JPH11320265A - ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法 - Google Patents

ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法

Info

Publication number
JPH11320265A
JPH11320265A JP12304298A JP12304298A JPH11320265A JP H11320265 A JPH11320265 A JP H11320265A JP 12304298 A JP12304298 A JP 12304298A JP 12304298 A JP12304298 A JP 12304298A JP H11320265 A JPH11320265 A JP H11320265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
work supporting
plane
unit
electric discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12304298A
Other languages
English (en)
Inventor
Koetsu Wada
光悦 和田
Yuichiro Haishi
雄一郎 葉石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP12304298A priority Critical patent/JPH11320265A/ja
Publication of JPH11320265A publication Critical patent/JPH11320265A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のワーク支持装置では、複数個のワーク
を放電加工機定盤上に並べる場合、ワークの数だけワー
ク支持装置を並べる必要があった。このため、個々の取
付け基準面の平行出しを行う必要があるばかりでなく、
ワーク上の加工位置もそれぞれ測定する必要があり、放
電加工機の稼動率を上げることが非常に困難であった。 【解決手段】 直交する2平面を有する平面部、及び、
上記取付部の各平面に対向する部分で、ワークを上記各
平面に圧接させる圧接手段が設けられた側部からなるワ
ーク支持ユニットが複数配設され、上記平面部が有する
平面に平行で、上記平面からの距離が予め定められた距
離にある各基準面の交線上に基準ユニットが設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のワークに対
する平行出し及び加工位置の位置決めが容易なワーク支
持装置、及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の
放電加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工機に用いられるワーク支持装置
の従来例としては、図3及び図4に示されたものがあ
る。この図3は、直方体形状のワークを固定するための
ワーク支持装置の構成を示す構成図である。また、図4
は、円柱形状のワークを固定するためのワーク支持装置
の構成を示す構成図である。なお、これら各図の(a)
及び(b)はそれぞれ、ワーク支持装置の側面図及び上
面図である。
【0003】まず、図3において、10は直方体形状の
ワークである。11はワーク支持装置であり、コの字に
成形されている。なお、このコの字型のワーク支持装置
11の両凸部の間に、直方体形状のワーク10が載置さ
れる。これらコの字型のワーク支持装置11の両凸部の
一方の凸部に取付け基準面12が設けられる。そして、
もう一方の凸部に直方体形状のワーク10を取付け基準
面12に圧接させるための圧接手段が設けられる。
【0004】コの字型のワーク支持装置11の一方の凸
部に設けられる取付け基準面12は、対向するもう一方
の凸部の側の面に設けられる。そして、圧接手段はネジ
穴13にネジ14を螺合させて形成されるものであり、
このネジ穴13は取付け基準面12が設けられたワーク
支持装置11の凸部に対向するもう一方の凸部に設けら
れる。このもう一方の凸部にあけられたネジ穴13に、
ネジ14は螺合される。なお、このもう一方の凸部にあ
けられたネジ穴13の方向は、ワーク支持装置11の対
向する凸部の取付け基準面12に対して垂直方向に設け
られる。ネジ14をネジ穴13に螺合させ締め付けるこ
とにより、直方体形状のワーク10を、ワーク支持装置
11の取付け基準面12に圧接させ固定する。
【0005】まず、図4において、15は円柱形状のワ
ークである。ワーク支持装置11は、コの字に成形され
ており、このコの字型のワーク支持装置11の両凸部の
間に、円柱形状のワーク15が載置される。このコの字
型のワーク支持装置11の両凸部の一方の凸部に切り欠
き部が設けられる。この切り欠き部には二つの取付け基
準面16〜17が設けられる。
【0006】これら二つの取付け基準面16〜17は、
任意の角度αを持って交わる。ワーク支持装置11の一
方の凸部に切り欠き部が設けられる一方、対向するもう
一方の凸部には円柱形状のワーク15を各取付け基準面
16〜17に圧接させるための圧接手段が設けられる。
この圧接手段であるネジ14を設けるためにあけられる
ネジ穴13は、二つの取付け基準面16〜17の交線に
対して直角で、且つ各取付け基準面16〜17からα/
2(゜)の角度を有する方向にあけられる。
【0007】このようなネジ穴13にネジ14を螺合さ
せることにより、円柱形状のワーク15を、ワーク支持
装置11の両取付け基準面16〜17に圧接させ固定さ
せる。なお、図4において、図3に示す従来のワーク支
持装置11と同一又は相当の部分には同一符号を付して
その説明を省略し、図3と相違する部分について説明し
た。
【0008】次に、図3に示すワーク支持装置11を用
いた放電加工機の放電加工方法に関して、図5を用いて
説明する。図5は、図3に示すワーク支持装置11を用
いた放電加工機の構成を示す構成図である。図5におい
て、20は放電加工機定盤である。21は押さえ金であ
る。22はナットである。23はネジである。24は支
持台である。これら押さえ金21、ナット22、ネジ2
3、及び支持台24からなるクランプ治具により、ワー
ク支持装置11は放電加工機定盤20に固定される。2
5は放電加工機ヘッドである。26は電極であり、放電
加工機ヘッド25に設けられる。
【0009】次に、この図5に示す放電加工機の放電加
工方法について説明する。まず、ワーク支持装置11の
取付け基準面12が、放電加工機ヘッド25の移動方向
であるX軸移動方向に対して直角で、またY軸及びZ軸
移動方向に対して平行になるように、ワーク支持装置1
1を放電加工機定盤20に固定する。なお、放電加工機
ヘッド25に関するZ軸移動方向は鉛直方向とし、X軸
移動方向はZ軸移動方向に対して垂直な方向とし、Y軸
方向はX軸及びZ軸移動方向に対して垂直な方向とす
る。また、ワーク支持装置11は、クランプ治具により
放電加工機定盤20に押さえられ、固定される。
【0010】このように、取付け基準面12の取付け方
向を調整してワーク支持装置11を放電加工機定盤20
に取り付けて、この取り付けたワーク支持装置11の取
付け基準面12にワーク10を圧接させ固定することに
より、ワーク10の平行出しは完了する。このワーク1
0の平行出しの処理を終了すると、放電加工機ヘッド2
5に取り付けられた電極26をワーク10上の加工位置
まで移動させて、放電加工が開始される。なお、この図
5では、図3に示すワーク支持装置11を放電加工機に
設けた場合を例示したが、この図3のワーク支持装置1
1に代わって図4に示すワーク支持装置11を放電加工
機に設けた場合でも、その放電加工方法に相違はなく、
その説明を省略する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなワーク
支持装置11では、複数個のワーク10を放電加工機定
盤20上に並べる場合、ワーク10の数だけワーク支持
装置11を並べる必要があった。このため、個々の取付
け基準面12の平行出しを行う必要があるばかりでな
く、ワーク10上の加工位置もそれぞれ測定する必要が
あり、放電加工機の稼動率を上げることが非常に困難で
あった。
【0012】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、形状や寸法の異なる複数のワークを同時に放電
加工機定盤20上に取り付けても、ワーク10個々に対
する平行出しや加工位置の位置決め作業を簡略化して、
放電加工機の連続加工を容易にすることができるワーク
支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の
放電加工方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるワーク
支持装置は、直交する2平面を有する平面部、及び、取
付部の各平面に対向する部分で、ワークを各平面に圧接
させる圧接手段が設けられた側部からなるワーク支持ユ
ニットが複数配設され、平面部が有する平面に平行で、
平面からの距離が予め定められた距離にある各基準面の
交線上に基準ユニットが設けられたものである。
【0014】また、この発明にかかるワーク支持装置
は、平面部と側部とからなるワーク支持ユニットが枠状
に形成されるものである。
【0015】さらに、この発明にかかるワーク支持装置
は、複数のワーク支持ユニットが基準面に対し対称に配
設されたものである。
【0016】また、この発明にかかるワーク支持装置
は、複数のワーク支持ユニットが基準ユニットに対し対
称に配設されたものである。
【0017】さらに、この発明にかかるワーク支持装置
は、あるワーク支持ユニットの平面部の任意の平面が、
他のワーク支持ユニットの平面部の任意の平面と平行に
なるように、これら2つのワーク支持ユニットが配設さ
れたものである。
【0018】また、この発明にかかるワーク支持装置
は、圧接手段がネジであり、そのネジはワーク支持ユニ
ットの側部に設けられたネジ穴に螺合してワークを平面
部の各平面に圧接させるものである。
【0019】さらに、この発明にかかるワーク支持装置
は、ワーク支持ユニットの側部に設けられたネジ穴が、
ワーク支持ユニットの平面部が有する各平面に対して略
直交方向に設けられるものである。
【0020】また、この発明にかかるワーク支持装置
は、ワーク支持ユニットの側部に設けられたネジ穴が、
ワーク支持ユニットの平面部が有する両平面に対して略
45度の方向、且つ両平面の交線に対して略直交方向に
設けられるものである。
【0021】この発明にかかるワーク支持装置を用いた
放電加工機の放電加工方法は、ワーク支持装置のワーク
支持ユニットが備える平面部の各平面から各平面に対向
する基準面までの第一の距離を記憶する第一の工程と、
各平面から各平面に当接するワークの加工点までの第二
の距離を記憶する第二の工程と、第一の距離と第二の距
離とを方向別に加算して、ワーク支持装置の基準ユニッ
トからワークの加工点までの第三の距離を算出する第三
の工程と、基準ユニット上に放電加工機の電極を移動さ
せる第四の工程と、第三の距離に基づき、電極を基準ユ
ニット上からワークの加工点上に移動させる第五の工程
とを有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によるワーク支持装置を図
1を用いて説明する。この図1は、本発明のワーク支持
装置の構成を示す構成図である。
【0023】まず、図1において、30はワーク支持装
置であり、4つのワークが格納可能な田型の形状をな
す。31はワーク支持部であり、枠状の形状をしてい
る。このワーク支持部31が4つ組み合わされることに
より、ワーク支持装置30の田型の形状をなす。なお、
ここで言う枠状の形状及び田型の形状は、周囲が切れ目
があってもよい。つまり、凡そ枠状の形状を為してい
る、若しくは凡そ田型の形状を為していればよい。な
お、このワーク支持部31はワーク支持ユニットに相当
する。32は位置決め基準ピンであり、その中心Oはワ
ーク支持装置30の田型の中央に配置される。つまり、
4つのワーク支持部31は、位置決め基準ピン32の中
心Oに対して対称に並べられ、ワーク支持装置30を形
成する。なお、この位置決め基準ピン32は、基準ユニ
ットに相当する。
【0024】次に、33は取付け基準面であり、枠状の
ワーク支持部31の内壁に設けられる。34も取付け基
準面であり、枠状のワーク支持部31の内壁に設けら
れ、取付け基準面33と直交する。なお、取付け基準面
33は、位置決め基準ピン32の中心Oを通過する仮想
面と平行に設けられ、この取付け基準面33と仮想面と
の距離はX軸方向にx1である。また、取付け基準面3
4は、位置決め基準ピン32の中心Oを通過する仮想面
と平行に設けられ、この取付け基準面34と仮想面との
距離はY軸方向にy1である。さらに、これら取付け基
準面33〜34は平面部の平面に相当する。また、この
取付け基準面33〜34が設けられているワーク支持部
31の部分を平面部とする。さらに、圧接手段が設けら
れているワーク支持部31の部分を側部とする。
【0025】35はネジ穴であり、取付け基準面33に
対向する部分に設けられ、その穴は取付け基準面33に
直交する方向にあけられる。36もネジ穴であり、取付
け基準面34に対向する部分に設けられ、その穴は取付
け基準面34に直交する方向にあけられる。37もネジ
穴であるが、このネジ穴37は取付け基準面33と取付
け基準面34と交線に対して垂直方向で、且つこれら二
つの取付け基準面33〜34に対して45度の方向にあ
けられる。なお、このネジ穴37も、ネジ穴35〜36
と同様に、枠状のワーク支持部31の所定の位置に設け
られる。
【0026】4はネジであり、各ネジ穴35〜37に螺
合させ、ワークを取付け基準面33〜34に圧接させ固
定させる。これら取付け基準面33〜34、ネジ穴35
〜37、及びネジ14を、各ワーク支持部31は有す
る。ワーク支持部31のワーク支持装置30を構成する
2つのワーク支持部31の取付け基準面33は、互いに
平行若しくは垂直となる。同様に、ワーク支持装置30
を構成する2つのワーク支持部31の取付け基準面34
も、互いに平行若しくは垂直となる。
【0027】次に、図1に示す本発明のワーク支持装置
におけるワークの固定方法について、図2を用いて説明
する。この図2は、本発明のワーク支持装置の一部の構
成を示す部分構成図である。
【0028】この図2に示す枠状のワーク支持部31の
枠内に直方体形状のワーク10を格納した場合、この直
方体形状のワーク10をワーク支持装置30に固定する
には、ネジ穴35〜36に螺合する各ネジ14を締め付
けて、この直方体形状のワーク10の側面と両取付け基
準面33〜34とを圧接させる。このように、ネジ穴3
5〜36に螺合する各ネジ14を締め付けることによ
り、直方体形状のワーク10は両取付け基準面33〜3
4に受け支えられ、ワーク支持装置30に固定される。
【0029】また、この図2に示す枠状のワーク支持部
31の枠内に円柱形状のワーク15を格納した場合、こ
の円柱形状のワーク15をワーク支持装置30に固定す
るには、ネジ穴37に螺合するネジ14を締め付けて、
この円柱形状のワーク15の端面と両取付け基準面33
〜34とを圧接させる。このように、ネジ穴37に螺合
するネジ14を締め付けることにより、円柱形状のワー
ク15は両取付け基準面33〜34に受け支えられ、ワ
ーク支持装置30に固定される。
【0030】そして、ワーク支持装置30の取付け基準
面34を放電加工機ヘッド25のX軸移動方向に対して
平行に固定する。また、ワーク支持装置30の取付け基
準面33を放電加工機ヘッド25のY軸移動方向に対し
て平行に固定する。つまり、これら取付け基準面33〜
34を有するワーク支持装置30は、これらの取付け基
準面33〜34の取付け方向が調整されて放電加工機定
盤20に固定される。すると、図2に示すようなワーク
支持装置30に固定された直方体形状のワーク10及び
円柱形状のワーク15の平行出しは完了する。
【0031】なお、放電加工機ヘッド25のZ軸移動方
向を鉛直方向とし、X軸移動方向はZ軸移動方向に対し
て垂直な方向とし、Y軸方向はX軸及びZ軸移動方向に
対して垂直な方向とする。また、図2において、図1、
図3、及び図4に示されるワーク支持装置と同一又は相
当の部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0032】次に、この図2に示すワーク支持装置30
を設けた放電加工機の放電加工方法について説明する。
まず、ワーク支持装置30の取付け基準面33が、放電
加工機ヘッド25の移動方向であるX軸移動方向に対し
て直角で、またY軸移動方向に対して平行になるよう
に、ワーク支持装置30を放電加工機定盤20に固定す
る。なお、ワーク支持装置30の取付け基準面34が、
放電加工機ヘッド25の移動方向であるX軸移動方向に
対して平行で、またX軸移動方向に対して平行になるよ
うに、ワーク支持装置30の放電加工機定盤20での固
定位置を確認してもよい。
【0033】このように、取付け基準面33〜34の取
付け方向を調整してワーク支持装置30を放電加工機定
盤20に取り付けて、この取り付けたワーク支持装置3
0の取付け基準面33〜34に直方体上のワーク10や
円柱状のワーク15を圧接させ固定することにより、直
方体上のワーク10や円柱状のワーク15の平行出しは
完了する。なお、本発明におけるワーク支持装置30で
は、このワーク支持装置30に複数のワークが固定され
ていても、一度の平行出しで全てのワークに対する平行
出しが終了し、複数のワークを処理する時に要する平行
出しのための総時間を1回分の時間に短縮させることが
できる。
【0034】次に、取付け基準面33〜34に接するワ
ークの二端面から加工位置までの最短距離(x2,y
2)を記憶する。なお、(x*,y*)は(X軸方向の距
離,Y軸方向の距離)に相当する。また、位置決め基準
ピン32の中心Oを通過し、取付け基準面33〜34に
平行な架空の基準面である仮想面と、取付け基準面33
〜34との距離(x1,y1)を記憶する。これらの距
離(x2,y2)及び(x1,y1)の値は、放電加工
機が有するメモリに記憶される。
【0035】すると、これらの距離(x2,y2)及び
(x1,y1)に基づき、位置決め基準ピン32の中心
Oから取付け基準面33〜34に圧接されたワークの加
工位置までの距離(x3,y3)を、以下の式(1)〜
(2)に当てはめ、求める。なお、距離(x2,y2)
は第二の距離に相当し、距離(x1,y1)は第一の距
離に相当し、距離(x3,y3)は第三の距離に相当す
る。 x3=x1+x2 ・・・(1) y3=y1+y2 ・・・(2)
【0036】その後、位置決め基準ピン32の中心O上
に、放電加工機ヘッド25に取り付けられた電極26の
中心を移動させる位置出しを行う。そして、算出された
距離(x3,y3)に基づき、位置決め基準ピン32の
中心O上に置かれた電極26を、ワークの加工位置に移
動させ、放電加工を開始する。
【0037】本発明のワーク支持装置30を構成する各
ワーク支持部31の取付け基準面33〜34を互いに垂
直若しくは平行に設定するため、複数のワークを連続し
て放電加工する際の平行出しの処理が簡素化され、ワー
クの連続処理を高速化させることができる。
【0038】また、本発明のワーク支持装置30を形成
するにあたり、位置決め基準ピン32を中心として、同
様の形状のワーク支持部31を複数個、対称形に並べた
場合、全てのワーク支持部31において共通の位置決め
基準ピン32の中心Oを通過する仮想面と取付け基準面
33〜34との距離(x1,y1)が用いられるため、
どのワーク支持部31に固定されたワークに対して、ま
たそのワークのどの位置を放電加工するか示すことによ
り、速やかに電極を移動させ放電加工処理が開始され
る。つまり、ワークの位置出し処理が速やかに、そして
ワークに対する放電加工処理も速やかに行われる。
【0039】なお、本発明のワーク支持装置30を形成
する複数のワーク支持部31が、位置決め基準ピン32
を中心としていない場合、その形状が若干異なる場合、
対称形に並べられていない場合でも、全てのワーク支持
部31において任意の位置決め基準ピン32の中心Oを
通過する仮想面と取付け基準面33〜34との距離(x
1,y1)が事前に登録されていれば、どのワーク支持
部31に固定されたワークに対して、またそのワークの
どの位置を放電加工するか示すことにより、速やかに電
極を移動させ放電加工処理が開始される。つまり、ワー
クの位置出し処理が速やかに、そしてワークに対する放
電加工処理も速やかに行われる。
【0040】
【発明の効果】この発明にかかるワーク支持装置は、直
交する2平面を有する平面部、及び、取付部の各平面に
対向する部分で、ワークを各平面に圧接させる圧接手段
が設けられた側部からなるワーク支持ユニットが複数配
設され、平面部が有する平面に平行で、平面からの距離
が予め定められた距離にある各基準面の交線上に基準ユ
ニットが設けられ、互いのワーク支持ユニットの平面部
が平行若しくは垂直に配置されるため、複数のワークを
連続して放電加工する際の平行出しの処理が簡素化さ
れ、ワークの連続処理が高速化される。
【0041】この発明にかかるワーク支持装置を用いた
放電加工機の放電加工方法は、ワーク支持装置のワーク
支持ユニットが備える平面部の各平面から各平面に対向
する基準面までの第一の距離を記憶する第一の工程と、
各平面から各平面に当接するワークの加工点までの第二
の距離を記憶する第二の工程と、第一の距離と第二の距
離とを方向別に加算して、ワーク支持装置の基準ユニッ
トからワークの加工点までの第三の距離を算出する第三
の工程と、基準ユニット上に放電加工機の電極を移動さ
せる第四の工程と、第三の距離に基づき、電極を基準ユ
ニット上からワークの加工点上に移動させる第五の工程
とを有するものであり、互いのワーク支持ユニットの平
面部が平行若しくは垂直に配置されるため、複数のワー
クを連続して放電加工する際の平行出しの処理が簡素化
され、ワークの連続処理が高速化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のワーク支持装置の構成を示す構成図
である。
【図2】 本発明のワーク支持装置の一部の構成を示す
部分構成図である。
【図3】 直方体形状のワークを固定するための従来の
ワーク支持装置の構成を示す構成図である。
【図4】 円柱形状のワークを固定するための従来のワ
ーク支持装置の構成を示す構成図である。
【図5】 従来のワーク支持装置が設けられた放電加工
機の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
10 直方体形状のワーク、11 ワーク支持装置、1
2 取付け基準面、13ネジ穴、14 ネジ、15 円
柱形状のワーク、16〜17 取付け基準面、20 放
電加工機定盤、21 押さえ金、22 ナット、23
ネジ、24 支持台、25 放電加工機ヘッド、26
電極、30 ワーク支持装置、31 ワーク支持部、3
2 位置決め基準ピン、33 取付け基準面、34 取
付け基準面、35 ネジ穴、36 ネジ穴、37 ネジ
穴。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直交する2平面を有する平面部、及び、上
    記取付部の各平面に対向する部分で、ワークを上記各平
    面に圧接させる圧接手段が設けられた側部からなるワー
    ク支持ユニットが複数配設され、 上記平面部が有する平面に平行で、上記平面からの距離
    が予め定められた距離にある各基準面の交線上に基準ユ
    ニットが設けられたことを特徴とするワーク支持装置。
  2. 【請求項2】平面部と側部とからなるワーク支持ユニッ
    トが枠状に形成されることを特徴とする請求項1に記載
    のワーク支持装置。
  3. 【請求項3】複数のワーク支持ユニットが基準面に対し
    対称に配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のワーク支持装置。
  4. 【請求項4】複数のワーク支持ユニットが基準ユニット
    に対し対称に配設されたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のワーク支持装置。
  5. 【請求項5】あるワーク支持ユニットの平面部の任意の
    平面が、他のワーク支持ユニットの平面部の任意の平面
    と平行になるように、これら2つのワーク支持ユニット
    が配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ワーク支持装置。
  6. 【請求項6】圧接手段はネジであり、上記ネジはワーク
    支持ユニットの側部に設けられたネジ穴に螺合してワー
    クを平面部の各平面に圧接させることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載のワーク支持装置。
  7. 【請求項7】ワーク支持ユニットの側部に設けられたネ
    ジ穴は、上記ワーク支持ユニットの平面部が有する各平
    面に対して略直交方向に設けられることを特徴とする請
    求項6に記載のワーク支持装置。
  8. 【請求項8】ワーク支持ユニットの側部に設けられたネ
    ジ穴は、上記ワーク支持ユニットの平面部が有する両平
    面に対して略45度の方向、且つ上記両平面の交線に対
    して略直交方向に設けられることを特徴とする請求項6
    又は7に記載のワーク支持装置。
  9. 【請求項9】ワーク支持装置のワーク支持ユニットが備
    える平面部の各平面から上記各平面に対向する基準面ま
    での第一の距離を記憶する第一の工程と、 上記各平面から上記各平面に当接するワークの加工点ま
    での第二の距離を記憶する第二の工程と、 上記第一の距離と上記第二の距離とを方向別に加算し
    て、上記ワーク支持装置の基準ユニットから上記ワーク
    の加工点までの第三の距離を算出する第三の工程と、 上記基準ユニット上に放電加工機の電極を移動させる第
    四の工程と、 上記第三の距離に基づき、上記電極を上記基準ユニット
    上から上記ワークの加工点上に移動させる第五の工程と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のワーク支持
    装置を用いた放電加工機の放電加工方法。
JP12304298A 1998-05-06 1998-05-06 ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法 Pending JPH11320265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12304298A JPH11320265A (ja) 1998-05-06 1998-05-06 ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12304298A JPH11320265A (ja) 1998-05-06 1998-05-06 ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11320265A true JPH11320265A (ja) 1999-11-24

Family

ID=14850780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12304298A Pending JPH11320265A (ja) 1998-05-06 1998-05-06 ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11320265A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106735658A (zh) * 2016-12-22 2017-05-31 沪东重机有限公司 用于线切割机床的批量零件加工工具及加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106735658A (zh) * 2016-12-22 2017-05-31 沪东重机有限公司 用于线切割机床的批量零件加工工具及加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101875177B (zh) 用于定位物体的定位装置及其保持器和紧固器
JPH0326437A (ja) 工作物を固定するクランプ装置、及び該クランプ装置で使用されるように構成されたクランプバー
JPH0755402B2 (ja) 旋削加工物のクランピング装置
CN110774027A (zh) 一种镗孔夹具及其操作方法
JPH11320265A (ja) ワーク支持装置及びこのワーク支持装置を用いた放電加工機の放電加工方法
CN207730414U (zh) 振动试验工装
JP2003191141A (ja) 加工クランプ装置
JPH10263967A (ja) 被加工物の保持装置
JP2008286757A (ja) プローブユニット
JP2008091483A (ja) スペーサ取付け機構、およびスペーサを有する部材の製造方法
JPH1085903A (ja) 挟持装置
JP2004074308A (ja) 工作機械に用いる他部材の位置決め用治具及びそれを用いた他部材の位置決め方法
JPH09183035A (ja) パネル加工機における位置決め装置
US4830529A (en) Device for fixing an object against a supporting surface
JPH09108969A (ja) 精密バイスの構造
JPH07237708A (ja) トレイ位置決め台及びトレイ位置決め方法
JP2000024857A (ja) 工作物固定装置及び工作物固定方法
JP2001138155A (ja) 放電加工用ワークの取付具
TWI398628B (zh) 按鍵測試機
JP2001347425A (ja) 放電加工用ワークの取付具
CN220729602U (zh) 一种电路板振动工装
JP7281148B2 (ja) 光軸調整ユニット、光学機器、光軸調整システム、及び光軸調整方法
CN214560230U (zh) 一种双工位推拉定位加工夹具
JPH0425327Y2 (ja)
JP2002210622A (ja) マシニングセンタの材料クランプ用治具

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20040915

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Effective date: 20041201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02