JPH11321698A - アクスルのキングピン回りの防水構造 - Google Patents

アクスルのキングピン回りの防水構造

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JPH11321698A
JPH11321698A JP13345598A JP13345598A JPH11321698A JP H11321698 A JPH11321698 A JP H11321698A JP 13345598 A JP13345598 A JP 13345598A JP 13345598 A JP13345598 A JP 13345598A JP H11321698 A JPH11321698 A JP H11321698A
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shim
grease
kingpin
knuckle
king pin
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Satoru Fukuyama
覚 福山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、アクスルのキングピン回りの防水
構造に関し、グリス切れをなくして泥水のキングピン回
りへの浸入を確実に防止することを目的とする。 【解決手段】 端部にナックル用支持面が形成されたア
クスル本体と、前記支持孔を挿通して固設されたキング
ピンと、前記アクスル本体の端部に係合される凹部が形
成され、前記キングピンに該キングピンを軸として回転
自在に設けられたステアリングナックルと、前記ステア
リングナックルの凹部の内壁上面と前記アクスル本体の
ナックル用支持面との間の隙間に位置して前記キングピ
ンに装着された平板リング状のシムとを備え、前記シム
回りに供給されたグリスが該シムの外周部から排出され
るアクスルのキングピン回りの防水構造において、前記
シム,前記アクスル本体の端部のナックル用支持面,前
記ステアリングナックルの凹部の内壁上面のうちの少な
くとも1つに、環状溝が形成されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクスルのキング
ピン回りの防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、前輪操舵のために、車両左右方
向の強度部材であるフロントアクスル本体の端部にキン
グピンを軸としてステアリングナックルが組み付けられ
ている。これらの部品の機械加工上の精度が充分に確保
されない場合には、フロントアクスル本体の端部とステ
アリングナックルの凹部の内壁上面との間に隙間が生じ
る。これを補うため、隙間にキングピン回りに調整用シ
ムが配置されている。これにより、前輪操舵の際におけ
るステアリングナックルの回転に対して適当な摩擦力が
与えられている。この摩擦力によりステアリングナック
ルの回転が適正に行なわれ、操縦安定性が確保されてい
る。
【0003】キングピン回りにはグリスが充填され、こ
のグリスは調整用シムの回りから外部に排出されるよう
に設計され、グリスの排出によりキングピン回りに泥水
が入らないように図られている。かかるフロントアクス
ルのキングピン回りの防水構造を図7ないし図9により
説明する。
【0004】図において、符号101はフロントアクス
ル本体で、フロントアクスル本体101は、Iビームか
らなる車両左右方向の強度部材である。フロントアクス
ル本体101の端部102に支持孔103が貫通して形
成されており、その端部102の上面はナックル用支持
面104となっている。前記支持孔103にはキングピ
ン105が挿通している。このキングピン105はキー
106によりフロントアクスル本体101の端部102
に固定されている。このようにして、キングピン105
はフロントアクスル本体101の端部102に立設され
ている。
【0005】ステアリングナックル107は、図示しな
い前車輪を装着する軸部107Aと、軸部107Aに連
続するキングピン用支持ブロック107Bとで構成され
ている。キングピン用支持ブロック107Bの上端から
下端にかけて支持孔107Cが形成されている。キング
ピン用支持ブロック107Bには、支持孔107Cの軸
線Lの方向の中央部に凹部108が形成されている。凹
部108は、内壁上面109,内壁下面110,内壁縦
面111で囲まれて形成され、フロントアクスル本体1
01の端部102に係合する形状に形成されている。
【0006】そして、キングピン105には、フロント
アクスル本体101の端部102より上側部分におい
て、アッパーブッシュ112,アッパーダストシール1
13,平板リング状のシム114が図7上でその順序に
並んで装着されている。ここで、アッパーブッシュ11
2の外周面112Aは、支持孔107Cに嵌合して固定
されている。アッパーブッシュ112の内周面112B
には、グリスが通過するための溝或いはディンプル(図
示せず)が形成されている。アッパーダストシール11
3は、図9の下向きに傾斜したリップ113Aを有する
一方向弁として形成され、アッパーブッシュ112の内
周面112Bにおけるグリスを図9の矢印X1の方向に
通過させ且つ点線矢印のY方向からの泥水のアッパーブ
ッシュ112の上方への浸入を防止する機能を有してい
る。シム114は、フロントアクスル本体101のナッ
クル用支持面104とキングピン用支持ブロック107
Bの内壁上面109との間に挟持され、例えば、2.5
mmを最小板厚として、0.1mm間隔で板厚を増加さ
せたものが準備される。シム114は、前輪操舵時のス
テアリングナックル107の回転に対して適正な摩擦力
が与えられるように最適な板厚のものが選定される。
【0007】キングピン105には、フロントアクスル
本体101の端部102より下側部分にスラストベアリ
ング115,ロアーダストシール116,ロアーブッシ
ュ117が図7上でその順序に並んで装着されている。
そして、ステアリングナックル107は、キングピン1
05にアッパーブッシュ112,ロアーブッシュ117
を介して該キングピン105を軸として回転自在に設け
られている。
【0008】ステアリングナックル107の支持孔10
7Cの頂部には、中央に孔部118Aが形成された蓋部
118が取り付けられ、蓋部118には、グリス充填用
の第1ニップル119が取り付けられている。また、ス
テアリングナックル107の支持孔107Cの底部に
は、中央に孔部120Aが形成された蓋部120が取り
付けられ、蓋部120には、グリス充填用の第2ニップ
ル121が取り付けられている。
【0009】しかして、第1ニップル119からグリス
が充填されると、グリスは、キングピン105とアッパ
ーブッシュ112の内周面112Bの間の隙間S1を充
填しつつ流れ、アッパーダストシール113を通過し、
シム114に至る。さらに、グリスは、シム114の上
面114A或いは下面114Bに沿って径外方に向けて
矢印Xに示すように流れ、シム114の外周部114C
から外部に徐々に排出される。一定期間後にグリスは再
び充填され、上述の作用が繰り返される。
【0010】ここで、前記ナックル用支持面104と前
記内壁上面109との間にシム114が挿入されていて
も、ミクロ的には、シム114の上面114Aと前記内
壁上面109との間に隙間S2が生じ、また、シム11
4の下面114Bと前記ナックル用支持面104との間
に隙間S3が生じる虞がある。そのため、外部からこの
隙間S2,S3を通って、キングピン105回りに泥水
が点線矢印Yに示すように浸入する虞がある。この場
合、上述のグリス排出により、外部からの泥水の点線矢
印Y方向への浸入の防止を図り、シム114,キングピ
ン105等の保護を図っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフロ
ントアクスルのキングピン回りの防水構造にあっては、
グリスがその粘性等のためにシム114の全周に亘って
回り難く、シム114の外周部114Cから全周に亘っ
ての外部へのグリスの排出が不充分になり、シム114
上の一部でグリス切れが生じる虞がある。また、車両の
走行中において、前輪操舵時のステアリングナックル1
07の回転によりグリスが徐々に外部に塊になって排出
される虞がある。すなわち、シム114におけるグリス
の保持性を充分に確保し難く、シム114上の一部でグ
リス切れが生じるという問題がある。
【0012】上述のように、シム114においてグリス
切れが生じた状況で、車両の前車輪系(図示せず)が泥
水を被ると、図9に示すように泥水が点線矢印Y方向か
らシム114の回りへと浸入し、さらに、点線矢印Z方
向に示すようにキングピン105回りに浸入する虞があ
る。泥水の浸入によりシム114,キングピン105等
に錆が発生し、キングピン105の耐久性が損なわれる
虞がある。
【0013】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、シムから全周に亘っての
外部へのグリスの排出を充分に行なうとともにシムにお
けるグリスの保持性を充分に確保することにより、グリ
ス切れをなくして泥水のキングピン回りへの浸入を確実
に防止することができるアクスルのキングピン回りの防
水構造を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両左右方向に沿って配置され、端部に支持孔が貫通さ
れるとともにナックル用支持面が形成されたアクスル本
体と、前記支持孔を挿通して固設されたキングピンと、
軸線方向における中央部に前記アクスル本体の端部に係
合される凹部が形成され、前記キングピンに該キングピ
ンを軸として回転自在に設けられたステアリングナック
ルと、前記ステアリングナックルの凹部の内壁上面と前
記アクスル本体のナックル用支持面との間の隙間に位置
して前記キングピンに装着された平板リング状のシムと
を備え、前記シム回りに供給されたグリスが該シムの外
周部から排出されるアクスルのキングピン回りの防水構
造において、前記シム,前記アクスル本体の端部のナッ
クル用支持面,前記ステアリングナックルの凹部の内壁
上面のうちの少なくとも1つに、環状溝が形成されてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のア
クスルのキングピン回りの防水構造において、前記シ
ム,前記アクスル本体の端部のナックル用支持面,前記
ステアリングナックルの凹部の内壁上面のうちの少なく
とも1つに、凹凸面が形成されていることを特徴とす
る。
【0016】(作用)請求項1記載の発明においては、
グリスは、シムに供給され、シム,アクスル本体の端部
のナックル用支持面,ステアリングナックルの凹部の内
壁上面のうちの少なくとも1つの環状溝内の全周に亘っ
て行き渡り、さらに、前記環状溝の全周からグリスが外
部に排出される。グリスの排出の過程で、前記環状溝内
にグリスは全周に亘って溜まり、環状溝内に保持され
る。
【0017】請求項2記載の発明においては、シム,ア
クスル本体の端部のナックル用支持面,ステアリングナ
ックルの凹部の内壁上面のうちの少なくとも1つの凹凸
面が請求項1記載の発明の環状溝と同様な作用が生じ
る。すなわち、前記凹凸面からグリスが外部に排出され
る。グリスの排出の過程で、前記凹凸面にグリスが保持
される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1,図2により、請求項1,
請求項2記載の発明の第1の実施の形態に係わるアクス
ルのキングピン回りの防水構造について、アクスルとし
て前輪操舵車のフロントアクスルを例に挙げて説明す
る。
【0019】本実施の形態に係わるアクスルのキングピ
ン回りの防水構造の基本構造は、従来のフロントアクス
ルのキングピン回りの防水構造と同様であり、同一構成
部分については、同一符号を付して説明を省略し、相違
する部分についてのみ説明する。図において、符号1は
シムで、シム1は、平板リング状に形成されている。シ
ム1の片面には、全周に沿う環状溝2及び環状溝2に連
続する4個の凹部3,3,3,3が形成されている。4
個の凹部3,3,3,3は、シム1上に略十字形状を形
成している。環状溝2の深さは、4個の凹部3,3,
3,3の深さと同一になっている。各凹部3の内側端3
Aは、シム1の内周部1Aに開口している。各凹部3の
外側端3Bは、シム1の外周部1Bには至っていない。
【0020】シム1には、環状溝2の径方向内側に第1
の凹凸面4が形成され、径方向外側には第2の凹凸面5
が形成されている。第1,第2の凹凸面4,5は、平坦
面1Cに多数の凹部1Dを刻設することにより形成され
ている。
【0021】しかして、本実施の形態においては、従来
と同様に、図7に示す第1ニップル119からグリスが
充填されると、グリスは、キングピン105とアッパー
ブッシュ112の内周面112Bの間の隙間S1を充填
しつつ流れ、アッパーダストシール113を通過し、シ
ム1に至る。さらに、グリスは、隙間S1から各凹部3
の内側端3Aを介して環状溝2の全周に行き渡る。な
お、各凹部3の内側端3Aはシム1の内周部1Aに開口
しているので各凹部3への入り込みが容易である。同時
に、グリスは、シム1の第1の凹凸面4にも浸透して環
状溝2に入り込む。そして、環状溝2から第2の凹凸面
5にも浸透し、径外方に向けて矢印Xに示すように流
れ、シム1の外周部1Bから外部に徐々に排出される。
また、グリスは、シム1の裏面1Eに沿ってシム1の外
周部1Bから外部に排出される。
【0022】なお、各凹部3の外側端3Bは、シム1の
外周部1Bには至っていないので、各凹部3から外部に
グリスが直接排出されることは防止され、グリスは環状
溝2に止まることになり、保持性が確保されている。上
述のように、グリスは、シム1において外部に排出され
る過程で、環状溝2に全周に亘って行き渡り、環状溝2
内に保持される。
【0023】以上の如き構成によれば、グリスがシム1
の全周に亘って排出されるので、外部へのグリスの排出
を充分に行なうことができる。また、環状溝2内にグリ
スを全周に亘って保持し、シム1におけるグリスの保持
性を充分に確保することができる。従って、シム1にお
けるグリス切れを無くし、外部からの泥水のキングピン
105回りへの浸入を確実に防止することができる。そ
の結果、シム1やキングピン105の錆を防止し、キン
グピン105の耐久性を向上させることができる。
【0024】また、第1,第2の凹凸面4,5上にもグ
リスが全面に亘って浸透するので、グリス切れを無く
し、外部からの泥水のキングピン105回りへの浸入を
確実に防止することができる。その結果、キングピン1
05の耐久性を向上させることができる。なお、本実施
の形態においては、アクスルとして前輪操舵車のフロン
トアクスルを例に挙げて説明したが、後輪操舵車,前後
輪操舵車のアクスルについて適用することもできる。
【0025】また、本実施の形態においては、環状溝は
1重になっているが、2重以上にすることもできる。ま
た、各凹部3の内側端3Aは、シム1の内周部1Aに開
口しているが、開口しない形状にすることもできる。さ
らに、本実施の形態においては、凹部3の数は4個にな
っているが、かかる数に限定されることはない。
【0026】そして、本実施の形態においては、環状溝
2及び第1,第2の凹凸面4,5は、シム1の片面にの
み形成されている。しかし、図3に示すように、シム1
1の両面に、それぞれ環状溝12,12,凹部13,1
3,第1の凹凸面14,14,,第2の凹凸面15,1
5を図1の平面図に示す形状と同様な形状に形成するこ
ともできる。
【0027】加えて、本実施の形態においては、環状溝
2及び第1,第2の凹凸面4,5の凹部1Dは、環状溝
2と同じ側に形成されている。しかし、図4に示すよう
に、多数の凸部16を突設してなる第1,第2の凹凸面
18,19を環状溝2の反対側に形成することもでき
る。図5は、請求項1,請求項2記載の発明の第2の実
施の形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水構造
を示す。
【0028】請求項1,請求項2記載の発明の第2の実
施の形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水構造
は、従来のフロントアクスルのキングピン回りの防水構
造と基本的には同様の構造であり、同一構成部品に同一
の符号を付し、相違する箇所のみを、アクスルとして前
輪操舵車のフロントアクスルを例に挙げて説明する。
【0029】請求項1,請求項2記載の発明の第1の実
施の形態においては、シム1に環状溝2及び第1,第2
の凹凸面4,5が形成されているが、本実施の形態にお
いては、フロントアクスル本体101の端部102のナ
ックル用支持面104に環状溝19及び第1,第2の凹
凸面20,21が形成されている。すなわち、フロント
アクスル本体101の端部102には、円板状凹部10
2Aが形成され、この円板状凹部102Aに、表面が前
記ナックル用支持面104になっているリング部材22
が埋め込まれている。シム114は、従来のものと同じ
形状に形成されている。なお、環状溝19及び第1,第
2の凹凸面20,21の平面形状は、請求項1,請求項
2記載の発明の第1の実施の形態におけるシム1のもの
と同様の形状になっている。
【0030】本実施の形態によれば、請求項1,請求項
2記載の発明の第1の実施の形態に係わるフロントアク
スルのキングピン回りの防水構造と同様の作用,効果を
奏する。なお、本実施の形態においては、アクスルとし
て前輪操舵車のフロントアクスルを例に挙げて説明した
が、後輪操舵車,前後輪操舵車のアクスルについて適用
することもできる。
【0031】図6は、請求項1,請求項2記載の発明の
第3の実施の形態に係わるアクスルのキングピン回りの
防水構造を示す。請求項1,請求項2記載の発明の第3
の実施の形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水
構造は、従来のフロントアクスルのキングピン回りの防
水構造と基本的には同様の構造であり、同一構成部品に
同一の符号を付し、相違する箇所のみを、アクスルとし
て前輪操舵車のフロントアクスルを例に挙げて説明す
る。
【0032】請求項1,請求項2記載の発明の第1の実
施の形態においては、シム1に環状2及び第1,第2の
凹凸面4,5が形成されているが、本実施の形態におい
ては、キングピン用支持ブロック107Bの凹部108
の内壁上面109に環状溝23及び第1,第2の凹凸面
24,25が形成されている。すなわち、キングピン用
支持ブロック107Bの凹部108の内壁上面109に
は、円板状凹部109Aが形成され、この円板状凹部1
09Aに、表面が前記内壁上面109になっているリン
グ部材26が埋め込まれている。シム114は、従来の
ものと同じ形状に形成されている。なお、環状溝23及
び第1,第2の凹凸面24,25の平面形状は、請求項
1,請求項2記載の発明の第1の実施の形態におけるシ
ム1のものと同様の形状になっている。
【0033】本実施の形態によれば、請求項1,請求項
2記載の発明の第1の実施の形態に係わるアクスルのキ
ングピン回りの防水構造と同様の作用,効果を奏する。
なお、本実施の形態においては、アクスルとして前輪操
舵車のフロントアクスルを例に挙げて説明したが、後輪
操舵車,前後輪操舵車のアクスルについて適用すること
もできる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、環状溝に
よりグリスがシムの全周に亘って排出されるので、外部
へのグリスの排出を充分に行なうことができる。また、
シム,アクスル本体の端部のナックル用支持面,ステア
リングナックルの凹部の内壁上面のうちの少なくとも1
つの環状溝内にグリスを全周に亘って保持してシムにお
けるグリスの保持性を充分に確保することができる。
【0035】従って、シムにおけるグリス切れを無く
し、外部からの泥水のシムやキングピン回りへの浸入を
確実に防止することができる。その結果、シム,キング
ピンの耐久性を向上させることができる。請求項2記載
の発明によれば、シム,アクスル本体の端部のナックル
用支持面,ステアリングナックルの凹部の内壁上面のう
ちの少なくとも1つの凹凸面により、請求項1記載の発
明における環状溝と同様な効果を奏する。すなわち、グ
リス切れを無くし、外部からの泥水のキングピン回りへ
の浸入を確実に防止することができる。その結果、キン
グピンの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項2記載の発明の第1の実施の
形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水構造にお
けるシムを示す平面図である。
【図2】図1のJ−J断面に係わり、シムを示す拡大断
面図である。
【図3】シムの第1変形例を示す拡大断面図である。
【図4】シムの第2変形例を示す拡大断面図である。
【図5】請求項1,請求項2記載の発明の第2の実施の
形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水構造を示
す要部断面図である。
【図6】請求項1,請求項2記載の発明の第3の実施の
形態に係わるアクスルのキングピン回りの防水構造を示
す要部断面図である。
【図7】従来におけるフロントアクスルのキングピン回
りの防水構造を示す断面図である。
【図8】同シムを示す拡大断面図である。
【図9】図8のM部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シム 2 環状溝 4 第1の凹凸面 5 第2の凹凸面 101 フロントアクスル本体 104 ナックル用支持面 105 キングピン 107 ステアリングナックル 108 凹部 109 内壁上面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両左右方向に沿って配置され、端部に
    支持孔が貫通されるとともにナックル用支持面が形成さ
    れたアクスル本体と、 前記支持孔を挿通して固設されたキングピンと、 軸線方向における中央部に前記アクスル本体の端部に係
    合される凹部が形成され、前記キングピンに該キングピ
    ンを軸として回転自在に設けられたステアリングナック
    ルと、 前記ステアリングナックルの凹部の内壁上面と前記アク
    スル本体のナックル用支持面との間の隙間に位置して前
    記キングピンに装着された平板リング状のシムとを備
    え、 前記シム回りに供給されたグリスが該シムの外周部から
    排出されるアクスルのキングピン回りの防水構造におい
    て、 前記シム,前記アクスル本体の端部のナックル用支持
    面,前記ステアリングナックルの凹部の内壁上面のうち
    の少なくとも1つに、環状溝が形成されていることを特
    徴とするアクスルのキングピン回りの防水構造。
  2. 【請求項2】 前記シム,前記アクスル本体の端部のナ
    ックル用支持面,前記ステアリングナックルの凹部の内
    壁上面のうちの少なくとも1つに、凹凸面が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のアクスルのキング
    ピン回りの防水構造。
JP13345598A 1998-05-15 1998-05-15 アクスルのキングピン回りの防水構造 Pending JPH11321698A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101746414A (zh) * 2008-11-28 2010-06-23 Skf公司 转向节主销-支承的密封结构
JP2015523935A (ja) * 2012-06-21 2015-08-20 スカニア シーブイ アクチボラグ ステアリングスピンドル装置

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