JPH1132369A - 携帯型通信装置のセキュリティシステムおよび携帯型通信装置 - Google Patents

携帯型通信装置のセキュリティシステムおよび携帯型通信装置

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JPH1132369A
JPH1132369A JP9182318A JP18231897A JPH1132369A JP H1132369 A JPH1132369 A JP H1132369A JP 9182318 A JP9182318 A JP 9182318A JP 18231897 A JP18231897 A JP 18231897A JP H1132369 A JPH1132369 A JP H1132369A
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communication device
function
lock
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key
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JP9182318A
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Yoshitomo Ishii
良知 石井
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック手段を設定しない状態で盗難されて
も、盗難者の使用を制限することのできる携帯型通信装
置のセキュリティシステムを提供する。 【解決手段】 留守録手段と、「発信機能」や「電話帳
機能」等の各種機能を操作する操作部9と、各種機能の
ロックを設定/解除するロック手段/ロック解除手段を
備えた携帯型通信装置1に対して、外部の通信装置Zか
ら発信することにより、留守録手段を起動させ他の通信
装置Zと通信状態としたときに、他の通信装置Zの遠隔
操作でロック手段を作動可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他の通信機器から
の遠隔操作(リモコン操作)によって、ダイヤルロック
や電話帳ロック等の各種動作を行うことが可能な携帯型
通信装置のセキュリティシステムおよび携帯型通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すような携帯型通信
装置51が提案されている。携帯型通信装置51は、操
作部52を有している。操作部52は、電話番号入力等
を行うための番号入力キー53と、その他の各種機能を
使用する際に入力操作を行う機能キー54と、入力操作
内容を表示するための表示部55を有している。なお、
機能キー54は、番号入力キー53と併用して使用する
場合もある。
【0003】このような携帯型通信装置51は、屋外に
携帯して使用するという性質上、盗難の被害に遭う危険
性が高い。ユーザーは、携帯型通信装置51を他人に盗
難され、この盗難者に使用されてしまうと、その使用料
を事業者より請求されることとなる。そのため、携帯型
通信装置51には、万が一、盗難されても盗難者が発信
できないためのセキュリティ機能として、ダイヤルロッ
ク機能が設けられている。
【0004】ダイヤルロック機能とは、発信動作を行う
際に操作する発信ボタン54aにロックを掛けて使用不
可にしてしまう機能である。ダイヤルロック機能は、操
作部52の番号入力キー53を用いて所定のキー入力操
作、例えば、「#」「1」、ユーザーの設定した暗証番
号「****」を順番に入力することによって設定され
る。また、ダイヤルロック機能は、例えば、「#」
「2」に続いて暗証番号「****」を入力することに
よって解除される。携帯型通信装置51は、ダイヤルロ
ック機能が設定されている間は、発信ボタン54aの操
作が使用不可となり、発信動作を行うことができない。
したがって、盗難者が使用しようとしても、ダイヤルロ
ック機能が設定されていれば、盗難者がダイヤルロック
機能の解除方法及びユーザーの暗証番号「****」を
知らなければ発信することができない。
【0005】また、携帯型通信装置51には、各種のデ
ータを格納しておくメモリー部が設けられており、この
メモリー部を利用した各種機能、例えば電話帳機能、リ
ダイヤル機能、コールバック機能等が備えられている。
電話帳機能は、携帯型通信装置51を個人の手帳代わり
に使用することが可能な機能であって、知人等の電話番
号やユーザー本人の銀行口座、暗証番号等のプライベー
トな秘密情報をメモリー部に格納し、必要に応じて表示
部55に表示させるという用途に用いられている。その
ため、メモリー部内に格納された秘密情報を他人に知ら
れないためのセキュリティ機能として、携帯型通信装置
51には、メモリー部内の秘密情報を表示部55に表示
させないための電話帳ロック機能が設けられている。
【0006】また、リダイヤル機能は、既に発信した相
手に対して再ダイヤルする場合に使用する機能である。
すなわち、電話番号入力操作を行った際に、その電話番
号はメモリー部に記憶される。同じ相手に再ダイヤルす
る際には、例えば、呼出ボタン54bを押した後に発信
ボタン54aを押すと、自動的にメモリー部に記憶され
た電話番号で発信されるものである。したがって、リダ
イヤル機能は、同じ電話番号を再度入力する手間を省く
効果を有している。しかしながら、他人に通信相手を知
られたくない場合もあるので、リダイヤル機能を使用不
可とするためのリダイヤルロック機能が設けられてい
る。
【0007】さらに、コールバック機能は、相手からか
かってきた通信に対して、自らかけ直したい場合に使用
する機能で、他の通信機器の発信により通信が開始した
際に、相手の電話番号をメモリー部に記憶しておき、こ
の相手に通信する際に、例えばメニューボタン54cを
押した後に「1」を入力し、さらに発信ボタン54aを
押すと、メモリー部に記憶された電話番号で発信される
ものである。携帯型通信装置51には、コールバック機
能を使用不可とするためのコールバックロック機能が設
けられている。
【0008】このように、携帯型通信装置51には、各
種の機能が設けられていると共に、これらの各種機能を
使用不可とするロック手段が設けられている。これによ
って、携帯型通信装置51は、盗難に遭っても盗難者に
自由に発信操作されたり、また、秘密情報を見られたり
しないですむようになっている。
【0009】なお、外出先等からリモコン操作により在
宅モードを留守モードに切り換える留守番電話が知られ
ている(特開昭62−51862号公報参照)。この留
守番電話は、ダイヤル呼び出しを所定時間続け、次に暗
証番号を送った後、留守モード設定コマンド信号を送る
ことにより留守モードを設定している。
【0010】また、PHSにおいては、複数の社員に電
話機端末を貸与した際に、業務用以外の私用電話に利用
されるのを防止するため暗証番号を利用するものも知ら
れている(特開平8−331645号公報参照)。この
移動電話装置では、暗証番号判断手段により入力暗証番
号と登録暗証番号とが一致するか否かを判断しかつ電話
番号判断手段により、入力される電話番号と登録電話番
号とが一致するか否かを判断している。そして不一致の
ときは、移動電話装置を使用不能としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た携帯型通信装置51の場合、ロック手段は、ユーザー
が所定のキー入力操作をすることにより設定されるが、
ユーザーが携帯型通信装置51を盗難された時点で、必
ずしもロック手段が設定されているとは限らない。ユー
ザーがロック手段を設定せずに携帯型通信装置51を盗
難されたとすると、ユーザーは盗難者が携帯型通信装置
51を勝手に使用した分の使用料の支払わなくてはなら
なくなり、セキュリティ上問題が生じている。
【0012】なお、ユーザーが、盗難されたことを早期
に発見し、事業者に連絡した場合は、事業者が携帯型通
信装置51の使用を停止する措置を講じることが可能で
あるが、事業者が連絡を受けて使用停止の措置を講じる
までに多少の時間を要するため、少なくともその間に使
用された分の使用料の支払い義務は生じてしまう。ま
た、事業者側から携帯型通信装置51の使用停止の措置
を講じたとしても、電話帳機能やリダイヤル機能及びコ
ールバック機能でメモリー部に記憶された秘密情報の漏
洩に関しては防止できないという問題が生じている。
【0013】また、特開昭62−51862号公報記載
の留守番電話は、留守モードの設定が遠隔操作で行える
というだけのもので、例えば、第三者が勝手に使用する
のを防止する機能を有しているものではない。さらに、
特開平8−331645号公報記載の移動電話装置で
は、電話番号および暗証番号の一致によって初めて通信
が可能となるため、盗難対策にはなるが、ユーザー自身
にとっては不便なものとなり、通常の携帯端末機には使
用できない。
【0014】本発明の目的は、上述した問題に鑑みて、
ユーザーがロック手段を設定していない状態で、他人に
携帯型通信装置を盗難された場合においても、理不尽な
使用料の支払いやメモリー部に記憶されている秘密情報
の漏洩等を防止することが可能な、携帯型通信装置のセ
キュリティシステムおよび携帯型通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の携帯型通信装置のセキュリティシス
テムは、外部からの着信内容を記録する留守録手段と、
各種機能を動作させるための操作部と、所定の操作を行
うことにより特定の機能をロックするロック手段と、こ
のロック手段を所定の操作を行うことにより解除するロ
ック解除手段とを備えた携帯型通信装置に対して、他の
通信装置から発信することにより、留守録手段を起動さ
せ他の通信装置と通信状態としたときに、他の通信装置
の遠隔操作でロック手段を作動可能としている。
【0016】また、請求項2記載の携帯型通信装置のセ
キュリティシステムは、請求項1記載の発明に加えて、
操作部は、各種機能を動作させると共に特定の機能をロ
ックしまたは解除する入力キーを有し、ロック手段及び
ロック解除手段を作動させるには、ユーザーが任意に設
定する暗証番号を含むキー入力操作が用いられることと
なっている。さらに、請求項3記載の携帯型通信装置の
セキュリティシステムは、請求項1または2記載の発明
に加えて、留守録手段は、留守録がオンされていないと
き、他の通信装置からの呼出信号を着信した状態で所定
時間が経過または所定回数の呼び出しがなされると他の
通信装置と通信状態となるように設定可能とされ、ロッ
ク手段は、携帯型通信装置から他の通信装置に向けて呼
出信号を送信する発信機能をロックするようになってい
る。
【0017】また、請求項4記載の携帯型通信装置のセ
キュリティシステムは、請求項1,2または3記載の発
明に加えて、電話番号等の情報を記憶するメモリー部
と、メモリー部に記憶された情報を表示する表示部とを
備え、所定の操作を行うことによりメモリー部内の情報
を表示部に表示させる電話帳機能を有していると共に、
ロック手段は、電話帳機能をロックするようになってい
る。さらに、請求項5記載の携帯型通信装置のセキュリ
ティシステムは、請求項1,2,3または4記載の発明
に加えて、操作部で電話番号を入力して他の通信装置と
通信する際に、電話番号を記憶する記憶手段を有し、所
定の操作を行うことによって電話番号を記憶手段から呼
び出して他の通信装置と再通信するリダイヤル機能を有
すると共に、ロック手段は、リダイヤル機能をロックす
るようになっている。
【0018】また、請求項6記載の携帯型通信装置のセ
キュリティシステムは、請求項5記載の発明に加えて、
発信者通知を許可状態とした他の通信装置からの呼出信
号を着信した際に、発信者通知に基づき入手した他の通
信装置の電話番号を記憶手段に記憶し、所定の操作を行
うことによって電話番号を記憶手段から呼び出して他の
通信装置と再通信するコールバック機能を有すると共
に、ロック手段は、コールバック機能をロックするよう
になっている。
【0019】また、請求項7記載の携帯型通信装置は、
上述した目的に鑑みて、外部からの着信内容を記録する
留守録手段と、各種機能を動作させるための操作部と、
所定の操作を行うことにより特定の機能をロックするロ
ック手段と、このロック手段を所定の操作を行うことに
より解除するロック解除手段とを備えた携帯型通信装置
において、他の通信装置からの着信により留守録手段が
起動させられ、他の通信装置の遠隔操作でロック手段が
作動可能とされている。
【0020】請求項1記載の発明によれば、他の通信装
置から留守録手段を起動させて携帯型通信装置と通信
し、この通信状態で遠隔操作によってロック手段を作動
させることが可能となっている。そのため、ユーザー
は、ロック手段を設定しない状態で携帯型通信装置を盗
難されたとしても、公衆電話等の他の通信装置から遠隔
操作でロック手段を作動させることが可能となってい
る。また、請求項2記載の発明によれば、ロック手段及
びロック解除手段には、ユーザーが任意に設定する暗証
番号を含むキー入力操作が必要となるので、他の通信装
置から他人が通信し留守録モードとなった際に、その他
人がユーザーの暗証番号を知らなければ、誤って遠隔操
作でロック手段を作動させることがない。
【0021】さらに、請求項3記載の発明によれば、請
求項1または2記載の発明に加えて、ロック手段は、発
信機能をロックするので、ユーザーがロック手段を設定
しない状態で携帯型通信装置を盗難されたとしても、遠
隔操作で携帯型通信装置に発信規制をかけることができ
る。そのため、ユーザーが携帯型通信装置に通信し、所
定の操作でロック手段を作動させれば、仮に盗難者が携
帯型通信装置を使用しようとしてもロック手段を解除し
ない限り、勝手な発信操作をすることができない。ま
た、留守録がオンされていなくても、遠隔操作により留
守録手段をオンできるので、確実にロック手段を作動さ
せることができる。
【0022】また、請求項4,5及び6記載の発明によ
れば、遠隔操作で作動可能なロック手段は、電話帳機
能、リダイヤル機能及びコールバック機能をそれぞれロ
ックするものとなっているので、ユーザーがロック手段
を設定しない状態で携帯型通信装置を盗難されたとして
も、他の通信装置からロック手段を作動させ、ユーザー
のプライバシーに関する秘密情報を知られないようにす
ることが可能である。
【0023】また、請求項7記載の発明によれば、他の
通信装置から留守録手段を起動させ、遠隔操作で特定の
機能をロックするロック手段を作動することが可能なの
で、万が一、発信機能や電話帳機能等にロックをかけな
い状態で盗難にあった場合でも、遠隔操作でロック手段
を作動させることにより、盗難者の使用に制限をかける
ことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の携帯型通信装置のセキュ
リティシステムおよび携帯型通信装置の実施の形態につ
いて、図1から図5を用いて説明する。
【0025】本発明の携帯型通信装置のセキュリティシ
ステムを実施した携帯端末機1は、屋外に携帯して使用
したり、あるいはコードレス電話の子機として使用され
るPHS(Personal Handyphone system)型の留守録機
能付き電話装置となっており、ユーザーが片手で容易に
保持及び操作できる大きさで形成されている。
【0026】携帯端末機1の外観構造は、図1に示すよ
うに、本体部2と、本体部2の下端部分に一端を回動自
在に支承されたフラップ部3と、本体部2の上端部分か
ら伸縮自在に突出されたアンテナ4を有している。ま
た、本体部2の表面には、受話スピーカー5と、キー入
力された電話番号等の入力操作内容やその他の情報を表
示する表示部6と、プッシュ式の操作キーで形成された
番号入力キー7及び機能入力キー8からなる操作部9
と、送話マイク10とが配置されている。
【0027】さらに、本体部2の裏側には、充電式の電
源11(図2参照)が装填されるようになっている。さ
らに、本体部2の内部には、図3に示すように、制御系
回路12及び通話系回路13からなる通信制御回路14
と、外部からの呼出信号が入力した際に着信したことを
ユーザーに知らせるための警報手段としての発音装置1
5及びバイブレーター16とが設けられている。
【0028】番号入力キー7は、電話したい相手の電話
番号の入力操作の際や、ユーザー本人の氏名及び電話番
号登録の際や、その他各種機能を使用する際に使用され
る暗号を入力する際に使用するものとなっており、図1
に示すように、「1」〜「0」の10種類の数字キー
と、「*」キー及び「#」キーの2種類の記号キーから
なる12種類の入力キーで構成されている。なお、番号
入力キー7は、ユーザー本人の氏名や知人の氏名等を文
字入力する際には、「文字」キーとしても使用されるこ
ととなる。
【0029】また、機能入力キー8は、CPU17を各
種機能に合わせて起動させるためのスイッチ部材となっ
ており、「電源」キー、「呼出」キー、「メモリー」キ
ー、「機能」キー、「クリアー」キー、「メニュー」キ
ー、「発信」キー、「終了」キーからなっている。「電
源」キーは、電源を投入/切断するためのものである。
「呼出」キーは、後述するメモリー部19に格納してあ
る各種データを表示部6に表示させるためのものであ
る。「機能」キーは、「留守録機能」や、「コールバッ
ク機能」や、「リダイヤル機能」を呼び出したり、各種
機能にロックをかけたり、逆にロックを解除する際に使
用するものである。「クリアー」キーは、表示部6に表
示された内容をメモリー部19から消去するためのもの
である。「メニュー」キーは、ユーザーが各種機能の内
容及び操作方法を知るために、各種機能の内容及び操作
方法を表示部6に表示させるためのものである。「発
信」キーは、発信動作を開始させるためのものである。
「終了」キーは、通信を終了するためのものである。
【0030】また、表示部6は、液晶画面で形成されて
おり、操作部9で行われた入力操作内容、すなわち入力
した相手方の電話番号や、また、充電式の電源11の残
量や、通信基地局29からの電波の受信状況等の各種情
報が、文字や数字や図等で表示されるようになってい
る。
【0031】また、フラップ部3は、携帯端末機1を持
ち運ぶ際に操作部9が誤って何かに触れて誤動作するの
を防止するためのもので、操作部9に対して開閉自在に
形成されている。すなわち、フラップ部3は、操作部9
を操作する際に開き、携帯端末機1の使用を終了する際
に閉じるための蓋状部材で形成されている。フラップ部
3は、図2に示すように、支点部3aを回転中心として
略180°回動するようになっている。そして、フラッ
プ部3を本体部2側に回動させた状態、すなわちフラッ
プ部3を閉じた状態で番号入力キー7及び機能入力キー
8と対向する部分には、凹部3bが形成されており、番
号入力キー7及び機能入力キー8は凹部3b内に収まる
ようになっている。なお、フラップ部3は、携帯端末機
1が通信状態となっているときに閉めると通信が切断さ
れるように、通信OFFスイッチの機能を有している。
【0032】携帯端末機1内部に配置された通信制御回
路14は、図3に示すように、制御系回路12と、通話
系回路13から構成されている。制御系回路12は、C
PU17と、このCPU17と各々接続されているタイ
マー部18、メモリー部19、警報切り換え部20、モ
ード切り換え部21、表示用RAM22及び留守録用R
AM23から構成されている。一方、通話系回路12
は、RF(高周波)部24と、モデム25と、TDMA
(Time Division Multiple Access )処理部26と、ス
ピーチコーデック27と、PCMコーデック28から構
成されており、それぞれCPU17に接続されている。
【0033】CPU17には、通話系回路13各部の動
作制御をするシステムプログラムが内蔵記憶されてい
る。また、CPU17には、電話番号入力等の入力操作
を行うための操作部9が接続されていると共に、操作部
9で入力操作した内容を表示する表示部6が接続されて
いる。そのため、CPU17は、通話系回路13で得ら
れた情報、例えば、通信基地局29からの電波の状況等
の善し悪しや、操作部9での入力内容等を表示部6に表
示させるようになっている。また、CPU17は、電源
11から電源の残量の情報を得るようになっており、残
量が少なくなると表示部6に表示させるようにしてい
る。
【0034】なお、電話番号入力の際、番号入力キー7
で入力された数字は、一旦、表示用RAM22に書き込
まれた後、表示部6に表示されるようになっている。ユ
ーザーは、電話をかけたい相手の電話番号を入力した
後、表示部6でその電話番号が正確かどうかを確認して
から機能入力キー8の「発信」キーで発信動作を開始す
ることができるようになっている。表示部6に表示され
た番号が誤りである場合は、「クリアー」キーで消去し
再度入力操作をすることとなる。
【0035】また、CPU17には、図4に示すよう
に、「発信機能」、「電話帳機能」、「リダイヤル機
能」及び「コールバック機能」の各種機能をロックする
ロック手段がプログラムとして組込まれている。なお、
CPU17のロック手段を起動させるには、操作部9で
所定の入力操作を行うこととなるが、このキー入力操作
にはユーザーの暗証番号が含まれている。そのため、ロ
ック手段を起動させるには、ユーザーの暗証番号を知っ
ている必要がある。
【0036】「発信機能」とは、他の通信装置に対して
呼出信号を発信して通信を開始させる機能のことをい
う。この「発信機能」をロックした状態とすると、携帯
端末機1から他の通信装置に対して発信動作をすること
ができなくなる。
【0037】また、「電話帳機能」とは、メモリー部1
9に格納した電話番号を表示部6に表示させると共に、
表示部6に表示させた状態で「発信」キーを押すことに
より、この電話番号の相手先に通信を開始することが可
能な機能をいう。「電話帳機能」をロックした状態とす
ると、メモリー部19に格納した電話番号を表示部6に
表示させることが出来なくなる。
【0038】また、「リダイヤル機能」とは、「発信機
能」を用いて他の通信装置と通信し終わった後、再度同
じ相手に電話をかける際に使用する機能である。具体的
には、まず、1回目の通信の際に入力した相手方の電話
番号が、記憶手段としての表示用RAM22に記憶され
る。ユーザーは、「呼出」キーを押すことにより表示用
RAM22に記憶された電話番号を表示部6に表示さ
せ、この状態で「発信」キーを押すことにより同じ相手
に通信することができるようになっている。
【0039】このように「リダイヤル機能」を用いて再
ダイヤルを行うと、同じ電話番号を2度入力するという
手間を省くことができる。なお、「リダイヤル機能」を
ロックした状態とすると、表示用RAM22に記憶され
た電話番号、すなわちユーザーが以前に電話を掛けた相
手の電話番号が表示部6に表示されないので、携帯端末
機1でどこに電話を掛けたかを知ることができない。
【0040】さらに、「コールバック機能」とは、相手
方からの呼出信号に呼応して始めた通信が終了した後、
再度同じ相手と通信したい場合に使用する機能である。
具体的には、まず、発信者通知を許可状態としている外
部通信装置から呼出信号が着信され通信を開始した際
に、外部通信装置から入手した外部通信装置の電話番号
を表示用RAM22に格納する。ユーザーは、「呼出」
キーを押すことにより表示用RAM22に記憶された電
話番号を表示部6に表示させ、この状態で「発信」キー
を押すことにより同じ相手に自分から通信を開始するこ
とができるようになっている。
【0041】このように、「コールバック機能」を用い
ると、相手の電話番号を控えておかなくとも、再度自分
から電話をかけることができることとなる。なお、「コ
ールバック機能」をロックした状態とすると、表示用R
AM22に記憶された電話番号、すなわちユーザー宛て
に電話を掛けてきた相手の電話番号が表示部6に表示さ
れないので、携帯端末機1にどこから電話がかかってき
たかを知ることができない。
【0042】また、これら各種の機能のロック状態を解
除するロック解除手段も、プログラムとして組込まれて
いる。また、ロック解除手段を起動させるときにも、同
様に操作部9でユーザーの暗証番号入力を含む所定の入
力操作を行うこととなる。そのため、ロック解除手段を
起動させるには、ユーザーの暗証番号を知っている必要
がある。
【0043】また、CPU17は、「通常モード」用の
起動プログラムと「留守録モード」用の起動プログラム
の2つの起動プログラムを有しており、各モードによっ
て、起動方式が異なるように設定されている。すなわ
ち、CPU17は、「留守録モード」では、外部からの
呼出信号が着信し所定時間を経過しまたは所定回数の呼
び出しがなされると、通話系回路13に対して外部から
の着信信号を受信するように命令する。これによって、
外部通信装置から電話をかけると、所定の時間経過後に
通信可能となり、メッセージを録音することができる。
なお、このメッセージは、メモリー部19に記憶され
る。
【0044】一方、「通常モード」では、CPU17
は、外部からの呼出信号が着信し所定の時間が経過して
も、通話系回路13に対して通信許可の命令を出さな
い。したがって、ユーザーは、呼出信号が着信している
間に機能入力キー8の「発信」キーを操作しないと通信
がなされないこととなる。しかしながら、これでは、
「留守録モード」を設定していない場合には、外部通信
機器から通信することが不可能となってしまう。そこ
で、本実施の形態によれば、呼出信号着信時より「留守
録モード」の所定の時間の約3倍の時間が経過した後、
「留守録機能」が作動するようにCPU17が設定され
ている。これによって、携帯端末機1は、「留守録モー
ド」を設定していない状況であっても、遠隔操作で通信
可能となる。
【0045】なお、タイマー部18は、表示部6に現在
時刻を表示するするための時計が内蔵されていると共
に、通話系回路13に外部から呼出信号が入力された際
に、呼出信号を検出しその時間長を計測するようになっ
ている。タイマー18は、現在時刻や呼出信号の時間長
等の情報を常時CPU17に伝送している。
【0046】なお、「留守録モード」は、操作部9の機
能入力キー8の入力キー操作によって設定/解除するよ
うになっている。すなわち、「留守録モード」設定/解
除のキー入力操作があると、CPU17は「留守録モー
ド」もしくは「通常モード」となる。上述したように、
「留守録モード」では、他の通信装置から携帯端末機1
へ電話をかけた際に、短時間で「留守録機能」が作動す
ることとなる。一方、「留守録モード」に比して3倍の
時間はかかるが、「通常モード」であっても、「留守録
機能」は作動する。このように「留守録機能」が作動す
ると、携帯端末機1は、外部からの着信信号を受信し、
外部通信機と通信状態となる。
【0047】なお、このとき、当該携帯端末機1から
は、通信状態となっている相手方の通信装置に対して、
「留守録応答」となっている旨を伝えるためのメッセー
ジが送信される。すなわち、携帯端末機1は、留守録用
RAM23に予め記憶されている留守録メッセージを、
CPU17から通話系回路13の各部に伝達させ、通話
系回路13の各部で所定の処理をしてアンテナ4を介し
て送信する。そして、所定時間経過後、メッセージ終了
の旨の合図を出すと共に、この合図終了後からは、相手
方からメッセージを送信可能な状態とする。
【0048】なお、相手方から発信されたメッセージ
は、留守録用RAM23に記憶され格納される。この留
守録用RAM23に格納されたメッセージは、操作部9
で所定の入力操作を行うことにより受話スピーカー5か
ら出力することができる。また、相手方からのメッセー
ジが文字情報で送信されてきた場合は、メッセージは操
作部9で所定の操作を行うことにより表示部6に文字情
報として表示することができる。
【0049】このように、携帯端末機1は、外部通信機
器からは常に「留守録機能」を作動させることにより通
信可能な状態とすることができる。なお、通信状態とな
ったときに、外部通信機器を用いて遠隔操作で所定のキ
ー入力操作を行うと、その操作内容に合わせた暗号が通
話系回路13よりCPU17に入力される。これによっ
て、CPU17は、暗号に合わせた制御命令を各部に出
力する。すなわち、例えば、外部通信機器より「留守録
モード」の設定をしたい場合には、それに合わせたキー
入力操作を外部通信機器により行うことにより「留守録
モード」が設定される。また、「留守録モード」の解除
も設定可能である。
【0050】また、このように「留守録機能」を用いて
遠隔操作により、入力操作の可能な機能としては、他に
「発信機能」、「電話帳機能」、「リダイヤル機能」及
び「コールバック機能」のロック手段の作動/解除があ
る。なお、このロック手段の作動/解除を遠隔操作です
る場合、上述した操作部9で行うのと同様に、暗証番号
の入力操作も含まれるので、暗証番号を知っている者の
み行うことができるようになっている。
【0051】このように他の通信機器を用いた遠隔操作
により「発信機能」、「電話帳機能」、「リダイヤル機
能」及び「コールバック機能」にロックをかけることに
より、例えば、携帯端末機1が盗難にあった場合でも、
携帯端末機1の使用を著しく制限することができる。
【0052】なお、携帯端末機1は、電気通信事業者が
携帯端末機1を認識するための個別のID番号を有して
いる。図5に示すように、携帯端末機1がID番号を電
気通信事業者の有する通信基地局29に送信することに
よって、通信基地局29が携帯端末機1の所在位置等を
認識する。そして、他の通信装置Zから通信基地局29
に携帯端末機1に関する呼出信号が送信されると、通信
基地局29が呼出信号を携帯端末機1に転送し、携帯端
末機1は呼出信号を受信することとなる。
【0053】メモリー部19では、上述したID番号を
記憶・格納しており、電源が投入された状態ではID番
号を常時CPU17に伝送している。なお、CPU17
は、伝送されたID番号を通話系回路13からアンテナ
4を介して通信基地局29へ伝送している。また、メモ
リー部19は、ID番号以外の情報、例えば、ユーザー
本人の氏名及び電話番号や、知人の電話番号や個人デー
タ等の情報を、操作部9で所定の入力をすることによ
り、記憶・格納することが可能となっている。
【0054】メモリー部19に格納されたユーザー本人
の氏名及び電話番号は、携帯端末機1に電源を投入する
際に表示部6に表示されるようになっている。これは、
ユーザーが、携帯端末機1の電話番号を他人に教える際
に、表示部6を見るだけでわかるようにするためのもの
である。また、メモリー部19内のその他の各種データ
は、機能入力キー8の「呼出」キーを押すことによって
表示部6に表示されるようになっている。なお、表示部
6に電話番号を表示させた状態で、「発信」キーを押す
と、表示された電話番号に通信することができる。ま
た、表示部6に呼び出されたデータを、「クリアー」キ
ーで消去することも可能である。すなわち、メモリー部
19は、「電話帳機能」の一部となっている。
【0055】なお、メモリー部19には、各種機能を作
動させたり、ロックさせたりするためのキー入力に必要
な暗証番号が格納されている。この暗証番号は、ユーザ
ーが任意の4桁の数字「****」を登録するものとな
っている。登録方法は、例えば、「機能」「#」「1」
を押した後に、表示部6に「暗証番号登録1/設定,2
/解除」等の表示がなされ、「1」を選択することによ
って、「4桁の数字を入力してください」のメッセージ
が表示される。ここで、4桁の数字「****」を入力
し、「メモリー」を押すことによって、暗証番号「**
**」がメモリー部19に登録されることとなる。
【0056】また、警報切り換え部20は、2種類の警
報手段となっている発音装置15及びバイブレーター1
6のどちらかを選択的に使用するための切り換え手段と
なっており、ユーザーが好みに応じて機能入力キー8で
操作することによって切り換えられるようになってい
る。なお、機能入力キー8を操作することによって、警
報手段を切り換える場合は、その切り換え命令がCPU
17に入力され、CPU17からの命令信号によって警
報切り換え部20が作動するようになっている。
【0057】また、上述したように携帯端末機1には、
呼出信号が着信されて所定時間経過後に「留守録機能」
が作動する「留守録モード」と、呼出信号が着信された
際に、所定時間が経過しても「留守録機能」が作動しな
い「通常モード」とが設定されている。モード切り換え
部21は、携帯型通信装置1を「通常モード」から「留
守録モード」に、または「留守録モード」から「通常モ
ード」に切り換えるものとなっている。
【0058】なお、「留守録モード」は、機能入力キー
8で所定の操作を行うと、モード切り換え部21が作動
し、これによって設定される。また、「留守録モード」
は、機能入力キー8によって所定の操作を行うと、モー
ド切り換え部21が作動し、これによって解除される。
なお、「通常モード」では、「留守録モード」で「留守
録機能」が作動するより長い時間、例えば3倍の時間が
経過すると、「留守録モード」と同様に「留守録機能」
が作動するようになっている。すなわち、モード切り換
え部21は、呼出信号が着信してから「留守録機能」が
作動するまでの時間を設定するためのものである。
【0059】また、表示用RAM22は、操作部9、表
示部6及びCPU17に接続されている。表示用RAM
22は、操作部9で入力された電話番号が、例えば10
件程度、記録されるようになっている。ユーザーが、表
示用RAM22に記録された電話番号を知りたい場合
は、機能入力キー8で所定の操作を行うことにより、電
話番号を表示部6に表示するようになっている。また、
表示部6に表示された電話番号の相手に電話をかけたい
場合は、機能入力キー8の「発信」キーを押すことによ
って、電話をかけることができるようになっている。こ
れが、「リダイヤル機能」である。
【0060】なお、通話系回路13は、図3に示すよう
に、RF(高周波)部24と、モデム25と、TDMA
(Time Division Multiple Access) 処理部26と、ス
ピーチコーデック27と、PCMコーデック28から構
成されている。RF(高周波)部24は、周波数変換処
理を行うもので、受信側ではアンテナ4から入力された
信号を、送信/受信を振り分けるアンテナスイッチを介
して入力し、PLLシンセサイザーから出力される所定
周波数の局部発信信号と3段のミキサーで混合すること
により、1.9GHz帯から250MHz付近(1stI
F)、さらに10MHz付近(2ndIF)、さらに1M
Hz付近(3rdIF)の各IF(中間周波数)信号に周
波数変換する。
【0061】また、RF(高周波)部24の送信側で
は、モデム25から入力されたπ/4シフトQPSK
(Quadriphase Phase Shift Keying)の変調波を、PL
Lシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信
号と2段のミキサで混合することにより、10MHz付近
から250MHz付近、さらに1.9GHz帯に周波数変換
し、アンテナスイッチを介してアンテナ4から輻射す
る。
【0062】モデム25は、π/4シフトQPSKの変
復調処理を行うもので、受信側では、RF(高周波)部
24から入力されたIF信号を復調してIQデータに分
離し、データ列としてTDMA処理部26に転送する。
また、送信側では、TDMA処理部26から転送されて
きたデータからIQデータを作成し、π/4シフトQP
SKの変調を施してRF(高周波)部24に出力する。
【0063】TDMA処理部26は、フレーム同期及び
スロットのデータフォーマット処理を行うもので、受信
側では、モデム25から転送されてくる受信データか
ら、所定のタイミングで1スロット分のデータを取り出
し、このデータの中からユニークワード(同期信号)を
抽出してフレーム同期をとり、かつ制御データ部及び音
声データ部のスクランブル等を解除した後、制御データ
は、通信制御回路14に送り、音声データはスピーチコ
ーデック27に転送する。また、TDMA処理部26の
送信側では、スピーチコーデック27から転送されてく
る音声データに制御データ等を付加し、スクランブル等
をかけた後に、ユニークワード等を付加して1スロット
分の送信データを作成し、所定のタイミングでフレーム
内の所定のスロットに挿入してモデム25に送出する。
【0064】スピーチコーデック27は、ディジタルデ
ータの圧縮/伸張処理を行うもので、受信側では、TD
MA処理部26から送られてきたADPCM音声信号
(4bits×8kHz)をPCM音声信号(8bits×8kHz=
64kbps)に復号化することにより伸張してPCMコー
デック28に出力する。また、スピーチコーデック27
の送信側では、PCMコーデック28から送られてきた
PCM音声信号をADPCM音声信号に符号化すること
により圧縮してTDMA処理部26に出力する。
【0065】PCMコーデック28は、アナログ/ディ
ジタル変換処理を行うもので、受信側では、スピーチコ
ーデック27から送られてくるPCM音声信号をD/A
変換してアナログ信号をアンプに出力して受話スピーカ
5を駆動する。また、PCMコーデック28の送信側で
は、送話マイク10から入力されたアナログ音声信号を
A/D変換してPCM音声信号をスピーチコーデック2
7に出力する。また、PCMコーデック28は、リンガ
/トーン信号等を出力する。
【0066】上述したように構成された携帯型通信装置
のセキュリティシステムおよび携帯型通信装置の動作に
ついて説明する。
【0067】携帯型通信装置としての携帯端末機1に充
電済みの電源11を装填した状態で、操作部9の機能入
力キー8の「電源」キーを操作すると、通信制御回路1
4の各部に電源が投入される。電源が投入されると、メ
モリー部19に格納されているID番号がCPU17に
伝送される。さらに、ID番号は、CPU17より通話
系回路13に伝送され、アンテナ4より通信基地局29
に送信される。一方、通信基地局29は、携帯端末機1
に対してID番号が受領された旨を伝達するための返信
信号を送信する。この携帯端末機1と通信基地局29と
の信号のやり取りは、定期的に行われ、これによって、
通信基地局29は携帯端末機1の所在地を認識すること
となる。また、これによって、携帯端末機1は他の通信
装置と通信可能な状態となる。
【0068】このように電源を投入した状態で、ユーザ
ーが、番号入力キーを用いて他の通信装置の電話番号を
キー入力操作すると、入力した数字が表示用RAM22
に記憶され、この表示用RAM22より表示部6に伝達
され、表示部6に表示される。これによって、ユーザー
は、入力した番号が通信したい相手方の電話番号と一致
しているかを確認することができる。このとき、番号が
一致していなければ、機能入力キー8の「クリアー」キ
ーを操作して表示部6から入力した番号を消去し、再
度、入力操作のやり直しをすることができる。
【0069】また、表示部6に表示された番号が通信し
たい相手方の電話番号と一致する場合は、ユーザーは、
機能入力キー8の「発信」キーを操作することによって
発信動作を開始することができる。すなわち、表示部6
に電話番号が表示された状態で「発信」キーが操作され
ると、CPU17は、電話番号を表示用RAM22から
通話系回路13に伝送し、通話系回路13よりアンテナ
4を介して通信基地局29に送信する。これによって、
通信基地局29は電話番号が一致する他の通信装置に対
して呼出信号を送信する。なお、呼出信号を受信した他
の通信装置が、この呼出信号に対して通信許可状態とす
ることによって、携帯端末機1と他の通信装置との相互
通信が開始する。
【0070】なお、通信したい相手が、既に通信したこ
とのある相手の場合は、「リダイヤル機能」を用いて通
信することが可能である。その場合は、まず、ユーザー
は、機能入力キー8の「呼出」キーを操作することによ
って、表示用RAM22に記憶された電話番号を表示部
6に表示させる。このとき表示部6には、最後に通信し
た相手方の電話番号が表示される。なお、表示用RAM
22には、10件程度の電話番号が記憶されており、こ
の10件程度の電話番号を「#」(前進)/「*」(後
退)キーで順次選択して、表示部6に表示できるように
なっている。そして、ユーザーは、通信したい相手の電
話番号が表示部6に表示された時点で、「発信」キーを
操作することによって、その相手に通信することができ
る。
【0071】また、通信したい相手が、既に相手側から
通信してきたことのある相手の場合は、「コールバック
機能」を用いて通信することが可能である。この場合
は、相手方の通信装置が、発信者通知を許可状態として
いる通信装置に限られる。すなわち、発信者通知を許可
状態としている通信装置から携帯端末機1に通信があっ
た場合、相手方の通信装置から携帯端末機1に対して発
信者の情報、すなわち電話番号が送信されてくる。この
とき携帯端末機1では、相手の電話番号を通話系回路1
3よりCPU17を介して表示用RAM22に伝送す
る。一方、表示用RAM22は、この電話番号の情報を
記憶・格納すると共に表示部6に表示させている。
【0072】このようにして表示用RAM22に相手の
電話番号が記憶・格納されている場合には、ユーザー
は、機能入力キー8の「呼出」キーを操作することによ
って、表示用RAM22に記憶された電話番号を表示部
6に表示させる。このとき表示部6には、最後に通信し
た相手方の電話番号が表示される。なお、表示された表
示用RAM22には、10件程度の電話番号が記憶され
ているので、これらの電話番号を「#」(前進)/
「*」(後退)キーで順次選択して、表示部6に表示さ
せる。そして、ユーザーは、通信したい相手の電話番号
が表示部6に表示された時点で、「発信」キーを操作す
ることによって、その相手に通信することができる。
【0073】また、携帯端末機1は、操作部9で所定の
キー入力操作を行うことによって、「発信機能」にロッ
クをかけるロック手段を作動することが可能となってい
る。このときの操作方法としては、例えば、最初に「機
能」キーを操作し、「1」を押す。すると、「機能」
「1」のキー入力は、CPU17に入力される。CPU
17は、このキー入力を「発信機能」をロックさせるロ
ック手段の作動のための暗号と解読すると、表示部6に
「暗証番号を入力せよ」というメッセージを表示させ
る。ここで、ユーザーは、番号入力キー7で登録してあ
る暗証番号「****」を入力する。CPU17は、こ
の入力された暗証番号とメモリー部19に予め記憶して
ある暗証番号とを照合する。
【0074】CPU17が暗証番号を照合した結果、入
力した暗証番号が不正確な場合、再度、表示部6に「暗
証番号を入力せよ」のメッセージが表示される。そし
て、暗証番号が正しく入力されるまで、このメッセージ
は繰り返し表示される。すなわち、ユーザーが登録した
暗証番号を正しく入力しない限り、「発信機能」にロッ
クをかけることは出来ないようになっている。
【0075】また、CPU17が暗証番号を照合した結
果、入力した暗証番号が正しい場合は、CPU17は、
「発信機能」にロックをかけるロック手段を作動して、
「発信機能」が使用不可の状態とする。このようにし
て、「発信機能」にロックをかけるロック手段を作動さ
せると、電話番号入力後、「発信」キーを操作しても発
信動作ができない。したがって、ユーザーの知らない間
に、勝手に携帯端末機1で他の通信機に発信することが
できなくなり、セキュリティ上安全なものとなってい
る。
【0076】なお、「発信機能」のロックを解除するロ
ック解除手段を作動させるには、例えば、最初に「機
能」キーを操作し、「2」を押す。すると、「機能」
「2」のキー入力は、CPU17に入力される。CPU
17は、このキー入力を「発信機能」のロックを解除さ
せるロック解除手段の作動のための暗号と解読すると、
表示部6に「暗証番号を入力せよ」というメッセージを
表示させる。ここで、ユーザーは、番号入力キー7で登
録してある暗証番号「****」を入力する。CPU1
7は、この入力された暗証番号とメモリー部19に予め
記憶してある暗証番号とを照合する。なお、暗証番号が
正しく入力されないと、ロック解除手段は作動されな
い。
【0077】CPU17が暗証番号を照合した結果、入
力した暗証番号が正しい場合は、CPU17は、「発信
機能」のロックを解除するロック解除手段を作動して、
「発信機能」が使用可能な状態とする。このようにし
て、「発信機能」のロックを解除するロック解除手段を
作動させると、電話番号入力後、「発信」キーを操作す
れば発信動作ができる状態となる。すなわち、ロック解
除手段を作動させる入力操作には、ユーザーの設定した
暗証番号が含まれるので、容易にロック解除手段を作動
することができず、セキュリティ上安全なものとなって
いる。
【0078】一方、他の通信装置を用いて携帯端末機1
に対して発信動作を行うと、携帯端末機1を呼び出す呼
出信号が通信基地局29へ送信される。このとき、携帯
通信機1の電源がOFF状態であれば、携帯端末機1か
ら通信基地局29に対してID番号が送信されていない
状態となっており、通信基地局29は携帯端末機1の所
在地を認識することができない。そのため、通信基地局
29は、携帯端末機1に対し呼出信号を送信することが
できず、他の通信装置と携帯端末機1とは通信できな
い。なお、このようなとき通信基地局29は、他の通信
装置に対して、「お掛けになった電話番号は、電源が入
っていないか、電波の届かない状況である。」等のメッ
セージを返信している。
【0079】一方、他の通信装置から携帯端末機1に発
信動作を行った際に、携帯端末機1の電源がON状態で
あれば、携帯端末機1から通信基地局29に対してID
番号が送信されている状態となっており、通信基地局2
9は携帯端末機1の所在地を認識することができる。そ
のため通信基地局29は、携帯端末機1に対して他の通
信機からの呼出信号を送信する。携帯端末機1は、この
呼出信号をアンテナ4を介して通話系回路13に入力し
着信状態となる(図6のステップS1)。通話系回路1
3では、呼出信号をまずRF(高周波)部24で入力し
モデム25で復調してTDMA処理部26に転送する。
さらに、TDMA処理部26は、復調された呼出信号を
制御系回路12に伝送する。
【0080】制御系回路12では、呼出信号は最初にC
PU17に着信する。CPU17は、呼出信号が着信す
ると、警報切り換え部20に対して発音装置15もしく
はバイブレータ16のどちらか一方の警報手段を作動す
るように命令信号を伝送する。なお、発音装置15かバ
イブレータ16のどちらを作動させて警報手段とするか
は、ユーザーによって選択される。すなわち、ユーザー
は、操作部9の機能入力キー8で所定の入力操作を行い
警報手段を選択する。例えば、「機能」キーを操作した
後、「3」を押す。すると、表示部6に「1/振動,2
/発音」と表示される。ユーザーは、バイブレーター1
6の振動で着信を知りたい場合は「1」を、発音装置1
5の音で着信を知りたい場合は「2」を押すことによっ
て警報手段を選択する。なお、警報切り換え部20は、
その選択された警報手段に切り換える。
【0081】また、呼出信号がCPU17に着信する
と、タイマー部18が呼出信号の着信時間を計測する。
なお、携帯端末機1が「留守録モード」となっている場
合は、図6のステップS2を経由し着信信号が着信し始
めて所定の時間または回数となったか否か判断する(ス
テップS3)。所定時間または所定回数となると、CP
U17が通話系回路13の各部に通信許可の命令を出
す。このようにして、他の通信装置と携帯端末機1との
通信状態が始まると、直ちにCPU17は留守録用RA
M23に予め記憶させてある留守録メッセージを通話系
回路13よりアンテナ4を介して他の通信装置に送信す
る(ステップS4)。そして、所定時間内に後述する所
定のコードが入力されるか否かを判断する(ステップS
5)。所定コードが入力されないと留守録がオンとな
り、通常の記録状態となる(ステップS6)。すなわ
ち、留守録メッセージ終了後、CPU17は留守録用R
AM23に相手方からのメッセージを記憶するように命
令信号を送信する。
【0082】なお、他の通信装置では、携帯端末機1か
らの留守録メッセージ終了後、携帯端末機1に対してメ
ッセージの送信をすることが可能となる。正確に言う
と、留守録メッセージが送信されている間も双方向通信
となっており、他の通信装置より携帯通信機1側にメッ
セージを送信することが可能であるが、留守録用RAM
23が録音する体制に入っていないので、メッセージが
留守録用RAM23に記憶されていないということとな
る。
【0083】なお、携帯端末機1が「通常モード」とな
っている場合は、着信信号が着信し始めて所定の時間を
超えても、「留守録機能」は作動しない。しかしなが
ら、着信信号を着信した状態のまま、この所定時間の3
倍の時間が経過または3倍の回数の呼び出しがなされた
か否かを判断する(ステップS7)。そして、その条件
が満足されると、CPU17が通話系回路13の各部に
通信許可の命令を出す。このようにして、「通常モー
ド」でも、「留守録モード」の場合の3倍の時間経過後
に、他の通信装置と携帯端末機1とが通信状態とするこ
とができる。このように、携帯端末機1は、特に、「留
守録モード」の設定をしなくても、外部の通信装置から
通信することが可能である。
【0084】なお、携帯端末機1は、「留守録機能」が
作動し外部の通信装置と通信状態となった場合、外部通
信装置のキー入力操作による遠隔操作で種々の動作、す
なわち、「発信機能」のロック/ロック解除、「電話帳
機能」のロック/ロック解除、「リダイヤル機能」のロ
ック/ロック解除、「コールバック機能」のロック/ロ
ック解除、「留守録モード」の設定/解除を行わせるこ
とができる。このような遠隔操作による操作方法として
は、外部通信装置から携帯端末機1の電話番号をキー入
力し「留守録機能」が作動するまで待機し、「留守録機
能」が作動して応答メッセージが発信されると、所定の
キー入力操作をする。そして、その操作が所定コードの
入力か否かを携帯端末機1は判断する(ステップ5)。
【0085】例えば、「発信機能」にロックをかけるロ
ック手段を作動させる場合は、「#」キーを操作した
後、「3」を操作する。すると、「#」「3」のキー入
力は、アンテナ4を介して通話系回路13で復号されて
CPU17に入力される。CPU17は、このキー入力
を「発信機能」のロック手段を作動させるための暗号と
解読すると、留守録用RAM23から暗証番号確認用の
メッセージを引き出して通話系回路13からアンテナ4
を介して他の通信装置に送信する。他の通信装置では、
暗証番号を問われるメッセージが着信する。このメッセ
ージの後、他の通信装置から暗証番号を入力すると、暗
証番号が通話系回路13からCPU17に伝達される。
CPU17は、他の通信装置から送信されてきた暗証番
号と、予めメモリー部19に格納されている暗証番号と
を比較する(ステップS5)。そして、暗証番号が一致
すると、CPU17は、「発信機能」にロックをかける
ロック手段を作動させる。これによって、携帯端末機1
は、「発信機能」にロックがかけられる(ステップ
8)。
【0086】「発信機能」のロックを解除する場合は、
「#」キーを操作した後、「4」を操作する。すると、
「#」「4」のキー入力は、アンテナ4を介して通話系
回路13で復号されてCPU17に入力される。CPU
17は、このキー入力を「発信機能」のロック解除手段
を作動させるための暗号と解読すると、留守録用RAM
23から暗証番号確認用のメッセージを引き出して通話
系回路13からアンテナ4を介して他の通信装置に送信
する。他の通信装置では、暗証番号を問われるメッセー
ジが着信する。このメッセージの後、他の通信装置から
暗証番号を入力すると、暗証番号が通話系回路13から
CPU17に伝達される。CPU17は、他の通信装置
から送信されてきた暗証番号と、予めメモリー部19に
格納されている暗証番号とを比較する(ステップS
5)。そして、暗証番号が一致すると、CPU17は、
「発信機能」のロックを解除するロック解除手段を作動
させる。これによって、携帯端末機1は、「発信機能」
が使用可能となる。
【0087】また、上述した「発信機能」のロック/ロ
ック解除と同様の方法で、「電話帳機能」、「リダイヤ
ル機能」、「コールバック機能」等のロック及びロック
解除がなされる。
【0088】本発明の携帯型通信装置のセキュリティシ
ステムおよび携帯型通信装置の実施の形態は、上述した
ように構成されているが、特にこれらに限定されるもの
ではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可
能である。例えば、本実施の形態では、携帯端末機1を
PHS型の携帯通信装置として構成しているが、特に、
PHS型でなくても良く、通常の携帯電話でも同様に適
用できる。
【0089】また、本実施の形態では、携帯端末機1
が、「発信機能」「電話帳機能」、「リダイヤル機
能」、「コールバック機能」を有する装置で、ロック手
段は、これらの各機能の全てを遠隔操作でロックするも
のとなっているが、例えば、「発信機能」のみを遠隔操
作でロックするものとしても良いし、または「発信機
能」及び「電話帳機能」を遠隔操作でロックするものと
しても良い。すなわち、ロック手段を上述したいずれの
機能をロックさせる手段とするかは、使用態様によって
種々選択可能である。
【0090】また、本実施の形態の携帯型通信装置のセ
キュリティシステムでは、遠隔操作によって、各機能の
ロックを解除するロック解除手段を作動可能なものとし
たが、ロック解除手段については遠隔操作で作動するも
のとしなくともよい。また、遠隔操作を行う場合、キー
入力操作によって行っているが、特定の音等を入力する
ことにより操作するようにしても良い。
【0091】また、本実施の形態における携帯端末機1
は、操作部9を覆い隠すフラップ部3を有しており、持
ち運ぶ際に操作部9の入力キーが何かに触れて誤動作し
ないような構成となっているが、特にフラップ部3の付
いた携帯型通信装置に限定されない。例えば、フラップ
部3がなく、操作部9が露出した形状の携帯端末機でも
良い。このような操作部9が露出した形状の携帯端末機
を使用する場合は、操作キーの誤動作を防止するキーロ
ック手段を有することとなるが、このキーロック手段も
遠隔操作でできるようにしても良い。また、操作部9
は、キー入力となっているが、キー入力と併せ、または
代わりに音声入力、光通信入力等他の入力手段で操作で
きるようにしても良い。
【0092】本実施の形態では、携帯端末機1の電源が
オンされていないと、各種の遠隔操作ができないように
なっている。このため、盗難者が携帯端末機1の電源を
常時OFFにし、通信を行うときのみ電源をONとする
ような場合、遠隔操作が実質的に不可能となってしま
う。このような問題に対しては上述したロックコードを
通信システムの事業者のホストコンピュータに登録して
おき、携帯端末機1が使用される時、そのホストコンピ
ュータから盗まれたその携帯端末機1にロックのための
コードを送るようにすることで対応できる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、他の通信装置から留守録手段を起動させて
携帯型通信装置と通信し、この通信状態で遠隔操作によ
ってロック手段を作動させることが可能となっている。
そのため、ユーザーは、ロック手段を設定しない状態で
携帯型通信装置を盗難されたとしても、公衆電話等の他
の通信装置から遠隔操作でロック手段を作動させること
が可能となり、セキュリティ性の高い携帯型通信装置と
することができる。
【0094】また、請求項2記載の発明によれば、ロッ
ク手段及びロック解除手段には、ユーザーが任意に設定
する暗証番号を含むキー入力操作が必要となるので、他
の通信装置から他人が通信し留守録モードとなった際
に、その他人がユーザーの暗証番号を知らなければ、誤
って遠隔操作でロック手段を作動させることがない。ま
た、特に、ロック解除手段を作動させる際に、暗証番号
のキー入力が必要となるので、特定の機能がロックされ
た状態を容易に解除されることがなく、セキュリティ性
の高い携帯型通信装置とすることができる。
【0095】さらに、請求項3記載の発明によれば、請
求項1または2記載の発明に加えて、ロック手段は、発
信機能をロックするので、ユーザーがロック手段を設定
しない状態で携帯型通信装置を盗難されたとしても、遠
隔操作で携帯型通信装置に発信規制をかけることができ
る。そのため、ユーザーが携帯型通信装置に通信し、所
定の操作でロック手段を作動させれば、仮に盗難者が携
帯型通信装置を使用しようとしてもロック手段を解除し
ない限り、勝手な発信操作をすることができない。した
がって、ユーザーは、携帯型通信装置を盗難された場合
でも、不当な通信料金の請求を最小限に食い止めること
ができる。また、留守録が設定されていなくても確実に
ロック手段を動作させることができる。
【0096】また、請求項4,5及び6記載の発明によ
れば、遠隔操作で作動可能なロック手段は、電話帳機
能、リダイヤル機能及びコールバック機能をそれぞれロ
ックするものとなっているので、ユーザーがロック手段
を設定しない状態で携帯型通信装置を盗難されたとして
も、他の通信装置からロック手段を作動させ、ユーザー
のプライバシーに関する秘密情報を知られないようにす
ることが可能である。
【0097】また、請求項7記載の発明によれば、他の
通信装置から留守録手段を起動させ、遠隔操作で特定の
機能をロックするロック手段を作動することが可能なの
で、万が一、発信機能や電話帳機能等にロックをかけな
い状態で盗難にあった場合でも、遠隔操作でロック手段
を作動させることにより、盗難者の使用に制限をかける
ことが可能となり、盗難等に対してセキュリティ性の高
い携帯型通信装置となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯型通信装置の
セキュリティシステムに使用される携帯端末機の全体を
示した平面図である。
【図2】図1に示した携帯端末機を矢示II方向から見
た図である。
【図3】図1に示した携帯端末機の内部の通信制御回路
を示した回路図である。
【図4】図3に示した通信制御回路のCPUの内部をし
めした模式図である。
【図5】図1に示した携帯端末機と通信基地局及び他の
通信装置との関係を示した模式図である。
【図6】本発明の携帯端末機内の基本的処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】従来技術の携帯型通信装置のセキュリティシス
テムに使用される携帯端末機の全体を示した平面図。
【符号の説明】
1 携帯端末機(携帯型通信装置) 6 表示部 7 番号入力キー 8 機能入力キー 9 操作部 19 メモリー部 22 表示用RAM(記憶手段) Z 他の通信装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの着信内容を記録する留守録手
    段と、各種機能を動作させるための操作部と、所定の操
    作を行うことにより特定の機能をロックするロック手段
    と、このロック手段を所定の操作を行うことにより解除
    するロック解除手段とを備えた携帯型通信装置に対し
    て、上記他の通信装置から発信することにより、上記留
    守録手段を起動させ上記他の通信装置と通信状態とした
    ときに、上記他の通信装置の遠隔操作で上記ロック手段
    を作動可能としたことを特徴とする携帯型通信装置のセ
    キュリティシステム。
  2. 【請求項2】 前記操作部は、各種機能を動作させると
    共に特定の機能をロックしまたは解除する入力キーを有
    し、前記ロック手段及び前記ロック解除手段を作動させ
    るには、ユーザーが任意に設定する暗証番号を含むキー
    入力操作が用いられることを特徴とする請求項1記載の
    携帯型通信装置のセキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 前記留守録手段は、留守録がオンされて
    いないとき、他の通信装置からの呼出信号を着信した状
    態で所定時間が経過または所定回数の呼び出しがなされ
    ると上記他の通信装置と通信状態となるように設定可能
    とされ、前記ロック手段は、前記携帯型通信装置から他
    の通信装置に向けて呼出信号を送信する発信機能をロッ
    クすることを特徴とする請求項1または2記載の携帯型
    通信装置のセキュリティシステム。
  4. 【請求項4】 電話番号等の情報を記憶するメモリー部
    と、メモリー部に記憶された情報を表示する表示部とを
    備え、前記所定の操作を行うことにより上記メモリー部
    内の情報を上記表示部に表示させる電話帳機能を有して
    いると共に、前記ロック手段は、上記電話帳機能をロッ
    クすることを特徴とする請求項1,2または3記載の携
    帯型通信装置のセキュリティシステム。
  5. 【請求項5】 前記操作部で電話番号を入力して前記他
    の通信装置と通信する際に、上記電話番号を記憶する記
    憶手段を有し、前記所定の操作を行うことによって上記
    電話番号を上記記憶手段から呼び出して前記他の通信装
    置と再通信するリダイヤル機能を有すると共に、前記ロ
    ック手段は、上記リダイヤル機能をロックすることを特
    徴とする請求項1,2,3または4記載の携帯型通信装
    置のセキュリティシステム。
  6. 【請求項6】 発信者通知を許可状態とした前記他の通
    信装置からの呼出信号を着信した際に、上記発信者通知
    に基づき入手した前記他の通信装置の電話番号を前記記
    憶手段に記憶し、前記所定の操作を行うことによって前
    記電話番号を前記記憶手段から呼び出して前記他の通信
    装置と再通信するコールバック機能を有すると共に、前
    記ロック手段は、上記コールバック機能をロックするこ
    とを特徴とする請求項5記載の携帯型通信装置のセキュ
    リティシステム。
  7. 【請求項7】 外部からの着信内容を記録する留守録手
    段と、各種機能を動作させるための操作部と、所定の操
    作を行うことにより特定の機能をロックするロック手段
    と、このロック手段を所定の操作を行うことにより解除
    するロック解除手段とを備えた携帯型通信装置におい
    て、他の通信装置からの着信により上記留守録手段が起
    動させられ、上記他の通信装置の遠隔操作で上記ロック
    手段が作動可能とされていることを特徴とする携帯型通
    信装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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