JPH11327158A - カラ―画像記録装置 - Google Patents
カラ―画像記録装置Info
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- JPH11327158A JPH11327158A JP7201199A JP7201199A JPH11327158A JP H11327158 A JPH11327158 A JP H11327158A JP 7201199 A JP7201199 A JP 7201199A JP 7201199 A JP7201199 A JP 7201199A JP H11327158 A JPH11327158 A JP H11327158A
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- Japan
- Prior art keywords
- color
- image recording
- microcapsule
- color image
- microcapsules
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 手軽に取り扱い得るカラー画像記録媒体であ
って、そこにカラー画像を一度の記録作動で、かつ省エ
ネルギーで記録形成し得るカラー画像記録装置を提供す
る。 【解決手段】 カラー画像記録媒体10は支持体と、マ
イクロカプセル層とから成り、マイクロカプセル層には
イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のマイクロカプセ
ルが均一に分布する。各マイクロカプセルは所定の温度
以上に加熱され、所定の圧力で加圧されると、内部に封
入された白色インクを流出する。カラー画像記録装置は
カラー記録媒体10の表面にカラー光学像を形成するハ
ロゲンランプ20、結像レンズ28及びミラー34と、
カラー光学像を結像されたカラー画像記録媒体10の表
面に所定の圧力を及ぼす加圧ローラ組立体38とから成
る。
って、そこにカラー画像を一度の記録作動で、かつ省エ
ネルギーで記録形成し得るカラー画像記録装置を提供す
る。 【解決手段】 カラー画像記録媒体10は支持体と、マ
イクロカプセル層とから成り、マイクロカプセル層には
イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のマイクロカプセ
ルが均一に分布する。各マイクロカプセルは所定の温度
以上に加熱され、所定の圧力で加圧されると、内部に封
入された白色インクを流出する。カラー画像記録装置は
カラー記録媒体10の表面にカラー光学像を形成するハ
ロゲンランプ20、結像レンズ28及びミラー34と、
カラー光学像を結像されたカラー画像記録媒体10の表
面に所定の圧力を及ぼす加圧ローラ組立体38とから成
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は適当な支持体の表面
にマイクロカプセル層を塗布して成るカラー画像記録媒
体にカラー画像を形成するカラー画像記録装置に関す
る。
にマイクロカプセル層を塗布して成るカラー画像記録媒
体にカラー画像を形成するカラー画像記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】記録用紙上にカラー画像を形成する代表
的な方法としては、記録用紙上にカラー印刷機あるいは
カラー複写機等でカラー画像を形成することが知られて
いる。このような手法においては、複数のカラーインク
或いはカラートナー等が用いられ、それらカラーインク
或いはカラートナーでカラー画像が記録用紙上に記録形
成される。このようなカラー画像の形成法の利点として
は、記録媒体としての記録用紙が特に限定されることは
なく、原理的にはどのようなタイプの記録媒体にもカラ
ー画像を形成し得ることが挙げられる。このような利点
に対する不利点としては、被記録画像データを各色成分
毎に分けてそれぞれの色毎に記録動作を繰り返さなけれ
ばならず、被記録画像データの処理が複雑化するだけで
なく全体のカラー画像を得るための記録動作時間も比較
的長くなることが挙げられる。
的な方法としては、記録用紙上にカラー印刷機あるいは
カラー複写機等でカラー画像を形成することが知られて
いる。このような手法においては、複数のカラーインク
或いはカラートナー等が用いられ、それらカラーインク
或いはカラートナーでカラー画像が記録用紙上に記録形
成される。このようなカラー画像の形成法の利点として
は、記録媒体としての記録用紙が特に限定されることは
なく、原理的にはどのようなタイプの記録媒体にもカラ
ー画像を形成し得ることが挙げられる。このような利点
に対する不利点としては、被記録画像データを各色成分
毎に分けてそれぞれの色毎に記録動作を繰り返さなけれ
ばならず、被記録画像データの処理が複雑化するだけで
なく全体のカラー画像を得るための記録動作時間も比較
的長くなることが挙げられる。
【0003】また、記録用紙上にカラー画像を形成する
別な方法として、カラー写真用印画紙にカラー光学像を
結像させてカラー画像を形成することも一般的である。
しかし、周知のように、カラー写真用印画紙上にカラー
画像を形成するためには現像処理、定着処理等の化学的
処理が伴い、このような化学的処理には高コストな化学
的処理設備が必要となる。また、カラー写真印画紙は感
光性を持つので、その取扱には露光に対して十分に注意
を払う必要がある。要するに、カラー写真印画紙上での
カラー画像の形成についてはその設備に相当な経費が掛
かるだけでなく専門性も要求される。
別な方法として、カラー写真用印画紙にカラー光学像を
結像させてカラー画像を形成することも一般的である。
しかし、周知のように、カラー写真用印画紙上にカラー
画像を形成するためには現像処理、定着処理等の化学的
処理が伴い、このような化学的処理には高コストな化学
的処理設備が必要となる。また、カラー写真印画紙は感
光性を持つので、その取扱には露光に対して十分に注意
を払う必要がある。要するに、カラー写真印画紙上での
カラー画像の形成についてはその設備に相当な経費が掛
かるだけでなく専門性も要求される。
【0004】一方、特公平4−4960号公報には、適
当な支持体の表面にマイクロカプセル層を塗布して成る
カラー画像記録媒体が開示されている。詳述すると、か
かるマイクロカプセル層は適当な透明樹脂材料から形成
された多数のマイクロカプセルから成り、各マイクロカ
プセルには感熱感光色材が封入される。感熱感光色材は
温度上昇によりその色を変化させる特性を持つと共に所
定の温度レベルで所定の波長の光照射により該温度レベ
ルでの色に定着される特性を持つものである。従って、
例えば、三段階の温度レベルを設定し、各温度レベル毎
に特定の波長の光照射を繰り返すことにより、上述のマ
イクロカプセル層に適宜カラー画像が形成されることに
なる。要するに、かかる公告公報に開示されたカラー画
像の形成方法もそれぞれの色毎に記録動作を繰り返さな
ければならず、上述したカラー印刷機あるいはカラー複
写機等と同様に、カラー画像を得るための記録動作時間
が比較的長くなる。
当な支持体の表面にマイクロカプセル層を塗布して成る
カラー画像記録媒体が開示されている。詳述すると、か
かるマイクロカプセル層は適当な透明樹脂材料から形成
された多数のマイクロカプセルから成り、各マイクロカ
プセルには感熱感光色材が封入される。感熱感光色材は
温度上昇によりその色を変化させる特性を持つと共に所
定の温度レベルで所定の波長の光照射により該温度レベ
ルでの色に定着される特性を持つものである。従って、
例えば、三段階の温度レベルを設定し、各温度レベル毎
に特定の波長の光照射を繰り返すことにより、上述のマ
イクロカプセル層に適宜カラー画像が形成されることに
なる。要するに、かかる公告公報に開示されたカラー画
像の形成方法もそれぞれの色毎に記録動作を繰り返さな
ければならず、上述したカラー印刷機あるいはカラー複
写機等と同様に、カラー画像を得るための記録動作時間
が比較的長くなる。
【0005】さらに上述のようなカラー記録媒体を用い
たカラー画像の形成において、近年、写真等の複写の需
要が高まり、画像の被写体像だけでなく、その周囲の背
景部も着色する必要が生じるようになった。このためカ
ラー記録媒体上の殆どのマイクロカプセルを発色させる
必要があり、マイクロカプセルを発色させるために要す
る消費エネルギーが大きくなってしまうという問題があ
った。
たカラー画像の形成において、近年、写真等の複写の需
要が高まり、画像の被写体像だけでなく、その周囲の背
景部も着色する必要が生じるようになった。このためカ
ラー記録媒体上の殆どのマイクロカプセルを発色させる
必要があり、マイクロカプセルを発色させるために要す
る消費エネルギーが大きくなってしまうという問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、手軽に取り扱い得るカラー画像記録媒体であって、
そこにカラー画像を一度の記録作動で、かつ省エネルギ
ーで形成し得るように構成されたカラー画像記録媒体に
適したカラー画像記録装置を提供することである。
は、手軽に取り扱い得るカラー画像記録媒体であって、
そこにカラー画像を一度の記録作動で、かつ省エネルギ
ーで形成し得るように構成されたカラー画像記録媒体に
適したカラー画像記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面によ
るカラー画像記録装置では、カラー画像記録媒体とし
て、支持体と、この支持体の表面に塗布されたマイクロ
カプセル層とから成るものが用いられる。マイクロカプ
セル層は、第1の色に着色され、かつ白色色材を封入し
た第1のマイクロカプセルと、第2の色に着色され、か
つ白色色材を封入した、第3の色に着色され、かつ白色
色材を封入した第3のマイクロカプセルとを均一に分布
させたものから成る。第1の色は第2の色と第3の色を
混色した際に得られる色の補色とされ、第2の色は第1
の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第3の色は第1の色と第2の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされる。第1のマイクロカプセルと第2
のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞ
れが加熱され所定の温度以上になり、所定の圧力で加圧
されると、そこから白色色材が流出する。このようなカ
ラー画像記録媒体にカラー画像を記録するために、本発
明の第1の局面によるカラー画像記録装置は、カラー画
像記録体の表面にカラー光学像を結像させて、光の吸収
によりマイクロカプセル層を加熱するための光学系と、
この光学系によってカラー光学像を所定の露光時間にわ
たって結像されたカラー画像記録媒体の表面に所定の圧
力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成る。
るカラー画像記録装置では、カラー画像記録媒体とし
て、支持体と、この支持体の表面に塗布されたマイクロ
カプセル層とから成るものが用いられる。マイクロカプ
セル層は、第1の色に着色され、かつ白色色材を封入し
た第1のマイクロカプセルと、第2の色に着色され、か
つ白色色材を封入した、第3の色に着色され、かつ白色
色材を封入した第3のマイクロカプセルとを均一に分布
させたものから成る。第1の色は第2の色と第3の色を
混色した際に得られる色の補色とされ、第2の色は第1
の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第3の色は第1の色と第2の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされる。第1のマイクロカプセルと第2
のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞ
れが加熱され所定の温度以上になり、所定の圧力で加圧
されると、そこから白色色材が流出する。このようなカ
ラー画像記録媒体にカラー画像を記録するために、本発
明の第1の局面によるカラー画像記録装置は、カラー画
像記録体の表面にカラー光学像を結像させて、光の吸収
によりマイクロカプセル層を加熱するための光学系と、
この光学系によってカラー光学像を所定の露光時間にわ
たって結像されたカラー画像記録媒体の表面に所定の圧
力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成る。
【0008】本発明の第2の局面によるカラー画像記録
装置では、カラー画像記録媒体として、透明フィルム
と、この透明フィルムの一方の表面に塗布されたマイク
ロカプセル層とから成るカラー画像記録媒体が用いられ
る。マイクロカプセル層は、透明な壁膜を有し、かつ第
1の色の色材を封入した第1のマイクロカプセルと、透
明な壁膜を有し、かつ第2の色の色材を封入した第2の
マイクロカプセルと、透明な壁膜を有し、かつ第3の色
の色材を封入した第3のマイクロカプセルとを均一に分
布させたものから成る。第1の色は第2の色と第3の色
を混色した際に得られる色の補色とされ、第2の色は第
1の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第3の色は第1の色と第2の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされる。第1のマイクロカプセルと第2
のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞ
れが加熱され所定の温度以上になり、所定の圧力で加圧
されると、そこから白色色材が流出する。このようなカ
ラー画像記録媒体にカラー画像を記録するために、本発
明の第2の局面によるカラー画像記録装置は、カラー画
像記録体の表面にカラー光学像を結像させて、光の吸収
によりマイクロカプセル層を加熱するための光学系と、
この光学系によってカラー光学像を所定の露光時間にわ
たって結像されたカラー画像記録媒体のマイクロカプセ
ル層側の表面に転写紙を介して所定の圧力を及ぼす圧力
付与手段とを具備して成る。
装置では、カラー画像記録媒体として、透明フィルム
と、この透明フィルムの一方の表面に塗布されたマイク
ロカプセル層とから成るカラー画像記録媒体が用いられ
る。マイクロカプセル層は、透明な壁膜を有し、かつ第
1の色の色材を封入した第1のマイクロカプセルと、透
明な壁膜を有し、かつ第2の色の色材を封入した第2の
マイクロカプセルと、透明な壁膜を有し、かつ第3の色
の色材を封入した第3のマイクロカプセルとを均一に分
布させたものから成る。第1の色は第2の色と第3の色
を混色した際に得られる色の補色とされ、第2の色は第
1の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第3の色は第1の色と第2の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされる。第1のマイクロカプセルと第2
のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞ
れが加熱され所定の温度以上になり、所定の圧力で加圧
されると、そこから白色色材が流出する。このようなカ
ラー画像記録媒体にカラー画像を記録するために、本発
明の第2の局面によるカラー画像記録装置は、カラー画
像記録体の表面にカラー光学像を結像させて、光の吸収
によりマイクロカプセル層を加熱するための光学系と、
この光学系によってカラー光学像を所定の露光時間にわ
たって結像されたカラー画像記録媒体のマイクロカプセ
ル層側の表面に転写紙を介して所定の圧力を及ぼす圧力
付与手段とを具備して成る。
【0009】本発明の第3の局面によるカラー画像記録
装置では、本発明の第2の局面と同様に、カラー画像記
録媒体として、透明フィルムと、この透明フィルムの一
方の表面に塗布されたマイクロカプセル層とから成るも
のが用いられる。しかし、本発明の第3の局面において
は、マイクロカプセル層は、第1の色に着色され、かつ
該第1の色の色材を封入した第1のマイクロカプセル
と、第2の色に着色され、かつ該第2の色の色材を封入
した第2のマイクロカプセルと、第3の色に着色され、
かつ該第3の色の色材を封入した第3のマイクロカプセ
ルとを均一に分布させたものから成る。第1の色は第2
の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第2の色は第1の色と第3の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされ、第3の色が第1の色と第2の色を
混色した際に得られる色の補色とされる。第1のマイク
ロカプセルと第2のマイクロカプセルと第3のマイクロ
カプセルのそれぞれが加熱され所定の温度以上になり、
所定の圧力で加圧されると、そこから白色色材が流出す
る。このようなカラー画像記録媒体にカラー画像を記録
するために、本発明の第3の局面によるカラー画像記録
装置は、カラー画像記録体の表面にカラー光学像を結像
させて、光の吸収によりマイクロカプセル層を加熱する
ための光学系と、この光学系によってカラー光学像を所
定の露光時間にわたって結像されたカラー画像記録媒体
のマイクロカプセル層側の表面に転写紙を介して所定の
圧力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成る。
装置では、本発明の第2の局面と同様に、カラー画像記
録媒体として、透明フィルムと、この透明フィルムの一
方の表面に塗布されたマイクロカプセル層とから成るも
のが用いられる。しかし、本発明の第3の局面において
は、マイクロカプセル層は、第1の色に着色され、かつ
該第1の色の色材を封入した第1のマイクロカプセル
と、第2の色に着色され、かつ該第2の色の色材を封入
した第2のマイクロカプセルと、第3の色に着色され、
かつ該第3の色の色材を封入した第3のマイクロカプセ
ルとを均一に分布させたものから成る。第1の色は第2
の色と第3の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、第2の色は第1の色と第3の色を混色した際に得ら
れる色の補色とされ、第3の色が第1の色と第2の色を
混色した際に得られる色の補色とされる。第1のマイク
ロカプセルと第2のマイクロカプセルと第3のマイクロ
カプセルのそれぞれが加熱され所定の温度以上になり、
所定の圧力で加圧されると、そこから白色色材が流出す
る。このようなカラー画像記録媒体にカラー画像を記録
するために、本発明の第3の局面によるカラー画像記録
装置は、カラー画像記録体の表面にカラー光学像を結像
させて、光の吸収によりマイクロカプセル層を加熱する
ための光学系と、この光学系によってカラー光学像を所
定の露光時間にわたって結像されたカラー画像記録媒体
のマイクロカプセル層側の表面に転写紙を介して所定の
圧力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成る。
【0010】本発明の第1、第2及び第3の局面による
カラー画像記録装置において、第1のマイクロカプセル
と第2のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルに
ついては、好ましくは、形状記憶樹脂から形成される。
あるいは好ましくは、第1のマイクロカプセルと第2の
マイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞれ
に封入された白色色材、または第1の色の色材と第2の
色の色材と第3の色の色材のそれぞれは固相である。第
1、第2及び第3の色のそれぞれについては、好ましく
は、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色とされる。な
お、本発明の第2及び第3の局面によるカラー画像記録
装置では、転写紙側にはカラー光学像のネガ像が記録さ
れることになる。
カラー画像記録装置において、第1のマイクロカプセル
と第2のマイクロカプセルと第3のマイクロカプセルに
ついては、好ましくは、形状記憶樹脂から形成される。
あるいは好ましくは、第1のマイクロカプセルと第2の
マイクロカプセルと第3のマイクロカプセルのそれぞれ
に封入された白色色材、または第1の色の色材と第2の
色の色材と第3の色の色材のそれぞれは固相である。第
1、第2及び第3の色のそれぞれについては、好ましく
は、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色とされる。な
お、本発明の第2及び第3の局面によるカラー画像記録
装置では、転写紙側にはカラー光学像のネガ像が記録さ
れることになる。
【0011】本発明の第4の局面によるカラー画像記録
装置では、カラー記録媒体として、支持体と、この支持
体の表面に塗布された複数のシアン、マゼンタ、イエロ
ー色を呈するマイクロカプセルの層とから成るものが用
いられる。このようなカラー画像記録媒体にカラー画像
を記録するために、本発明の第4の局面によるカラー画
像記録装置は、カラー画像記録媒体の表面にカラー光学
像を所定の露光時間にわたって結像させて、光の吸収に
よりマイクロカプセルの層を所定の温度まで加熱するた
めの光学系と、光学系による結像によって加熱されたカ
ラー画像記録媒体の表面に所定の圧力を及ぼす圧力付与
手段とを具備して成る。カラー画像の記録の際、光学系
による結像と圧力付与手段による加圧によってカラー記
録媒体の表面に結像されたカラー光学像の一領域におい
てその一領域の色の補色を呈するマイクロカプセルが破
壊する。
装置では、カラー記録媒体として、支持体と、この支持
体の表面に塗布された複数のシアン、マゼンタ、イエロ
ー色を呈するマイクロカプセルの層とから成るものが用
いられる。このようなカラー画像記録媒体にカラー画像
を記録するために、本発明の第4の局面によるカラー画
像記録装置は、カラー画像記録媒体の表面にカラー光学
像を所定の露光時間にわたって結像させて、光の吸収に
よりマイクロカプセルの層を所定の温度まで加熱するた
めの光学系と、光学系による結像によって加熱されたカ
ラー画像記録媒体の表面に所定の圧力を及ぼす圧力付与
手段とを具備して成る。カラー画像の記録の際、光学系
による結像と圧力付与手段による加圧によってカラー記
録媒体の表面に結像されたカラー光学像の一領域におい
てその一領域の色の補色を呈するマイクロカプセルが破
壊する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明によるカラー画像記装置の実施形態について説明す
る。
発明によるカラー画像記装置の実施形態について説明す
る。
【0013】先ず、図1を参照すると、本発明によるカ
ラー画像記録装置で用いるカラー画像記録媒体が参照番
号10で全体的に示される。カラー画像記録媒体10は
適当な支持体例えば用紙12と、この用紙12の一方の
表面に塗布されたマイクロカプセル層14とを具備し、
マイクロカプセル層14は3つのタイプのマイクロカプ
セル16Y、16M及び16Cを均一に分布させたもの
から成る。用紙12上に3つのタイプのマイクロカプセ
ル16Y、16M及び16Cを均一に分布させて塗布す
る一例としては、例えばバインダ溶液中に3つのタイプ
の等量のマイクロカプセル16Y、16M及び16Cを
懸濁させて、それを用紙12上で噴霧する方法が挙げら
れる。
ラー画像記録装置で用いるカラー画像記録媒体が参照番
号10で全体的に示される。カラー画像記録媒体10は
適当な支持体例えば用紙12と、この用紙12の一方の
表面に塗布されたマイクロカプセル層14とを具備し、
マイクロカプセル層14は3つのタイプのマイクロカプ
セル16Y、16M及び16Cを均一に分布させたもの
から成る。用紙12上に3つのタイプのマイクロカプセ
ル16Y、16M及び16Cを均一に分布させて塗布す
る一例としては、例えばバインダ溶液中に3つのタイプ
の等量のマイクロカプセル16Y、16M及び16Cを
懸濁させて、それを用紙12上で噴霧する方法が挙げら
れる。
【0014】図2を参照すると、3つのタイプのマイク
ロカプセル16Y、16M及び16Cが拡大断面図とし
て図示され、各マイクロカプセルの粒径は数ミクロンの
大きさとされる。また、各マイクロカプセルには白色色
材即ち白色インクが封入され、各マイクロカプセルの壁
膜自体は形状記憶樹脂材料から形成される。形状記憶樹
脂材料自体は周知のものであり、例えばポリノルボルネ
ン、トランス−1,4−ポリイソプレン、ポリウレタン
等から成るものである。
ロカプセル16Y、16M及び16Cが拡大断面図とし
て図示され、各マイクロカプセルの粒径は数ミクロンの
大きさとされる。また、各マイクロカプセルには白色色
材即ち白色インクが封入され、各マイクロカプセルの壁
膜自体は形状記憶樹脂材料から形成される。形状記憶樹
脂材料自体は周知のものであり、例えばポリノルボルネ
ン、トランス−1,4−ポリイソプレン、ポリウレタン
等から成るものである。
【0015】図3を参照すると、形状記憶樹脂材料の縦
弾性係数と温度との関係が示され、同図に示すように、
形状記憶樹脂材料の縦弾性係数はガラス転移温度Tgを
境に急激に変化する。即ち、ガラス転移温度Tg以上で
は、形状記憶樹脂材料の分子鎖のミクロブラウン運動が
活性化して、形状記憶樹脂材料自体はゴム弾性を示し
(領域b)、一方ガラス転移温度Tg以下では、分子鎖
のミクロブラウン運動が凍結されて、形状記憶樹脂材料
自体はガラス状態を呈する。要するに、形状記憶樹脂材
料が適当な形態に加工された後に、ガラス転移温度Tg
以上に加熱されると、その元の形態は自由に変形され得
るものとなり、或る変形形態のままでガラス転移温度T
g以下に冷却されると、かかる変形形態は固定される
が、しかし再びガラス転移温度まで加熱させられると、
形状記憶樹脂材料の形態は元の形態に戻される。
弾性係数と温度との関係が示され、同図に示すように、
形状記憶樹脂材料の縦弾性係数はガラス転移温度Tgを
境に急激に変化する。即ち、ガラス転移温度Tg以上で
は、形状記憶樹脂材料の分子鎖のミクロブラウン運動が
活性化して、形状記憶樹脂材料自体はゴム弾性を示し
(領域b)、一方ガラス転移温度Tg以下では、分子鎖
のミクロブラウン運動が凍結されて、形状記憶樹脂材料
自体はガラス状態を呈する。要するに、形状記憶樹脂材
料が適当な形態に加工された後に、ガラス転移温度Tg
以上に加熱されると、その元の形態は自由に変形され得
るものとなり、或る変形形態のままでガラス転移温度T
g以下に冷却されると、かかる変形形態は固定される
が、しかし再びガラス転移温度まで加熱させられると、
形状記憶樹脂材料の形態は元の形態に戻される。
【0016】「形状記憶樹脂」という命名は以上述べた
ような形状記憶特性に因むものであるが、しかし、本発
明によるカラー画像記録装置で用いるカラー画像記録媒
体では、形状記録樹脂材料の形状記憶特性自体は利用さ
れずに、ガラス転移温度Tgを境とする形状記憶樹脂材
料の縦弾性係数の急激な変化が利用される。
ような形状記憶特性に因むものであるが、しかし、本発
明によるカラー画像記録装置で用いるカラー画像記録媒
体では、形状記録樹脂材料の形状記憶特性自体は利用さ
れずに、ガラス転移温度Tgを境とする形状記憶樹脂材
料の縦弾性係数の急激な変化が利用される。
【0017】再び、図2に戻って説明すると、3つのタ
イプのマイクロカプセルのうち第1のマイクロカプセル
16Yの壁膜は形状記憶樹脂材料をイエロー色の染料で
着色されたものから成り、第2のマイクロカプセル16
Mの壁膜は形状記憶樹脂材料をマゼンタ色の染料で着色
されたものから成り、第3のマイクロカプセル16Cの
壁膜は形状記憶樹脂材料をシアン色の染料で着色したも
のから成る。従って、マイクロカプセル層14の表面は
図4に部分的に示すように、第1のイエロー色のマイク
ロカプセル16Y、第2のマゼンタ色のマイクロカプセ
ル16M及び第3のシアン色のマイクロカプセル16C
が均一に分布されているので、マイクロカプセル層14
の表面自体は黒色を呈する。なお、上述したイエロー色
の染料、マゼンタ色の染料及びシアン色の染料として
は、一般の染料、顔料または発色済みのロイコ系染料を
用いることができる。
イプのマイクロカプセルのうち第1のマイクロカプセル
16Yの壁膜は形状記憶樹脂材料をイエロー色の染料で
着色されたものから成り、第2のマイクロカプセル16
Mの壁膜は形状記憶樹脂材料をマゼンタ色の染料で着色
されたものから成り、第3のマイクロカプセル16Cの
壁膜は形状記憶樹脂材料をシアン色の染料で着色したも
のから成る。従って、マイクロカプセル層14の表面は
図4に部分的に示すように、第1のイエロー色のマイク
ロカプセル16Y、第2のマゼンタ色のマイクロカプセ
ル16M及び第3のシアン色のマイクロカプセル16C
が均一に分布されているので、マイクロカプセル層14
の表面自体は黒色を呈する。なお、上述したイエロー色
の染料、マゼンタ色の染料及びシアン色の染料として
は、一般の染料、顔料または発色済みのロイコ系染料を
用いることができる。
【0018】要するに、3つのタイプの第1、第2及び
第3のマイクロカプセル16Y、16M及び16Cはそ
れぞれ減法混色での三原色(イエロー色、マゼンタ色及
びシアン色)で着色され、このため三原色のうちの任意
の一色は他の二つの色を混色した際の色の補色となって
いる。例えば、イエロー色とマゼンタ色とを混色した際
には赤色となるが、この赤色の補色はシアン色である。
第3のマイクロカプセル16Y、16M及び16Cはそ
れぞれ減法混色での三原色(イエロー色、マゼンタ色及
びシアン色)で着色され、このため三原色のうちの任意
の一色は他の二つの色を混色した際の色の補色となって
いる。例えば、イエロー色とマゼンタ色とを混色した際
には赤色となるが、この赤色の補色はシアン色である。
【0019】以上述べたようなカラー画像記録媒体10
のマイクロカプセル層14の表面にカラー光学像を所定
時間にわたって結像した後または結像しながら、該カラ
ー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧することによ
り、カラー光学像はマイクロカプセル層14の表面に再
現されて記録される。詳述すると、マイクロカプセル層
14の表面上でのカラー光学像の結像時、例えば、図4
に示す部分的な領域が赤色光で照射されたとすると、第
3のシアン色のマイクロカプセル16Cに入射した赤色
光は実質的に反射されることなく全て吸収されるが、し
かし第1のイエロー色のマイクロカプセル16Y及び第
2のマゼンタ色のマイクロカプセル16Mに入射した赤
色光は実質的に全て反射されて吸収されることはない。
のマイクロカプセル層14の表面にカラー光学像を所定
時間にわたって結像した後または結像しながら、該カラ
ー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧することによ
り、カラー光学像はマイクロカプセル層14の表面に再
現されて記録される。詳述すると、マイクロカプセル層
14の表面上でのカラー光学像の結像時、例えば、図4
に示す部分的な領域が赤色光で照射されたとすると、第
3のシアン色のマイクロカプセル16Cに入射した赤色
光は実質的に反射されることなく全て吸収されるが、し
かし第1のイエロー色のマイクロカプセル16Y及び第
2のマゼンタ色のマイクロカプセル16Mに入射した赤
色光は実質的に全て反射されて吸収されることはない。
【0020】かくして、第3のシアン色のマイクロカプ
セル16Cだけが赤色光の吸収により加熱され、その温
度がガラス転移温度(Tg=例えば65℃〜70℃)を
超えると、第3のシアン色のマイクロカプセル16Cの
壁膜だけがゴム弾性を呈して破壊され易くなる。このと
きカラー画像記録媒体10のマイクロカプセル層14が
加圧ローラ等で壁膜の膜厚により定まる縦弾性係数D0
に応じた所定の圧力(例えば2.0MPa)以上に加圧
されると、図5に示すように、第3のシアン色のマイク
ロカプセル16Cの壁膜だけが破壊されて、そこから白
色色材即ち白色インクが流出し、その破壊されたシアン
色の壁膜は白色インクで覆われる。なお、図5では、破
壊されたシアン色の壁膜は参照符号16C’で示され、
また流出白色インクは参照符号Wで示される。従って、
図4に示す部分的な領域では、図6に示すように、第3
のシアン色のマイクロカプセル16Cは白色(W)で置
き代わり、このためその領域は赤色(イエロー色、マゼ
ンタ色)を呈することになる。
セル16Cだけが赤色光の吸収により加熱され、その温
度がガラス転移温度(Tg=例えば65℃〜70℃)を
超えると、第3のシアン色のマイクロカプセル16Cの
壁膜だけがゴム弾性を呈して破壊され易くなる。このと
きカラー画像記録媒体10のマイクロカプセル層14が
加圧ローラ等で壁膜の膜厚により定まる縦弾性係数D0
に応じた所定の圧力(例えば2.0MPa)以上に加圧
されると、図5に示すように、第3のシアン色のマイク
ロカプセル16Cの壁膜だけが破壊されて、そこから白
色色材即ち白色インクが流出し、その破壊されたシアン
色の壁膜は白色インクで覆われる。なお、図5では、破
壊されたシアン色の壁膜は参照符号16C’で示され、
また流出白色インクは参照符号Wで示される。従って、
図4に示す部分的な領域では、図6に示すように、第3
のシアン色のマイクロカプセル16Cは白色(W)で置
き代わり、このためその領域は赤色(イエロー色、マゼ
ンタ色)を呈することになる。
【0021】同様な理由により、緑色光で照射された領
域では、第2のマゼンタ色のマイクロカプセル16Mの
壁膜だけが破壊され、その緑色光照射領域は緑色(イエ
ロー色、シアン色)を呈し、また青色光で照射された領
域では、第1のイエロー色のマイクロカプセル16Yの
壁膜だけが破壊され、その青色光照射領域は青色(マゼ
ンタ色、シアン色)を呈する。一方、白色光で照射され
た領域は第1、第2及び第3の全てのマイクロカプセル
16Y、16M及び16Cの壁膜が破壊され、その白色
光照射領域は白色を呈し、全く光の照射されない領域で
は、第1、第2及び第3のマイクロカプセル16Y、1
6M及び16Cのいずれの壁膜も破壊されないので、そ
の無光照射領域は黒色を呈する。
域では、第2のマゼンタ色のマイクロカプセル16Mの
壁膜だけが破壊され、その緑色光照射領域は緑色(イエ
ロー色、シアン色)を呈し、また青色光で照射された領
域では、第1のイエロー色のマイクロカプセル16Yの
壁膜だけが破壊され、その青色光照射領域は青色(マゼ
ンタ色、シアン色)を呈する。一方、白色光で照射され
た領域は第1、第2及び第3の全てのマイクロカプセル
16Y、16M及び16Cの壁膜が破壊され、その白色
光照射領域は白色を呈し、全く光の照射されない領域で
は、第1、第2及び第3のマイクロカプセル16Y、1
6M及び16Cのいずれの壁膜も破壊されないので、そ
の無光照射領域は黒色を呈する。
【0022】以上の記載から明らかなように、カラー画
像記録媒体10のマイクロカプセル層14の表面にカラ
ー光学像を所定時間にわたって結像した後または結像し
ながら、カラー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧
するだけで、カラー光学像はマイクロカプセル層14の
表面に再現されて記録される。
像記録媒体10のマイクロカプセル層14の表面にカラ
ー光学像を所定時間にわたって結像した後または結像し
ながら、カラー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧
するだけで、カラー光学像はマイクロカプセル層14の
表面に再現されて記録される。
【0023】図7を参照すると、以上で説明したカラー
画像記録媒体10を用いてそこにカラー画像を記録する
カラー画像記録装置の一実施形態が示される。
画像記録媒体10を用いてそこにカラー画像を記録する
カラー画像記録装置の一実施形態が示される。
【0024】図7に示すように、カラー画像記録装置に
は原稿読取り面を規定するガラス板18が設けられ、こ
のガラス板18上に置かれたカラー原稿は白色光源例え
ばハロゲンランプ20によってガラス板18を介して照
明される。カラー原稿によって反射された反射光はミラ
ー22、24及び26によって結像レンズ28に導か
れ、この結像レンズ28を経た光はミラー30、32及
び34を介してカラー画像記録媒体10のマイクロカプ
セル層14に導かれ、これによりカラー原稿はカラー光
学像として該マイクロカプセル層14の表面に結像され
る。
は原稿読取り面を規定するガラス板18が設けられ、こ
のガラス板18上に置かれたカラー原稿は白色光源例え
ばハロゲンランプ20によってガラス板18を介して照
明される。カラー原稿によって反射された反射光はミラ
ー22、24及び26によって結像レンズ28に導か
れ、この結像レンズ28を経た光はミラー30、32及
び34を介してカラー画像記録媒体10のマイクロカプ
セル層14に導かれ、これによりカラー原稿はカラー光
学像として該マイクロカプセル層14の表面に結像され
る。
【0025】ミラー22は走査ミラーとして機能し、か
つハロゲンランプ20と一体化される。カラー原稿の読
取時、走査ミラー22はハロゲンランプ20と共にガラ
ス板18の下方に沿って矢印Aの方向に移動させられ、
このときガラス板18上のカラー原稿は走査ミラー22
及びハロゲンランプ20によって走査される。ミラー2
4及び26は互いに一体化されて反射ミラー組立体を形
成し、この反射ミラー組立体もカラー原稿の読取時に矢
印Aの方向に移動させられるが、その移動速度は走査ミ
ラー22の半分とされ、これによりハロゲンランプ20
から結像レンズ28までの光学距離が常に一定とされ
る。なお、各ミラー22、24、26の反射面は種々の
カラー原稿のサイズ幅をカバーし得るように図7の紙面
に対して垂直方向に延在する。
つハロゲンランプ20と一体化される。カラー原稿の読
取時、走査ミラー22はハロゲンランプ20と共にガラ
ス板18の下方に沿って矢印Aの方向に移動させられ、
このときガラス板18上のカラー原稿は走査ミラー22
及びハロゲンランプ20によって走査される。ミラー2
4及び26は互いに一体化されて反射ミラー組立体を形
成し、この反射ミラー組立体もカラー原稿の読取時に矢
印Aの方向に移動させられるが、その移動速度は走査ミ
ラー22の半分とされ、これによりハロゲンランプ20
から結像レンズ28までの光学距離が常に一定とされ
る。なお、各ミラー22、24、26の反射面は種々の
カラー原稿のサイズ幅をカバーし得るように図7の紙面
に対して垂直方向に延在する。
【0026】ミラー30及び32も互いに一体化されて
反射ミラー組立体を形成し、この反射ミラー組立体は固
定焦点距離を持つ結像レンズ28と共に移動可能であ
り、その双方の相対移動によりカラー原稿の記録倍率が
適宜決められる。なお、図7に示す状態では、カラー原
稿の記録倍率は1倍となっている。ミラー34は固定位
置に置かれ、カラー原稿からのカラー光学像を常に所定
位置に投影させるように機能する。
反射ミラー組立体を形成し、この反射ミラー組立体は固
定焦点距離を持つ結像レンズ28と共に移動可能であ
り、その双方の相対移動によりカラー原稿の記録倍率が
適宜決められる。なお、図7に示す状態では、カラー原
稿の記録倍率は1倍となっている。ミラー34は固定位
置に置かれ、カラー原稿からのカラー光学像を常に所定
位置に投影させるように機能する。
【0027】図7には図示されないが、カラー画像記録
装置はカラー画像記録媒体10の複数枚を積み重ねた給
紙トレイを具備し、記録作動時その給紙トレイからカラ
ー画像記録媒体10が一枚繰り出される。給紙トレイか
ら繰り出されたカラー画像記録媒体10は複数対のガイ
ドローラ36により図7に示すような記録位置に向かっ
て移動させられる。カラー画像記録媒体10の記録位置
は加圧ローラ組立体38によって規定され、この加圧ロ
ーラ組立体38は圧力付与ローラ40及びバックアップ
ローラ42とから成る。ガイドローラ36によって搬送
されてきたカラー画像記録媒体10の先端が圧力付与ロ
ーラ40とバックアップローラ42とのニップに当接し
たとき、カラー画像記録媒体10は一旦停止させられて
待機させられる。
装置はカラー画像記録媒体10の複数枚を積み重ねた給
紙トレイを具備し、記録作動時その給紙トレイからカラ
ー画像記録媒体10が一枚繰り出される。給紙トレイか
ら繰り出されたカラー画像記録媒体10は複数対のガイ
ドローラ36により図7に示すような記録位置に向かっ
て移動させられる。カラー画像記録媒体10の記録位置
は加圧ローラ組立体38によって規定され、この加圧ロ
ーラ組立体38は圧力付与ローラ40及びバックアップ
ローラ42とから成る。ガイドローラ36によって搬送
されてきたカラー画像記録媒体10の先端が圧力付与ロ
ーラ40とバックアップローラ42とのニップに当接し
たとき、カラー画像記録媒体10は一旦停止させられて
待機させられる。
【0028】走査ミラー22とハロゲンランプ20とに
よるカラー原稿の読取走査が開始され、そのカラー光学
像が部分的にカラー画像記録媒体10に結像されると、
加圧ローラ組立体38が駆動させられ、カラー画像記録
媒体10が圧力付与ローラ40とバックアップローラ4
2との間に引き込まれる。
よるカラー原稿の読取走査が開始され、そのカラー光学
像が部分的にカラー画像記録媒体10に結像されると、
加圧ローラ組立体38が駆動させられ、カラー画像記録
媒体10が圧力付与ローラ40とバックアップローラ4
2との間に引き込まれる。
【0029】カラー画像記録媒体10のマイクロカプセ
ル層14の表面にカラー光学像が結像されると、そのカ
ラー光学像の色光に応じて所定の色のマイクロカプセル
(16Y、16M、16C)がその色光を吸収して加熱
される。所定の色のマイクロカプセル(16Y、16
M、16C)の加熱温度がガラス転移温度(Tg)以上
になり、カラー画像記録媒体10のカラー光学像の結像
領域は圧力付与ローラ40によって加圧され、これによ
り該カラー光学像の結像領域にはそのカラー光学像が1
度だけの走査で再現されて記録される。このカラー画像
の記録では、カラー光学像の色光の補色を呈するマイク
ロカプセルが破壊されるため、殆どの領域を着色する必
要がある写真等の複写においては、マイクロカプセルを
破壊する頻度を減少させることが可能となり、消費エネ
ルギーが減少される。
ル層14の表面にカラー光学像が結像されると、そのカ
ラー光学像の色光に応じて所定の色のマイクロカプセル
(16Y、16M、16C)がその色光を吸収して加熱
される。所定の色のマイクロカプセル(16Y、16
M、16C)の加熱温度がガラス転移温度(Tg)以上
になり、カラー画像記録媒体10のカラー光学像の結像
領域は圧力付与ローラ40によって加圧され、これによ
り該カラー光学像の結像領域にはそのカラー光学像が1
度だけの走査で再現されて記録される。このカラー画像
の記録では、カラー光学像の色光の補色を呈するマイク
ロカプセルが破壊されるため、殆どの領域を着色する必
要がある写真等の複写においては、マイクロカプセルを
破壊する頻度を減少させることが可能となり、消費エネ
ルギーが減少される。
【0030】カラー画像記録媒体10が圧力付与ローラ
40とバックアップローラ42との間に引き込まれる際
の引込み速度についてはハロゲンランプ20と光学系に
よる光エネルギーの強度及び走査ミラー22の走査速度
等に基づいて適宜決められる。即ち、かかる引込み速度
は所定の色のマイクロカプセル(16Y、16M、16
C)の加熱温度がガラス転移(Tg)以上となり得るよ
うに決められる。
40とバックアップローラ42との間に引き込まれる際
の引込み速度についてはハロゲンランプ20と光学系に
よる光エネルギーの強度及び走査ミラー22の走査速度
等に基づいて適宜決められる。即ち、かかる引込み速度
は所定の色のマイクロカプセル(16Y、16M、16
C)の加熱温度がガラス転移(Tg)以上となり得るよ
うに決められる。
【0031】なお、圧力付与ローラ40によってマイク
ロカプセルの壁膜が破壊された際にそこから流出した白
色インクが圧力付与ローラ40の表面に付着しないよう
にその表面に適当な表面処理が施されてもよいし、ある
いは圧力付与ローラ40自体が白色インクの付着を阻止
するような材料から形成されてもよい。
ロカプセルの壁膜が破壊された際にそこから流出した白
色インクが圧力付与ローラ40の表面に付着しないよう
にその表面に適当な表面処理が施されてもよいし、ある
いは圧力付与ローラ40自体が白色インクの付着を阻止
するような材料から形成されてもよい。
【0032】図8を参照すると、本発明によるカラー画
像記録装置で用いられるカラー画像記録媒体の別の例が
示され、このカラー画像記録媒体は参照番号46で全体
的に示される。カラー画像記録媒体46は適当な合成樹
脂材料から形成された透明フィルム48と、その一方の
表面に塗布されたマイクロカプセル層50とを具備し、
マイクロカプセル層50は3つのタイプのマイクロカプ
セル52Y、52M及び52Cを均一に分布させたもの
から成る。透明フィルム48に3つのタイプのマイクロ
カプセル52Y、52M及び52Cを均一に分布させて
塗布する方法については先の実施形態の場合と同様であ
る。
像記録装置で用いられるカラー画像記録媒体の別の例が
示され、このカラー画像記録媒体は参照番号46で全体
的に示される。カラー画像記録媒体46は適当な合成樹
脂材料から形成された透明フィルム48と、その一方の
表面に塗布されたマイクロカプセル層50とを具備し、
マイクロカプセル層50は3つのタイプのマイクロカプ
セル52Y、52M及び52Cを均一に分布させたもの
から成る。透明フィルム48に3つのタイプのマイクロ
カプセル52Y、52M及び52Cを均一に分布させて
塗布する方法については先の実施形態の場合と同様であ
る。
【0033】図9を参照すると、3つのタイプのマイク
ロカプセル52Y、52M及び52Cが拡大断面図とし
て図示され、各マイクロカプセルの粒径については上述
の実施形態の場合と同様に数ミクロン程度とされる。第
1のマイクロカプセル52Yにはイエロー色材即ちイエ
ロー色インクが封入され、第2のマイクロカプセル52
Mにはマゼンタ色材即ちマゼンタ色インクが封入され、
また第3のマイクロカプセル52Cにはシアン色材即ち
シアン色インクが封入される。各マイクロカプセル(5
2Y、52M、52C)の壁膜は上述の実施形態の場合
と同様に形状記憶樹脂材料から形成されるが、該壁膜自
体は着色されず無色透明とされる。
ロカプセル52Y、52M及び52Cが拡大断面図とし
て図示され、各マイクロカプセルの粒径については上述
の実施形態の場合と同様に数ミクロン程度とされる。第
1のマイクロカプセル52Yにはイエロー色材即ちイエ
ロー色インクが封入され、第2のマイクロカプセル52
Mにはマゼンタ色材即ちマゼンタ色インクが封入され、
また第3のマイクロカプセル52Cにはシアン色材即ち
シアン色インクが封入される。各マイクロカプセル(5
2Y、52M、52C)の壁膜は上述の実施形態の場合
と同様に形状記憶樹脂材料から形成されるが、該壁膜自
体は着色されず無色透明とされる。
【0034】各マイクロカプセル(52Y、52M、5
2C)の壁膜は透明であるから、第1のマイクロカプセ
ル52Yはイエロー色を呈し、第2のマイクロカプセル
52Mはマゼンタ色を呈し、第3のマイクロカプセル5
2Cはシアン色を呈し、このためカラー画像記録媒体4
6の全体は黒色を呈する。なお、第1、第2及び第3の
マイクロカプセル52Y、52M及び52Cのそれぞれ
に封入されるイエロー色インク、マゼンタ色インク及び
シアン色インクについては、一般の染料、顔料または発
色済みのロイコ系染料を用いることができる。
2C)の壁膜は透明であるから、第1のマイクロカプセ
ル52Yはイエロー色を呈し、第2のマイクロカプセル
52Mはマゼンタ色を呈し、第3のマイクロカプセル5
2Cはシアン色を呈し、このためカラー画像記録媒体4
6の全体は黒色を呈する。なお、第1、第2及び第3の
マイクロカプセル52Y、52M及び52Cのそれぞれ
に封入されるイエロー色インク、マゼンタ色インク及び
シアン色インクについては、一般の染料、顔料または発
色済みのロイコ系染料を用いることができる。
【0035】以上述べたようなカラー画像記録媒体46
にカラー画像を記録するとき、カラー画像記録媒体46
のマイクロカプセル層50の表面には図10に示すよう
に転写紙54が適用され、カラー光学像をカラー画像記
録媒体46の透明フィルム48側から所定時間にわたっ
て結像した後または結像しながら、そのカラー画像記録
媒体46を転写紙54と共に加圧ローラ等で加圧するこ
とにより、カラー光学像はマイクロカプセル層50に再
現されて記録される。詳述すると、透明フィルム48側
からマイクロカプセル層50にカラー光学像を結像させ
たとき、例えば、図11に示す部分的な領域が赤色光で
照射されたとすると、第3のシアン色のマイクロカプセ
ル52Cに入射した赤色光は積極的に吸収されるが、し
かし第1のイエロー色のマイクロカプセル52Y及び第
2のマゼンタ色のマイクロカプセル52Mに入射した赤
色光は実質的に全て反射されて吸収されることはない。
にカラー画像を記録するとき、カラー画像記録媒体46
のマイクロカプセル層50の表面には図10に示すよう
に転写紙54が適用され、カラー光学像をカラー画像記
録媒体46の透明フィルム48側から所定時間にわたっ
て結像した後または結像しながら、そのカラー画像記録
媒体46を転写紙54と共に加圧ローラ等で加圧するこ
とにより、カラー光学像はマイクロカプセル層50に再
現されて記録される。詳述すると、透明フィルム48側
からマイクロカプセル層50にカラー光学像を結像させ
たとき、例えば、図11に示す部分的な領域が赤色光で
照射されたとすると、第3のシアン色のマイクロカプセ
ル52Cに入射した赤色光は積極的に吸収されるが、し
かし第1のイエロー色のマイクロカプセル52Y及び第
2のマゼンタ色のマイクロカプセル52Mに入射した赤
色光は実質的に全て反射されて吸収されることはない。
【0036】かくして、第3のシアン色のマイクロカプ
セル52Cだけが赤色光の吸収により加熱され、その温
度がガラス転移温度(Tg)を超えると、第3のシアン
色のマイクロカプセル52Cの壁膜だけがゴム弾性を呈
して破壊され易くなる。このときカラー画像記録媒体4
6及び転写紙54が加圧ローラ等で共に加圧されると、
図10に示すように、第3のシアン色のマイクロカプセ
ル52Cの壁膜だけが破壊されて、そこからシアン色イ
ンクが流出し、そのシアン色インクは転写紙54側に転
写され、一方その破壊された透明な壁膜だけが透明フィ
ルム48側に残る。なお、図10においては、破壊され
たシアン色の壁膜は参照符号52C’で示され、また流
出シアン色インクは参照符号C’で示される。従って、
カラー画像記録媒体46において図11に示す部分的な
領域では、図12に示すように、第3のシアン色のマイ
クロカプセル52Cの箇所からシアン色が抜けて、この
ためその領域は赤色(イエロー色、マゼンタ色)を呈す
ることになる。
セル52Cだけが赤色光の吸収により加熱され、その温
度がガラス転移温度(Tg)を超えると、第3のシアン
色のマイクロカプセル52Cの壁膜だけがゴム弾性を呈
して破壊され易くなる。このときカラー画像記録媒体4
6及び転写紙54が加圧ローラ等で共に加圧されると、
図10に示すように、第3のシアン色のマイクロカプセ
ル52Cの壁膜だけが破壊されて、そこからシアン色イ
ンクが流出し、そのシアン色インクは転写紙54側に転
写され、一方その破壊された透明な壁膜だけが透明フィ
ルム48側に残る。なお、図10においては、破壊され
たシアン色の壁膜は参照符号52C’で示され、また流
出シアン色インクは参照符号C’で示される。従って、
カラー画像記録媒体46において図11に示す部分的な
領域では、図12に示すように、第3のシアン色のマイ
クロカプセル52Cの箇所からシアン色が抜けて、この
ためその領域は赤色(イエロー色、マゼンタ色)を呈す
ることになる。
【0037】図13を参照すると、以上で説明したカラ
ー画像記録媒体46を用いてそこにカラー画像を記録す
るカラー画像記録装置の一実施形態が示される。
ー画像記録媒体46を用いてそこにカラー画像を記録す
るカラー画像記録装置の一実施形態が示される。
【0038】図13から明らかなように、カラー画像記
録媒体46にカラー光学像を結像させる光学系は図7に
示したカラー画像記録装置と同じものであり、図13で
は、光学系の同様な構成要素については同じ参照符号が
用いられている。
録媒体46にカラー光学像を結像させる光学系は図7に
示したカラー画像記録装置と同じものであり、図13で
は、光学系の同様な構成要素については同じ参照符号が
用いられている。
【0039】本実施形態では、カラー画像記録媒体46
及び転写紙54は共に長い帯び状に形成され、それぞれ
ロール巻き体46′及び54′としてカラー画像記録装
置に適宜装着される。ロール巻き体46′及び54′の
それぞれからはカラー画像記録媒体46及び転写紙54
が一対の繰出しロール56によって繰り出されて重ね合
わされる。互いに重ね合わされたカラー画像記録媒体4
6及び54は複数対のガイドローラ58によって加圧ロ
ーラ組立体60に導かれ、その後複数対のガイドローラ
62によって案内された後に再びロール巻き体46″及
び54″として巻き取られるようになっている。なお、
加圧ローラ組立体60は圧力付与ローラ64及びバック
アップローラ66から成り、圧力付与ローラ64は転写
紙54を介してカラー画像記録媒体46のマイクロカプ
セル層50に圧力を及ぼすようになっている。
及び転写紙54は共に長い帯び状に形成され、それぞれ
ロール巻き体46′及び54′としてカラー画像記録装
置に適宜装着される。ロール巻き体46′及び54′の
それぞれからはカラー画像記録媒体46及び転写紙54
が一対の繰出しロール56によって繰り出されて重ね合
わされる。互いに重ね合わされたカラー画像記録媒体4
6及び54は複数対のガイドローラ58によって加圧ロ
ーラ組立体60に導かれ、その後複数対のガイドローラ
62によって案内された後に再びロール巻き体46″及
び54″として巻き取られるようになっている。なお、
加圧ローラ組立体60は圧力付与ローラ64及びバック
アップローラ66から成り、圧力付与ローラ64は転写
紙54を介してカラー画像記録媒体46のマイクロカプ
セル層50に圧力を及ぼすようになっている。
【0040】カラー画像記録が開始されるとき、カラー
画像記録媒体46及び転写紙54は共に停止状態にされ
る。走査ミラー22とハロゲンランプ20とによるカラ
ー原稿の読取走査が開始され、そのカラー光学像が部分
的にカラー画像記録媒体46に結像されると、加圧ロー
ラ組立体60が駆動させられ、カラー画像記録媒体46
及び転写紙54が圧力付与ローラ64とバックアップロ
ーラ66との間に引き込まれる。
画像記録媒体46及び転写紙54は共に停止状態にされ
る。走査ミラー22とハロゲンランプ20とによるカラ
ー原稿の読取走査が開始され、そのカラー光学像が部分
的にカラー画像記録媒体46に結像されると、加圧ロー
ラ組立体60が駆動させられ、カラー画像記録媒体46
及び転写紙54が圧力付与ローラ64とバックアップロ
ーラ66との間に引き込まれる。
【0041】カラー画像記録媒体46のマイクロカプセ
ル層50にカラー光学像が結像されると、そのカラー光
学像の色光に応じて所定の色のマイクロカプセル(52
Y、52M、52C)がその色光を吸収して加熱され
る。所定の色のマイクロカプセル(52Y、52M、5
2C)の加熱温度がガラス転移温度(Tg)以上にな
り、カラー画像記録媒体46のカラー光学像の結像領域
は圧力付与ローラ64によって加圧され、これにより所
定の色のマイクロカプセルの壁膜が破壊されると共にそ
の色のインクは転写紙54側に転写される。かくして、
カラー画像記録媒体46側には上述のカラー光学像の結
像領域にそのカラー光学像が1度だけの走査で再現され
て記録されることになる。このカラー画像の記録におい
ても、上述のカラー画像の記録と同様に、カラー光学像
の色光の補色を呈するマイクロカプセルが破壊されるた
め、殆どの領域を着色する必要がある写真等の複写にお
いては、マイクロカプセルの破壊頻度が削減でき、消費
エネルギーが減少される。
ル層50にカラー光学像が結像されると、そのカラー光
学像の色光に応じて所定の色のマイクロカプセル(52
Y、52M、52C)がその色光を吸収して加熱され
る。所定の色のマイクロカプセル(52Y、52M、5
2C)の加熱温度がガラス転移温度(Tg)以上にな
り、カラー画像記録媒体46のカラー光学像の結像領域
は圧力付与ローラ64によって加圧され、これにより所
定の色のマイクロカプセルの壁膜が破壊されると共にそ
の色のインクは転写紙54側に転写される。かくして、
カラー画像記録媒体46側には上述のカラー光学像の結
像領域にそのカラー光学像が1度だけの走査で再現され
て記録されることになる。このカラー画像の記録におい
ても、上述のカラー画像の記録と同様に、カラー光学像
の色光の補色を呈するマイクロカプセルが破壊されるた
め、殆どの領域を着色する必要がある写真等の複写にお
いては、マイクロカプセルの破壊頻度が削減でき、消費
エネルギーが減少される。
【0042】図7に示したカラー画像記録装置の場合と
同様に、カラー画像記録媒体46及び転写紙54が圧力
付与ローラ64とバックアップローラ66との間に引き
込まれる際の引込み速度についてはハロゲンランプ20
と光学系による光エネルギーの強度及び走査ミラー22
の走査速度等に基づいて適宜決められる。即ち、かかる
引込み速度は所定の色のマイクロカプセル(52Y、5
2M、52C)の加熱温度がガラス転移(Tg)以上と
なり得るように決められる。
同様に、カラー画像記録媒体46及び転写紙54が圧力
付与ローラ64とバックアップローラ66との間に引き
込まれる際の引込み速度についてはハロゲンランプ20
と光学系による光エネルギーの強度及び走査ミラー22
の走査速度等に基づいて適宜決められる。即ち、かかる
引込み速度は所定の色のマイクロカプセル(52Y、5
2M、52C)の加熱温度がガラス転移(Tg)以上と
なり得るように決められる。
【0043】なお、カラー画像記録媒体46から転写紙
54に転写されずに残留した各色のインクについては、
カラー画像を記録した後のカラー画像記録媒体46を適
当な溶剤を用いて洗浄してもよい。
54に転写されずに残留した各色のインクについては、
カラー画像を記録した後のカラー画像記録媒体46を適
当な溶剤を用いて洗浄してもよい。
【0044】ここで注目すべきことは、カラー画像記録
媒体46にカラー光学像が再現されて記録されたとき、
その記録像はポジ像となっているが、転写紙54側には
該ポジ像に対するネガ像が記録されているということで
ある。従って、図8ないし図13に示した実施形態にあ
っては、転写紙54側に記録されたネガ像をも必要に応
じて利用し得る。
媒体46にカラー光学像が再現されて記録されたとき、
その記録像はポジ像となっているが、転写紙54側には
該ポジ像に対するネガ像が記録されているということで
ある。従って、図8ないし図13に示した実施形態にあ
っては、転写紙54側に記録されたネガ像をも必要に応
じて利用し得る。
【0045】一方、図8ないし図13に示した実施形態
において、もし転写紙54側に形成されたネガ像だけを
利用しようとする場合には、第1、第2及び第3のマイ
クロカプセル52Y、52M及び52Cのそれぞれの壁
膜をイエロー色、マゼンタ色及びシアン色に着色するこ
とが好ましい。というのは、それぞれの色のマイクロカ
プセル(52Y、52M、52C)に対する該当色の光
の吸収率が高められるからである。
において、もし転写紙54側に形成されたネガ像だけを
利用しようとする場合には、第1、第2及び第3のマイ
クロカプセル52Y、52M及び52Cのそれぞれの壁
膜をイエロー色、マゼンタ色及びシアン色に着色するこ
とが好ましい。というのは、それぞれの色のマイクロカ
プセル(52Y、52M、52C)に対する該当色の光
の吸収率が高められるからである。
【0046】図14を参照すると、本発明によるカラー
画像記録装置で用いられるカラー画像記録媒体10(図
1参照)のマイクロカプセル層14に均一に分布される
3つのタイプのマイクロカプセルの別の例が示され、そ
れらのマイクロカプセルは参照番号16Y' 、16
M’、16C’で示される。各マイクロカプセルの粒径
については上述の実施形態の場合と同様に数ミクロン程
度とされる。
画像記録装置で用いられるカラー画像記録媒体10(図
1参照)のマイクロカプセル層14に均一に分布される
3つのタイプのマイクロカプセルの別の例が示され、そ
れらのマイクロカプセルは参照番号16Y' 、16
M’、16C’で示される。各マイクロカプセルの粒径
については上述の実施形態の場合と同様に数ミクロン程
度とされる。
【0047】各マイクロカプセルには常温(25℃程
度)で固相である白色の色材が封入され、この白色の色
材は白色の色料にその色料の粒子同士を定着させるため
のビヒクルを配合したものである。ビヒクルは、例えば
低融点熱可塑性樹脂(EVA、ポリエチレン、ポリエス
テル、スチレン/アクリル系共重合体等)、ワックス類
(カルナバ、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ン、モンタン等)である。以下ビヒクルとしてカルナバ
ベースのワックスを使用した場合について説明する。
度)で固相である白色の色材が封入され、この白色の色
材は白色の色料にその色料の粒子同士を定着させるため
のビヒクルを配合したものである。ビヒクルは、例えば
低融点熱可塑性樹脂(EVA、ポリエチレン、ポリエス
テル、スチレン/アクリル系共重合体等)、ワックス類
(カルナバ、マイクロクリスタリンワックス、パラフィ
ン、モンタン等)である。以下ビヒクルとしてカルナバ
ベースのワックスを使用した場合について説明する。
【0048】図15を参照すると、色材の温度と縦弾性
係数の特性が参照符号L1で示され、および各マイクロ
カプセルの壁膜の温度と縦弾性係数の特性が参照符号L
2で示される。色材の温度と縦弾性係数の特性は配合さ
れたビヒクルに基づいて定まり、縦弾性係数は、温度の
上昇とともに低下する傾向にあり、温度T'2から急激に
低下し始める。すなわち色材は温度T'2から軟化流動化
して溶融し始め、温度T2で液相になる。
係数の特性が参照符号L1で示され、および各マイクロ
カプセルの壁膜の温度と縦弾性係数の特性が参照符号L
2で示される。色材の温度と縦弾性係数の特性は配合さ
れたビヒクルに基づいて定まり、縦弾性係数は、温度の
上昇とともに低下する傾向にあり、温度T'2から急激に
低下し始める。すなわち色材は温度T'2から軟化流動化
して溶融し始め、温度T2で液相になる。
【0049】3つのタイプのマイクロカプセル16
Y’、16M’、16C’は例えばメラミン、ポリアミ
ド、ポリイミド、二酸化チタン、シリカ等により構成さ
れる。第1のマイクロカプセル16Y’の壁膜はイエロ
ー色インクで着色されたものから成り、第2のマイクロ
カプセル16M’の壁膜はマゼンタ色インクで着色され
たものから成り、第3のマイクロカプセル16C’はシ
アン色インクで着色されたものから成る。なおイエロー
色インク、マゼンタ色インク及びシアン色インクとして
は、上述の実施形態の場合と同様に、一般の染料、顔料
または発色済みのロイコ系染料を用いることができる。
各マイクロカプセル(16Y’、16M’、16C’)
の壁膜は、それらに封入される色材よりも高い耐熱性
(例えば250℃〜500℃程度)を有し、それらの膜
厚は同一である。
Y’、16M’、16C’は例えばメラミン、ポリアミ
ド、ポリイミド、二酸化チタン、シリカ等により構成さ
れる。第1のマイクロカプセル16Y’の壁膜はイエロ
ー色インクで着色されたものから成り、第2のマイクロ
カプセル16M’の壁膜はマゼンタ色インクで着色され
たものから成り、第3のマイクロカプセル16C’はシ
アン色インクで着色されたものから成る。なおイエロー
色インク、マゼンタ色インク及びシアン色インクとして
は、上述の実施形態の場合と同様に、一般の染料、顔料
または発色済みのロイコ系染料を用いることができる。
各マイクロカプセル(16Y’、16M’、16C’)
の壁膜は、それらに封入される色材よりも高い耐熱性
(例えば250℃〜500℃程度)を有し、それらの膜
厚は同一である。
【0050】各マイクロカプセル(16Y’、16
M’、16C’)の壁膜は温度250℃以下では温度に
依存することなく、その膜厚により定まる略一定の縦弾
性係数を有し、弾性破壊または塑性破壊を起こすために
必要な破壊圧力の温度特性も略この特性に従う。この壁
膜を破壊圧力以上で加圧することにより壁膜は破壊可能
である。
M’、16C’)の壁膜は温度250℃以下では温度に
依存することなく、その膜厚により定まる略一定の縦弾
性係数を有し、弾性破壊または塑性破壊を起こすために
必要な破壊圧力の温度特性も略この特性に従う。この壁
膜を破壊圧力以上で加圧することにより壁膜は破壊可能
である。
【0051】図16を参照すると、各マイクロカプセル
の温度と破壊圧力の特性が参照符号L3で示される。各
マイクロカプセル(16Y’、16M’、16C’)の
温度/破壊圧力特性は、各マイクロカプセルの色材の温
度/縦弾性係数特性およびその粒径と、各マイクロカプ
セルの壁膜の温度/縦弾性係数特性と、各の粒径とに基
づく。
の温度と破壊圧力の特性が参照符号L3で示される。各
マイクロカプセル(16Y’、16M’、16C’)の
温度/破壊圧力特性は、各マイクロカプセルの色材の温
度/縦弾性係数特性およびその粒径と、各マイクロカプ
セルの壁膜の温度/縦弾性係数特性と、各の粒径とに基
づく。
【0052】各マイクロカプセル(16Y’、16
M’、16C’)の特性曲線L3よりも右上側の領域で
は、色材が溶融可能であるとともに、壁膜が破壊可能で
ある。したがって各マイクロカプセル(16Y’、16
M’、16C’)は上述の実施形態と同様に、イエロー
色、マゼンタ色、シアン色の各色光の吸収により加熱さ
れ、特性曲線L3よりも右上側の領域の所定の温度(例
えばt2)まで加熱されると、色材が溶融して、壁膜が
破壊可能になる。このときカラー画像記録媒体10のマ
イクロカプセル層14が図7に示す加圧ローラ組立体3
8で加圧されると、加熱されたマイクロカプセル(16
Y’、16M’、16C’)の壁膜だけが破壊されて、
そこから白色の色材が流出し、破壊された壁膜が白色の
色材で覆われる。
M’、16C’)の特性曲線L3よりも右上側の領域で
は、色材が溶融可能であるとともに、壁膜が破壊可能で
ある。したがって各マイクロカプセル(16Y’、16
M’、16C’)は上述の実施形態と同様に、イエロー
色、マゼンタ色、シアン色の各色光の吸収により加熱さ
れ、特性曲線L3よりも右上側の領域の所定の温度(例
えばt2)まで加熱されると、色材が溶融して、壁膜が
破壊可能になる。このときカラー画像記録媒体10のマ
イクロカプセル層14が図7に示す加圧ローラ組立体3
8で加圧されると、加熱されたマイクロカプセル(16
Y’、16M’、16C’)の壁膜だけが破壊されて、
そこから白色の色材が流出し、破壊された壁膜が白色の
色材で覆われる。
【0053】以上の記載から明らかなように、上述の実
施形態と同様に、マイクロカプセル16Y’、16
M’、16C’が均一に分布されたカラー画像記録媒体
10のマイクロカプセル層14の表面にカラー光学像を
所定時間にわたって結像した後または結像しながら、そ
のカラー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧すれ
ば、カラー光学像はマイクロカプセル層14の表面に再
現されて記録される。
施形態と同様に、マイクロカプセル16Y’、16
M’、16C’が均一に分布されたカラー画像記録媒体
10のマイクロカプセル層14の表面にカラー光学像を
所定時間にわたって結像した後または結像しながら、そ
のカラー画像記録媒体10を加圧ローラ等で加圧すれ
ば、カラー光学像はマイクロカプセル層14の表面に再
現されて記録される。
【0054】図17を参照すると、図14に示すマイク
ロカプセル16Y’、16M’、16C’と同様に図1
6に示す温度と破壊圧力の特性を有するものの別の例と
して、3つのタイプのマイクロカプセル52Y’、52
M’、52C’が示される。マイクロカプセル52
Y’、52M’、52C’は本発明によるカラー画像記
録装置で用いられるカラー画像記録媒体46(図1参
照)のマイクロカプセル層50に均一に分布される。各
マイクロカプセルの粒径については上述の実施形態の場
合と同様に数ミクロン程度とされる。第1のマイクロカ
プセル52Y’の色材はイエロー色を呈し、第2のマイ
クロカプセル52M’の色材はマゼンタ色を呈し、第3
のマイクロカプセル52C’の色材はシアン色を呈し、
各マイクロカプセルの色材は各色の色料にその色料の粒
子同士を定着させるためのビヒクルを配合したものであ
る。ビヒクルとしては図14に示すマイクロカプセル1
6Y’、16M’、16C’の色材に配合されるビヒク
ルと同様の材料が使用され、色材は使用されたビヒクル
に基づいた図15に示す温度/縦弾性係数特性を有す
る。一方各マイクロカプセルの壁膜は、透明であり、図
14に示すマイクロカプセル16Y’、16M’、16
C’の壁膜と同様の材料により構成され、図15に示す
温度/縦弾性係数特性を有する。
ロカプセル16Y’、16M’、16C’と同様に図1
6に示す温度と破壊圧力の特性を有するものの別の例と
して、3つのタイプのマイクロカプセル52Y’、52
M’、52C’が示される。マイクロカプセル52
Y’、52M’、52C’は本発明によるカラー画像記
録装置で用いられるカラー画像記録媒体46(図1参
照)のマイクロカプセル層50に均一に分布される。各
マイクロカプセルの粒径については上述の実施形態の場
合と同様に数ミクロン程度とされる。第1のマイクロカ
プセル52Y’の色材はイエロー色を呈し、第2のマイ
クロカプセル52M’の色材はマゼンタ色を呈し、第3
のマイクロカプセル52C’の色材はシアン色を呈し、
各マイクロカプセルの色材は各色の色料にその色料の粒
子同士を定着させるためのビヒクルを配合したものであ
る。ビヒクルとしては図14に示すマイクロカプセル1
6Y’、16M’、16C’の色材に配合されるビヒク
ルと同様の材料が使用され、色材は使用されたビヒクル
に基づいた図15に示す温度/縦弾性係数特性を有す
る。一方各マイクロカプセルの壁膜は、透明であり、図
14に示すマイクロカプセル16Y’、16M’、16
C’の壁膜と同様の材料により構成され、図15に示す
温度/縦弾性係数特性を有する。
【0055】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によれば、カラー光学像をカラー画像記録媒体に結像さ
せて、その後に圧力を付与するだけで該カラー光学像を
再現記録することができるので、カラー画像の記録を省
エネルギーで速やかにかつ低コストで行うことが可能で
ある。
によれば、カラー光学像をカラー画像記録媒体に結像さ
せて、その後に圧力を付与するだけで該カラー光学像を
再現記録することができるので、カラー画像の記録を省
エネルギーで速やかにかつ低コストで行うことが可能で
ある。
【図1】本発明によるカラー画像記録装置の第1の実施
形態で用いられるカラー画像記録媒体の一部を模式的に
示す概略断面図である。
形態で用いられるカラー画像記録媒体の一部を模式的に
示す概略断面図である。
【図2】図1に示すカラー画像記録媒体のマイクロカプ
セル層を構成する第1のマイクロカプセル、第2のマイ
クロカプセル及び第3のマイクロカプセルを模式的に示
す断面図である。
セル層を構成する第1のマイクロカプセル、第2のマイ
クロカプセル及び第3のマイクロカプセルを模式的に示
す断面図である。
【図3】マイクロカプセルの壁膜を形成する形状記憶樹
脂の縦弾性係数と温度との関係を示すグラフである。
脂の縦弾性係数と温度との関係を示すグラフである。
【図4】図1に示すカプセル画像記録媒体のマイクロカ
プセル層の表面の一部を模式的に示す模式図である。
プセル層の表面の一部を模式的に示す模式図である。
【図5】図1と同様な断面図であって、マイクロカプセ
ル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図であ
る。
ル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図であ
る。
【図6】図4と同様な模式図であって、マイクロカプセ
ル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図であ
る。
ル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図であ
る。
【図7】本発明によるカラー画像記録装置の第1の実施
形態を示す概略図である。
形態を示す概略図である。
【図8】本発明によるカラー画像記録装置の第2の実施
形態で用いられるカラー画像記録媒体の一部を模式的に
示す概略断面図である。
形態で用いられるカラー画像記録媒体の一部を模式的に
示す概略断面図である。
【図9】図8に示すカラー画像記録媒体のマイクロカプ
セル層を構成する第1のマイクロカプセル、第2のマイ
クロカプセル及び第3のマイクロカプセルを模式的に示
す断面図である。
セル層を構成する第1のマイクロカプセル、第2のマイ
クロカプセル及び第3のマイクロカプセルを模式的に示
す断面図である。
【図10】図8と同様な断面図であって、マイクロカプ
セル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図で
ある。
セル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図で
ある。
【図11】図8に示すカプセル画像記録媒体のマイクロ
カプセル層の表面の一部を模式的に示す模式図である。
カプセル層の表面の一部を模式的に示す模式図である。
【図12】図11と同様な模式図であって、マイクロカ
プセル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図
である。
プセル層に対するカラー光学像の記録時の状態を示す図
である。
【図13】本発明によるカラー画像記録装置の第2の実
施形態を示す概略図である。
施形態を示す概略図である。
【図14】図1に示すカラー画像記録媒体のマイクロカ
プセル層を構成する別の例の第1のマイクロカプセル、
第2のマイクロカプセル及び第3のマイクロカプセルを
模式的に示す断面図である。
プセル層を構成する別の例の第1のマイクロカプセル、
第2のマイクロカプセル及び第3のマイクロカプセルを
模式的に示す断面図である。
【図15】図14に示すマイクロカプセルの壁膜および
色材の縦弾性係数と温度との関係を示すグラフである。
色材の縦弾性係数と温度との関係を示すグラフである。
【図16】図14に示すマイクロカプセルの破壊圧力と
温度との関係を示すグラフである。
温度との関係を示すグラフである。
【図17】図8に示すカラー画像記録媒体のマイクロカ
プセル層を構成する別の例の第1のマイクロカプセル、
第2のマイクロカプセル及び第3のマイクロカプセルを
模式的に示す断面図である。
プセル層を構成する別の例の第1のマイクロカプセル、
第2のマイクロカプセル及び第3のマイクロカプセルを
模式的に示す断面図である。
10 カラー画像記録媒体 14 マイクロカプセル層 16Y 第1のマイクロカプセル 16M 第2のマイクロカプセル 16C 第3のマイクロカプセル 20 ハロゲンランプ 22 走査ミラー 28 結像レンズ 38 加圧ローラ組立体 40 圧力付与ローラ 42 バックアップローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/004 514 B41J 3/20 117C (72)発明者 鈴木 克佳 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 古澤 宏一 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】 支持体と、この支持体の表面に塗布され
たマイクロカプセル層とから成るカラー画像記録媒体で
あって、前記マイクロカプセル層が、第1の色に着色さ
れ、かつ白色色材を封入した第1のマイクロカプセル
と、第2の色に着色され、かつ白色色材を封入した第2
のマイクロカプセルと、第3の色に着色され、かつ白色
色材を封入した第3のマイクロカプセルとを均一に分布
させたものから成り、前記第1の色が前記第2の色と前
記第3の色を混色した際に得られる色の補色とされ、前
記第2の色が前記第1の色と前記第3の色を混色した際
に得られる色の補色とされ、前記第3の色が前記第1の
色と前記第2の色を混色した際に得られる色の補色とさ
れ、前記第1のマイクロカプセルと前記第2のマイクロ
カプセルと前記第3のマイクロカプセルのそれぞれが加
熱され所定の温度以上になり、所定の圧力で加圧される
と、そこから前記白色色材が流出するカラー画像記録媒
体にカラー画像を記録するカラー画像記録装置におい
て、 前記カラー画像記録体の表面にカラー光学像を結像させ
て、光の吸収により前記マイクロカプセル層を加熱する
ための光学系と、この光学系によってカラー光学像を所
定の露光時間にわたって結像されたカラー画像記録媒体
の表面に前記所定の圧力を及ぼす圧力付与手段とを具備
して成ることを特徴とするカラー画像記録装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1のマイクロカプセルと前記第2のマイ
クロカプセルと前記第3のマイクロカプセルとが形状記
憶樹脂から形成されることを特徴とするカラー画像記録
装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1のマイクロカプセルと前記第2のマイ
クロカプセルと前記第3のマイクロカプセルのそれぞれ
に封入された前記白色色材が固相であることを特徴とす
るカラー画像記録装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1、第2及び第3の色のそれぞれがイエ
ロー色、マゼンタ色及びシアン色であることを特徴とす
るカラー画像記録装置。 - 【請求項5】 透明フィルムと、この透明フィルムの一
方の表面に塗布されたマイクロカプセル層とから成るカ
ラー画像記録媒体であって、前記マイクロカプセル層
が、透明な壁膜を有し、かつ第1の色の色材を封入した
第1のマイクロカプセルと、透明な壁膜を有し、かつ第
2の色の色材を封入した第2のマイクロカプセルと、透
明な壁膜を有し、かつ前記第3の色の色材を封入した第
3のマイクロカプセルとを均一に分布させたものから成
り、前記第1の色が前記第2の色と前記第3の色を混色
した際に得られる色の補色とされ、前記第2の色が前記
第1の色と前記第3の色を混色した際に得られる色の補
色とされ、前記第3の色が前記第1の色と前記第2の色
を混色した際に得られる色の補色とされ、前記第1のマ
イクロカプセルと前記第2のマイクロカプセルと前記第
3のマイクロカプセルのそれぞれが加熱され所定の温度
以上になり、所定の圧力で加圧されると、そこから前記
第1の色の色材、前記第2の色の色材または前記第3の
色の色材が流出するカラー画像記録媒体にカラー画像を
記録するカラー画像記録装置において、 前記カラー画像記録体の表面にカラー光学像を結像させ
て、光の吸収により前記マイクロカプセル層を加熱する
ための光学系と、この光学系によってカラー光学像を所
定の露光時間にわたって結像されたカラー画像記録媒体
のマイクロカプセル層側の表面に転写紙を介して前記所
定の圧力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成ることを
特徴とするカラー画像記録装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1のマイクロカプセルと前記第2のマイ
クロカプセルと前記第3のマイクロカプセルとが形状記
憶樹脂から形成されることを特徴とするカラー画像記録
装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1の色の色材と前記第2の色の色材と前
記第3の色の色材がそれぞれ固相であることを特徴とす
るカラー画像記録装置。 - 【請求項8】 請求項5に記載のカラー画像記録装置に
おいて、前記第1、第2及び第3の色のそれぞれがイエ
ロー色、マゼンタ色及びシアン色であることを特徴とす
るカラー画像記録装置。 - 【請求項9】 請求項5から8の何れか一項に記載のカ
ラー画像記録装置において、前記転写紙側に前記カラー
光学像のネガ像が記録されることを特徴とするカラー画
像記録装置。 - 【請求項10】 透明フィルムと、この透明フィルムの
一方の表面に塗布されたマイクロカプセル層とから成る
カラー画像記録媒体であって、前記マイクロカプセル層
が、第1の色に着色され、かつ該第1の色の色材を封入
した第1のマイクロカプセルと、第2の色に着色され、
かつ該第2の色の色材を封入した第2のマイクロカプセ
ルと、第3の色に着色され、かつ該第3の色の色材を封
入した第3のマイクロカプセルとを均一に分布させたも
のから成り、前記第1の色が前記第2の色と前記第3の
色を混色した際に得られる色の補色とされ、前記第2の
色が前記第1の色と前記第3の色を混色した際に得られ
る色の補色とされ、前記第3の色が前記第1の色と前記
第2の色を混色した際に得られる色の補色とされ、前記
第1のマイクロカプセルと前記第2のマイクロカプセル
と前記第3のマイクロカプセルのそれぞれが加熱され所
定の温度以上になり、所定の圧力で加圧されると、そこ
から前記第1の色の色材、前記第2の色の色材または前
記第3の色の色材が流出するカラー画像記録媒体にカラ
ー画像を記録するカラー画像記録装置において、 前記カラー画像記録体の表面にカラー光学像を結像させ
て、光の吸収により前記マイクロカプセル層を加熱する
ための光学系と、この光学系によってカラー光学像を所
定の露光時間にわたって結像されたカラー画像記録媒体
のマイクロカプセル層側の表面に転写紙を介して所定の
圧力を及ぼす圧力付与手段とを具備して成ることを特徴
とするカラー画像記録装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載のカラー画像記録装
置において、前記第1のマイクロカプセルと前記第2の
マイクロカプセルと前記第3のマイクロカプセルとが形
状記憶樹脂から形成されることを特徴とするカラー画像
記録装置。 - 【請求項12】 請求項10に記載のカラー画像記録装
置において、前記第1の色の色材と前記第2の色の色材
と前記第3の色の色材がそれぞれ固相であることを特徴
とするカラー画像記録装置。 - 【請求項13】 請求項10に記載のカラー画像記録媒
体において、前記第1、第2及び第3の色のそれぞれが
イエロー色、マゼンタ色及びシアン色であることを特徴
とするカラー画像記録装置。 - 【請求項14】 請求項10から12の何れか一項に記
載のカラー画像記録装置において、前記転写紙側に前記
カラー光学像のネガ像が記録されることを特徴とするカ
ラー画像記録装置。 - 【請求項15】 支持体と、この支持体の表面に塗布さ
れた複数のシアン、マゼンタ、イエロー色を呈するマイ
クロカプセルの層により構成されたカラー画像記録媒体
を所定の温度までに加熱し、所定の圧力で加圧すること
により画像を形成するカラー画像記録装置において、 前記カラー画像記録媒体の表面にカラー光学像を所定の
露光時間にわたって結像させて、光の吸収により前記マ
イクロカプセルの層を所定の温度まで加熱するための光
学系と、 前記光学系による結像によって加熱された前記カラー画
像記録媒体の表面に前記所定の圧力を及ぼす圧力付与手
段とを具備し、 前記光学系による結像と前記圧力付与手段による加圧に
よって前記カラー画像記録媒体の表面に結像されたカラ
ー光学像の一領域においてその一領域の色の補色を呈す
るマイクロカプセルを破壊することを特徴とするカラー
画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7201199A JPH11327158A (ja) | 1998-03-17 | 1999-03-17 | カラ―画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8802598 | 1998-03-17 | ||
JP10-88025 | 1998-03-17 | ||
JP7201199A JPH11327158A (ja) | 1998-03-17 | 1999-03-17 | カラ―画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11327158A true JPH11327158A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=26413139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7201199A Withdrawn JPH11327158A (ja) | 1998-03-17 | 1999-03-17 | カラ―画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11327158A (ja) |
-
1999
- 1999-03-17 JP JP7201199A patent/JPH11327158A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050214 |