JPH11323608A - 身体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み地 - Google Patents

身体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み地

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JPH11323608A
JPH11323608A JP12304498A JP12304498A JPH11323608A JP H11323608 A JPH11323608 A JP H11323608A JP 12304498 A JP12304498 A JP 12304498A JP 12304498 A JP12304498 A JP 12304498A JP H11323608 A JPH11323608 A JP H11323608A
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JP
Japan
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knitted fabric
knitting
sock
knitted
shoe lower
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JP12304498A
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Yoshihiko Idobata
▲吉▼彦 井戸端
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KNIT GLOBE KK
Original Assignee
KNIT GLOBE KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯時の汚れ落ちが良好で、乾燥も良好に行
えながら、履き心地を良好にできる二重構造をなす筒状
編み地を提供することを目的とする。 【解決手段】 外側編み地部若しくは内側編み地部の何
れか一方の先端側から編み出し、その身体挿入口部分同
士で連結した状態で他方の編み地部の先端部分まで一連
に編成すると共に、内側編み地部の編み幅を外側編み地
部の編み幅より小さく編成する構成として、洗濯をする
際の乾燥を良好に行なえながら、装着時の履き心地も良
好にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、身体の一部を覆い、外
側編み地部と内側編み地部とからなり、内側編み地部が
外側編み地部の内方に位置するように折り曲げて、該折
り曲げ部から身体の一部を挿入するようにしており、外
側編み地部と内側編み地部とが各身体挿入口において連
続編成されている二重構造をなす筒状編み地に関するも
のであって、例えば横編機で編成される内外二層からな
る二重靴下または二重手袋が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば二重靴下としては、特開平
9−291402号公報に記載されているように、内側
編み地部となる内側靴下部と外側編み地部となる外側靴
下部とをそれぞれ編成し、これら内側靴下部の足挿入口
と外側靴下部の足挿入口とを連結して、内側靴下部と外
側靴下部とを重ねあわせ、内側靴下部の爪先部と外側靴
下部の爪先部とを逢着したものが知られている。
【0003】ところが、前記した従来の二重靴下は、内
側靴下部と外側靴下部とをその爪先部において逢着させ
ているため、洗濯する場合、二重にしたままの状態で洗
濯および乾燥を行わなくてはならず、内側靴下部の汚れ
が落ち難かったり、内側靴下部の乾きが悪かったりする
欠点があった。さらに、二重となったまま乾燥させるの
で、内側靴下部を日光等により殺菌しようとする場合、
外側靴下部の殺菌を行った後、すなわち、乾燥中に頃合
いを見て靴下を裏返して内側靴下部の殺菌を行わなくて
はならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平9−2
91446号公報記載の二重靴下のように、外側靴下部
若しくは内側靴下部の何れか一方の編み地部の先端側か
ら編み出され、外側靴下部と内側靴下部との連続部から
他方の編み地部の先端側まで一連に編成されたものが提
案されている。
【0005】この種の二重靴下は、洗濯時の汚れ落ちが
良好で、乾燥も良好に行え、靴下全体の殺菌も容易に行
えるのであるが、外側靴下部および内側靴下部の編み幅
を同じにしていたため、内側靴下部を外側靴下部内に折
り返して履いたとき、内側靴下部が嵩張り履き心地が悪
くなる不具合があった。本発明は、上記の問題に鑑みて
なしたものであって、洗濯時の汚れ落ちが良好で、乾燥
も良好に行え、靴下全体の殺菌も容易に行え、かつ、履
き心地の良い身体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み
地を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、身体の一部を覆い、外側編
み地部と内側編み地部とからなり、内側編み地部が外側
編み地部の内方に位置するように折り曲げて、該折り曲
げ部から身体の一部を挿入するようにしており、外側編
み地部と内側編み地部とが各身体挿入口において連続編
成されている二重構造をなす筒状編み地であって、前記
外側編み地部若しくは内側編み地部の何れか一方の編み
地部の先端側から編み出され、外側編み地部と内側編み
地部との連続部から他方の編み地部の先端側まで一連に
編成されており、少なくとも前記各身体挿入口部分より
先端側における内側編み地部の編み幅を外側編み地部の
編み幅より小さく編成する構成とした。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、身体の一部を覆う二重構造を有する筒状編
み地を二重靴下とし、内側編み地部を内側靴下部とし、
外側編み地部を外側靴下部とした。また、請求項3記載
の発明は、請求項2記載の発明において、内側靴下部の
爪先部分に複数の指袋を形成するようにした。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、内側靴下部の爪先部分に複数の指露出穴を
形成するようにした。請求項5記載の発明は、請求項2
乃至請求項4の何れか1項に記載の発明において、外側
靴下部の爪先部分を開放すると共に、該外側靴下部に踵
部を形成するようにした。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5の何れか1項に記載の発明において、少なくとも内
側編み地部を天然繊維で編成するようにした。請求項7
記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記
載の発明において、内側編み地部を編成する糸の太さを
外側編み地部を編成する糸の太さより細くするようにし
た。
【0010】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7の何れか1項に記載の発明において、内側編み地部
の身体挿入口部分と外側編み地部の身体挿入口部分との
連結部の編み組織を、該内側編み地部の身体挿入口部分
および外側編み地部の身体挿入口部分の編み組織と異な
る編み組織により編成して、外側編み地部と内側編み地
部との境界となる折り返し境界部を形成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の身体の一部を覆う
二重構造を有する筒状編み地として、二重靴下に適用し
た場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃
至図3に示す実施の形態は、横編機を用いて編成した二
重靴下1であって、図1および図2に示すように内側編
み地部となる内側靴下部2と外側編み地部となる外側靴
下部3とを、両端に爪先部分21,31が、中央にそれ
ぞれの足挿入口部分22,32がくるように、これら足
挿入口部分22,32で連結させて一連に編成したもの
である。
【0012】具体的には、外側靴下部3若しくは内側靴
下部2の何れか一方の靴下の爪先から編み出し、一方の
足挿入口部分32から続けて他方の足挿入口部分22へ
と編み続けて、他方の靴下の爪先まで一連に編むのであ
って、各足挿入口部分22,32同士で連結した状態で
一連に編成している。また、前記内側靴下部2には、爪
先部分21に、複数の指袋41,42を形成するのであ
って、親指を入れる第1指袋41と、他の指を入れる第
2指袋42とを平編みの表目を出すように編成してい
る。そして、足の裏部分23は、ガーター編みで編成
し、足の甲部分24、足首部分25、ふくら脛部分26
および足挿入口部分22は、リブ編みにしている。な
お、前記足挿入口部分22には、ゴム糸を挿入してもよ
いし、挿入しなくてもよい。
【0013】尚、前記指袋は、2つ形成したが、5本の
指に嵌めるように、5つの指袋を形成するようにしても
よい。そして、前記外側靴下部3は、前記内側靴下部2
の足挿入口部分22に連結される足挿入口部分32はリ
ブ編みで、ふくら脛部分36から足首部分35にかけて
はケーブル柄を入れて編成している。
【0014】前記内側靴下部2と外側靴下部3には、そ
れぞれ踵部27,37を形成している。さらに、前記内
側靴下部2の編み幅を前記外側靴下部3の編み幅より小
さくして編成するのであって、前記内側靴下部2の爪先
から編み始めるときは、該内側靴下部2の足挿入口部分
22と外側靴下部3の足挿入口部分32とのリブ編み地
は同一の編み目で編成し、外側靴下部3の足挿入口部分
33から徐々に増やし目をし、若しくは、前記外側靴下
部3の爪先から編み始めるときは、外側靴下部3の足挿
入口部分32と内側靴下部2の足挿入口部分22とのリ
ブ編み地は同一の編み目で編成し、前記内側靴下部2の
足挿入口部分22から徐々に目減らしするように編成す
る。
【0015】なお、編み幅を変えるのは、少なくとも前
記各足挿入口部分22,33より先端側における内側編
み地部の編み幅を外側編み地部の編み幅より小さく編成
すればよく、内側靴下部2の足挿入口部分22の編み幅
を外側靴下部3の足挿入口部分32の編み幅より小さく
編成してもよい。また、図1乃至図3の実施の形態で
は、内側靴下部2の足挿入口部分22と外側靴下部3の
足挿入口部分32との連結部の編み組織を、該内側靴下
部2の足挿入口部分22および外側靴下部3の足挿入口
部分32の編み組織と異なる編み組織により編成して折
り返し境界部5を形成するのであって、本実施の形態で
は、各足挿入口部分22,32をリブ編みで編成してい
るので前記折り返し境界部5は、平編みにより形成す
る。
【0016】なお、本実施の形態においては、前記内側
靴下部2及び外側靴下部3の双方を綿・羊毛・絹などの
天然繊維によって編成したり、前記内側靴下部2のみを
天然繊維により編成したりして、該天然繊維を、少なく
とも内側靴下部2に用いるようにしている。このように
綿・絹等の天然繊維を少なくとも足に直接触れる前記内
側靴下部2に用いることにより、該内側靴下部2の触感
が良好となり、かつ、吸湿性・保温性も良好となる。
【0017】また、前記内側靴下部2は、編成する糸を
前記外側靴下部3を編成する糸より糸の太さを細くする
ことが好ましい。このように内側靴下部2の編成糸を外
側靴下部3の編成糸より細くすることにより内側靴下部
2の外側靴下部3内での嵩張りを少なくしながら、前記
内側靴下部2と外側靴下部3との間に空気層を形成して
保温性を良好にする。
【0018】以上の構成からなる二重靴下を、装着する
場合には、まず、内側靴下部2を外側靴下部3から引き
出した状態にしておき、この内側靴下部2の各指袋4
1,42を指に嵌めて該内側靴下部2を引き上げていき
ながら、足を前記外側靴下部3内に挿入していき、前記
内側靴下部2の爪先を外側靴下部3の爪先に到達させ
て、さらに、各足挿入口部分22,32の折り返し境界
部5において折り返すように前記外側靴下部3をふくら
脛まで引き上げる。
【0019】そして、本実施の形態においては、前記外
側靴下部3若しくは前記内側靴下部2の何れか一方の靴
下の爪先側から編み出し、その足挿入口部分22,32
同士で連結した状態で他方の靴下の爪先側まで一連に編
成すると共に、内側靴下部2の編み幅を外側靴下部3の
編み幅より小さく編成する構成としたので、洗濯をする
場合には、前記内側靴下部2を前記外側靴下部3から引
き出した状態で洗濯及び乾燥をすることができるので、
汚れも落としやすく、乾燥も早くでき、さらに、日光等
による殺菌も、乾燥の途中で靴下を裏返すことなく内側
靴下部2及び外側靴下部3を一度に殺菌することができ
るのである。
【0020】しかも、前記内側靴下部2の編み幅を前記
外側靴下部3の編み幅より小さく編成しているので、前
記内側靴下部2を前記外側靴下部3内に挿入したとき
に、該内側靴下部2が、外側靴下部3内でだぶつくこと
がなく、履き心地を良好にでき、かつ、内外靴下部間に
空気層を形成できるので保温性も向上できる。さらに、
前記内側靴下部2を足にしっかりとフィットさせて、前
記外側靴下部3内に挿入させることができるので、装着
もし易い。
【0021】また、前記内側靴下部2の爪先部分に複数
の指袋41,42を形成しているので、蒸れの防止がで
きるし、該指袋41,42により前記内側靴下部2が前
記外側靴下部3内でずれてしまうのを防止することがで
きる。また、前記内側靴下部2の足挿入口部分22と前
記外側靴下部3の足挿入口部分32との連結部の編み組
織を、該内側靴下部2の足挿入口部分22および外側靴
下部3の足挿入口部分32の編み組織と異なる編み組織
により編成して、外側靴下部3と内側靴下部2との境界
となる折り返し境界部5を形成しているので、折り返す
位置を明確にすることができるし、折り返し部の膨らみ
も少なくできる。
【0022】また、本発明の二重靴下は、内側靴下部お
よび外側靴下部を同色で編成してもよいし、異なった色
にしてもよい。なお、内側靴下部の足挿入口部分の色と
外側靴下部の足挿入口部分の色とを異なる色にすること
により、編み組織を変更することなく、折り返し境界部
を形成することができる。
【0023】さらに、本発明の二重靴下は、図4に示す
実施の形態のように、内側靴下部2に指袋を設けること
なく、爪先部分21を丸く編成するようにしてもよい。
また、図5に示す実施の形態のように、前記指袋を設け
る代わりに、前記内側靴下部2の爪先部分に複数の指露
出穴61,62,63,64,65を形成するようにし
てもよい。これら指露出穴61,62,63,64,6
5は、リブ編みで編み出しするのが好ましい。
【0024】このように、複数の指露出穴61〜65を
形成することにより、二重靴下1を装着したときに、各
指の間の蒸れを防止しながら、外側靴下部3内で内側靴
下部2の爪先部分が嵩張るのを少なくできるのである。
本実施の形態では、前記指露出穴61〜65を複数設け
ているので、各穴の間の仕切り部分がストッパーとなっ
て、装着時に足が内側靴下部2から出てしまうことがな
いのである。
【0025】尚、前記各指露出穴61〜65を形成する
にあたっては、内側靴下部の爪先部分をすべて開放して
一つの穴を設けておき、該穴に仕切り部を別途形成して
複数の指露出穴を形成するようにしてもよい。また、図
6および図7に示す実施の形態のように、外側靴下部3
の爪先部分を開放して内側靴下部2の爪先部分を全て開
放させる開放部7を形成すると共に、該外側靴下部3に
踵部37を形成するようにしてもよい。この時、内側靴
下部2の爪先部分は、図6のように5本指の指袋41,
42,43,44,45を形成するのが好ましく、ま
た、図示していないが、丸状にしてもよい。
【0026】図6および図7に示す実施の形態のよう
に、外側靴下部3の爪先部分を開放させて前記内側靴下
部2の爪先部を開放させる開放部7を形成する場合に
は、装着時において、まず、二重靴下1を外側靴下部3
の表側が内側となるように引き延ばしておき、外側靴下
部3の前記開放部7から足を挿入し、前記内側靴下部2
に装着した後、該内側靴下部2の足挿入口部分22と前
記外側靴下部3の足挿入口部分32との境界となる折り
返し境界部5で折り曲げて、前記外側靴下部3の前記開
放部7を爪先側に下ろして、該外側靴下部3の踵部37
を前記内側靴下部2の踵部27に位置合わせして、図7
の状態にするのである。
【0027】以上のように本実施の形態では、前記内側
靴下部2に複数の指袋を形成する場合に特に有効であっ
て、すなわち、前記外側靴下部3の爪先部分を開放する
ことにより、内側靴下部2と外側靴下部3との重なりが
無くなるので、例えば指袋により爪先部分が嵩高になっ
ても、全体として嵩高くなることがない。また、前記外
側靴下部3の開放部7から足を挿入させられるので、特
に前記内側靴下部2に複数の指袋を形成する場合には、
装着がさらに容易にできる。
【0028】なお、本実施の形態では、内側靴下部2の
各指袋41〜45が露出されるようにしているが、外側
靴下部の開放部に内側靴下部の各指袋を覆ったり、開放
させたりできるキャップ部を外側靴下部の開放部におけ
る足の甲側から一連に編成するようにしてもよい。ま
た、図示していないが、前記した図6,図7に示す実施
の形態とは逆に、内側靴下部2の爪先部分を開放して指
を内側靴下部2から露出させておき、外側靴下部3の爪
先部分で指を覆うようにしてもよい。
【0029】さらに、以上は、二重靴下について説明し
たが、本発明は、図8に示すように二重手袋にも適用で
きる。図8の二重手袋8は、外側編み地部となる外側手
袋部81若しくは内側編み地部となる内側手袋部82の
何れか一方の編み地部の先端側から編み出し、外側手袋
部81と内側手袋部82との連続部から他方の編み地部
の先端側まで一連に編成して、少なくとも前記各手挿入
口部分より先端側における内側手袋部82の編み幅を外
側手袋部81の編み幅より小さく編成するのである。
【0030】図8に示す二重手袋8は、外側手袋部81
を2本のケーブル柄を有するミトンに編成し、内側手袋
部82を5本の指袋41〜45を有するように全て1×
1のリブ編みで編成したものである。内側手袋部82を
全て1×1のリブ編みで編成したのは、フィット感を持
たせ、かつ、二重にしたときのだぶつきを抑えるためで
ある。
【0031】なお、図8中、5は1×1のリブ編みで編
成される外側手袋部81の手挿入口部分と、内側手袋部
82の手挿入口部分との折り返し境界部である。このと
きの、内側手袋部と外側手袋部の編み方としては、図8
に示すように、内側手袋部82を5本の指袋41〜45
で外側手袋部81をミトンに編成したり、または、図示
していないが、双方とも5本指の手袋部としたり、内側
手袋部を5本指に編成し、外側手袋部を5つの指露出穴
に編成したり、または、その逆にしたり、双方とも5つ
の指露出穴に編成したり、内側手袋部を5つの指露出穴
に編成し外側手袋部をミトンに編成したり、双方ともミ
トンに編成することができる。このとき、指露出穴は、
リブ編みで編み出すのが好ましい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、身体の一
部を覆う二重構造をなす筒状編み地において、少なくと
も各身体挿入口部分より先端側における内側編み地部の
編み幅を外側編み地部の編み幅より小さく編成する構成
としたので、洗濯をする際に、汚れを落としやすく、乾
きやすく、さらに、日光等による殺菌も、乾燥の途中で
靴下を裏返すことなく内側靴下部及び外側靴下部を一度
に殺菌することができながら、前記内側編み地部を前記
外側靴下部内に挿入したときに、該内側編み地部が、外
側編み地部内で嵩張ることがなく、履き心地を良好にで
き、内外編み地部に空気層を形成できるので、保温性も
向上できる。さらに、フィット感も良好にできるので、
装着もし易い。
【0033】特に、請求項2記載の発明のように、二重
靴下に適用する場合には、装着して歩く際の履き心地を
良好にできながら、保温性も良好にできる。また、請求
項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明におい
て、二重靴下の内側靴下部の爪先部分に複数の指袋を形
成するので、蒸れ防止ができるし、該指袋により前記内
側靴下部が外側靴下部内でずれてしまうのを防止するこ
とができる。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項2記載の発明において、二重靴下の内側靴下部の爪先
部分に複数の指露出穴を形成するので、蒸れ防止ができ
ながら、外側靴下部内で内側靴下部が嵩張るのを防ぐこ
とができ、しかも、各指露出部の間に形成される仕切り
部で、内側靴下部が外側靴下部内でずれてしまうのを防
止することもできる。
【0035】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項2記載の発明において、二重靴下の外側靴下部の爪先
部分を開放すると共に、該外側靴下部に踵部を形成する
ので、外側靴下部の爪先部分が開放されて、内側靴下部
と外側靴下部との重なりが無くなり、特に、内側靴下部
に指袋を形成する場合には、該指袋により爪先部分が嵩
高になっても、全体として嵩高くなることがない。ま
た、前記外側靴下部の爪先部分を開放しているので、該
開放部から足を挿入させられるので、特に前記内側靴下
部に複数の指袋を形成する場合には、装着がさらに容易
にできる。
【0036】さらに、請求項6記載の発明によれば、少
なくとも、身体に直接触れる内側編み地部を天然繊維で
編成するようにしているので、たとえば外側編み地部の
素材を化学繊維により編成してあっても、内側編み地部
の触感を良好にでき、かつ、吸湿性・保温性も良好にで
きる。また、請求項7記載の発明によれば、内側編み地
部を編成する糸の太さを外側編み地部を編成する糸の太
さより細くするので、前記内側編み地部の外側編み地部
内での嵩張りを少なくしながら、前記内側編み地部と外
側編み地部との間に空気層を形成して保温性を良好にで
きる。
【0037】また、請求項8記載の発明によれば、内側
編み地部の身体挿入口部分と外側編み地部の身体挿入口
部分との連結部の編み組織を、該内側編み地部の身体挿
入口部分および外側編み地部の身体挿入口部分の編み組
織と異なる編み組織により編成して、外側編み地部と内
側編み地部との境界となる折り返し境界部を形成してい
るので、折り返す位置を明確にすることができるし、折
り返し部の膨らみも少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の身体の一部を覆う二重構造をなす筒状
編み地を二重靴下に適用したもので、二重靴下の内側靴
下部を外側靴下部から引き延ばした状態での正面図であ
る。
【図2】図1の二重靴下の内側靴下部を外側靴下部から
引き延ばした状態での背面図である。
【図3】図1の二重靴下の内側靴下部を外側靴下部内に
挿入している状態での側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す、二重靴下の内
側靴下部を外側靴下部から引き延ばした状態での正面図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す、二重靴下の内
側靴下部を外側靴下部から引き延ばした状態での正面図
である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す、二重靴下の内
側靴下部を外側靴下部から引き延ばした状態での正面図
である。
【図7】図6の実施の形態における二重靴下の内側靴下
部と外側靴下部内とを重ね合わせた状態を示す側面図で
ある。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す、二重手袋の内
側手袋部を外側手袋部から引き延ばした状態での正面図
である。
【符号の説明】
1 二重靴下 2 内側靴下部 3 外側靴下部 37 踵部 22,32 足挿入口部分 41,42 指袋 5 折り返し境界部 61〜65 指露出穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体の一部を覆い、外側編み地部と内側編
    み地部とからなり、内側編み地部が外側編み地部の内方
    に位置するように折り曲げて、該折り曲げ部から身体の
    一部を挿入するようにしており、外側編み地部と内側編
    み地部とが各身体挿入口において連続編成されている二
    重構造をなす筒状編み地であって、前記外側編み地部若
    しくは内側編み地部の何れか一方の編み地部の先端側か
    ら編み出され、外側編み地部と内側編み地部との連続部
    から他方の編み地部の先端側まで一連に編成されてお
    り、少なくとも前記各身体挿入口部分より先端側におけ
    る内側編み地部の編み幅を外側編み地部の編み幅より小
    さく編成していることを特徴とする身体の一部を覆う二
    重構造をなす筒状編み地。
  2. 【請求項2】身体の一部を覆う二重構造を有する筒状編
    み地が二重靴下であって、内側編み地部を内側靴下部と
    し、外側編み地部を外側靴下部としている請求項1に記
    載の身体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み地。
  3. 【請求項3】内側靴下部の爪先部分に複数の指袋を形成
    している請求項2記載の身体の一部を覆う二重構造をな
    す筒状編み地。
  4. 【請求項4】内側靴下部の爪先部分に複数の指露出穴を
    形成している請求項2記載の身体の一部を覆う二重構造
    をなす筒状編み地。
  5. 【請求項5】外側靴下部の爪先部分を開放すると共に、
    該外側靴下部に踵部を形成している請求項2乃至請求項
    4の何れか1項に記載の身体の一部を覆う二重構造をな
    す筒状編み地。
  6. 【請求項6】少なくとも内側編み地部を天然繊維で編成
    している請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の身
    体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み地。
  7. 【請求項7】内側編み地部を編成する糸の太さを外側編
    み地部を編成する糸の太さより細くしている請求項1乃
    至請求項6の何れか1項に記載の身体の一部を覆う二重
    構造をなす筒状編み地。
  8. 【請求項8】内側編み地部の身体挿入口部分と外側編み
    地部の身体挿入口部分との連結部の編み組織を、該内側
    編み地部の身体挿入口部分および外側編み地部の身体挿
    入口部分の編み組織と異なる編み組織により編成して、
    外側編み地部と内側編み地部との境界となる折り返し境
    界部を形成している請求項1乃至請求項7の何れか1項
    に記載の身体の一部を覆う二重構造をなす筒状編み地。
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