JPS6245700Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は衛生ソツクスに関する。

水虫用の衛生ソツクスは、吸湿性のよいもの、
風通しのよいもの、抗菌・防臭等の衛生加工を施
したものが出廻つている。本考案はこの中で、原
糸の状態で抗菌・防臭の衛生加工を施した裏糸
と、紡績糸等の表糸とから編成され、裏糸にて一
部ループを形成させた二重組織を含む衛生ソツク
スに係るものである。

従つて本考案の衛生ソツクスは、裏糸にて形成
させるループをウエール方向に交互に編成させれ
ばリブ状パイルとなり、またループを形成させな
ければ一重組織のものとなる。また足底中央の壺
部となつている土踏まず部分に、緊締帯を設けた
同一出願人の出願に係る実願昭53−45727号（実
開昭54−149427号）、実願昭56−135713号（実開
昭58−42105号）等のサパーターソツクスを兼ね
た衛生ソツクスはらなるものの提供を目的とする
ものである。

以下添付の図面に基づいて、本考案の衛生ソツ
クスの一実施例を説明する。第１図は本考案の衛
生ソツクスの内面を裏返した状態を示す正面図で
あるが、１は縫合部分のリツキングコースであ
り、２，２′はゴアライン、３がつま先部、４が
土踏まず部分、５が同部分の足甲部、６が同部分
の足底部、７はかがと部、８が脚部、９がゴム編
からなるリブトツプ部、１０は縫合部分のアフ
タ・ウエルトである。

脚部８は、丸編くつ下機の編針220本使いに使
用しうる細番手のシルケツト加工綿糸からなる高
級綿の紡績糸を表糸１１に、同じく丸編くつ下機
の編針220本使いに使用しうる抗菌・防臭の衛生
加工を施したウーリーナイロン糸の裏糸１２とか
らなる第２図の如き一重組織１３である。なお冬
向きの衛生ソツクスを製造する際には、表糸１１
のシルケツト加工綿糸は、毛・アクリル・ナイロ
ンの三者混紡糸を使用する。この際、ウーリーナ
イロン糸にも、抗菌・防臭の衛生加工が施されて
いる点も本考案の大きな特徴である。

つま先部３とかがと部７は、表糸１１に裏糸１
２で第３図の如く、ソツクス内面にループＬを形
成した二重組織１４となつている。該ループＬの
頂部はコース方向Ｃに起毛L′を施してある。この
際、裏糸１２がウーリーナイロン糸の場合は、起
毛がコール天風の毛足の短かい毛羽状風合いとな
る。なおこの二重組織１４は、ウエール方向Ｗに
裏コースＲがループとなつて、表目コースＦと交
互に形成されるので、リブ状パイルとなる。

土踏まず部分４の足甲部５は、表糸１１と裏糸
１２に、丸編くつ下機の編針220本使いに使用し
うる弾性糸１５を挿通した第４図の如き一重緊締
帯組織１６である。この際、弾性糸１５は、第５
図の如く、スパンデツクス糸からなるコアー材１
７に、衛生加工を施したウーリーナイロン糸から
なるカバー材１８を皮覆したカバリング糸からな
つている。またこの衛生加工をカバリング糸に施
こしていること、および弾性糸が編針220本使い
に使用しうる細番手であることも特徴のある点で
ある。

土踏まず部分４の足底部６は、表糸１１と裏糸
１２と弾性糸１５は同じであるが、裏糸１２でソ
ツクス内面にループＬを形成させている二重緊締
帯組織１９であり、リブ状パイルとなつている
（第６図参照） 以上の構成からなる本考案の衛生ソツクスは、
衛生加工を施した裏糸が常にソツクス内面にあた
り、特に水虫の発生しやすい患部へは、ループを
形成させて接触しうるようにし、さらにはループ
頂部を起毛させてより衛生加工糸が接触しやすい
ようにし、さらに土踏まず部分には弾性糸を挿通
したサポーター兼用のものとし、さらにまた必要
に応じて、この弾性糸のカバリング糸をも衛生加
工を施すという、至れり尽くせりの高級衛生ソツ
クスであつて、有効且つまことに実用的価値の大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の衛生ソツクスの一実施例を示
す裏返した状態の正面図、第２図は本考案の衛生
ソツクスに使用されている一重組織の組織図、第
３図は同二重組織の組織図、第４図は同一重緊締
帯組織の組織図、第５図は本考案の衛生ソツクス
に使用されている弾性糸の拡大正面図、第６図は
本考案の衛生ソツクスに使用されている二重緊締
帯組織の組織図である。 図中符号：３……つま先部、４……土踏まず部
分、５……同足甲部、６……同足底部、７……か
かと部、８……脚部、１１……表糸、１２……裏
糸、１３……一重組織、１４……二重組織、１５
……弾性糸、１６……一重緊締帯組織、１７……
コアー材、１８……カバー材、１９……二重緊締
帯組織、Ｃ……コース方向、Ｌ……ループ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 衛生ソツクスが紡績糸等の表糸と衛生加工を
   施した裏糸とからなる一重組織と、該一重組織
   の裏糸にてソツクス内面にループを形成させた
   二重組織と、紡績糸等の表糸と衛生加工を施し
   た裏糸とに弾性糸を挿通してなる一重緊締帯組
   織と、該一重緊締帯組織の裏糸にてソツクス内
   面にループを形成させた二重緊締帯組織とから
   なり、ソツクスの脚部を一重組織で、つま先部
   とかがと部を二重組織で、土踏まず部分の足甲
   部を一重緊締帯組織で、土踏まず部分の足底部
   を二重緊締帯組織で構成し、少なくともつま先
   部とかがと部の二重組織における裏糸のループ
   頂部をコース方向に起毛させてなることを特徴
   とする衛生ソツクス。 ２ 二重組織と二重緊締帯組織に形成させるルー
   プを、交互に形成させてリブ状パイルとしたこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の衛生ソツクス。 ３ 表糸と裏糸と弾性糸が、丸編くつ下機の編針
   220本使いに使用しうる細番手としたことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   衛生ソツクス。 ４ 表糸が、シルケツト加工綿糸あるいは毛・ア
   クリル・ナイロンの三者混紡糸からなるように
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項、または第３項記載の衛生ソツクス。 ５ 裏糸が、衛生加工を施したウーリーナイロン
   糸としたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項、または第３項記載の衛生ソツク
   ス。 ６ 弾性糸が、スパンデツクス糸からなるコアー
   材に、衛生加工を施したウーリーナイロン糸か
   らなるカバー材を皮覆したカバリング糸とした
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項、または第３項記載の衛生ソツクス。