JPH11321263A - リヤサスペンション - Google Patents

リヤサスペンション

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JPH11321263A
JPH11321263A JP12999298A JP12999298A JPH11321263A JP H11321263 A JPH11321263 A JP H11321263A JP 12999298 A JP12999298 A JP 12999298A JP 12999298 A JP12999298 A JP 12999298A JP H11321263 A JPH11321263 A JP H11321263A
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rubber
vehicle
rubber bush
suspension
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Akiyoshi Asaoka
昭由 浅岡
Katsunori Fujihashi
克典 藤橋
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
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    • B60G2200/314Rigid axle suspensions with longitudinally arranged arms articulated on the axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/466Damping acceleration or deceleration torque on wheel axle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/14Mounting of suspension arms
    • B60G2204/148Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle
    • B60G2204/1482Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle on rigid axle by elastic mount

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な手段によってリヤサスペンションの車幅
方向の剛性を高め、高速旋回時における車両の安定性な
どを高めることができるようにする。 【解決手段】一対のサスペンションアーム5,5の各前
端部に、これら一対のサスペンションアーム5,5を車
体に対して車両高さ方向へ揺動可能に連結する第1のゴ
ムブッシュ1が設けられているとともに、一対のサスペ
ンションアーム5,5の各後端部には、それらサスペン
ションアーム5,5に対してアクスルビーム6を車両高
さ方向へ揺動可能に連結する第2のゴムブッシュ2とこ
の第2のゴムブッシュ2よりも車幅方向内方に位置する
第3のゴムブッシュ3とが設けられているリヤサスペン
ションであって、第1のゴムブッシュ1と第3のゴムブ
ッシュ3とのそれぞれの軸心C1,C3は、それら第1
のゴムブッシュ1と第3のゴムブッシュ3とのそれぞれ
の中心どうしを結ぶ直線Lに対して直交または略直交し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、左右一対のサスペンションア
ームにアクスルビームを支持させた構造のリヤサスペン
ションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリヤサスペンションの一例を図4
に示す。なお、本願の各図において、矢印Frは車両前
方を示し、矢印Upは車両高さ方向の上方を示し、矢印
wは車幅方向を示す。上記図4に示す従来のリヤサスペ
ンションでは、左右一対のサスペンションアーム5a,
5aの各前端部を第1のゴムブッシュ9aを介して車体
7aに連結している。また、上記サスペンションアーム
5a,5aの各後端部には、車幅方向に間隔を隔てた第
2のゴムブッシュ9bと第3のゴムブッシュ9cとを介
してアクスルビーム6aを連結している。上記複数のゴ
ムブッシュ9a〜9cのそれぞれは、いずれもそれらの
軸心Ca〜Ccが車幅方向に延びる姿勢とされている。
【0003】上記構成のリヤサスペンションでは、路面
から後輪Wa,Waに対して車両高さ方向に向く負荷入
力があると、左右一対のサスペンションアーム5a,5
aを車体7aに相対させて車両高さ方向に揺動させるこ
とができるのに加え、アクスルビーム6aをサスペンシ
ョンアーム5a,5aに相対させて車両高さ方向に揺動
させることも可能であり、上記負荷入力の吸収を図るこ
とができる。また、上記構成によれば、一対のサスペン
ションアーム5a,5aとアクスルビーム6aとの連結
が計4個のゴムブッシュを用いて行われているために、
たとえば実開昭58−58906号公報や実開平2−1
41508号公報に記載されている構造のサスペンショ
ンと比較すれば、サスペンション全体の車幅方向の剛性
を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリヤサスペンションでは、次に述べるように、車両
の高速旋回時などにおいて大きな横力が発生した場合に
は、車幅方向の剛性に未だ不足を生じる場合があり、こ
の点において改善の余地があった。
【0005】すなわち、上記従来のリヤサスペンション
に用いられている複数のゴムブッシュ9a〜9cは、内
筒と外筒との間に一定の厚みのゴムを介装した構造を有
するものであり、軸心方向についてのバネ定数が最も小
さく、それらの軸心方向に外力を受けたときに上記ゴム
の弾性変形量が最も大きくなって、内筒に対する外筒の
相対変移量が大きくなる特性を有している。その一方、
上記従来のリヤサスペンションでは、複数のゴムブッシ
ュ9a〜9cの軸心Ca〜Ccの全てが車幅方向に延び
た構造とされている。
【0006】このため、従来では、たとえば車両が矢印
N2方向に高速旋回することによって路面から後輪W
a,Waに対して横力F1,F1が入力した場合には、
上記複数のゴムブッシュ9a〜9cのいずれもが、それ
らのバネ定数が小さい方向に力を受けることとなってい
た。より具体的には、第2のゴムブッシュ9bには、上
記横力F1と同方向の力が作用するが、この第2のゴム
ブッシュ9bは、その軸心Cbが上記横力F1の入力方
向と同一方向であるために、車幅方向に大きく変移し易
く、この第2のゴムブッシュ9bは上記力に対して充分
に大きな抵抗力を発揮し得ない。また、第1のゴムブッ
シュ9aと第3のゴムブッシュ9cとのそれぞれには、
これら2つのゴムブッシュ9a,9cの中心どうしを結
ぶ方向の力F2,F2が発生するが、それらの力F2,
F2の車幅方向の分力F2’,F2’によって上記第1
のゴムブッシュ9aや第3のゴムブッシュ9cはやはり
その軸心Ca,Ccの方向、すなわち車幅方向に大きく
変移し易く、充分な抵抗力を発揮し得ない。
【0007】このように、上記従来のリヤサスペンショ
ンでは、未だ車幅方向の剛性に不足を生じ、車両の高速
旋回時にアクスルビーム6aが車体7aに対して車幅方
向へ比較的大きな寸法で変移し易いものとなっていた。
このような事態を生じたのでは、車両旋回時における車
両の安定生が悪くなり、またドライバに対しては車両が
操舵遅れとなっているような違和感を生じさせることと
なる。従来において、このような不具合を解消する手段
としては、車幅方向の剛性を高めるためのラテラルロッ
ドを別途追加して設けるといった手段が採用されている
が、このような手段を採用したのでは、部品点数の増大
や車両重量の増大化を招いてしまう。
【0008】なお、従来では、上述したリヤサスペンシ
ョンとは異なる構造のリヤサスペンションとして、実開
昭62−156504号公報に記載のものがある。同公
報に記載のリヤサスペンションは、本願の図5に示すよ
うに、一対のサスペンションアーム5b,5bに対して
アクスルビーム6bを連結するための第2のゴムブッシ
ュ9e,9eと第3のゴムブッシュ9f,9fのうち、
第3のゴムブッシュ9f,9fをその軸心が車幅方向に
対して斜めになるように設けている。このような構成に
すれば、後輪Wb,Wbに横力F3,F3が入力したと
きに発生する力F4によって上記第3のゴムブッシュ9
f,9fが車幅方向に大きく変移し難いものにすること
が可能であり、上述した図4に示すリヤサスペンション
と比較すれば、車幅方向の剛性を幾分かは高めることが
可能である。
【0009】ところが、上記公報に記載のリヤサスペン
ションでは、図4に示したリヤサスペンションと同様
に、第1のゴムブッシュ9d,9dについては、それら
の軸心Ca’が車幅方向に延びる姿勢とされている。こ
のため、上記第1のゴムブッシュ9d,9dを用いたサ
スペンションアーム5b,5bと車体との連結強度が未
だ充分ではなく、上記横力F3,F3の入力時には上記
第1のゴムブッシュ9d,9dが車幅方向に大きく変移
してサスペンションアーム5b,5bが車体に対して車
幅方向へ位置ずれし易くなっていた。
【0010】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、簡易な手段によってリヤサスペ
ンションの車幅方向の剛性を高め、高速旋回時における
車両の安定性などを高めることができるようにすること
をその課題としている。
【0011】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0012】本願発明によって提供されるリヤサスペン
ションは、車幅方向に間隔を隔てて車両前後方向に延び
る一対のサスペンションアームの各前端部に、これら一
対のサスペンションアームを車体に対して車両高さ方向
へ揺動可能に連結する第1のゴムブッシュが設けられて
いるとともに、上記一対のサスペンションアームの各後
端部には、それらサスペンションアームに対してアクス
ルビームを車両高さ方向へ揺動可能に連結する第2のゴ
ムブッシュとこの第2のゴムブッシュよりも車幅方向内
方に位置する第3のゴムブッシュとが設けられている、
リヤサスペンションであって、上記第1のゴムブッシュ
と上記第3のゴムブッシュとのそれぞれの軸心は、それ
ら第1のゴムブッシュと第3のゴムブッシュとのそれぞ
れの中心どうしを結ぶ直線に対して直交または略直交し
ていることに特徴づけられる。
【0013】本願発明によって提供されるリヤサスペン
ションでは、車両の高速旋回時においてアクスルビーム
に支持されている後輪に車幅方向を向く横力が入力する
と、第1のゴムブッシュと第3のゴムブッシュとのそれ
ぞれには、それらの中心どうしを結ぶ方向の力が作用す
ることとなるが、上記第1のゴムブッシュと第3のゴム
ブッシュとのそれぞれの軸心は上記力の作用方向と直交
または略直交する。このため、第1のゴムブッシュと第
3のゴムブッシュとは最もバネ定数が高い方向において
上記力を受けることとなって、充分な抵抗力を発揮し、
これらのゴムブッシュが車幅方向に大きく変移しないよ
うにできる。その結果、本願発明では、リヤサスペンシ
ョンの車幅方向の剛性を高め、車両の高速旋回時にサス
ペンションアームやアクスルビームが車体に相対して車
幅方向に大きく変移することを防止し、車両の安定性を
高めることができる。また、従来ドライバが感じていた
旋回遅れのような違和感を解消することもできる。
【0014】さらに、本願発明では、第1のゴムブッシ
ュと第3のゴムブッシュとによってリヤサスペンション
に作用する横力を受け止めることができる結果、第2の
ゴムブッシュについては、たとえば従来と同様に、その
軸心が車幅方向に延びるように設定しておけばよく、こ
の第2のゴムブッシュを介してアクスルビームがサスペ
ンションアームに対して車両高さ方向に円滑に揺動でき
るようにすることができる。したがって、アクスルビー
ムおよびこのアクスルビームに支持された後輪のバウン
ドまたはリバウンドの作動性も良好なものにできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0016】図1は、本願発明に係るリヤサスペンショ
ンの一例を示す平面図である。図2は、図1に示すリヤ
サスペンションの概略側面説明図である。図3は、図1
に示すリヤサスペンションの要部拡大平面断面図であ
る。
【0017】図1において、このリヤサスペンションA
は、左右一対のサスペンションアーム5,5、アクスル
ビーム6、および左右一組ずつ設けられた第1のゴムブ
ッシュ1,1、第2のゴムブッシュ2,2、第3のゴム
ブッシュ3,3、および第4のゴムブッシュ4,4を具
備して構成されている。このリヤサスペンションAは、
車幅方向中心線を中心として左右対称な構造である。
【0018】上記一対のサスペンションアーム5,5
は、互いに車幅方向に適当な間隔を隔てて車両前後方向
に延びている。これら一対のサスペンションアーム5,
5のそれぞれは、たとえば金属板をプレス成形して得ら
れたアッパ部材とロア部材とを上下接合するなどしてい
わゆるモナカ状の中空状とされており、車幅方向、車両
前後方向、および車両高さ方向のいずれの方向について
もその曲げ剛性や捩じり剛性などの剛性が充分に確保さ
れるように形成されている。
【0019】上記第1のゴムブッシュ1,1は、上記サ
スペンションアーム5,5のそれぞれの前端部に設けら
れており、上記サスペンションアーム5,5はこれら第
1のゴムブッシュ1,1を介して車体7に連結されてい
る。より具体的には、図3によく表れているように、上
記各第1のゴムブッシュ1は、金属製の内筒10、外筒
11、およびそれらの間に介装して設けられたゴム12
を具備して構成されている。上記外筒11は、その外周
面が上記サスペンションアーム5に溶接されるなどして
上記サスペンションアーム5の前端部に固定して取付け
られている。上記内筒10は、車体7に固定して取付け
られたブラケット70に対してその支持板70a,70
bに挟まれた状態にボルト71を用いて支持されてい
る。上記外筒11と上記ゴム12とのそれぞれの軸長方
向(軸心方向)の長さは、内筒10のそれよりも短い寸
法である。このため、上記外筒11は、上記ブラケット
70の支持板70a,70bと干渉しない範囲でゴム1
2を弾性変形させながら内筒10に相対して種々の方向
に変移可能となっている。
【0020】ただし、上記各第1のゴムブッシュ1は、
その軸心C1(内筒10の軸心に相当する)が、この第
1のゴムブッシュ1の中心とこの第1のゴムブッシュ1
と同一のサスペンションアーム5に設けられている第3
のゴムブッシュ3の中心とを結ぶ直線Lに対し、平面視
において直交する角度に設定されている。これは、ブラ
ケット70の支持板70a,70bを斜め状に形成する
ことによって簡単に達成することができる。
【0021】上記第2のゴムブッシュ2,2、第3のゴ
ムブッシュ3,3、および第4のゴムブッシュ4,4の
それぞれは、上記第1のゴムブッシュ1,1と同様な構
造であり、金属製の内筒、外筒、およびそれらの間に介
装されたゴムとを具備して構成されている。むろん、そ
の外筒は、ゴムを弾性変形させながら内筒に対して種々
の方向に相対移動可能である。上記第2のゴムブッシュ
2,2と第4のゴムブッシュ4,4とは、上記一対のサ
スペンションアーム5,5のそれぞれの後端部の車幅方
向外側部に設けられている。これに対し、上記第3のゴ
ムブッシュ3,3は、上記一対のサスペンションアーム
5,5のそれぞれの後端部の車幅方向内側部に設けられ
ており、上記第2のゴムブッシュ2,2とは車幅方向に
適当な間隔を隔ててそれらの車幅方向内方に位置してい
る。
【0022】図2によく表れているように、上記各第2
のゴムブッシュ2はアクスルビーム6よりも車両前方に
位置するとともに、上記各第4のゴムブッシュ4はアク
スルビーム6よりも車両後方に位置しており、これらの
ゴムブッシュ2,4はアクスルビーム6を車両前後方向
から挟むように設けられている。上記第2のゴムブッシ
ュ2,2と第4のゴムブッシュ4,4とは、それらの外
筒がサスペンションアーム5に溶接されるなどして固定
されている一方、それらの内筒はアクスルビーム6に設
けられたブラケット60,60にボルト61aを用いて
支持されている。これら第2のゴムブッシュ2,2と第
4のゴムブッシュ4,4とは、それらの軸心C2,C4
が車幅方向に延びる向きに設定されている。
【0023】上記第3のゴムブッシュ3,3は、それら
の外筒がサスペンションアーム5,5に溶接されるなど
して固定されている一方、それらの内筒はアクスルビー
ム6に設けられたブラケット62,62にボルト61b
を用いて支持されている。ただし、これら第3のゴムブ
ッシュ3,3の各軸心C3も、上記第1のゴムブッシュ
1,1の各軸心C1と同様に、各第3のゴムブッシュ3
の中心とこの第3のゴムブッシュ3と同一のサスペンシ
ョンアーム5に設けられている第1のゴムブッシュ1の
中心とを結ぶ直線Lに対し、平面視において直交する角
度に設定されている。これは、ブラケット62,62の
一部をアクスルビーム6に対して傾斜させることによっ
て簡単に達成することができる。
【0024】上記アクスルビーム6は、車幅方向に延び
ており、その両端に後輪W,Wを支持している。このア
クスルビーム6には、図示しないサススプリングやショ
クアブソーバを取付けるためのブラケットなども適宜設
けられている。このアクスルビーム6は、捩じり変形を
行うトーションビームとして機能する必要はない。した
がって、このアクスルビーム6は、前輪駆動式自動車の
後輪用車軸として構成される場合に限らず、後輪駆動用
のディファレンシャルキャリヤを備えた車軸管として構
成することもできる。
【0025】次に、上記リヤサスペンションAの作用に
ついて説明する。
【0026】まず、上記リヤサスペンションAでは、第
1のゴムブッシュ1,1と第3のゴムブッシュ3,3と
の各軸心C1,C3が、車幅方向に対して傾斜している
ものの、これに起因してそれら第1のゴムブッシュ1,
1や第3のゴムブッシュ3,3の回動動作機能が損なわ
れることはない。したがって、車両の走行時において、
路面から後輪W,Wに対して車両高さ方向の負荷入力が
あったときには、サスペンションアーム5,5のそれぞ
れを車体7に相対させて車両高さ方向に適切に揺動させ
ることができる。また、アクスルビーム6をサスペンシ
ョンアーム5,5に相対させて車両高さ方向に揺動させ
ることもできる。その結果、これらの揺動動作によって
後輪W,Wへの車両高さ方向の入力負荷を適切に吸収す
ることができる。とくに、このリヤサスペンションAで
は、第2のゴムブッシュ2,2と第4のゴムブッシュ
4,4との各軸心C2,C4が、車幅方向に延びている
ために、後輪W,Wの近傍部分をサスペンションアーム
5,5に相対させて比較的大きな角度でスムーズに揺動
させることができる。したがって、後輪W,Wのバウン
ドおよびリバウンドのストロークを大きくとることもで
きる。
【0027】次いで、たとえば矢印N1の車両右前方へ
車両が高速旋回するときには、路面から後輪W,Wに対
して車幅方向右方に向かう横力F,Fが入力する。する
と、第1のゴムブッシュ1,1および第3のゴムブッシ
ュ3,3のそれぞれには、上記各直線Lが延びる方向の
荷重Faが作用する。ところが、上記第1のゴムブッシ
ュ1,1および第3のゴムブッシュ3,3の各軸心C
1,C3は上記各直線Lと直交しているために、上記第
1のゴムブッシュ1,1や第3のゴムブッシュ3,3
は、それらのバネ定数が最も大きくなる方向において上
記荷重Faを受けることとなる。このため、上記第1の
ゴムブッシュ1,1や第3のゴムブッシュ3,3は、そ
れらの外筒が内筒に相対して車幅方向へ極力変移しない
状態で上記荷重Faを受けることとなり、サスペンショ
ンアーム5,5の前端部が車体7に相対して車幅方向へ
大きく変移したり、あるいはアクスルビーム6がサスペ
ンションアーム5,5の後端部に相対して車幅方向へ大
きく変移することを極力防止することが可能となる。
【0028】また、上記横力F,Fは、第2のゴムブッ
シュ2,2や第4のゴムブッシュ4,4にも作用する
が、上記横力F,Fの大部分を第1のゴムブッシュ1,
1や第3のゴムブッシュ3,3によって受けることがで
きるために、上記横力F,Fが入力したときの第2のゴ
ムブッシュ2,2や第4のゴムブッシュ4,4の負担を
小さくすることができる。したがって、上記第2のゴム
ブッシュ2,2や第4のゴムブッシュ4,4の車幅方向
についてのバネ定数が小さくなっているにもかかわら
ず、これら第2のゴムブッシュ2,2や第4のゴムブッ
シュ4,4が車幅方向に大きく変移することはない。こ
のリヤサスペンションAでは、第2のゴムブッシュ2,
2や第4のゴムブッシュ4,4の車幅方向についてのバ
ネ定数を第3のゴムブッシュ3,3の車幅方向について
のバネ定数よりも小さくしつつ、このリヤサスペンショ
ンAに作用する横力を上記第2のゴムブッシュ2,2や
第4のゴムブッシュ4,4に代えて第3のゴムブッシュ
3,3および第1のゴムブッシュ1,1によって適切に
受けることができるのである。
【0029】なお、上記実施形態では、アクスルビーム
6とサスペンションアーム5,5との連結部分におい
て、アクスルビーム6を第2のゴムブッシュ2,2と第
4のゴムブッシュ4,4とによって車両前後方向に挟む
ようにしているために、後輪W,Wの駆動力または制動
力などのワインドアップトルクに対するリヤサスペンシ
ョンの強度も大きくすることができる。ただし、本願発
明はこれに限定されず、たとえば本願発明の従来例とし
て説明したリヤサスペンションのように、上述の第4の
ゴムブッシュ4,4に相当するゴムブッシュを有しない
構造にしてもかまわない。
【0030】その他、本願発明に係るリヤサスペンショ
ンの各部の具体的な構成は、上述の実施形態に限定され
ず、種々に設計変更自在である。第1のゴムブッシュと
第3のゴムブッシュとのそれぞれの軸心は、それら第1
のゴムブッシュと第3のゴムブッシュとのそれぞれの中
心どうしを結ぶ直線に対して必ずしも90度の角度で正
確に直交していなくてもよく、多少の誤差を有していて
もかまわず、それに近い略直交状態であってもかまわな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るリヤサスペンションの一例を示
す平面図である。
【図2】図1に示すリヤサスペンションの概略側面説明
図である。
【図3】図1に示すリヤサスペンションの要部拡大平面
断面図である。
【図4】従来のリヤサスペンションの一例を示す平面図
である。
【図5】従来のリヤサスペンションの他の例を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 第1のゴムブッシュ 2 第2のゴムブッシュ 3 第3のゴムブッシュ 4 第4のゴムブッシュ 5 サスペンションアーム 6 アクスルビーム W 後輪 L 直線 C1〜C4 軸心(ゴムブッシュの) A リヤサスペンション

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向に間隔を隔てて車両前後方向に
    延びる一対のサスペンションアームの各前端部に、これ
    ら一対のサスペンションアームを車体に対して車両高さ
    方向へ揺動可能に連結する第1のゴムブッシュが設けら
    れているとともに、上記一対のサスペンションアームの
    各後端部には、それらサスペンションアームに対してア
    クスルビームを車両高さ方向へ揺動可能に連結する第2
    のゴムブッシュとこの第2のゴムブッシュよりも車幅方
    向内方に位置する第3のゴムブッシュとが設けられてい
    る、リヤサスペンションであって、 上記第1のゴムブッシュと上記第3のゴムブッシュとの
    それぞれの軸心は、それら第1のゴムブッシュと第3の
    ゴムブッシュとのそれぞれの中心どうしを結ぶ直線に対
    して直交または略直交していることを特徴とする、リヤ
    サスペンション。
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