JPH11324834A - 吸気管内圧導出構造および吸気管内圧導出構造形成方法 - Google Patents

吸気管内圧導出構造および吸気管内圧導出構造形成方法

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JPH11324834A
JPH11324834A JP10138536A JP13853698A JPH11324834A JP H11324834 A JPH11324834 A JP H11324834A JP 10138536 A JP10138536 A JP 10138536A JP 13853698 A JP13853698 A JP 13853698A JP H11324834 A JPH11324834 A JP H11324834A
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秀生 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属締結部材を超音波圧入を行って樹脂製吸
気管に固着させても、延長した管状部分の破壊を生じな
い吸気管内圧導出構造および吸気管内圧導出構造形成方
法の実現。 【解決手段】 金属締結部材6と管状部材10とが別体
にて形成されているため、先に管状部材10を樹脂製の
吸気管2の凹部4に取り付け、次に凹部4に金属締結部
材6を超音波圧入することが可能となる。このため従来
のように管状部分が付け根から折れたり、管状部分の開
口部分が欠けたりするといった問題が生じない。また管
状部材10が樹脂製であることにより、金属締結部材6
が超音波圧入される場合に接触により超音波が金属締結
部材6から管状部材10に伝達されても破壊等の影響は
問題ない。また、管状部材10は、樹脂製であることに
より、射出成型等により成形も容易であり、製造コスト
が低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気管内圧導出構
造および吸気管内圧導出構造形成方法に関し、特に、内
燃機関に用いられる少なくとも一部が樹脂製である吸気
管の該樹脂製部分から吸気管内圧を導出する吸気管内圧
導出構造および吸気管内圧導出構造形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の樹脂製吸気管の内圧を検出し
たり、あるいは内圧を利用したアクチュエータを駆動す
るために、吸気管から吸気管内圧を導出する構造が知ら
れている。
【0003】たとえば、内部に貫通孔を有し外面にロー
レット目を有する金属締結部材を、シール材としてのO
リングとともに樹脂製吸気管の凹部に圧入して固定し、
この金属締結部材に吸気圧センサを設けて貫通孔を介し
て吸気管内圧を検出したり、あるいは金属締結部材の貫
通孔に導出管を接続して吸気管内圧を利用したアクチュ
エータに吸気管内圧を配分している(特開平9−142
43号公報,特開平9−68066号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの吸気
管内圧導出構造は、樹脂製吸気管に設けられた凹部や孔
に圧入されることにより固定されているが、このような
単なる圧入による固定は十分に高い強度で金属締結部材
を取り付けることができず、耐久性の問題や、金属締結
部材と吸気管との隙間が十分シールできないという問題
点がある。圧入時に、Oリングなどのシール材を金属締
結部材と吸気管との隙間に挿入すれば、一見シール性は
高くなるように思われるが、金属締結部材が吸気管に十
分に固着できないため、シール材のシール性にも影響し
て、十分な耐久性とシール性とを得ることができない。
【0005】これ以外に、吸気管が樹脂であることを利
用して、金属締結部材を加熱圧入により、吸気管に溶着
させて強固に固定する方法が考えられる。しかし、この
ような加熱圧入で吸気管の樹脂部分を溶融させる方法で
は、圧入と同時に金属締結部材と吸気管との隙間に挿入
されるOリングを熱劣化させたり溶融させたりするなど
の問題が生じて、やはりシール性に問題を生じる。
【0006】この熱による問題を解決する方法として、
金属締結部材を超音波圧入することにより、シール材に
も影響せず、十分強固に吸気管に固着することが考えら
れる。
【0007】しかし、例えば、水などが金属締結部材の
貫通孔に入らないようにしたり、吸気の流れによらず安
定した検出ができるように、金属締結部材の先端部分
を、吸気管の中心方向へ管状に延ばすことが行われてい
る(特開平9−68066号公報、あるいはトヨタ技術
公開集7249号)が、このような構成の金属締結部材
を用いて超音波圧入しようとすると、超音波振動により
金属締結部材に形成した管状部分が付け根から折れた
り、あるいは管状部分の開口部分が割れたりするといっ
た問題が生じた。
【0008】本発明は、金属締結部材を超音波圧入を行
って樹脂製吸気管に固着させても、延長した管状部分の
破壊を生じない吸気管内圧導出構造および吸気管内圧導
出構造形成方法の実現を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の吸気管内圧導
出構造は、内燃機関に用いられる少なくとも一部が樹脂
製である吸気管の該樹脂製部分から吸気管内圧を導出す
る吸気管内圧導出構造であって、前記吸気管の樹脂製部
分に埋設され、内圧取り出し口を形成する貫通孔を有す
る金属締結部材と、前記金属締結部材とは別体に形成さ
れ、前記金属締結部材と前記吸気管の樹脂部分との一方
あるいは両方に支持されて吸気管内に突出すると共に、
内部に形成された導出路を介して前記金属締結部材の貫
通孔へ吸気管内圧を導出する管状部材とを備えたことを
特徴とする。
【0010】このように金属締結部材と管状部材とが別
体にて形成されているため、先に管状部材を吸気管の樹
脂製部分に取り付け、次に、管状部材を取り付けた位置
と同じ位置に金属締結部材を超音波圧入することが可能
となる。このため、管状部材が付け根から折れたり、あ
るいは管状部材の開口部分が欠けたりするといった問題
が生じない。
【0011】しかも、金属締結部材は超音波圧入されて
いるので、シール材を用いたとしてもシール材に熱劣化
や溶融等の悪影響を与えることが無く、十分に高いシー
ル性を発揮することができる。
【0012】また、管状部材が先に吸気管に超音波圧入
以外の方法で取り付けられていても、あるいは単に挿入
されているのみでも、その後、金属締結部材が超音波圧
入されることにより管状部材自体も最終的に強固に吸気
管あるいは金属締結部材に固定される。したがって、管
状部材の取り付け時には、取り付け位置、例えば軸回り
の回転位相を重視した取り付けが可能となり、内圧を取
り出すのに重要な管状部材の位置を精度高く取り付ける
ことができる。もし、従来のように、金属締結部材に管
状部分が形成されている形状であると、超音波圧入と精
度の高い位置決めとの両方の作業を同時に行わなくては
ならず、特に回転位相の位置決めが必要な場合は作業が
困難となり、歩留まりを低下させるおそれがある。
【0013】また、金属締結部材と管状部材とが別体に
て形成されているため、金属締結部材と管状部材とを一
体化して成形するよりも、各形状が単純化され、金属締
結部材および管状部材の製造コストが低減できる。
【0014】請求項2の吸気管内圧導出構造は、請求項
1の構成に対して、前記金属締結部材が、超音波圧入に
より前記吸気管の樹脂製部分に埋設されていることを特
徴とする。
【0015】このように具体的には、超音波圧入を実行
することにより、請求項1にて述べた作用効果を実現さ
せることができる。請求項3の吸気管内圧導出構造は、
請求項1または2に対して、前記管状部材は、前記吸気
管の樹脂製部分に取り付ける際に該吸気管の樹脂製部分
にガイドされることにより軸回りの回転位相決めを行う
位相決め部が設けられていることを特徴とする。
【0016】このように、管状部材には吸気管の樹脂製
部分にガイドされる位相決め部を設けているので、金属
締結部材の埋設前に行われる管状部材の取り付け時に、
手作業等によっても容易に軸回りの回転位相を精密に設
定することができる。
【0017】また、金属締結部材の埋設作業時において
も、管状部材の回転位相位置が狂うことがない。請求項
4の吸気管内圧導出構造は、請求項1〜3のいずれかの
構成に対して、前記吸気管の外側表面近傍で、前記金属
締結部材と前記吸気管の樹脂製部分との間にシール材が
配置されていることを特徴とする。
【0018】このように、金属締結部材と吸気管の樹脂
製部分との間にシール材、例えば、Oリングなどが配置
されていることにより、金属締結部材と吸気管の樹脂製
部分との間に何らかの原因で隙間が生じたとしても、シ
ール材が、吸気管内部に水や塵埃が侵入するのを阻止す
る。
【0019】請求項5の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜4のいずれかの構成に対して、前記管状部材は、樹
脂製であることを特徴とする。管状部材が樹脂製である
ことにより、金属締結部材が超音波圧入される場合に、
接触により超音波が管状部材に伝達されても破壊等の影
響は特に少なくて済む。また、樹脂製であることによ
り、射出成型等により成形も容易であり、製造コストが
低減できる。
【0020】更に、管状部材が樹脂製であると熱伝導性
が低いことから、金属締結部材が外部からの冷気により
低温化しても、管状部材は冷却しにくく、管状部材の氷
結による吸気管内圧の導出不良を防止することができ
る。
【0021】請求項6の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜5のいずれかの構成に対して、前記管状部材が、基
部において全周にて前記吸気管の樹脂製部分に溶着され
ていることによりシール構造を形成していることを特徴
とする。
【0022】このように、管状部材が、基部において全
周にて吸気管の樹脂製部分に溶着されていれば、吸気管
の内外がシール材なしでもシール性を発揮することがで
きる。例えば、管状部材が樹脂製であれば、管状部材と
吸気管の樹脂製部分とが溶融し合って特に強固に溶着し
完全なシール構造とすることができる。
【0023】請求項7の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜6のいずれかの構成に対して、前記金属締結部材
が、外周面に前記吸気管の樹脂製部分と摩擦接合可能な
突起が設けられていることを特徴とする。
【0024】このように金属締結部材の外周面に突起が
設けられていることにより、吸気管の樹脂製部分に埋設
された金属締結部材は、突起による吸気管に対する大き
な摩擦力により、吸気管に強固に保持される。
【0025】請求項8の吸気管内圧導出構造形成方法
は、内燃機関に用いられる少なくとも一部が樹脂製であ
る吸気管において該吸気管の樹脂製部分から吸気管内圧
を導出する吸気管内圧導出構造形成方法であって、前記
吸気管の樹脂製部分の外面側に開放口を有し底面に前記
吸気管内部への連通孔が形成された凹部に対し、内部に
導出路を有し基部側に鍔部を有する管状部材を挿入し
て、該管状部材の本体を前記連通孔に貫通し、かつ前記
鍔部を前記凹部の底面に係止させる第1工程と、前記第
1工程の後に行われ、内圧取り出し口を形成するための
貫通孔を有する金属締結部材を、前記凹部に超音波圧入
して前記金属締結部材を前記凹部内に固定すると共に、
前記金属締結部材の先端と前記凹部の底面とで前記管状
部材の鍔部を挟持して前記金属締結部材の貫通孔と前記
管状部材の導出路とを連続させる第2工程とを行うこと
を特徴とする。
【0026】このように金属締結部材と管状部材とを別
々に吸気管の樹脂製部分に取り付けるため、第1工程に
おいて管状部材を超音波により圧入しなくても、第2工
程にて凹部に金属締結部材を超音波圧入する際に、金属
締結部材の先端と凹部の底面とで鍔部を挟持して管状部
材を固定することができる。このため、超音波により管
状部材が付け根から折れたり、あるいは管状部材の開口
部分が欠けたりするといった問題が生じない。
【0027】しかも、金属締結部材は超音波圧入するの
で、シール材を用いたとしてもシール材に熱劣化や溶融
等の悪影響を与えることが無く、超音波圧入後にも十分
に高いシール性を発揮する。
【0028】また、管状部材を先に吸気管に単に挿入し
たのみでも、その後、金属締結部材を超音波圧入するこ
とにより管状部材自体も溶着が生じて最終的に強固に固
定できる。したがって、管状部材を取り付ける際には、
手作業等によって取り付け位置、例えば軸回りの回転位
相を重視した取り付けが可能となり、内圧を取り出すの
に重要な管状部材の位置を高精度に取り付けることがで
きる。もし、従来のように、金属締結部材に管状部分が
形成されている形状であると、超音波圧入と精度の高い
位置決めとの両方の作業を同時に行わなくてはならず、
特に回転位相の位置決めが必要な場合は作業が困難とな
り、歩留まりを低下させるおそれがある。
【0029】また、金属締結部材と管状部材とを別体に
して用いているため、金属締結部材と管状部材とを一体
化して成形するよりも、各形状が単純化され、金属締結
部材および管状部材の製造コストが低減できる。
【0030】請求項9の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8の構成に対して、相互に対向している前記
管状部材の鍔部の表面および前記凹部の底面の内、一方
の面または両方の面に、突起または突条が設けられてい
ることを特徴とする。
【0031】このような突起または突条は、第2工程で
超音波圧入にて凹部に挿入されてくる金属締結部材が接
触すると、金属締結部材からの超音波の伝達により自身
が溶融したり、あるいは吸気管側を溶融する。この溶融
が行われることにより、金属締結部材の挿入位置誤差や
各部の寸法誤差を吸収できる。したがって、第2工程に
て、金属締結部材の先端と凹部の底面とで管状部材の鍔
部を挟持できなかったり、金属締結部材が管状部材を押
しすぎて、吸気管自体を変形させてしまうことが防止で
きる。
【0032】請求項10の吸気管内圧導出構造形成方法
は、内燃機関に用いられる少なくとも一部が樹脂製であ
る吸気管において該吸気管の樹脂製部分から吸気管内圧
を導出する吸気管内圧導出構造形成方法であって、内圧
取り出し口を形成するための貫通孔を有する金属締結部
材と内部に導出路を有する樹脂製の管状部材とを接続し
て、前記金属締結部材の貫通孔と前記管状部材の導出路
とを連続させる第1工程と、前記第1工程の後に行わ
れ、外面側に開放口を有し底面に前記吸気管内部への連
通孔が形成された凹部に対し、前記管状部材を前記凹部
の連通孔へ挿入するようにして前記金属締結部材を前記
凹部に超音波圧入する第2工程とを有することを特徴と
する。
【0033】第1工程にて金属締結部材と管状部材とを
一体化したものを、第2工程にて凹部に超音波圧入して
も、管状部材が樹脂製であることにより、全てを金属で
形成した場合と異なり、管状部材の破壊が生じない。
【0034】しかも、超音波圧入するので、シール材を
用いたとしてもシール材に熱劣化や溶融等の悪影響を与
えることが無く、超音波圧入後にも十分に高いシール性
を発揮する。
【0035】また、金属締結部材と管状部材とは別体に
形成したものを用いているため、金属締結部材と管状部
材とを最初から一体化したものを成形するよりも、各形
状が単純化され、金属締結部材および管状部材の製造コ
ストが低減できる。
【0036】請求項11の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項10の構成に対して、前記管状部材は基部に
鍔部を有し、該鍔部の表面および前記凹部の底面におい
て、相互に対向している面の内、一方の面または両方の
面に、リング状突条が設けられていることにより、前記
第2工程の超音波圧入時に前記吸気管の樹脂製部分と前
記管状部材との間の全周が溶着されてシールされること
を特徴とする。
【0037】このように超音波圧入時にリング状突条が
溶融して、吸気管の樹脂製部分と管状部材との間の全周
が溶着されてシールされるので、特別にシール材を用意
したり、更にシール材を金属締結部材に取り付ける作業
を行ってから超音波圧入するという手間が不要となり、
迅速に製造でき、製造コストが低減できる。
【0038】また、シールは溶着しているので、密閉度
の高いシールが得られる。請求項12の吸気管内圧導出
構造形成方法は、請求項8〜11のいずれかの構成に対
して、前記第2工程において、前記金属締結部材の外周
にシール材を配置しておくことにより、前記凹部に超音
波圧入した際に、前記金属締結部材と前記吸気管の樹脂
製部分との間にシール材が配置されることを特徴とす
る。
【0039】このように、シール材を用いる場合は、予
め金属締結部材の外周にシール材を配置しておくことに
より、凹部に超音波圧入した際に、同時に、金属締結部
材と吸気管の樹脂製部分との間にシール材が配置される
ようにしてもよい。
【0040】請求項13の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8〜12のいずれかの構成に対して、前記管
状部材が、前記凹部の連通孔に挿入される際に前記凹部
に形成されたガイド部にガイドされることにより軸回り
の回転位相決めを行う位相決め部が設けられていること
を特徴とする。
【0041】このように、管状部材には、吸気管の樹脂
製部分にガイドされる軸回りの回転位相決めを行う位相
決め部を設けているので、金属締結部材の超音波圧入前
に行われる管状部材の取り付け時に、手作業等により容
易に軸回りの回転位相を精密に設定することができる。
【0042】また、金属締結部材の超音波圧入作業の際
においても、管状部材の回転位相が狂うことがない。請
求項14の吸気管内圧導出構造形成方法は、請求項13
の構成に対して、前記ガイド部は、前記凹部の連通孔内
面に連通孔の軸方向に伸びる溝であり、前記位相決め部
は、前記管状部材の外周面に軸方向に伸びる板状体であ
ることを特徴とする。
【0043】このようにして、ガイド部および位相決め
部を容易に実現することができる。請求項15の吸気管
内圧導出構造形成方法は、請求項8〜14のいずれかの
構成に対して、前記金属締結部材は、外周面に前記吸気
管の樹脂製部分と摩擦接合可能な突起が設けられている
ことを特徴とする。
【0044】このように金属締結部材の外周面に突起が
設けられていることにより、吸気管の樹脂製部分に超音
波圧入された金属締結部材は、突起による吸気管に対す
る大きな摩擦力により吸気管に強固に保持される。
【0045】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用された内燃機関の吸気管内圧導出構造の縦
断面図である。
【0046】ここで、樹脂製の吸気管2には、吸気管2
の外面2aに開口する凹部4が形成されている。凹部4
内には円筒状の金属締結部材6がはめ込まれている。金
属締結部材6は図2(A)の平面図および図2(B)の
正面図に示すごとく、一端側に鍔部6aを有する。この
鍔部6aは、凹部4内にはめ込まれた状態では、図1に
示すごとく、シール材としてのOリング8を、凹部4の
開口部のテーパー面4aとの間で挟持する。このことに
より金属締結部材6と吸気管2との間をシールしてい
る。
【0047】また、金属締結部材6の外周面には、突起
6bが多数突出した状態で形成されている。この突起6
bは凹部4の内面に食い込むことにより、吸気管2との
間に十分な摩擦を発生させて、金属締結部材6自身を凹
部4内に強固に保持する。
【0048】また、金属締結部材6の中心にある貫通孔
6eの内周面は、外側に開くようにわずかにテーパー状
をなす雌ネジ部6cを形成し、吸気圧センサの螺合接続
や、ダイヤフラム式のアクチュエータなどへ吸気管2内
の負圧を供給する配管が螺合接続可能にされている。す
なわち、この貫通孔6eが内圧取り出し口となる。
【0049】凹部4の底面4bには、吸気管2の内部に
通じる連通孔4cが設けられている。この連通孔4cに
は管状部材10が挿入されている。樹脂製の管状部材1
0は、図3(A)の左側面図、図3(B)の正面図、図
3(C)の右側面図および図3(D)の底面図に示すご
とく、先端部10aが半球状に閉塞された円筒状をなし
ている。基部には鍔部10bが形成され、この鍔部10
bが金属締結部材6の先端面6dと凹部4の底面4bと
の間で挟持されている。このことにより、管状部材10
は凹部4内に支持固定されている。
【0050】また、鍔部10bの内、先端部10a側に
向いている面には、3つの突起10cが形成され、凹部
4に収納された状態では、凹部4の底面4bにおいて突
起10cの先端で吸気管2に対して溶着された状態にあ
る。
【0051】更に、突起10cが設けられている鍔部1
0bの面から始まって、管状部材10の外周面10dに
は、管状部材10の軸方向に伸びるように、位相決め部
としての板状体12が形成されている。
【0052】凹部4の底面4bに形成された連通孔4c
内面には、図4(A)の水平断面図(管状部材10が取
り付けられていない状態を示している)に示すごとく、
連通孔4cの軸方向に伸びる溝状のガイド部4dが形成
されている。図4(B)の説明図に示すごとく、管状部
材10に設けられている板状体12は、このガイド部4
d内に挿入されている。なお、図4(A)において、一
点鎖線で示している円の位置は、管状部材10の突起1
0cが溶着される位置を表している。また、ガイド部4
dの上端部は板状体12が挿入し易いように斜めのガイ
ド面4fを形成している。
【0053】管状部材10の先端部10a近傍の側面に
は、板状体12とは反対側の位置に、圧力導出口14が
開口し、管状部材10の導出路10eに吸気管2内の圧
力を導出している。図1のごとく吸気管2に管状部材1
0が組み付けられた状態では、圧力導出口14は吸気の
下流側に向いており、吸気内に水滴が発生したり塵埃等
が侵入しても、圧力導出口14から管状部材10内に入
らないようにされている。
【0054】このような構成により、吸気管2内の圧力
は、圧力導出口14、導出路10eおよび金属締結部材
6の中心の貫通孔6eへと導出される。次に、図1に示
した吸気管内圧導出構造の形成方法を説明する。
【0055】[第1工程] 吸気管2に形成された凹部
4に対し、その底面4bの連通孔4cに、手作業で管状
部材10を挿入する。この時、管状部材10の板状体1
2を、連通孔4cに設けられたガイド部4dの回転位相
に合わせることにより、板状体12がガイド部4dに挿
入されて、管状部材10が凹部4内に完全に挿入され
る。この時の状態を図5に示す。なお、この第1工程が
終了した状態では、突起10cは凹部4の底面4bには
溶着されていない。次に第2工程が行われる。
【0056】[第2工程] 凹部4に、図5に示すごと
く管状部材10が挿入された状態で、図6に示すごと
く、金属締結部材6を超音波圧入機(図示していない)
により、凹部4内へ超音波圧入する。この時、金属締結
部材6の外周面には、鍔部6aの直下にてOリング8を
取り付けた状態で超音波圧入する。
【0057】この超音波圧入により、金属締結部材6に
接触する凹部4の内周面は溶融するので、規定の位置ま
で金属締結部材6を超音波圧入すると、金属締結部材6
の突起6bは凹部4の内周面に埋没する。
【0058】また、超音波圧入の最後に、金属締結部材
6の先端面6dが、管状部材10の鍔部10bを、突起
10cとは反対側の面から押圧する。このことにより超
音波が管状部材10に伝達されて、突起10cの先端と
凹部4の底面4bとの接触部分を溶融して、突起10c
の先端と凹部4の底面4bとを溶着させる。
【0059】このことにより、図1に示した吸気管内圧
導出構造が完成する。以上説明した本実施の形態1によ
れば、以下の効果が得られる。 (イ).金属締結部材6と管状部材10とが別体にて形
成されているため、先に管状部材10を樹脂製の吸気管
2の凹部4に取り付け、次に、この凹部4に金属締結部
材6を超音波圧入することが可能となる。このため、従
来のように管状部分が付け根から折れたり、あるいは管
状部分の開口部分が欠けたりするといった問題が生じな
い。
【0060】(ロ).金属締結部材6は超音波圧入され
るので、Oリング8を予め金属締結部材6の外周面に配
置しておいても、Oリング8に熱劣化や溶融等の悪影響
を与えることが無く、超音波圧入後にも十分なシール性
を発揮することができる。
【0061】(ハ).先に挿入される管状部材10は、
吸気管2の凹部4に単に手作業で挿入されているのみで
あり、超音波圧入等を用いていないが、その後、金属締
結部材6が超音波圧入されることにより管状部材10自
体も最終的に強固に固定される。したがって、管状部材
10の手作業による取り付け時には、板状体12とガイ
ド部4dとを合わせることにより、軸回りの回転位相を
重視した取り付けが精密かつ容易にできる。もし、従来
のように、金属締結部材に管状部分が形成されている形
状であると、超音波圧入と精度の高い回転位相位置決め
との両方の作業を同時に行わなくてはならず、作業が困
難となり、歩留まりを低下させるおそれがある。
【0062】(ニ).金属締結部材6と管状部材10と
が別体にて形成されているため、金属締結部材6と管状
部材10とを一体化して成形するよりも、各形状が単純
化され、金属締結部材6および管状部材10の製造コス
トが低減できる。
【0063】(ホ).前述したごとく、管状部材10
に、吸気管2側のガイド部4dにガイドされる板状体1
2を設けているので、金属締結部材6の超音波圧入前に
行われる管状部材10の取り付け時に、手作業等により
容易に軸回りの回転位相を精密に設定することができる
とともに、金属締結部材6の超音波圧入時においても、
管状部材10の回転位相が狂うことがない。なお、吸気
管2側のガイド部4dの入り口には、斜めのガイド面4
fが設けられているので、ガイド部4dへの板状体12
の挿入が容易となる。
【0064】(ヘ).金属締結部材6と吸気管2との間
にシール材としてのOリング8が配置されていることに
より、金属締結部材6と吸気管2との間に何らかの原因
で隙間が生じたとしても、Oリング8にて吸気管2内部
に水や塵埃が侵入するのを防止することができる。特
に、吸気管2の外面2a側に存在する金属締結部材6の
鍔部6aと、凹部4の開口部のテーパー面4aとの間
に、Oリング8が配置されているので、凹部4の入り口
部分で完全に水等の侵入を防止できる。したがって、金
属締結部材6あるいは管状部材10と凹部4との隙間に
水が入り込んで凍結することによる金属締結部材6や管
状部材10の取り付けのゆるみを防止することができ
る。
【0065】(ト).管状部材10が樹脂製であること
により、金属締結部材6が超音波圧入される場合に接触
により超音波が金属締結部材6から管状部材10に伝達
されても破壊等の影響は特に少なくて済む。また、管状
部材10は、樹脂製であることにより、射出成型等によ
り成形も容易であり、製造コストが低減できる。
【0066】(チ).更に、管状部材10が樹脂製で熱
伝導性が低いことから、金属締結部材6が外部からの冷
気により低温化しても、管状部材10は冷却しにくく、
管状部材10の氷結による吸気管2内圧の導出不良を防
止することができる。
【0067】(リ).金属締結部材6の外周面に突起6
bが設けられていることにより、樹脂製の吸気管2に超
音波圧入された金属締結部材6は、突起6bにより吸気
管2に食い込んで摩擦力を大きくするので、吸気管2に
対して強固に保持される。
【0068】(ヌ).金属締結部材6と管状部材10と
を別々に吸気管2に取り付けているが、第1工程におい
て管状部材10を超音波により圧入しなくても、第2工
程にて凹部4に金属締結部材6を超音波圧入すること
で、金属締結部材6の先端面6dと凹部4の底面4bと
で管状部材10の鍔部10bを挟持できるので、管状部
材10を強固に固定することができる。
【0069】(ル).凹部4の底面4bに対向している
管状部材10の鍔部10bの表面に、突起10cが設け
られている。このような突起10cは、第2工程で超音
波圧入にて凹部4に挿入されてくる金属締結部材6から
の超音波の伝達により、突起10c自身が溶融したり凹
部4の底面4bを溶融させる。この溶融により、金属締
結部材6の挿入位置誤差や各部の寸法誤差を吸収でき
る。したがって、第2工程にて、金属締結部材6の先端
面6dと凹部4の底面4bとで管状部材10の鍔部10
bを挟持できなかったり、金属締結部材6が管状部材1
0を押しすぎて、吸気管2を変形させてしまうことが防
止できる。また、突起10cと凹部4の底面4bとの溶
着により、管状部材10を一層強固に固定することがで
きる。
【0070】(ヲ).予め金属締結部材6の外周にOリ
ング8を配置しておくことにより、凹部4に金属締結部
材6を超音波圧入した際に、同時に、金属締結部材6と
吸気管2との間にOリング8が配置される。このため、
特別にOリング8をシール位置に配置する作業が不要と
なる。
【0071】[実施の形態2]図7は、実施の形態2と
しての吸気管内圧導出構造の縦断面図である。ここで、
樹脂製の吸気管102には、吸気管102の外面102
aに開口する凹部104が形成されている。凹部104
内には円筒状の金属締結部材106がはめ込まれてい
る。
【0072】金属締結部材106は図8の縦断面図に示
すごとく、一端側に鍔部106aを有しているが、前記
実施の形態1と異なり、凹部104内にはめ込まれた状
態でも、図7に示すごとく、吸気管102との間でOリ
ングは挟持していない。
【0073】なお、金属締結部材106の外周面には、
突起106bが多数突出して、凹部104の内面に食い
込むことにより、吸気管102との間に十分な摩擦を発
生させて、金属締結部材106自身を凹部4内に強固に
固定している点は実施の形態1と同じである。
【0074】また、金属締結部材106の内周面はわず
かにテーパー状となっている雌ネジ部106cを形成
し、吸気圧センサや、ダイヤフラム式のアクチュエータ
などへ吸気管102内の負圧を供給する配管が螺合接続
可能にされている。ただし、実施の形態1の場合と異な
り、内周面の内、金属締結部材106の先端面106d
側には、管状部材110用雌ネジ部106fが形成され
ている。この管状部材110用雌ネジ部106fは、後
述する管状部材110の雄ネジ部と螺合して金属締結部
材106と管状部材110とを一体化するためである。
【0075】吸気管102に設けられた凹部104の底
面104bには、吸気管102の内部に通じる連通孔1
04cが設けられている。この連通孔104cには管状
部材110が挿入されている。
【0076】樹脂製の管状部材110は、図9(A)の
正面図および図9(B)の底面図に示すごとく、実施の
形態1とは異なり、先端部110aが開口された円筒状
をなしている。基部には鍔部110bが形成され、この
鍔部110bが金属締結部材106の先端面106dと
凹部104の底面104bとの間で挟持されている。
【0077】また、鍔部110bの内、先端部110a
側に向いている面には、全周にわたるリング状突条11
0cが形成され、凹部104に収納された状態では、凹
部104の底面104bにおいて、吸気管102に対し
て溶着されている。
【0078】更に、鍔部110bよりも基端側には雄ネ
ジ部110fが形成されている。この雄ネジ部110f
は、前述したごとく金属締結部材106の雌ネジ部10
6fに螺入されることにより、管状部材110が金属締
結部材106に一体化され、管状部材110内部の導出
路110eが金属締結部材106の中心の貫通孔106
eに接続される。
【0079】なお、吸気管102に設けられた凹部10
4の底面104bに形成された連通孔104cには、実
施の形態1と異なり、ガイド部は形成されていず、単純
な円筒形の内周面が形成されている。
【0080】また、管状部材110の先端部110aの
開口がそのまま圧力導出口114とされて、管状部材1
10の導出路110eに吸気管102内の圧力を導出し
ている。なお、圧力導出口114は、管状部材110の
先端に開口した構成をしているが、ここでの吸気管10
2は、その内部の吸気の流れがこのような位置の圧力導
出口114からは水や塵埃が入らないような状態となっ
ている。
【0081】このような構成により、吸気管102内の
圧力は、圧力導出口114、導出路110eおよび金属
締結部材106の中心の貫通孔106eへと導出され
る。次に、図7に示した吸気管内圧導出構造の形成方法
を説明する。
【0082】[第1工程] 金属締結部材106と管状
部材110とを、雌ネジ部106fと雄ネジ部110f
とを螺合接続して一体化する。一体化した状態を図10
の縦断面図に示す。この一体化により、金属締結部材1
06の貫通孔106eと管状部材110の導出路110
eとが連続する。
【0083】[第2工程] 前記第1工程の次に、凹部
104に対し、図11に示すごとく、管状部材110を
先頭にし管状部材110を凹部104の連通孔104c
へ挿入するようにして、金属締結部材106を凹部10
4に超音波圧入する。
【0084】この超音波圧入により、金属締結部材10
6に接触する凹部104の内面は溶融するので、規定の
位置まで金属締結部材106が超音波圧入されると、金
属締結部材106の突起106bは、凹部104の内周
面に埋没する。
【0085】また、超音波圧入の最後に、管状部材11
0の鍔部110bの下面に存在するリング状突条110
cの先端と、凹部104の底面104bとが接触する。
このことにより、その接触部分が溶融して、リング状突
条110cの先端と凹部104の底面104bとが溶着
する。
【0086】このことにより、図7に示した吸気管内圧
導出構造が完成する。以上説明した本実施の形態2によ
れば、以下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(ニ),(チ),(リ),
(ル)と同じ作用効果を生じる。
【0087】(ロ).管状部材110が樹脂製であるこ
とにより、金属締結部材106と一体化されてから超音
波圧入されても、超音波により管状部材110が破壊さ
れることがない。また、管状部材110は、樹脂製であ
ることにより、射出成型等により成形も容易であり、製
造コストが低減できる。
【0088】(ハ).管状部材110が、その基部の鍔
部110bに存在するリング状突条110cにより、全
周にて吸気管102側に溶着されるので、吸気管102
の内外がシール材なしでもシール性を発揮することがで
きる。このため、特別にシール材を用意したり、更にシ
ール材を金属締結部材に取り付ける作業を行ってから超
音波圧入するという手間が不要となる。したがって、迅
速に製造でき、製造コストが低減できる。
【0089】(ニ).しかも、リング状突条110cも
吸気管102も共に樹脂であるので、両者は溶融し合っ
て特に強固に溶着し完全なシール構造とすることができ
る。[実施の形態3]本実施の形態3は、前記実施の形
態1の板状体を有する構成に加えて、更に突起の代わり
に前記実施の形態2のリング状突条を適用したものであ
る。
【0090】図12は、本実施の形態3としての吸気管
内圧導出構造の縦断面図である。ここで、樹脂製の吸気
管202には、吸気管202の外面202aに開口する
凹部204が形成されている。凹部204内には円筒状
の金属締結部材206がはめ込まれている。
【0091】金属締結部材206は前記実施の形態1の
金属締結部材6と同形状であるので、図中において同一
の部分については、図2に示す符号に200を加えた符
号で示し、説明は略す。ただし、後述するごとくリング
状突条を用いるので、金属締結部材206と吸気管20
2との間にはOリングは配置していない。
【0092】凹部204の底面204bには、吸気管2
02の内部に通じる連通孔204cが設けられている。
この連通孔204cには樹脂製の管状部材210が挿入
されている。
【0093】この管状部材210は、図13(A)の左
側面図、図13(B)の正面図、図13(C)の右側面
図および図13(D)の底面図に示すごとく、先端部2
10aが半球状に閉塞された円筒状をなしている。基部
には鍔部210bが形成され、この鍔部210bが金属
締結部材206の先端面206dと凹部204の底面2
04bとの間で挟持されている。
【0094】また、鍔部210bの内、先端部210a
側に向いている面には、リング状突条210cが形成さ
れ、凹部204に収納された状態では、凹部204の底
面204bにおいて、吸気管202に対して溶着されて
いる。
【0095】更に、リング状突条210cが設けられて
いる面の内、リング状突条210cよりも内側の面から
始まって、管状部材210の外周面210dには、管状
部材210の軸方向に伸びるように、位相決め部として
の板状体212が形成されている。
【0096】凹部204の底面204bに形成された連
通孔204c内面には、図14(A)の水平断面図(管
状部材210が取り付けられていない状態を示してい
る)に示すごとく、連通孔204cの軸方向に伸びる溝
状のガイド部204dが形成されている。図14(B)
の説明図に示すごとく、管状部材210に設けられてい
る板状体212は、このガイド部204d内に挿入され
ている。なお、ガイド部204dの上端部は板状体21
2が挿入し易いように斜めのガイド面204fを形成し
ている。
【0097】なお、前記実施の形態1と異なるのは、ガ
イド部204dは底面204bを完全に分断しているの
ではなく、部分的に切り欠いているのみであり、底面2
04bは連通孔204cの全周にリング状に包囲してい
る。そして、この全周存在する底面204bに対して、
図14(A)に示す一点鎖線の円よりも外側の底面20
4b部分に対して、管状部材210のリング状突条21
0cの先端が溶着している。
【0098】その他の構成については、前記実施の形態
1と同じであり、実施の形態1の符号に200を加えた
符号で示してあるので、説明は略す。また、図12に示
した吸気管内圧導出構造の形成方法は、実施の形態1の
場合と同様にして行う。
【0099】以上説明した本実施の形態によれば、以下
の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1における(イ),(ハ),
(ニ),(ホ),(ト)〜(ル)の作用効果と、前記実
施の形態2における(ハ),(ニ)の作用効果とが共に
生じる。
【0100】[その他の実施の形態] ・前記実施の形態1において、管状部材10は樹脂製で
あったが、吸気管2が樹脂製であるので、管状部材10
は金属製にしてもよく、金属締結部材6が接触して超音
波が管状部材10に伝達されると、金属である突起10
cは、凹部4の底面4bに埋没して、前記実施の形態1
にて述べた作用効果とほぼ同等な作用効果を生じさせる
ことができる。
【0101】・前記実施の形態1の突起10cは管状部
材10側に設けられていたが、図15(金属締結部材6
の超音波圧入開始時の状態を表す)に示す突起4eのご
とく、管状部材10側でなく凹部4の底面4b側に設け
てもよく、前記実施の形態1の場合と同様な作用効果を
生じる。また、管状部材10側と凹部4の底面4b側と
の両方に突起を設けても同様な作用効果を生じる。実施
の形態2,3においても同様である。
【0102】・前記実施の形態2,3においては、リン
グ状突条110c,210cを用いていたため、Oリン
グを使用していないが、何らかの衝撃によりリング状突
条110c,210cのシールが不完全となったり、あ
るいは製造時に吸気管側に溶着不良が生じた場合等を考
慮して、前記実施の形態1のようなOリングを配置して
もよい。
【0103】・前記実施の形態1,3において、位相決
め部として板状体12,212を管状部材10,110
に設けて、吸気管2,202側の溝状ガイド部4d,2
04dにより、軸回りに回転しないようにガイドしてい
たが、管状部材を三角柱や四角柱などの角柱状に形成
し、凹部の底面に設けられた連通孔を同形状の孔とする
ことで、管状部材を回転しないようにして、軸回りの回
転位相決めを行ってもよい。
【0104】・前記各実施の形態における吸気管は全体
が樹脂製でなくても、管状部材と金属締結部材とを取り
付ける位置が樹脂製であればよい。
【0105】
【発明の効果】請求項1の吸気管内圧導出構造は、金属
締結部材と管状部材とが別体にて形成されているため、
先に管状部材を吸気管の樹脂製部分に取り付け、次に、
管状部材を取り付けた位置と同じ位置に金属締結部材を
超音波圧入することが可能となる。このため、管状部材
が付け根から折れたり、あるいは管状部材の開口部分が
欠けたりするといった問題が生じない。しかも、金属締
結部材は超音波圧入されているので、シール材を用いた
としてもシール材に熱劣化や溶融等の悪影響を与えるこ
とが無く、十分に高いシール性を発揮することができ
る。
【0106】また、管状部材が先に吸気管に超音波圧入
以外の方法で取り付けられていても、あるいは単に挿入
されているのみでも、その後、金属締結部材が超音波圧
入されることにより管状部材自体も最終的に強固に吸気
管あるいは金属締結部材に固定される。したがって、管
状部材の取り付け時には、取り付け位置、例えば軸回り
の回転位相を重視した取り付けが可能となり、内圧を取
り出すのに重要な管状部材の位置を精度高く取り付ける
ことができる。
【0107】また、金属締結部材と管状部材とが別体に
て形成されているため、金属締結部材と管状部材とを一
体化して成形するよりも、各形状が単純化され、金属締
結部材および管状部材の製造コストが低減できる。
【0108】請求項2の吸気管内圧導出構造は、具体的
には、超音波圧入を実行することにより、請求項1にて
述べた作用効果を実現させることができる。請求項3の
吸気管内圧導出構造は、請求項1または2に対して、管
状部材には吸気管の樹脂製部分にガイドされる位相決め
部を設けているので、金属締結部材の埋設前に行われる
管状部材の取り付け時に、手作業等によっても容易に軸
回りの回転位相を精密に設定することができる。また、
金属締結部材の埋設作業時においても、管状部材の回転
位相位置が狂うことがない。
【0109】請求項4の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜3のいずれかの構成に対して、金属締結部材と吸気
管の樹脂製部分との間にシール材、例えば、Oリングな
どが配置されていることにより、金属締結部材と吸気管
の樹脂製部分との間に何らかの原因で隙間が生じたとし
ても、シール材が、吸気管内部に水や塵埃が侵入するの
を阻止する。
【0110】請求項5の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜4のいずれかの構成に対して、管状部材が樹脂製で
あることにより、金属締結部材が超音波圧入される場合
に、接触により超音波が管状部材に伝達されても破壊等
の影響は特に少なくて済む。また、樹脂製であることに
より、射出成型等により成形も容易であり、製造コスト
が低減できる。更に、管状部材が樹脂製であると熱伝導
性が低いことから、金属締結部材が外部からの冷気によ
り低温化しても、管状部材は冷却しにくく、管状部材の
氷結による吸気管内圧の導出不良を防止することができ
る。
【0111】請求項6の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜5のいずれかの構成に対して、管状部材が、基部に
おいて全周にて吸気管の樹脂製部分に溶着されているの
で、吸気管の内外がシール材なしでもシール性を発揮す
ることができる。例えば、管状部材が樹脂製であれば、
管状部材と吸気管の樹脂製部分とが溶融し合って特に強
固に溶着し完全なシール構造とすることができる。
【0112】請求項7の吸気管内圧導出構造は、請求項
1〜6のいずれかの構成に対して、金属締結部材の外周
面に突起が設けられていることにより、吸気管の樹脂製
部分に埋設された金属締結部材は、突起による吸気管に
対する大きな摩擦力により、吸気管に強固に保持され
る。
【0113】請求項8の吸気管内圧導出構造形成方法
は、金属締結部材と管状部材とを別々に吸気管の樹脂製
部分に取り付けるため、第1工程において管状部材を超
音波により圧入しなくても、第2工程にて凹部に金属締
結部材を超音波圧入する際に、金属締結部材の先端と凹
部の底面とで鍔部を挟持して管状部材を固定することが
できる。このため、超音波により管状部材が付け根から
折れたり、あるいは管状部材の開口部分が欠けたりする
といった問題が生じない。しかも、金属締結部材は超音
波圧入するので、シール材を用いたとしてもシール材に
熱劣化や溶融等の悪影響を与えることが無く、超音波圧
入後にも十分に高いシール性を発揮する。
【0114】また、管状部材を先に吸気管に単に挿入し
たのみでも、その後、金属締結部材を超音波圧入するこ
とにより管状部材自体も溶着が生じて最終的に強固に固
定できる。したがって、管状部材を取り付ける際には、
手作業等によって取り付け位置、例えば軸回りの回転位
相を重視した取り付けが可能となり、内圧を取り出すの
に重要な管状部材の位置を高精度に取り付けることがで
きる。
【0115】また、金属締結部材と管状部材とを別体に
して用いているため、金属締結部材と管状部材とを一体
化して成形するよりも、各形状が単純化され、金属締結
部材および管状部材の製造コストが低減できる。
【0116】請求項9の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8の構成に対して、相互に対向している前記
管状部材の鍔部の表面および前記凹部の底面の内、一方
の面または両方の面に、突起または突条が設けられてい
る。このような突起または突条は、第2工程で超音波圧
入にて凹部に挿入されてくる金属締結部材が接触する
と、金属締結部材からの超音波の伝達により自身が溶融
したり、あるいは吸気管側を溶融する。この溶融が行わ
れることにより、金属締結部材の挿入位置誤差や各部の
寸法誤差を吸収できる。したがって、第2工程にて、金
属締結部材の先端と凹部の底面とで管状部材の鍔部を挟
持できなかったり、金属締結部材が管状部材を押しすぎ
て、吸気管自体を変形させてしまうことが防止できる。
【0117】請求項10の吸気管内圧導出構造形成方法
は、第1工程にて金属締結部材と管状部材とを一体化し
たものを、第2工程にて凹部に超音波圧入している。管
状部材が樹脂製であることにより、全てを金属で形成し
た場合と異なり、管状部材の破壊が生じない。しかも、
超音波圧入するので、シール材を用いたとしてもシール
材に熱劣化や溶融等の悪影響を与えることが無く、超音
波圧入後にも十分に高いシール性を発揮する。
【0118】また、金属締結部材と管状部材とは別体に
形成したものを用いているため、金属締結部材と管状部
材とを最初から一体化したものを成形するよりも、各形
状が単純化され、金属締結部材および管状部材の製造コ
ストが低減できる。
【0119】請求項11の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項10の構成に対して、超音波圧入時にリング
状突条が溶融して、吸気管の樹脂製部分と管状部材との
間の全周が溶着されてシールされるので、特別にシール
材を用意したり、更にシール材を金属締結部材に取り付
ける作業を行ってから超音波圧入するという手間が不要
となり、迅速に製造でき、製造コストが低減できる。ま
た、シールは溶着しているので、密閉度の高いシールが
得られる。
【0120】請求項12の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8〜11のいずれかの構成に対して、予め金
属締結部材の外周にシール材を配置しておくので、凹部
に超音波圧入した際に、同時に、金属締結部材と吸気管
の樹脂製部分との間にシール材が配置される。
【0121】請求項13の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8〜12のいずれかの構成に対して、管状部
材には、吸気管の樹脂製部分にガイドされる軸回りの回
転位相決めを行う位相決め部を設けているので、金属締
結部材の超音波圧入前に行われる管状部材の取り付け時
に、手作業等により容易に軸回りの回転位相を精密に設
定することができる。また、金属締結部材の超音波圧入
作業の際においても、管状部材の回転位相が狂うことが
ない。
【0122】請求項14の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項13の構成に対して、前記ガイド部は、前記
凹部の連通孔内面に連通孔の軸方向に伸びる溝であり、
前記位相決め部は、前記管状部材の外周面に軸方向に伸
びる板状体である。このようにして、ガイド部および位
相決め部を容易に実現することができる。
【0123】請求項15の吸気管内圧導出構造形成方法
は、請求項8〜14のいずれかの構成に対して、前記金
属締結部材は、外周面に前記吸気管の樹脂製部分と摩擦
接合可能な突起が設けられている。このように金属締結
部材の外周面に突起が設けられていることにより、吸気
管の樹脂製部分に超音波圧入された金属締結部材は、突
起による吸気管に対する大きな摩擦力により吸気管に強
固に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての吸気管内圧導出構造の
縦断面図。
【図2】 実施の形態1における金属締結部材の構成説
明図。
【図3】 実施の形態1における管状部材の構成説明
図。
【図4】 実施の形態1における凹部の底面構成および
管状部材の挿入状態説明図。
【図5】 実施の形態1の吸気管内圧導出構造の形成手
順説明図。
【図6】 実施の形態1の吸気管内圧導出構造の形成手
順説明図。
【図7】 実施の形態2としての吸気管内圧導出構造の
縦断面図。
【図8】 実施の形態2における金属締結部材の構成説
明図。
【図9】 実施の形態2における管状部材の構成説明
図。
【図10】 実施の形態2の吸気管内圧導出構造の形成
手順説明図。
【図11】 実施の形態2の吸気管内圧導出構造の形成
手順説明図。
【図12】 実施の形態3としての吸気管内圧導出構造
の縦断面図。
【図13】 実施の形態3における管状部材の構成説明
図。
【図14】 実施の形態3における凹部の底面構成およ
び管状部材の挿入状態説明図。
【図15】 実施の形態1の変形例としての吸気管内圧
導出構造の形成手順説明図。
【符号の説明】
2…樹脂製吸気管、2a…外面、4…凹部、4a…開口
部のテーパー面、4b…底面、4c…連通孔、4d…溝
状ガイド部、4e…突起、4f…ガイド面、6…金属締
結部材、6a…鍔部、6b…突起、6c…雌ネジ部、6
d…先端面、6e…貫通孔、8…Oリング、10…樹脂
製管状部材、10a…先端部、10b…鍔部、10c…
突起、10d…外周面、10e…導出路、12…板状
体、14…圧力導出口、102… 樹脂製吸気管、10
2a…外面、104…凹部、104b…底面、104c
…連通孔、106…金属締結部材、106a…鍔部、1
06b…突起、106c…雌ネジ部、106d…先端
面、106e…貫通孔、106f…雌ネジ部、110…
樹脂製管状部材、110a…先端部、110b…鍔部、
110c…リング状突条、110e…導出路、110f
…雄ネジ部、114…圧力導出口、202…樹脂製吸気
管、202a…外面、204…凹部、204b…底面、
204c…連通孔、204d…溝状ガイド部、204f
…ガイド面、206…金属締結部材、206d…先端
面、210…樹脂製管状部材、210a…先端部、21
0b…鍔部、210c…リング状突条、210d…外周
面、212…板状体。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に用いられる少なくとも一部が
    樹脂製である吸気管の該樹脂製部分から吸気管内圧を導
    出する吸気管内圧導出構造であって、 前記吸気管の樹脂製部分に埋設され、内圧取り出し口を
    形成する貫通孔を有する金属締結部材と、 前記金属締結部材とは別体に形成され、前記金属締結部
    材と前記吸気管の樹脂部分との一方あるいは両方に支持
    されて吸気管内に突出すると共に、内部に形成された導
    出路を介して前記金属締結部材の貫通孔へ吸気管内圧を
    導出する管状部材と、 を備えたことを特徴とする吸気管内圧導出構造。
  2. 【請求項2】 前記金属締結部材は、超音波圧入により
    前記吸気管の樹脂製部分に埋設されていることを特徴と
    する請求項1記載の吸気管内圧導出構造。
  3. 【請求項3】 前記管状部材は、前記吸気管の樹脂製部
    分に取り付ける際に、該吸気管の樹脂製部分にガイドさ
    れることにより、軸回りの回転位相決めを行う位相決め
    部が設けられていることを特徴とする請求項1または2
    記載の吸気管内圧導出構造。
  4. 【請求項4】 前記吸気管の外側表面近傍で、前記金属
    締結部材と前記吸気管の樹脂製部分との間にシール材が
    配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か記載の吸気管内圧導出構造。
  5. 【請求項5】 前記管状部材は、樹脂製であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載の吸気管内圧導出
    構造。
  6. 【請求項6】 前記管状部材は、基部において全周にて
    前記吸気管の樹脂製部分に溶着されていることによりシ
    ール構造を形成していることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか記載の吸気管内圧導出構造。
  7. 【請求項7】 前記金属締結部材は、外周面に前記吸気
    管の樹脂製部分と摩擦接合可能な突起が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の吸気管
    内圧導出構造。
  8. 【請求項8】 内燃機関に用いられる少なくとも一部が
    樹脂製である吸気管において該吸気管の樹脂製部分から
    吸気管内圧を導出する吸気管内圧導出構造形成方法であ
    って、 前記吸気管の樹脂製部分の外面側に開放口を有し底面に
    前記吸気管内部への連通孔が形成された凹部に対し、内
    部に導出路を有し基部側に鍔部を有する管状部材を挿入
    して、該管状部材の本体を前記連通孔に貫通し、かつ前
    記鍔部を前記凹部の底面に係止させる第1工程と、 前記第1工程の後に行われ、内圧取り出し口を形成する
    ための貫通孔を有する金属締結部材を、前記凹部に超音
    波圧入して前記金属締結部材を前記凹部内に固定すると
    共に、前記金属締結部材の先端と前記凹部の底面とで前
    記管状部材の鍔部を挟持して前記金属締結部材の貫通孔
    と前記管状部材の導出路とを連続させる第2工程と、 を行うことを特徴とする吸気管内圧導出構造形成方法。
  9. 【請求項9】 相互に対向している前記管状部材の鍔部
    の表面および前記凹部の底面の内、一方の面または両方
    の面に、突起または突条が設けられていることを特徴と
    する請求項8記載の吸気管内圧導出構造形成方法。
  10. 【請求項10】 内燃機関に用いられる少なくとも一部
    が樹脂製である吸気管において該吸気管の樹脂製部分か
    ら吸気管内圧を導出する吸気管内圧導出構造形成方法で
    あって、 内圧取り出し口を形成するための貫通孔を有する金属締
    結部材と内部に導出路を有する樹脂製の管状部材とを接
    続して、前記金属締結部材の貫通孔と前記管状部材の導
    出路とを連続させる第1工程と、 前記第1工程の後に行われ、外面側に開放口を有し底面
    に前記吸気管内部への連通孔が形成された凹部に対し、
    前記管状部材を前記凹部の連通孔へ挿入するようにして
    前記金属締結部材を前記凹部に超音波圧入する第2工程
    と、 を有することを特徴とする吸気管内圧導出構造形成方
    法。
  11. 【請求項11】 前記管状部材は基部に鍔部を有し、該
    鍔部の表面および前記凹部の底面において、相互に対向
    している面の内、一方の面または両方の面に、リング状
    突条が設けられていることにより、前記第2工程の超音
    波圧入時に前記吸気管の樹脂製部分と前記管状部材との
    間の全周が溶着されてシールされることを特徴とする請
    求項10記載の吸気管内圧導出構造形成方法。
  12. 【請求項12】 前記第2工程において、前記金属締結
    部材の外周にシール材を配置しておくことにより、前記
    凹部に超音波圧入した際に、前記金属締結部材と前記吸
    気管の樹脂製部分との間にシール材が配置されることを
    特徴とする請求項8〜11のいずれか記載の吸気管内圧
    導出構造形成方法。
  13. 【請求項13】 前記管状部材は、前記凹部の連通孔に
    挿入される際に前記凹部に形成されたガイド部にガイド
    されることにより軸回りの回転位相決めを行う位相決め
    部が設けられていることを特徴とする請求項8〜12の
    いずれか記載の吸気管内圧導出構造形成方法。
  14. 【請求項14】 前記ガイド部は、前記凹部の連通孔内
    面に連通孔の軸方向に伸びる溝であり、 前記位相決め部は、前記管状部材の外周面に軸方向に伸
    びる板状体であることを特徴とする請求項13記載の吸
    気管内圧導出構造形成方法。
  15. 【請求項15】 前記金属締結部材は、外周面に前記吸
    気管の樹脂製部分と摩擦接合可能な突起が設けられてい
    ることを特徴とする請求項8〜14のいずれか記載の吸
    気管内圧導出構造形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309624A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Tokai Corp 着火器
JP2013178201A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 圧力検出装置
JP2021529971A (ja) * 2018-07-13 2021-11-04 ローズマウント インコーポレイテッド プロセスダイヤフラムシール

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