JPH1132695A - 動物用栄養組成物および動物の飼育方法 - Google Patents
動物用栄養組成物および動物の飼育方法Info
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- JPH1132695A JPH1132695A JP9194230A JP19423097A JPH1132695A JP H1132695 A JPH1132695 A JP H1132695A JP 9194230 A JP9194230 A JP 9194230A JP 19423097 A JP19423097 A JP 19423097A JP H1132695 A JPH1132695 A JP H1132695A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 飼育動物の耐感染症を強化し、しかも人間へ
の影響が少ない飼料をつくるための、動物栄養組成物を
調製することを課題とする。 【解決手段】 キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵
素およびアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を動物に
給餌することによって、上記課題を解決することができ
ることを見出した。
の影響が少ない飼料をつくるための、動物栄養組成物を
調製することを課題とする。 【解決手段】 キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵
素およびアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を動物に
給餌することによって、上記課題を解決することができ
ることを見出した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、養鶏等飼育動物の
疾患発生率を低下させる動物栄養組成物、および該動物
栄養組成物を配合飼料と混合し、食餌として動物に与え
ることを特徴とする動物飼育方法に関する。
疾患発生率を低下させる動物栄養組成物、および該動物
栄養組成物を配合飼料と混合し、食餌として動物に与え
ることを特徴とする動物飼育方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】養鶏場等で動物を大量に飼育すると、多
数の動物に疾患が発生し出荷率が低下することが知られ
ている。このため、抗生物質等動物用医薬品を投与する
ことにより、疾患発生率を低下させている（「飼料
学」、森本 宏編、１９８５年、養賢堂刊；「基礎家畜
飼養学」、亀高正夫ら、１９９４年、養賢堂刊）。
数の動物に疾患が発生し出荷率が低下することが知られ
ている。このため、抗生物質等動物用医薬品を投与する
ことにより、疾患発生率を低下させている（「飼料
学」、森本 宏編、１９８５年、養賢堂刊；「基礎家畜
飼養学」、亀高正夫ら、１９９４年、養賢堂刊）。
【０００３】養鶏場等で動物を大量に飼育する際に、抗
生物質等動物用医薬品を安易に投与して飼育すると、該
抗生物質に対する耐性菌が発生し、飼育動物自身が却っ
て感染症に弱い体質となってしまう。また、投与した医
薬品の一部が動物の体内に貯留することもあり、これを
食べる人間の健康生活が不要な抗生物質の摂取により妨
げられる恐れがある。
生物質等動物用医薬品を安易に投与して飼育すると、該
抗生物質に対する耐性菌が発生し、飼育動物自身が却っ
て感染症に弱い体質となってしまう。また、投与した医
薬品の一部が動物の体内に貯留することもあり、これを
食べる人間の健康生活が不要な抗生物質の摂取により妨
げられる恐れがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】飼育動物の耐感染症を
強化し、しかも人間への影響が少ない飼料をつくるため
の、動物栄養組成物を調製することを課題とする。
強化し、しかも人間への影響が少ない飼料をつくるため
の、動物栄養組成物を調製することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本出願人等は鋭意努力し
た結果、キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵素およ
びアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を動物に給餌す
ることによって、上記課題を解決することができること
を見出した。
た結果、キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵素およ
びアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を動物に給餌す
ることによって、上記課題を解決することができること
を見出した。
【０００６】すなわち、本発明は（１）キチン及び／又
はキトサン、生菌剤、酵素およびアミノ酸を含有するこ
とを特徴とする動物用栄養組成物、（２）キチン及び／
又はキトサンを、１〜１００g/Kg含むことを特徴とする
請求項１記載の組成物、（３）生菌剤が乳酸菌、酪酸菌
および納豆菌から選ばれる少なくとも１種である（１）
または（２）記載の組成物、（４）酵素がセルラーゼ、
プロテアーゼ、ペクチナーゼおよびフィターゼから選ば
れる少なくとも１種である（１）、（２）または（３）
記載の組成物、（５）アミノ酸がリジンおよびメチオニ
ンから選ばれる少なくとも１種であることを特徴とする
（１）、（２）、（３）または（４）記載の組成物、
（６）動物が鶏である（１）、（２）、（３）、（４）
または（５）記載の組成物。
はキトサン、生菌剤、酵素およびアミノ酸を含有するこ
とを特徴とする動物用栄養組成物、（２）キチン及び／
又はキトサンを、１〜１００g/Kg含むことを特徴とする
請求項１記載の組成物、（３）生菌剤が乳酸菌、酪酸菌
および納豆菌から選ばれる少なくとも１種である（１）
または（２）記載の組成物、（４）酵素がセルラーゼ、
プロテアーゼ、ペクチナーゼおよびフィターゼから選ば
れる少なくとも１種である（１）、（２）または（３）
記載の組成物、（５）アミノ酸がリジンおよびメチオニ
ンから選ばれる少なくとも１種であることを特徴とする
（１）、（２）、（３）または（４）記載の組成物、
（６）動物が鶏である（１）、（２）、（３）、（４）
または（５）記載の組成物。
【０００７】（７）キチン及び／又はキトサン、生菌
剤、酵素およびアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を
配合飼料と混合し、食餌として動物に与えることを特徴
とする動物の飼育方法、（８）動物が鶏である（７）記
載の飼育方法に関する。
剤、酵素およびアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を
配合飼料と混合し、食餌として動物に与えることを特徴
とする動物の飼育方法、（８）動物が鶏である（７）記
載の飼育方法に関する。
【０００８】本発明におけるキチン及び／又はキトサン
とは、キチンまたはキトサン単独、またはキチンおよび
キトサンの混合物を表す。キチン及び／又はキトサン
は、栄養組成物中１〜１００ g／Kg 、好ましくは５〜
５０ g／Kg 、とりわけ好ましくは５〜１５ g／Kg含有
される。キチン及び／又はキトサン中のキトサンの割合
は、特に限定は無いがキトサン単独で飼料に配合するほ
うが好ましい。
とは、キチンまたはキトサン単独、またはキチンおよび
キトサンの混合物を表す。キチン及び／又はキトサン
は、栄養組成物中１〜１００ g／Kg 、好ましくは５〜
５０ g／Kg 、とりわけ好ましくは５〜１５ g／Kg含有
される。キチン及び／又はキトサン中のキトサンの割合
は、特に限定は無いがキトサン単独で飼料に配合するほ
うが好ましい。
【０００９】生菌剤とは、乳酸菌、酪酸菌および納豆菌
から選ばれる少なくとも１種を表し、好ましくは酪酸菌
または納豆菌を表す。生菌剤は栄養組成物中１０〜１５
０ｇ/Kg 、好ましくは２０〜８０ｇ/Kg 含有される。乳
酸菌、酪酸菌および納豆菌のいずれか２以上の菌を混合
して用いる場合は、好ましくは酪酸菌と納豆菌を３:１
−１：３、とりわけ好ましくは酪酸菌と納豆菌を１：１
の割合で加えれば良い。
から選ばれる少なくとも１種を表し、好ましくは酪酸菌
または納豆菌を表す。生菌剤は栄養組成物中１０〜１５
０ｇ/Kg 、好ましくは２０〜８０ｇ/Kg 含有される。乳
酸菌、酪酸菌および納豆菌のいずれか２以上の菌を混合
して用いる場合は、好ましくは酪酸菌と納豆菌を３:１
−１：３、とりわけ好ましくは酪酸菌と納豆菌を１：１
の割合で加えれば良い。
【００１０】酵素とは、セルラーゼ、プロテアーゼ、ペ
クチナーゼ、フィターゼから選ばれる少なくとも１種を
表し、用いる酵素の比活性は、セルラーゼの場合は４０
〜１０００単位／ｇ、プロテアーゼの場合は５００〜１
５０００単位／ｇ、ペクチナーゼの場合は１５〜５００
単位／ｇ、フィターゼの場合は１００〜５００単位／ｇ
が好適である。
クチナーゼ、フィターゼから選ばれる少なくとも１種を
表し、用いる酵素の比活性は、セルラーゼの場合は４０
〜１０００単位／ｇ、プロテアーゼの場合は５００〜１
５０００単位／ｇ、ペクチナーゼの場合は１５〜５００
単位／ｇ、フィターゼの場合は１００〜５００単位／ｇ
が好適である。
【００１１】これらの酵素は単独または混合して、栄養
組成物中１０〜１５０ｇ／Kg、好ましくは２０〜１００
ｇ／Kg含有される。また、セルラーゼ、プロテアーゼ、
ペクチナーゼを混合して用いる場合は市販のセルラーゼ
・プロテアーゼ・ペクチナーゼ複合酵素〔商品名：ドリ
セラーゼ（登録商標）２０、製造元：協和醗酵工業、含
有酵素比活性：セルラーゼ８００単位／ｇ、プロテアー
ゼ１００００単位／ｇ、ペクチナーゼ３００単位／ｇ〕
を用いてもよい。
組成物中１０〜１５０ｇ／Kg、好ましくは２０〜１００
ｇ／Kg含有される。また、セルラーゼ、プロテアーゼ、
ペクチナーゼを混合して用いる場合は市販のセルラーゼ
・プロテアーゼ・ペクチナーゼ複合酵素〔商品名：ドリ
セラーゼ（登録商標）２０、製造元：協和醗酵工業、含
有酵素比活性：セルラーゼ８００単位／ｇ、プロテアー
ゼ１００００単位／ｇ、ペクチナーゼ３００単位／ｇ〕
を用いてもよい。
【００１２】アミノ酸とは、リジンおよびメチオニンか
ら選ばれる少なくとも１種を表す。メチオニンは、栄養
組成物に対して２０〜４００ｇ／ｋｇ、好ましくは１０
０〜３００ｇ／ｋｇ含有され、リジンは、栄養組成物に
対して１０〜３００ｇ／ｋｇ、好ましくは５０〜２００
ｇ／ｋｇ、とりわけ好ましくは１００〜２００ｇ／ｋｇ
含有される。また両者を混合して用いる場合のメチオニ
ンとリジンとの組成比は、４：１〜１：４、好ましくは
２：１〜１：２である。
ら選ばれる少なくとも１種を表す。メチオニンは、栄養
組成物に対して２０〜４００ｇ／ｋｇ、好ましくは１０
０〜３００ｇ／ｋｇ含有され、リジンは、栄養組成物に
対して１０〜３００ｇ／ｋｇ、好ましくは５０〜２００
ｇ／ｋｇ、とりわけ好ましくは１００〜２００ｇ／ｋｇ
含有される。また両者を混合して用いる場合のメチオニ
ンとリジンとの組成比は、４：１〜１：４、好ましくは
２：１〜１：２である。
【００１３】なお、本発明の飼料は前記の必須構成要素
以外に、動物用飼料に日常添加する栄養補助剤、賦形
剤、グロスフィード等の添加物を加えてもよい。栄養補
助剤としては、例えば、トレオニン、トリプトファン、
アルギニン、バリン、イソロイシン、グリシン、アラニ
ン、グルタミン酸ソーダ等のリジンまたはメチオニン以
外のアミノ酸、例えば、ビタミンＢ1 、ビタミンＢ2 、
ビタミンＢ6 、ビタミンＢ12、ニコチン酸、イノシトー
ル、葉酸、ビタミンＫ、ビタミンＡ、ビタミンＥ、ビタ
ミンＣ、ビタミンＤ、パントテン酸カルシウム等のビタ
ミン剤、例えば、クエン酸、ギ酸、リンゴ酸、酪酸、フ
マル酸等の有機酸があげられ、賦形剤としては、例え
ば、ふすま、米ぬか、小麦粉、大豆粕、ビール酵母、ブ
ドウ糖、スターチ、デキストリン、グルテンミール、海
藻粉末等があげられる。また、草根木皮ににんにく、と
うがらし等を添加した混合飼料を５０〜５００ｇ／Kg、
好ましくは１００〜５００ｇ／Kg、とりわけ好ましくは
２００〜３００ｇ／Kg添加してもよい。
以外に、動物用飼料に日常添加する栄養補助剤、賦形
剤、グロスフィード等の添加物を加えてもよい。栄養補
助剤としては、例えば、トレオニン、トリプトファン、
アルギニン、バリン、イソロイシン、グリシン、アラニ
ン、グルタミン酸ソーダ等のリジンまたはメチオニン以
外のアミノ酸、例えば、ビタミンＢ1 、ビタミンＢ2 、
ビタミンＢ6 、ビタミンＢ12、ニコチン酸、イノシトー
ル、葉酸、ビタミンＫ、ビタミンＡ、ビタミンＥ、ビタ
ミンＣ、ビタミンＤ、パントテン酸カルシウム等のビタ
ミン剤、例えば、クエン酸、ギ酸、リンゴ酸、酪酸、フ
マル酸等の有機酸があげられ、賦形剤としては、例え
ば、ふすま、米ぬか、小麦粉、大豆粕、ビール酵母、ブ
ドウ糖、スターチ、デキストリン、グルテンミール、海
藻粉末等があげられる。また、草根木皮ににんにく、と
うがらし等を添加した混合飼料を５０〜５００ｇ／Kg、
好ましくは１００〜５００ｇ／Kg、とりわけ好ましくは
２００〜３００ｇ／Kg添加してもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の栄養組成物は、キトサン
１〜１００ｇを含むキチン及び／又はキトサン１〜５０
０ｇ、生菌剤１０〜１５０ｇ、酵素１０〜１５０ｇ、ア
ミノ酸１０〜５００ｇ、栄養補助剤およびグロスフィー
ドの混合物に栄養組成物の総量が１Ｋｇとなるように賦
形剤を加え、ブレンダーで混合して製造することができ
る。
１〜１００ｇを含むキチン及び／又はキトサン１〜５０
０ｇ、生菌剤１０〜１５０ｇ、酵素１０〜１５０ｇ、ア
ミノ酸１０〜５００ｇ、栄養補助剤およびグロスフィー
ドの混合物に栄養組成物の総量が１Ｋｇとなるように賦
形剤を加え、ブレンダーで混合して製造することができ
る。
【００１５】更に、本発明の栄養組成物を配合飼料と配
合することにより、食餌として動物に投与できる。配合
比は、配合飼料１ｋｇに対して、栄養組成物を１〜１０
ｇ、好ましくは１〜３ｇである。 配合飼料としては、
市販ブロイラー育成配合飼料、市販養豚用配合飼料等が
あげられる。得られた飼料を、鶏等の場合は１日８〜２
００ｇ／ｋｇを食餌として、豚等の場合は１日１５０〜
３５００ｇ／ｋｇを食餌として与える。
合することにより、食餌として動物に投与できる。配合
比は、配合飼料１ｋｇに対して、栄養組成物を１〜１０
ｇ、好ましくは１〜３ｇである。 配合飼料としては、
市販ブロイラー育成配合飼料、市販養豚用配合飼料等が
あげられる。得られた飼料を、鶏等の場合は１日８〜２
００ｇ／ｋｇを食餌として、豚等の場合は１日１５０〜
３５００ｇ／ｋｇを食餌として与える。
【００１６】
実施例１（栄養組成物の製造） 塩酸Ｌ−リジン（協和醗酵工業株式会社製）１００ｇ、
ＤＬ−メチオニン２００ｇ（協和醗酵工業株式会社
製）、複合酵素ドリセラーゼ２０（協和醗酵工業株式会
社製）２０ｇ、フラクトオリゴ糖〔明治製菓（株）製〕
５ｇ、酪酸菌（ミヤリサン（株）製）２０ｇ、ナットウ
菌〔（株）目黒研究所製〕２０ｇ、グロスフィード（協
和醗酵工業株式会社製）２０ｇ、キトサン〔協和テクノ
ス（株）製〕４０ｇに全量を１Ｋｇにするように海藻粉
末〔君津化学工業（株）製〕を配合して、栄養組成物１
を製造した。
ＤＬ−メチオニン２００ｇ（協和醗酵工業株式会社
製）、複合酵素ドリセラーゼ２０（協和醗酵工業株式会
社製）２０ｇ、フラクトオリゴ糖〔明治製菓（株）製〕
５ｇ、酪酸菌（ミヤリサン（株）製）２０ｇ、ナットウ
菌〔（株）目黒研究所製〕２０ｇ、グロスフィード（協
和醗酵工業株式会社製）２０ｇ、キトサン〔協和テクノ
ス（株）製〕４０ｇに全量を１Ｋｇにするように海藻粉
末〔君津化学工業（株）製〕を配合して、栄養組成物１
を製造した。
【００１７】実施例２（栄養組成物を用いた鶏の飼育） 実施例１で調製した栄養組成物５００ｇを配合飼料（四
国くみあい飼料製）２５０Ｋｇと混合し、栄養飼料とし
た。カマボコ型平飼鶏舎にて該栄養飼料を２５００羽の
鶏（コブ種）に５３日間与えて飼育した（栄養組成物投
与群）。これに対して、同一の飼育条件で栄養組成物を
添加しない配合飼料を与える群を対照群として、抗生物
質〔市販の抗菌性混合組成物使用（ハロフジノンボリス
チンスルホン酸カルシウム、エンラマイシンおよび硫酸
コリスチン等を配合、またはラサロシドナトリウム、チ
オペプチンおよび硫酸コリスチン等を配合〕を配合飼料
に添加した飼料を与える群を抗生物質投与群として、同
様の実験を行った。結果を第１表に示す。
国くみあい飼料製）２５０Ｋｇと混合し、栄養飼料とし
た。カマボコ型平飼鶏舎にて該栄養飼料を２５００羽の
鶏（コブ種）に５３日間与えて飼育した（栄養組成物投
与群）。これに対して、同一の飼育条件で栄養組成物を
添加しない配合飼料を与える群を対照群として、抗生物
質〔市販の抗菌性混合組成物使用（ハロフジノンボリス
チンスルホン酸カルシウム、エンラマイシンおよび硫酸
コリスチン等を配合、またはラサロシドナトリウム、チ
オペプチンおよび硫酸コリスチン等を配合〕を配合飼料
に添加した飼料を与える群を抗生物質投与群として、同
様の実験を行った。結果を第１表に示す。
【００１８】
【表１】 第１表によれば、栄養組成物投与群は、大腸菌症、コク
シジュウム症にかかった鶏が、対照群はおろか抗生物質
投与群よりも少なかった。また、商品化率、出荷率とも
向上した。
シジュウム症にかかった鶏が、対照群はおろか抗生物質
投与群よりも少なかった。また、商品化率、出荷率とも
向上した。
【００１９】実施例３（栄養組成物を用いた鶏の飼育） 実施例１で調製した栄養組成物５００ｇを配合飼料（四
国くみあい飼料製）２５０Ｋｇと混合し、栄養飼料とし
た。カマボコ型平飼鶏舎にて該栄養飼料を２５００羽の
鶏（コブ）に５５日間与えて飼育した（栄養組成物投与
群）。これに対して、同一の飼育条件で栄養組成物を添
加しない配合飼料を与える群を対照群として、抗生物質
（実施品）を配合飼料に添加した飼料を与える群を抗生
物質投与群として、同様の実験を行った。結果を第２表
に示す。
国くみあい飼料製）２５０Ｋｇと混合し、栄養飼料とし
た。カマボコ型平飼鶏舎にて該栄養飼料を２５００羽の
鶏（コブ）に５５日間与えて飼育した（栄養組成物投与
群）。これに対して、同一の飼育条件で栄養組成物を添
加しない配合飼料を与える群を対照群として、抗生物質
（実施品）を配合飼料に添加した飼料を与える群を抗生
物質投与群として、同様の実験を行った。結果を第２表
に示す。
【００２０】
【表２】 第２表によれば、栄養組成物投与群は、大腸菌症、コク
シジュウム症にかかった鶏が、対照群はおろか抗生物質
投与群よりも少なかった。また、商品化率、出荷率とも
向上した。
シジュウム症にかかった鶏が、対照群はおろか抗生物質
投与群よりも少なかった。また、商品化率、出荷率とも
向上した。
【００２１】実施例４（栄養組成物を用いた豚の飼育） 実施例１で調製した栄養組成物３０Ｋｇを配合飼料（四
国くみあい飼料製）１５トンと混合し、栄養飼料とし
た。該栄養飼料を５０頭の豚（ＬＷＤ種）に１９０日間
与えて飼育した（栄養組成物投与群）。これに対して、
同一の飼育条件で栄養組成物を添加しない配合飼料を与
える群を対照群として、同様の実験を行った。結果を第
３表に示す。
国くみあい飼料製）１５トンと混合し、栄養飼料とし
た。該栄養飼料を５０頭の豚（ＬＷＤ種）に１９０日間
与えて飼育した（栄養組成物投与群）。これに対して、
同一の飼育条件で栄養組成物を添加しない配合飼料を与
える群を対照群として、同様の実験を行った。結果を第
３表に示す。
【００２２】
【表３】 第３表によれば、栄養組成物投与群は、各種疾患にかか
りにくく、対照群よりも１０日早く体重１０７Ｋｇに達
した。
りにくく、対照群よりも１０日早く体重１０７Ｋｇに達
した。
【００２３】
【発明の効果】本発明により、飼育動物の疾患発生率を
下げる効果を持つ栄養組成物が提供できる。また抗生物
質を投与しなくても、健康な状態で動物が飼育できる飼
育方法が提供される。
下げる効果を持つ栄養組成物が提供できる。また抗生物
質を投与しなくても、健康な状態で動物が飼育できる飼
育方法が提供される。
Claims (8)
- 【請求項１】 キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵
素およびアミノ酸を含有することを特徴とする動物用栄
養組成物。 - 【請求項２】 キチン及び／又はキトサンを、１〜１０
０g/Kg含むことを特徴とする請求項１記載の組成物。 - 【請求項３】 生菌剤が乳酸菌、酪酸菌および納豆菌か
ら選ばれる少なくとも１種である請求項１または２記載
の組成物。 - 【請求項４】 酵素がセルラーゼ、プロテアーゼ、ペク
チナーゼおよびフィターゼから選ばれる少なくとも１種
である請求項１、２または３記載の組成物。 - 【請求項５】 アミノ酸がリジンおよびメチオニンから
選ばれる少なくとも１種であることを特徴とする請求項
１、２、３または４記載の組成物。 - 【請求項６】 動物が鶏である請求項１、２、３、４ま
たは５記載の組成物。 - 【請求項７】 キチン及び／又はキトサン、生菌剤、酵
素およびアミノ酸を含有する動物用栄養組成物を配合飼
料と混合し、食餌として動物に与えることを特徴とする
動物の飼育方法。 - 【請求項８】 動物が鶏である請求項７記載の飼育方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9194230A JPH1132695A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 動物用栄養組成物および動物の飼育方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9194230A JPH1132695A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 動物用栄養組成物および動物の飼育方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1132695A true JPH1132695A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16321137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9194230A Withdrawn JPH1132695A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 動物用栄養組成物および動物の飼育方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1132695A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002238466A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-27 | Iji Biosystem:Kk | 飼料添加物 |
| KR100351754B1 (ko) * | 2000-02-07 | 2002-11-29 | 주식회사 이지바이오 시스템 | 가축사료 첨가제용 조성물 |
| KR100396022B1 (ko) * | 2000-08-19 | 2003-08-27 | 주식회사 빅바이오젠 | 가축용 생균제 및 가축용 생균제의 제조방법 |
| WO2005087241A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-22 | Combi Co. | 家畜・家禽類又は魚介類の感染防除剤 |
| WO2007009324A1 (fr) * | 2005-07-20 | 2007-01-25 | Angel Yeast Co., Ltd. | Levure composite adaptee a la fermentation d'alcool en concentration elevee |
| JP2007054041A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Yodorinon Kenkyusho:Kk | 養鶏飼料並びに卵 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP9194230A patent/JPH1132695A/ja not_active Withdrawn
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