JPH11320227A - 孔加工用工具 - Google Patents

孔加工用工具

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JPH11320227A
JPH11320227A JP13228498A JP13228498A JPH11320227A JP H11320227 A JPH11320227 A JP H11320227A JP 13228498 A JP13228498 A JP 13228498A JP 13228498 A JP13228498 A JP 13228498A JP H11320227 A JPH11320227 A JP H11320227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting oil
path
hole
cutting
tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP13228498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Fujiwara
秀夫 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Publication of JPH11320227A publication Critical patent/JPH11320227A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い精度の前加工の工程を不要とし、汎用の孔
加工装置を使用することができ、孔加工装置のコストを
低廉化することが可能な孔加工用工具を提供する。 【解決手段】切削油は工具ホルダ14の切削油供給孔1
8から結合部材24の通路36、分岐部材38に形成さ
れた複数の切削油供給路40を介してロッド48の第1
の筒状部材50の外壁と第2の筒状部材54の内壁との
間に形成された往路56に導入され、孔部68、溝部6
6を通って切刃64に供給される。切刃64の切削作用
によって発生した切粉は切削油とともに孔部62、第1
の筒状部材50内の復路52を介して切削油排出路42
に導入され、通路44a、44bから孔加工用工具10
の外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削油を供給しな
がらワークに孔明け加工を施す孔加工用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワークに孔明け加工を施す際
に、粗加工や鋳抜き等によりワークに孔部を形成し、孔
加工用工具によって仕上げ加工を施す方法が知られてい
る。この仕上げ加工の際には、切粉によって加工精度が
低下することを防止するため、仕上げ加工の際の取代が
最小限となるように予め前加工を施しておく必要があ
る。このため、前加工において、ある程度の精度が要求
され、その分、工程数が増加するという問題があった。
【0003】そこで、切粉を回収するとともに、潤滑、
冷却のために切削油を供給するように構成した孔加工用
工具が開発されている(特開昭59−209709号公
報参照)。この種の工具の場合、工具の外周に設けられ
た圧力頭の切削油入口から供給された切削油が工具外周
に形成された螺旋溝を通り、ボーリングバーの端部に固
着されたチップに供給されて該チップを潤滑、冷却す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の孔加工用工具では、切削油が工具ホルダの軸芯に
対して供給される汎用の孔加工装置を使用することがで
きない。従って、この工具を使用するための専用の装置
が必要となり、孔加工装置のコストが高騰してしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、高い精度の前加工の工程を不要とし、汎
用の孔加工装置を使用することができ、孔加工装置のコ
ストを低廉化することが可能な孔加工用工具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、工具ホルダに装着され、前記工具ホル
ダの軸芯に形成された切削油供給孔に連通する切削油供
給路と、前記切削油供給路と隔離され、外部に連通する
切削油排出路とが形成された分岐部材と、前記分岐部材
に連結され、前記切削油供給路に連通する往路と、前記
切削油排出路に連通する復路が形成されたロッドと、前
記ロッドに連結され、前記往路に連通する溝部と、前記
復路に連通する開口部を有する孔部とが形成された切刃
部材と、を備え、前記工具ホルダの切削油供給孔から供
給された切削油が前記切削油供給路、前記往路および前
記溝部を介して切刃部材に供給される一方、前記孔部か
ら前記復路および前記切削油排出路を介して外部に排出
されることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、切削油供給孔が軸芯に形
成された汎用の工具ホルダにこの孔加工用工具を装着す
ることができるため、孔加工装置のコストを低廉化する
ことができる。
【0008】この場合、前記ロッドは、前記復路を中央
部に有し、前記往路を前記復路の外周部に有すると、孔
加工用工具の構造が簡素化され、製造コストを一層低廉
化することができる。
【0009】また、この場合、前記分岐部材の前記切削
油排出路が放射状に延在し、前記切削油排出路を形成す
る壁部には分流部材が前記分岐部材の軸線上に設けら
れ、前記復路から導入される切削油を前記分流部材によ
って前記切削油排出路に分流すると、切削油を排出孔に
好適に分流して排出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る孔加工用工具につい
て、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0011】図1および図2において、参照符号10
は、本実施の形態に係る孔加工用工具を示す。この孔加
工用工具10は、孔加工装置11の図示しない回転駆動
源の回転軸12に設けられた工具ホルダ14に装着され
る。回転軸12、工具ホルダ14の内部にはその軸芯に
沿って筒状部材16が設けられ、筒状部材16の内部に
は切削油供給孔18が形成された突当部材17が装着さ
れる。
【0012】孔加工用工具10は、一端側が工具ホルダ
14の内部に挿入される筒状のシャンク20を備え、シ
ャンク20の他端側はテーパ状に縮径して形成される。
結合部材24の外周には切削油が漏洩することを防止す
るためのOリング32が設けられる。シャンク20の内
壁には一端側に雌ねじ22が形成され、雌ねじ22には
結合部材24の外壁に形成された雄ねじ26が螺入され
る。結合部材24の一端側にはフランジ部28が形成さ
れ、フランジ部28には、図3に示すように、平行面3
0a、30bが形成される。結合部材24の内部には工
具長調整ねじ31が螺入され、工具長調整ねじ31には
ロックナット33が螺合する。工具長調整ねじ31の一
端部は突当部材17に当接しており、結合部材24に螺
入される長さを調整することにより、孔加工用工具10
の工具ホルダ14から突出する長さが調整される。工具
長調整ねじ31にはその軸線方向に沿って通路35が形
成され、通路35は突当部材17の切削油供給孔18お
よび結合部材24の通路36に連通する。
【0013】シャンク20の内部には結合部材24の他
端部に当接する分岐部材38が挿入される。分岐部材3
8には、図4に示すように、その軸線方向に沿って複数
の切削油供給路40が形成され、切削油供給路40は通
路36に連通する。分岐部材38にはその軸線と直交す
る方向に放射状に切削油排出路42が形成され、切削油
排出路42はシャンク20に形成された通路44a、4
4bを介して外部に連通する。図4から明らかなよう
に、切削油供給路40と切削油排出路42とは互いに隔
離されている。切削油排出路42を形成する壁部には分
流部材46が固着される。分流部材46の端部は切削油
供給路40の内部に向かって山状に突出して形成され
る。
【0014】分岐部材38の端部にはロッド48を構成
する第1の筒状部材50が固着され、第1の筒状部材5
0の内部は復路52として形成され、復路52は切削油
排出路42に連通する。ロッド48を構成し、第1の筒
状部材50を囲繞する第2の筒状部材54はシャンク2
0の端部に固着され、第2の筒状部材54の内壁と第1
の筒状部材50の外壁との間隙によって往路56が形成
される。往路56は分岐部材38の切削油供給路40に
連通する。
【0015】ロッド48の端部には切刃部材60が設け
られる。切刃部材60の内部にはその軸線方向に沿って
孔部62が形成され、孔部62の一端側は第1の筒状部
材50の復路52に連通し、孔部62の他端側は切刃部
材60の端面から外部に連通する。切刃部材60の他端
側外壁には複数の切刃64が形成され(図5参照)、切
刃64を構成する壁部により形成される変形V字状の溝
部66は孔部68を介してロッド48の往路56に連通
する。
【0016】孔加工用工具10には、切削油排出路42
に連通する通路44a、44bの開口部近傍に該開口部
を囲繞するようにカバー部材70が設けられる。カバー
部材70は腕部材72によって孔加工装置11に支持さ
れる。
【0017】本実施の形態に係る孔加工用工具10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の動作並びに作用効果について説明する。
【0018】この孔加工用工具10により加工されるワ
ークWには、図6に示すように、ドリル等による粗加工
工程、あるいは鋳抜き工程等により孔部80、82が形
成されている。この孔部80と孔部82とは薄肉の壁部
84によって隔離され、それぞれの孔部80、82は一
方側のみが開口している。
【0019】孔加工装置11の図示しない回転駆動源を
付勢して回転軸12を回転させると、工具ホルダ14と
ともに孔加工用工具10が回転する(図2参照)。図示
しない切削油供給源から切削油供給孔18に切削油を導
入すると、切削油は通路35、36、切削油供給路4
0、往路56、孔部68および溝部66を介して切刃6
4に供給される。
【0020】切刃部材60をワークWの孔部80に挿入
すると、図6に示すように、孔部80を形成する壁部が
切刃64の回転作用下に切削され、孔部80に仕上げ加
工が施される。このとき、切刃64は切削油によって潤
滑、冷却される。また、切刃64の切削作用下に多数の
切粉86が発生する。切削油は孔部80の内部に蓄積さ
れると、切粉86とともに切刃部材60の孔部62から
復路52に導入され、分流部材46によって切削油排出
路42に分流される(図2参照)。切削油排出路42に
導入された切削油は、切粉86とともに通路44a、4
4bを介して孔加工用工具10の外部に排出される。こ
のとき、孔加工用工具10は回転しているため、この回
転運動により切削油が通路44a、44bから外部に飛
散しようとするが、カバー部材70によって切削油が周
囲に飛散することが阻止される。このため、孔加工が施
される作業環境が汚染されることがない。
【0021】このように、切刃64の切削作用により発
生した切粉86は孔部80から好適に外部に排出される
ため、切粉86により仕上げ加工の加工精度が低下する
懸念がない。従って、取代が多い場合であっても、この
孔加工用工具10によって高精度な孔加工を施すことが
できる。また、この孔加工用工具10が使用される孔加
工装置11は、切削油が工具ホルダ14の軸芯に沿った
切削油供給孔18から供給される汎用の装置であり、こ
のため、孔加工用工具10を使用するための専用の装置
を使用する必要がなく、孔加工装置11のコストを低廉
化することができる。
【0022】切刃64による切削加工が進行すると、切
刃64は壁部84に当接し、壁部84を切削する。この
壁部84は薄肉に形成されているため、切刃部材60の
周辺部のみに形成された切刃64によってこの壁部84
に孔明け加工を施すことができる。このようにして孔部
80と孔部82とが連通すると、切刃64に供給された
切削油は切粉86とともに孔部82の開口部から導出さ
れる。この場合においても、切粉86により仕上げ加工
の加工精度が低下する懸念がない。
【0023】また、孔部80が小径であり、その深さが
深い場合であっても、この孔加工用工具10を用いるこ
とにより孔部80に仕上げ加工を好適に施すことができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る孔加工用工具によれば、以
下のような効果ならびに利点が得られる。
【0025】加工の際に発生する切粉をワークの孔部か
ら外部に排出することができるため、切粉により加工精
度が低下する懸念がない。このため、高い精度の前加工
を不要として孔明け加工の工程を減少させることがで
き、製造コストを低廉化することができる。また、切削
油が工具ホルダの軸芯に沿って供給される汎用の孔加工
装置に孔加工用工具を装着してワークに加工を施すこと
ができるため、孔加工装置のコストを低廉化することが
可能となる。
【0026】さらに、ロッドの往路を復路の外周部に形
成するため、孔加工用工具の構成が簡素化され、この孔
加工用工具の製造コストを低廉化することができる。
【0027】さらにまた、分岐部材に切削油排出路を放
射状に形成し、切削油を分流部材によって切削油排出路
に分流することにより、簡単な構成で切削油を好適に孔
加工用工具の外部に排出することができる。このとき、
カバー部材によって切削油が孔加工用工具の外部に飛散
することが阻止されるため、作業環境が汚染されること
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る孔加工用工具を示す
側面図である。
【図2】図1に示す孔加工用工具の縦断面図である。
【図3】図2に示す孔加工用工具のIII−III線断
面図である。
【図4】図2に示す孔加工用工具のIV−IV線断面図
である。
【図5】図2に示す孔加工用工具のV−V線矢視図であ
る。
【図6】図2に示す孔加工用工具の使用方法を示す一部
省略縦断面図である。
【符号の説明】
10…孔加工用工具 11…孔加工装置 14…工具ホルダ 18…切削油供給孔 38…分岐部材 40…切削油供給路 42…切削油排出路 46…分流部材 48…ロッド 50…第1の筒状部
材 52…復路 54…第2の筒状部
材 56…往路 60…切刃部材 64…切刃 70…カバー部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具ホルダに装着され、前記工具ホルダの
    軸芯に形成された切削油供給孔に連通する切削油供給路
    と、前記切削油供給路と隔離され、外部に連通する切削
    油排出路とが形成された分岐部材と、 前記分岐部材に連結され、前記切削油供給路に連通する
    往路と、前記切削油排出路に連通する復路が形成された
    ロッドと、 前記ロッドに連結され、前記往路に連通する溝部と、前
    記復路に連通する開口部を有する孔部とが形成された切
    刃部材と、 を備え、前記工具ホルダの切削油供給孔から供給された
    切削油が前記切削油供給路、前記往路および前記溝部を
    介して切刃部材に供給される一方、前記孔部から前記復
    路および前記切削油排出路を介して外部に排出されるこ
    とを特徴とする孔加工用工具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔加工用工具において、 前記ロッドは、前記復路を中央部に有し、前記往路を前
    記復路の外周部に有することを特徴とする孔加工用工
    具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の孔加工用工具にお
    いて、 前記分岐部材の前記切削油排出路は放射状に延在し、前
    記切削油排出路を形成する壁部には分流部材が前記分岐
    部材の軸線上に設けられ、前記復路から導入される切削
    油を前記分流部材によって前記切削油排出路に分流する
    ことを特徴とする孔加工用工具。
JP13228498A 1998-05-14 1998-05-14 孔加工用工具 Pending JPH11320227A (ja)

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JP13228498A JPH11320227A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 孔加工用工具

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8087854B2 (en) 2007-05-20 2012-01-03 Guehring Ohg Cutting tool
US8568068B2 (en) * 2007-05-20 2013-10-29 Guehring Ohg Rotatably drivable cutting tool
CN113118517A (zh) * 2021-04-16 2021-07-16 董希仁 一种空心定位钻头

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