JPH11324216A - 複合建材及びその製造方法 - Google Patents

複合建材及びその製造方法

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JPH11324216A
JPH11324216A JP10150740A JP15074098A JPH11324216A JP H11324216 A JPH11324216 A JP H11324216A JP 10150740 A JP10150740 A JP 10150740A JP 15074098 A JP15074098 A JP 15074098A JP H11324216 A JPH11324216 A JP H11324216A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の複合建材に比べて、発泡合成樹脂製材
に対するセメントモルタル材自体の付着能力を向上し、
剥離、亀裂等の発生を防止し、しかも強度的に優れたも
のとする。 【解決手段】 発泡合成樹脂製板材層2の表裏両面の少
なくとも片側面に複数の溝条6を並列にして凹設形成
し、該各溝条6夫々の内部に各溝条サイズに対応した網
目状の溝条用ラス材3を配設する。該溝条用ラス材3を
埋め込むようにしてセメントモルタル材を充填した後、
片側面全体に網目状の面用ラス材4を張設して再度セメ
ントモルタル材を積層することにより発泡合成樹脂製板
材層2とセメントモルタル層5とが一体化した複合建材
1を形成する。溝条6は、略蟻溝型に凹設形成し、溝条
用ラス材3が溝条6の溝奥部に配するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一般家屋、
住宅等の各種建築物における床材、躯体壁等を頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成できるものとした例えば発泡合
成樹脂製材とコンクリート材との、あるいは発泡合成樹
脂製材と補強部材とを複合した複合建材及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合建材としては、発泡
合成樹脂製材による断熱材である例えば平面板状の発泡
ポリスチレンボードに対してセメントモルタル材を接着
させるものとして単にセメントモルタル材自体の接着力
によるか、あるいは接着剤を用いて接着させることによ
り発泡ポリスチレンボードとセメントモルタル材とを一
体化させていた。この接着剤としては例えば樹脂可溶性
のものや、合成ゴム粉末を配合させた樹脂非溶性のもの
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、発泡合成樹脂製材に対し単にセメント
モルタル自体の接着力による場合には、付着性能が非常
に弱いため、容易に剥離して亀裂が生じてしまう等の建
材として強度的な欠陥となるのであった。また、接着剤
を使用する場合には、接着剤自体の経時的な弾性率の変
化や組成変質等による劣化でもって接着力の維持耐久能
力が低減し、剥離状態が発生してしまう虞れがある。し
かも、上記した樹脂可溶性の接着剤を使用する場合に
は、発泡合成樹脂製材の一部を溶かしてしまうため、発
泡合成樹脂製材層とセメントモルタル層との間に空隙が
生じたり、発泡合成樹脂製材層の厚み幅に不均一性が生
じてしまう等亀裂や剥離の発生原因となるのである。一
方、上記した合成ゴム粉末を配合させた樹脂非溶性の接
着剤は、非常に高価であって複合建材に使用する場合に
は余り現実的でないものである等の問題点を有してい
た。さらに、従来の発泡合成樹脂製材を使用した複合建
材は、撓曲応力に対する座屈防止用の何等の補強措置も
施されていないため、特に床材として使用する場合に
は、強度的にも劣り、複合建材用の躯体壁等としても余
り汎用性がないものとなる等の問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、従来の複合建材に比
べて従来のような接着剤を不要としながらも発泡合成樹
脂製材に対するセメントモルタル材自体の付着能力を向
上させることで、剥離、亀裂等の発生を防止でき、しか
も強度的に優れたものとすると共に、床材、躯体壁等を
頑丈でしかも簡単且つ迅速に形成できるものとし、さら
に床材、躯体壁等として使用した場合等の複合建材に対
する撓曲応力による座屈を防止することにより強度的に
も優れたものとなる複合建材及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る複合建材にあっては、表裏両面の少
なくとも片側面に複数の溝条6(9)を凹設形成した発
泡合成樹脂製板材層2と、該各溝条6夫々の内部に配し
た網目状の溝条用ラス材3と、各溝条6(9)の開口部
を夫々覆うようにして片側面全体に張設した網目状の面
用ラス材4と、両ラス材3,4を埋め込むようにして積
層したセメントモルタル層5とを有することにある。ま
た、発泡合成樹脂製板材層2の複数の溝条6,9は、両
側面において夫々異なる開口幅をもって凹設形成され、
且つ一側面の溝条6と他側面の溝条9とが対向しないよ
うにして段違い状に夫々並列配置されたものとして構成
することができる。発泡合成樹脂製板材層2の溝条6,
9は、縦横に交差するようにして配置されているものと
して構成することができる。発泡合成樹脂製板材層2の
溝条6,9は、略蟻溝型、略逆T字型、略逆V字型に凹
設形成して、溝条用ラス材3が溝条6,9の溝奥部に配
されているものとして、また、断面略円形状に凹設形成
して、溝条用ラス材3が溝条6,9の円周壁面に沿って
略円筒状に配されているものとして夫々構成することが
できる。溝条6を有する片側面とは反対側の面には、各
溝条6に対向して木材製、コンクリートパネル材製、剛
性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材8
が内包状もしくは一側面が露呈する状態にして埋設され
ているものとして構成することができる。複合建材1を
構成する発泡合成樹脂製板材層2に木材製、コンクリー
トパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製材製
等の長尺細板状の複数の補強部材28が内包状もしくは
少なくとも一側面が露呈する状態にして埋設された構成
とすることができる。発泡合成樹脂製板材層2の少なく
とも片側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を有する構成とすることができる。一方、本発明に係る
複合建材の製造方法にあっては、複合建材1を構成する
発泡合成樹脂製板材層2の表裏両面の少なくとも片側面
に複数の溝条6(9)を並列にして凹設形成し、該各溝
条6(9)夫々の内部に各溝条サイズに対応した網目状
の溝条用ラス材3を配してから該溝条用ラス材3を埋め
込むようにしてセメントモルタル材を充填した後、該各
溝条6(9)の開口部を夫々覆うようにして片側面全体
に網目状の面用ラス材4を張設してから再度セメントモ
ルタル材を積層するか、もしくは各溝条6(9)夫々の
内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開口部を夫
々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を張設して
から、該両ラス材3,4を埋め込むようにしてセメント
モルタル材を充填してコンクリート材層11を積層する
ことにより発泡合成樹脂製板材とセメントモルタル材と
を一体化させたことにある。長尺細板状に形成された木
材製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、
段ボール材製等の複数の補強部材28と、長尺矩形柱状
の発泡合成樹脂製材とを交互に貼着一体化して全体を板
状に形成するものである。発泡合成樹脂製板材に対し長
尺細板状に形成された木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強
部材28を内包状もしくは一側面が露呈する状態にして
埋設させるものである。発泡合成樹脂製板材の少なくと
も片側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を貼着一体化したものである。
【0006】以上のように構成された本発明に係る複合
建材において、発泡合成樹脂製板材層2の側面に並列に
して凹設形成した複数の溝条6,9夫々の内部に配した
溝条用ラス材3は、溝条6,9内部においてセメントモ
ルタル層5全体を保持させる補強内筋部として作用し、
溝条6,9を介しての発泡合成樹脂製材層2とセメント
モルタル層5との付着力を向上させ、セメントモルタル
層5の剥離や亀裂等を防止させる。また、発泡合成樹脂
製板材層2の略蟻溝型、略逆T字型、略逆V字型さらに
は断面略円形状に凹設形成した溝条6,9により、前記
溝条用ラス材3を介しての発泡合成樹脂製材層2に対す
るセメントモルタル層5の食い込み保持力を強固なもの
とし、しかもセメントモルタル層5の剥離力に対する抜
脱係止作用として働かせ、溝条6,9内及び発泡合成樹
脂製板材層2面夫々のセメントモルタル層5を強固に一
体化させて、セメントモルタル層5表面にクラック等を
生じさせず、美麗な形成素材面を維持させる。さらに、
各溝条6に対向して内包状もしくは一側面が露呈する状
態にして埋設されている木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強
部材8により、複合建材1に対する撓曲応力による発泡
合成樹脂製板材層2、セメントモルタル層5の座屈変形
等を防止させる。そして、発泡合成樹脂製板材層2に対
し内包状もしくは少なくとも一側面が露呈する状態にし
て埋設されている木材製、コンクリートパネル材製、剛
性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材2
8と、発泡合成樹脂製材層2の片側面に貼着させた木材
製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段
ボール材製等の合板層21は、床材等として使用する場
合等の複合建材1に対し撓曲応力による座屈を防止さ
せ、強度を向上させる。一方、本発明に係る複合建材の
製造方法において、溝条6,9内部への溝条用ラス材3
の配設と、片側面全体への面用ラス材4の張設と、セメ
ントモルタル材の打設とにより特別な接着剤を不要とし
ながら例えば床材、躯体壁等となる複合建材1を頑丈で
しかも簡単且つ迅速に形成させる。さらに、発泡合成樹
脂製材層2への補強部材8,28の配設等によりモルタ
ル層形成のための煩雑なモルタル下地を形成する必要が
無く、床材、躯体壁等を軽量であるにも拘らず頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図1乃至図6において示される
第1の実施の形態における符号1は、例えば一般家屋、
住宅等の各種建築物において、躯体壁、床、屋根等の建
材を構成するようにした発泡合成樹脂製材とコンクリー
ト材とを結合した複合建材である。該複合建材1は、図
1、図2に示すように、例えば縦、横、高さのサイズが
約1800mm×900mm×100mm程度の薄板矩
形状のもので例えば発泡スチロール等の発泡合成樹脂製
板材層2の片側面に開口部が狭くて奥側が広幅な略蟻溝
形状による複数の溝条6を凹設形成してあり(図3参
照)、該各溝条6夫々の溝奥部内には金属細線を網目状
に形成した溝条用ラス材3を配し、各溝条6の開口部を
夫々覆うようにして片側面全体には、金属細線を網目シ
ート状に形成して躯体壁、屋根、床等のモルタル下地と
して使用する面用ラス材4を張設し、両ラス材3,4を
同時に埋め込むようにしてセメントモルタル層5を積層
させて構成してある。
【0008】また、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(a)に示すように、略逆T字型に凹設形成し
て溝奥部を広幅にすることで、溝条6の溝奥部に配され
る溝条用ラス材3の表面積を広くし、セメントモルタル
層5の剥離力に対する抜脱係止作用を向上させるように
しても良い。
【0009】さらに、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(b)に示すように、断面略円形状に凹設形成
して溝奥部を円筒曲面状にすることで、溝条6内に円周
壁面に沿って配されるよう溝条用ラス材3を円筒状にし
て形成することができ、表面積を更に広くし、セメント
モルタル層5の剥離力に対する抜脱係止作用を一層向上
させるようにしても良い。
【0010】また、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(c)に示すように、略逆V字型に凹設形成し
て溝奥部を拡開状の略二股状の広幅にすることで、溝条
6の溝奥部に配される溝条用ラス材3の表面積を実質的
に広くし、セメントモルタル層5の剥離力に対する抜脱
係止作用を一層向上させるようにしても良い。
【0011】また、図4に示すように、発泡合成樹脂製
板材層2の溝条6を有する片側面とは反対側面には、各
溝条6に対向して長さ約1800mm、深さ約50m
m、幅員約12mmの矩形溝条部7を形成してあり、該
矩形溝条部7には例えば木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の例えば縦、
横、厚さのサイズが約1800mm×50mm×12m
m程度の細長板片状に形成した複数の補強部材8が嵌挿
され、該補強部材8の厚さに相当する一側面が露呈する
状態にして埋設されていている。尚、補強部材8を発泡
合成樹脂製板材層2に内包状態に埋設しても良い。
【0012】次に、第1の実施の形態における発泡合成
樹脂製材とコンクリート材とを結合した複合建材1の製
造方法の一例を説明するに、発泡合成樹脂製板材の表裏
両面の少なくとも片側面に複数の溝条6を並列にして凹
設形成し、該各溝条6夫々の内部に各溝条6サイズに対
応した網目状の溝条用ラス材3を配してから、該溝条用
ラス材3を埋め込むようにしてセメントモルタル材を充
填した後、該各溝条6の開口部を夫々覆うようにして片
側面全体に網目状の面用ラス材4を張設してから再度セ
メントモルタル材を積層することにより、発泡合成樹脂
製板層2とセメントモルタル層5とが一体化された複合
建材1が形成されるのである。あるいは、各溝条6夫々
の内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開口部を
夫々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を張設し
てから、該両ラス材3,4を埋め込むようにしてセメン
トモルタル材を積層することにより、発泡合成樹脂製板
層2とセメントモルタル層5とを一体化させた複合建材
1を形成しても良い。このようにして断熱効果を有する
発泡合成樹脂製板材層2はセメントモルタル層5と共に
容易に一体化できるのである。
【0013】また、図6には第2の実施の形態が示され
ており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部
分については同一の符号が付されることでその詳細な説
明は省略されている。この第2の実施の形態にあって
は、図6(a)に示すように、第1の実施の形態におけ
る発泡合成樹脂製板材層2の略蟻溝状の複数の溝条6を
夫々300mmの間隔で横方向の900mmの長さに沿
って設けると共に、該溝条6を形成した面に対して反対
側の面に溝条6の幅員よりも広い開口幅を有する溝条9
が形成されており、しかも、溝条6と溝条9とが側面か
ら見て段違い状となるように交互にずらして夫々並列配
置されているものである。
【0014】そして、図6(b)に示すように、各溝条
6夫々の内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開
口部を夫々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を
張設してからセメントモルタル材を積層させることでセ
メントモルタル層5を一体形成しておいて、これを型枠
として使用するのである。すなわち、セメントモルタル
層5が形成された溝条6側を躯体壁、天井、基礎等の内
装側として固定配置し、溝条9側を躯体壁、天井、基礎
等の外装側としてコンクリート材層11を形成するよう
にコンクリート材を打ち込むものであり、こうすること
でコンクリート材層11の形成後では型枠としての発泡
合成樹脂製板材層2自体を脱型する必要がなく、コンク
リート材層11、セメントモルタル層5等で発泡合成樹
脂製板材層2を挟持させるものとした型枠兼用躯体の一
部として利用することができる。尚、施工現場において
立枠構成した発泡合成樹脂製板材層2の両面の内装側
に、溝条用ラス材3、面用ラス材4を張設してのセメン
トモルタル層5を、外装側にコンクリート材層11を夫
々打ち込むこととしても良いものである。
【0015】さらに、この第2の実施の形態さらには前
記の第1の実施の形態において、図7に示すように、発
泡合成樹脂製板材層2の例えば一方の溝条6に対して直
角に交差するようにして一対の溝条10を縦方向の18
00mmの長さに沿って配置させても良い。
【0016】また、図8には第3の実施の形態が示され
ており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部
分については同一の符号が付されることでその詳細な説
明は省略されている。この第3の実施の形態にあって
は、図8に示すように、第1の実施の形態における発泡
合成樹脂製板材層2の溝条6には前記溝条用ラス材3の
替わりに木片材12を挿入させてから横棧13を釘等に
よって打着した後、耐火ボード14を張設する一方、発
泡合成樹脂製板材層2の反対側の面の溝条9には溝条用
ラス材3と面用ラス材4とを配してセメントモルタル材
を充填してコンクリート材層11を形成した構成とした
ものである。この場合、横棧13は発泡合成樹脂製板材
層2の表面に配置されていて、耐火ボード14は横棧1
3の厚みの空間を保持して横棧13に固定されているの
である。このようにして断熱効果を有する発泡合成樹脂
製板材層2はコンクリート材層11、耐火ボード14等
をも共に一体化できるのであり、従来のようにモルタル
下地を別に作る必要がなくなり、現場における躯体壁施
工を簡単に行なわせるのである。
【0017】また、図9乃至図13には第4の実施の形
態が示されており、第1の実施の形態を示した図1と同
一の構成部分については同一の符号が付されることでそ
の詳細な説明は省略されている。この第4の実施の形態
にあっては第1の実施の形態における複合建材1を構成
する断熱材である発泡合成樹脂製板材層2に木材製、コ
ンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、好ましく
は再生したリサイクル段ボール材製等の長尺細板状の複
数の補強部材28が内包状もしくは少なくとも一側面が
露呈する状態にして埋設されており、床材として使用す
る場合の強度を向上させ、例えば座屈等の変形を防止す
るようにしてある。
【0018】すなわち、図9に示すように、発泡合成樹
脂製板材層2を長尺な複数のブロック片2A,2B,2
C・・・に分割し、各ブロック片2A,2B,2C・・
・の間に長尺細板状の補強部材28を夫々介在させて接
着固定させてある。このようにして、長尺細板状の複数
の補強部材28と、長尺矩形柱状の発泡合成樹脂製材層
2とを交互に貼着一体化して全体を板状に形成するもの
である。また、図10に示すように、発泡合成樹脂製板
材層2のいずれかの側面には薄板状の木材製、コンクリ
ートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等
の合板層21を貼設してあるものとしても良いものであ
る。
【0019】また、図11に示すように、発泡合成樹脂
製板材層2の一側面に長さ約1800mm、深さ約50
mm、幅員約12mmの複数の矩形溝条部27を形成
し、該各矩形溝条部27には例えば木材製、コンクリー
トパネル材製、剛性材製、鉄性材製、リサイクル利用の
段ボール材製等の矩形溝条部27形状に対応して例えば
縦、横、厚さのサイズが約1800mm×50mm×1
2mm程度の細長板片状に形成した複数の補強部材28
が夫々嵌挿されており、該補強部材28の厚さに相当す
る一側面が露呈する状態にして埋設固定されている。そ
して、発泡合成樹脂製板材層2の補強部材2が露呈して
いない側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を貼設してある。さらにはまた、図13に示すように、
この合板層21を発泡合成樹脂製板材層2の両側面に貼
設しても良い。
【0020】さらに、図12に示すように、発泡合成樹
脂製材層2に長尺細板状の複数の補強部材28を、発泡
合成樹脂製材層2自体に形成した矩形埋込洞部29に内
包状に埋設し、いずれかの側面には薄板状の木材製、コ
ンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール
材製等の合板層21を貼設して構成することも可能なも
のである。
【0021】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る複合建材によれ
ば、従来の複合建材に比して、発泡合成樹脂製材層2に
対するセメントモルタル層5自体の付着能力が向上し、
剥離、亀裂等の発生を防止でき、しかも、床材、躯体壁
等として使用する場合等に対し、撓曲応力による座屈を
防止することができ、床材、躯体壁等を強度的に優れた
頑丈堅固な複合建材とすることができる。
【0022】また、発泡合成樹脂製板材層2に対し略蟻
溝型、略逆T字型、略逆V字型、断面略円形状の溝条
6,9を凹設形成したので、該溝条6,9の開口幅より
も広い空隙内に溝条用ラス材3を臨ませることにより、
該溝条用ラス材3を介しての発泡合成樹脂製材層2に対
するセメントモルタル層5の食い込み保持力を一層強固
なものとすることができる。すなわち、溝条用ラス材
3、面用ラス材4を介しての溝条6,9内及び発泡合成
樹脂製板材層2面夫々のセメントモルタル層5を強固に
一体化させることができ、外部からの衝撃、振動その他
によってもセメントモルタル層5表面にクラック等を生
じさせないのであり、美麗な形成素材面を長期に亙って
維持することができるものである。
【0023】さらに、各溝条6,9に対向して内包状も
しくは一側面が露呈する状態にして埋設されている木材
製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段
ボール材製等の複数の補強部材8により、複合建材1に
対する撓曲応力によるセメントモルタル材の座屈変形等
を防止させることができる。
【0024】そして、発泡合成樹脂材層2に対し内包状
もしくは少なくとも一側面が露呈する状態にして埋設さ
れている木材製、コンクリートパネル材製、剛性材製、
鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材28と、発
泡合成樹脂製材層2の片側面に貼着させた木材製、コン
クリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材
製等の合板層21は、床材等として使用する場合等の複
合建材1に対し撓曲応力による座屈を防止することがで
き、強度を向上させることができる。
【0025】本発明に係る複合建材の製造方法によれ
ば、従来のような接着剤を不要としながらも強度的に優
れたものとすることができ、床材、躯体壁等を頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成することができる。
【0026】すなわち、溝条6,9内部への溝条用ラス
材3の配設と、発泡合成樹脂製材層2片側面全体への面
用ラス材4の張設と、セメントモルタル材の打設とによ
り特別な接着剤を不要としながら発泡合成樹脂製板材と
セメントモルタル材とを一体状に形成するので、床材、
躯体壁等を頑丈でしかも簡単且つ迅速に形成でき、多用
途に利用できる建材として極めて有効なものとできる。
【0027】さらに、発泡合成樹脂製材層2への補強部
材8,28の配設等によりモルタル層形成のための煩雑
なモルタル下地を形成する必要が無く、床材、躯体壁等
を軽量であるにも拘らず頑丈でしかも簡単且つ迅速に形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における概略構成を
示す斜視図である。
【図2】同じく溝条周辺の概略を示す拡大断面図であ
る。
【図3】同じく発泡合成樹脂製材全体の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における他の概略構
成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における他の概略構
成を示すもので、(a)は逆T字型溝条の周辺を示す拡
大された断面図、(b)は断面円形状の溝条の周辺を示
す拡大された断面図、(c)は逆V字型溝条の溝条の周
辺を示す拡大された断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における概略構成を
示し、(a)は発泡合成樹脂製材層全体の斜視図、
(b)は発泡合成樹脂製材層をコンクリート材層と耐火
ボードとで挟持一体化させた状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における他の概略構
成を示す発泡合成樹脂製材全体の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における概略構成を
示すもので、溝条に木片材を配し、耐火ボードを張設し
た状態の断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における概略構成を
示す複合建材の斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における他の概略
構成を示す複合建材の一部切欠斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における他の概略
構成を示す複合建材の一部切欠斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における他の概略
構成を示す複合建材の一部切欠斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における他の概略
構成を示す複合建材の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1…複合建材 2…発泡合成樹
脂製材層 2A,2B,2C・・・…ブロック片 3…溝条用ラス材 4…面用ラス材 5…セメントモルタル層 6…溝条 7…矩形溝条部 8…補強部材 9…溝条 10…溝条 11…コンクリート材層 12…木片材 13…横棧 14…耐火ボー
ド 21…合板層 27…矩形溝条
部 28…補強部材 29…矩形埋込
洞部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一般家屋、
住宅等の各種建築物における床材、躯体壁等を頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成できるものとした発泡合成樹脂
製材とコンクリート材とを複合した複合建材及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合建材としては、発泡
合成樹脂製材による断熱材である例えば平面板状の発泡
ポリスチレンボードに対してセメントモルタル材を接着
させるものとして単にセメントモルタル材自体の接着力
によるか、あるいは接着剤を用いて接着させることによ
り発泡ポリスチレンボードとセメントモルタル材とを一
体化させていた。この接着剤としては例えば樹脂可溶性
のものや、合成ゴム粉末を配合させた樹脂非溶性のもの
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、発泡合成樹脂製材に対し単にセメント
モルタル自体の接着力による場合には、付着性能が非常
に弱いため、容易に剥離して亀裂が生じてしまう等の建
材として強度的な欠陥となるのであった。また、接着剤
を使用する場合には、接着剤自体の経時的な弾性率の変
化や組成変質等による劣化でもって接着力の維持耐久能
力が低減し、剥離状態が発生してしまう虞れがある。し
かも、上記した樹脂可溶性の接着剤を使用する場合に
は、発泡合成樹脂製材の一部を溶かしてしまうため、発
泡合成樹脂製材層とセメントモルタル層との間に空隙が
生じたり、発泡合成樹脂製材層の厚み幅に不均一性が生
じてしまう等亀裂や剥離の発生原因となるのである。一
方、上記した合成ゴム粉末を配合させた樹脂非溶性の接
着剤は、非常に高価であって複合建材に使用する場合に
は余り現実的でないものである等の問題点を有してい
た。さらに、従来の発泡合成樹脂製材を使用した複合建
材は、撓曲応力に対する座屈防止用の何等の補強措置も
施されていないため、特に床材として使用する場合に
は、強度的にも劣り、複合建材用の躯体壁等としても余
り汎用性がないものとなる等の問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、従来の複合建材に比
べて従来のような接着剤を不要としながらも発泡合成樹
脂製材に対するセメントモルタル材自体の付着能力を向
上させることで、剥離、亀裂等の発生を防止でき、しか
も強度的に優れたものとすると共に、床材、躯体壁等を
頑丈でしかも簡単且つ迅速に形成できるものとし、さら
に床材、躯体壁等として使用した場合等の複合建材に対
する撓曲応力による座屈を防止することにより強度的に
も優れたものとなる複合建材及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る複合建材にあっては、表裏両面の少
なくとも片側面に複数の溝条6(9)を凹設形成した発
泡合成樹脂製板材層2と、該各溝条6夫々の内部に配し
た網目状の溝条用ラス材3と、各溝条6(9)の開口部
を夫々覆うようにして片側面全体に張設した網目状の面
用ラス材4と、両ラス材3,4を埋め込むようにして積
層したセメントモルタル層5とを有することにある。ま
た、発泡合成樹脂製板材層2の複数の溝条6,9は、両
側面において夫々異なる開口幅をもって凹設形成され、
且つ一側面の溝条6と他側面の溝条9とが対向しないよ
うにして段違い状に夫々並列配置されたものとして構成
することができる。発泡合成樹脂製板材層2の溝条6,
9は、縦横に交差するようにして配置されているものと
して構成することができる。発泡合成樹脂製板材層2の
溝条6,9は、略蟻溝型、略逆T字型、略逆V字型に凹
設形成して、溝条用ラス材3が溝条6,9の溝奥部に配
されているものとして、また、断面略円形状に凹設形成
して、溝条用ラス材3が溝条6,9の円周壁面に沿って
略円筒状に配されているものとして夫々構成することが
できる。溝条6を有する片側面とは反対側の面には、各
溝条6に対向して木材製、コンクリートパネル材製、剛
性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材8
が内包状もしくは一側面が露呈する状態にして埋設され
ているものとして構成することができる。複合建材1を
構成する発泡合成樹脂製板材層2に木材製、コンクリー
トパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製材製
等の長尺細板状の複数の補強部材28が内包状もしくは
少なくとも一側面が露呈する状態にして埋設された構成
とすることができる。発泡合成樹脂製板材層2の少なく
とも片側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を有する構成とすることができる。一方、本発明に係る
複合建材の製造方法にあっては、複合建材1を構成する
発泡合成樹脂製板材層2の表裏両面の少なくとも片側面
に複数の溝条6(9)を並列にして凹設形成し、該各溝
条6(9)夫々の内部に各溝条サイズに対応した網目状
の溝条用ラス材3を配してから該溝条用ラス材3を埋め
込むようにしてセメントモルタル材を充填した後、該各
溝条6(9)の開口部を夫々覆うようにして片側面全体
に網目状の面用ラス材4を張設してから再度セメントモ
ルタル材を積層するか、もしくは各溝条6(9)夫々の
内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開口部を夫
々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を張設して
から、該両ラス材3,4を埋め込むようにしてセメント
モルタル材を充填してコンクリート材層11を積層する
ことにより発泡合成樹脂製板材とセメントモルタル材と
を一体化させたことにある。長尺細板状に形成された木
材製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、
段ボール材製等の複数の補強部材28と、長尺矩形柱状
の発泡合成樹脂製材とを交互に貼着一体化して全体を板
状に形成するものである。発泡合成樹脂製板材に対し長
尺細板状に形成された木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強
部材28を内包状もしくは一側面が露呈する状態にして
埋設させるものである。発泡合成樹脂製板材の少なくと
も片側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を貼着一体化したものである。
【0006】以上のように構成された本発明に係る複合
建材において、発泡合成樹脂製板材層2の側面に並列に
して凹設形成した複数の溝条6,9夫々の内部に配した
溝条用ラス材3は、溝条6,9内部においてセメントモ
ルタル層5全体を保持させる補強内筋部として作用し、
溝条6,9を介しての発泡合成樹脂製材層2とセメント
モルタル層5との付着力を向上させ、セメントモルタル
層5の剥離や亀裂等を防止させる。また、発泡合成樹脂
製板材層2の略蟻溝型、略逆T字型、略逆V字型さらに
は断面略円形状に凹設形成した溝条6,9により、前記
溝条用ラス材3を介しての発泡合成樹脂製材層2に対す
るセメントモルタル層5の食い込み保持力を強固なもの
とし、しかもセメントモルタル層5の剥離力に対する抜
脱係止作用として働かせ、溝条6,9内及び発泡合成樹
脂製板材層2面夫々のセメントモルタル層5を強固に一
体化させて、セメントモルタル層5表面にクラック等を
生じさせず、美麗な形成素材面を維持させる。さらに、
各溝条6に対向して内包状もしくは一側面が露呈する状
態にして埋設されている木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強
部材8により、複合建材1に対する撓曲応力による発泡
合成樹脂製板材層2、セメントモルタル層5の座屈変形
等を防止させる。そして、発泡合成樹脂製板材層2に対
し内包状もしくは少なくとも一側面が露呈する状態にし
て埋設されている木材製、コンクリートパネル材製、剛
性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材2
8と、発泡合成樹脂製材層2の片側面に貼着させた木材
製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段
ボール材製等の合板層21は、床材等として使用する場
合等の複合建材1に対し撓曲応力による座屈を防止さ
せ、強度を向上させる。一方、本発明に係る複合建材の
製造方法において、溝条6,9内部への溝条用ラス材3
の配設と、片側面全体への面用ラス材4の張設と、セメ
ントモルタル材の打設とにより特別な接着剤を不要とし
ながら例えば床材、躯体壁等となる複合建材1を頑丈で
しかも簡単且つ迅速に形成させる。さらに、発泡合成樹
脂製材層2への補強部材8,28の配設等によりモルタ
ル層形成のための煩雑なモルタル下地を形成する必要が
無く、床材、躯体壁等を軽量であるにも拘らず頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成させる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図1乃至図6において示される
第1の実施の形態における符号1は、例えば一般家屋、
住宅等の各種建築物において、躯体壁、床、屋根等の建
材を構成するようにした発泡合成樹脂製材とコンクリー
ト材とを結合した複合建材である。該複合建材1は、図
1、図2に示すように、例えば縦、横、高さのサイズが
約1800mm×900mm×100mm程度の薄板矩
形状のもので例えば発泡スチロール等の発泡合成樹脂製
板材層2の片側面に開口部が狭くて奥側が広幅な略蟻溝
形状による複数の溝条6を凹設形成してあり(図3参
照)、該各溝条6夫々の溝奥部内には金属細線を網目状
に形成した溝条用ラス材3を配し、各溝条6の開口部を
夫々覆うようにして片側面全体には、金属細線を網目シ
ート状に形成して躯体壁、屋根、床等のモルタル下地と
して使用する面用ラス材4を張設し、両ラス材3,4を
同時に埋め込むようにしてセメントモルタル層5を積層
させて構成してある。
【0008】また、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(a)に示すように、略逆T字型に凹設形成し
て溝奥部を広幅にすることで、溝条6の溝奥部に配され
る溝条用ラス材3の表面積を広くし、セメントモルタル
層5の剥離力に対する抜脱係止作用を向上させるように
しても良い。
【0009】さらに、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(b)に示すように、断面略円形状に凹設形成
して溝奥部を円筒曲面状にすることで、溝条6内に円周
壁面に沿って配されるよう溝条用ラス材3を円筒状にし
て形成することができ、表面積を更に広くし、セメント
モルタル層5の剥離力に対する抜脱係止作用を一層向上
させるようにしても良い。
【0010】また、発泡合成樹脂製板材層2の溝条6
は、図5(c)に示すように、略逆V字型に凹設形成し
て溝奥部を拡開状の略二股状の広幅にすることで、溝条
6の溝奥部に配される溝条用ラス材3の表面積を実質的
に広くし、セメントモルタル層5の剥離力に対する抜脱
係止作用を一層向上させるようにしても良い。
【0011】また、図4に示すように、発泡合成樹脂製
板材層2の溝条6を有する片側面とは反対側面には、各
溝条6に対向して長さ約1800mm、深さ約50m
m、幅員約12mmの矩形溝条部7を形成してあり、該
矩形溝条部7には例えば木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の例えば縦、
横、厚さのサイズが約1800mm×50mm×12m
m程度の細長板片状に形成した複数の補強部材8が嵌挿
され、該補強部材8の厚さに相当する一側面が露呈する
状態にして埋設されていている。尚、補強部材8を発泡
合成樹脂製板材層2に内包状態に埋設しても良い。
【0012】次に、第1の実施の形態における発泡合成
樹脂製材とコンクリート材とを結合した複合建材1の製
造方法の一例を説明するに、発泡合成樹脂製板材の表裏
両面の少なくとも片側面に複数の溝条6を並列にして凹
設形成し、該各溝条6夫々の内部に各溝条6サイズに対
応した網目状の溝条用ラス材3を配してから、該溝条用
ラス材3を埋め込むようにしてセメントモルタル材を充
填した後、該各溝条6の開口部を夫々覆うようにして片
側面全体に網目状の面用ラス材4を張設してから再度セ
メントモルタル材を積層することにより、発泡合成樹脂
製板層2とセメントモルタル層5とが一体化された複合
建材1が形成されるのである。あるいは、各溝条6夫々
の内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開口部を
夫々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を張設し
てから、該両ラス材3,4を埋め込むようにしてセメン
トモルタル材を積層することにより、発泡合成樹脂製板
層2とセメントモルタル層5とを一体化させた複合建材
1を形成しても良い。このようにして断熱効果を有する
発泡合成樹脂製板材層2はセメントモルタル層5と共に
容易に一体化できるのである。
【0013】また、図6には第2の実施の形態が示され
ており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部
分については同一の符号が付されることでその詳細な説
明は省略されている。この第2の実施の形態にあって
は、図6(a)に示すように、第1の実施の形態におけ
る発泡合成樹脂製板材層2の略蟻溝状の複数の溝条6を
夫々300mmの間隔で横方向の900mmの長さに沿
って設けると共に、該溝条6を形成した面に対して反対
側の面に溝条6の幅員よりも広い開口幅を有する溝条9
が形成されており、しかも、溝条6と溝条9とが側面か
ら見て段違い状となるように交互にずらして夫々並列配
置されているものである。
【0014】そして、図6(b)に示すように、各溝条
6夫々の内部に溝条用ラス材3を配し且つ各溝条6の開
口部を夫々覆うようにして片側面全体に面用ラス材4を
張設してからセメントモルタル材を積層させることでセ
メントモルタル層5を一体形成しておいて、これを型枠
として使用するのである。すなわち、セメントモルタル
層5が形成された溝条6側を躯体壁、天井、基礎等の内
装側として固定配置し、溝条9側を躯体壁、天井、基礎
等の外装側としてコンクリート材層11を形成するよう
にコンクリート材を打ち込むものであり、こうすること
でコンクリート材層11の形成後では型枠としての発泡
合成樹脂製板材層2自体を脱型する必要がなく、コンク
リート材層11、セメントモルタル層5等で発泡合成樹
脂製板材層2を挟持させるものとした型枠兼用躯体の一
部として利用することができる。尚、施工現場において
立枠構成した発泡合成樹脂製板材層2の両面の内装側
に、溝条用ラス材3、面用ラス材4を張設してのセメン
トモルタル層5を、外装側にコンクリート材層11を夫
々打ち込むこととしても良いものである。
【0015】さらに、この第2の実施の形態さらには前
記の第1の実施の形態において、図7に示すように、発
泡合成樹脂製板材層2の例えば一方の溝条6に対して直
角に交差するようにして一対の溝条10を縦方向の18
00mmの長さに沿って配置させても良い。
【0016】また、図8には第3の実施の形態が示され
ており、第1の実施の形態を示した図1と同一の構成部
分については同一の符号が付されることでその詳細な説
明は省略されている。この第3の実施の形態にあって
は、図8に示すように、第1の実施の形態における発泡
合成樹脂製板材層2の溝条6には前記溝条用ラス材3の
替わりに木片材12を挿入させてから横棧13を釘等に
よって打着した後、耐火ボード14を張設する一方、発
泡合成樹脂製板材層2の反対側の面の溝条9には溝条用
ラス材3と面用ラス材4とを配してセメントモルタル材
を充填してコンクリート材層11を形成した構成とした
ものである。この場合、横棧13は発泡合成樹脂製板材
層2の表面に配置されていて、耐火ボード14は横棧1
3の厚みの空間を保持して横棧13に固定されているの
である。このようにして断熱効果を有する発泡合成樹脂
製板材層2はコンクリート材層11、耐火ボード14等
をも共に一体化できるのであり、従来のようにモルタル
下地を別に作る必要がなくなり、現場における躯体壁施
工を簡単に行なわせるのである。
【0017】また、図9乃至図13には第4の実施の形
態が示されており、第1の実施の形態を示した図1と同
一の構成部分については同一の符号が付されることでそ
の詳細な説明は省略されている。この第4の実施の形態
にあっては第1の実施の形態における複合建材1を構成
する断熱材である発泡合成樹脂製板材層2に木材製、コ
ンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、好ましく
は再生したリサイクル段ボール材製等の長尺細板状の複
数の補強部材28が内包状もしくは少なくとも一側面が
露呈する状態にして埋設されており、床材として使用す
る場合の強度を向上させ、例えば座屈等の変形を防止す
るようにしてある。
【0018】すなわち、図9に示すように、発泡合成樹
脂製板材層2を長尺な複数のブロック片2A,2B,2
C・・・に分割し、各ブロック片2A,2B,2C・・
・の間に長尺細板状の補強部材28を夫々介在させて接
着固定させてある。このようにして、長尺細板状の複数
の補強部材28と、長尺矩形柱状の発泡合成樹脂製材層
2とを交互に貼着一体化して全体を板状に形成するもの
である。また、図10に示すように、発泡合成樹脂製板
材層2のいずれかの側面には薄板状の木材製、コンクリ
ートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等
の合板層21を貼設してあるものとしても良いものであ
る。
【0019】また、図11に示すように、発泡合成樹脂
製板材層2の一側面に長さ約1800mm、深さ約50
mm、幅員約12mmの複数の矩形溝条部27を形成
し、該各矩形溝条部27には例えば木材製、コンクリー
トパネル材製、剛性材製、鉄性材製、リサイクル利用の
段ボール材製等の矩形溝条部27形状に対応して例えば
縦、横、厚さのサイズが約1800mm×50mm×1
2mm程度の細長板片状に形成した複数の補強部材28
が夫々嵌挿されており、該補強部材28の厚さに相当す
る一側面が露呈する状態にして埋設固定されている。そ
して、発泡合成樹脂製板材層2の補強部材2が露呈して
いない側面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材
製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層21
を貼設してある。さらにはまた、図13に示すように、
この合板層21を発泡合成樹脂製板材層2の両側面に貼
設しても良い。
【0020】さらに、図12に示すように、発泡合成樹
脂製材層2に長尺細板状の複数の補強部材28を、発泡
合成樹脂製材層2自体に形成した矩形埋込洞部29に内
包状に埋設し、いずれかの側面には薄板状の木材製、コ
ンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール
材製等の合板層21を貼設して構成することも可能なも
のである。
【0021】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る複合建材によれ
ば、従来の複合建材に比して、発泡合成樹脂製材層2に
対するセメントモルタル層5自体の付着能力が向上し、
剥離、亀裂等の発生を防止でき、しかも、床材、躯体壁
等として使用する場合等に対し、撓曲応力による座屈を
防止することができ、床材、躯体壁等を強度的に優れた
頑丈堅固な複合建材とすることができる。
【0022】また、発泡合成樹脂製板材層2に対し略蟻
溝型、略逆T字型、略逆V字型、断面略円形状の溝条
6,9を凹設形成したので、該溝条6,9の開口幅より
も広い空隙内に溝条用ラス材3を臨ませることにより、
該溝条用ラス材3を介しての発泡合成樹脂製材層2に対
するセメントモルタル層5の食い込み保持力を一層強固
なものとすることができる。すなわち、溝条用ラス材
3、面用ラス材4を介しての溝条6,9内及び発泡合成
樹脂製板材層2面夫々のセメントモルタル層5を強固に
一体化させることができ、外部からの衝撃、振動その他
によってもセメントモルタル層5表面にクラック等を生
じさせないのであり、美麗な形成素材面を長期に亙って
維持することができるものである。
【0023】さらに、各溝条6,9に対向して内包状も
しくは一側面が露呈する状態にして埋設されている木材
製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段
ボール材製等の複数の補強部材8により、複合建材1に
対する撓曲応力によるセメントモルタル材の座屈変形等
を防止させることができる。
【0024】本発明に係る複合建材の製造方法によれ
ば、従来のような接着剤を不要としながらも強度的に優
れたものとすることができ、床材、躯体壁等を頑丈でし
かも簡単且つ迅速に形成することができる。
【0025】すなわち、溝条6,9内部への溝条用ラス
材3の配設と、発泡合成樹脂製材層2片側面全体への面
用ラス材4の張設と、セメントモルタル材の打設とによ
り特別な接着剤を不要としながら発泡合成樹脂製板材と
セメントモルタル材とを一体状に形成するので、床材、
躯体壁等を頑丈でしかも簡単且つ迅速に形成でき、多用
途に利用できる建材として極めて有効なものとできる。
【0026】さらに、発泡合成樹脂製材層2への補強部
材8の配設等によりモルタル層形成のための煩雑なモル
タル下地を形成する必要が無く、床材、躯体壁等を軽量
であるにも拘らず頑丈でしかも簡単且つ迅速に形成でき
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面の少なくとも片側面に複数の溝
    条を凹設形成した発泡合成樹脂製板材層と、該各溝条夫
    々の内部に配した網目状の溝条用ラス材と、各溝条の開
    口部を夫々覆うようにして片側面全体に張設した網目状
    の面用ラス材と、両ラス材を埋め込むようにして積層し
    たセメントモルタル層とを有することを特徴とする複合
    建材。
  2. 【請求項2】 発泡合成樹脂製板材層の複数の溝条は、
    両側面において夫々異なる開口幅をもって凹設形成さ
    れ、且つ一側面の溝条と他側面の溝条とが対向しないよ
    うにして段違い状に夫々並列配置されている請求項1記
    載の複合建材。
  3. 【請求項3】 発泡合成樹脂製板材層の溝条は、縦横に
    交差するようにして配置されている請求項1または2記
    載の複合建材。
  4. 【請求項4】 発泡合成樹脂製板材層の溝条は、略蟻溝
    型、略逆T字型、略逆V字型に凹設形成してあり、溝条
    用ラス材が溝条の溝奥部に配されている請求項1乃至3
    のいずれか記載の複合建材。
  5. 【請求項5】 発泡合成樹脂製板材層の溝条は、断面略
    円形状に凹設形成してあり、溝条用ラス材が溝条の円周
    壁面に沿って略円筒状に配されている請求項1乃至3の
    いずれか記載の複合建材。
  6. 【請求項6】 溝条を有する片側面とは反対側の面に
    は、各溝条に対向して木材製、コンクリートパネル材
    製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強
    部材が内包状もしくは一側面が露呈する状態にして埋設
    されている請求項1または3乃至5のいずれか記載の複
    合建材。
  7. 【請求項7】 複合建材を構成する発泡合成樹脂製板材
    に木材製、コンクリートパネル材製、剛性材製、鉄性材
    製、段ボール材製等の長尺細板状の複数の補強部材が内
    包状もしくは少なくとも一側面が露呈する状態にして埋
    設されていることを特徴とする複合建材。
  8. 【請求項8】 発泡合成樹脂製板材の少なくとも片側面
    には薄板状の木材製、コンクリートパネル材製、剛性材
    製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層を有する請求項
    7記載の複合建材。
  9. 【請求項9】 複合建材を構成する発泡合成樹脂製板材
    の表裏両面の少なくとも片側面に複数の溝条を並列にし
    て凹設形成し、該各溝条夫々の内部に各溝条サイズに対
    応した網目状の溝条用ラス材を配してから該溝条用ラス
    材を埋め込むようにしてセメントモルタル材を充填した
    後、該各溝条の開口部を夫々覆うようにして片側面全体
    に網目状の面用ラス材を張設してから再度セメントモル
    タル材を積層するか、もしくは各溝条夫々の内部に溝条
    用ラス材を配し且つ各溝条の開口部を夫々覆うようにし
    て片側面全体に面用ラス材を張設してから、該両ラス材
    を埋め込むようにしてセメントモルタル材を充填してコ
    ンクリート材層を積層することにより発泡合成樹脂製板
    材とセメントモルタル材とを一体化させることを特徴と
    した複合建材の製造方法。
  10. 【請求項10】 長尺細板状に形成された木材製、コン
    クリートパネル材製、剛性材製、鉄性材製、段ボール材
    製等の複数の補強部材と、長尺矩形柱状の発泡合成樹脂
    製材とを交互に貼着一体化して全体を板状に形成するこ
    とを特徴とした複合建材の製造方法。
  11. 【請求項11】 発泡合成樹脂製板材に対し長尺細板状
    に形成された木材製、コンクリートパネル材製、剛性材
    製、鉄性材製、段ボール材製等の複数の補強部材を内包
    状もしくは一側面が露呈する状態にして埋設させること
    を特徴とした複合建材の製造方法。
  12. 【請求項12】 発泡合成樹脂製板材の少なくとも片側
    面には薄板状の木材製、コンクリートパネル材製、剛性
    材製、鉄性材製、段ボール材製等の合板層を貼着一体化
    した請求項9乃至11のいずれか記載の複合建材の製造
    方法。
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