JP2002351136A - 静電像現像トナー - Google Patents

静電像現像トナー

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JP2002351136A
JP2002351136A JP2001153585A JP2001153585A JP2002351136A JP 2002351136 A JP2002351136 A JP 2002351136A JP 2001153585 A JP2001153585 A JP 2001153585A JP 2001153585 A JP2001153585 A JP 2001153585A JP 2002351136 A JP2002351136 A JP 2002351136A
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thermoplastic resin
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JP2001153585A
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Masazumi Oda
正純 小田
Masanori Kondo
真典 近藤
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Kyocera Chemical Corp
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Kyocera Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な現像画質を与え、長期にわたってこの
画質が変化しないだけでなく、低温低湿から高温高湿に
わたる環境の変化によって常に良好な現像画像を形成す
る静電像現像トナーを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂をバインダーとして該熱可
塑性樹脂中に着色剤を分散させた静電像現像トナーにお
いて、該熱可塑性樹脂がエチレン・ノルボルネン共重合
体を少なくとも含み、該熱可塑性樹脂中にフェノール縮
合タイプのカリックスアレーン、サリチル酸亜鉛金属錯
体、サリチル酸クロム金属錯体、サリチル酸アルミニウ
ム金属錯体、ホウ素ベンジル酸錯体等の荷電制御剤を分
散せしめてなる静電像現像トナーである。また、トナー
表面に外添させる1種の金属酸化物微粒子は、シリコー
ン系化合物で表面改質されたルチル型酸化チタンの粒子
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮮明な画像を維持
する静電像現像トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に静電像を現像するには、暗所で光
導電フィルム上に形成した静電荷像に着色粉末を付着さ
せて行われる。この着色粉末はトナーと呼ばれ、通常は
熱可塑性樹脂のバインダー中に顔料あるいは染料を分散
させた後、所望の粒度に粉砕し作られたものである。な
お、トナーの定着性には、樹脂の熱特性が大きな影響を
及ぼすため、ワックス等の添加によってその調整をする
のが一般的である。
【0003】ところで近年、複写画像の高精細化や複写
速度の向上に伴って、トナーの特性向上に対する要求は
ますます強くなってきている。特にトナーの表面構造
は、トナーの流動性、帯電特性に影響を与え、ひいては
現像画像の画質に大きく影響を与えるので、これを制御
するための各種の試みがある。
【0004】トナーの表面構造は、顔料などトナーの構
成成分の粒子表面での存在状態によって決まるので、そ
の添加量や分散プロセスを変えて制御する。特に、トナ
ーの帯電性を制御するために添加される荷電制御剤は、
トナーの耐久性に大きな影響を及ぼす。
【0005】また、トナーを作成した後にその表面にコ
ロイダルシリカ粉のような酸化金属粒子や樹脂粒子を分
散付着させることが行われる。トナー表面に付着させる
このような微粒子は、通常、外添剤とよばれ、トナーの
画質向上および画質維持に重要な役割をなしている。
【0006】カラートナーでは、また現像画像を長時間
おいたときの褪色が問題とされる。これを防止するため
に、トナー中に褪色防止剤を練り込むなどが試みられる
が、褪色を防止する決め手としての効果をみるまでに至
っていない。
【0007】また、透明シート等に現像を行った場合の
光透過性も問題とされるが、多くは透明シートの表面処
理により透明性を保持している状態で、未だに十分な透
明性を得られる程には至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記トナーを用いた静
電画像の画質向上あるいは維持に重要な各種の手法のな
かで、荷電制御剤の選択や添加量の適正化と、外添剤の
添加による手法は最も有効である。しかしながら、荷電
制御剤の分散性は、バインダー樹脂に大きく依存してお
り、バインダー樹脂の選択がトナー特性を決定する大き
な要因となっている。さらには、トナーへの荷電制御剤
の分散状態が悪いと透明シート上に印刷した場合に透明
性が不十分になることが多い。
【0009】また、荷電制御剤のトナー表面での状態に
よって、外添剤のトナーへの付着の状態が変わるため、
荷電制御剤と外添剤との適合性の検討を必要とする場合
が多い。
【0010】一方、多くの外添剤は、ともすると現像画
像にカブリとよばれる地汚れを発生させる。また、常温
常湿下では優れた画質を与えていた外添剤も、これを高
温高湿下で使用した場合、著しいカブリを発生させるこ
とが多く、現在最も多く用いられているシリカ微粉をは
じめとする金属酸化物などの無機系外添剤ではこの傾向
が強い。
【0011】さらにまた、現像操作を繰り返すうちに、
外添剤粒子がトナー表面に強く固着する現象が生ずる。
固着層の形成は、本来外添剤の添加により得られていた
良好な流動性が阻害されるばかりでなく、トナーの帯電
性も大きく変化し、画像の劣化や、転写効率を悪化させ
るという問題を生じる。
【0012】本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされ
たもので、良好な現像画質を与え、長期にわたってこの
画質が変化しないだけでなく、低温低湿から高温高湿に
わたる環境の変化によって常に良好な現像画像を形成す
る静電像現像トナーを提供しようとするものである。ま
た本発明の別の目的は、長時間にわたって鮮やかな色調
を維持する褪色防止性に優れ、透明性についても安定し
たカラートナーを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究の結果、トナーのバインダー
となる熱可塑性樹脂中にエチレン・ノルボルネン共重合
体、特にフロー開始温度が100℃以上のものを含み、
その熱可塑性樹脂中に荷電制御剤として、とりわけフェ
ノール縮合タイプのカリックスアレーン、サリチル酸亜
鉛金属錯体、サリチル酸クロム金属錯体、サリチル酸ア
ルミニウム金属錯体、ホウ素ベンジル酸錯体のいずれか
を分散させることにより、また該トナー表面に分散付着
させた金属酸化物のうち、少なくとも1種以上の金属酸
化物微粒子としてシリコーン表面処理をしたルチル型酸
化チタン粒子を用いることにより、優れたトナーが得ら
れ、上記の目的を達成できることを見いだし、本発明を
完成させたものである。
【0014】即ち、本発明は、熱可塑性樹脂をバインダ
ーとして該熱可塑性樹脂中に着色剤を分散させた静電像
現像トナーにおいて、該熱可塑性樹脂がエチレンとノル
ボルネンの共重合体を少なくとも含み、該熱可塑性樹脂
中に荷電制御剤を分散せしめてなることを特徴とする静
電像現像トナーである。また、該トナーの表面に外添さ
せる金属酸化物微粒子は、少なくとも1種がシリコーン
系化合物で表面改質された酸化チタン粒子であり、か
つ、酸化チタン粒子の比表面積が20〜1502 /gと
することを特徴とする静電像現像トナーである。さら
に、金属酸化物微粒子に酸化チタンを用いる場合、結晶
形がルチル型であることが効果を増加させる。
【0015】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に用いる熱可塑性樹脂バインダーの
主材は、エチレン・ノルボルネン共重合体である。さら
には、一般的に使用されるポリエチレン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、アゾレー
キスチレン・アクリル共重合樹脂、ポリカーボネート樹
脂等と混合して使用しても差し障りがない。また、これ
らの樹脂は単独又は2種以上混合して使用し、エチレン
・ノルボルネン共重合体を添加剤として熱可塑性樹脂中
30重量%以上用いれば十分な効果が得られる。
【0017】エチレン・ノルボルネン共重合体のフロー
開始温度は100℃以上のものであることが望ましい。
フロー開始温度が100℃以上であるとき、各種の荷電
制御剤の分散を高めることができる。なお、フロー開始
温度は熱機械分析のTMA曲線により求めたものであ
る。また、エチレン・ノルボルネン共重合体を主材とし
て含む熱可塑性樹脂には、着色剤の分散を改良するため
の分散用レジン、流動性を増すための流動化剤等を添加
してもよい。
【0018】本発明に用いる着色剤としては、カーボン
ブラック、フタロシアニンブルー、アゾレーキ顔料、キ
ナクリドン顔料等が挙げられる。
【0019】本発明に用いる荷電制御剤は、トナーに帯
電を与えるためのもので、フェノール縮合タイプの環状
縮合型であるカリックスアレーン、サリチル酸亜鉛金属
錯体、サリチル酸クロム金属錯体、サリチル酸アルミニ
ウム金属錯体、ホウ素ベンジル酸錯体等が挙げられる。
これらは、無色もしくは白色であるため、カラートナー
に適している。また、これらは、エチレン・ノルボルネ
ン共重合体に対して分散が非常に良好であるため、本発
明のトナー製造時の荷電制御剤の特性が顕著に現れる。
【0020】上記荷電制御剤は、熱可塑性樹脂100重
量部に対して0.1重量部〜10重量部の範囲で添加す
る。この添加量が0.1重量部未満では、荷電制御剤と
しての効果が出ず、添加量が10重量部を超えると、荷
電制御剤がバインダー樹脂中に分散せず、トナー作製自
体が困難となる。
【0021】熱可塑性樹脂バインダーと着色剤は、混合
・混練・粉砕・分級プロセスを通して数ミクロン(μ
m)から数十ミクロン(μm)の粉末としてトナーが得
られる。その過程で、樹脂バインダー中への顔料の分散
を改良するために必要な分散用レジン、流動性を増すた
めに必要な流動化剤等を添加する。
【0022】本発明において、外添剤として用いるルチ
ル型酸化チタンは、比表面積が20m2 /g以上かつ1
50m2 /g未満であることが望ましい。比表面積がこ
の範囲より大きいルチル型酸化チタンでは凝集粒子とし
てトナー表面に付着し、現像画像を劣化させる。また、
比表面積がこの範囲より小さいルチル型酸化チタンでは
トナーの流動性が不十分となって、画像形成に影響を与
える。
【0023】さらに、外添剤として上記ルチル型酸化チ
タンに加えて、平均一次粒子径10nm〜300nmの
アルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛等の異種また
は比表面積の異なる金属酸化物微粒子を添加することが
可能である。この場合、トナー表面に存在する荷電制御
剤や金属酸化物粒子層が決めていたトナーの帯電特性
は、混合微粉末によって変化するので、混合比を調節し
てトナー帯電量を制御でき、これらの金属酸化物を併用
して添加することにより流動性やトナー消費量安定性な
どに更に効果をもたらす。
【0024】本発明のルチル型酸化チタン粒子は、シリ
コーン系の化合物で処理して使用するのが好ましい。シ
リコーン系の化合物は、耐湿性や流動性の向上を目的と
するために用いるものであり、その処理とは、金属酸化
物微粒子の表面に該化合物を吸着ないしは結合せしめる
ことである。望ましい化合物としては、次式、
【化1】(Rx n Si(Yx m あるいは [−S
i(RY 2 −O−]l (但し、m、nは1〜3の整数を、lは3〜10の整数
を、Rx はメチル基またはフェニル基を、RY は水素原
子またはメチル基を、Yx はアルコキシ基、クロル基、
水酸基もしくはアルキル基あるいはアリル基にアミノ
基、アンモニウム基、エポキシ基、ハロゲン基、水酸基
もしくは水素原子などの官能基を結合したものを、それ
ぞれ表す)で表されるシラン化合物、直鎖状あるいは環
状のシリコーン化合物およびこれを単位とする重合体が
適している。
【0025】通常、使用に適する具体的なシリコーン系
化合物としては、ジメチルジクロロシランを単位とした
重合体であるシリコーンオイル、トリメチルトリクロロ
シラン、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルジクロロ
シランとジメチルジクロロシランを水の存在下で重縮合
せしめたもの、各種シランカップリング剤等が用いられ
る。
【0026】上述のシリコーン系化合物は、ルチル型酸
化チタン100重量部に対して0.5重量部から20重
量部の範囲で添加される。添加は、ルチル型酸化チタン
に直接行った後にミキサー等の高速攪拌機や粉砕機によ
って混合する。混合にはボールミルやサンドグラインダ
ーに代表されるメディアを用いた混合機を使用してもよ
い。また、シリコーン系化合物を溶剤中に溶解し、ルチ
ル型酸化チタンをこれに加えてサンドグラインダー中で
混合し、得られたものを乾燥する方法を採ることもでき
る。得られた表面改質のルチル型酸化チタンは80〜3
00℃のオーブン中に1時間以上保持して付着を完全な
状態にする。
【0027】トリメチルトリクロロシランやヘキサメチ
ルジシラザンあるいはオクタメチルテトラシロキサンの
ような低分子量で気化しやすいシリコーン化合物では、
ルチル型酸化チタン粒子に添加した後、密封容器内にお
いて適当な温度に保って静置することによりトリメチル
シリル基あるいはジメチルポリシロキサン鎖をもつシリ
コーン化合物でルチル型酸化チタン粒子表面を被覆する
ことができる。このようにして、得られた表面改質ルチ
ル型酸化チタン粒子の表面には、メチル基あるいはフェ
ニル基のベンゼン核を外側に向けたシリコーン化合物が
均一に吸着しており、実質上疎水性表面を有するルチル
型酸化チタンとなっている。
【0028】以上で得られたルチル型酸化チタンあるい
はシリコーン系化合物で表面改質したルチル型酸化チタ
ンのトナーに対する添加量は、トナー100重量部に対
してそれぞれ0.05重量部から10重量部の範囲、望
ましくは0.1重量部から5重量部の範囲で併用添加さ
れる。トナーに対する添加量が0.05重量部未満で
は、外添剤を添加したときの流動性および画質向上に対
する効果が殆ど期待できない。また、添加量が10重量
部を超えると流動性は向上するものの、現像画像にカブ
リを生じ画質が低下する。またトナーの熱定着性をも阻
害する。
【0029】さらにまた、他の金属酸化物粒子につい
て、そのルチル型酸化チタンとの添加比率を変えること
によって、トナー帯電量を大幅に制御でき、この帯電量
が現像操作による長期攪拌作用などによってほとんど変
化しない耐久性に優れたトナーを提供することができ
る。
【0030】上記ルチル型酸化チタンをトナーと混合す
る方法としては、V型ブレンダー中で混合するか、ヘン
シェルミサーのような高速に回転する羽を有する混合機
で攪拌する。場合によっては、容器中に攪拌用メディア
粒子を入れ、混合トナーと外添剤とを一緒に攪拌しても
よい。この場合、メディア粒子の粒径は、混合時の衝突
によってトナーが破砕しない程度の粒径に抑える必要が
ある。
【0031】
【作用】本発明の静電像現像トナーでは、熱可塑性樹脂
中にフロー開始温度が100℃以上であるエチレン・ノ
ルボルネンの共重合体を少なくとも含み、該トナーに荷
電制御剤としてフェノール縮合系のカリックスアレー
ン、サリチル酸亜鉛金属錯体、サリチル酸クロム金属錯
体、サリチル酸アルミニウム金属錯体、ホウ素ベンジル
酸錯体のいずれかを分散させて、さらに該トナー表面に
少なくとも1種以上の金属酸化物微粒子を分散付着さ
せ、その金属酸化物微粒子のうち、少なくとも1種の金
属酸化物微粒子がシリコーン系化合物で処理された酸化
チタン粒子であり、かつ、酸化チタン粒子の比表面積が
20〜150m2 /gとすることにより、カブリレベル
を低減化し現像画質を向上させる。また、透明シート等
に印刷した場合の透明性も優れ、さらに多数枚コピー後
にも一定の帯電量を保持して高現像画質を維持すること
ができる。さらに、雰囲気によって現像画質が変化しな
い。また、トナーの流動性を著しく向上せしめ、トナー
のハンドリングを容易にする。本発明の静電像現像トナ
ーは、さらにまた、その紫外線吸収能によりトナーに優
れた褪色防止性を付与する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施例により具体
的に説明する。
【0033】実施例1 エチレン・ノルボルネンの共重合体樹脂(フロー開始温
度117℃)100重量部をベースにマゼンタ顔料1.
2重量部、ワックス0.6重量部を添加し、さらに有機
系の荷電制御剤であるカリックスアレーンをバインダー
樹脂100重量部に対して5重量部添加し、粉砕法によ
りマゼンタトナー(平均粒径10μm)を作製した。
【0034】テトラヒドロフラン(THF)200重量
部にシリコーンオイル(分子量70000)6重量部を
溶解して得た溶液中に、平均一次粒径50nmで比表面
積100m2 /gのルチル型の酸化チタン粒子100重
量部を混合した後、サンドグラインダーで約1時間混合
した。得られた混合液を分離後、THFを揮散させて除
去し、100℃のオーブン中で2時間保持した後、ジェ
ット気流式粉砕機にて解砕し、捕集して表面改質酸化チ
タン粒子を得た。得られた表面改質酸化チタン粒子は、
優れた撥水性を示し、これを水中に投入した場合、すべ
てが表面に浮遊することが確認された。
【0035】得られたマゼンタトナー100重量部に対
して、上記表面改質をしたルチル型酸化チタン粒子0.
5重量部と、平均一次粒径20nmのシリカ粒子0.5
重量部とを添加し、ミキサーにて混合した。得られた現
像トナーは1成分現像機に充填し、レーザービームプリ
ンターで負帯電の静電画像を現像し、普通紙への転写・
定着を行った。得られた画像の地汚れ(カブリレベル)
を色差計にて測定したところ、1.0%以下という、非
常にカブリの少ない、鮮明なものが得られた。
【0036】現像特性は、非常に安定であり、トナーを
補給しつつ20000枚の連続印刷を行った後の画像も
初期のものに比較して遜色のない良好なものであった。
【0037】また、上記トナーによる表面処理酸化チタ
ン粉添加のトナーは、高湿度の環境下においても安定な
現像特性を示し、温度40℃、相対湿度80%の環境下
での現像画像も常温常湿下での現像画像に比較して遜色
のないものであった。
【0038】さらに、透明シートに印刷した場合、非常
に優れた透明性であり、20000枚連続印刷後に再び
透明シートに印刷を行っても優れた透明性を維持してい
た。また、上記トナーによる現像画像を500Wの紫外
線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃度は1.
50から1.45に減少した程度であり、優れた耐色性
を有するものであることが確認できた。
【0039】実施例2 実施例1において、荷電制御剤をサリチル酸亜鉛金属錯
体に変えた以外は全く同じ方法でマゼンタトナーを作製
した。得られたマゼンタトナーは1成分現像機に充填
し、レーザービームプリンターで負帯電の静電画像を現
像し、普通紙への転写・定着を行った。得られた画像の
地汚れ(カブリレベル)を色差計にて測定したところ、
0.5%以下という、非常にカブリの少ない、鮮明なも
のが得られた。
【0040】現像特性は非常に安定であり、トナーを補
給しつつ、20000枚のコピーを行った後の画像も初
期のものに比較して遜色のない良好なものであった。
【0041】また、上記トナーによる表面処理酸化チタ
ン粉添加のトナーは、高湿度の環境下においても安定な
現像特性を示し、温度40℃、相対湿度80%の環境下
での現像画像も常温常湿下での現像画像に比較して遜色
のないものであった。
【0042】さらに、透明シートに印刷した場合、非常
に優れた透明性であり、20000枚連続印刷後に再び
透明シートに印刷を行っても優れた透明性を維持してい
た。また、上記トナーによる現像画像を500Wの紫外
線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃度は放置
前1.4から全く変化せず、放置後も1.4であり、優
れた耐色性を有するものであることが確認できた。
【0043】実施例3 実施例1において、荷電制御剤をサリチル酸クロム金属
錯体に変えた以外は全く同じ方法でマゼンタトナーを作
製した。得られたマゼンタトナーは1成分現像機に充填
し、レーザービームプリンターで負帯電の静電画像を現
像し、普通紙への転写・定着を行った。得られた画像の
地汚れ(カブリレベル)を色差計にて測定したところ、
1.0%以下という、非常にカブリの少ない、鮮明なも
のが得られた。
【0044】現像特性は非常に安定であり、トナーを補
給しつつ、20000枚の連続コピーを行った後の画像
も初期のものに比較して遜色のない良好なものであっ
た。
【0045】また、上記トナーによる表面処理酸化チタ
ン粉添加のトナーは、高湿度の環境下においても安定な
現像特性を示し、温度40℃、相対湿度80%の環境下
での現像画像も常温常湿下での現像画像に比較して遜色
のないものであった。
【0046】さらに、透明シートに印刷した場合、非常
に優れた透明性であり、20000枚連続印刷後に再び
透明シートに印刷を行っても優れた透明性を維持してい
た。
【0047】また、上記トナーによる現像画像を500
Wの紫外線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃
度は放置前1.4から1.35と僅かに低下したが、優
れた耐色性を有するものであることが確認できた。
【0048】実施例4 実施例1において、荷電制御剤をサリチル酸アルミニウ
ム金属錯体に変えた以外は全く同じ方法でマゼンタトナ
ーを作製した。得られたマゼンタトナーは1成分現像機
に充填し、レーザービームプリンターで負帯電の静電画
像を現像し、普通紙への転写・定着を行った。得られた
画像の地汚れ(カブリレベル)を色差計にて測定したと
ころ、1.0%以下という、非常にカブリの少ない、鮮
明なものが得られた。
【0049】現像特性は非常に安定であり、トナーを補
給しつつ、20000枚の連続コピーを行った後の画像
も初期のものに比較して遜色のない良好なものであっ
た。
【0050】また、上記トナーによる表面処理酸化チタ
ン粉添加のトナーは、高湿度の環境下においても安定な
現像特性を示し、温度40℃、相対湿度80%の環境下
での現像画像も常温常湿下での現像画像に比較して遜色
のないものであった。
【0051】さらに、透明シートに印刷した場合、非常
に優れた透明性であり、20000枚連続印刷後に再び
透明シートに印刷を行っても優れた透明性を維持してい
た。
【0052】また、上記トナーによる現像画像を500
Wの紫外線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃
度は放置前1.4から1.35と僅かに低下したが、優
れた耐色性を有するものであることが確認できた。
【0053】実施例5 実施例1において、荷電制御剤をホウ素ベンジル酸錯体
に変えた以外は全く同じ方法でマゼンタトナーを作製し
た。得られたマゼンタトナーは1成分現像機に充填し、
レーザービームプリンターで負帯電の静電画像を現像
し、普通紙への転写・定着を行った。得られた画像の地
汚れ(カブリレベル)を色差計にて測定したところ、
0.5%以下という、非常にカブリの少ない、鮮明なも
のが得られた。
【0054】現像特性は非常に安定であり、トナーを補
給しつつ、20000枚の連続コピーを行った後の画像
も初期のものに比較して遜色のない良好なものであっ
た。
【0055】また、上記トナーによる表面処理酸化チタ
ン粉添加のトナーは、高湿度の環境下においても安定な
現像特性を示し、温度40℃、相対湿度80%の環境下
での現像画像も常温常湿下での現像画像に比較して遜色
のないものであった。
【0056】さらに、透明シートに印刷した場合、非常
に優れた透明性であり、20000枚連続印刷後に再び
透明シートに印刷を行っても優れた透明性を維持してい
た。
【0057】また、上記トナーによる現像画像を500
Wの紫外線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃
度は放置前1.4から1.35と僅かに低下したが、優
れた耐色性を有するものであることが確認できた。
【0058】実施例6 バインダー樹脂としてポリエステル樹脂を使用し、エチ
レン・ノルボルネン共重合体(フロー開始温度117
℃)をポリエステル樹脂100重量部に対して70重量
部、マゼンタ顔料2重量部、ワックス1重量部を添加
し、さらに有機系の荷電制御剤であるカリックスアレー
ンをバインダー樹脂100重量部に対して5重量部添加
し、混練工程を経て、粉砕法によりマゼンタトナー(平
均粒径10μm)を作製した。
【0059】実施例1と全く同じ方法で処理を施した表
面改質ルチル型酸化チタン粒子0.5重量部と、平均一
次粒径20nmのシリカ粒子0.5重量部とを添加し、
ミキサーにて混合した。得られた現像トナーは1成分現
像機に充填し、レーザービームプリンターで負帯電の静
電画像を現像し、普通紙への転写・定着を行った。得ら
れた画像の地汚れ(カブリレベル)を色差計にて測定し
たところ、1.0%以下という、非常にカブリの少な
い、鮮明なものが得られた。
【0060】現像特性は、非常に安定であり、トナーを
補給しつつ20000枚の連続印刷を行った後の画像も
初期のものに比較して遜色のない良好なものであった。
【0061】透明シートに印刷した場合、実施例1に比
較して若干劣るものの十分に優れた透明性を示してお
り、20000毎連続印刷後において透明シートにて再
度印刷を行っても優れた透明性を維持していた。
【0062】また、上記トナーによる現像画像を500
Wの紫外線ランプ下に100時間置いたところ、画像濃
度は1.55から1.40に減少した程度であり、実施
例1に比較して若干劣るものの十分に優れた耐色性を有
するものであることが確認できた。
【0063】実施例7 実施例1と全く同様にマゼンタトナーを調製し、ルチル
型の酸化チタンを添加せず、それ以外は同様にして負帯
電マゼンタトナーを作成し、静電画像を現像したとこ
ろ、カブリレベルは0.5%以下、と良好な画像を得
た。また透明シートに印刷したときの透明性も非常に良
好であった。しかしながら、このトナーを用いて現像を
繰り返したところ、300枚の連続コピーで画像濃度の
低下がみられ、その値は初期に1.50あった画像濃度
が0.90に低下した。
【0064】比較例1 実施例1において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂(フロー開始温度117℃)に変えてポリエステル
樹脂のみをベースとし、その他は全く同様にしてマゼン
タトナーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像した
ところ、荷電制御剤の樹脂中への分散が悪く、カブリレ
ベルは4.5%と高く地汚れの大きい画像を得た。ま
た、このトナーを用いて現像を繰り返したところ、20
00枚の連続コピーで、初期に1.40あった画像濃度
が0.75に減少した。さらに透明シートへの画像を作
成したが、透明性が悪いものであった。
【0065】比較例2 実施例2において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂(フロー開始温度117℃)に変えてポリエステル
樹脂のみをベースとし、その他は全く同様にしてマゼン
タトナーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像した
ところ、荷電制御剤の樹脂中への分散が悪く、カブリレ
ベルは5.0%と高く地汚れの大きい画像を得た。ま
た、このトナーを用いて現像を繰り返したところ、20
00枚の連続コピーで、初期に1.40あった画像濃度
が0.75に減少した。さらに透明シートへの画像を作
成したが、透明性が悪いものであった。
【0066】比較例3 実施例3において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂(フロー開始温度117℃)に変えてポリエステル
樹脂のみをベースとし、その他は全く同様にしてマゼン
タトナーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像した
ところ、カブリレベルは1.0%と良好な画像を得た。
また、このトナーを用いて現像を繰り返したところ、2
0000枚の連続コピーで、初期に1.40あった画像
濃度が1.35と比較的良好な濃度を維持し、十分使用
可能な特性が得られた。しかしながら、透明シートへの
画像を作成し、光を透過させたところ、透明性が非常に
悪くマゼンタ色には見えず黒に近い色が観察された。
【0067】比較例4 実施例4において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂(フロー開始温度117℃)に変えてポリエステル
樹脂のみをベースとし、その他は全く同様にしてマゼン
タトナーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像した
ところ、荷電制御剤の樹脂中への分散が悪く、カブリレ
ベルは3.0%と高く地汚れの大きい画像を得た。ま
た、このトナーを用いて現像を繰り返したところ、30
00枚の連続コピーで、初期に1.40あった画像濃度
が0.60に減少した。さらに透明シートへの画像を作
成したが、透明性が悪いものであった。
【0068】比較例5 実施例5において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂(フロー開始温度117℃)に変えてポリエステル
樹脂のみをベースとし、その他は全く同様にしてマゼン
タトナーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像した
ところ、カブリレベルは3.0%と高く地汚れの大きい
画像を得た。また、このトナーを用いて現像を繰り返し
たところ、500枚の連続コピーで、初期に1.40あ
った画像濃度が0.80に減少した。さらに透明シート
への画像を作成したが、透明性が悪いものであった。
【0069】比較例6 実施例6において、エチレン・ノルボルネンの共重合体
樹脂を添加せず、その他は全く同様にしてマゼンタトナ
ーを調製し、同様に負帯電の静電画像を現像したとこ
ろ、カブリレベルは0.5%と良好な画像を得た。しか
しながら、透明シートに印刷した場合、透明性が著しく
低く、光を透過させてみたところ、黒ずんだマゼンタ色
が観察された。
【0070】
【発明の効果】上記のように、熱可塑性樹脂中に少なく
ともフロー開始温度が100℃以上のエチレン・ノルボ
ルネンの共重合体を含み、フェノール縮合タイプの荷電
制御剤であるカリックスアレーンを用い、特に外添剤と
して、シリコーン系化合物で表面改質したルチル型酸化
チタン粒子であり、かつ該粒子の比表面積が20〜15
0m2 /gである酸化チタン粒子を添加した本発明のト
ナーでは、カブリレベルを低減化した鮮明な現像画像が
得られる。また、このトナーは、透明シート等に印刷し
た場合の透明性にも優れ、また現像を繰り返しおこなっ
ても現像画像が劣化することなく、多数枚コピー後にも
一定の帯電量を保持し、高現像画質を維持する。さら
に、雰囲気によって現像画質が変化しない。また、本発
明のトナーは、その紫外線吸収能によりトナーに優れた
耐色性を付与する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂をバインダーとして該熱可
    塑性樹脂中に着色剤を分散させた静電像現像トナーにお
    いて、該熱可塑性樹脂がエチレンとノルボルネンの共重
    合体を少なくとも含み、該熱可塑性樹脂中に荷電制御剤
    を分散せしめてなることを特徴とする静電像現像トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂中のエチレンとノルボルネ
    ンの共重合体が、100℃以上のフロー開始温度をもつ
    ものである請求項1記載の静電像現像トナー。
  3. 【請求項3】 荷電制御剤が、フェノール縮合タイプの
    カリックスアレーンであり、熱可塑性樹脂100重量部
    に対して0.1重量部〜10重量部の範囲で分散せしめ
    てなる請求項1又は2記載の静電像現像トナー。
  4. 【請求項4】 荷電制御剤が、亜鉛、アルミニウム、ク
    ロムのいずれかを中心金属とするサリチル酸金属錯体で
    あり、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1重量部
    〜10重量部の範囲で分散せしめてなる請求項1又は2
    記載の静電像現像トナー。
  5. 【請求項5】 荷電制御剤が、ホウ素ベンジル酸錯体で
    あり、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1重量部
    〜10重量部の範囲で分散せしめてなる請求項1又は2
    記載の静電像現像トナー。
  6. 【請求項6】 トナー表面が金属酸化物微粒子で被覆さ
    れ、そのうちの少なくとも1種の金属酸化物微粒子が、
    シリコーン系化合物で表面改質されたルチル型酸化チタ
    ンの粒子であり、該酸化チタン粒子の比表面積が20m
    2 /g以上かつ150m2 /g未満である請求項1〜5
    いずれか1項記載の静電像現像トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006051890A1 (en) * 2004-11-11 2006-05-18 Ticona Gmbh Non-magnetic one-component developer
JP2009086652A (ja) * 2007-09-12 2009-04-23 Ricoh Co Ltd 外添剤、静電荷像現像用トナー及び画像形成方法

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