JPH11322763A - 海中防汚剤 - Google Patents

海中防汚剤

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JPH11322763A
JPH11322763A JP10302974A JP30297498A JPH11322763A JP H11322763 A JPH11322763 A JP H11322763A JP 10302974 A JP10302974 A JP 10302974A JP 30297498 A JP30297498 A JP 30297498A JP H11322763 A JPH11322763 A JP H11322763A
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Toshiyuki Takesawa
利之 武澤
Hitoshi Tabuchi
均 田淵
Kiyomi Mori
喜代美 毛利
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚網および漁網付属具などに対する塗布作業
性が良好で、かつ長期間すぐれた防汚効果を維持するこ
とのできる海中防汚剤を提供する。 【解決手段】 (A)一般式(I): 【化9】 (式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝状のア
ルキレン基、またはフェニレン基を、R2は炭素数1〜
18の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表わさ
れるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体
化合物、必要に応じさらに、(B)シリコーンオイル、
ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、ジアルキル
スルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または2
種以上、および/または、(C)テトラアルキルチウラ
ムジスルフィド化合物を有効成分として含有することを
特徴とする海中防汚剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養殖用または定置
用の漁網およびこれらに使用される浮き子、ロープなど
の漁網付属具、船底、海水取水路及び海中構築物などに
水棲汚損生物が付着するのを長期にわたって防止するた
めの海中防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】漁網および漁網付属具、船底、海水取水
路および海中構築物などは、海中で長期保持されるた
め、海藻類、フジツボ、セルプラ、コケムシ、軟体動物
類などの水棲汚損生物の付着が激しく、それらの保守に
多大の労力と費用をかけている。
【0003】これらの水棲汚損生物の付着を防止するた
めに、従来は有機錫重合体が広く使用されてきたが、有
機錫化合物は環境に対する配慮などから使用できなくな
った。
【0004】そこで、有機錫重合体に替わる防汚薬剤と
して種々の研究、提案がなされ、現在亜酸化銅、ロダン
銅などの銅化合物、エチレンビスジチオカルバミン酸の
亜鉛塩やマンガン塩などのチオカーバメイト化合物、テ
トラエチルチウラムジスルフィド、テトラクロロイソフ
タロニトリル、ジメチルフェニルジクロロマレイミドな
どの有機化合物を有効成分とし、これを油性系または合
成樹脂系ビヒクルに配合した防汚剤が使用されている
が、塗膜物性、防汚性の面で満足しうる化合物は、未だ
見出されていないのが現状である。
【0005】また、防汚剤の有効成分として、トリフェ
ニルボランと(置換)ピリジン誘導体との錯体化合物が
提案されている(米国特許第3211679号明細書、
特開平7−133207号公報)。しかし、これら化合
物は、溶剤に不溶の為、分散型防汚剤となり、作業効率
が非常に悪くなるという欠点がある上に、防汚性能およ
び物性面でも満足できるものになっていない。さらに、
トリフェニルボラン・脂肪族アミン錯体化合物(米国特
許第3211679号明細書、特開平8−295608
号公報、特開平8−295609号公報)、トリフェニ
ルボラン・ヒドロキシル基含有アミン錯体化合物(特開
平9−78007号公報)、トリフェニルボラン・高級
脂肪族ポリアミン錯体化合物(特開平10−18232
2号公報)、トリフェニルボラン・高級脂肪族第二また
は第三アミン錯体化合物(特開平10−182323号
公報)も提案されており、これらの化合物は溶剤に溶解
するため作業効率の点では改善されるが、ある程度の効
果を出すためには薬剤量を多くする必要があり、価格お
よび防汚性能の点で充分に満足できるものになっていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の点に
鑑みて、魚網および漁網付属具、船底、海水取水路、海
中構築物などに対する塗布作業性が良好で、かつ長期間
すぐれた防汚効果を維持することのできる海中防汚剤を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の観
点から、鋭意検討を進めた結果、一般式(I)で示され
るトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化
合物が、フジツボ、ムラサキイガイ、カキ、セルプラな
どの貝類、および、カサネカンザシ、ヒトエカンザシ、
ヤッコカンザシ、ウズマキゴカイなどの管棲多毛類、ヒ
ドロ虫などの腔腸動物、あるいはその他の生物の付着に
対してすぐれた防汚効果を示し、さらに、キシレンなど
の有機溶剤に可溶であるため、特に網染めにおいて極め
て作業性のよい、実用的な製剤が可能であることを見出
し、さらに前述のトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物に、シリコーンオイル、ポリブテン
類、パラフィン類、ワセリン類、ジアルキルスルフィド
化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種を併用す
るか、および/または、一般式(III)で表されるテト
ラアルキルチウラムジスルフィドを併用すると飛躍的に
防汚性能が向上し、通常使用される薬剤量の半量以下で
あっても、長期間にわたってフジツボ、セルプラ、ホ
ヤ、コケムシなどの大型生物や藻類などに対する防汚効
果が持続することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、請求項1に係る発明は、一般式
(I):
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしく
は分枝状のアルキレン基、またはフェニレン基を、R2
は炭素数1〜18の直鎖または分枝状のアルキル基を示
す)で表わされるトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物の1種または2種以上を有効成分と
して含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0011】さらに請求項2に係る発明は、(A)請求
項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミ
ン錯体化合物の1種または2種以上と、(B)シリコー
ンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、
および一般式(II): R3−(S)n −R3 (II) (式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のア
ルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジ
アルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種
または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚
剤に関する。
【0012】さらに請求項3に係る発明は、(A)請求
項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミ
ン錯体化合物の1種または2種以上と、(C)一般式
(III):
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または
分枝状のアルキル基を示す)で表されるテトラアルキル
チウラムジスルフィド化合物の1種または2種以上とを
含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0015】さらに請求項4に係る発明は、(A)請求
項1記載のトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミ
ン錯体化合物の1種または2種以上と、(B)シリコー
ンオイル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類、
および一般式(II): R3−(S)n −R3 (II) (式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のア
ルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジ
アルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種
または2種以上と、(C)一般式(III):
【0016】
【化7】
【0017】(式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または
分枝状のアルキル基を示す)で表されるテトラアルキル
チウラムジスルフィド化合物の1種または2種以上とを
含有することを特徴とする海中防汚剤に関する。
【0018】さらに請求項5に係る発明は、一般式
(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物がトリフェニルボラン・3−(2−
エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物であ
る請求項1〜4のいずれかに記載の海中防汚剤に関す
る。
【0019】さらに請求項6に係る発明は、一般式
(I):
【0020】
【化8】
【0021】(式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしく
は分枝状のアルキレン基、またはフェニレン基を、R2
は炭素数1〜18の直鎖または分枝状のアルキル基を示
す)で表わされるトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物に関する。
【0022】さらに請求項7に係る発明は、トリフェニ
ルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物がトリフ
ェニルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロ
ピルアミン錯体化合物である請求項6記載の化合物に関
する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明において、必須の有効成分
として使用する化合物は、一般式(I)で表されるトリ
フェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物で
ある。
【0024】一般式(I)において、R1で示される炭
素数1〜8の直鎖または分枝状アルキレン基としては、
たとえばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プ
ロピレン基、テトラメチレン基、2−メチルトリメチレ
ン基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチル
エチレン基、1−エチルエチレン基、ペンタメチレン
基、ヘキサメチレン基、1−ブチルエチレン基、オクタ
メチレン基、2−エチルヘキサメチレン基などがあげら
れ、R2で示される炭素数1〜18の直鎖または分枝状
アルキル基としては、たとえば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、
ウンデシル、ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ペ
ンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、ステアリル
などがあげられる。
【0025】前記一般式(I)で表されるトリフェニル
ボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の具体例と
しては、たとえばトリフェニルボラン・3−エトキシプ
ロピルアミン、トリフェニルボラン・3−ブトキシプロ
ピルアミン、トリフェニルボラン・3−(2−エチルへ
キシルオキシ)プロピルアミン、トリフェニルボラン・
3−ラウリルオキシプロピルアミン、トリフェニルボラ
ン・3−ステアリルオキシプロピルアミン、トリフェニ
ルボラン・4−(2−エチルヘキシルオキシ)ブチルア
ミン、トリフェニルボラン・4−ラウリルオキシブチル
アミン、トリフェニルボラン・8−エトキシオクチルア
ミン、トリフェニルボラン・8−(2−エチルヘキシル
オキシ)オクチルアミン、トリフェニルボラン・2−エ
チルヘキシルオキシフェニルアミン、トリフェニルボラ
ン・ラウリルオキシフェニルアミンなどがあげられる。
【0026】これらトリフェニルボラン・アルコキシ基
含有アミン錯体化合物は、単独で用いてもよく、2種以
上を組みあわせて用いてもよい。
【0027】前記一般式(I)で表されるトリフェニル
ボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物は、トリフ
ェニルボランとアルコキシ基含有アミンとを、好ましく
は不活性雰囲気下で、両者を溶解し得る有機溶剤中で常
温下または加熱下に反応させることによって得ることが
できる。有機溶剤としては、たとえばテトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ミネラルスピリッ
ト、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、メチルエチルケト
ン、エチルイソブチルケトン、ジブチルエーテル、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどが使用できる。
トリフェニルボランとアルコキシ基含有アミンの使用割
合は等モル比ないしその近傍のモル比が好ましい。反応
混合物の処理は溶剤の留去、結晶化など常法によって行
なうことができ、必要により再結晶などにより精製して
もよい。
【0028】本発明においては、有効成分として(A)
前記トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体
化合物を単独で用いてもよいが、(B)シリコーンオイ
ル、ポリブテン類、パラフィン類、ワセリン類および一
般式(II)で表されるジアルキルスルフィド化合物より
なる群から選ばれる1種または2種以上を併用するか、
および/または、(C)一般式(III)で表されるテト
ラアルキルチウラムジスルフィド化合物を併用すること
により、防汚効果が飛躍的に向上する。
【0029】本発明に用いられるシリコーンオイルとし
ては、たとえばポリジメチルシロキサン、ポリメチルフ
ェニルシロキサン、メチルフェニルシロキサン−ジメチ
ルシロキサン共重合体、ポリエーテル変性ポリジメチル
シロキサン、ポリエーテル変性ポリアルキル(メチル)
シロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサ
ン、フロロシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオ
イル、その他各種官能基による変性シリコーンオイルな
どがあげられるが、これらに限られるものではない。こ
れらのシリコーンオイルのうちでとくに好ましいもの
は、親水性親油性バランス(HLB)が2〜12の範囲
にある、ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルシロ
キサン−ジメチルシロキサン共重合体、ポリエーテル変
性ポリジメチルシロキサンである。これらのシリコーン
オイルは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。また本発明に用いるシリコーンオイ
ルは、海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点から、粘度
が1〜1万ポイズ、なかんづく50〜500ポイズの範
囲のものが好ましい。
【0030】本発明に用いられるポリブテン類として
は、たとえば、日本石油化学(株)製のポリブテンLV
−7、ポリブテンLV−10、ポリブテンLV−25、
ポリブテンLV−50、ポリブテンLV−100、ポリ
ブテンHV−35、ポリブテンHV−100、ポリブテ
ンHV−300、ポリブテンHV−1900、出光石油
化学(株)製のポリブテン0H、ポリブテン5H、ポリ
ブテン10H、ポリブテン300H、ポリブテン200
0H、ポリブテン0R、ポリブテン15R、ポリブテン
35R、ポリブテン100R、ポリブテン350R、日
本油脂(株)製のポリビスOSH、三井化学(株)製の
ルーカントHC−20、ルーカントHC−150、ルー
カントHC−600、ルーカントHC−2000などが
あげられる。
【0031】本発明に用いられるパラフィン類として
は、たとえば、n−パラフィン(日本石油化学(株)製
など)、固形パラフィン(日本精蝋(株)製など)、流
動パラフィン(松村石油(株)製のスモイルP−10
0、スモイルP−150など)、塩素化パラフィン(東
ソー(株)製のA−40、A−50、A−70、A−1
45、A−150、A−265、A−270など)など
があげられる。
【0032】本発明に用いられるワセリン類としては、
たとえば、白色ワセリン、黄色ワセリン(安藤パラケミ
ー(株)製など)があげられる。
【0033】本発明に用いられる一般式(II)で表され
るジアルキルスルフィド化合物には、nが1であるジア
ルキルモノスルフィド化合物と、nが2〜20の整数で
あるジアルキルポリスルフィド化合物が含まれる。一般
式(II)において、R3で示される炭素数1〜20の直
鎖または分枝状のアルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、
ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル
などがあげられる。海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の
点から、とくに炭素数4〜19のアルキル基が好まし
い。一般式(II)において、nは1〜20の整数である
が、海中防汚剤の塗工性能、塗膜物性の点からnが1〜
10、なかんづく4〜10であるのが好ましい。これら
ジアルキルスルフィド化合物は単独で用いてもよく、あ
るいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。海中防汚
剤の塗工性能、塗膜物性の点から好ましいジアルキルス
ルフィド化合物としては、ジ−tert−ブチルデカス
ルフィド、ジペンチルテトラスルフィド、ジペンチルペ
ンタスルフィド、ジペンチルデカスルフィド、ジオクチ
ルテトラスルフィド、ジオクチルペンタスルフィド、ジ
ノニルテトラスルフィド、ジノニルペンタスルフィド、
ジ−tert−ノニルテトラスルフィド、ジ−tert
−ノニルペンタスルフィド、ジデシルテトラスルフィ
ド、ジドデシルテトラスルフィド、ジオクタデシルテト
ラスルフィド、ジノナデシルテトラスルフィドなどがあ
げられるが、これに限定されるものではない。
【0034】本発明においては、(B)成分として、前
記シリコーンオイルと、前記ポリブテン類、パラフィン
類、ワセリン類およびジアルキルスルフィド化合物より
なる群から選ばれる1種または2種以上とを併用するの
が好ましい。
【0035】本発明に用いられるテトラアルキルチウラ
ムジスルフィド化合物は一般式(III)で表わされるも
のである。一般式(III)において、R4で示される炭素
数1〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシルなどがあげられる。
一般式(III)で表されるテトラアルキルチウラムジス
ルフィド化合物の具体例としては、たとえばテトラメチ
ルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトラプロピルチウラムジスルフィド、テトラ
イソプロピルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウ
ラムジスルフィド、テトラ−sec−ブチルチウラムジ
スルフィド、テトライソブチルチウラムジスルフィド、
テトラ−tert−ブチルチウラムジスルフィド、テト
ラペンチルチウラムジスルフィド、テトラヘキシルチウ
ラムジスルフィド、テトラヘプチルチウラムジスルフィ
ド、テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラ(2
−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドなどがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。これらのテ
トラアルキルジスルフィド化合物のうち、好ましいもの
はテトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチ
ウラムジスルフィドである。テトラアルキルチウラムジ
スルフィド化合物は単独で用いてもよく、あるいは2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】本発明においては、テトラアルキルチウラ
ルジスルフィド化合物を前記のシリコーンオイル、ポリ
ブテン類、パラフィン類、ワセリン類および一般式(I
I)で表されるジアルキルスルフィド化合物よりなる群
から選ばれる1種または2種以上と併用するのが好まし
い。
【0037】本発明の海中防汚剤には、ビヒクルとして
合成樹脂および/または天然樹脂が用いられる。合成樹
脂系ビヒクルとしては、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル/アルキルビニルエーテル共重合体、塩
化ビニル樹脂などのビニル樹脂系、アルキッド樹脂系、
アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステル樹脂
系、合成ゴム系、塩素化ポリエチレンなどがあげられ
る。また、天然樹脂としては、ウッドロジン、ガムロジ
ン、変性ロジンなどがあげられる。ビヒクルに用いられ
る樹脂としては、特にアクリル樹脂が好ましい。
【0038】また、本発明の海中防汚剤には、通常溶剤
が含まれる。溶剤としては、特に限定されるものではな
く種々の溶剤が使用でき、たとえばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、トリメチルベンゼンなどの芳香族系炭化
水素溶剤、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ールなどのアルコール系溶剤、アセトン、ジエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤などが
あげられる。これらの溶剤は、単独で用いてもよく、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0039】本発明の海中防汚剤において、有効成分と
して、トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯
体化合物を単独で使用するばあい、その使用量は、特に
制限されるものではないが、防汚剤中の不揮発分量に対
して、通常0.1〜80重量%であり、好ましくは、1
〜50重量%である。トリフェニルボラン・アルコキシ
基含有アミン錯体化合物の使用量が前記範囲未満では防
汚性が充分でなく、一方前記範囲を超えると塗工性能、
塗膜物性が劣化する傾向がある。
【0040】さらに、本発明の海中防汚剤において、
(A)トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯
体化合物に、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、
パラフィン類、ワセリン類およびジアルキルスルフィド
化合物よりなる群から選ばれる1種または2種以上を併
用するばあい、これらの配合比は特に制限されるもので
はないが、(A)成分/(B)成分の重量比は通常1/
99〜99/1の範囲であり、好ましくは10/90〜
90/10の範囲である。また、防汚剤中の不揮発分量
に対する(A)成分と(B)成分の合計配合量は特に制
限されるものではないが、通常0.1〜80重量%であ
り、好ましくは1〜50重量%の範囲である。合計配合
量が前記範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範
囲を超えると海中防汚剤としての塗工性能、塗膜物性が
劣化する傾向がある。
【0041】さらに、本発明の海中防汚剤において、
(A)トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯
体化合物に、(C)テトラアルキルチウラムジスルフィ
ド化合物を併用するばあい、これらの配合比は特に制限
されるものではないが、(A)成分/(C)成分の重量
比は通常1/99〜99/1の範囲であり、好ましくは
10/90〜90/10の範囲である。また、防汚剤中
の不揮発分量に対する(A)成分と(C)成分の合計配
合量は特に制限されるものではないが、通常0.1〜8
0重量%であり、好ましくは1〜50重量%の範囲であ
る。合計配合量が前記範囲未満では防汚性が充分でな
く、一方前記範囲を超えると海中防汚剤としての塗工性
能、塗膜物性が劣化する傾向にある。
【0042】さらに、本発明では、(A)トリフェニル
ボラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物と、(C)
テトラアルキルチウラムジスルフィド化合物を前記の割
合で配合したものに、(B)前記シリコーンオイル、ポ
リブテン類、パラフィン類、ワセリン類およびジアルキ
ルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種または
2種以上を併用することができる。その場合、これら成
分の配合比はとくに制限されるものではないが、(A)
成分と(C)成分の混合物(混合比は1/99〜99/
1、好ましくは10/90〜90/10である)/
(B)成分の重量比は通常1/99〜99/1の範囲で
あり、好ましくは10/90〜90/10の範囲であ
る。また、防汚剤中の不揮発分量に対する(A)成分、
(B)成分、(C)成分の合計配合量は特に制限される
ものではないが、通常0.1〜80重量%であり、好ま
しくは1〜50重量%の範囲である。合計配合量が前記
範囲未満では防汚性が充分でなく、一方前記範囲を超え
ると海中防汚剤としての塗工性能、塗膜物性が劣化する
傾向にある。
【0043】本発明の海中防汚剤には、他の防汚剤を添
加してもよい。これらの防汚剤としては、たとえばジチ
オカーバート系防汚剤、カーバメート系防汚剤、マレイ
ミド系防汚剤、イソチアゾロン系防汚剤、テトラクロロ
イソフタロニトリルなどが挙げられる。また、本発明の
海中防汚剤には、フタル酸エステル、アジピン酸エステ
ル、トリクレジルフォスフェートなどの可塑剤も加える
ことができる。さらに、本発明の海中防汚剤には、顔
料、その他の添加剤、たとえばポリアマイド燐酸系、ポ
リアマイド系、不飽和ポリカルボン酸系などの分散剤、
消泡剤、タレ止め剤、界面活性剤などを添加することが
できる。本発明の海中防汚剤においては、他の防汚剤、
可塑剤、顔料、その他の添加剤は、本発明の目的を損な
わない範囲で任意の配合割合で含有させることができ
る。
【0044】本発明の海中防汚剤は、前記した成分を混
合し、必要に応じて各種添加剤を配合し、混合すること
により製造することができる。各成分の混合方法および
各種添加剤の添加方法は、特に制限されるものではな
く、種々の方法により行うことができ、混合順序および
添加順序も種々の方法で行うことができる。
【0045】本発明は、本発明の海中防汚剤を、漁網具
等に塗布することにより、水棲汚損生物の付着を防止
し、優れた防汚性を発揮させる漁網具等の防汚方法も提
供することができる。海中防汚剤の漁網具等への塗布方
法は、たとえば浸漬塗装、吹きつけ塗装などの種々の塗
装方法を適用することができるが、浸漬塗装が好まし
い。付着量は、漁網の場合漁網重量の1〜20重量%の
範囲が好ましい。
【0046】
【実施例】つぎにトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物の製造例、実施例および試験例をあ
げて本発明を説明する。各例中の%および部はそれぞれ
重量%および重量部を示す。
【0047】製造例1 トリフェニルボラン・3−(2
−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物の
製造 冷却器、攪拌機を取り付けた300ml四ツ口フラスコ
にトリフェニルボラン(試薬特級、Aldrich社
製)24.2g(0.100mol)、3−(2−エチ
ルヘキシルオキシ)プロピルアミン(試薬特級、東京化
成工業(株)製)18.7g(0.100mol)、脱
水テトラヒドロフラン(THF)100mlを仕込み、
2気流下、室温で4時間反応させた後、THFを減圧
下留去した。残留物をメタノールから再結晶することに
より、融点66.5〜67.5℃の白色粉末40.3g
(収率94%)を得た。この化合物はFTIR、NMR
およびつぎの元素分析の結果により、トリフェニルボラ
ン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン
錯体化合物であることを確認した。図1にこの化合物の
FTIRスペクトルを、図2にNMRスペクトルを示
す。FTIRは、(株)島津製作所製 FTIR−81
00Mを使用し、KBr錠剤法で測定した。NMRは日
本電子(株)製 JNM−PMX60を使用し、テトラ
メチルシランを内部基準としてCDCl3中で測定し
た。
【0048】 C(%) H(%) N(%) B(%) O(%) 測定値 81.0 9.5 2.8 2.1 4.6 理論値 81.1 9.4 2.9 2.2 4.4
【0049】製造例2 トリフェニルボラン・3−エト
キシプロピルアミン錯体化合物の製造 製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピ
ルアミンの替わりに、3−エトキシプロピルアミン(広
栄化学工業(株)製)10.3g(0.100mol)
を用い、製造例1と同様にして、融点175〜176℃
の白色粉末30.0g(収率87%)を得た。この化合
物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果によ
り、トリフェニルボラン・3−エトキシプロピルアミン
錯体化合物であることを確認した。
【0050】 C(%) H(%) N(%) B(%) O(%) 測定値 79.8 8.4 4.0 3.0 4.8 理論値 80.0 8.2 4.1 3.1 4.6
【0051】製造例3 トリフェニルボラン・3−ブト
キシプロピルアミン錯体化合物の製造 製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピ
ルアミンの替わりに、3−ブトキシプロピルアミン(広
栄化学工業(株)製)13.1g(0.100mol)
を用い、製造例1と同様にして、融点106〜107℃
の白色粉末34.0g(収率91%)を得た。この化合
物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分析の結果によ
り、トリフェニルボラン・3−ブトキシプロピルアミン
錯体化合物であることを確認した。
【0052】 C(%) H(%) N(%) B(%) O(%) 測定値 80.5 8.6 3.9 3.0 4.0 理論値 80.4 8.6 3.8 2.9 4.3
【0053】製造例4 トリフェニルボラン−3−ラウ
リルオキシプロピルアミン錯体化合物の製造 製造例1で、3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピ
ルアミンの替わりに、3−ラウリルオキシプロピルアミ
ン(広栄化学工業(株)製)24.3g(0.100m
ol)を用い、製造例1と同様にして、融点73.5〜
74.0℃の白色粉末43.3g(収率89%)を得
た。この化合物はFTIR、NMRおよびつぎの元素分
析の結果により、トリフェニルボラン・3−ラウリルオ
キシプロピルアミン錯体化合物であることを確認した。
【0054】 C(%) H(%) N(%) B(%) O(%) 測定値 81.4 10.2 3.1 2.1 3.2 理論値 81.6 10.0 2.9 2.2 3.3
【0055】比較製造例1 トリフェニルボラン・ピリ
ジン錯体化合物の製造(米国特許第3211679号明
細書および特開平7−133207号公報記載の化合
物) 製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル
アミンの替わりに、ピリジン(試薬特級、キシダ化学
(株)製)7.9g(0.100mol)を用い、製造
例1と同様にして、白色粉末のトリフェニルボラン・ピ
リジン錯体化合物27.6g(収率86%)を得た。
【0056】比較製造例2 トリフェニルボラン・オク
タデシルアミン錯体化合物の製造(米国特許第3211
679号明細書、特開平8−295608号公報および
特開平8−295609号公報記載の化合物) 製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル
アミンの替わりに、オクタデシルアミン(試薬特級、東
京化成工業(株)製)27.0g(0.100mol)
を用い、製造例1と同様にして、白色粉末のトリフェニ
ルボラン・オクタデシルアミン錯体化合物43.0g
(収率84%)を得た。
【0057】比較製造例3 トリフェニルボラン・エタ
ノールアミン錯体化合物の製造(特開平9−78007
号公報記載の化合物) 製造例1で3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル
アミンの替わりに、エタノールアミン(試薬特級、東京
化成工業(株)製)6.1g(0.100mol)を用
い、製造例1と同様にして、白色粉末のトリフェニルボ
ラン・エタノールアミン錯体化合物26.1g(収率8
6%)を得た。
【0058】実施例1〜17および比較例1〜5 製造例1〜4および比較製造例1〜3で得られた化合物
を用い、表1、2に記載の配合成分を添加して、実施例
1〜17および比較例1〜5の海中防汚剤を得た。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】試験例(防汚性試験) 実施例1〜17および比較例1〜5で得られた海中防汚
剤を、ポリエチレン製の漁網(400デニール、40
本、8節)に浸漬塗装し、乾燥した。このように防汚剤
を塗布した漁網を40cm×60cmの鉄棒の枠に固定
し、三重県尾鷲湾にて海中筏から水深約1mに垂下浸漬
し、その防汚性能を6カ月にわたって定期的に観測し
た。結果を表3に示す。表中の数字は海棲生物の付着面
積(%)を表す。
【0062】
【表3】
【0063】
【発明の効果】表3の結果から明らかな様に、一般式
(I)で表されるトリフェニルボラン・アルコキシ基含
有アミン錯体化合物を用いた本発明の海中防汚剤は水棲
汚損生物の付着を効果的に防止することができる。ま
た、トリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体
化合物と、シリコーンオイル、ポリブテン類、パラフィ
ン類、ワセリン類、ジアルキルスルフィド化合物よりな
る群から選ばれる1種または2種以上と、および/また
は、テトラアルキルチウラムジスルフィドとを併用した
本発明の海中防汚剤は、長期にわたって水棲汚損生物の
付着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造例1におけるトリフェニルボラン
・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯
体化合物のFTIRスペクトルである。
【図2】本発明の製造例1におけるトリフェニルボラン
・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯
体化合物のNMRスペクトルである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/16 C09D 5/16 D06M 13/332 D06M 13/332 13/51 13/51 // C08K 5/372 C08K 5/372 5/40 5/40 5/55 5/55 C08L 83/04 C08L 83/04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝状のア
    ルキレン基、またはフェニレン基を、R2は炭素数1〜
    18の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表わさ
    れるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体
    化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する
    ことを特徴とする海中防汚剤。
  2. 【請求項2】 (A)請求項1記載のトリフェニルボラ
    ン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2
    種以上と、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パ
    ラフィン類、ワセリン類、および一般式(II): R3−(S)n −R3 (II) (式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のア
    ルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジ
    アルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種
    または2種以上とを含有することを特徴とする海中防汚
    剤。
  3. 【請求項3】 (A)請求項1記載のトリフェニルボラ
    ン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2
    種以上と、(C)一般式(III): 【化2】 (式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または分枝状のアル
    キル基を示す)で表されるテトラアルキルチウラムジス
    ルフィド化合物の1種または2種以上とを含有すること
    を特徴とする海中防汚剤。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1記載のトリフェニルボラ
    ン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物の1種または2
    種以上と、(B)シリコーンオイル、ポリブテン類、パ
    ラフィン類、ワセリン類、および一般式(II): R3−(S)n −R3 (II) (式中、R3は炭素数1〜20の直鎖または分枝状のア
    ルキル基を、nは1〜20の整数を示す)で表されるジ
    アルキルスルフィド化合物よりなる群から選ばれる1種
    または2種以上と、(C)一般式(III): 【化3】 (式中、R4は炭素数1〜8の直鎖または分枝状のアル
    キル基を示す)で表されるテトラアルキルチウラムジス
    ルフィド化合物の1種または2種以上とを含有すること
    を特徴とする海中防汚剤。
  5. 【請求項5】 一般式(I)で表されるトリフェニルボ
    ラン・アルコキシ基含有アミン錯体化合物がトリフェニ
    ルボラン・3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル
    アミン錯体化合物である請求項1〜4のいずれかに記載
    の海中防汚剤。
  6. 【請求項6】 一般式(I): 【化4】 (式中、R1は炭素数1〜8の直鎖もしくは分枝状のア
    ルキレン基、またはフェニレン基を、R2は炭素数1〜
    18の直鎖または分枝状のアルキル基を示す)で表わさ
    れるトリフェニルボラン・アルコキシ基含有アミン錯体
    化合物。
  7. 【請求項7】 トリフェニルボラン・アルコキシ基含有
    アミン錯体化合物がトリフェニルボラン・3−(2−エ
    チルヘキシルオキシ)プロピルアミン錯体化合物である
    請求項6記載の化合物。
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