JPH11325388A - 断熱工事における外装材の取り付け工法および外装一体型成形断熱材 - Google Patents

断熱工事における外装材の取り付け工法および外装一体型成形断熱材

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JPH11325388A
JPH11325388A JP13529198A JP13529198A JPH11325388A JP H11325388 A JPH11325388 A JP H11325388A JP 13529198 A JP13529198 A JP 13529198A JP 13529198 A JP13529198 A JP 13529198A JP H11325388 A JPH11325388 A JP H11325388A
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heat insulating
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exterior material
armoring
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Yuji Tamaki
悠二 玉木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板金などの専門技術を必要とせずに簡単かつ
確実に工事を行なうことができ、しかも断熱材と外装材
を一体化してプレハブ部品化することを可能とした外装
材の取り付け工法と、これらの工法の実施に好適なプレ
ハブ部品化された外装一体型成形断熱材を提供する。 【解決手段】 断熱材52を被覆する外装材53の両端
縁に形成されたハゼ掛け用の折り返し部54間に、平面
楔形で、かつ、その両端縁にハゼ掛け用の折り返し部1
2,22を形成した第1の連結用短冊片11と第2の連
結用短冊片21をお互いの楔の向きが逆になるように並
べてハゼ掛けし、該第1および第2の連結用短冊片1
1,21の楔作用により、外装材53を断熱材52の周
りに緩みなく固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱工事における
外装材の取り付け工法と、これらの工法の実施に好適な
外装一体型成形断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、工場やビル、プラント施設など
における配管の断熱工事は、配管の周りに断熱材を所定
厚さに被せた後、その外側を固定用の外装材でくるんで
固定する方法が採られている。通常、このような外装材
としては、耐火、防水、耐用などの観点から折り曲げ加
工や切断加工が容易な金属板を用いるのが一般的であ
る。図14および図15に、従来の断熱工事で採用され
ている外装材の取り付け工法の具体例を示す。
【0003】図14に示した外装材の取り付け工法は、
配管51の周りに2つ割りにした断熱材52を被せた
後、その外側に金属板からなる外装材53を断熱材52
の表面に沿わせて被せ、この外装材53の一方の端縁部
を外側に折り返して外向きの折り返し部54とするとと
もに、他方の端縁部を内側に折り返して内向きの折り返
し部54とし、この2つの折り返し部54,54同士を
引っかけていわゆるハゼ掛けすることにより、配管51
の周りに固定したものである。なお、この図14の従来
工法を「基本ハゼ工法」と呼ぶものとする。
【0004】また、図15に示した外装材の取り付け工
法は、前記図3の工法と同じようして配管51の周りに
断熱材52と外装材53を被せた後、外装材53の両方
の端縁部を外側に折り返して外向きの折り返し部54,
54とするとともに、この左右両端の外向きの折り返し
部54,54に、両縁に下向きの折り返し部55,55
を備えた差し込み板56を差し込んでハゼ掛けすること
により、配管51の周りに固定したものである。なお、
この図15の従来工法を「差し込みハゼ工法」と呼ぶも
のとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した図14の基本
ハゼ工法の場合、その施工には現場で板金工と呼ばれる
専門の技能者が必要であるが、現状ではこの板金工の数
が年々減少の傾向にある。しかも、断熱工事はその性格
上、建設工事の最終段階で行なわれるため、短工期での
施工を要求される場合が多く、一時的に多数の板金工が
必要になるが、板金工の不足はこのような対応を困難に
し、工事運営上の柔軟性を喪失させてきている。また、
図15の差し込みハゼ工法の場合、現場で板金工を不要
とすることは可能であるが、この工法の適用個所が配管
の直管部に限られており、配管の曲がり部などの工事を
行なう際には、やはり専門の板金工が必要となる。これ
らの問題を解決するには、従来、現場で行なっていた工
事作業をできるだけ工場内での作業に置き換えてピーク
負荷を下げること、現場工事では板金などの特殊な専門
技術を必要とすることなしに通常工事の一環として誰で
もが簡単に施工できる工法を開発することなどが不可欠
である。
【0006】さらに、昨今の地球温暖化問題は、産業界
にも徹底した省エネルギー対策を要求してきており、本
発明の適用対象である断熱工事においても例外ではな
い。このような要求を満たすためには、現場ですべての
作業を行なうのではなく、断熱工事に使用する部品や部
材はできるだけプレハブ部品化して工場生産を可能と
し、それを現地で装着するだけで簡単に取り付けること
ができる新規な取り付け工法を開発することが不可欠で
ある。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、板金などの専門技術を必要とせず
に簡単かつ確実に工事を行なうことができ、しかも断熱
材と外装材を一体化してプレハブ部品化することを可能
とした外装材の取り付け工法と、これらの工法の実施に
好適なプレハブ部品化された外装一体型成形断熱材を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の取付け工法は、断熱材を被覆する外装材
の両端縁に形成されたハゼ掛け用の折り返し部間に、平
面楔形で、かつ、その両端縁にハゼ掛け用の折り返し部
を形成した第1および第2の二枚の連結用短冊片をお互
いの楔の向きが逆になるように並べてハゼ掛けし、該第
1および第2の連結用短冊片の楔作用により外装材を断
熱材の周りに緩みなく固定するようにしたものである。
【0009】また、請求項2の取付け工法は、断熱材を
被覆する外装材の折り返し部のハゼ掛け部分を互いに係
合し、平帯または寸法の大きい平帯に対しては表面横方
向に複数の切り込みを入れて上下方向に可撓性を持たせ
た差し帯を前記係合部間に挿入することにより、上下に
屈曲した外装材を断熱材の周りに固定するようにしたも
のである。
【0010】さらに、請求項3に係る外装一体型成形断
熱材は、両端縁にハゼ掛け用の折り返し部を形成した外
装材の内面に、断熱被覆部分の形状に合わせて成形した
断熱材を一体に固設したものである。
【0011】
【作用】請求項1の取付け工法の場合、第1の連結用短
冊片と第2の連結用短冊片をお互いの楔の向きが逆にな
るように並べて差し込むことにより、その楔作用によっ
て外装材の両端縁の折り返し部同士が自然に引き寄せら
れ、外装材は断熱材の周りにハゼ掛けされて固定され
る。この工法の場合、第1の連結用短冊片と第2の連結
用短冊片を差し込むだけで外装材は断熱材の周りに緩み
なく固定されるので、板金などの専門技術がまったく不
要となり、誰でも簡単かつ確実に断熱工事を行なうこと
ができる。しかも、この工法は、直管部だけでなく円弧
などの曲線部にも適用することが可能である。
【0012】請求項2の取付け工法の場合、外装材の折
り返し部のハゼ掛け部分に差し帯を挿入することによ
り、折り返し部を固定することができる。しかも、差し
帯は、必要に応じて表面横方向に複数の切り込みを入れ
て可撓性を持たせてあるので、断熱被覆部分の外形形状
が真円円弧以外の曲面の場合であっても確実に差し込む
ことができ、断熱被覆部の外形形状が円形以外の異形曲
面で、従来工法や前記請求項1の取り付け工法によって
は対応できないようなハゼ掛け部位に対しても、簡単か
つ確実に適用することが可能である。
【0013】請求項3の外装一体型成形断熱材は、前記
請求項1,2の取り付け工法の開発によって実現可能と
なったものであって、従来工法では使用することができ
なかった複雑な屈曲部を持つ断熱材と外装材を一体化し
た外装一体型成形断熱材を提供するものである。この外
装一体型成形断熱材は、両端縁にハゼ掛け用の折り返し
部を形成した外装材の内面に、断熱被覆部分の形状に合
わせて成形した断熱材を一体に固設しているので、工事
現場ではこの外装一体型成形断熱材を指定の断熱個所に
沿わせて当てた後、前記請求項1または2の取付け工法
および従来工法を適切に組み合わせて外装材を固定する
だけでよい。このため、従来は現場合わせしていた外装
材と断熱材をプレハブ部品化して工場生産することがで
き、板金などの専門技術を必要とすることなしに、誰で
も簡単かつ確実に断熱工事を行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5に本発明の第1の実施
の形態を示す。図1は外装材の取り付け状態を示す断面
図、図2(a)〜(c)は第1の連結用短冊片の構造を
示す図、図3(a)〜(c)は第2の連結用短冊片の構
造を示す図、図4(a)(b)は前記第1および第2の
連結用短冊片をハゼ掛け状態を示す図、図5は前記第1
および第2の連結用短冊片を用いた外装材の取り付け作
業の説明図である。
【0015】この第1の実施の形態は「楔(くさび)ハ
ゼ工法」と呼ぶもので、平面形状が楔形をした第1およ
び第2の一対の連結用短冊片11,21を用いて2つ割
りした外装材53,53の上下の合わせ目部分を固定す
るようにしたものである。
【0016】すなわち、第1の連結用短冊片11は、図
2(a)〜(c)に示すように、平面形状が楔形(L
>L)に形成されているとともに、その左右両
端縁をハゼの設置位置により雨仕舞いに有利な方向(図
示の例では下側)に向けて折り返すことにより、ハゼ掛
け用の折り返し部12,12が形成されている。
【0017】また、第2の連結用短冊片21は、図3
(a)〜(c)に示すように、平面形状が楔形(W
>W)に形成されているとともに、その左右両端縁
を上下反対方向に向けて折り返すことにより、ハゼ掛け
用の上向きと下向きの折り返し部22,22が形成され
ている。これら第1および第2の連結用短冊片11,2
1は、図4(a)(b)に示すように、お互いの折り返
し部12,22同士をハゼ掛けして並べたときに、上下
両端の幅が略同じ(W+L≒L+W
になるようにその寸法が設定されている。
【0018】本発明に係る楔ハゼ工法は、上記形状にな
る第1および第2の2つの連結用短冊片11,21を用
いて次のようにして実施される。すなわち、図1に示す
ように、まず、配管51の形状に合わせて予め2つ割り
に形成しておいた断熱材52,52を配管51の周りに
被せて合わせた後、断熱材52,52の外形に合わせて
予め形成しておいた2枚の外装材53,53をその外側
に被せる。
【0019】次いで、最初に、2枚の外装材53,53
の上下の合わせ目部分のいずれか一方、例えば、上側の
合わせ目部分について、図5に示すように、第1の連結
用短冊片11の折り返し部12と第2の連結用短冊片2
1の折り返し部22を外装材53の左右の折り返し部5
4,54にそれぞれハゼ掛けして繋ぐとともに、この第
1の連結用短冊片11の折り返し部12と第2の連結用
短冊片21の折り返し部22同士もハゼ掛けして繋ぎ、
第1の連結用短冊片11と第2の連結用短冊片22をお
互いにスライドさせて引き合わせる。これによって、2
枚の外装材53,53はまずその上側の合わせ目部分で
お互いがハゼ掛けされて繋がれる。
【0020】次いで、残りの合わせ目部分、上記の例の
場合は下側の合わせ目部分について、前述したと同様
に、第1の連結用短冊片11の折り返し部12と第2の
連結用短冊片21の折り返し部22を外装材53の左右
の折り返し部54,54にそれぞれハゼ掛けして繋ぐと
ともに、この第1の連結用短冊片11の折り返し部12
と第2の連結用短冊片21の折り返し部22同士もハゼ
掛けして繋ぎ、第1の連結用短冊片11と第2の連結用
短冊片22をお互いにスライドさせて引き合わせる。
【0021】第1の連結用短冊片11と第2の連結用短
冊片22はお互いの平面形状が逆方向を向いた楔形とさ
れているため、矢印方向に引き合わされていくに従って
2つの連結用短冊片11,22の折り返し部12,22
が噛み合い、さらに押し込んで行くと楔の原理によって
ハゼ掛けされた左右の外装材53が引き寄せられてい
く。そして、第1および第2の連結用短冊片11,22
を完全引き合わせると、図1に示すように、2枚の外装
材53,53は第1および第2の連結用短冊片11,2
2の楔作用によって緩みのない状態で断熱材52の周り
に固定される。
【0022】なお、2枚の外装材53,53のそれぞれ
の両端部に形成した折り返し部54,54の折り返し方
向は、ハゼ掛けする位置の雨仕舞いに応じて内側あるい
は外側のいずれかの向きに折り返せばよい。例えば、図
1の場合を例に採ると、配管51の上部側の合わせ目に
ついては、左右の外装材53,53の折り返し部54,
54をそれぞれ外側に折り返すことによって、このハゼ
掛け部分から雨水が入り込まないようにしているととも
に、下部側の合わせ目については、左右の外装材53,
53の折り返し部54,54をそれぞれ内側に折り返す
ことによって、このハゼ掛け部分から雨水が入り込まな
いようにしている。また、外装接合部の形状によって
は、従来工法との併用、片方のハゼ掛けを省いた一体形
外装材などを使用される。
【0023】このように、本発明に係る楔ハゼ工法によ
るときは、第1および第2の連結用短冊片11,22の
折り返し部を連結して引き合わせてやるだけで、外装材
を断熱材の周りに緩みなく固定することができる。この
ため、板金などの専門技術を何ら知らなくても、簡単か
つ確実に断熱工事を行なうことができる。また、前記説
明から明らかなように、本発明に係る楔ハゼ工法は、ハ
ゼ掛けする第1および第2の連結用短冊片11,22に
配管の曲がり部の形状に沿った円弧形状を予め付与して
おけば、配管の直管部だけでなく、円弧部についても適
用可能である。
【0024】また、このように在来工法を含む各種のハ
ゼ掛け工法から最適な工法を選択して組み合わせること
により、接合部の形状上の制約がなくなり、現場におけ
る細かな作業がほとんど不要のハゼ掛け工法が選定でき
る。このため、断熱材と外装材は、例えば図6に示すよ
うに、両端にハゼ掛け用の折り返し部54を形成した外
装材53の内面に、配管の断熱被覆部分の外形に合わせ
て成形した断熱材52を予め接着固定して一体化したい
わゆる外装材一体型成形断熱材としてプレハブ部品化す
ることが可能となる。
【0025】図6に示すような外装材一体型成形断熱材
を用いた場合には、指定された断熱被覆部分に指定され
た形状の外装材一体型成形断熱材を張りつけ、前述した
第1および第2の連結用短冊片11,22を用いて、外
装材53の折り返し部54をハゼ掛けして固定するだけ
で工事を完了することができ、さらに簡単かつ確実に断
熱工事を行なうことができる。
【0026】図7〜図10に本発明の第2の実施の形態
を示す。図7は外装材の取り付け状態を示す部分拡大断
面図、図8は外装材の取り付け状態の全体構造を示す斜
視図、図9(a)(b)は第2の実施の形態で用いる外
装材一体型成形断熱材の例を示す図、図10は第2の実
施の形態で用いる差し帯の斜視図である。
【0027】この第2の実施の形態は「差し帯(おび)
工法」と呼ぶもので、図8および図9(a)に示すよう
に、ハゼ掛け部の外面形状が大きく異形湾曲しているた
めに従来工法や前記した本発明の楔ハゼ工法ではハゼ掛
けできないような湾曲した配管部分にも適用できること
を特徴とするものである。
【0028】前記差し帯31は、図10に示すように、
外装材53の折り返し部54の寸法に応じた所定の大き
さ(例えば、一例として幅5〜25mm、厚さ0.3〜
1mm程度)からなる帯状の金属片またはプラスチック
片からなる平帯であって、寸法の小さなものはそのまま
で、また、寸法の大きなものには表面横方向に一定間隔
で切り込み(ノッチ)32を入れることにより、ハゼ掛
けする折り返し部54,54の隙間に沿って曲がりなが
ら差し込んでいくことができるようにしたものである。
【0029】この差し帯工法は、図9(a)に示すよう
な2つ割りした外装材一体型成形断熱材を、図8に示す
ように指定の断熱個所に当てて合わせ、上下いずれか一
方の合わせ目部分、例えば下側の合わせ目の左右の折り
返し部54,54については従来の基本ハゼ工法(図1
4)によってハゼ掛けして繋いだ後、上側の合わせ目の
左右の折り返し部54,54については、図7に示すよ
うに、その隙間に差し帯31を差し込んだものである。
このように、本発明の差し帯工法を利用すれば、従来の
工法では無理であった配管の曲がり部分に対してもプレ
ハブ方式でハゼ掛けを行なうことができるようになる。
また、小口径の管などの場合には、図9(a)のように
外装材を2つ割りにせず、図9(b)に示すように真ん
中で折り返すようにした1つ物として製作してもよいも
のである。
【0030】図11に本発明の第3の実施の形態を示
す。この第3の実施の形態は、直管部にしか適用するこ
とのできない従来の差し込みハゼ工法(図15)に本発
明の差し帯工法を応用した場合の例を示すもので、ハゼ
掛けされた外装材53の折り返し部54と差し込み板5
6の間の隙間に差し帯31を挿入し、左右の外装材5
3,53を断熱材52の周りに固定したものである。こ
のように、本発明の差し帯工法を利用すれば、従来工法
では無理であった配管の曲がり部分に対してもハゼ掛け
を行なうことができるようになる。
【0031】図12に本発明の第4の実施の形態を示
す。この第4の実施の形態は、外装材が急角度で折れ曲
がる部分などに対して前記差し帯工法を応用した場合の
例を示すものである。すなわち、前述した本発明の楔ハ
ゼ工法によってハゼ掛けされた第1の連結用短冊片11
と第2の連結用短絡片22の折り返し部12,22の隙
間に差し帯31を差し込み、第1の連結用短冊片11と
第2の連結用短絡片22を連結固定するようにしたもの
である。
【0032】図13(a)(b)に外装一体型成形断熱
材の取付け状態の他例を示す。この例は、配管のバルブ
部分を外装一体型成形断熱材を用いて断熱工事した場合
の例を示すものである。(a)は全体斜視図、(b)は
(a)中のP部分の拡大斜視図である。
【0033】この例の場合、外装一体型成形断熱材は、
両端縁にハゼ掛け用の折り返し部54を形成した外装材
53の内面にバルブ部分の外形形状に合わせて成形した
断熱材52が一体に固設されており、この一体成形され
た外装材53の上下の折り返し部54の合わせ目に従来
の差し込みハゼ工法と前記本発明の差し帯工法を組み合
わせて適用したものである。なお、差し込み板56を折
り返し部54の曲面に沿わせるには、(b)に示すよう
に差し込み板56の側縁に所定間隔で切れ目57を入れ
ておけばよい。
【0034】上記のように断熱材と外装材を一体化した
外装一体型成形断熱材とすれば、プレハブ部品化するこ
とが可能となり、工場生産することができる。このた
め、工事現場では特殊な専門技術を必要とすることな
く、通常の工事の一環として極めて簡単に断熱工事を施
工することができるようになる。
【0035】なお、左右一対の一体型成形断熱材をハゼ
掛けして連結するには、対象物の形状、大きさ、さらに
は製作上の得失、現地での装着上の利便性などを考慮し
て、前述した本発明の楔ハゼ工法や差し帯工法および従
来工法を適切に組み合わせればよい。
【0036】前述した各実施の形態は、説明を分かりや
すくするために、配管部分に断熱工事を施した場合を例
示したが、断熱工事の適用対象は配管だけに限られるも
のではなく、例えば、通風ダクト、ケーブルダクトなど
の周囲を断熱材や防音材でくるんでその周りを外装材で
覆うようにした被覆工事などに対しても、同様に適用可
能である。また、本発明は取り付けが簡単であるばかり
でなく、取り外しも簡単であるので、断熱材や防音材な
どの脱着頻度の高い工事対象物に対して極めて有効であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の取り付
け工法によるときは、第1の連結用短冊片と第2の連結
用短冊片を差し込むだけで外装材を断熱材の周りに緩み
なく固定することができ、板金などの専門技術をまった
く必要とすることなしに、誰でも簡単かつ確実に断熱工
事を行なうことができる。また、直管部だけでなく、従
来工法では困難であった円弧部やこれに近い形状部分に
も適用することが可能であり、優れた断熱工事を実現す
ることができる。
【0038】また、請求項2の取り付け工法によるとき
は、外装材の折り返し部のハゼ掛け部分に差し帯を挿入
することにより折り返し部を固定することができ、従来
のように板金などの専門技術を必要とすることなしに、
断熱工事を行なうことができる。また、断熱被覆部の外
形形状が円形以外の異形曲面で、従来工法や前記請求項
1の発明によっても対応できないようなハゼ掛け部位に
対しても、簡単かつ確実に適用することができ、従来工
法や前記請求項1の取付け工法と適切に組み合わせるこ
とによって、より優れた断熱工事を実現することができ
る。
【0039】さらに、請求項3の外装一体型成形断熱材
によるときは、ハゼ掛け部の形状に合わせて請求項1,
2の取り付け工法および従来工法を適切に組み合わせる
ことにより、従来は不可能であった断熱材と外装材を一
体化した外装一体型成形断熱材を得たものであり、工事
現場ではこの外装一体型成形断熱材を指定の断熱個所に
沿わせて当てた後、前記請求項1または2の取付け工法
あるいは従来工法によって外装材をハゼ掛けして固定す
るだけでよい。このため、きわめて簡単かつ確実に断熱
工事を行なうことができるとともに、従来は現場合わせ
していた外装材と断熱材をプレハブ部品化して工場生産
することができ、断熱工事の容易化と低コスト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における外装材の取り付け状
態を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態で用いる第1の連結用短冊片
の構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)
中のA−A線断面図、(c)は斜視図である。
【図3】第1の実施の形態で用いる第2の連結用短冊片
の構造を示もので、(a)は平面図、(b)は(a)中
のB−B線断面図、(c)は斜視図である。
【図4】第1および第2の連結用短冊片をハゼ掛けした
状態を示すもので、(a)はその平面図、(b)は
(a)中のC−C線断面図である。
【図5】第1および第2の連結用短冊片を用いた外装材
の取り付け作業の説明図である。
【図6】外装材一体型成形断熱材の例を示す斜視図であ
る。
【図7】第2の実施の形態おける外装材の取り付け状態
を示す部分拡大断面図である。
【図8】第2の実施の形態における外装材の取り付け状
態の全体構造を示す斜視図である。
【図9】第2の実施の形態で用いる外装材の例を示すも
ので、(a)は全体を2つ割りにして製作した外装材の
斜視図、(b)は全体を1つ物として製作した外装材の
側面図である。
【図10】第2の実施の形態で用いる差し帯の斜視図で
ある。
【図11】第3の実施の形態における外装材の取り付け
状態を示す部分拡大断面図である。
【図12】第4の実施の形態における外装材の取り付け
状態を示す部分拡大断面図である。
【図13】バルブ部分に外装一体型成形断熱材を適用し
た場合の一例を示し、(a)は全体斜視図、(b)は
(a)中のP部分の拡大図である。
【図14】従来の基本ハゼ工法の説明図である。
【図15】従来の差し込みハゼ工法の説明図である。
【符号の説明】
11 第1の連結用短冊片 12 折り返し部 21 第2の連結用短冊片 22 折り返し部 31 切り込み(ノッチ) 32 差し帯 51 配管 52 断熱材 53 外装材 54 折り返し部 55 折り返し部 56 差し込み板 57 切れ目

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材を被覆する外装材の両端縁に形成
    されたハゼ掛け用の折り返し部間に、平面楔形で、か
    つ、その両端縁にハゼ掛け用の折り返し部を形成した第
    1および第2の二枚の連結用短冊片をお互いの楔の向き
    が逆になるように並べてハゼ掛けし、該第1および第2
    の連結用短冊片の楔作用により外装材を断熱材の周りに
    緩みなく固定することを特徴とする断熱工事における外
    装材の取り付け工法。
  2. 【請求項2】 断熱材を被覆する外装材の折り返し部の
    ハゼ掛け部分を互いに係合し、平帯または寸法の大きい
    平帯に対しては表面横方向に複数の切り込みを入れて上
    下方向に可撓性を持たせた差し帯を、前記係合部間に挿
    入することにより、上下に屈曲した外装材を断熱材の周
    りに固定することを特徴とする断熱工事における外装材
    の取り付け工法。
  3. 【請求項3】 両端縁にハゼ掛け用の折り返し部を形成
    した外装材の内面に、断熱被覆部分の形状に合わせて成
    形した断熱材を一体に固設したことを特徴とする外装一
    体型成形断熱材。
JP13529198A 1998-05-18 1998-05-18 断熱工事における外装材の取り付け工法および外装一体型成形断熱材 Pending JPH11325388A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109548A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nichias Corp ケーブル用耐火防護構造およびケーブル用耐火防護ユニット体

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