JPH11321073A - インクジェットプリンター用記録材料の製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンター用記録材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH11321073A JPH11321073A JP10127633A JP12763398A JPH11321073A JP H11321073 A JPH11321073 A JP H11321073A JP 10127633 A JP10127633 A JP 10127633A JP 12763398 A JP12763398 A JP 12763398A JP H11321073 A JPH11321073 A JP H11321073A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- receiving layer
- contact angle
- ink
- corona discharge
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 一種類の配合よりなるインク受容層であって
も多機種のプリンターに適用することのできるプリンタ
ー用記録材料の製造方法を提供する。 【解決手段】 基材の一面に、水膨潤性合成樹脂を主体
とし、水に対する接触角が70度を超えるインク受容層
が形成された記録材料の該受容層にコロナ放電処理を施
すことにより、水に対する接触角を40〜70度にす
る。
も多機種のプリンターに適用することのできるプリンタ
ー用記録材料の製造方法を提供する。 【解決手段】 基材の一面に、水膨潤性合成樹脂を主体
とし、水に対する接触角が70度を超えるインク受容層
が形成された記録材料の該受容層にコロナ放電処理を施
すことにより、水に対する接触角を40〜70度にす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を利用したプリンターに使用される記録材料に関
する。
録方式を利用したプリンターに使用される記録材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】4色インクのドット(点)を組み合わせ
たインクジェットプリンターにより精密なカラー画像が
得られる。このようなインクジェットプリンターでは機
種や解像性の差により噴射されるインク量が異なり、基
材表面に形成された同一のインク受容層に対してもドッ
ト径が異なってくる。ドット径が大きい場合はドット間
の隙間が無くなるか小さくなって濃い色が現れる。逆に
ドット径が小さい場合はドット間の隙間が大きくなって
薄い色が現れる。
たインクジェットプリンターにより精密なカラー画像が
得られる。このようなインクジェットプリンターでは機
種や解像性の差により噴射されるインク量が異なり、基
材表面に形成された同一のインク受容層に対してもドッ
ト径が異なってくる。ドット径が大きい場合はドット間
の隙間が無くなるか小さくなって濃い色が現れる。逆に
ドット径が小さい場合はドット間の隙間が大きくなって
薄い色が現れる。
【0003】印刷されたインクを保持する受容層の品質
は、大別してインクの吸収速度、吸収量、表面張力の3
因子により支配される。従って、この3因子だけによる
品質設計は大きな制約を受けることになる。
は、大別してインクの吸収速度、吸収量、表面張力の3
因子により支配される。従って、この3因子だけによる
品質設計は大きな制約を受けることになる。
【0004】インクの種類からみれば、染料系インクで
は受容層内部で色素の拡散があり、受容層表面における
印刷直後のドット径の拡大と最終のドット径との直接的
な関係は把握し難い。しかし、受容層表面に色を固定す
る顔料系インクでは、受容層表面の印刷直後のドットの
形成で色相が決定される。
は受容層内部で色素の拡散があり、受容層表面における
印刷直後のドット径の拡大と最終のドット径との直接的
な関係は把握し難い。しかし、受容層表面に色を固定す
る顔料系インクでは、受容層表面の印刷直後のドットの
形成で色相が決定される。
【0005】インク受容層の主成分として親水性の吸水
性ポリマーを用いたためにインクが広がってドット径が
大きくなる場合、受容層にシリコーン粒子等の撥水剤を
配合することによりドット径の拡大を抑制する方法があ
る(例えば特開平8−300808号公報)。また、イ
ンクが受容層表面で弾かれてドット径が小さくなる場合
には、受容層に無機粒子等を配合してインクを滲ませる
ことによりドット径を拡大させるか、親水性成分の配合
量を増やすことが行われる。
性ポリマーを用いたためにインクが広がってドット径が
大きくなる場合、受容層にシリコーン粒子等の撥水剤を
配合することによりドット径の拡大を抑制する方法があ
る(例えば特開平8−300808号公報)。また、イ
ンクが受容層表面で弾かれてドット径が小さくなる場合
には、受容層に無機粒子等を配合してインクを滲ませる
ことによりドット径を拡大させるか、親水性成分の配合
量を増やすことが行われる。
【0006】上記公報に記載のように、ポリマー系膨潤
材料を使用したインク受容層において、耐水性を向上さ
せ、ドット径をコントロールするために撥水剤即ち疎水
性成分を配合すると、配合量により経時でドット径の変
化が著しくなる。更に、ドット径は比較的小さくなり易
く、低解像度のプリンターに対しては受容層に親水性を
与えてドット径を大きくする必要がある。しかし、親水
性成分を配合するとインク受容層の耐水性が低下すると
いう問題がある。
材料を使用したインク受容層において、耐水性を向上さ
せ、ドット径をコントロールするために撥水剤即ち疎水
性成分を配合すると、配合量により経時でドット径の変
化が著しくなる。更に、ドット径は比較的小さくなり易
く、低解像度のプリンターに対しては受容層に親水性を
与えてドット径を大きくする必要がある。しかし、親水
性成分を配合するとインク受容層の耐水性が低下すると
いう問題がある。
【0007】一方、親水性を付与してドット径を大きく
するために無機質粒子を配合すると、該粒子により粗面
化された受容層表面にインクが滲むので、ドット径が真
円状でなくなり、凹凸のために色素が沈んで解像度や発
色性が低下する。以上のように、プリンターの機種や異
なる解像度に対してインク受容層の品質設計を変更する
ことになり、多用途への適用が非常に困難であるという
問題があった。
するために無機質粒子を配合すると、該粒子により粗面
化された受容層表面にインクが滲むので、ドット径が真
円状でなくなり、凹凸のために色素が沈んで解像度や発
色性が低下する。以上のように、プリンターの機種や異
なる解像度に対してインク受容層の品質設計を変更する
ことになり、多用途への適用が非常に困難であるという
問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解消し、一種類の配合よりなるインク受容層であって
も多機種のプリンターに適用することのできるプリンタ
ー用記録材料の製造方法を提供することを目的とする。
を解消し、一種類の配合よりなるインク受容層であって
も多機種のプリンターに適用することのできるプリンタ
ー用記録材料の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプリンター用記
録材料の製造方法は、基材の一面に、水膨潤性合成樹脂
を主体とし、水に対する接触角が70度を超えるインク
受容層が形成された記録材料の該受容層にコロナ放電処
理を施すことにより、水に対する接触角を40〜70度
にすることを特徴とする。
録材料の製造方法は、基材の一面に、水膨潤性合成樹脂
を主体とし、水に対する接触角が70度を超えるインク
受容層が形成された記録材料の該受容層にコロナ放電処
理を施すことにより、水に対する接触角を40〜70度
にすることを特徴とする。
【0010】本発明で使用する基材は、インク受容層を
積層することが可能なものであれば特に制約はなく、例
えば、汎用のコート紙類、ポリエステルや塩化ビニル等
の各種合成樹脂フィルム、またこれらの印刷面と反対面
に粘着加工されたものなどが使用できる。
積層することが可能なものであれば特に制約はなく、例
えば、汎用のコート紙類、ポリエステルや塩化ビニル等
の各種合成樹脂フィルム、またこれらの印刷面と反対面
に粘着加工されたものなどが使用できる。
【0011】インク受容層を構成する水膨潤性合成樹脂
としては、例えば、ポリビニルアルコール、アセター
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル、
親水化ポリエステル等、及びこれらの変性物や架橋物等
のポリマー、また、アルミナやシリカ等の多孔質材料を
バインダーで結着したものをポリマー中に配合したもの
も使用できる。
としては、例えば、ポリビニルアルコール、アセター
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル、
親水化ポリエステル等、及びこれらの変性物や架橋物等
のポリマー、また、アルミナやシリカ等の多孔質材料を
バインダーで結着したものをポリマー中に配合したもの
も使用できる。
【0012】上記水膨潤性合成樹脂のうち、ポリビニル
ピロリドンや低けん化度のポリビニルアルコール等は親
水性が高いので、耐水性の面から単体での使用は好まし
くない。このような場合はインク受容層の耐水性を高め
るために、水に対する接触角が70度以上となるように
疎水性材料との併用が必要である。
ピロリドンや低けん化度のポリビニルアルコール等は親
水性が高いので、耐水性の面から単体での使用は好まし
くない。このような場合はインク受容層の耐水性を高め
るために、水に対する接触角が70度以上となるように
疎水性材料との併用が必要である。
【0013】本発明でいう耐水性とは、印刷されたイン
ク受容層が水に触れた場合に、印刷インクが流亡しない
ように固着・保持し得る性質を指すものとする。
ク受容層が水に触れた場合に、印刷インクが流亡しない
ように固着・保持し得る性質を指すものとする。
【0014】上記のように耐水性を高めるために疎水性
材料を配合した受容層は、水に対する接触角が通常70
度を超える。このような受容層に対し、本発明ではプリ
ンターの解像度に合わせた親水性を付与してドット径を
調節するために受容層表面に表面処理を行う。表面処理
方法としてはコロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ
処理等が可能であるが、本発明では技術面で最も実用的
であり、設備コスト面でも有利なコロナ放電処理方法を
採用する。
材料を配合した受容層は、水に対する接触角が通常70
度を超える。このような受容層に対し、本発明ではプリ
ンターの解像度に合わせた親水性を付与してドット径を
調節するために受容層表面に表面処理を行う。表面処理
方法としてはコロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ
処理等が可能であるが、本発明では技術面で最も実用的
であり、設備コスト面でも有利なコロナ放電処理方法を
採用する。
【0015】コロナ放電処理による表面張力の変化は、
ある程度疎水性の表面に施す場合に顕著に現れる。従っ
て、本発明では当初の表面張力が70度を超える受容層
に対してコロナ放電処理を行い、処理後における水に対
する表面張力を40〜70度とする。この範囲において
プリンターに適した表面状態を選択することができ、同
一組成からなるインク受容層であってもプリンターの性
能毎に適した表面条件を提供することができる。
ある程度疎水性の表面に施す場合に顕著に現れる。従っ
て、本発明では当初の表面張力が70度を超える受容層
に対してコロナ放電処理を行い、処理後における水に対
する表面張力を40〜70度とする。この範囲において
プリンターに適した表面状態を選択することができ、同
一組成からなるインク受容層であってもプリンターの性
能毎に適した表面条件を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。尚、コロナ放電処理に用いた装置と処理条件は次の
通りである。 装置:春日電機社製,型番「AG1020」 処理条件:条件1;0.4kW/50cm 速度 5m/分 条件2;0.4kW/50cm 速度 2m/分
る。尚、コロナ放電処理に用いた装置と処理条件は次の
通りである。 装置:春日電機社製,型番「AG1020」 処理条件:条件1;0.4kW/50cm 速度 5m/分 条件2;0.4kW/50cm 速度 2m/分
【0017】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アセタール樹脂(積水化学工業社製「K×5」,ア
セタール樹脂固形分8%)と溶媒(イソプロピルアルコ
ール42%及び水50%,計92%)とからなる受容層
材料を乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、1
10℃で5分間乾燥してインク受容層を形成した。該受
容層の水に対する接触角は85度であり、該受容層表面
に条件1でコロナ放電処理した。
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アセタール樹脂(積水化学工業社製「K×5」,ア
セタール樹脂固形分8%)と溶媒(イソプロピルアルコ
ール42%及び水50%,計92%)とからなる受容層
材料を乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、1
10℃で5分間乾燥してインク受容層を形成した。該受
容層の水に対する接触角は85度であり、該受容層表面
に条件1でコロナ放電処理した。
【0018】(実施例2)条件2でコロナ放電処理した
こと以外は実施例1と同様のインク受容層を形成した。
こと以外は実施例1と同様のインク受容層を形成した。
【0019】(実施例3)ポリエチレンテレフタレート
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、ポリビニルアルコール樹脂(クラレ社製,商品名
「PVA117」)を固形分濃度で10重量%となるよ
うに蒸留水に溶解し、上記ポリビニルアルコール樹脂の
固形分100重量部に対して、架橋剤(住友化学社製,
商品名「スミレーズ613」)を2重量部配合した受容
層材料を乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し1
10℃で2分間乾燥し、更に130℃で5分間加熱硬化
させてインク受容層を形成した。該受容層の水に対する
接触角は80度であり、該受容層表面に条件2でコロナ
放電処理した。
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、ポリビニルアルコール樹脂(クラレ社製,商品名
「PVA117」)を固形分濃度で10重量%となるよ
うに蒸留水に溶解し、上記ポリビニルアルコール樹脂の
固形分100重量部に対して、架橋剤(住友化学社製,
商品名「スミレーズ613」)を2重量部配合した受容
層材料を乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し1
10℃で2分間乾燥し、更に130℃で5分間加熱硬化
させてインク受容層を形成した。該受容層の水に対する
接触角は80度であり、該受容層表面に条件2でコロナ
放電処理した。
【0020】(実施例4)条件2でコロナ放電処理した
こと以外は実施例3と同様のインク受容層を形成した。
こと以外は実施例3と同様のインク受容層を形成した。
【0021】(比較例1)実施例1で形成したインク受
容層にコロナ放電処理せず、そのまま用いた。
容層にコロナ放電処理せず、そのまま用いた。
【0022】(比較例2)実施例3で形成したインク受
容層にコロナ放電処理せず、そのまま用いた。
容層にコロナ放電処理せず、そのまま用いた。
【0023】(比較例3)ポリエチレンテレフタレート
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アルミナゾル(触媒化成社製「AS3」,アルミナ
固形分8重量%,水92重量%)のアルミナ固形分10
0重量部に対し、ポリビニルアルコール樹脂(クラレ社
製,商品名「PVA117」)5重量部を配合した受容
層材料を、乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布
し、100℃で5分間乾燥してインク受容層を形成し
た。該受容層の水に対する接触角は30度であった。
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アルミナゾル(触媒化成社製「AS3」,アルミナ
固形分8重量%,水92重量%)のアルミナ固形分10
0重量部に対し、ポリビニルアルコール樹脂(クラレ社
製,商品名「PVA117」)5重量部を配合した受容
層材料を、乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布
し、100℃で5分間乾燥してインク受容層を形成し
た。該受容層の水に対する接触角は30度であった。
【0024】(比較例4)比較例3で形成したインク受
容層表面に条件1でコロナ放電処理を行ない、水に対す
る接触角が25度であるインク受容層を形成した。
容層表面に条件1でコロナ放電処理を行ない、水に対す
る接触角が25度であるインク受容層を形成した。
【0025】(比較例5)比較例3で形成したインク受
容層表面に条件2でコロナ放電処理を行ない、水に対す
る接触角が23度であるインク受容層を形成した。
容層表面に条件2でコロナ放電処理を行ない、水に対す
る接触角が23度であるインク受容層を形成した。
【0026】(比較例6)架橋剤を配合せず、コロナ放
電処理も行わなかったこと以外は実施例3と同様にして
インク受容層を形成した。該受容層の水に対する接触角
は65度であった。
電処理も行わなかったこと以外は実施例3と同様にして
インク受容層を形成した。該受容層の水に対する接触角
は65度であった。
【0027】(比較例7)ポリエチレンテレフタレート
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アセタール樹脂(積水化学工業社製「K×5」,ア
セタール樹脂固形分8%)と溶媒(イソプロピルアルコ
ール42%及び水50%,計92%)のアセタール樹脂
固形分に対し、ポリビニルピロリドン(五協産業社製
「K30」)20重量%配合した受容層材料を乾燥後の
厚みが10μmとなるように塗布し、110℃で5分間
乾燥してインク受容層を形成した。該受容層の水に対す
る接触角は60度であった。
フィルム(東レ社製,商品名「ルミラー#75」)上
に、アセタール樹脂(積水化学工業社製「K×5」,ア
セタール樹脂固形分8%)と溶媒(イソプロピルアルコ
ール42%及び水50%,計92%)のアセタール樹脂
固形分に対し、ポリビニルピロリドン(五協産業社製
「K30」)20重量%配合した受容層材料を乾燥後の
厚みが10μmとなるように塗布し、110℃で5分間
乾燥してインク受容層を形成した。該受容層の水に対す
る接触角は60度であった。
【0028】以上の実施例及び比較例で作製したものに
つき、下記の測定・評価を行った。 (1)接触角の測定:蒸留水に対する接触角を測定。 (2)印刷性:次の顔料系水性インクジェットプリンタ
ーを用いて、黒、青、赤、黄の4色混色インクで黒のベ
タ印刷を行った。 グラフテック社製,「JC2008」, 解像度360dpi ミマキエンジニアリング社製,「JV1300」,解像度360dpi 武藤工業社製,「RJ1300」, 解像度180dpi 印刷の結果を次の基準で評価した。 ○・・均一に黒が発色した ×・・ドット間に隙間が見られる (3)耐水性:印刷して24時間放置した後、印刷面に
イオン交換水を1リットル/分で流し、画像の流出を観
察した。 以上の結果を表1に示した。
つき、下記の測定・評価を行った。 (1)接触角の測定:蒸留水に対する接触角を測定。 (2)印刷性:次の顔料系水性インクジェットプリンタ
ーを用いて、黒、青、赤、黄の4色混色インクで黒のベ
タ印刷を行った。 グラフテック社製,「JC2008」, 解像度360dpi ミマキエンジニアリング社製,「JV1300」,解像度360dpi 武藤工業社製,「RJ1300」, 解像度180dpi 印刷の結果を次の基準で評価した。 ○・・均一に黒が発色した ×・・ドット間に隙間が見られる (3)耐水性:印刷して24時間放置した後、印刷面に
イオン交換水を1リットル/分で流し、画像の流出を観
察した。 以上の結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1の実施例1〜4では比較例1、2のも
のに比べて、コロナ放電処理することにより適用できる
プリンター機種が増え、且つ耐水性が得られる。しか
し、比較例3〜5のように低接触角を有する受容層にコ
ロナ放電処理を行ってもドット径を制御する効果が得ら
れず、比較例6、7では接触角を上げることにより一部
のプリンターに対する適性を付与できるが、耐水性は得
られなかった。
のに比べて、コロナ放電処理することにより適用できる
プリンター機種が増え、且つ耐水性が得られる。しか
し、比較例3〜5のように低接触角を有する受容層にコ
ロナ放電処理を行ってもドット径を制御する効果が得ら
れず、比較例6、7では接触角を上げることにより一部
のプリンターに対する適性を付与できるが、耐水性は得
られなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター用記
録材料の製造方法によると、当初の表面張力が70度を
超える受容層に対してコロナ放電処理を行って、水に対
する表面張力を40〜70度とすることにより、プリン
ターに適した表面状態が得られる。その結果、同一組成
からなるインク受容層であっても、各種のプリンターの
性能に適した条件を与えることができ、高精度の画像を
得ることができる。
録材料の製造方法によると、当初の表面張力が70度を
超える受容層に対してコロナ放電処理を行って、水に対
する表面張力を40〜70度とすることにより、プリン
ターに適した表面状態が得られる。その結果、同一組成
からなるインク受容層であっても、各種のプリンターの
性能に適した条件を与えることができ、高精度の画像を
得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材の一面に、水膨潤性合成樹脂を主体
とし、水に対する接触角が70度を超えるインク受容層
が形成された記録材料の該受容層にコロナ放電処理を施
すことにより、水に対する接触角を40〜70度にする
ことを特徴とするインクジェットプリンター用記録材料
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10127633A JPH11321073A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | インクジェットプリンター用記録材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10127633A JPH11321073A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | インクジェットプリンター用記録材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321073A true JPH11321073A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=14964929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10127633A Pending JPH11321073A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | インクジェットプリンター用記録材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11321073A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004096451A1 (ja) * | 2003-04-25 | 2004-11-11 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | パターンの作製方法及び液滴吐出装置 |
EP1529648A1 (de) * | 2003-11-08 | 2005-05-11 | Atlantic ZeiserGmbH | Verfahren zur Herstellung von Informationsträgern, z.B. von Karten, und Einrichtung zur Durchführung |
US7365805B2 (en) | 2004-01-26 | 2008-04-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device, manufacturing method thereof, and television receiver |
US7371625B2 (en) | 2004-02-13 | 2008-05-13 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof, liquid crystal television system, and EL television system |
US9259924B2 (en) | 2012-09-18 | 2016-02-16 | Ricoh Company, Ltd. | Printing apparatus and printed material manufacturing method |
WO2018151219A1 (ja) | 2017-02-16 | 2018-08-23 | 花王株式会社 | 印刷物の製造方法 |
-
1998
- 1998-05-11 JP JP10127633A patent/JPH11321073A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4628109B2 (ja) * | 2003-04-25 | 2011-02-09 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置の作製方法 |
JPWO2004096451A1 (ja) * | 2003-04-25 | 2006-07-13 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | パターンの作製方法及び液滴吐出装置 |
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