JPH1131995A - スペクトル拡散通信方法 - Google Patents

スペクトル拡散通信方法

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JPH1131995A
JPH1131995A JP9199345A JP19934597A JPH1131995A JP H1131995 A JPH1131995 A JP H1131995A JP 9199345 A JP9199345 A JP 9199345A JP 19934597 A JP19934597 A JP 19934597A JP H1131995 A JPH1131995 A JP H1131995A
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modulation
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Nuio Tsuchida
縫夫 土田
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IBIDEN SANGYO KK
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IBIDEN SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒な直流重畳回路を用いて拡散符号に直流
を重畳させることなく、チャンネル間相互干渉を無くし
たスペクトル拡散通信方法を提供する。 【解決手段】 信号Sg 1〜Sgiは、ゲートG1〜G
iに加えられる。該ゲートG1〜Giは、変調符号発生
器18から印加された通常の変調符号に合わせて信号S
g 1〜Sgiを通過させる。ゲートG1〜Giからの各
信号は、足し算回路10で足し算され、掛け算回路12
へ印加させる。一方、空中線31を介して受信された信
号は、第2掛け算回路41を経て第3掛け算回路48へ
入力される。該第3掛け算回路48には、変調符号発生
器36からのバイアスの加えられない通常の変調符号で
入力された信号を掛け算する。該第3掛け算回路48か
らの信号は、積分器50にて積分され、源信号Sg1〜
Sgiに復調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信に関し、更に詳細にはビットシフトさせた変調符号を
用いて符号多重化を行うスペクトル拡散通信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報を多重化して伝送する方式として従
来から周波数分割方式と時分割方式とが用いられてい
る。また近年、スペクトル拡散通信技術を応用した所謂
符号多重化方式について研究がなされている。
【0003】この符号多重化方式は、信号を変調符号
(疑似雑音)によって送信側で変調し(スペクトル拡
散)、この変調された信号を受信側で変調符号を用いて
復調する方式を採用するスペクトル拡散通信において、
複数のチャンネルにおいてそれぞれビットシフトさせた
パターンの異なる変調符号を用いることにより多重化を
行うものであり、変調符号としてはM系列符号、ゴール
ド符号、平衡ゴールド符号などが用いられている。
【0004】この符号多重化においては、ビットシフト
させたそれぞれの変調符号で幾らかの相関があるため、
異なるチャンネル間で干渉を発生した。例えば、7ビッ
トの符号をビットシフトさせたM系列符号を用いた場合
には、図1(α)のM1〜M7に示す7種類の変調符号
が得られ、それぞれの変調符号をそれぞれのチャンネル
に割り当てることにより7チャンネルの多重化が理論的
に可能である。しかしながら、ビットシフトされた変調
符号相互間に相関があるため多数チャンネルの多重化は
困難であった。
【0005】このような理由から、現在7ビット程度の
短い変調符号ではなく、符号多重化のためのM系列変調
符号としては、十分長い変調符号を用い、ビット数を多
くすることによりチャンネル間の干渉を小さくしてい
た。
【0006】この相関による干渉を防止するためにの技
術として、例えば、電気通信学会論文誌84/3 Vo
l.J67−B No.3に「変形M系列を用いた同期
スペクトル拡散多重通信方式」が提案されている。この
方式では、M系列変調符号に直流バイアスを加えること
で相互干渉を低減している。
【0007】即ち、信号をSgnとし、バイアスaを加え
た変調部号PN による変調は次式で表せれる。 fM =ΣSgn(a+PNn) 他方、バイアスbを加えた変調符号PN による復調は次
式で表せる。 fR =fM (b+PNi) =(ΣSgnPNn+aΣSgn)(b+PNi) =PNiΣSgnPNn+aPNiΣSgn+bΣSgnPNn+abΣSgn
【0008】復調側の積分器の出力をf0 とし、M系列
符号の周期をTとし、符号長さをnとし、Sgiをi番目
の入力信号とする。 f0 =∫T fR dt =nSgi−Σ(n≠i )Sgn+aSgi+aΣ(n≠i )Sgn+bSgi +bΣ(n≠i )Sgn+abnSgi+abnΣ(n≠i )Sgn =Sgi(n+a+b+nab) +Σ(n≠i)Sgn(−1+a+b+abn)・・・・(式1) ここで、Σ(n≠i )は、Σの下にn≠i が付されてい
ることを、電子出願の便宜上表している。
【0009】従って、a+b+abn=1(式2)のと
き、上の式1の第2項が零となり、他のチャンネルとの
干渉が零となる。このとき、 f0 =Sgi(n+1) たとえば、a=bのときは、na2 +2a−1=0を成
立させるaの値は次式で表せる。
【数1】 このような値のバイアスを変調符号に加えることで、M
系列変調符号の他のチャンネルとの干渉を零にできる
旨、該論文は述べている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た論文は、数式上で論理を述べるに止まり、実際にシス
テムを構築するためには、変・復調のときに上述した
(式2)、数1で示されるような値の直流電圧を正確に
重畳する必要があり、安定に動作するシステムを得るこ
とは困難であった。
【0011】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、直流重
畳回路を用いることなくチャンネル間相互干渉を無くし
たスペクトル拡散通信方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1のスペクトル拡散通信方法は、送信側で
1,0値で表されるM系列変調符号にて送信信号にスペ
クトル拡散を行い、受信側で、1,−1値で表されるM
系列符号で、送信側から送られた信号をスペクトル拡散
して復調することを技術的特徴とする。
【0013】また、請求項2のスペクトル拡散通信方法
は、送信側で1,−1値で表されるM系列変調符号にて
送信信号にスペクトル拡散を行い、受信側で、1,0値
で表されるM系列符号にバイアスを加えた信号で、送信
側から送られた信号をスペクトル拡散して復調すること
を技術的特徴とする。
【0014】更に、請求項3のスペクトル拡散通信方法
は、送信側の掛け算器で送信信号を符号長さnのM系列
符号でスペクトル拡散する際に、送信信号の((−1±
√(n+1))/n)倍を該掛け算器の出力側に加算
し、受信側の掛け算器で受信信号をM系列符号でスペク
トル拡散する際に、受信信号の((−1±√(n+
1))/n)倍を該掛け算器の出力側に加算し、復調す
ることを技術的特徴とする
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。実施態様の詳細な説
明に先立ち、本発明の原理について説明する。本発明で
は、スペクトル拡散通信方法において、M系列変調部号
にバイアスを付加することにより、多重化を行うチャン
ネル間の相互干渉を無くしている。ここで、送信側で付
加するバイアスをa、受信側で加えるバイアスをbとす
ると、送信側で付加するバイアスaを1、受信側で加え
るバイアスbを0、即ち、送信側ではバイアスを加え、
受信側バイアスを加えないことで、相互干渉を零にして
いる。同様に、送信側で付加するバイアスaを0、受信
側で加えるバイアスbを1、即ち、送信側ではバイアス
を加えず、受信側バイアスを加えることで、相互干渉を
零にしている。
【0016】ここで、バイアス1を加えるということ
は、M系列符号として1,0の値を採用すると言うこと
で、特別に直流値を重畳する必要がなく、単なるスイッ
チ回路で変・復調が可能となり、極めて簡単な回路でス
ペクトル拡散多重通信システムを構築することができ
る。
【0017】上記原理について、以下数式を用いて説明
する。ここでは、先ず、送信側で付加するバイアスaを
1とし、受信側で加えるバイアスbを0とすることで、
相互干渉を零にできる旨を説明する。バイアスa=1
で、信号をSgnとし、バイアス1を加えた変調部号PN
による送信側での変調は次式で表せれる。 fM =ΣSgn(1+PNn) =ΣSgnPNn+ΣSgn
【0018】他方、バイアスbを0とした、変調符号P
Niによる受信側での復調により干渉が0になることは以
下により説明される。 fR =fM (b+PNi)=(ΣSgnPNn+ΣSgn)(b+PNi) =PNiΣSgnPNn+PNiΣ(n) Sgn+bΣSgnPNn+bΣSgn
【0019】復調側で積分器を用い、この出力をf0 と
し、M系列符号の周期をTとし、符号長さをnとする
と、該f0 は、 f0 =∫T 0 fR dt =nSgi−Σ(n≠i )Sgn+Sgi+Σ(n≠i )Sgn+bSgi +bΣ(n≠i )Sgi+bnSgi+bnΣ(n≠i )Sgn =Sgi(n+1+b+bn ) +Σ(n≠i )Sgn(b+bn)・・・・(式4) 従って、b=0、即ち、受信側のバイアスを零とするこ
とで、式4の相互干渉を示す第2項が零となり、相互干
渉が無くなる。
【0020】次に、送信側で付加するバイアスaを0と
し、受信側で加えるバイアスbを1とすることで、相互
干渉を零にできる旨を説明する。a=0のときは、バイ
アスb=1を付加した変調部号PN による復調は、次式
で表せる。 fR =fM (b+PNi)=(ΣSgnPNn)(b+PNi) =bΣSgnPNn+PNiΣSgn・PNn
【0021】復調側で積分器を用い、この出力をf0 と
する。 f0 =∫T fR dt =bΣ(n≠i )Sgn+bSgi+nSgi−Σ(n≠i )Sgn =Sgi(n+b)+Σ(n≠i)Sgn(b−1)・・・・(式5) 従って、b=1のとき、上の式5の第2項が零となり、
他のチャンネルとの干渉が零となる。
【0022】引き続き、本発明を具体化した実施態様に
ついて述べる。図1は、本発明の第1、第2実施態様に
用いるM系列変調符号を示している。図1の(α)は、
7ビットの「0」及び「1」からなる変調符号を示して
いる。ここで、M1は、0ビットシフト変調符号を示
し、M2は、該0ビットシフト変調符号から1ビットシ
フトした1ビットシフト変調符号を示し、M3は、該1
ビットシフト変調符号から1ビットシフトした2ビット
シフト変調符号を示し、M4は、該2ビットシフト変調
符号から1ビットシフトした3ビットシフト変調符号を
示し、M5は、該3ビットシフト変調符号から1ビット
シフトした4ビットシフト変調符号を示し、M6は、該
4ビットシフト変調符号から1ビットシフトした5ビッ
トシフト変調符号を示し、M7は、該5ビットシフト変
調符号から1ビットシフトした6ビットシフト変調符号
を示している。
【0023】また、図1の(β)は、図1の(α)に示
す7ビットの変調符号に−1のバイアスを加えたM系列
変調符号を示している。即ち、図1の(β)に+1のバ
イアスを加えることにより、(α)の変調符号となる。
例えば、(β)のM1(0ビットシフト)の第1ビッ
ト:1に+1のバイアスを加えることで、(α)の第1
ビットは+1に(デジタル的に考え+2を+1として処
理している)、又、(β)の第4ビット:−1に+1の
バイアスを加えることで、(α)の第4ビットは0と成
る。
【0024】図2(A)は、本発明の第1実施態様に係
る送信機を示し、図1(B)は、受信機を示している。
この第1実施態様では、上述したように送信側で、1、
0で表される図1の(α)に示す変調符号を用い、他
方、送信側で、バイアスを加えない図1の(β)に示す
変調符号を用いる。
【0025】発振器20からの発振信号は、変調符号発
生器18へ出力され、該変調符号発生器18にてM系列
変調符号を発生させる。送信される信号Sg 1〜Sgi
は、ゲートG1〜Giに加えられる。該ゲートG1〜G
iは、変調符号発生器18から印加された変調符号に合
わせて信号Sg 1〜Sgiを通過させる。例えば、M1
変調符号(0ビットシフト)の第1ビット(1)が印加
された際に、ゲートG1は、信号Sg1を通過させ、第
4ビット(0)が印加された際に、信号Sg1を通過さ
せない。この様に単純なゲ−トでオン・オフさせれば、
図1の(α)に示す様な1,0値の符号で変調したこと
と等価になる。ゲートG1〜Giにて変調符号にて等価
的に変調された各信号は、足し算回路10へ印加され足
し算され、変調器12へ印加させる。
【0026】フェーズロックループ22では、XTAL
(発振器)20のクロックを基準としてキャリアを生成
している。また、分周器21では、符号長ごとに極性を
反転させた信号を生成して、PS(位相器)14に印加
する。位相器14では、1符号長ごとに極性を反転した
キャリアを生成して変調器12に加えキャリア変調を行
う。該変調器12は、足し算回路10からの信号に、該
搬送波f1 を掛けて、増幅器16へ印加し、該増幅器1
6は、入力された信号を増幅して、空中線24を介して
送信機側へ出力する。ここでは、1変調符号毎に、位相
を反転させているが、この代わりに搬送波の周波数を変
えることも可能である。
【0027】図2(B)に示す受信機のように、XTA
L34では、送信機と同じ周波数のクロックが作られ、
PNG36、フェーズロックループ32に加えられる。
フェーズロックループ32では、変調キャリアとほぼ同
じ周波数の高周波が作られ、第1掛け算回路40に加え
られる。空中線31を介して受信された信号は、増幅器
30で増幅され、第1掛け算回路40、第2掛け算回路
41に加えられる。第1掛け算回路40は、フェーズロ
ックループ32からの信号を掛け算し、第1積分器44
へ出力を印加する。該積分器44の出力は、同期パルス
を発生する波形成形回路46に加えられ、46では符号
同期が取れたとき、1符号長ごとに極性の反転する出力
が生成され、発振器34、PNG36、位相シフト器3
8に加えられる。これは、キャリア、PN符号と同期し
ており、該発振器34にて、図2(A)を参照して上述
した発振器20のタイミングに同期して発振を行わしめ
る。同様に、該同期パルス発生器46からの信号が変調
符号発生器36に入力され、該変調符号発生器36にて
送信機側の変調符号発生器18のM系列変調符号の発生
周期と同期したM系列変調符号を発生せしめる。該位相
シフト器38は、該M系列変調符号の1符号長毎に位相
をシフトさせた搬送波(図2(A)に示す位相シフト器
14の搬送波に対応)を第2掛け算回路41へ入力す
る。
【0028】第2掛け算回路41からの出力は、第3掛
け算回路48へ入力される。該第3掛け算回路48に
は、変調符号発生器36からの各変調符号が入力され、
該変調符号が掛け算され、逆拡散される。該第3掛け算
回路48からの信号は、積分器50にて積分され、源信
号Sg1〜Sgiに復調される。ここで、単純なスイッ
チ回路で拡散変調を行っているため、1のバイアスを加
えた図1の(α)の変調符号で変調したことになり、受
信側では、図1の(β)に示す符号で逆拡散することに
より、数式を用いて先に述べたように、各チャンネル間
で干渉が発生することがない。
【0029】引き続き、本発明の第2実施態様に係るス
ペクトル拡散通信方法を用いる送信機及び受信機につい
て図3(A)及び図3(B)を参照して説明する。この
第2実施態様では、上述したように送信側で、−1、+
1で表される図1の(β)に示す変調符号を用い、他
方、受信側では、0,1で表される図1の(α)に示す
変調符号を用いる。なお、この第2実施態様において
は、図2を参照して上述した送信機−受信機間のキャリ
ア同期、符号同期については説明を省略する。
【0030】図3(A)に示す送信機のように、送信さ
れる信号Sg 1〜Sgiは、第1掛け算回路108に
て、変調符号発生器(図示せず)から印加された変調符
号PN1(M1)〜PNi(M7)と掛け算される。変
調された各信号は、足し算回路110へ印加され足し算
され、第2掛け算回路112へ印加させる。該掛け算回
路12は、足し算回路110からの信号に、該搬送波f
1 を掛けて、空中線124を介して送信機側へ出力す
る。
【0031】図3(B)に示す受信機のように、空中線
131を介して受信された信号は、増幅器130で増幅
され、第1掛け算回路140に加えられる。該第1掛け
算回路140は、図示しないが送信側と同期した発振器
からの搬送波f1を掛け算する。第1掛け算回路130
からの出力は、ゲートG1にて、図示しない送信側と同
期した変調符号発生器(図示せず)から印加された変調
符号PN1(M1)に応じて、上述した第1実施態様と
同様に通過・非通過を繰り替えされる。そして、該ゲー
トG1を通過した信号は、積分器50にて積分され、源
信号Sg1が復調される。同様に、他の受信機で源信号
Sg2〜Sgiを復調する。ここで、上述したように送
信側で、通常のバイアスを加えない図1の(β)に示す
変調符号を用い、他方、受信側では、単純なスイッチで
逆拡散を行うため、図1の(α)に示す1のバイアスを
かけた符号で復調したことと等価であるため、数式を用
いて先に述べたように、各チャンネル間で干渉が発生す
ることがない。
【0032】引き続き、本発明の第3実施態様に係るス
ペクトル拡散通信方法を用いる送信機及び受信機につい
て図4を参照して説明する。第1、第2実施態様では、
送信側、又は、受信側のいずれかのPN符号に1,0値
を有する符号を用いることにより直流バイアス回路を用
いない簡単な回路で非干渉システムを構築できた。この
第3実施態様では、送信側及び受信機側の両方にバイア
スを加えることと等価であるが、実際には直流バイアス
回路を用いていない。
【0033】図4(A)は、第3実施態様に係る送信機
を示している。送信される信号Sg 1〜Sgiは、第1
掛け算回路210にて、変調符号発生器(図示せず)か
ら印加された変調符号PN1(M1)〜PNi(M7)
と掛け算される。変調された各信号は、足し算回路21
4へ印加され足し算される。また、該信号Sg 1〜Sg
iは、a倍率の抵抗減衰器212を介して同様に足し算
回路214へ印加され足し算される。該足し算回路21
4からの信号は、第2掛け算回路216へ印加させる。
第1実施態様と同様な位相シフト器218では、キャリ
ア及びPN符号の同期を取るためf2 を用いて該M系列
変調符号の1符号長毎に位相をシフトさせた搬送波を作
り、該掛け算回路216へ入力する。該掛け算回路21
6は、足し算回路214からの信号に、該搬送波を掛け
て、空中線224を介して送信機側へ出力する。
【0034】図4(B)に示す送信機機のように、空中
線231を介して受信された信号は、第1掛け算回路2
40及び第3掛け算回路241に加えられる。この第3
実施態様は、第1実施態様と同様に、波形成形・同期パ
ルス発生器246の信号が発振器234へ加えられ、該
発振器234にて、送信側の発振に同期して発振を行わ
しめる。該位相シフト器238から、M系列変調符号の
1符号長毎に位相をシフトさせた搬送波を該第1掛け算
回路240へ入力する。
【0035】第1掛け算回路240からの出力は、第2
掛け算回路248にて、変調符号発生器236から印加
された変調符号PN1(M1)と掛け合わされる。ま
た、第1掛け算回路240からの信号は、b倍率の抵抗
減衰器254を介して同様に足し算回路252へ印加さ
れ足し算される。該足し算回路252からの信号は、積
分器250にて積分され、源信号Sg1に復調される。
同様に、他の受信機で源信号Sg2〜Sgiを復調す
る。なお、a倍率、b倍率が1を越える場合には、上述
した抵抗減衰器212、215の代わりにa倍率、b倍
率の増幅器が用いられる。なお、波形成形・同期パルス
発生器246からの出力による、キャリア及びPN符号
の同期の取り方は図2(B)を参照して上述した第1実
施態様と同様であるため説明を省略する。
【0036】従来技術で述べたように、式1の第2項を
零とするようにa、bをa+b+abn=1が成立する
値にすることで、他のチャンネルとの干渉が零となる。
ここで、処理利得の点からaの値と、bの値とが等しい
ことが望ましい。この場合には、a及びbが、(−1±
√(n+1))/nの値であれば、図5に示すグラフの
ように上記数1の第2項を零となり、他のチャンネルと
の干渉が零となる。
【0037】
【効果】以上記述したように請求項1のスペクトル拡散
通信方法では、特別に直流回路を設けて直流バイアスを
加えなくても、送信側で通常のM系列変調符号にてオン
・オフ動作して送信信号のスペクトル拡散を行い、受信
側で、バイアスを加えない通常のM系列符号で、送信側
から送られた信号をスペクトル拡散して復調するだけ
で、チャンネル間に干渉を発生させることがない。
【0038】また、請求項2のスペクトル拡散通信方法
は、送信側で通常のM系列変調符号にて送信信号にスペ
クトル拡散を行う場合でも、受信側で、M系列符号によ
るオン・オフ動作で、スペクトル逆拡散を行えば、特別
に直流回路を設けてDCバイアスを加えなくても、チャ
ンネル間に干渉を発生させることがない。
【0039】更に、請求項3のスペクトル拡散通信方法
は、送信側の掛け算器で送信信号を符号長さnのM系列
符号でスペクトル拡散する際に、送信信号の((−1±
√(n+1))/n)倍を該掛け算器の出力側に加算
し、受信側の掛け算器で受信信号をM系列符号でスペク
トル拡散する際に、受信信号の((−1±√(n+
1))/n)倍を該掛け算器の出力側に加算し、復調す
るため、直流重畳回路を設けなくとも、M系列変調部号
を用いてもチャンネル間に干渉を発生させることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係るスペクトル拡散通
信方法に用いるM系列符号の波形図である。
【図2】図2(A)は本発明の第1実施態様に係るスペ
クトル拡散通信方法を用いる送信機を示すブロック図で
あり、図2(B)は受信機を示すブロック図である。
【図3】図3(A)は本発明の第2実施態様に係るスペ
クトル拡散通信方法を用いる送信機を示すブロック図で
あり、図3(B)は受信機を示すブロック図である。
【図4】図4(A)は本発明の第3実施態様に係るスペ
クトル拡散通信方法を用いる送信機を示すブロック図で
あり、図4(B)は受信機を示すブロック図である。
【図5】図5は(−1±√(n+1))/nの値を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 足し算回路 12 掛け算回路 14 位相シフト器 18 変調部号発生器 20 発振器 30 増幅器 48 第3掛け算回路 50 積分器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で1,0で表されたM系列変調符
    号にて送信信号にスペクトル拡散を行い、 受信側で、−1、+1で表された前記M系列符号で、送
    信側から送られた信号をスペクトル拡散して復調するこ
    とを特徴とするスペクトル拡散通信方法。
  2. 【請求項2】 送信側で−1、+1で表されたM系列変
    調符号にて送信信号にスペクトル拡散を行い、 受信側で、1,0で表されたM系列変調符号で、送信側
    から送られた信号をスペクトル拡散して復調することを
    特徴とするスペクトル拡散通信方法。
  3. 【請求項3】 送信側の掛け算器で送信信号を符号長さ
    nのM系列符号でスペクトル拡散する際に、送信信号の
    ((−1±√(n+1))/n)倍を該掛け算器の出力
    側に加算し、 受信側の掛け算器で受信信号をM系列符号でスペクトル
    拡散する際に、受信信号の((−1±√(n+1))/
    n)倍を該掛け算器の出力側に加算し、復調することを
    特徴とするスペクトル拡散通信方法。
JP9199345A 1997-07-08 1997-07-08 スペクトル拡散通信方法 Pending JPH1131995A (ja)

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JP2006197073A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Nagaoka Univ Of Technology 符号ダイバーシチ通信方法及び符号ダイバーシチ通信システム

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