JPH11327194A - 静電像現像トナー - Google Patents

静電像現像トナー

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JPH11327194A
JPH11327194A JP12728698A JP12728698A JPH11327194A JP H11327194 A JPH11327194 A JP H11327194A JP 12728698 A JP12728698 A JP 12728698A JP 12728698 A JP12728698 A JP 12728698A JP H11327194 A JPH11327194 A JP H11327194A
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JP
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toner
oxide
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spherical
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JP12728698A
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Masazumi Oda
正純 小田
Toshihiko Oguchi
寿彦 小口
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な現像画質を与え、長期に亘って良好な
現像画質を維持するだけでなく、低温低湿から高温高湿
に亘る環境の変化においても、常に、良好な現像画像を
形成できる静電像現像トナーの提供。 【解決手段】 熱可塑性樹脂中に着色剤を分散させて成
る粒子状の静電像現像トナーにおいて、前記粒子状トナ
ーの表面に、粒径20nm〜50nmのアルミナ、シリカ、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれる少なくとも一種
の球形酸化物粒子と、粒径50nmを超え〜 300nmのアルミ
ナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれ
る少なくとも一種の球形酸化物粒子とが被覆(付着)さ
れていることを特徴とする静電像現像トナーである。さ
らに、要すれば、球形酸化物粒子の表面をシリコーン系
化合物で処理しておくとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電像現像トナー
に係り、さらに詳しくは鮮明な可視画像の形成に適する
静電像現像トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、静電潜像の現像は、光導電フィ
ルム上に形成した静電荷像に、暗所で着色粉末を付着さ
せて行われる。この着色粉末はトナーと呼ばれ、通常、
熱可塑性樹脂中に顔料あるいは染料を分散させた後、所
望の粒度に粉砕して造られたものである。
【0003】ところで、近年、複写画像の高精細化や複
写速度の向上に伴って、トナーの特性向上に対する要求
が、ますます強<なってきている。特に、トナー粒子
(粉末)の表面構造は、トナーの流動性、帯電特性に影
響を与え、ひいては現像画像の画質に大き<影響を与え
るので、流動性や帯電特性を制御するための試みが、い
ろいろなされている。
【0004】粒子状卜ナーの表面構造は、顔料などトナ
ー構成成分の表面での存在状態によって決まるので、そ
の添加量や分散プロセスをを変えて制御している。ま
た、トナーを調製した後に、その表面にコロイダルシリ
カ粉のような酸化物微粒子や樹脂微粒子を添加付着させ
ることが行われている。ここで、粒子状のトナ−表面に
添加・着させる微粒子は、通常、外添剤と呼ばれ、トナ
一の画質向上性および画質維持性に重要な役割をなして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トナーの静電画像の画
質向上性あるいは維持性に重要な役割をなす各種の手法
中、前記外添剤による手法が最も有効である。しかしな
がら、多くの外添剤は、ともすると現像画像にカブリと
呼ばれる地汚れを発生させる。また、常温常湿下ではす
ぐれ画質を与える外添剤も、高温高湿下で使用した場合
は、著しいカブリを発生させることが多く、現在、最も
よく用いられているシリカ微粉を始めとする金属酸化物
などの無機系外添剤においてこの傾向が強い。
【0006】また、良好な現像画像を維持するために
は、常に、最適量の外添剤がトナー粒子表面に付着して
いる必要がある。しかしながら、現像に伴うトナーの消
費比率と外添剤の消費比率とを全く同じにすることは非
常に困難であり、トナー粒子表面の最適な外添剤比率に
ズレが生ずる。このように最適な外添剤比率にズレが生
じた場合には、トナー粒子の流動性が悪化したり、画質
が徐々に劣化したりする問題点が生ずる。
【0007】さらに、現像操作を繰り返すうちに、外添
剤粒子がトナー粒子表面に強く固着する現象が生ずる。
この固着層の形成は、本来、外添剤の添加により得られ
ていた良好な流動性が阻害されるばかりでなく、トナー
粒子の帯電性が大きく変化し、画像の劣化や転写効率を
悪化させる問題を生じる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、良好な現像画質を与え、長期に亘って良好な現像画
質を維持するだけでなく、低温低湿から高温高湿に亘る
環境の変化においても、常に、良好な現像画像を形成で
きる静電像現像トナーの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、熱可
塑性樹脂中に着色剤を分散させて成る粒子状の静電像現
像トナーにおいて、前記粒子状トナーの表面に、粒径10
nm〜50nmのアルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
酸化鉄から選ばれる少なくとも一種の球形酸化物粒子
と、粒径50nmを超え〜 300nmのアルミナ、シリカ、酸化
亜鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれる少なくとも一種
の球形酸化物粒子とが被覆(付着)されていることを特
徴とする静電像現像トナーである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の静電像
現像トナーにおいて、球形酸化物粒子の表面がシリコー
ン系化合物で処理されていることを特徴とする。
【0011】本発明者らは、従来の静電像現像トナーに
おける実用上の問題点に対応し、鋭意研究を重ねた結
果、外添剤粒子として、ある種の酸化物を選び、かつ一
定の範囲内で粒径の異なる2種の球形粒子の組み合わせ
・併用が有効なことを見出した。すなわち、上記粒径の
異なる2種の球形粒子の組み合わせを外添剤粒子とした
場合、長期間に亘って良好な現像画質を維持するだけで
なく、低温低湿から高温高湿に亘る環境の変化において
も、常に、良好な現像画像を形成できる静電像現像トナ
ーとして機能することを見出し、本発明に至ったもので
ある。
【0012】本発明において、静電像現像トナーの一成
分を成す熱可塑性樹脂(バインダー成分)としては、た
とえばポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン・アクリル共重合樹
脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられ、これらは単
独または2種以上混合系であってよい。
【0013】本発明において、前記熱可塑性樹脂中に分
散させた着色剤(顔料)としては、たとえばカーボンブ
ラック、フタロシアニンブルー、アゾレーキ顔料、キナ
クリドン顔料などが挙げられる。そして、前記熱可塑性
樹脂に対する着色剤の分散は、両者を混合・混練し、さ
らに、粉砕・分級する一連のプロセスを通して数μm〜
数10μm に粉末化することにより調製できる。なお、上
記静電像現像トナーの調製に当たって、熱可塑性樹脂に
対する着色剤の分散性をよくするための分散用レジン、
トナーに帯電を与えるための電荷制御剤、流動性を増す
ための流動化剤などを添加してもよい。
【0014】本発明において、球形の外添剤(球形の酸
化物粒子)は、球形度が0.9 〜1.0のアルミナ、シリ
カ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれる球形酸
化物粒子であって、その単離粒子径が10nm〜50nmの小粒
径球形酸化物粒子と、単離粒子径が50nmを超え〜 300nm
の大粒径球形酸化物粒子とが併用される。ここで、大粒
径球形酸化物粒子は、小粒径球形粒子と同種の金属酸化
物粒子であってもよいが、異種の金属酸化物粒子の方が
帯電量制御幅が広がり、長期にわたって安定な現像特性
を確保できるトナーとして機能する。なお、小粒径球形
酸化物粒子の比表面積は 10m2 /g〜100m2 /g程度、大粒
径球形酸化物粒子の比表面積は2m2 /g〜 10m2 /g程度の
ものが望ましい。
【0015】また、外添剤の球形度は、個々の粒子断面
における最小径を最大径で除した値で定義され、真球に
於いて1.0 の値をとる。このような粒子は、それぞれの
金属酸化物を構成する金属蒸気が作るクラスターを酸化
雰囲気にて酸化するか、気中に単分散させた酸化物微粒
子を高温プラズマ中に導いて溶融・固化させることによ
って得られる。粒径が10nmより小さいものは、凝集粒子
としてトナー粒子表面に付着して現像画像を劣化させる
し、また、トナー粒子表面に固着層として存在し易いの
で、外添剤の本来の機能を達成できない。一方、粒径が
300nmより大きい場合は、静電潜像ないし静電電荷保持
体(感光体)表面を傷つけたり、現像画像に荒れが生ず
る恐れがあり、所望のトナー化が困難である。
【0016】本発明において、外添剤、すなわち小粒径
の球形酸化物粒子と大粒径の球形酸化物粒子とは、小粒
径球形酸化物粒子 100重量部に対して、大粒径球形酸化
物粒子10〜 150重量部程度の比率で併用することが好ま
しい。ここで、大粒径酸化物粒子の併用比率が10重量部
より少ないと、外添剤が実質的に小粒径の球形酸化物粒
子のみで構成されることになり、トナー流表面は小粒径
球形酸化物粒子によって、均一にかつ密に被覆される。
しかし、使用に伴って小粒径酸化物粒子がトナー粒子表
面に埋没し、トナーの帯電特性が不安定になったり、ト
ナーの流動性が低下したりする弊害を生じ、安定に鮮明
な現像像を維持することが難しい。また、大粒径酸化物
粒子の比率が 150重量部を超えると、十分な流動特性が
得られないため、画質の低下を招来し易い。
【0017】本発明に係る静電像現像トナーにおいて、
大粒径酸化物粒子を適当な割合で含む混合外添剤を添加
した場合は、使用初期の段階において良好な現像が得ら
れるだけでなく、使用を重ねても画質が変化することな
く、常に、安定した現像像が得られる。このような安定
化効果は、小粒径球形酸化物粒子と大粒径球形酸化物粒
子との間に働く静電的相互作用によって、小粒径球形酸
化物粒子が大粒径球形酸化物粒子の表面に付着しようと
する傾向にあることと無関係ではない。すなわちトナー
粒子表面での両酸化物粒子間に働く相互引力が、小粒径
外添剤のトナー粒子表面から内部への埋没や、トナ一粒
子表面での局在化を防止し、常に、均一な外添粒子の被
覆層を維持するためと考えられる.本発明に係る静電像
現像トナーにおいて、混合外添剤の総添加量は、トナ−
100重量部に対して、0.5 重量部〜10重量部程度、より
好ましくは0.5 重量部〜 5重量部の範囲で選択する。す
なわち総添加量が0.5 重量部より少ないと、トナーの流
動性や帯電性を安定に維持することが困難であり、長期
に亘って鮮明な現像画像を得難い。また、外添剤の総添
加量が10重量部より大きいと、トナ−表面で被覆層を形
成する外添剤粒子が脱着し易くなり、脱着した遊離外添
剤粒子が感光体表面に付着して成膜するフィルミング現
象などの問顕を生起し易い。ここで、フィルミングを生
起する外添剤粒子が小粒径球形酸化物粒子である場合、
併用した大粒径酸化物粒子は、フィルミング層の除去に
有効に働いている。特に、大粒径球形酸化物粒子と小粒
径球形酸化物粒子が異種の金属酸化物で構成されている
場合は、両酸化物粒子の間に働く静電的相互作用が作用
するので、感光体表面に強く付着している小粒径酸化物
粒子でも比較的容易に除去される。
【0018】本発明に係る静電像現像トナーにおいて、
混合外添剤は耐湿性や流動性を向上させるため、シリコ
ーン系化合物で表面処理しておくことが好ましい。すな
わち、外添剤を成す酸化物粒子の表面に、シリコーン系
化合物を予め吸着ないしは結合せしめておくことが望ま
しい。ここで、望ましいシリコーン化合物としては、 一般式、(Rx n Si( Yx m 、 あるいは[(RY)2 ‐Si‐O-]lで表される直鎖状あるい
は環状のシリコーン化合物、およびこれを単位とする重
合体が適している。
【0019】なお、式中 n, mは1〜3の整数、 lは3
〜10の整数、 Rx はメチル基あるいはベンゼン核のいず
れか、RYは水素またはメチル基、 Yx はメトキシ基、ク
ロル基、水酸基、アルキル基、あるいはアルキルアリル
基にアミノ基、アンモニウム基、エポキシ基、ハロゲン
基、水酸基もしくは水素が結合したものである。
【0020】一般的に、シリコーン化合物としては、
(a)ジメチルジクロロシランを単位とした重合体である
シリコーンオイル、 (b)トリメチルトリクロロシラン、
へキサメチルジシラザン、トリメチルジクロロシランと
ジメチルジクロロシランを水の存在下で重縮合せしめた
もの、 (c)各種シランカップリング剤などが挙げられ
る。 上記シリコーン化合物による処理に当たっては、
酸化物粒子 100重量部に対して0.5 重量部〜10重量部の
範囲で添加される。この添加は、酸化物粒子に直接行っ
た後、ミキサーなどの高速撹拌機や粉砕機によって混合
する。なお、混合はボールミルやサンドグラインダーに
代表されるメデイアを用いた混合機を使用してもよい。
【0021】また、シリコーン化合物を溶剤中に溶解
し、この溶液に酸化物粒子(粉末)を加え、サンドグラ
インダー中で混合し、得られたものを乾燥する方法を採
ることもできる。得られた表面改質酸化物粒子は80℃〜
100℃のオ−ブン中に1時間以上保持すれば、表面の付
着を完全な状態にできる。
【0022】さらに、卜リメチルクロロシラン、へキサ
メチルジシラザンあるいはオクタメチルテトラシロキサ
ンのような低分子量で気化し易いシリコーン化合物の場
合は、酸化物粒子に添加した後、密封容器内において適
当は温度に保って静置することにより、トリメチルシリ
ル基あるいはジメチルポリシロキサン鎖を持つシリコー
ン化合物で酸化物粒子(粉末)表面を被覆することがで
きる。ここで、得られた表面改質酸化物粒子の表面に
は、メチル基あるいはベンゼン核を外側に向けたシリコ
ン化合物が均一に吸看しており、実質上疎水性表面を有
する酸化物粒子となっている。
【0023】上記シリコーン化合物で表面改質した外添
剤(酸化物粒子)の添加量は、トナ− 100重量部に対し
て0.05重量部から10重量部の範囲、望ましくは0.1 重量
部から 5重量部の範囲である。トナーに対する添加量が
少ないと外添剤を添加したときの流動性および画質向上
に対する効果がほとんど期待できない。一方、添加量が
過多になると、流動性は向上するものの、現像画像にカ
ブリを生じ画質が低下するし、また、トナーの熱定着性
も阻害する。
【0024】上記シリコーン処理の酸化物粒子をトナー
と混合する方法としては、V型ブレンダー中で混合する
か、ヘンシェルミキサーのような高速に回転する羽根を
有する混合機で撹拌すればよく、場合によっては、容器
中に撹拌用メデイア粒子を入れ、混合トナーと外添剤と
を一緒に撹拌してもよい。この場合メデイア粒子の粒径
は、混合時の衝突によってトナーが破砕しない程度の粒
径に押さえる必要がある。
【0025】上記粒径が異なる2種の球形粒子、あるい
はシリコーン系化合物により表面改質した粒径が異なる
2種の球形粒子を表面に付着(被覆)させたトナーは、
球形粒子の被覆層が安定した帯電性を付与し、カブリレ
ベルを低減化して現像画質を向上させる。また、多数枚
コピー後も一定の帯電量を保持し、長期間の使用におい
ても高い現像画質を維持する一方、雰囲気によって現像
画質が変化することがない。さらに、トナーの流動性が
著しく向上され、トナーのハンドリングが容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。
【0027】実施例1 平均粒径40nm,比表面積50 m2 /gの球形シリカ粒子1.0
重量部と、粒径70〜 200nm,比表面積 5 m2 /gの球形ア
ルミナ粒子1.0 重量部とを、スチレンアクリル共重合樹
脂ベースの負帯電マゼンタトナー(平均粒径 6μm ) 1
00重量部に添加し、ミキサーにて混合し、粒子表面に外
添剤微粒子を付着(被覆)させたトナーを調製した。
【0028】前記調製した現像トナーを一成分現像機に
充填し、レーザービームプリンターによる負帯電の静電
画像を現像し、普通紙への転写・定着を行った。普通紙
に転写・定着した画像について、その地汚れ(カブリレ
ベル)を色差計で測定したところ、1.0 %以下と非常に
カブリの少ない鮮明なものであった。
【0029】また、上記トナーは現像特性が非常に安定
であり、トナーを補給しつつ、 10000枚の連続コピーを
行った後の画像は、初期のものに比較して遜色のない良
好なものであった。
【0030】実施例2 実施例1の場合において、アルミナ粒子を粒径50〜 200
nm,比表面積10 m2 /gの球形酸化チタン粒子に変え、ま
た、ポリエステル樹脂ベースの負帯電性シアントナー
(平均粒径 6μm )とした他は同様の条件として、粒子
表面に外添剤微粒子を付着(被覆)させた一成分イエロ
ートナーを調製した。このトナーは流動性にすぐれてお
り、この現像卜ナーを一成分現像機に充填し、レーザー
ビームプリンターによる正帯電の静電画像を現像し、普
通紙への転写・定着を行った。普通紙に転写・定着した
画像について、色差計で地汚れ(カブリレベル)を測定
したところ、2.0 %以下と非常にカブリの少ない鮮明な
現像画像であった。
【0031】また、上記トナーは現像特性が非常に安定
であり、トナーを補給しつつ、 20000枚の連続コピーを
行った後の画像は、初期のものに比較して遜色のない良
好なものであった。
【0032】実施例3 テトラヒドロフラン( THF) 200重量部に、シリコーン
オイル(分子量 70000) 6重量部を溶解した溶液中に、
粒径10〜40nm,比表面積50 m2 /gの球形シリカ粒子 100
重量部を混合した後、サンドグラインダーで約1時間混
合した。次いで、混合液から球形シリカ粒子を分離し、
テトラヒドロフランを揮散・除去してから 100℃のオー
ブン中で2時間保持した。その後、ジェット気流式粉砕
機にて解砕し、捕集して表面改質(シリコーンで表面処
理)球形シリカ粒子を得た。この表面改質粒子はすぐれ
た発水性を示し、水中に投入した場合、すべてが表面に
浮遊することが確認された。
【0033】上記表面改質球形シリカ粒子1.2 重量部
と、粒径60〜 200nm,比表面積15 m2/gの球形アルミナ
粒子0.8 重量部とを、ポリエステル樹脂ベースの負帯電
性イエロートナー(平均粒径 6μm ) 100重量部に添加
し、実施例1の場合と同様の条件で、粒子表面に外添剤
微粒子を付着(被覆)させた一成分イエロートナーを調
製した。このトナーを1成分現像機に充填し、レーザー
ビームプリンターによる正帯電の静電画像を現像し、普
通紙への転写・定着を行った。この普通紙に転写・定着
した画像について、色差計で地汚れ(カブリレベル)を
測定したところ、0.5 %以下と非常にカブリ)の少な
い、鮮明な現像画像であった。
【0034】また、上記トナーは現像特性が非常に安定
であり、トナーを補給しつつ、 20000枚の連続コピーを
行った後の画像は、初期のものに比較して遜色のない良
好なものであった。
【0035】さらに、上記表面処理したシリカ粉末を表
面に外添剤として付着させたトナーは、高湿度の環境下
においても安定な現像特性を示し、たとえば温度30℃,
相対湿度80%の環境下での現像画像は、常温常湿下での
現像画像に比較して遜色のないものであった。
【0036】実施例4 オクタメチルテトラシロキサン 9重量部に、粒径10〜30
nm,比表面積75 m2 /gの球形酸化チタン粒子 100重量部
を混合したのち、50℃の雰囲気中に密封して静置し、球
形酸化チタン粒子の表面処理(改質処理)を行った。こ
の表面改質酸化チタン粒子 1重量部と、粒径60〜 200n
m,比表面積15 m2 /gの球形アルミナ粒子0.8 重量部と
を、ポリエステル樹脂ベースの負帯電性マゼンタトナ−
(平均粒径6μm ) 100重量部に添加し、実施例1の場
合と同様の条件で、粒子表面に外添剤微粒子を付着(被
覆)させた一成分マゼンタトナ−を調製した。
【0037】上記調製したトナーを一成分現像機に充填
し、レーザービームプリンターによる正帯電の静電画像
を現像し、普通紙への転写・定着を行った。この普通紙
に転写・定着した画像について、色差計で地汚れ(カブ
リレベル)を測定したところ、1.0 %以下と非常にカブ
リの少ない、鮮明な現像画像であった。
【0038】また、上記トナーは現像特性が非常に安定
であり、トナーを補給しつつ、 30000枚の連続コピーを
行った後の画像は、初期のものに比較して遜色のない良
好なものであった。
【0039】さらに、上記トナーは高湿度の環境下にお
いても安定な現像特性を示し、たとえば温度40℃,相対
湿度80%の環境下における現像画像は、常温常湿下での
現像画像に比較して遜色のないものであった。
【0040】実施例5 実施例2の場合において、平均粒径40nm,比表面積50 m
2 /gの球形シリカ粒子の代りに、粒径10〜30nm,比表面
積75 m2 /gの球形シリカ粒子表面をヘキサメチルジシラ
ザンで処理した物を用いた他は、実施例2と全く同様に
して、一成分負帯電イエロートナーを調製した。このト
ナーを一成分現像機に充填し、レーザービームプリンタ
ーによる負帯電の静電画像を現像し、普通紙への転写・
定着を行った。普通紙に転写・定着した画像について、
色差計で地汚れ(力ブリレベル)を測定したところ、0.
5 %以下と非常にカブリ)の少ない、鮮明な現像画像で
あった。 また、上記トナーは現像特性が非常に安定で
あり、トナーを補給しつつ、 40000枚の連続コピーを行
った後の画像は、初期のものに比較して遜色のない良好
なものであった。
【0041】さらに、上記トナーは高湿度の環境下にお
いても安定な現像特性を示し、たとえば温度40℃,相対
湿度80%の環境下での現像画像は、常温常湿下での現像
画像に比較して遜色のないものであった。
【0042】比較例1 実施例1の場合において、外添剤は粒径40nm,被表面積
50 m2 /gの球形シリカ粒子のみ(アルミナ粒子の添加・
併用を省略)とした他は、全く同様の条件として一成分
負帯電イエロートナーを調製し、実施例1の場合と同様
の条件で、負帯電の静電潜像を現像したところ、初期に
おいては遜色ない現像画像が得られたものの、 500枚程
度現像を繰り返した時点で画像にスジが発生し、画像濃
度が低下した。また、2000枚以上の現像後には、著しく
画像濃度が低下した。
【0043】比較例2 実施例2の場合において、外添剤は粒径50〜 200nm,比
表面積10 m2 /gの球形アルミナ粒子のみ(球形シリカ粒
子の添加・併用を省略)とした他は、全く同様として一
成分負帯電イエロートナーを調製し、実施例2の場合と
同様の条件で、負帯電の静電潜像を現像したところ、カ
ブリレベルが6.0 %と高く、かつ地汚れの大きい画像で
あった。
【0044】
【発明の効果】上記したごとく、上記2種の球形粒子あ
るいはこれらの粒子をシリコーン系化合物により表面改
質した2種の表面改質球形粒子を表面に付着させたトナ
ーでは、球形粒子の被覆層が安定な帯電性を付与し、カ
ブリレベルを低減化して現像画質を向上させる。また、
多数枚コピー後にも一定の帯電量を保持し、長期間使用
しても高現像画質を維持する。さらに、雰囲気によって
現像画質が変化しない。また、トナーの流動性を著しく
向上せしめ、ハンドリングが容易な優れたトナーを供給
するものである。
【0045】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂中に着色剤を分散させて成
    る粒子状の静電像現像トナーにおいて、 前記粒子状トナーの表面に、粒径10nm〜50nmのアルミ
    ナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれ
    る少なくとも一種の球形酸化物粒子と、 粒径50nmを超え〜 300nmのアルミナ、シリカ、酸化亜
    鉛、酸化チタン、酸化鉄から選ばれる少なくとも一種の
    球形酸化物粒子と、が被覆(付着)されていることを特
    徴とする静電像現像トナー。
  2. 【請求項2】 球形酸化物粒子の表面がシリコーン系化
    合物で処理されていることを特徴とする請求項1記載の
    静電像現像トナー。
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