JP2006109548A - ケーブル用耐火防護構造およびケーブル用耐火防護ユニット体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 火災時における耐火防護性能のみならず、サイズ(薄さ)や耐久性についても考慮して、広く実用化に耐え得るケーブル用耐火防護技術を提供することにある。
【解決手段】 耐火防護構造14は、ケーブル10を収納する配管9を囲むようにして被敷設体11に取り付けられる外装材1と、外装材1の内面に重ねるように積層した断熱材13とを備える。そして、積層された断熱材13は、第3層を無機水和物を含む無機断熱材である繊維強化セメント板またはせっこうボード4で形成している。この繊維強化セメント板またはせっこうボードの配置位置は受熱温度が100〜700℃の範囲である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネル内壁や橋梁下などの被敷設面に敷設されたケーブル(通信ケーブル、電気ケーブルなど)を火災から保護するための耐火防護技術に関するものである。
壁面に敷設されたケーブルが配管のままむき出しであると、ケーブル近くで火災が発生した揚合に、直ちにケーブルが損傷を受け、ケーブルが不通となってしまう。例えば、トンネルの内壁にも各種ケーブルが敷設されているが、自動車事故などによってトンネル内に火災が発生した結果、その敷設されたケーブルが不通になってしまうことがある。
こうしたケーブル事故を防ぐために、敷設されたケーブルに耐火防護構造を施すことが
考えられている。
特許文献1及び2は、ケーブルの耐火防護構造としてこれまでに開示された先行技術の一例である。
特許文献1では、トンネル内のケーブル等を耐火板構造の保護ボックスによって囲んでトンネル空間より遮断させながら、その保護ボックス内にトンネルの内壁(コンクリート躯体)と接触する金属板を設けて、火災時に保護ボックス内に伝播した熱をトンネルのコンクリート躯体側へ逃がして、保護ボックス内の温度上昇を抑制するものである。
また、特許文献2は、ケーブルの保護管用の耐火断熱マットを複数枚の無機質繊維製ブランケットで構成し、そのブランケットの区画された区画内に吸熱性を有し且つ熱伝導の低下をもたらす媒体の収容されているバッグを備えるものである。
特開2002−360722号公報 特開2002−165347号公報
しかし、これまでのケーブルの耐火防護構造は、専ら火災時の耐火性能に力点がおかれている傾向があり、このため、施工性や設備の維持(保守・管理を含む)についての検討が不十分であるケースが見られる。
すなわち、トンネル内等で使用される場合は、安全な車輌運行のため、トンネル内の必要空間を確保する必要があり、耐火被覆構造を極力薄く必要がある。また、設備維持のためのメンテナンスを必要とすると、維持管理コスト負担が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、耐火防護性能のみならず、サイズ(薄さ)や耐久性についても考慮して、広く実用化に耐え得るケーブル用耐火防護技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第一の発明は、ケーブルを火災から保護するためのケーブル用耐火防護構造であって、被敷設体に取り付けられたケーブルを覆うように配置され、少なくとも2層以上積層される断熱材と、断熱材の表面に取り付けられる外装材とを備え、積層した断熱材のうち、少なくとも一層の断熱層は、無機水和物を含む無機断熱材であることを特徴とするものである。
ここで「無機水和物」とは、結晶水を含む化合物のことをいい、例えば、トバモライト (5CaO・6SiO2・5H2O)やゾノトライト(6CaO・6SiO2・H2O)といったケイ酸カルシウムや、石こう(CaSO4・2H2O)が挙げられる。
なお、無機水和物を含む無機断熱材は、袋に詰めて使用されてもよい。
また、第一の発明について、RABT曲線に準じて、試験開始から5分間で炉内温度を1200℃まで上昇させて、該温度を25分間保ち、その後110分間かけて炉内温度を直線的に低下させる試験中において、表面最高温度(受熱温度)が100℃〜700℃である積層位置に前記無機水和物を含む無機断熱材を配置するとよい。
第二の発明は、無機水和物を含む無機断熱材が、結晶水を4〜30%含み、密度0.5〜1.5g/cmであることを特徴とするものである。
ここで「結晶水を4〜30%含む」とあるが、4%以下であると、結晶水の蒸発潜熱による伝熱遅延効果が期待できなく、30%以上であると、無機断熱材が製造上困難になるからである。なお、好ましくは6〜25%であり、さらに好ましくは8〜22%の範囲である。
また「密度0.5〜1.5g/cm」とあるが、0.5g/cm以下であると、期待する熱容量による蓄熱効果が得られず、1.5g/cm以上であると、ユニットの重量が重くなり、施工性が悪くなるからである。なお、好ましくは0.6〜1.3g/cmであり、さらに好ましくは0.7〜1.1g/cmの範囲である。
第三の発明は、無機水和物を含む無機断熱材が、繊維強化セメント板もしくはせっこうボードであることを特徴とし、第四の発明は、繊維強化セメント板が、セメント、石灰質原料、パーライト、けい酸質原料、スラグおよび石膏を主原料とし、繊維などで強化成形し、オートクレーブ養生または常圧養生した板、若しくはオートクレーブ処理した主原料に繊維などを加え成形した板であることを特徴とするものである。具体的には、スレート、パーライト板、けい酸カルシウム板、スラグせっこう板があり、JIS A 5430 に適用規定されている材料がこれに該当する。
第五の発明は、無機水和物を含む無機断熱材の内側又は外側に低熱伝導シートを備えたことを特徴とするものである。ここで「低熱伝導シート」とは、例えば、平均粒径1〜100nmの微小無機粒子の多孔構造からなったり、800℃における熱伝導率が0.02W/m・K以上0.1W/m・K以下であったり、平均繊維長0.5〜15nmの無機繊維を含むものであったりする。
第六の発明は、断熱材として無機水和物を含む無機断熱材のほかに無機繊維製ブランケットをさらに用い、外装材と被敷設体に挟まれた無機繊維製ブランケットを圧縮させて被敷設体に取り付けることを特徴するものである。
第七の発明は、外装材及びそれに積層した断熱材からなる耐火防護体のケーブル長手方向に沿った両端部が、被敷設体と相対するように外側へ折曲され、前記両端部と被敷設体を締結具で締結して耐火防護体を被敷設体へ固定し、前記締結具は、外装材へ締結される第一締結部と、第一締結部と被敷設体を締結するために被敷設体へ締結される第二締結部とを備えることを特徴とするものである。
第八の発明は、前記第一の発明から第八の発明に係るケーブル用耐火防護構造を備え、被敷設体に敷設されたケーブルの長手方向に連結して使用されるケーブル用耐火防護ユニット体であり、第九の発明は、外装材のケーブル長手方向と交わる両端部に、外側内向きに折曲されたハゼ部を形成し、そのハゼ部は、隣り合う同ユニットのハゼ部と、両端を内側へ折曲したフック部を有する連結部材によって繋ぎ合わせることを可能とするものである。
本発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)積層した断熱材のうち、少なくとも一層の断熱層は、無機水和物を含む無機断熱材で形成されることにより、断熱材を薄くしても、断熱材の断熱性能が確保できる。従って、ケーブル用耐火防護構造も全体的に薄型にできる。この理由は、無機水和物を含む無機断熱材に含まれる結晶水の蒸発潜熱、また高密度の無機水和物を含む無機断熱材ゆえに高熱容量による一時蓄熱効果によるものである。これらの効果はトンネル内火災のような非定常温度条件下(ある時間高温でその後、温度が低下する)における断熱性能には、非常に有効となる。さらに、この無機水和物を含む無機断熱材の内側又は外側に低熱伝導シートを備えると、長時間(例えば、30分〜60分)にわたる高温下の断熱性能が向上する。
(2)無機水和物を含む無機断熱材、例えば繊維強化セメント板およびせっこうボードは、長期的に安定な無機材料から構成されることで、ケーブル用耐火防護構造の耐久性を備えながらも耐火性能を落とすことがない。従って、半永久的にメンテナンスを不要とできる。
(3)無機水和物を含む無機断熱材以外の断熱層を、無機繊維製ブランケットとすることで、断熱材を軽量化でき、耐火防護構造の耐久性が向上する。また、繊維強化セメント板以外の断熱層を外装材と被敷設体に挟み、この断熱層を圧縮させて被敷設体に取り付けることで、火災時に取付部から熱が耐火防護構造内部に侵入することを防止できる。
(4)ケーブルを囲むようにして火災からケーブルを保護する耐火防護体が、その両側部を被敷設体と相対するように外側へ折曲し、その両側部に締結具を用いることで、締結具が確実に両側部と被敷設体を締結でき、耐火防護体と被敷設体の固定が強固なものとなる。それとともに、締結具の締結箇所が第一締結部と第二締結部に分かれていることで、火災時に締結具の受ける熱が分散され、耐火防護体内部の温度上昇を抑制できる。
(5)ケーブル用耐火防護構造をユニット化することで、作業条件の悪いトンネル内・橋梁下などでも簡易・安全に施工でき、施工性に優れている。とくに、各ユニットにハゼ部を設け、そのハゼ部を連結部材で繋ぎ合わせることで、火災時におけるユニット連結部分のずれや歪みの発生を防止でき、かつ熱の侵入も防止できる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るケーブル用耐火防護構造(以下、単に「耐火防護構造」)を示す断面図である。
耐火防護構造14は、ケーブル10を収納する配管9を囲むようにして被敷設体11に取り付けられる外装材1と、外装材の内面に重ねるように積層した断熱材13とを備える。なお、外装材1の材質は、SUSなどの金属製のものが好ましいが、これに限るものではない。
外装材1は、ケーブル10長手方向に沿った側部12を、被敷設体11と相対するように形成する。そして、断熱材13を介在させながら、その側部12と断熱材のボルト孔7を貫通するようにボルト6を挿通して、被敷設体11に取り付けられている。なお、積層した断熱材13のうち、少なくとも一層の断熱層(図1では断熱層5)は、外側へ折曲しながらケーブル長手方向に沿って被敷設体11と接する折曲部15を一体成形することが好ましい。その折曲部15が被敷設体11と接することで、火災によって熱膨張した耐火防護構造14にその構造内へ通じる進入路を形成することがなく、熱が耐火防護構造14内に進入することを防止できるからである。
複層に積層された断熱材13は、中間層4を無機水和物を含む無機断熱材(以下「無機水和物含有無機断熱材」)、例えば繊維強化セメント板またはせっこうボードで形成している。この繊維強化セメント板またはせっこうボードは、結晶水の蒸発潜熱、また熱容量による一時的蓄熱効果により、火災のような非定常温度曲線に対し、断熱材13の断熱効果を高めることができる。このため、その他の断熱層2,3,5を薄くでき、これにより断熱材13全体を薄くできる。
一方、繊維強化セメント板およびせっこうボードは、無機材料からなるため、劣化しづらく、耐久性を備えながらも耐火性能を落とすことがない。
なお、本実施形態では、繊維強化セメント板またはせっこうボードを第3層に配置している。これら無機水和物含有無機断熱材である繊維強化セメント板またはせっこうボードの設置位置に関しては受熱温度が100〜700℃、好ましくは100〜600℃、さらに好ましくは150〜400℃の位置に配置するのが効果的である。100℃より低いと結晶水の蒸発潜熱が期待されず、断熱効果を向上できない。また、700℃以上であると、結晶水が急激に気化されるとともに、熱容量による熱伝導遅延効果が小さくなってしまうからである。
繊維強化セメント板またはせっこうボード以外の断熱層2,3,5は、セラミック繊維製ブランケットからなる。このため、断熱材13を軽量化でき、耐火防護構造14の耐久性が向上する。
また、繊維強化セメント板またはせっこうボード以外の断熱層2,3,5のうち、最上層の断熱層5の両側部を外装材1と被敷設体11に挟まれた状態としている。そして、ボルト6,6によってこの断熱層5を圧縮させて被敷設体11に取り付けている。この断熱層5の圧縮によって、火災時にボルト6の取付部から熱が耐火防護構造14内部に侵入することを防止できる。
図2は、図1に示す耐火防護構造14の実施例を比較例とともに示した表である。表には断熱材構成および試験結果を示した。
実施例1では、無機水和物含有無機断熱材として繊維強化セメント板であるけい酸カルシウム板[結晶水:12%(理論値)、密度:0.8g/cm]を使用した実施例を示す。無機繊維製ブランケットとして、セラミックファイバーブランケット(ニチアス株式会社製「ファインフレックスブランケット#160」厚さ25mm)、けい酸カルシウム板(ニチアス株式会社製「NAラックス」厚さ12mm)を使用した。積層方法としては、外装材(SUS板厚み1mm)側からセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第1層および第2層、その内層にけい酸カルシウム板厚み12mmを第3層、更にセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第4層とした。この第4層の両側部を外装材とコンクリート板(厚さ100mm)に挟み、ボルトによってこの第4層を圧縮させてコンクリート板に取り付けた。
このようにして製作した耐火防護構造体について、RABT耐火試験を実施した。試験はドイツ国における基準である RABT 曲線に準ずるものであり、試験開始から5分間で炉内温度を1200℃まで上昇させ,該温度を25分間保ち、その後110分間かけて炉内温度を直線的に低下させた。
その結果、実施例1では、配管中に設置されたケーブル表面最高温度を、耐熱温度85℃以下に満足する結果となった。このとき、けい酸カルシウム板の受熱温度は192℃であった。
また、実施例2では、無機水和物含有無機断熱材としてせっこうボード(吉野石膏株式会社製「タイガーボード GB−S」厚さ9.5mm)、無機繊維製ブランケットとしてセラミックファイバーブランケット(ニチアス株式会社製「ファインフレックスブランケット#160」厚さ25mm)を使用した。積層方法としては、外装材(SUS板厚み1mm)側からセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第1層および第2層、その内層にせっこうボード厚み9.5mmを第3層、更にセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第4層とした。それ以外は、実施例1と同様である。
その結果、実施例2でも、配管中に設置されたケーブル表面最高温度を、耐熱温度85℃以下に満足する結果となった。このとき、せっこうボードの受熱温度は185℃であった。
さらに、実施例3では、実施例1と同様に最上層(第5層)から2層目にけい酸カルシウム板を使用し、そのけい酸カルシウム板の外側に低熱伝導シートを備えた実施例である(その構造は図3に示す)。それ以外は、実施例1と同様である。
その結果、配管中に設置されたケーブル表面最高温度を61℃とし、実施例1の場合よりも低く抑えることができた。これは、明らかにけい酸カルシウム板の外側に低熱伝導シートを備えた効果である。なお、このとき、けい酸カルシウム板の受熱温度は162℃であった。
また、実施例4では、実施例1と同様に無機水和物含有無機断熱材としてけい酸カルシウム板(ニチアス株式会社製「NAラックス」厚さ12mm)、無機繊維製ブランケットとして、セラミックファイバーブランケット(ニチアス株式会社製「ファインフレックスブランケット#160」厚さ25mm)を使用した。ただし、積層方法を実施例1と異ならせることとし、外装材(SUS板厚み1mm)側からセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第1層、その内層にけい酸カルシウム板厚み12.5mmを第2層、更にセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第3層および第4層とした。それ以外は、実施例1と同様である。
その結果、実施例4ではケーブル表面最高温度が85℃以上となった。これは、無機水和物含有無機断熱材としてのけい酸カルシウム板の設置位置が第2層と熱源に近く、受熱温度が690℃と高くなってしまい、十分な断熱効果を発揮できなかったものと考える。
さらに、実施例5でも、実施例1と同様に無機水和物含有無機断熱材としてけい酸カルシウム板(ニチアス株式会社製「NAラックス」厚さ12mm)、無機繊維製ブランケットとして、セラミックファイバーブランケット(ニチアス株式会社製「ファインフレックスブランケット#160」厚さ25mm)を使用した。ただし、積層方法を実施例1と異ならせることとし、外装材(SUS板厚み1mm)側からセラミックファイバーブランケット厚さ25mmを第1〜3層、その内層にけい酸カルシウム板厚み12.5mmを第4層とした。それ以外は、実施例1と同様である。
その結果、実施例5でもケーブル表面最高温度が85℃以上となった。これは、無機水和物含有無機断熱材としてのけい酸カルシウム板の設置位置が第4層とケーブルに近く、けい酸カルシウム板の蓄熱した熱によってケーブル表面最高温度が上昇したものと考える。なお、このとき、けい酸カルシウム板の受熱温度は105℃であった。
一方、比較例では、積層した断熱材に無機水和物含有無機断熱材を使用せず、全て無機繊維製ブランケットで形成されている耐火防護構造とした。
その結果、比較例では、配管中に設置されたケーブル表面最高温度が132℃となり、耐熱温度85℃以下に到底満足することはできなかった。これにより、実施例1〜5で用いた無機水和物含有無機断熱材の断熱効果を証明できた。しかも、その無機水和物含有無機断熱材の配置位置によってその断熱効果を高めることができ(実施例1及び2)、また、無機水和物含有無機断熱材に低熱伝導シートを備えることでさらにその断熱効果を高めることができることも証明された(実施例3)。
図4は、本発明の第二実施形態に係る耐火防護構造を示す断面図である。
図4に示す第一実施形態の説明用断面図は、ケーブル短手方向の断面状態を示す。
耐火防護構造14は、ケーブルを収容する配管70を囲むようにして、被敷設体80に取り付けられる耐火防護体40を有する。この耐火防護体40は、外装材20と、外装材20の内面に重ねるように積層した断熱材30とを備える。外装材20の材質は、SUSなどの金属製のものが好ましいが、これに限るものではない。
なお、図示省略するが、積層した断熱材30の層間に金属箔としてアルミ箔又はステンレス箔などを介在させてもよい。これら金属箔を断熱材30の層間に介在させることで、断熱材30の断熱層間の対流を抑えることができ、その結果、耐火防護体40の断熱性を向上できるからである。
また、耐火防護体40のケーブル長手方向に沿った両側部43,43は、被敷設体80と相対するように外側へ折曲されている。そして、この両側部43,43と被敷設体80が次のような構造の下で取り付けられている。
すなわち、両側部43,43では、段差を有するZ形アングル(Z形鋼)60を用いている。Z形アングル60の下片61が外装材20と断熱材30の間にあって、外装材20にボルト締めされて第一締結部65を形成する。また、Z形アングル60の上片62が断熱材30と被敷設体80の間にあって、被敷設体80にボルト締めされて第二締結部66を形成する。
このように、外装材20が第一締結部65で締結し、被敷設体80が第二締結部66で締結していることで、耐火防護体40が被敷設体80へ取り付け固定される。このとき、Z形アングル60の締結箇所が第一締結部65と第二締結部66に分かれていることで、火災時に締結具の受ける熱が分散され、耐火防護体40内部の温度上昇を抑制できる。また、被敷設体80との締結箇所である第二締結部66は、断熱材30中に存在しているため、火災時に直接熱に晒されることがなく、耐火防護体40の被敷設体80への固定を強固に維持できる。
図5は、本発明の第三実施形態に係るケーブル用耐火防護ユニット体(以下、単に「耐火防護ユニット体」)を示す斜視図である。
耐火防護ユニット体90は、ケーブル(図示せず)を囲むようにして壁面(図示せず)に取り付けられる外装材20と、外装材20の内面に重ねるように積層した断熱材30とを備える。なお、外装材20の材質は、SUSなどの金属製のものが好ましいが、これに限るものではない。また、符号37は、断熱材30に設けられたボルト孔である。
図6は、その外装材20のケーブル長手方向と交わる一方の端部21を示した斜視図である。端部21はコ字形の3辺22a,22b,22cを備え、その3辺それぞれに外側内向きに折曲されたハゼ部23a,23b,23cを形成する。なお、符号27は外装材20に設けられたボルト孔である。
図7は、そのハゼ部23a,23b,23cを用いた耐火防護ユニット体90の連結方法を示す説明用断面図であり、図8は、その部分(C−C、D−D部分)拡大図である。
耐火防護ユニット体90を互いに連結させるためには、両端51,51を内側へ折曲したフック部52,52を有する連結部材50を用いる。すなわち、一方の耐火防護ユニット体90の各ハゼ部23a,23b,23cに、それぞれ連結部材50,50,50の一方のフック部52,52,52を鉤型に組み合わせ、隣り合う他方の耐火防護ユニット体90の各ハゼ部23a,23b,23cにも、それぞれ同じ連結部材50,50,50の他方のフック部52,52,52を鉤型に組み合わせることで、連結部材50が隣り合う耐火防護ユニットのハゼ部どうしを繋ぎ合わせ、それにより、隣り合う耐火防護ユニット体90が互いに連結される。
連結部材50は、両フック部52,52間にある程度の長さをもたせることで、連結される耐火防護ユニット10,10間に間隙16を設けることになる。この間隙16は、火災により熱膨張する耐火防護ユニット体90(とくに、外装材20)の膨張分を吸収し、耐火防護ユニット体90どうしの連結部分に生じるずれや歪みを防止するという極めて優れた効果がある。また、連結部材50があることで、連結部分からの耐火防護ユニット体90内への熱の侵入も防止できる。
なお、本実施形態では、この間隙16に目地材17を介在させて、隣り合う耐火防護ユニット体90どうしの安定した連結状態を維持している。もちろん、火災によって耐火防護ユニット体90が熱膨張した場合には、この目地材17は収縮するので、連結部分に生じるずれや歪みの防止を妨げるものではない。
本発明は、トンネルや橋梁に限らず、あらゆる場所(被敷設体)に敷設されたケーブル(通信ケーブル、電気ケーブルなど)を火災から保護するために用いることが可能である
第一実施形態を示す断面図。 図1に示す耐火防護構造の実施例を比較例とともに示した表。 実施例3の耐火防護構造を示す断面図。 第二実施形態を示す断面図。 第三実施形態を示す斜視図。 第三実施形態を示す斜視図。 第三実施形態を示す説明用断面図。 図7の部分拡大図。
符号の説明
1 外装材 2〜5 断熱層 4 繊維強化セメント板またはせっこうボード
6 ボルト 8 配管固定金具 9 配管 10 ケーブル 11 被敷設体
13 断熱材 14 耐火防護構造 15 折曲部

Claims (9)

  1. ケーブルを火災から保護するためのケーブル用耐火防護構造であって、
    被敷設体に取り付けられたケーブルを覆うように配置され、少なくとも2層以上積層される断熱材と、断熱材の表面に取り付けられる外装材とを備え、積層した断熱材のうち、少なくとも一層の断熱層は、無機水和物を含む無機断熱材であることを特徴とするケーブル用耐火防護構造。
  2. 無機水和物を含む無機断熱材は、結晶水を4〜30%含み、密度0.5〜1.5g/cmであることを特徴とする請求項1記載のケーブル用耐火防護構造。
  3. 無機水和物を含む無機断熱材は、繊維強化セメント板もしくはせっこうボードであることを特徴とする請求項1又は2記載のケーブル用耐火防護構造。
  4. 繊維強化セメント板は、セメント、石灰質原料、パーライト、けい酸質原料、スラグおよび石膏を主原料とし、繊維などで強化成形し、オートクレーブ養生または常圧養生した板、若しくはオートクレーブ処理した主原料に繊維などを加え成形した板であることを特徴する請求項3記載のケーブル用耐火防護構造。
  5. 無機水和物を含む無機断熱材の内側又は外側に低熱伝導シートを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のケーブル用耐火防護構造。
  6. 断熱材として無機水和物を含む無機断熱材のほかに無機繊維製ブランケットをさらに用い、外装材と被敷設体に挟まれた無機繊維製ブランケットを圧縮させて被敷設体に取り付けることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のケーブル用耐火防護構造。
  7. 外装材及びそれに積層した断熱材からなる耐火防護体のケーブル長手方向に沿った両端部は、被敷設体と相対するように外側へ折曲され、
    前記両端部と被敷設体を締結具で締結して耐火防護体を被敷設体へ固定し、
    前記締結具は、外装材へ締結される第一締結部と、第一締結部と被敷設体を締結するために被敷設体へ締結される第二締結部とを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のケーブル用耐火防護構造。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のケーブル用耐火防護構造を備え、被敷設体に敷設されたケーブルの長手方向に連結して使用されるケーブル用耐火防護ユニット体。
  9. 外装材のケーブル長手方向と交わる両端部に、外側内向きに折曲されたハゼ部を形成し、
    そのハゼ部は、隣り合う同ユニットのハゼ部と、両端を内側へ折曲したフック部を有する連結部材によって繋ぎ合わせることを可能とする請求項8記載のケーブル用耐火防護ユニット体。
JP2004289418A 2004-09-30 2004-09-30 ケーブル用耐火防護構造およびケーブル用耐火防護ユニット体 Active JP4438091B2 (ja)

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