JPH11322375A - 光ファイバの巻取り装置 - Google Patents

光ファイバの巻取り装置

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Publication number
JPH11322375A
JPH11322375A JP10148332A JP14833298A JPH11322375A JP H11322375 A JPH11322375 A JP H11322375A JP 10148332 A JP10148332 A JP 10148332A JP 14833298 A JP14833298 A JP 14833298A JP H11322375 A JPH11322375 A JP H11322375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
winding
take
bobbin
guide groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP10148332A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichiro Hirafune
俊一郎 平船
Koichi Takahashi
浩一 高橋
Hiroyuki Sawano
弘幸 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP10148332A priority Critical patent/JPH11322375A/ja
Publication of JPH11322375A publication Critical patent/JPH11322375A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ファイバ素線を巻取りボビンに
綺麗に巻き取るようにした光ファイバの巻取り装置を提
供せんとするものである。 【解決手段】 走行する光ファイバ素線fを巻取側ガイ
ドプリー9を通じて巻取りボビン10aに巻き取る光フ
ァイバの巻取り装置において、巻取側ガイドプリー9の
ガイド溝9aをU字型とすると共に、ガイド溝9aの半
径をRとし、巻取側ガイドプリー9の軸芯と巻取りボビ
ン10aの軸芯間の距離をLとしたとき、R×L<12
00となるように設定した光ファイバの巻取り装置にあ
り、上記関係によって、光ファイバ素線fは、巻取りボ
ビン10aの鍔付近で盛り上がったりすることなく、綺
麗に巻き取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ素線を
巻取りボビンに綺麗に巻き取るようにした光ファイバの
巻取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ素線(コア、クラッドからな
る裸光ファイバ上に被覆層が施されたもの、単に光ファ
イバという場合もある)の場合、被覆層内の裸光ファイ
バは、石英ガラスなどの脆性材料からなるため、その表
面や内部にクラックがあると、強度が低下するという性
質を持っている。現在、光ファイバ製造技術の向上によ
り、クラックの発生は、非常に少なくなっているが、こ
れを完全に取り除くことは困難である。
【0003】このため、上記のようなクラックを取り除
いて、光ファイバ素線の強度を保証する方法として、周
知の如く、スクリーニング試験という方法が採用されて
いる。この方法では、光ファイバ素線に一定の負荷(応
力や伸び歪みなど)を与えることで、クラックのある部
分(低強度部分)を予め断線(破断)させて除去すると
いうものである。言い換えれば、断線されることなく、
この試験を通過した光ファイバ素線には、破壊理論から
推定して、適正な強度があるもとして、保証するという
ものである。
【0004】このスクリーニング試験にあたっては、例
えば図3に示すような光ファイバの巻取り装置が用いら
れている。この巻取り装置は、送出ボビン1aに巻かれ
たスクリーニング試験を行うための光ファイバ素線fを
送り出す送出機1、走行する光ファイバ素線fをガイド
する送出側ガイドプリー2、走行する光ファイバ素線f
の張力を調整するための送出側ダンサプーリ3、光ファ
イバ素線fを引き込むための引張り用ベルト4a,5a
が転接されてなる送出側引取機4及び巻取側引取機5、
これらの送出側引取機4と巻取側引取機5間にあって、
鐘などのスクリーニング試験用荷重7が吊られたスクリ
ーニング試験用荷重ダンサプーリ6、走行する光ファイ
バ素線fの張力を調整するための巻取側ダンサプーリ
8、走行する光ファイバ素線fをガイドする巻取側ガイ
ドプリー9、スクリーニング試験後の走行する光ファイ
バ素線fを巻取ボビン10aに巻き取る巻取機10など
からなり、光ファイバ素線fにクラックによる低強度部
分があると、その部分で切断され、除去されるようにな
っている。
【0005】この巻取り装置において、巻取側ガイドプ
リー9としては、図4〜図6に示したように、糸巻き形
状(台形型)のものを用い、巻取ボビン10aをトラバ
ースさせて、その胴部10bに沿って、光ファイバ素線
fを巻き取っている。
【0006】例えば図4(a)の状態から、巻取ボビン
10aを矢印方向にトラバースさせて、光ファイバ素線
fを巻取ボビン10aの図中右側方向に巻き付けてい
き、図5(a)に示すように、巻取ボビン10aの図中
右側の鍔部分に達したら、巻取ボビン10aを矢印方向
にトラバースさせて反転させ、図6(a)に示すよう
に、今度は、上記図4(a)の場合とは逆に、光ファイ
バ素線fを巻取ボビン10aの図中左側方向に巻き付け
ていくとう動作を繰り返して、巻き取っている。なお、
図4(b),図5(b),図6(b)は、その際の巻取
側ガイドプリー9のガイド溝9a上における光ファイバ
素線fの動きを示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記光ファ
イバ素線fの巻き取り時、巻取側ガイドプリー9は糸巻
き形状であるため、図5(a)に示す、巻取ボビン10
aのトラバース反転から、光ファイバ素線fが巻取側ガ
イドプリー9のガイド溝9a上で反転するまでの間に遅
れが生じ、この間、光ファイバ素線fが巻取ボビン10
aの鍔近くに巻かれるため、図7に示すように、この鍔
付近では、光ファイバ素線fの盛り上がりfaが生じる
という問題があった。
【0008】この盛り上がりfaは、光ファイバ素線f
の線速を速くすると生じ易いという傾向が見られた。例
えば線速を、600m/minから1200m/min
とした場合、より顕著に見られるようになった。
【0009】このように盛り上がりfaが生じると、外
観上問題があり、巻き直し作業が必要となって、手間が
掛かる一方、盛り上がりが大きくなると、光ファイバ素
線fが巻取ボビン10aの鍔部分から外れてしまい、巻
き崩れが起こるという問題もあった。
【0010】そこで、本発明者等は、鋭意検討し、種々
の実験を行った。先ず、巻き方向の反転時に生じる遅れ
の原因として、巻取側ガイドプリー9のガイド溝9a内
における光ファイバ素線fの動きと、巻取側ガイドプリ
ー9から巻取りボビン10aに至る光ファイバ素線fの
張られる距離が関係するのではと想定した。
【0011】この観点に立って、巻取側ガイドプリー9
のガイド溝9aを、糸巻き形状(台形型)からU字型の
ものに変更して、光ファイバ素線fのガイド溝9a内に
おける動きをある程度規制したところ、ある条件のと
き、光ファイバ素線fの盛り上がりfaが生じないこと
が判った。
【0012】このため、ガイド溝9a内における光ファ
イバ素線fの動きをより完全に規制するには、溝底部の
半径を光ファイバ素線fの外径と同等の大きさにすれば
よいとも考えられるが、実際問題として、U字型の溝底
部を光ファイバ素線fの外径サイズまで小さくするの
は、機械加工上非常に困難である。
【0013】したがって、ある程度の大きさ(幅)を持
った半径のガイド溝9aを有する幾つかの巻取側ガイド
プリー9を用意すると共に、巻取側ガイドプリー9から
巻取りボビン10aに至る光ファイバ素線fの張られる
距離、すなわち巻取側ガイドプリー9の軸芯と巻取りボ
ビン10aの軸芯間の距離を種々変更して、巻き取り実
験を行ったところ、この距離とガイド溝9aの半径との
関係が一定の範囲内にあれば、光ファイバ素線fの盛り
上がりfaが生じないことを見い出した。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような観
点に立ってなされたもので、その特徴とするところは、
走行する光ファイバ素線を巻取側ガイドプリーを通じて
巻取りボビンに巻き取る光ファイバの巻取り装置におい
て、前記巻取側ガイドプリーのガイド溝をU字型とする
と共に、当該ガイド溝の半径をRとし、前記巻取側ガイ
ドプリーの軸芯と前記巻取りボビンの軸芯間の距離をL
としたとき、R×L<1200となるように設定した光
ファイバの巻取り装置にある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る光ファイバの巻取り
装置も、装置自体は、基本的に上記図3に示した巻取り
装置とほぼ同構成のものであるものの、図1に示すよう
に、巻取側ガイドプリー9の軸芯と巻取りボビン10a
の軸芯間の距離をLとし、また、図2にに示すように、
この巻取側ガイドプリー9のガイド溝9aをU字型とす
ると共に、そのガイド溝9aの半径(より正確にはU字
型の溝底部側の曲率半径)をRとしたとき、R×L<1
200となるように設定してある。
【0016】このような関係が成立するとき、光ファイ
バ素線fの盛り上がりが生じなかった。その根拠は、以
下の表1に示した、ガイド溝9aの半径Rと上記距離L
とを種々変更した巻き取りの実験結果による。なお、こ
の試験では、光ファイバ素線fの外径は250μm、そ
の線速は1200m/minで、光ファイバ素線fが巻
取りボビン10aの鍔付近で盛り上がり、目視によっ
て、巻き直しが必要と判断させる場合を不合格とした。
そして、それぞれのケースについて巻き取り試験を5回
行い、その際の不合格回数を結果として表示した。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1から、半径Rが3mm以下であれ
ば、光ファイバ素線fの盛り上がりが生じない場合があ
ることが判る。一方、距離Lは短い方が光ファイバ素線
fの盛り上がりが生じ難いことが判る。この結果から、
R×L<1200のときには、光ファイバ素線fの盛り
上がりがほぼ生じないことが判る。
【0019】なお、光ファイバ素線fの線速が600m
/minのときには、もともと光ファイバ素線fの盛り
上がりが生じ難かったことから、線速が1200m/m
in未満の場合には、上記R×L<1200の関係が成
立することが容易に推定できる。一方、線速が1200
m/minを越える場合には、上記ガイド溝9aの半径
Rと上記距離Lとして、より小さい方の組み合わせ(例
えばR=1.5、L=300の組み合わせ)とすれば、
十分対応することが可能である。
【0020】なお、上記実施の形態では、光ファイバ素
線fのスクリーニング試験時の巻き取りであったが、本
発明は、これに限定されず、光ファイバ素線fの他の巻
き取り時にも応用できること勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る光ファイバの巻取り装置によると、光ファイバ素
線を巻取りボビンに巻き取る際、鍔付近に盛り上がりを
生じさせることなく、綺麗な形で巻き取ることができ
る。したがって、巻き直すなどの不要な手間が省けると
共に、光ファイバ素線が巻取りボビンの鍔部分から巻き
崩れるというような問題も根本的に解消することができ
る。
【0022】また、巻取側ガイドプリーのガイド溝の機
械加工にあって、溝底部の半径を光ファイバ素線の外径
と同等の大きさのオーダーまで小さくする必要がないた
め、機械加工が楽で、容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの巻取り装置の一部を
示した概略説明図である。
【図2】図1の巻取り装置において使用される巻取側ガ
イドプリーを示した部分拡大縦断面図である。
【図3】一般的な光ファイバの巻取り装置の一例を示し
た概略説明図である。
【図4】(a)は図3の巻取り装置における巻取側ガイ
ドプリーと巻取りボビンの関係を示した背面図、(b)
は巻取側ガイドプリーのガイド溝と光ファイバ素線の関
係を示した縦断面図である。
【図5】(a)は図3の巻取り装置における巻取側ガイ
ドプリーと巻取りボビンの関係を示した背面図、(b)
は巻取側ガイドプリーのガイド溝と光ファイバ素線の関
係を示した縦断面図である。
【図6】(a)は図3の巻取り装置における巻取側ガイ
ドプリーと巻取りボビンの関係を示した背面図、(b)
は巻取側ガイドプリーのガイド溝と光ファイバ素線の関
係を示した縦断面図である。
【図7】図3の巻取り装置の巻取りボビンにおける光フ
ァイバ素線の盛り上がりを示した部分拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
f 光ファイバ素線 9 巻取側ガイドプリー 9a ガイド溝 10 巻取機 10a 巻取りボビン R ガイド溝の半径 L 巻取側ガイドプリーの軸芯と巻
取りボビンの軸芯間の距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する光ファイバ素線を巻取側ガイド
    プリーを通じて巻取りボビンに巻き取る光ファイバの巻
    取り装置において、 前記巻取側ガイドプリーのガイド溝をU字型とすると共
    に、当該ガイド溝の半径をRとし、前記巻取側ガイドプ
    リーの軸芯と前記巻取りボビンの軸芯間の距離をLとし
    たとき、R×L<1200となるように設定したことを
    特徴とする光ファイバの巻取り装置。
JP10148332A 1998-05-13 1998-05-13 光ファイバの巻取り装置 Pending JPH11322375A (ja)

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JP10148332A JPH11322375A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 光ファイバの巻取り装置

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JPH11322375A true JPH11322375A (ja) 1999-11-24

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ID=15450413

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JP (1) JPH11322375A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362833A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ用プーリ
JP2017187427A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 住友電気工業株式会社 キャプスタン装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002362833A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ用プーリ
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