JPH11321609A - 加速スリップ制御装置 - Google Patents

加速スリップ制御装置

Info

Publication number
JPH11321609A
JPH11321609A JP12770498A JP12770498A JPH11321609A JP H11321609 A JPH11321609 A JP H11321609A JP 12770498 A JP12770498 A JP 12770498A JP 12770498 A JP12770498 A JP 12770498A JP H11321609 A JPH11321609 A JP H11321609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
acceleration slip
wheels
axle
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12770498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Sezaki
秀幸 瀬崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP12770498A priority Critical patent/JPH11321609A/ja
Publication of JPH11321609A publication Critical patent/JPH11321609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/48Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition connecting the brake actuator to an alternative or additional source of fluid pressure, e.g. traction control systems
    • B60T8/4809Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems
    • B60T8/4818Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in pneumatic brake systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に、後輪2軸の各車輪の加速スリップを
基準値以下に早期に収束させることができる加速スリッ
プ制御装置を得る。 【解決手段】 後前軸4と後後軸5の後輪2軸をインタ
アクスルデファレンシャルギヤ7を介して駆動する車両
において、加速スリップ制御処理を開始する時には、前
記インタアクスルデファレンシャルギヤ7をロックし
て、後前軸4と後後軸5とを同期回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後輪2軸を装備し
てこれらの後前軸と後後軸とをデファレンシャルギヤを
介して駆動する大型の車両において、車体速度と推定さ
れる従動輪速度と後前軸又は後後軸により駆動される駆
動輪速度との速度差を監視して、この速度差が予め定め
た基準値を越えたとき、加速スリップ制御処理を開始し
て速度差が基準値以下となるようにブレーキ装置を制動
する加速スリップ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の車両では、駆動輪と従動輪との速
度差を監視して、速度差が予め定めた基準値を越えたと
き、速度差が基準値以下となるように、駆動輪に制動力
をかける加速スリップ制御装置(所謂、トラクションコ
ントロールシステム)により、走行安定性や発進性の向
上を図るものが開発されている。
【0003】ところで、後輪駆動の大型車両には、例え
ば、車輪軸が前輪1軸、後輪2軸の3軸構成で、後輪2
軸を構成する後前軸と後後軸とをデファレンシャルギヤ
(インタアクスルデファレンシャルギヤ)を介して差動
駆動可能に構成したものがある。そして、これまで、こ
のような後輪2軸を駆動軸とする大型車両用の加速スリ
ップ制御装置としては、前輪軸の左右の車輪と、後輪2
軸の内の一方の車輪軸(例えば後前軸)の左右の車輪と
の4輪に車輪速度を検出する車輪速度センサを装備し、
これらの各車輪速度センサの検出信号によって従動輪で
ある左右前輪と駆動輪である後前軸上の左右後輪との速
度差を監視して、これらの従動輪と駆動輪との速度差が
予め定めた基準値を越えると、速度差が基準値以下とな
るように、加速スリップ制御処理を開始するものが提案
されている。この場合に、加速スリップ制御は、後輪2
軸上の左右の車輪毎に配備したブレーキ装置を、左右の
車輪毎に共通に配備した圧力調整弁でブレーキ圧を制御
して作動させ、これらの各車輪に必要に応じた制動力を
付与して行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに後輪2軸がデファレンシャルギヤにより差動駆動さ
れる車両において、後前軸と後後軸とで加速スリップ率
が異なる状況が発生し、例えば、車輪速度センサが装備
されていない後後軸上の車輪が、車輪速度センサを装備
した後前軸上の車輪に先行して加速スリップを生じた場
合に、後後軸上の車輪だけブレーキ作動させることがで
きないので、これら後後軸上の車輪に過大な加速スリッ
プを生じる。その後、後前軸上の車輪に加速スリップが
生じると、この後前軸上の車輪と過大な加速スリップを
生じた後後軸上の車輪とにブレーキ圧を加えるが、後後
軸上の車輪は上記のとおり過大な加速スリップが生じて
いるため、スリップの収束に時間がかかる。その結果、
後後軸の車輪の加速スリップを早期に基準値以下に収束
させることができず、想定していた走行安定性や発進性
が得られなくなる虞がある。
【0005】このような問題を解決するには、例えば、
後前軸上の左右車輪だけでなく、後後軸上の左右車輪に
も車輪速度センサを装備しておき、後前軸と後後軸とで
個別に加速スリップを監視し、それぞれ個別に加速スリ
ップ制御処理を行うことも考えられるが、このような対
応では、車輪速度センサの装備数が増えるだけでなく、
各車輪に制動をかけるブレーキシステムの構成や、ブレ
ーキシステムの動作を制御する制御回路等が複雑化し
て、大幅なコストアップを招くという問題が生じる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、車輪速度センサの装備数の増加を抑えることが可能
で、しかも、駆動輪に制動をかけるブレーキシステムや
ブレーキシステムの動作を制御する制御回路等の繁雑化
を招かず、安価に、後輪2軸における各車輪の加速スリ
ップを基準値以下に早期に収束させることができる加速
スリップ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る加速スリップ制御装置は、後前軸と後後
軸の後輪2軸をデファレンシャルギヤを介して駆動する
車両の加速スリップ制御装置において、加速スリップ制
御開始時、前記デファレンシャルギヤをロックして前記
後前軸と後後軸とを同期回転させることを特徴とする。
【0008】そして、上記構成によれば、例えば、従動
輪である前輪軸の左右の車輪と、後輪2軸の内の一方の
車輪軸(例えば後前軸)の左右の車輪との4輪に車輪速
度を検出する車輪速度センサを装備し、これらの各車輪
速度センサの検出信号によって従動輪である左右前輪と
駆動輪である後前軸上の左右後輪との速度差を監視し
て、これらの従動輪と駆動輪との速度差が予め定めた基
準値を越えたとき、加速スリップ制御処理を開始する場
合を想定する。この場合、車輪速度センサを装備してい
ない後後軸上の車輪が、車輪速度センサを装備した後前
軸上の車輪に先行して加速スリップを生じ、その後、後
前軸上の車輪に加速スリップを生じると、加速スリップ
制御処理の開始時に、後後軸上の車輪に過大な加速スリ
ップが生じているために、加速スリップの収束に時間が
かかる。しかし、加速スリップ制御処理の開始時には、
デファレンシャルギヤがロックされることにより、過大
な加速スリップを生じた後後軸の車輪速度は急速に後前
軸の車輪速度に一致するように降下するため従来構造で
の不具合を解消できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加速スリップ
制御装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明に係る加速スリップ制御装置の一
実施形態の概略図、図2は図1に示した加速スリップ制
御装置において加速スリップ制御処理を制御するコント
ロール・ユニットの拡大図である。
【0010】この加速スリップ制御装置は、例えば、車
輪軸が前輪1軸、後輪2軸の3軸構成で、後輪2軸を構
成する後前軸4と後後軸5とをインタアクスルデファレ
ンシャルギヤ7を介して差動駆動可能に構成した後輪駆
動の大型車両8に装備されて、後前軸4及び後後軸5の
各駆動輪41、42、51、52の加速スリップを制御
するもので、所謂、トラクションコントロールシステム
として機能する。
【0011】更に詳述すると、加速スリップ制御装置
は、大型車両8の前輪軸9の左右の車輪91、92と後
前軸4の左右の車輪41、42との4輪にのみ車輪速度
を検出する車輪速度センサ11a、11b、11c、1
1dが装備されており、これらの各車輪速度センサ11
a、11b、11c、11dの検出信号を受けるコント
ロール・ユニット13(図2参照)によって、後前軸4
上の車輪41、42と後後軸5上の車輪51、52との
加速スリップ制御処理を実施する。
【0012】インタアクスルデファレンシャルギヤ7
は、大型車両8のエンジン14の出力を、後前軸4及び
後後軸5に伝達するもので、後前軸4及び後後軸5を差
動駆動可能にすると共に、差動機構をロックして後前軸
4及び後後軸5を同期回転させるロック手段を有してい
る。また、後前軸4及び後後軸5には、それぞれの軸上
の左右の車輪を差動回転可能にするデファレンシャルギ
ヤ部4a、5aが装備されている。
【0013】コントロール・ユニット13は、入力され
る信号に基づいて所定の演算処理すると共に、演算処理
結果に応じて所定の制御信号を出力し、既述した各車輪
速度センサ11a、11b、11c、11dの検出信号
に基づいて従動輪である左右前輪91、92と駆動輪で
ある後前軸4上の左右後輪41、42との車輪速度を算
出して、これら駆動輪と従動輪との速度差を監視する。
そして、従動輪と駆動輪との速度差が予め定めた基準値
を越えると、速度差が基準値以下となるように、加速ス
リップ制御処理を開始する。
【0014】つまり、コントロール・ユニット13が行
う加速スリップ制御処理は、各駆動輪41、42、5
1、52に装備されたブレーキ装置17a、17b、1
7c、17dを作動させて、各駆動輪41、42、5
1、52に必要に応じた制動力を作用させるものであ
る。
【0015】ブレーキシステムは、従動輪である前輪9
1、92にもブレーキ装置18a、18bを装備してい
る。後輪に配備したブレーキ装置17a、17b、17
c、17dと、前輪に配備したブレーキ装置18a、1
8bは、何れも液圧の供給で車輪に制動力をかけるホイ
ールブレーキである。
【0016】ブレーキシステムは、圧縮空気圧を利用し
て各ブレーキ装置を作動させるもので、前輪制動用に空
気圧を貯留する第1貯留部20aと後輪制動用に空気圧
を貯留する第2貯留部20bとを有したエアタンク20
を装備している。また、エアタンク20の第1貯留部2
0aから前輪制動用のリレーバルブ21に圧縮空気を導
く一対の圧力供給路23、24と、第2貯留部20bか
ら後輪制動用のリレーバルブ25に圧縮空気を導く一対
の圧力供給路27、28と、運転者のブレーキ操作に応
じて前輪用の第1の圧力供給路23及び後輪用の第1の
圧力供給路27を開閉するブレーキバルブ29と、後輪
用の第2圧力供給路28から分岐し、かつトラクション
コントロール用の流路開閉弁であるASR弁30に第2
貯留部20bの空気圧を導くASR用圧力供給路31
と、空気圧を液圧に変換してこの液圧を左右の前輪9
1、92のブレーキ装置18a、18bに作用させる前
輪用エアマスターシリンダ32と、空気圧を液圧に変換
してこの液圧を左側の後輪41、51のブレーキ装置1
7a、17cに作用させる左後輪用エアマスターシリン
ダ34と、空気圧を液圧に変換してこの液圧を右側の後
輪42、52のブレーキ装置17b、17dに作用させ
る右後輪用エアマスターシリンダ35とを備えている。
さらに、前輪用のリレーバルブ21から前輪用エアマス
ターシリンダ32への圧力供給路37に装備されてエア
マスターシリンダ32への供給圧をコントロール・ユニ
ット13からの制御信号により調整する第1圧力調整装
置38と、左後輪用エアマスターシリンダ34への供給
圧として、リレーバルブ25より入力される入力圧とト
ラクション制御開始時に開くASR弁30より入力され
る入力圧との内、高い方の圧を出力する左後輪用高圧選
択弁44と、右後輪用エアマスターシリンダ35への供
給圧として、リレーバルブ25より入力される入力圧と
トラクション制御開始時に開くASR弁30より入力さ
れる入力圧との内、高い方の圧を出力する右後輪用高圧
選択弁45と、左後輪用高圧選択弁44の出力を左後輪
用エアマスターシリンダ34に導く圧力供給路47に装
備されてコントロール・ユニット13からの制御信号に
基づいて左後輪用エアマスターシリンダ34への供給圧
を調整する第2圧力調整弁48と、右後輪用高圧選択弁
45の出力を右後輪用エアマスターシリンダ35に導く
圧力供給路49に装備されてコントロール・ユニット1
3からの制御信号に基づいて右後輪用エアマスターシリ
ンダ35への供給圧を調整する第3圧力調整弁55とを
備える。
【0017】上記のブレーキシステムは、運転者による
通常のブレーキ操作による制動は、ブレーキバルブ29
よりの圧力に比例して、リレーバルブ25は圧力供給路
28よりの圧力を制御して左後輪用高圧選択弁44及び
右後輪用高圧選択弁45へ供給して行われる。
【0018】コントロール・ユニット13は、制動時に
は、各車輪速度センサ11a、11b、11c、11d
の検出信号等に基づいて、車輪のロックの発生を監視し
ていて、ロックが発生すると、必要時に応じて、各圧力
調整装置38、48、55により各エアマスターシリン
ダ32、34、35に供給される圧力を下げることで制
動力を低減させて、車輪のロックによる車輪スキッド
(スリップ)を収束させる。
【0019】また、コントロール・ユニット13は、車
両の発進時や加速時には、各車輪速度センサ11a、1
1b、11c、11dの検出信号等に基づいて駆動輪及
び従動輪の速度差を監視していて、速度差が予め定めた
基準値を越えると、速度差が基準値以下となるように、
ASR弁30により高圧を左右の高圧選択弁44、45
に作用させて、後輪の各ブレーキ装置17a、17b、
17c、17dを作動させる加速スリップ制御処理を開
始して、加速スリップによる車輪スキッド(スリップ)
を収束させる。そして、この加速スリップ制御処理の開
始時には、コントロール・ユニット13はデファレンシ
ャルギヤ7に制御信号を出力して、デファレンシャルギ
ヤ7をロックさせ、後前軸4と後後軸5とを同期回転さ
せる。
【0020】以上の加速スリップ制御装置において、駆
動輪41、42と従動輪91、92の速度差が基準値を
越えたために、コントロール・ユニット13が加速スリ
ップ制御処理を開始する想定の下、車輪速度センサを装
備していない後後軸5上の駆動輪51、52が、車輪速
度センサを装備した後前軸4上の駆動輪41、42に先
行して加速スリップを生じ、その後、後前軸4上の駆動
輪41、42に加速スリップを生じて加速スリップ制御
を開始する場合、この加速スリップ制御処理の開始直後
では、ASR弁30の作動により後後軸5のブレーキ装
置17c、17dに制動力を付与するとき、これらの駆
動輪51、52の加速スリップが過大なために、加速ス
リップの収束に時間がかかった。しかし、加速スリップ
制御処理の開始時に、同時に、コントロール・ユニット
13がデファレンシャルギヤ7をロックさせることによ
り、過大な加速スリップを生じた後後軸5の車輪速度は
急速に後前軸4の車輪速度に一致するように降下する。
【0021】即ち、後後軸5の駆動輪51、52には車
輪速度センサを装備せず、車輪速度センサの装備数の増
加を抑えた現在の構成でも、後輪2軸の各駆動輪の加速
スリップを速やかに基準値以下に収束させることができ
る。しかも、加速スリップを抑えるための制動力の不足
は、デファレンシャルギヤ7のロック手段を作動させる
ことにより補うため、駆動輪に制動をかけるブレーキシ
ステム自体やこのブレーキシステムの動作を制御する制
御回路は、ほとんど改造が不要で、ブレーキシステムや
制御回路等の繁雑化を招かずに、後輪2軸の駆動輪の加
速スリップを基準値以下に早期に収束させることがで
き、駆動輪の加速スリップの適正化による走行安定性や
発進性の向上を安価に達成することができる。
【0022】なお、上記の実施形態では、後輪2軸の
内、後前軸4の車輪にだけ車輪速度センサが装備されて
いる場合を示したが、代わりに、後後軸5の車輪にだけ
車輪速度センサを装備した場合、あるいは、後前軸4と
後後軸5の双方の車輪に車輪速度センサを装備した場合
でも、本発明は有用である。
【0023】また、本発明の加速スリップ制御装置が組
み込まれるブレーキシステムの具体的構成は、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更可能であること
は言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明の加速スリップ制御装置におい
て、例えば、従動輪である前輪軸の左右の車輪と、後輪
2軸の内の一方の車輪軸(例えば後前軸)の左右の車輪
との4輪に車輪速度を検出する車輪速度センサを装備
し、これらの車輪速度センサの検出信号によって従動輪
である左右前輪と駆動輪である後前軸上の左右後輪との
速度差を監視して、これら従動輪と駆動輪との速度差が
予め定めた基準値を越えると、加速スリップ制御処理を
開始する場合を想定する。この場合、車輪速度センサを
装備していない後後軸上の車輪が、車輪速度センサを装
備した後前軸上の車輪に先行して加速スリップを生じ、
その後、後前軸上の車輪に加速スリップを生じると、加
速スリップ制御処理の開始時に、後後軸上の車輪に過大
な加速スリップが生じているために、加速スリップの収
束に時間がかかる。しかし、加速スリップ制御処理の開
始時には、デファレンシャルギヤがロックされることに
より、過大な加速スリップを生じた後後軸の車輪速度は
急速に後前軸の車輪速度に一致するように降下するため
従来構造での不具合を解消できる。
【0025】即ち、車輪速度センサの装備数の増加を抑
え、しかも、駆動輪に制動をかけるブレーキシステムや
このブレーキシステムの動作を制御する制御回路等の繁
雑化を招かずに、後輪2軸の各駆動輪の加速スリップを
基準値以下に早期に収束させることができ、駆動輪の加
速スリップの適正化による走行安定性や発進性の向上を
安価に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加速スリップ制御装置の一実施形
態の概略図である。
【図2】図1に示した加速スリップ制御装置の要部の拡
大図である。
【符号の説明】 4 後前軸 5 後後軸 7 インタアクスルデファレンシャルギヤ(デファレン
シャルギヤ) 8 大型車両 9 前輪軸 11a、11b、11c、11d 車輪速度センサ 13 コントロール・ユニット 14 エンジン 16 ブレーキシステム 17a、17b、17c、17d ブレーキ装置 18a、18b ブレーキ装置 20 エアタンク 20a 第1貯留部 20b 第2貯留部 21 リレーバルブ 23、24 圧力供給路 25 リレーバルブ 27、28 圧力供給路 29 ブレーキバルブ 30 ASR弁 31 ASR用圧力供給路 32 前輪用エアマスターシリンダ 34 左後輪用エアマスターシリンダ 35 右後輪用エアマスターシリンダ 38 第1圧力調整弁 41、42 車輪(駆動輪) 44 左後輪用高圧選択弁 45 右後輪用高圧選択弁 48 第2圧力調整弁 55 第3圧力調整弁 51、52 車輪(駆動輪) 91、92 車輪(従動輪)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後前軸と後後軸の後輪2軸をインタアク
    スルデファレンシャルギヤを介して駆動する車両の加速
    スリップ制御装置において、 加速スリップ制御開始時、前記インタアクスルデファレ
    ンシャルギヤをロックして前記後前軸と後後軸とを同期
    回転させることを特徴とする加速スリップ制御装置。
JP12770498A 1998-05-11 1998-05-11 加速スリップ制御装置 Pending JPH11321609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12770498A JPH11321609A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 加速スリップ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12770498A JPH11321609A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 加速スリップ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11321609A true JPH11321609A (ja) 1999-11-24

Family

ID=14966650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12770498A Pending JPH11321609A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 加速スリップ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11321609A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107771140A (zh) * 2015-04-22 2018-03-06 克诺尔商用车制动系统有限公司 机动车用驻车制动机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107771140A (zh) * 2015-04-22 2018-03-06 克诺尔商用车制动系统有限公司 机动车用驻车制动机构
CN107771140B (zh) * 2015-04-22 2020-04-14 克诺尔商用车制动系统有限公司 机动车用驻车制动机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5130928A (en) Anti-lock and/or anti-slip apparatus for commercial-type vehicles
JPH11321609A (ja) 加速スリップ制御装置
JP2572856B2 (ja) 車両の旋回挙動制御装置
JPS6393655A (ja) アンチスキツド制御方法
US6276765B1 (en) Integrated anti-skid and hydraulic booster braking control
JPS5918251A (ja) アンチロック装置を備えた自動車の駆動力制御装置
JP3112324B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JPS62203863A (ja) 自動車のスキツド制御装置
JP4222071B2 (ja) 制動制御装置
JP3802853B2 (ja) 車両用制動力制御装置における制御方法
JP2777991B2 (ja) 車両の制動制御装置
JP3238482B2 (ja) 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JPH07251730A (ja) トラクションコントロールシステム
JP4076218B2 (ja) 発進補助装置
JP2757256B2 (ja) 自動車用液圧式制動装置の制動液圧制御方法
JPH0747948A (ja) アンチスキッドブレーキ制御およびトラクションコントロール方法
JP4185791B2 (ja) 制動制御装置
JP3112322B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH01212654A (ja) スキッド制御装置
JPH10305771A (ja) 後2軸車用ブレーキ制御装置
JPH0425411Y2 (ja)
JPH0717619Y2 (ja) 総輪駆動用アンチロックブレーキ装置
KR0118012B1 (ko) 후륜 2축 대형차량의 에이.비.에스/에이.에스.알 장치
JP3207455B2 (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH0644664U (ja) 車輪ロック防止装置