は、歌詞のみなら
ず、旋律を指示する五線譜も表示された方がよいからで
ある。
【0024】(2)設定管理テーブルの構成 次に、図5を参照して、設定管理テーブルについて説明
する。設定管理テーブルとは、図3に示した入力管理表
に対応して作成されるデータである。ここで、図5に示
したTBが設定管理テーブルであり、操作パネル120
における操作に基づいて作成されて、RAM103に記
憶されているものである。図示するように、設定管理テ
ーブルTBは、各入出力ユニットI/O1〜n毎に、割
り当てられるMIDIチャンネル(図中「MIDIC
h」)、対応する曲データのトラック(図中「トラッ
ク」)、音源装置111に供給するMIDIデータの入
力ソース(図中「音源入力」)、DSP112に供給す
るデジタルデータの入力ソース(図中「DSP入
力」)、DSP112において付与する効果を示すエフ
ェクトパラメータ(図中「エフェクトパラメータ」)、
および、支援画面をモニタ200に表示するためのデー
タ(図中「表示データ」)を特定するように構成されて
いる。
【0025】図3および図5に示した例を参照すると、
入出力ユニットI/O3における設定は、MIDIチャ
ンネルは3Chであり、ギターパートが選択されている
ので(図3参照)対応する曲データのトラックはギター
トラックである(図5参照)。また、「INPUT」で
は「Audio」を選択し、かつ「Play」モードを
選択しているので(図3参照)、音源装置111にはM
IDIデータは供給されず、曲データに基づく自動演奏
はギターパートについては行われない。そしてDSP1
12にはアナログ端子Aj3から入力された音響データ
が供給される。また、エフェクトパラメータは「Man
ual」を選択して、ユーザが詳細な設定を行っている
ので(図3参照)、ユーザが入力することによってした
作成したパラメータPa3がRAM103に記憶されて
いる。さらに、ギターパートに適した支援画面はタブ譜
であり、支援画面表示用のデータはタブ譜データHtで
あることを示している(図5参照)。
【0026】このように、RAM103に記憶された設
定管理テーブルTBを参照することによって、ユーザが
設定した内容を反映した処理をCPU101が行うこと
ができるようになっている。
【0027】2.実施形態の動作 次に、上記構成を有する実施形態の動作について説明す
る。 2−1.全体動作 まず、図6に示す機能ブロック図を参照しながら、カラ
オケ装置100の全体動作について説明する。なお、図
6に示した構成は、入出力ユニットI/O1のアナログ
端子Aj1にはマイク300−1を接続し、入出力ユニ
ットI/O2のアナログ端子Aj2にはオーディオ端子
を用いてギター300−2を、入出力ユニットI/O3
のMIDI端子Mj3にはMIDIキーボード400−
3を、入出力ユニットI/OnのMIDI端子Mjnに
はMIDIドラム400−nをそれぞれ接続する場合を
示している(図3、図4、図5に例示した設定と同様で
ある)。
【0028】まず、演奏の開始に先だって、曲データが
ハードディスク104から読み出されてRAM103に
記憶されると、CPU101は、曲データに基づいてモ
ニタ200に表示する支援画面用の譜面データを作成し
てRAM103に記憶する。ここで、入出力ユニットI
/O1にはマイク300−1が接続され、ボーカルパー
トが割り当てられている(図3および図5参照)ので、
モニタ200−1には歌詞と五線譜を表示することにな
る(図4および図5参照)。従って、譜面データ作成部
131は、ボーカルトラックのMIDIデータMvに基
づいて五線譜データHg1を作成する。なお、歌詞を構
成する文字ブロックは歌詞データKaに基づいて表示で
きる。以下同様に、CPU101は、ギタートラックの
MIDIデータMgに基づいてタブ譜データHtを、ピ
アノトラックのMIDIデータMpに基づいて五線譜H
g2を、ドラムトラックのMIDIデータMdに基づい
てリズム譜データHrを作成してRAM103に記憶し
ておく。
【0029】次に、演奏を開始すると、CPU101
は、RAM103に記憶された曲データ中の時間情報に
基づいて、歌詞データおよび譜面データHg1〜Hrを
表示制御部109に供給するとともに、必要なMIDI
データを音源装置111に供給する。ここで、CPU1
01は、RAM103に記憶された設定管理テーブルT
Bを参照して、曲データ中のいずれのMIDIデータを
音源装置111に供給するかを判別する。すなわち、設
定管理テーブルTBの音源入力の項目データが「曲デー
タ」であるパート(図5ではドラム)のチャンネルCh
4においては、ドラムトラックのMIDIデータMdを
音源装置111に供給する。また、音源入力の項目デー
タがいずれかのMIDI端子(図5ではMIDI端子M
jn)を示しているパート(図5ではピアノ)のチャン
ネルCh2においては、MIDI端子Mjnから入力さ
れるMIDIデータMpを音源111に供給する。しか
し、設定管理テーブルTBの音源入力の項目データがブ
ランクになっているパート(図5ではボーカルおよびギ
ター)のチャンネルCh1および2においては、音源装
置111には、いずれのMIDIデータも供給しない。
【0030】そして、MIDIデータMpおよびMdに
基づいて音源装置111で生成されたデジタル楽音デー
タDpおよびDdは、DSP112に供給されて、対応
するパラメータPa1およびPa2によって設定された
効果が付与される。また、マイク300−1およびギタ
ー300−2から出力されたアナログ音響データAm
は、アナログ入力インターフェイス107を介してA/
D変換器108に入力されてデジタルデータDmに変換
された後、DSP112に入力される。同様に、ギター
300−2から出力されたAgは、デジタルデータDg
に変換された後、DSP112に入力される。DSP1
12においては、設定管理テーブルTBによって特定さ
れるエフェクトパラメータに基づいたCPU101の制
御の下で、入力データに対して所定の効果を付与する。
そして、DSP112において効果の付与された各デジ
タルデータをミックスしたデジタル出力データDsは、
D/A変換器113においてアナログ出力データAsに
変換され、アナログ出力データAsは、アンプ・スピー
カ114において増幅された後に出力される。
【0031】一方、このような演奏動作と並行して、各
外部入力のパートに適した支援画面をモニタ200に表
示する動作が行われる。すなわち、CPU101は、設
定管理テーブルTBを参照して、モニタ出力インターフ
ェイス110に接続されている各モニタ200毎に対応
した支援画面を表示させる制御を表示制御部109に対
して行う。例えば、設定管理テーブルTBを参照すると
(図5)、入出力ユニットI/O1の表示データは、五
線譜データHg1および歌詞データKaであることがわ
かる。CPU101は、歌詞データKa中の表示色替え
データおよび曲データの各トラック中の時間データに従
って、五線譜データHg1および歌詞データKaを表示
制御部109に供給する。そして、表示制御部109
は、五線譜データHg1および歌詞データKaに基づい
て五線譜および歌詞をモニタ200−1に表示するため
のビデオデータV1を生成し、モニタ出力インターフェ
イス110のビデオ端子Vj1を介してモニタ200−
1に供給する。同様に、表示制御部109は、モニタ2
00−2にはタブ譜データHtに基づいて作成したビデ
オデータV2を、モニタ200−3には五線譜データH
g2に基づいて作成したビデオデータV3を、モニタ2
00−nにはリズム譜データHrに基づいて作成したビ
デオデータVnをそれぞれ供給する。このようにして、
カラオケ装置100は、RAM103に記憶された曲デ
ータおよび設定管理テーブルTBに基づいて演奏および
支援画面表示動作を行う。
【0032】2−2.CPU101における処理 次に、図7〜図10のフローチャートを参照して、RO
M102に記憶されたプログラムに従ってCPU101
が行う処理について説明する。
【0033】(1)メインルーチン まず、図1、図6、および図7を参照してメインルーチ
ンについて説明する。ここで、図7は、メインルーチン
を示すフローチャートである。まず、CPU101は、
操作パネル120から入力されるデータに基づいたパネ
ル処理を行う(S100)。パネル処理においては、後
述するように、リクエストされた曲データや、作成した
設定管理テーブルTBをRAM103に記憶する処理を
行う。
【0034】パネル処理が終了すると、次にCPU10
1は、RAM103に記憶された設定情報に基づいてD
SP112に設定するエフェクトパラメータなどの初期
設定を行う(S200)。初期設定が終了すると、CP
U101は、演奏処理(S300)および表示処理(S
400)を行った後、処理中の曲データの再生を終了す
るか否かを判別する(S500)。ここでは、曲データ
の終了を示すデータを読み出した場合や、ストップキー
127(図3参照)が操作されたことを検出した場合
は、曲を終了すると判別する。ステップS500の判別
において、曲を終了すると判別した場合(S500;Y
ES)は、当該曲データにかかる処理を終了する。一
方、ステップS500の判別において曲を終了しないと
判別した場合は(S500;NO)、処理をステップS
300に移行させ、再度演奏処理を行う(S400)。
このように、ステップS500において曲終了と判別す
るまではステップS300およびS400を繰り返し実
行することによって、曲データが順次読み出され、自動
演奏および支援画面の表示が行われる。
【0035】(2)パネル処理 次に、図3および、図8に示すフローチャートを参照し
て図7のS100におけるパネル処理について説明す
る。CPU101は、まず入力された曲番号を読み込む
(S101)。曲番号は、操作パネル120に設けられ
たテンキー122の操作によって入力される。そして、
読み込んだ曲番号に対応した曲データをハードディスク
104から読み出して、RAM103に記憶する(S1
02)。次にCPU101は、RAM103に記憶され
た曲データに基づいて初期設定状態の設定管理テーブル
TBを作成してRAM103に記憶する(S103)。
初期設定とは、ユーザ設定情報が入力される前の設定管
理テーブルであり、いずれの入力端子にも外部入力が行
われない状態でまず作成されるものである。そして、各
項目ごとに選択可能な情報がセットされ、以下の処理に
おいて、ユーザが操作子を操作することによって入力さ
れる操作データに基づいてCPU101が設定管理テー
ブルTBを更新する。
【0036】設定管理テーブルの初期設定が終了する
と、CPU101は、操作パネル120に設けられた各
操作子122〜127の操作データを入力する(S10
4)。そして、操作のあった操作子がセットキー125
であるか否かを判別し(S105)、セットキー125
ではないと判別した場合は(S105;NO)、操作の
あった操作子がスタートキー126であるか否かを判別
する(S106)。ここで操作のあった操作子がスター
トキー126ではないと判別した場合は(S106;N
O)、処理をステップS107に移行し、ディスプレイ
121の表示を操作の内容に応じて変更する(S10
7)。例えば、カーソルキー123が操作された場合
は、カーソルキー123によって指示された方向にカー
ソルCsの表示位置を変更する。
【0037】そして表示変更処理が終了すると、処理を
ステップS104に移行させ、再度操作データを入力し
(S104)、操作のあった操作子がセットキー125
であるか否かを判別する(S105)。ステップS10
5の判別において、セットキー125であると判別した
場合は(S105;YES)、処理をステップS108
に移行させ、RAM103に記憶されている設定管理テ
ーブルTBの内容を、ステップS107において変更し
た表示内容と合致するように更新し(S108)、処理
をステップS104に移行させる。このように、ステッ
プS104からステップS108を循環する過程におい
て、操作パネル120の操作子を操作することによって
入力された操作データに基づきディスプレイ121の表
示を変更するとともに、RAM103に記憶された設定
管理テーブルTBを更新していく。一方、ステップS1
06の判別において、スタートキー126が操作された
と判別すると(S106;YES)、パネル処理を終了
してメインルーチンに戻る。
【0038】(3)演奏処理 次に、図7のステップS300に示す演奏処理につい
て、図9に示すフローチャートを参照して説明する。ま
ず、CPU101は、RAM103に記憶された曲デー
タ中の時間データに基づいて、実行タイミングにあるM
IDIデータを読み出す(S301)。そして、CPU
101は、RAM103に記憶された設定管理テーブル
TBを参照し、読み出したMIDIデータのトラックが
外部入力パートとして割り当てられ、かつ「Play」
モードが選択されているか否かを判別する(S30
2)。ステップS302の判別において、外部入力パー
トとして割り当てられ、かつ「Play」モードが選択
されて演奏するトラックではないと判別した場合は(S
302;NO)、曲データに基づいて自動演奏を行うべ
きMIDIデータであるので、ステップS301におい
て読み出したMIDIデータを音源装置111に供給し
た後(S303)、処理中のパートに応じてDSP11
2を制御する(S306)。例えば、処理中のパートが
ピアノトラックであれば、パラメータPa3(図5:設
定管理テーブルTB参照)に基づいて、音源111から
供給された楽音データに効果を付与することができるよ
うにDSP112を制御する。そして、演奏処理を終了
してメインルーチンに戻る。
【0039】一方、ステップS302の判別において、
外部入力パートとして割り当てられ、かつ「Play」
モードが選択されていると判別した場合は(S302;
YES)、次に、設定管理テーブルTBの音源入力の項
目を参照して、MIDI端子Mjからの入力であるか否
かを判別し(S304)、MIDI端子Mjからの入力
であると判別した場合は(S304;YES)、当該ト
ラックに対応するパートの割り当てられたMIDI端子
Mjから入力されるMIDIデータを音源装置111に
供給した後(S305)、音源111から供給される楽
音データに効果を付与するようにDSP112を制御し
た後(S306)、演奏処理を終了してメインルーチン
に戻る。一方、ステップS304の判別において、MI
DI端子Mjからの入力ではないと判別した場合は(S
304;NO)、入力がマイクあるいはオーディオであ
るので、いずれのMIDIデータも音源装置111には
供給せずに、ステップS306に移行し、処理中のパー
トに応じてDSP112を制御する(S306)。ここ
では、音源111から供給される楽音データではなく、
アナログ入力インターフェイス106を介して入力さ
れ、A/D変換器107によってデジタルデータに変換
された音響データに効果を付与することになる。そし
て、演奏処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0040】(4)表示処理 次に、図7のステップS400に示す表示処理につい
て、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
CPU101は、歌詞データ中の時間データ(図4参
照)に基づいて、表示タイミングにある歌詞データおよ
び譜面データを表示制御部109に供給する(S40
1)。次に、CPU101は、各モニタ200−1〜2
00−nに表示する画面の内容を変更するか否かを判別
する(S402)。表示を変更する場合とは、例えば、
譜面を4小節毎に表示する設定であれば、4小節の演奏
が終了すると表示を次に演奏すべき4小節分の譜面に変
更するような場合をいう。ステップS402の判別にお
いて、表示を変更しないと判別した場合は(S402;
NO)、次に、歌詞データの色替えデータに基づいて色
替え位置を演算する(S403)。そして、演算された
色替え位置まで、表示した歌詞あるいは譜面の表示色を
変更する処理を行った後(S404)、表示処理を終了
してメインルーチンに戻る。一方、ステップS402の
判別において、表示を変更すべきと判別した場合は(S
402;YES)、モニタ200への表示内容を変更し
た後(S405)、表示処理を終了してメインルーチン
に戻る。このように、CPU101は、歌詞データによ
って示される色替えタイミングを演算して、表示制御部
109に対してモニタ200へ表示した支援画面の色替
え制御させる。
【0041】ここで、図11および図12を参照して、
支援画面の具体例について説明する。図11は、ボーカ
ルトラックのMIDIデータ内容を示す図であり、図1
2は、モニタ200−1に表示する五線譜および歌詞の
色替えタイミングを説明する図である。なお、図12に
示すように、曲データのヘッダによって指定される曲の
テンポは120(1分あたりに4分音符を120回発
音)であり、従って、発音時間が500ms(ミリセカ
ンド:1/1000秒)であれば、譜面上の表示は4分
音符1つ分に相当することになる。同様に、発音時間が
250msであれば、譜面上の表示は8分音符1つ分に
相当することになる。ここで図11を参照すると、に
示すように、ノートナンバー60(”ド”)の発音を、
演奏開始から100ms〜600msまでの500ms
間行うことが解る。従って、図12に示すように、五
線譜の”ド”の位置に4分音符が表示されることにな
る。また、およびに示すように、ノートナンバー6
2(”レ”)の発音を、演奏開始から600ms〜85
0msまでの250ms間行い、ノートナンバー6
4(”ミ”)の発音を、演奏開始から850ms〜11
00msまでの250ms間行うことが解る。従って、
図12およびに示すように、五線譜の”レ”およ
び”ミ”の位置に8分音符が表示されることにる。
【0042】一方、歌詞データは、図12に示すよう
に、「さいた」という文字を表示し、時間の経過に伴っ
て表示文字色を変更することを示している。ここで、演
奏開始から600ms経過したときに「い」の文字の色
を変更するものとすると、この場合は、演奏開始から6
00msに対応する五線譜上の位置は、に示す8分音
符の位置であるので、歌詞「い」と同時に、に示す8
分音符の表示色を変更する。ここでは、五線譜を用いて
具体的に説明したが、同様にMIDIデータからタブ譜
やリズム譜を作成して、時間の経過にともなって表示色
を変更することができる。なお、MIDIデータから譜
面を作成する技術は公知であるので詳細な説明は省略す
る。
【0043】このように、カラオケ装置100は、複数
のアナログ端子Aj1〜AjnおよびMIDI端子Mj
1〜Mjnを備え、各端子から外部入力する楽器の種類
を任意に選択できるので、様々な楽器を接続することが
できるようになる。また、各外部入力楽器に適した支援
画面がそれぞれ表示されるので、支援画面に基づいて楽
曲の進行を熟知していない曲でも演奏することができ
る。
【0044】3.変形例
【0045】なお、本発明は既述した実施形態に限定さ
れるものではなく、以下のような各種の変形が可能であ
る。
【0046】上記実施形態では、選択などの操作は操作
パネル120を用いて行うものとしたが、リモコンによ
って行うように構成してもよい。また、エフェクトパラ
メータの設定も、操作パネル120を用いて演奏に先立
って設定するものとしているが、エフェクトパラメータ
を変更するための操作子を設けて、DSP112をリア
ルタイムに制御するようにしてもよい。
【0047】また、上記実施形態では、外部入力する各
パート毎にモニタ200を設けて、それぞれ異なる画面
を表示するものとしたが、これに限らず、一つのモニタ
200にすべての情報(歌詞、各パートの譜面など)を
並べて表示するようにしてもよい。また、例えば、ピア
ノパートとギターパートのみを並べて表示するように、
表示表示する支援画面を選択できるようにしてもよい。
【0048】上記実施形態では、曲データ中の楽曲デー
タはMIDI規格を用いているが、これに限らず、音源
装置111に楽音データ生成を指示することができるデ
ータであれば他の規格に基づいていても構わない。ま
た、上記実施形態では、譜面データは、演奏に先だって
予め作成しておくものとしたが、これに限らず、例えば
4小節毎など表示する単位で作成してもよいし、予め譜
面データ自体を曲データの一部として構成しておいても
よい。また、譜面に表記される情報は、上記実施形態の
ように音符のみならず、クレッシェンドなどその他の音
楽情報も表示できるようにしてもよい。さらに、MID
Iデータの強弱データ(ベロシティ)に基づいて、例え
ば、強調文字を用いることによって歌詞にも強弱を示す
表示を行うようにしてもよい。なお、曲の進行状況を上
記実施形態では歌詞や譜面の表示色を替えることによっ
てユーザに告知しているが、これに限らず、大きさの変
更やカーソルの移動などの様々な表示態様の変更も用い
ることができる。
【0049】上記実施形態では、譜面データは曲データ
に基づいて作成されるものとしているが、MIDI端子
Mj1〜Mjnから入力されたMIDIデータに基づい
て譜面データを作成でいるようにしてもよい。この場合
は、リアルタイムにモニタ200に表示してもよいし、
演奏終了後に表示するようにしてもよい。また、作成さ
れた譜面を印刷できるようにしてもよい。また、各外部
入力ユニットI/Oにヘッドホンを接続する出力端子を
設けて、そのパートの演奏のみを聞くことができるよう
にしてもよい。これらのようにすれば、さらに効果的に
練習を行うことができるようになる。
【0050】また、上述した実施例では、外部入力のオ
ン/オフ指定を、操作パネル120により設定したが、
例えば、マイクなどのジャックが接続されたことを検出
するセンサを設け、このセンサの検出結果に応じて、外
部入力のオン/オフ指定を設定しても良い。
【0051】上記実施形態では、カラオケ装置100内
のハードディスク104に多数記憶されている曲データ
を用いているが、曲データを通信によってダウンロード
できるようにしてもよい。
【0052】さらに本発明は、例えば、ソプラノトラッ
クとテノールトラックなどのように複数パートのボーカ
ルトラックを有する曲データを用いて合唱の練習に用い
ることができる。この場合は、複数の入出力ユニットI
/Oを同一のパートに割り当てればよい。このようにす
れば、カラオケ曲データを用いてアンサンブル演奏の練
習や合唱の練習ができるようになりカラオケの用途が広
がる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
演奏や歌唱の練習を様々な形態で容易に行うことができ
るカラオケ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 端子ユニットの外観構成図である。
【図3】 操作パネルの外観構成図である。
【図4】 曲データの構成を示す図である。
【図5】 設定管理テーブルの例を示す図である。
【図6】 実施形態の機能ブロック図である。
【図7】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図8】 パネル処理を示すフローチャートである。
【図9】 演奏処理を示すフローチャートである。
【図10】 表示処理を示すフローチャートである。
【図11】 MIDIデータの例を示す図である。
【図12】 表示画面の色替え例を説明する図である。
【符号の説明】
100……カラオケ装置、 101……CPU、 102……ROM、 103……RAM、 104……ハードディスク、 105……パネルインターフェイス、 106……アナログ入力インターフェイス、 107……A/D変換器、 108……MIDI入力インターフェイス、 109……表示制御部、 110……モニタ出力インターフェイス、 111……音源装置、 112……DSP、 113……D/A変換器、 114……アンプ・スピーカ、 115……端子ユニット、 120……操作パネル、 121……ディスプレイ、 122……テンキー、 123……カーソルキー、 124……エディットキー、 125……セットキー、 126……スタートキー、 127……ストップキー、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパート毎に再生可能な曲データに
    基づいて発音するカラオケ装置において、 前記各パート毎に、前記曲データあるいは、楽曲データ
    または音響データのうちのいずれかを、当該パートの演
    奏用データとして予め割り当てるパート割当手段と、 前記各パート毎に割り当てられた前記演奏用データを出
    力する演奏用データ出力手段とを備えたことを特徴とす
    るカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記パート割当手段において割り当てら
    れた各パートについて、参照モードあるいは演奏モード
    のいずれかのモードを選択するモード選択手段をさらに
    備え、 前記音響データ出力手段は、前記モード選択手段によっ
    て前記参照モードが選択された場合は、前記割当手段に
    よって楽曲データあるいは音響データが割り当てられて
    いる場合であっても、当該パートについては前記曲デー
    タを演奏用データとして出力することを特徴とする請求
    項1に記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記音響データに対して前記各パート毎
    に効果付与データに基づいた効果を付与する効果付与手
    段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のカ
    ラオケ装置。
  4. 【請求項4】 楽曲データおよび歌詞データを含む曲デ
    ータを記憶する曲データ記憶手段と、 前記楽曲データに対応した譜面を生成するための譜面デ
    ータを生成する譜面データ生成手段と、 前記譜面データに基づいて生成した譜面および前記歌詞
    データに基づいて生成した歌詞を表示する表示制御手段
    とを備えたことを特徴とするカラオケ装置。
  5. 【請求項5】 前記歌詞データは、表示した歌詞の表示
    態様を時間の経過にともなって変更することを指示する
    表示態様変更データを含み、 前記表示制御手段は、前記歌詞に対応した前記譜面にお
    ける時間の経過にともなって、前記表示態様変更データ
    に基づいて前記譜面の表示態様を変更することを特徴と
    する請求項4に記載のカラオケ装置。
  6. 【請求項6】 複数のパート毎に再生可能な曲データに
    基づいて発音するカラオケ装置において、 前記各パート毎に、前記曲データあるいは、楽曲データ
    または音響データのうちのいずれかを、当該パートの演
    奏用データとして予め割り当てるパート割当手段と、 前記各パート毎に割り当てられた前記演奏用データを出
    力する演奏用データ出力手段と、 前記楽曲データまたは前記音響データが割り当てられた
    各パート毎に前記曲データに対応した譜面データを生成
    する譜面データ生成手段と、 前記譜面データに基づいて前記各パート毎に割り当てら
    れた複数の表示画面に対応した譜面表示信号を生成して
    出力する譜面表示信号出力手段とを備えたことを特徴と
    するカラオケ装置。
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Cited By (5)

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