JPH11322044A - 振動コンベヤ - Google Patents
振動コンベヤInfo
- Publication number
- JPH11322044A JPH11322044A JP14838798A JP14838798A JPH11322044A JP H11322044 A JPH11322044 A JP H11322044A JP 14838798 A JP14838798 A JP 14838798A JP 14838798 A JP14838798 A JP 14838798A JP H11322044 A JPH11322044 A JP H11322044A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- trough
- linear motor
- primary side
- secondary side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Jigging Conveyors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低騒音の振動コンベヤを提供すること。
【解決手段】 トラフ7を、リニアモータ56の1次側
58及び2次側57のいずれか一方に、垂直方向の振動
を防振する防振機構22を介して固定させているので、
これによりトラフ7に垂直方向の振動が伝わりにくくな
り騒音を小さくできる。
58及び2次側57のいずれか一方に、垂直方向の振動
を防振する防振機構22を介して固定させているので、
これによりトラフ7に垂直方向の振動が伝わりにくくな
り騒音を小さくできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動によって物品
を移送する振動コンベヤに関する。
を移送する振動コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動コンベヤとして、例えば本出
願人が先に出願した特願平10−57441号に示され
ているものがある。図4に、この従来の振動コンベヤ1
の斜視図が示されており、図5は、その正面図である。
振動コンベヤ1は、リンク機構を有した複数(図におい
ては2つ示されている)の支持体11によって支持され
たトラフ7と、このトラフ7に取り付けられて、トラフ
7を振動させるための加振源であるリニアモータ16と
から構成されている。そして、トラフ7内には複数の図
示しない物品が点在しており、これら図4、図5におい
て矢印fに示すように、左方から右方へ移送される。な
お、図4のトラフ7は、リンク機構を有した支持体11
及びリニアモータ16の構造が明示されるように、一点
鎖線で示している。
願人が先に出願した特願平10−57441号に示され
ているものがある。図4に、この従来の振動コンベヤ1
の斜視図が示されており、図5は、その正面図である。
振動コンベヤ1は、リンク機構を有した複数(図におい
ては2つ示されている)の支持体11によって支持され
たトラフ7と、このトラフ7に取り付けられて、トラフ
7を振動させるための加振源であるリニアモータ16と
から構成されている。そして、トラフ7内には複数の図
示しない物品が点在しており、これら図4、図5におい
て矢印fに示すように、左方から右方へ移送される。な
お、図4のトラフ7は、リンク機構を有した支持体11
及びリニアモータ16の構造が明示されるように、一点
鎖線で示している。
【0003】支持体11は、2つの支持部12、12’
と、トラフ7の底面にヒンジ部Jにより上端部13aが
回動可能に固着されている可動部13と、2つの連接部
14とから構成されている。支持部12、12’は、逆
L字形状をしており、その底部12b、12b’が設置
面Gに設置されている。支持部12、12’の水平端部
12a、12a’は、連接部14の一方の端部14a、
14a’と整合し、ここにピンPを挿通して、ヒンジ部
H、H’を構成している。他方、可動部13は、逆T字
形状をしており、その水平端部13b、13b’は、連
接部14の他方の端部14b、14b’と整合し、ヒン
ジ部I、I’を形成している。すなわち、ヒンジ部H、
H’、I、I’が回動することにより、可動部13は、
図5において右方に一点鎖線及び2点鎖線で示されてい
るように左右に揺動し、その上端部13aが図の左右方
向に移動可能となっている。従って、この可動部13の
上端部13aが底面に接続されているれているトラフ7
は、物品の移送方向に揺動可能に支持されている。
と、トラフ7の底面にヒンジ部Jにより上端部13aが
回動可能に固着されている可動部13と、2つの連接部
14とから構成されている。支持部12、12’は、逆
L字形状をしており、その底部12b、12b’が設置
面Gに設置されている。支持部12、12’の水平端部
12a、12a’は、連接部14の一方の端部14a、
14a’と整合し、ここにピンPを挿通して、ヒンジ部
H、H’を構成している。他方、可動部13は、逆T字
形状をしており、その水平端部13b、13b’は、連
接部14の他方の端部14b、14b’と整合し、ヒン
ジ部I、I’を形成している。すなわち、ヒンジ部H、
H’、I、I’が回動することにより、可動部13は、
図5において右方に一点鎖線及び2点鎖線で示されてい
るように左右に揺動し、その上端部13aが図の左右方
向に移動可能となっている。従って、この可動部13の
上端部13aが底面に接続されているれているトラフ7
は、物品の移送方向に揺動可能に支持されている。
【0004】加振源であるリニアモータ16は、図5に
示されるように、トラフ7の底面に固定されている2次
側部材17と、この2次側部材17上に、車輪18aに
よって支持されている1次側部材18とから構成されて
いる。2次側部材17は、水平部17aとこの両端を支
持している支持部17b、17b’とから構成され、上
に開口を向けたコの字形状をしている。この水平部17
aの上面には、図4に示されるように、その両側部に車
輪18aがガイドされて摺動する溝17aa(これはト
ラフ7の長手方向に延びている)が形成され、その中央
には、磁性材でなる複数の歯17abが、物品の移送方
向に直角に並んで配設されている。また、図6は、この
拡大図であるが、リニアモータ16の1次側部材18の
車輪18aは図示しない軸に固定され、2次側部材17
の水平部17aと所定の空隙sを有して配設されてい
る。更に、1次側部材18は、コイル19a、19b、
19cを巻回した3つの極U、V、Wを有し、この極
U、V、Wには、図7に示すように、薄板状の永久磁石
Mが3枚ずつ、同極が相向くように配設されている。な
お、このコイル19a、19b、19cは、それぞれ1
20度ずつ、異なる3相交流が供給されている。更に、
1次側部材18には、図6に示すように、ブロック形状
をした慣性体30が取付部材20を介して固着されてい
る。すなわち、1次側部材18は、設置面Gから離れた
空中に配設されている。
示されるように、トラフ7の底面に固定されている2次
側部材17と、この2次側部材17上に、車輪18aに
よって支持されている1次側部材18とから構成されて
いる。2次側部材17は、水平部17aとこの両端を支
持している支持部17b、17b’とから構成され、上
に開口を向けたコの字形状をしている。この水平部17
aの上面には、図4に示されるように、その両側部に車
輪18aがガイドされて摺動する溝17aa(これはト
ラフ7の長手方向に延びている)が形成され、その中央
には、磁性材でなる複数の歯17abが、物品の移送方
向に直角に並んで配設されている。また、図6は、この
拡大図であるが、リニアモータ16の1次側部材18の
車輪18aは図示しない軸に固定され、2次側部材17
の水平部17aと所定の空隙sを有して配設されてい
る。更に、1次側部材18は、コイル19a、19b、
19cを巻回した3つの極U、V、Wを有し、この極
U、V、Wには、図7に示すように、薄板状の永久磁石
Mが3枚ずつ、同極が相向くように配設されている。な
お、このコイル19a、19b、19cは、それぞれ1
20度ずつ、異なる3相交流が供給されている。更に、
1次側部材18には、図6に示すように、ブロック形状
をした慣性体30が取付部材20を介して固着されてい
る。すなわち、1次側部材18は、設置面Gから離れた
空中に配設されている。
【0005】従来の振動コンベヤ1は、以上のように構
成されるが、次に、この作用について説明する。なお、
リニアモータ16は、高力密度リニアモータであり、そ
の作用について図7を参照して簡単に説明する。
成されるが、次に、この作用について説明する。なお、
リニアモータ16は、高力密度リニアモータであり、そ
の作用について図7を参照して簡単に説明する。
【0006】例えば、極Uのコイル19aに、図7に示
す方向に電流を流すと、この電流によって下向きの磁極
が発生する。そのため極Uにおいて、永久磁石Mによっ
て発生している下向きの磁極は強められ、それと逆向き
の磁極は打ち消される。このとき、極V、Wは、極Uに
対してそれぞれ120度、240度位相がずれているた
め、コイル19b、19cは図7に示される方向に電流
が流れる。そのため、極V、Wにおいては永久磁石Mに
よって発生している上向きの磁極は強められ、それと逆
向きの磁極は打ち消されることになる。従って、極U、
V、Wにおいて、図7に示すような磁力線が発生し、す
なわち磁気吸引力が2次側部材17の歯17abと1次
側部材18の極U、V、Wとの間で発生し、1次側部材
18が左方に移動する。
す方向に電流を流すと、この電流によって下向きの磁極
が発生する。そのため極Uにおいて、永久磁石Mによっ
て発生している下向きの磁極は強められ、それと逆向き
の磁極は打ち消される。このとき、極V、Wは、極Uに
対してそれぞれ120度、240度位相がずれているた
め、コイル19b、19cは図7に示される方向に電流
が流れる。そのため、極V、Wにおいては永久磁石Mに
よって発生している上向きの磁極は強められ、それと逆
向きの磁極は打ち消されることになる。従って、極U、
V、Wにおいて、図7に示すような磁力線が発生し、す
なわち磁気吸引力が2次側部材17の歯17abと1次
側部材18の極U、V、Wとの間で発生し、1次側部材
18が左方に移動する。
【0007】すなわち、リニアモータ16のコイル19
a、19b、19cに、それぞれ位相差が120度ずつ
ずれた交流電流を流すと、上述した作用により、極U、
V、Wの順番で、代わる代わるに磁気吸引力が、歯17
abと極U、V、Wとの間で発生し、これにより1次側
部材18が左方に移動する。このとき、1次側部材18
は車輪18aを介して2次側部材17上を摺動するた
め、この1次側部材18の反力を2次側部材17の水平
部17aが受ける。従って、2次側部材17は、1次側
部材18の移動方向と反対側の右方に力が作用する。す
なわち、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
も、右方へと加速する。なお、このときには、トラフ7
がゆっくりと加速するように、すなわちこれに反力を与
える1次側部材18がゆっくり加速されるように、コイ
ル19a、19b、19cの電流を調節する。
a、19b、19cに、それぞれ位相差が120度ずつ
ずれた交流電流を流すと、上述した作用により、極U、
V、Wの順番で、代わる代わるに磁気吸引力が、歯17
abと極U、V、Wとの間で発生し、これにより1次側
部材18が左方に移動する。このとき、1次側部材18
は車輪18aを介して2次側部材17上を摺動するた
め、この1次側部材18の反力を2次側部材17の水平
部17aが受ける。従って、2次側部材17は、1次側
部材18の移動方向と反対側の右方に力が作用する。す
なわち、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
も、右方へと加速する。なお、このときには、トラフ7
がゆっくりと加速するように、すなわちこれに反力を与
える1次側部材18がゆっくり加速されるように、コイ
ル19a、19b、19cの電流を調節する。
【0008】次に、極U、V、Wに与えるコイル19
a、19b、19cに、逆向きに電流を与える。すなわ
ち、極W、V、Uの順番で、代わる代わるに磁気吸引力
が、2次側部材17の歯17abと1次側部材18の極
U、V、Wとの間で発生する。この磁気吸引力により1
次側部材18は右方に移動する。このときも、2次側部
材17の水平部17aが1次側部材18の反力を受ける
ため、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
は、1次側部材18の移動方向と反対側の左方に移動す
る。このときには、トラフ7を物品の静止摩擦力に打ち
勝つ力で左方に加速する(物品に対してトラフ7のみが
後退する)よう、1次側部材18を素早く加速できるよ
うに、コイル19a、19b、19cの電流を調節す
る。
a、19b、19cに、逆向きに電流を与える。すなわ
ち、極W、V、Uの順番で、代わる代わるに磁気吸引力
が、2次側部材17の歯17abと1次側部材18の極
U、V、Wとの間で発生する。この磁気吸引力により1
次側部材18は右方に移動する。このときも、2次側部
材17の水平部17aが1次側部材18の反力を受ける
ため、2次側部材17が取り付けられているトラフ7
は、1次側部材18の移動方向と反対側の左方に移動す
る。このときには、トラフ7を物品の静止摩擦力に打ち
勝つ力で左方に加速する(物品に対してトラフ7のみが
後退する)よう、1次側部材18を素早く加速できるよ
うに、コイル19a、19b、19cの電流を調節す
る。
【0009】以上の一連の動作を繰り返すことで、すな
わち、トラフ7が物品の移送方向と同じ方向に移動する
際には、ゆっくりと、移動方向と反対側に移動する際に
は、トラフ7のみが後退するようにして、振動コンベア
1は振動し、トラフ7上の物品を右方へと移送する。
わち、トラフ7が物品の移送方向と同じ方向に移動する
際には、ゆっくりと、移動方向と反対側に移動する際に
は、トラフ7のみが後退するようにして、振動コンベア
1は振動し、トラフ7上の物品を右方へと移送する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した振動コンベヤ
1では、図7を参照して説明したように、リニアモータ
16の1次側部材18の極U、V、Wと2次側部材17
の歯17abとの間に発生する磁束による吸引力で水平
方向成分の推力を発生させて、トラフ7をリニア振動さ
せている。しかし、発生する磁束は必ずしも一様ではな
いため、不均一な吸引力が生じ、これによりリニアモー
タ16からは水平方向成分の推力だけではなく、垂直方
向の高周波振動も発生している。そして、垂直方向の振
動がトラフ7に伝わるとその底面を上下に加振し、トラ
フ7があたかもスピーカのようにふるまい騒音が発生し
てしまう。
1では、図7を参照して説明したように、リニアモータ
16の1次側部材18の極U、V、Wと2次側部材17
の歯17abとの間に発生する磁束による吸引力で水平
方向成分の推力を発生させて、トラフ7をリニア振動さ
せている。しかし、発生する磁束は必ずしも一様ではな
いため、不均一な吸引力が生じ、これによりリニアモー
タ16からは水平方向成分の推力だけではなく、垂直方
向の高周波振動も発生している。そして、垂直方向の振
動がトラフ7に伝わるとその底面を上下に加振し、トラ
フ7があたかもスピーカのようにふるまい騒音が発生し
てしまう。
【0011】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、リニ
アモータの発生する垂直方向の振動をトラフに伝わりに
くくして、騒音を小さくすることができる振動コンベヤ
を提供することを課題とする。
アモータの発生する垂直方向の振動をトラフに伝わりに
くくして、騒音を小さくすることができる振動コンベヤ
を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、直線的な
トラフと、該トラフを水平方向に振動可能に支持する支
持体と、リニアモータとからなり、前記リニアモータの
1次側及び2次側のいずれか一方に前記トラフを固定さ
せている振動コンベヤにおいて、前記トラフを、前記1
次側及び2次側のいずれか一方に、垂直方向の振動を防
振する防振機構を介して固定させたことを特徴とする振
動コンベヤ、によって解決される。
トラフと、該トラフを水平方向に振動可能に支持する支
持体と、リニアモータとからなり、前記リニアモータの
1次側及び2次側のいずれか一方に前記トラフを固定さ
せている振動コンベヤにおいて、前記トラフを、前記1
次側及び2次側のいずれか一方に、垂直方向の振動を防
振する防振機構を介して固定させたことを特徴とする振
動コンベヤ、によって解決される。
【0013】つまり本発明の振動コンベヤにおいては、
リニアモータは垂直方向の振動を防振する防振機構を介
してトラフに取り付けられるので、トラフには垂直方向
の振動が伝わりにくくなり、発生する騒音を小さくでき
る。
リニアモータは垂直方向の振動を防振する防振機構を介
してトラフに取り付けられるので、トラフには垂直方向
の振動が伝わりにくくなり、発生する騒音を小さくでき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0015】図1に、本実施の形態による振動コンベヤ
21におけるトラフ7とリニアモータ56との取り付け
部分を概略的に示す。なお、上記従来例と同様な部分に
ついては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。従来と同様に支持体11(図示省略)により支持さ
れたトラフ7にはその幅方向の両端部に、長手方向に沿
って複数(図示は2つ)のL字形状の取付部材23が溶
接され取り付けられている。そして、取付部材23に対
向するようにして取付板24が配設され、後述する防振
機構22を介して取付部材23に取り付けられている。
また、取付板24にはリニアモータ56の1次側58が
固定されている。取付部材23と取付板24は共に金属
でなる。
21におけるトラフ7とリニアモータ56との取り付け
部分を概略的に示す。なお、上記従来例と同様な部分に
ついては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。従来と同様に支持体11(図示省略)により支持さ
れたトラフ7にはその幅方向の両端部に、長手方向に沿
って複数(図示は2つ)のL字形状の取付部材23が溶
接され取り付けられている。そして、取付部材23に対
向するようにして取付板24が配設され、後述する防振
機構22を介して取付部材23に取り付けられている。
また、取付板24にはリニアモータ56の1次側58が
固定されている。取付部材23と取付板24は共に金属
でなる。
【0016】図3はリニアモータ56の拡大斜視図であ
り、2次側57の両辺部近傍には一対のガイドレール5
7bが形成されており、その断面は図示するように工字
形状であり、その両側面に長手方向に延びる溝57ba
が形成されている。これら一対のガイドレール57b間
に、磁性材でなる歯57aが形成されている。一方、全
体として直方体形状をしている1次側58の4つの角部
には、それぞれガイドブロック58aが一体的に形成さ
れており、これに上述の一対のガイドレール57bの断
面形状と凹凸嵌合する孔58aaが設けられている。す
なわち、1次側58は2次側57に、4ケ所で、ガイド
レール57bに摺動可能に係合しており、1次側58
は、そのガイドブロック58aの長手方向に延びるガイ
ドレール57bにより、所定の空隙gを保つようにして
ガイドされている。そして、1次側58は上記した取付
板24に固定されている。つまり、1次側58はトラフ
7に固定されていることになり、2次側57は1次側5
8と反対方向に可動し得るように空中に配設されてい
る。また、1次側58には、コイル19a、19b、1
9cがそれぞれ巻装した極U、V、Wを内蔵させてお
り、駆動原理は上記従来例のリニアモータ16と同一で
あり、やはり、本実施の形態によるリニアモータ56か
らも水平方向だけでなく垂直方向の振動の発生がある。
り、2次側57の両辺部近傍には一対のガイドレール5
7bが形成されており、その断面は図示するように工字
形状であり、その両側面に長手方向に延びる溝57ba
が形成されている。これら一対のガイドレール57b間
に、磁性材でなる歯57aが形成されている。一方、全
体として直方体形状をしている1次側58の4つの角部
には、それぞれガイドブロック58aが一体的に形成さ
れており、これに上述の一対のガイドレール57bの断
面形状と凹凸嵌合する孔58aaが設けられている。す
なわち、1次側58は2次側57に、4ケ所で、ガイド
レール57bに摺動可能に係合しており、1次側58
は、そのガイドブロック58aの長手方向に延びるガイ
ドレール57bにより、所定の空隙gを保つようにして
ガイドされている。そして、1次側58は上記した取付
板24に固定されている。つまり、1次側58はトラフ
7に固定されていることになり、2次側57は1次側5
8と反対方向に可動し得るように空中に配設されてい
る。また、1次側58には、コイル19a、19b、1
9cがそれぞれ巻装した極U、V、Wを内蔵させてお
り、駆動原理は上記従来例のリニアモータ16と同一で
あり、やはり、本実施の形態によるリニアモータ56か
らも水平方向だけでなく垂直方向の振動の発生がある。
【0017】次に、図2を参照して防振機構22につい
て説明する。取付部材23と取付板24との間に挟まれ
るようにして防振ゴム板28bが配設され、更に、この
防振ゴム板28bとで取付部材23を挟むようにして防
振ゴム板28aが配設されている。これら防振ゴム板2
8a、28bは、円板形状を呈しており、垂直方向の振
動に対して吸収力を作用できるような厚みをもってい
る。そして、防振ゴム板28a、取付部材23、防振ゴ
ム板28b、取付板24には貫通孔33が形成されてお
り、この貫通孔33の中には、中空円筒形の金属製スリ
ーブ34が挿通され配設されている。そして、この金属
製スリーブ34の外周面にはゴム材35がコーティング
されている。このゴム材35の厚さは、防振ゴム板28
a、28に比べて十分に薄く、金属製スリーブ34と、
取付部材23及び取付板24との金属接触を防止する効
果が得られる程度の薄さとなっている。そして、スリー
ブ34の中空部に、ボルト31の軸部31bが、ボルト
31の頭部31aと防振ゴム板28aとの間にワッシャ
ー36aを及び取付板24とナット32との間にワッシ
ャー36bを介在させて、挿通され、この軸部31bに
ナット32を螺着して締め付けることにより、取付部材
23と取付板24が固定される。つまり、リニアモータ
56の1次側58とトラフ7とが防振ゴム板28a、2
8bを介して固定される。このとき、貫通孔33に配設
されているスリーブ34により、ボルト31とナット3
2による締め付けによって、防振ゴム板28a、28b
が過剰に弾性変形してしまうのを制限している。
て説明する。取付部材23と取付板24との間に挟まれ
るようにして防振ゴム板28bが配設され、更に、この
防振ゴム板28bとで取付部材23を挟むようにして防
振ゴム板28aが配設されている。これら防振ゴム板2
8a、28bは、円板形状を呈しており、垂直方向の振
動に対して吸収力を作用できるような厚みをもってい
る。そして、防振ゴム板28a、取付部材23、防振ゴ
ム板28b、取付板24には貫通孔33が形成されてお
り、この貫通孔33の中には、中空円筒形の金属製スリ
ーブ34が挿通され配設されている。そして、この金属
製スリーブ34の外周面にはゴム材35がコーティング
されている。このゴム材35の厚さは、防振ゴム板28
a、28に比べて十分に薄く、金属製スリーブ34と、
取付部材23及び取付板24との金属接触を防止する効
果が得られる程度の薄さとなっている。そして、スリー
ブ34の中空部に、ボルト31の軸部31bが、ボルト
31の頭部31aと防振ゴム板28aとの間にワッシャ
ー36aを及び取付板24とナット32との間にワッシ
ャー36bを介在させて、挿通され、この軸部31bに
ナット32を螺着して締め付けることにより、取付部材
23と取付板24が固定される。つまり、リニアモータ
56の1次側58とトラフ7とが防振ゴム板28a、2
8bを介して固定される。このとき、貫通孔33に配設
されているスリーブ34により、ボルト31とナット3
2による締め付けによって、防振ゴム板28a、28b
が過剰に弾性変形してしまうのを制限している。
【0018】本実施の形態による振動コンベヤ21は以
上のように構成され、次にこの作用について説明する。
本実施の形態では、リニアモータ56の1次側58を、
防振ゴム板28a、28bを介してトラフ7に固定させ
るようにしている。これにより、リニアモータ56から
発生する垂直方向成分の振動は、防振ゴム板28a、2
8bにより吸収されるので、垂直方向成分の振動がトラ
フ7に伝わるのを抑えることができ、トラフ7から発生
する騒音を小さくできる。また、ゴム材35は水平振動
成分の方向と垂直な位置関係になるが、厚さが薄いため
に水平振動成分は吸収されることなく、トラフ7に推力
として確実に伝えられる。また、トラフ7の移送面の2
次振動を抑えるために従来はその板厚を大としていた
が、これを極力小として、リニアモータ56の負荷を小
とすることができる。
上のように構成され、次にこの作用について説明する。
本実施の形態では、リニアモータ56の1次側58を、
防振ゴム板28a、28bを介してトラフ7に固定させ
るようにしている。これにより、リニアモータ56から
発生する垂直方向成分の振動は、防振ゴム板28a、2
8bにより吸収されるので、垂直方向成分の振動がトラ
フ7に伝わるのを抑えることができ、トラフ7から発生
する騒音を小さくできる。また、ゴム材35は水平振動
成分の方向と垂直な位置関係になるが、厚さが薄いため
に水平振動成分は吸収されることなく、トラフ7に推力
として確実に伝えられる。また、トラフ7の移送面の2
次振動を抑えるために従来はその板厚を大としていた
が、これを極力小として、リニアモータ56の負荷を小
とすることができる。
【0019】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0020】例えば、以上の実施の形態では、リニアモ
ータとして、高力密度リニアモータの駆動原理を有する
リニアモータ56を使用したが、勿論、他のリニアモー
タ、例えば公知のリニアインダクションモータやリニア
パルスモータ(例えば特許1495069号)などを用
いてもよい。また、上記実施の形態では、リニアモータ
56の1次側58と2次側57との間に、所定の空隙g
を設けるように、1次側58と2次側57とをガイドレ
ール57bを介して相対的に摺動可能に係合させたが、
他の構成、例えば上記従来例のリニアモータ16のよう
に車輪18aを介して係合させて所定の空隙sを保つよ
うにして相対的に摺動可能となるように配設してもよ
い。また、上記実施の形態では、リニアモータ56の1
次側58をトラフ7と固定させたが、1次側58と2次
側57の配置関係を逆にして2次側57がトラフ7に固
定されるような配置としてもよい。
ータとして、高力密度リニアモータの駆動原理を有する
リニアモータ56を使用したが、勿論、他のリニアモー
タ、例えば公知のリニアインダクションモータやリニア
パルスモータ(例えば特許1495069号)などを用
いてもよい。また、上記実施の形態では、リニアモータ
56の1次側58と2次側57との間に、所定の空隙g
を設けるように、1次側58と2次側57とをガイドレ
ール57bを介して相対的に摺動可能に係合させたが、
他の構成、例えば上記従来例のリニアモータ16のよう
に車輪18aを介して係合させて所定の空隙sを保つよ
うにして相対的に摺動可能となるように配設してもよ
い。また、上記実施の形態では、リニアモータ56の1
次側58をトラフ7と固定させたが、1次側58と2次
側57の配置関係を逆にして2次側57がトラフ7に固
定されるような配置としてもよい。
【0021】また、上記実施の形態では、トラフ7を支
持する支持体11として、リンク機構を持つものを用い
たが、その他、例えば本出願人が先に出願した特願平1
0−57441号に示されている、振子機構を持つ支持
機構であってもよい。
持する支持体11として、リンク機構を持つものを用い
たが、その他、例えば本出願人が先に出願した特願平1
0−57441号に示されている、振子機構を持つ支持
機構であってもよい。
【0022】また、上記実施の形態では、防振ゴム板2
8a、28bは円板形状としたが、他の形状、例えば、
直方形状としてもよい。
8a、28bは円板形状としたが、他の形状、例えば、
直方形状としてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による振動コ
ンベヤによれば、リニアモータの発生する垂直方向成分
の振動がトラフに伝わりにくくなるため、騒音を小さく
することができる。
ンベヤによれば、リニアモータの発生する垂直方向成分
の振動がトラフに伝わりにくくなるため、騒音を小さく
することができる。
【図1】本発明の実施の形態による振動コンベヤの要部
の概略図である。
の概略図である。
【図2】図1における防振機構を部分破断して表した拡
大半部断面図である。
大半部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態による振動コンベヤに用い
られるリニアモータの拡大斜視図である。
られるリニアモータの拡大斜視図である。
【図4】従来例の振動コンベヤの斜視図である。
【図5】従来例の振動コンベヤの正面図である。
【図6】従来例の振動コンベヤに用いられているリニア
モータの拡大斜視図である。
モータの拡大斜視図である。
【図7】従来例の振動コンベヤに用いられているリニア
モータの作用を示す模式図である。
モータの作用を示す模式図である。
7 トラフ 21 振動コンベヤ 22 防振機構 23 取付部材 24 取付板 28a 防振ゴム板 28b 防振ゴム板 31 ボルト 32 ナット 34 金属製スリーブ 35 ゴム材 56 リニアモータ 57 2次側 58 1次側 f 物品の移送方向g 空隙
Claims (7)
- 【請求項1】 直線的なトラフと、該トラフを水平方向
に振動可能に支持する支持体と、リニアモータとからな
り、前記リニアモータの1次側及び2次側のいずれか一
方に前記トラフを固定させている振動コンベヤにおい
て、前記トラフを、前記1次側及び2次側のいずれか一
方に、垂直方向の振動を防振する防振機構を介して固定
させたことを特徴とする振動コンベヤ。 - 【請求項2】 前記防振機構は、前記トラフに取り付け
られた取付部材と、前記1次側及び2次側のいずれか一
方との間に配設された防振ゴムでなることを特徴とする
請求項1に記載の振動コンベヤ。 - 【請求項3】 前記防振ゴムは、前記取付部材を挟んだ
一対の防振ゴム板からなり、前記取付部材と前記1次側
及び2次側の他方に取り付けられた取付板との間で、ボ
ルトとナットにより挟圧されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の振動コンベヤ。 - 【請求項4】 前記一対の防振ゴム板、前記取付部材、
前記取付板に貫通孔を形成し、該貫通孔に前記ボルトの
軸部を挿通し、該軸部に前記ナットを螺着させ締め付け
ることにより前記一対の防振ゴム板を挟圧させるように
したことを特徴とする請求項3に記載の振動コンベヤ。 - 【請求項5】 前記ボルトの頭部と前記ナットとの間に
金属製スリーブを配設し、前記ボルトの軸部を挿通させ
ていることを特徴とする請求項4に記載の振動コンベ
ヤ。 - 【請求項6】 前記ボルトと前記スリーブの一端との間
及び前記ナットと前記スリーブの他端との間にそれぞれ
ワッシャーを介在させたことを特徴とする請求項5に記
載の振動コンベヤ。 - 【請求項7】 前記スリーブの外周面にゴム材をコーテ
ィングさせたことを特徴とする請求項5又は請求項6に
記載の振動コンベヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14838798A JPH11322044A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 振動コンベヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14838798A JPH11322044A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 振動コンベヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322044A true JPH11322044A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15451642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14838798A Pending JPH11322044A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 振動コンベヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11322044A (ja) |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP14838798A patent/JPH11322044A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5677783B2 (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
KR20150065707A (ko) | 진동식 부품 반송 장치 | |
JP2003028232A (ja) | 被動系における振動を抑制する装置 | |
JP4977934B2 (ja) | 楕円振動フィーダ | |
KR101877578B1 (ko) | 진동식 부품 반송 장치 | |
JPH11106020A (ja) | 振動パーツフィーダ | |
JPH11322044A (ja) | 振動コンベヤ | |
KR101977429B1 (ko) | 진동식 부품 반송 장치 | |
JP6041730B2 (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
KR101895074B1 (ko) | 진동식 부품 반송 장치 | |
JPH0366952A (ja) | 振動防止懸垂装置 | |
JPH06280938A (ja) | プリント基板用制振装置 | |
JP5677784B2 (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
JP6260962B1 (ja) | 往復運動装置 | |
JP2012121658A (ja) | 振動式ボウルフィーダ | |
JP2012121649A (ja) | 振動式ボウルフィーダ | |
JP6081695B2 (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
JP2013047132A (ja) | 振動フィーダ、振動フィーダ駆動装置および振動フィーダ駆動装置の製造方法 | |
KR20140136441A (ko) | 진동식 부품 반송 장치 | |
JP2012071956A (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
JP6163343B2 (ja) | 振動式部品搬送装置 | |
JP5758616B2 (ja) | 振動式ボウルフィーダ | |
JP2000209839A (ja) | 可動巻線型リニアモ―タ | |
JPH06333733A (ja) | 磁気浮上移動体の制振装置 | |
JP2000025926A (ja) | 振動コンベヤ |