JPH1132564A - 脱穀機の揺動選別装置 - Google Patents
脱穀機の揺動選別装置Info
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- JPH1132564A JPH1132564A JP19347997A JP19347997A JPH1132564A JP H1132564 A JPH1132564 A JP H1132564A JP 19347997 A JP19347997 A JP 19347997A JP 19347997 A JP19347997 A JP 19347997A JP H1132564 A JPH1132564 A JP H1132564A
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- JP
- Japan
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- chaff sheave
- chaff
- speed
- chaff sieve
- processed material
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿った処理物の場合でも滞留しにくいように
効果的に漏下させながら選別処理できるチャフシーブを
提供する。 【解決手段】 複数枚のチャフシーブ板１５が１本の回
転支軸１６に一体回転自在に連結して成るチャフシーブ
構成体を複数個、処理物移送方向に並べて選別装置枠体
に回転自在に支持させてチャフシーブ１３を構成する。
各チャフシーブ構成体の回転支軸１６をギヤ１７，１
８，１９を介して電動モータ２０の出力ギヤ２０ａに連
動させ、チャフシーブ構成体それぞれのチャフシーブ板
１５が回転駆動されて処理物をシャフシーブ１３の上面
側から下面側に掻き込んで強制的に漏下させるように構
成してある。
効果的に漏下させながら選別処理できるチャフシーブを
提供する。 【解決手段】 複数枚のチャフシーブ板１５が１本の回
転支軸１６に一体回転自在に連結して成るチャフシーブ
構成体を複数個、処理物移送方向に並べて選別装置枠体
に回転自在に支持させてチャフシーブ１３を構成する。
各チャフシーブ構成体の回転支軸１６をギヤ１７，１
８，１９を介して電動モータ２０の出力ギヤ２０ａに連
動させ、チャフシーブ構成体それぞれのチャフシーブ板
１５が回転駆動されて処理物をシャフシーブ１３の上面
側から下面側に掻き込んで強制的に漏下させるように構
成してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機の揺動選別
装置、詳しくはチャフシーブの処理物漏下を促進させる
技術に関する。
装置、詳しくはチャフシーブの処理物漏下を促進させる
技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば特開平４‐２２２５１７号
公報に示されるように、揺動選別装置が備えるチャフシ
ーブとして、チャフシーブ板の角度調節を行うことによ
り、処理物漏下目合いが大きくなって処理物を漏下しや
すくできるようになったものがあった。
公報に示されるように、揺動選別装置が備えるチャフシ
ーブとして、チャフシーブ板の角度調節を行うことによ
り、処理物漏下目合いが大きくなって処理物を漏下しや
すくできるようになったものがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、稲、麦などを湿
り状態で刈り取って脱穀処理する際、処理物漏下目合い
を拡大しても、湿り度合いが高い場合には殊に、チャフ
シーブ板に付着してチャフシーブ上に溜まりやすく、漏
下促進が充分にできない場合があった。本発明の目的
は、湿り度合いの高い処理対象物の場合でも効果的に漏
下促進できる脱穀機の揺動選別装置を提供することにあ
る。
り状態で刈り取って脱穀処理する際、処理物漏下目合い
を拡大しても、湿り度合いが高い場合には殊に、チャフ
シーブ板に付着してチャフシーブ上に溜まりやすく、漏
下促進が充分にできない場合があった。本発明の目的
は、湿り度合いの高い処理対象物の場合でも効果的に漏
下促進できる脱穀機の揺動選別装置を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【０００５】〔構成〕本発明による脱穀機の揺動選別装
置にあっては、処理物の移送方向に並ぶ複数枚の回転自
在なチャフシーブ板によってチャフシーブを構成すると
ともに、前記複数枚のチャフシーブ板を回転させる駆動
機構を備えてある。
置にあっては、処理物の移送方向に並ぶ複数枚の回転自
在なチャフシーブ板によってチャフシーブを構成すると
ともに、前記複数枚のチャフシーブ板を回転させる駆動
機構を備えてある。
【０００６】〔作用〕処理物が湿っていて付着しやすい
場合でも、駆動機構で回転駆動されるチャフシーブ板の
回転によってチャフシーブの上面側から下面側に掻き込
まれて強制的に漏下処理される。
場合でも、駆動機構で回転駆動されるチャフシーブ板の
回転によってチャフシーブの上面側から下面側に掻き込
まれて強制的に漏下処理される。
【０００７】〔効果〕湿り穀稈の脱穀処理を行う場合で
も、処理物がチャフシーブにおいて強制的に漏下処理さ
れて滞留しにくく、脱穀部への穀稈供給量を比較的多く
して能率よく作業できる。
も、処理物がチャフシーブにおいて強制的に漏下処理さ
れて滞留しにくく、脱穀部への穀稈供給量を比較的多く
して能率よく作業できる。
【０００８】請求項２による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【０００９】〔構成〕請求項１による発明の構成におい
て、前記チャフシーブ板の駆動回転速度を変更する調速
手段を備えてある。
て、前記チャフシーブ板の駆動回転速度を変更する調速
手段を備えてある。
【００１０】〔作用〕処理物全体の量が少ないとか、処
理物に混入するワラ屑などの塵埃が多いとかの場合、あ
るいは湿りが少ない場合には、調速手段によってチャフ
シーブ板の駆動回転速度を低速側に調節し、塵埃として
選別されるべき処理物が穀粒と共にチャフシーブの下面
側に掻き込まれる事態を発生しにくくしながら漏下処理
を強制的に行わせることができ、処理物全体の量が多い
とか、処理物に混入するワラ屑などの塵埃が少ないとか
の場合、あるいは湿りが多い場合には、調速手段によっ
てチャフシーブ板の駆動回転速度を高速側に調節し、処
理物がチャフシーブの下面側に迅速に掻き込まれて処理
物滞留を発生しにくくしながら漏下処理を強制的に行わ
せることができる。
理物に混入するワラ屑などの塵埃が多いとかの場合、あ
るいは湿りが少ない場合には、調速手段によってチャフ
シーブ板の駆動回転速度を低速側に調節し、塵埃として
選別されるべき処理物が穀粒と共にチャフシーブの下面
側に掻き込まれる事態を発生しにくくしながら漏下処理
を強制的に行わせることができ、処理物全体の量が多い
とか、処理物に混入するワラ屑などの塵埃が少ないとか
の場合、あるいは湿りが多い場合には、調速手段によっ
てチャフシーブ板の駆動回転速度を高速側に調節し、処
理物がチャフシーブの下面側に迅速に掻き込まれて処理
物滞留を発生しにくくしながら漏下処理を強制的に行わ
せることができる。
【００１１】〔効果〕処理物の塵埃混入具合や湿り具合
などの状態が異なる場合など、チャフシーブ板の回転速
度を高速側に調節したり低速側に調節し、穀粒に塵埃が
混入しにくいとか処理物詰まりが抑制しやすいとか処理
物状態に応じた適切なものに選別具合を調節しながら漏
下処理を強制的に行わせられる。
などの状態が異なる場合など、チャフシーブ板の回転速
度を高速側に調節したり低速側に調節し、穀粒に塵埃が
混入しにくいとか処理物詰まりが抑制しやすいとか処理
物状態に応じた適切なものに選別具合を調節しながら漏
下処理を強制的に行わせられる。
【００１２】請求項３による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
つぎのとおりである。
【００１３】〔構成〕請求項１又は２による発明の構成
において、前記複数枚のチャフシーブ板それぞれの回転
支軸が一体回転自在に備えるチャフシーブ板駆動ギヤ
と、隣接し合う一対のチャフシーブ板駆動ギヤの一方と
他方とに噛み合ってチャフシーブ板駆動ギヤを連動させ
る連動ギヤとを前記駆動機構に備えてある。
において、前記複数枚のチャフシーブ板それぞれの回転
支軸が一体回転自在に備えるチャフシーブ板駆動ギヤ
と、隣接し合う一対のチャフシーブ板駆動ギヤの一方と
他方とに噛み合ってチャフシーブ板駆動ギヤを連動させ
る連動ギヤとを前記駆動機構に備えてある。
【００１４】〔作用〕全てのチャフシーブ板の回転方向
が同一になるとともに、チャフシーブ板の回転によって
発生する処理物移送の方向がチャフシーブ全体の揺動に
よる処理物移送方向と同じになるようにしてチャフシー
ブ板を回転駆動すると、処理物を排塵口に向けてスムー
ズに移送しながら選別処理できる。これにより、チャフ
シーブ板駆動ギヤと連動ギヤとを噛み合わせるだけの比
較的構造簡単なものに駆動機構を構成しながら、チャフ
シーブ板駆動用の回動力が各チャフシーブ板にスリップ
しないように確実に伝達するようにして、かつ、各チャ
フシーブ板の回転方向が同一になるようにしてチャフシ
ーブ板を回転駆動するものである。
が同一になるとともに、チャフシーブ板の回転によって
発生する処理物移送の方向がチャフシーブ全体の揺動に
よる処理物移送方向と同じになるようにしてチャフシー
ブ板を回転駆動すると、処理物を排塵口に向けてスムー
ズに移送しながら選別処理できる。これにより、チャフ
シーブ板駆動ギヤと連動ギヤとを噛み合わせるだけの比
較的構造簡単なものに駆動機構を構成しながら、チャフ
シーブ板駆動用の回動力が各チャフシーブ板にスリップ
しないように確実に伝達するようにして、かつ、各チャ
フシーブ板の回転方向が同一になるようにしてチャフシ
ーブ板を回転駆動するものである。
【００１５】〔効果〕各チャフシーブ板の回転方向を同
一にするとともに各チャフシーブ板に駆動用回動力をス
リップなく伝達して処理物を排塵口側にスムーズに移送
しながら漏下処理を強制的に行わせられる。しかも、駆
動構造がチャフシーブ板駆動ギヤと連動ギヤとを噛み合
わせるだけの比較的構造簡単なものにできて経済面など
で有利に得られる。
一にするとともに各チャフシーブ板に駆動用回動力をス
リップなく伝達して処理物を排塵口側にスムーズに移送
しながら漏下処理を強制的に行わせられる。しかも、駆
動構造がチャフシーブ板駆動ギヤと連動ギヤとを噛み合
わせるだけの比較的構造簡単なものにできて経済面など
で有利に得られる。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１に示すように、稲、麦などの
刈取り穀稈を脱穀フィードチェーン１によって扱室２に
供給して回転駆動される扱胴３によって脱穀処理すると
ともに脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン１によって扱
室２から搬出するように脱穀部を構成してある。扱室２
を形成する受網４と、扱室２の終端側に位置する排塵口
５とから落下供給される処理物を機体後方側に移送しな
がら比重選別する揺動選別装置６と、この揺動選別装置
６の前方側に位置する唐箕７が扱胴３の回動軸芯にほぼ
沿う方向に供給する選別風とによって脱穀部からの処理
物を穀粒と塵埃とに選別し、塵埃を排塵ファン８によっ
て吸引して機体外に排出するように、かつ、排塵口９か
ら選別風と共に機体外に排出するように選別部を構成し
てある。この選別部からの１番処理物を機体横外側に取
り出す１番スクリューコンベア１０、選別部からの２番
処理物を機体横外側に搬出する２番スクリューコンベア
１１を選別部の底部に設けるとともに、２番スクリュー
コンベア１１からの処理物を機体横外側に位置する還元
装置１２によって揺動選別装置６に再選別処理させるべ
く還元するように構成し、もって、コンバイン用の脱穀
機を構成してある。
刈取り穀稈を脱穀フィードチェーン１によって扱室２に
供給して回転駆動される扱胴３によって脱穀処理すると
ともに脱穀排ワラを脱穀フィードチェーン１によって扱
室２から搬出するように脱穀部を構成してある。扱室２
を形成する受網４と、扱室２の終端側に位置する排塵口
５とから落下供給される処理物を機体後方側に移送しな
がら比重選別する揺動選別装置６と、この揺動選別装置
６の前方側に位置する唐箕７が扱胴３の回動軸芯にほぼ
沿う方向に供給する選別風とによって脱穀部からの処理
物を穀粒と塵埃とに選別し、塵埃を排塵ファン８によっ
て吸引して機体外に排出するように、かつ、排塵口９か
ら選別風と共に機体外に排出するように選別部を構成し
てある。この選別部からの１番処理物を機体横外側に取
り出す１番スクリューコンベア１０、選別部からの２番
処理物を機体横外側に搬出する２番スクリューコンベア
１１を選別部の底部に設けるとともに、２番スクリュー
コンベア１１からの処理物を機体横外側に位置する還元
装置１２によって揺動選別装置６に再選別処理させるべ
く還元するように構成し、もって、コンバイン用の脱穀
機を構成してある。
【００１７】前記揺動選別装置６は、扱室３からの処理
物を機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別する
チャフシーブ１３、このチャフシーブ１３からの穀粒を
さらに機体後方に移送しながら１番処理物と２番処理物
とに選別し、１番処理物を前記１番スクリューコンベア
１０に、２番処理物を前記２番スクリューコンベア１１
にそれぞれ落下供給するグレンシーブ１４などを備えて
ある。
物を機体後方に移送しながら穀粒と塵埃とに粗選別する
チャフシーブ１３、このチャフシーブ１３からの穀粒を
さらに機体後方に移送しながら１番処理物と２番処理物
とに選別し、１番処理物を前記１番スクリューコンベア
１０に、２番処理物を前記２番スクリューコンベア１１
にそれぞれ落下供給するグレンシーブ１４などを備えて
ある。
【００１８】図２に示すように、複数枚のチャフシーブ
板１５を備えるチャフシーブ構成体を複数個、揺動選別
装置６による処理物移送方向に並べて揺動選別装置６の
左側の枠体部分６ａと右側の枠体部分６ａとにわたって
支持させることにより、前記チャフシーブ１３を構成し
てある。図４及び図５に示すように、前記複数個のチャ
フシーブ構成体のそれぞれは、前記一対の枠体部分６
ａ，６ａに回転自在に支持される１本の回転支軸１６
と、この回転支軸１６の周方向に等間隔を隔てて分散す
る配置で回転支軸１６に一体回転自在に支持される複数
枚の前記チャフシーブ板１５とによって構成してある。
これにより、チャフシーブ１３は、これによる処理物の
移送方向に並ぶとともに選別装置枠体に対して回転自在
な複数枚のチャフシーブ板１５で成っている。
板１５を備えるチャフシーブ構成体を複数個、揺動選別
装置６による処理物移送方向に並べて揺動選別装置６の
左側の枠体部分６ａと右側の枠体部分６ａとにわたって
支持させることにより、前記チャフシーブ１３を構成し
てある。図４及び図５に示すように、前記複数個のチャ
フシーブ構成体のそれぞれは、前記一対の枠体部分６
ａ，６ａに回転自在に支持される１本の回転支軸１６
と、この回転支軸１６の周方向に等間隔を隔てて分散す
る配置で回転支軸１６に一体回転自在に支持される複数
枚の前記チャフシーブ板１５とによって構成してある。
これにより、チャフシーブ１３は、これによる処理物の
移送方向に並ぶとともに選別装置枠体に対して回転自在
な複数枚のチャフシーブ板１５で成っている。
【００１９】図３及び図４に示すように、前記複数個の
チャフシーブ構成体それぞれの回転支軸１６のうちの前
記枠体部分６ａから揺動選別装置６の外側に突出する支
軸端部に一体回転自在に備えさせた樹脂製のチャフシー
ブ板駆動ギヤ１７と、隣接し合う一対のチャフシーブ板
駆動ギヤ１７，１７の一方と他方とに噛み合う状態で前
記枠体部分６ａの外面側に回転自在に支持される樹脂製
の第１連動ギヤ１８と、複数個のチャフシーブ板駆動ギ
ヤ１７のうちの最も揺動選別装置一端側に位置するチャ
フシーブ板駆動ギヤ１７に噛み合う状態で前記枠体部分
６ａの外面側に回転自在に支持される第２連動ギヤ１９
と、この第２連動ギヤ１９に出力ギヤ２０ａが噛み合う
状態で前記枠体部分６ａの外面側に支持される電動モー
タ２０とにより、複数枚のチュフシーブ板１５を回転さ
せる駆動機構２１を構成してある。すなわち、電動モー
タ２０を駆動すると、その出力ギヤ２０ａが第２連動ギ
ヤ１９を介して最も端に位置するチャフシーブ板駆動ギ
ヤ１７を駆動する。すると、このチャフシーブ駆動ギヤ
１７の回動力が第１連動ギヤ１８と他のチャフシーブ駆
動ギヤ１７とを介して全てのチャフシーブ板駆動ギヤ１
７に伝達する。そして、隣接し合う一対のチャフシーブ
板駆動ギヤ１７，１７が第１連動ギヤ１８によって連動
していることにより、全てのチャフシーブ板駆動ギヤ１
７は同一の回転方向に駆動される。これにより、駆動機
構２１は、電動モータ２０の駆動力によって全てのチャ
フシーブ板１５を同一の回転方向に回転するように、か
つ、チャフシーブ板１５の回転によって発生する処理物
移送の方向が揺動選別装置６による処理物移送方向と同
一になるように回転駆動する。
チャフシーブ構成体それぞれの回転支軸１６のうちの前
記枠体部分６ａから揺動選別装置６の外側に突出する支
軸端部に一体回転自在に備えさせた樹脂製のチャフシー
ブ板駆動ギヤ１７と、隣接し合う一対のチャフシーブ板
駆動ギヤ１７，１７の一方と他方とに噛み合う状態で前
記枠体部分６ａの外面側に回転自在に支持される樹脂製
の第１連動ギヤ１８と、複数個のチャフシーブ板駆動ギ
ヤ１７のうちの最も揺動選別装置一端側に位置するチャ
フシーブ板駆動ギヤ１７に噛み合う状態で前記枠体部分
６ａの外面側に回転自在に支持される第２連動ギヤ１９
と、この第２連動ギヤ１９に出力ギヤ２０ａが噛み合う
状態で前記枠体部分６ａの外面側に支持される電動モー
タ２０とにより、複数枚のチュフシーブ板１５を回転さ
せる駆動機構２１を構成してある。すなわち、電動モー
タ２０を駆動すると、その出力ギヤ２０ａが第２連動ギ
ヤ１９を介して最も端に位置するチャフシーブ板駆動ギ
ヤ１７を駆動する。すると、このチャフシーブ駆動ギヤ
１７の回動力が第１連動ギヤ１８と他のチャフシーブ駆
動ギヤ１７とを介して全てのチャフシーブ板駆動ギヤ１
７に伝達する。そして、隣接し合う一対のチャフシーブ
板駆動ギヤ１７，１７が第１連動ギヤ１８によって連動
していることにより、全てのチャフシーブ板駆動ギヤ１
７は同一の回転方向に駆動される。これにより、駆動機
構２１は、電動モータ２０の駆動力によって全てのチャ
フシーブ板１５を同一の回転方向に回転するように、か
つ、チャフシーブ板１５の回転によって発生する処理物
移送の方向が揺動選別装置６による処理物移送方向と同
一になるように回転駆動する。
【００２０】図３に示すように、前記電動モータ２０に
調速手段２２を連係させてある。この調速手段２２は、
脱穀機、走行装置、刈取り装置などコンバイン全体を駆
動するエンジンＥの回転数を検出する回転センサー２３
を連係させたマイクロコンピュータで成り、回転センサ
ー２３による検出エンジン回転数に基づいてコンバイン
の走行速度を検出し、この検出走行速度と、予め入力し
てあるデータとに基づいて脱穀機に供給される刈取り穀
稈の量が標準、標準より多い、標準より少ないのいずれ
であるかを判断し、穀稈供給量が標準量であると判断し
た場合には、電動モータ２０の駆動速度を標準速度に調
節することによってチャフシーブ板１５の駆動回転数を
標準回転数に自動的に調節し、穀稈供給量が標準より多
量であると判断した場合には、電動モータ２０の駆動速
度を標準よりも高速側に調節することによってチャフシ
ーブ板１５の駆動回転数を標準よりも高回転数に自動的
に増速調節し、穀稈供給量が標準より少量であると判断
した場合には、電動モータ２０の駆動速度を標準よりも
低速側に調節することによってチャフシーブ板１５の駆
動回転数を標準よりも低回転数に自動的に減速調節する
ように構成してある。尚、この場合、エンジン回転数を
検出する他に、走行装置の実際の駆動速度を検出し、こ
の検出走行速度に基づいて刈取り速度を検出することで
脱穀部の穀稈供給量を判断するように構成して実施して
もよい。
調速手段２２を連係させてある。この調速手段２２は、
脱穀機、走行装置、刈取り装置などコンバイン全体を駆
動するエンジンＥの回転数を検出する回転センサー２３
を連係させたマイクロコンピュータで成り、回転センサ
ー２３による検出エンジン回転数に基づいてコンバイン
の走行速度を検出し、この検出走行速度と、予め入力し
てあるデータとに基づいて脱穀機に供給される刈取り穀
稈の量が標準、標準より多い、標準より少ないのいずれ
であるかを判断し、穀稈供給量が標準量であると判断し
た場合には、電動モータ２０の駆動速度を標準速度に調
節することによってチャフシーブ板１５の駆動回転数を
標準回転数に自動的に調節し、穀稈供給量が標準より多
量であると判断した場合には、電動モータ２０の駆動速
度を標準よりも高速側に調節することによってチャフシ
ーブ板１５の駆動回転数を標準よりも高回転数に自動的
に増速調節し、穀稈供給量が標準より少量であると判断
した場合には、電動モータ２０の駆動速度を標準よりも
低速側に調節することによってチャフシーブ板１５の駆
動回転数を標準よりも低回転数に自動的に減速調節する
ように構成してある。尚、この場合、エンジン回転数を
検出する他に、走行装置の実際の駆動速度を検出し、こ
の検出走行速度に基づいて刈取り速度を検出することで
脱穀部の穀稈供給量を判断するように構成して実施して
もよい。
【００２１】すなわち、チャフシーブ１３に供給される
処理物を駆動機構２１で回転駆動されるチャフシーブ板
１５の回転によってチャフシーブ１３の上面側から下面
側に掻き込ませて強制的に漏下させ、処理物が湿ってい
て付着しやすい場合でも、チャフシーブ上に滞留しにく
くしながら選別処理できるようにしてある。そして、脱
穀部に供給される穀稈が標準より多くなった場合には、
選別部に供給される処理物も多くなるために調速手段２
２によって自動的にチャフシーブ板１５の駆動回転数が
標準よりも増速調節され、処理物がチャフシーブ１３の
下面側に迅速に掻き込まれて処理物滞留を発生しにくく
しながら漏下処理を強制的に行わせることができ、脱穀
部に供給される穀稈が標準より少なくなった場合には、
選別部に供給される処理物も少なくなるために調速手段
２２によって自動的にチャフシーブ板１５の駆動回転数
が標準よりも減速調節され、ワラ屑など塵埃として選別
されるべき処理物が穀粒と共にチャフシーブ１３の下面
側に掻き込まれる事態を発生しにくくしながら漏下処理
を強制的に行わせることができる。
処理物を駆動機構２１で回転駆動されるチャフシーブ板
１５の回転によってチャフシーブ１３の上面側から下面
側に掻き込ませて強制的に漏下させ、処理物が湿ってい
て付着しやすい場合でも、チャフシーブ上に滞留しにく
くしながら選別処理できるようにしてある。そして、脱
穀部に供給される穀稈が標準より多くなった場合には、
選別部に供給される処理物も多くなるために調速手段２
２によって自動的にチャフシーブ板１５の駆動回転数が
標準よりも増速調節され、処理物がチャフシーブ１３の
下面側に迅速に掻き込まれて処理物滞留を発生しにくく
しながら漏下処理を強制的に行わせることができ、脱穀
部に供給される穀稈が標準より少なくなった場合には、
選別部に供給される処理物も少なくなるために調速手段
２２によって自動的にチャフシーブ板１５の駆動回転数
が標準よりも減速調節され、ワラ屑など塵埃として選別
されるべき処理物が穀粒と共にチャフシーブ１３の下面
側に掻き込まれる事態を発生しにくくしながら漏下処理
を強制的に行わせることができる。
【図１】脱穀機全体の断面図
【図２】チャフシーブの断面図
【図３】チャフシーブ駆動機構の側面図
【図４】揺動選別装置の断面図
【図５】チャフシーブ構成体の斜視図
１３ チャフシーブ １５ チャフシーブ板 １６ 回転支軸 １７ チャフシーブ板駆動ギヤ １８ 連動ギヤ ２１ 駆動機構 ２２ 調速手段
Claims (3)
- 【請求項１】 処理物の移送方向に並ぶ複数枚の回転自
在なチャフシーブ板によってチャフシーブを構成すると
ともに、前記複数枚のチャフシーブ板を回転させる駆動
機構を備えてある脱穀機の揺動選別装置。 - 【請求項２】 前記チャフシーブ板の駆動回転速度を変
更する調速手段を備えてある請求項１記載の脱穀機の揺
動選別装置。 - 【請求項３】 前記複数枚のチャフシーブ板それぞれの
回転支軸が一体回転自在に備えるチャフシーブ板駆動ギ
ヤと、隣接し合う一対のチャフシーブ板駆動ギヤの一方
と他方とに噛み合ってチャフシーブ板駆動ギヤを連動さ
せる連動ギヤとを前記駆動機構に備えてある請求項１又
は２記載の脱穀機の揺動選別装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19347997A JPH1132564A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 脱穀機の揺動選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19347997A JPH1132564A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 脱穀機の揺動選別装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1132564A true JPH1132564A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16308717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19347997A Pending JPH1132564A (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 脱穀機の揺動選別装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1132564A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006180728A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Iseki & Co Ltd | 脱穀機の選別装置 |
| JP2006246790A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP19347997A patent/JPH1132564A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006180728A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Iseki & Co Ltd | 脱穀機の選別装置 |
| JP2006246790A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置 |
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