JPH11318091A - 振動波駆動装置およびこれを備えた装置、記録装置 - Google Patents
振動波駆動装置およびこれを備えた装置、記録装置Info
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- JPH11318091A JPH11318091A JP10123104A JP12310498A JPH11318091A JP H11318091 A JPH11318091 A JP H11318091A JP 10123104 A JP10123104 A JP 10123104A JP 12310498 A JP12310498 A JP 12310498A JP H11318091 A JPH11318091 A JP H11318091A
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- vibrating body
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動波駆動装置において、振動体と接触体と
をある程度強い圧力で圧接させた状態で長期間作動させ
ずにいると、「固着現象」が発生する。 【解決手段】 振動体52および接触体51が所定位置
関係にあるときに、これら振動体および接触体の圧接力
を振動体および接触体が上記所定位置関係以外の位置関
係にあるときの圧接力よりも小さくしたり、振動体およ
び接触体の圧接を解除したりする手段51a,61aを
設ける。
をある程度強い圧力で圧接させた状態で長期間作動させ
ずにいると、「固着現象」が発生する。 【解決手段】 振動体52および接触体51が所定位置
関係にあるときに、これら振動体および接触体の圧接力
を振動体および接触体が上記所定位置関係以外の位置関
係にあるときの圧接力よりも小さくしたり、振動体およ
び接触体の圧接を解除したりする手段51a,61aを
設ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動体の表面に振
動波を生じさせ、この振動体とこれに圧接した接触体と
を相対移動もしくは相対回転させる振動波駆動装置に関
する。
動波を生じさせ、この振動体とこれに圧接した接触体と
を相対移動もしくは相対回転させる振動波駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような振動波駆動装置で
は、効率的駆動のためにある程度強い圧力(一定圧力)
で振動体と接触体とを圧接させている。また、特開平2
−174569号公報にて提案された振動波駆動装置で
は、メカ的な構成により、負荷トルクの上昇に応じて振
動体と接触体との圧接力が増大するようになっている。
は、効率的駆動のためにある程度強い圧力(一定圧力)
で振動体と接触体とを圧接させている。また、特開平2
−174569号公報にて提案された振動波駆動装置で
は、メカ的な構成により、負荷トルクの上昇に応じて振
動体と接触体との圧接力が増大するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動体と接
触体とをある程度強い圧力で圧接させた状態で長期間作
動させずにいると、主に湿度変動に起因して「固着現
象」、すなわち振動体と接触体とが張り付いてしまう現
象が発生する。そして、この固着現象によって、起動不
能となったり、振動体や接触体の接触面が損傷を受けて
性能劣化を招いたりするおそれがある。この現象を回避
するために、振動体と接触体の接触する空間を外部と遮
断する完全防湿構造を採ることが考えられる。
触体とをある程度強い圧力で圧接させた状態で長期間作
動させずにいると、主に湿度変動に起因して「固着現
象」、すなわち振動体と接触体とが張り付いてしまう現
象が発生する。そして、この固着現象によって、起動不
能となったり、振動体や接触体の接触面が損傷を受けて
性能劣化を招いたりするおそれがある。この現象を回避
するために、振動体と接触体の接触する空間を外部と遮
断する完全防湿構造を採ることが考えられる。
【0004】しかしながら、防湿構造を採用すると、駆
動装置のコストアップの要因となる。 また、上記公報
提案の駆動装置では、非作動状態では負荷トルクが0の
ため圧接力は小さくなり、「固着現象」の抑制効果が認
められる。
動装置のコストアップの要因となる。 また、上記公報
提案の駆動装置では、非作動状態では負荷トルクが0の
ため圧接力は小さくなり、「固着現象」の抑制効果が認
められる。
【0005】しかしながら、負荷トルクの変動が発生ト
ルク特性を左右するため、特に加速、減速時の制御が難
しい。このため、加速、減速に要する距離や時間を所定
の数値以下に納める必要のあるシステムや定速動作時の
速度変動を小さく抑える必要のあるシステムにおいては
不都合である。
ルク特性を左右するため、特に加速、減速時の制御が難
しい。このため、加速、減速に要する距離や時間を所定
の数値以下に納める必要のあるシステムや定速動作時の
速度変動を小さく抑える必要のあるシステムにおいては
不都合である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の振動波駆動装置では、振動体および接触体
が所定位置関係にあるときに、これら振動体および接触
体の圧接力を振動体および接触体が上記所定位置関係以
外の位置関係にあるときの圧接力よりも小さくしたり、
振動体および接触体の圧接を解除したりするようにして
いる。
に、本発明の振動波駆動装置では、振動体および接触体
が所定位置関係にあるときに、これら振動体および接触
体の圧接力を振動体および接触体が上記所定位置関係以
外の位置関係にあるときの圧接力よりも小さくしたり、
振動体および接触体の圧接を解除したりするようにして
いる。
【0007】具体的には、振動体および接触体が上記所
定位置関係にあるときに、振動体又は接触体に形成され
た突起によって、装置本体等に取り付けられた弾性部材
を弾性変形させ、振動体および接触体の圧接力に抗する
方向への付勢力を生じさせるようにしている。また、振
動体および接触体が上記所定位置関係にあるときに、ア
クチュエータにより振動体又は接触体をこれらの圧接方
向とは反対方向に変位させるようにしている。
定位置関係にあるときに、振動体又は接触体に形成され
た突起によって、装置本体等に取り付けられた弾性部材
を弾性変形させ、振動体および接触体の圧接力に抗する
方向への付勢力を生じさせるようにしている。また、振
動体および接触体が上記所定位置関係にあるときに、ア
クチュエータにより振動体又は接触体をこれらの圧接方
向とは反対方向に変位させるようにしている。
【0008】これら発明において、例えば長期間駆動し
ないときに振動体および接触体を所定位置関係にセット
するよう制御すれば、完全防湿構造のようなコスト的に
不利な手段を採ることなく、振動体および接触体の「固
着現象」の発生を回避あるいは軽減することが可能とな
る。しかも、所定位置関係以外の位置関係では、振動体
と接触体の圧接力を安定的かつ効率的駆動に必要な一定
力に保つことができるため、駆動トルクが変動すること
がなくなり、加減速制御や定速制御などを容易に行うこ
とが可能になる。
ないときに振動体および接触体を所定位置関係にセット
するよう制御すれば、完全防湿構造のようなコスト的に
不利な手段を採ることなく、振動体および接触体の「固
着現象」の発生を回避あるいは軽減することが可能とな
る。しかも、所定位置関係以外の位置関係では、振動体
と接触体の圧接力を安定的かつ効率的駆動に必要な一定
力に保つことができるため、駆動トルクが変動すること
がなくなり、加減速制御や定速制御などを容易に行うこ
とが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図3に
は、本発明の第1実施形態である振動波駆動装置を模式
的に示している。これらの図において、52は固定子
(振動体)であり、図3(a)に示すように円環形状に
形成されている。この固定子52の表面には、櫛歯52
aが形成されている。また、固定子52の裏面には圧電
素子53が取り付けられており、この圧電素子53に周
波電気信号を印加すると、固定子52の表面に進行波が
発生し、櫛歯52aによって振幅が拡大される。
は、本発明の第1実施形態である振動波駆動装置を模式
的に示している。これらの図において、52は固定子
(振動体)であり、図3(a)に示すように円環形状に
形成されている。この固定子52の表面には、櫛歯52
aが形成されている。また、固定子52の裏面には圧電
素子53が取り付けられており、この圧電素子53に周
波電気信号を印加すると、固定子52の表面に進行波が
発生し、櫛歯52aによって振幅が拡大される。
【0010】51は移動子(接触体)であり、図2に示
すように、内周側の摩擦領域51dにて固定子54の櫛
歯52aと接触する。
すように、内周側の摩擦領域51dにて固定子54の櫛
歯52aと接触する。
【0011】56は固定子54の櫛歯52aと移動子5
1の摩擦領域51dとを圧接させるための付勢力(圧接
力)を付与する圧接皿バネである。進行波が発生した固
定子52の表面(櫛歯52a)に移動子51の摩擦領域
51dが圧接することにより、移動子51は回転して回
転トルクを発生する。
1の摩擦領域51dとを圧接させるための付勢力(圧接
力)を付与する圧接皿バネである。進行波が発生した固
定子52の表面(櫛歯52a)に移動子51の摩擦領域
51dが圧接することにより、移動子51は回転して回
転トルクを発生する。
【0012】54はケーシング(装置本体)であり、こ
のケーシング54には固定子52が固定されている。な
お、振動波駆動装置が後述するインクジェットプリンタ
の記録ヘッド走査用駆動源として用いられる場合には、
このケーシング54がプリンタ本体に取り付けられる。
のケーシング54には固定子52が固定されている。な
お、振動波駆動装置が後述するインクジェットプリンタ
の記録ヘッド走査用駆動源として用いられる場合には、
このケーシング54がプリンタ本体に取り付けられる。
【0013】57は回転軸であり、ケーシング54に固
定されている。55はプーリであり、回転軸57に取り
付けられた軸受け59の外輪59cに一体に取り付けら
れている。軸受け59の内輪59aは回転軸57にラジ
アル方向にガタなく嵌合している。また、軸受け59の
外輪59cとプーリ55の凹部も同様にラジアル方向に
ガタなく嵌合している。さらに、プーリ55と圧接皿バ
ネ56および圧接皿バネ56と移動子51もガタなく嵌
合している。このため、プーリ55は回転軸57を中心
に、ラジアル方向にガタなく回転自在となっている。ま
た、プーリ55は圧接皿バネ56を介して摩擦力によっ
て移動子51と一体回転可能に結合している。このた
め、移動子51に発生した回転トルクは圧接皿バネ56
を介してプーリ55に伝わる。
定されている。55はプーリであり、回転軸57に取り
付けられた軸受け59の外輪59cに一体に取り付けら
れている。軸受け59の内輪59aは回転軸57にラジ
アル方向にガタなく嵌合している。また、軸受け59の
外輪59cとプーリ55の凹部も同様にラジアル方向に
ガタなく嵌合している。さらに、プーリ55と圧接皿バ
ネ56および圧接皿バネ56と移動子51もガタなく嵌
合している。このため、プーリ55は回転軸57を中心
に、ラジアル方向にガタなく回転自在となっている。ま
た、プーリ55は圧接皿バネ56を介して摩擦力によっ
て移動子51と一体回転可能に結合している。このた
め、移動子51に発生した回転トルクは圧接皿バネ56
を介してプーリ55に伝わる。
【0014】振動波駆動装置が後述するインクジェット
プリンタの記録ヘッド走査用駆動源として用いられる場
合には、プーリ55にはスチールベルトが巻きつけら
れ、プーリ回転力は記録ヘッドの並進方向の走査力に変
換される。
プリンタの記録ヘッド走査用駆動源として用いられる場
合には、プーリ55にはスチールベルトが巻きつけら
れ、プーリ回転力は記録ヘッドの並進方向の走査力に変
換される。
【0015】60は圧調整ネジであり、これを回転軸5
7のネジ穴に締め込むことにより、プッシュプレート5
8を介して、軸受け59とプーリ55をケーシング54
に接近させ、圧接皿バネ56の変形を大きくし、移動子
51の固定子52に対する圧接力を大きくすることがで
きる。そして、圧調整ネジ59の締込み量を加減するこ
とで、圧接力を最適な大きさに調整することが可能であ
る。
7のネジ穴に締め込むことにより、プッシュプレート5
8を介して、軸受け59とプーリ55をケーシング54
に接近させ、圧接皿バネ56の変形を大きくし、移動子
51の固定子52に対する圧接力を大きくすることがで
きる。そして、圧調整ネジ59の締込み量を加減するこ
とで、圧接力を最適な大きさに調整することが可能であ
る。
【0016】61a,61b,61cは圧接軽減バネ
(弾性部材)であり、図3(b)に示すように板バネを
折り曲げて形成され、図3(a)に示すように回転方向
120度の等間隔でケーシング54の3箇所に固定され
ている。但し、これら圧接軽減バネ61a,61b,6
1cの半径方向の位置は互いにずれている。
(弾性部材)であり、図3(b)に示すように板バネを
折り曲げて形成され、図3(a)に示すように回転方向
120度の等間隔でケーシング54の3箇所に固定され
ている。但し、これら圧接軽減バネ61a,61b,6
1cの半径方向の位置は互いにずれている。
【0017】51a,51b,51cは凸部(突起)で
あり、図2(b)に示すように山形状に形成され、図2
(a)に示すように回転方向120度の等間隔で移動子
51の外周側に形成されている。これら凸部51a,5
1b,51cの半径方向の位置も互いにずれており、そ
れぞれの半径方向の位置は圧接軽減バネ61a,61
b,61cの半径方向の位置と合わせられている。
あり、図2(b)に示すように山形状に形成され、図2
(a)に示すように回転方向120度の等間隔で移動子
51の外周側に形成されている。これら凸部51a,5
1b,51cの半径方向の位置も互いにずれており、そ
れぞれの半径方向の位置は圧接軽減バネ61a,61
b,61cの半径方向の位置と合わせられている。
【0018】このため、移動子51が固定子52に対し
て、凸部51a,51b,51cが圧接軽減バネ61
a,61b,61cに係合する位置(所定相対位置関
係)に回転すると、この係合によって圧接軽減バネ61
a,61b,61cが弾性変形し、移動子51にケーシ
ング54および固定子52から離れる方向の弾性力を付
与する。これにより、移動子51と固定子54との間の
圧接力は、上記所定相対位置関係でのみ、それ以外の相
対位置関係にて圧接皿バネ56の付勢力だけが働く状態
に比べて軽減される。
て、凸部51a,51b,51cが圧接軽減バネ61
a,61b,61cに係合する位置(所定相対位置関
係)に回転すると、この係合によって圧接軽減バネ61
a,61b,61cが弾性変形し、移動子51にケーシ
ング54および固定子52から離れる方向の弾性力を付
与する。これにより、移動子51と固定子54との間の
圧接力は、上記所定相対位置関係でのみ、それ以外の相
対位置関係にて圧接皿バネ56の付勢力だけが働く状態
に比べて軽減される。
【0019】なお、凸部51a,51b,51cおよび
圧接軽減バネ61a,61b,61cを回転方向120
度間隔で3箇所に設けているので、圧接皿バネ56が発
生する圧接力をできるだけ均一に軽減できる。
圧接軽減バネ61a,61b,61cを回転方向120
度間隔で3箇所に設けているので、圧接皿バネ56が発
生する圧接力をできるだけ均一に軽減できる。
【0020】また、凸部51a,51b,51c同士お
よび圧接軽減バネ61a,61b,61c同士を半径方
向にずらして設けているので、移動子51が1回転する
間の1箇所でのみ上記圧接力軽減効果が得られる。
よび圧接軽減バネ61a,61b,61c同士を半径方
向にずらして設けているので、移動子51が1回転する
間の1箇所でのみ上記圧接力軽減効果が得られる。
【0021】(第2実施形態)次に、上記第1実施形態
の振動波駆動装置が用いられたインクジェットプリンタ
について、図4〜図12を用いて説明する。
の振動波駆動装置が用いられたインクジェットプリンタ
について、図4〜図12を用いて説明する。
【0022】図4において、1はシートフィーダであ
り、印刷メディア(用紙)をまとめてセットする箇所で
ある。2はシートガイドであり、用紙の左側につき当て
て、用紙がまっすぐに給送されるようにする。4は排出
口であり、印刷の終了した用紙が排出される部位であ
る。5は排紙トレイであり、印刷の終了した用紙を数十
枚まで保持する。6は操作パネルであり、電源ボタン、
オンラインボタンなどが配置されている。7はフロント
カバーであり、図10に示すBJ(バブルジェット)カ
ートリッジ19の交換時に詰まってしまった用紙を取り
除くときに開かれる。
り、印刷メディア(用紙)をまとめてセットする箇所で
ある。2はシートガイドであり、用紙の左側につき当て
て、用紙がまっすぐに給送されるようにする。4は排出
口であり、印刷の終了した用紙が排出される部位であ
る。5は排紙トレイであり、印刷の終了した用紙を数十
枚まで保持する。6は操作パネルであり、電源ボタン、
オンラインボタンなどが配置されている。7はフロント
カバーであり、図10に示すBJ(バブルジェット)カ
ートリッジ19の交換時に詰まってしまった用紙を取り
除くときに開かれる。
【0023】図5において、8はピックアップローラで
あり、シートフィーダ1にセットされた用紙を1枚ずつ
送り出す役割を果たす。9はフィードモータであり、こ
こで発生する駆動力がスローダウンギア10によって減
速された後、フィードローラ11に伝達され、フィード
ローラ11を回転させる。12はプレッシャローラであ
り、フィードローラ11に圧接されてこのフィードロー
ラ11に従動する。
あり、シートフィーダ1にセットされた用紙を1枚ずつ
送り出す役割を果たす。9はフィードモータであり、こ
こで発生する駆動力がスローダウンギア10によって減
速された後、フィードローラ11に伝達され、フィード
ローラ11を回転させる。12はプレッシャローラであ
り、フィードローラ11に圧接されてこのフィードロー
ラ11に従動する。
【0024】ピックアップローラ8によってフィードロ
ーラ11とプレシャローラ12の接する位置まで送り出
された用紙は、そこからフィードローラ11の搬送力で
送られる。
ーラ11とプレシャローラ12の接する位置まで送り出
された用紙は、そこからフィードローラ11の搬送力で
送られる。
【0025】13はイジェクトローラであり、印刷の終
了した用紙を排紙トレー5に排出する。14は拍車であ
り、用紙をイジェクトローラ13に圧接させる役割を果
たす。なお、拍車14の形状は、印刷後未定着のインク
が付着しないよう工夫されたものである。
了した用紙を排紙トレー5に排出する。14は拍車であ
り、用紙をイジェクトローラ13に圧接させる役割を果
たす。なお、拍車14の形状は、印刷後未定着のインク
が付着しないよう工夫されたものである。
【0026】19はBJカートリッジであり、図10に
示すように、インクタンク19aと記録ヘッド19bと
から構成されている。インクタンク19aはシアン、マ
ゼンダ、イエローの4色のインクタンク部を含む。記録
ヘッド19bには、略平坦なヘッドフェイス面19dが
形成されており、このヘッドフェイス面19dには、図
10(c)に示すように320個のノズル19cが1/
720inch(=約35.3μm)間隔で一列に設け
られている。No1〜128がブラック、No145〜
192がシアン、No209〜256がマゼンダ、No
273〜320がイエローのノズルである。記録ヘッド
19bは、これらノズル19cからインク滴を吐出して
用紙に記録を行う。また、この記録ヘッド19bを用
い、キャリッジ駆動、フィード駆動、吐出制御を工夫す
ることで1440dpiの高解像度記録が可能になる。
示すように、インクタンク19aと記録ヘッド19bと
から構成されている。インクタンク19aはシアン、マ
ゼンダ、イエローの4色のインクタンク部を含む。記録
ヘッド19bには、略平坦なヘッドフェイス面19dが
形成されており、このヘッドフェイス面19dには、図
10(c)に示すように320個のノズル19cが1/
720inch(=約35.3μm)間隔で一列に設け
られている。No1〜128がブラック、No145〜
192がシアン、No209〜256がマゼンダ、No
273〜320がイエローのノズルである。記録ヘッド
19bは、これらノズル19cからインク滴を吐出して
用紙に記録を行う。また、この記録ヘッド19bを用
い、キャリッジ駆動、フィード駆動、吐出制御を工夫す
ることで1440dpiの高解像度記録が可能になる。
【0027】なお、No129〜144、No193〜
208、No257〜272はダミーのノズルである。
これらノズルにはインクが供給されず、ワイピングの際
にヘッドフェイス面に付着したインクが隣接するノズル
内に入ってしまう現象を軽減している。
208、No257〜272はダミーのノズルである。
これらノズルにはインクが供給されず、ワイピングの際
にヘッドフェイス面に付着したインクが隣接するノズル
内に入ってしまう現象を軽減している。
【0028】本プリンタでは、BJカートリッジ19の
吐出状態が悪化したときには、後述するように上記32
0個のノズルを1つのキャップ23で覆い、キャップ2
3内を減圧することで、すべてのノズルから同時にイン
クを吸引する。
吐出状態が悪化したときには、後述するように上記32
0個のノズルを1つのキャップ23で覆い、キャップ2
3内を減圧することで、すべてのノズルから同時にイン
クを吸引する。
【0029】18はBJカートリッジ19を着脱可能に
保持するキャリッジである。20はガイドシャフト、2
1はガイドレールであり、キャリッジ18の姿勢を保持
する。
保持するキャリッジである。20はガイドシャフト、2
1はガイドレールであり、キャリッジ18の姿勢を保持
する。
【0030】15はキャリッジモータであり、上記振動
波駆動装置により構成される。このキャリッジモータ1
5は、キャリッジ18の背面に固定されている。
波駆動装置により構成される。このキャリッジモータ1
5は、キャリッジ18の背面に固定されている。
【0031】16は厚み0.1mm程度のステンレス製
キャリッジベルトである。このキャリッジベルト16
は、図9(b)に示す形状に形成されている。キャリッ
ジベルト16のうち穴16eよりも右側の部分は1本の
ベルトになっており、左側の部分は図9(a)のように
プーリ55に巻き付けたときに右側のベルトと重ならな
いように二股ベルトになっている。両側のベルトの弾性
が同等になるように、二股ベルトの幅は各2mm、1本
ベルトの幅は4mmになっている。そして、キャリッジ
ベルト16の中間部はプーリ55に一巻き、巻き付けら
れる。この際、キャリッジベルト16は、1本ベルトを
二股ベルトの間を通して、α(アルファ)形状にされ
る。
キャリッジベルトである。このキャリッジベルト16
は、図9(b)に示す形状に形成されている。キャリッ
ジベルト16のうち穴16eよりも右側の部分は1本の
ベルトになっており、左側の部分は図9(a)のように
プーリ55に巻き付けたときに右側のベルトと重ならな
いように二股ベルトになっている。両側のベルトの弾性
が同等になるように、二股ベルトの幅は各2mm、1本
ベルトの幅は4mmになっている。そして、キャリッジ
ベルト16の中間部はプーリ55に一巻き、巻き付けら
れる。この際、キャリッジベルト16は、1本ベルトを
二股ベルトの間を通して、α(アルファ)形状にされ
る。
【0032】こうしてプーリ55に巻き付けられたキャ
リッジベルト16の一方の端部(穴16cが形成された
部分)は、図5に示すように、プリンタシャーシ(プリ
ンタ本体)の一方側にネジ止めされ、他方の端部(穴1
6dが形成された部分)とプリンタシャーシの他方側と
の間にはテンションバネ17が取り付けられる。これに
より、キャリッジベルト16のうち中間部を除いた部分
16aは、プリンタ内で水平に引っ張られた状態で延び
る。なお、キャリッジベルト16の中間部の一箇所(図
9に示す穴16eが形成された部分)がネジ55aによ
ってプーリ55に固定されているため、プーリ55とキ
ャリッジベルト16との間にはすべりは生じない。
リッジベルト16の一方の端部(穴16cが形成された
部分)は、図5に示すように、プリンタシャーシ(プリ
ンタ本体)の一方側にネジ止めされ、他方の端部(穴1
6dが形成された部分)とプリンタシャーシの他方側と
の間にはテンションバネ17が取り付けられる。これに
より、キャリッジベルト16のうち中間部を除いた部分
16aは、プリンタ内で水平に引っ張られた状態で延び
る。なお、キャリッジベルト16の中間部の一箇所(図
9に示す穴16eが形成された部分)がネジ55aによ
ってプーリ55に固定されているため、プーリ55とキ
ャリッジベルト16との間にはすべりは生じない。
【0033】図7に示すように、キャリッジ18は、軸
受け部18aでガイドシャフト20と、ガイドレール受
け部18bでガイドレール21と係合することによって
支持されている。キャリッジ18の背面に固定されたキ
ャリッジモータ15のプーリ55には、前述したように
キャリッジベルト16が巻かれている。そして、キャリ
ッジモータ15が回転すると、キャリッジベルト16の
うちプーリ55に巻きつく部分が移動し、プーリ55に
取り付けられたキャリッジ18が走査方向に駆動され
る。
受け部18aでガイドシャフト20と、ガイドレール受
け部18bでガイドレール21と係合することによって
支持されている。キャリッジ18の背面に固定されたキ
ャリッジモータ15のプーリ55には、前述したように
キャリッジベルト16が巻かれている。そして、キャリ
ッジモータ15が回転すると、キャリッジベルト16の
うちプーリ55に巻きつく部分が移動し、プーリ55に
取り付けられたキャリッジ18が走査方向に駆動され
る。
【0034】22は回復系ユニットであり、このユニッ
ト22内には、図11に示すように、プリンタ非使用時
に記録ヘッドの乾燥を防ぐキャップ23と、キャップ2
3を介して記録ヘッドに負圧を与えて記録ヘッド内のイ
ンクを吸引するポンプ24とを有する。
ト22内には、図11に示すように、プリンタ非使用時
に記録ヘッドの乾燥を防ぐキャップ23と、キャップ2
3を介して記録ヘッドに負圧を与えて記録ヘッド内のイ
ンクを吸引するポンプ24とを有する。
【0035】26はキャップ23を支持するキャップホ
ルダーであり、軸26aを中心に上下方向(図中b−c
方向)に回動自在になっている。また、キャップホルダ
ー26はキャップバネ27によって上動方向に付勢され
ている。
ルダーであり、軸26aを中心に上下方向(図中b−c
方向)に回動自在になっている。また、キャップホルダ
ー26はキャップバネ27によって上動方向に付勢され
ている。
【0036】キャップ23は、キャップバネ27によっ
てキャップホルダー26が上動したときに、キャップ2
3の上方に走査されたBJカートリッジ19の記録ヘッ
ド19bに圧接される。
てキャップホルダー26が上動したときに、キャップ2
3の上方に走査されたBJカートリッジ19の記録ヘッ
ド19bに圧接される。
【0037】28はキャップ解除カムであり、図示の状
態から180度回転することで、キャップホルダー26
を下動させ、キャップ23を記録ヘッド19bから離脱
させる。
態から180度回転することで、キャップホルダー26
を下動させ、キャップ23を記録ヘッド19bから離脱
させる。
【0038】29はチューブであり、キャップホルダー
26に設けられた管部を介してキャップ23に接続され
ている。このチューブ29はポンプ24内を通ってお
り、一般にチューブポンプと言われるポンプを構成して
いる。30はポンプコロであり、図中d方向に回転する
ことで、チューブ29をしごき、キャップ23内の気圧
を下げてBJカートリッジ19内のインクを吸い出すこ
とができる。
26に設けられた管部を介してキャップ23に接続され
ている。このチューブ29はポンプ24内を通ってお
り、一般にチューブポンプと言われるポンプを構成して
いる。30はポンプコロであり、図中d方向に回転する
ことで、チューブ29をしごき、キャップ23内の気圧
を下げてBJカートリッジ19内のインクを吸い出すこ
とができる。
【0039】また、25はブレードであり、印刷によっ
て汚れた記録ヘッド19bのフェイス面をワイピングす
る。キャップ23およびブレード25上にキャリッジ1
8が走査されると、ワイピングが実施される。なお、ブ
レード25は、図中a方向にスライド可能であり、ワイ
ピングの不要な場合には退避する。
て汚れた記録ヘッド19bのフェイス面をワイピングす
る。キャップ23およびブレード25上にキャリッジ1
8が走査されると、ワイピングが実施される。なお、ブ
レード25は、図中a方向にスライド可能であり、ワイ
ピングの不要な場合には退避する。
【0040】31は回復系モータであり、キャップ23
の上下動作、ブレード25のスライド動作およびポンプ
24の駆動源である。
の上下動作、ブレード25のスライド動作およびポンプ
24の駆動源である。
【0041】図12には、本プリンタの各部の制御を行
う制御基板111の構成を示している。100は各部か
ら信号を受け、この信号に応じて各部に制御信号を発
し、プリンタ全体の制御を行うMPUである。101は
制御手順プログラムを格納したROM、102は制御実
行時におけるワークエリアとして用いられるRAM、1
03は時間を計測するためのタイマー、104は累積記
録枚数や廃インク量などを記憶する不揮発性メモリ(E
EPROM等)、105はコンピュータなどのホストと
信号の交換を行うインターフェイス部、106は使用者
に本プリンタの状況を知らせるインジケータ部である。
また、107は電源スイッチ、オンラインスイッチなど
を含み、使用者が本プリンタに命令を与えるために操作
するキースイッチである。
う制御基板111の構成を示している。100は各部か
ら信号を受け、この信号に応じて各部に制御信号を発
し、プリンタ全体の制御を行うMPUである。101は
制御手順プログラムを格納したROM、102は制御実
行時におけるワークエリアとして用いられるRAM、1
03は時間を計測するためのタイマー、104は累積記
録枚数や廃インク量などを記憶する不揮発性メモリ(E
EPROM等)、105はコンピュータなどのホストと
信号の交換を行うインターフェイス部、106は使用者
に本プリンタの状況を知らせるインジケータ部である。
また、107は電源スイッチ、オンラインスイッチなど
を含み、使用者が本プリンタに命令を与えるために操作
するキースイッチである。
【0042】さらに、108はキャリッジモータ15を
駆動するドライバーであって、キャリッジモータ15の
圧電素子53に与える周波信号電圧の周波数および位相
を切り換える。
駆動するドライバーであって、キャリッジモータ15の
圧電素子53に与える周波信号電圧の周波数および位相
を切り換える。
【0043】109はペーパーフィードモータ9を駆動
するドライバー、110は記録ヘッドを駆動するドライ
バー、112は回復系モータ31を駆動するドライバー
である。
するドライバー、110は記録ヘッドを駆動するドライ
バー、112は回復系モータ31を駆動するドライバー
である。
【0044】このように構成されたプリンタでは、キー
スイッチ107の操作により電源がオンされ、コンピュ
ータ等から印刷指令および印刷データが送られてくる
と、MPU100が各ドライバー108,110に駆動
信号を送り、キャリッジモータ15およびペーパーフィ
ードモータ9を駆動する。
スイッチ107の操作により電源がオンされ、コンピュ
ータ等から印刷指令および印刷データが送られてくる
と、MPU100が各ドライバー108,110に駆動
信号を送り、キャリッジモータ15およびペーパーフィ
ードモータ9を駆動する。
【0045】図6に示すように、シートフィーダ1に積
載された複数の用紙45が1枚ずつピックアップローラ
8が2回転することによってフィードローラ11の位置
まで送り出される。このとき、ピックアップローラ8に
設けられたピックアップフラグ42がフォトセンサーで
あるピックアップローラセンサー46を遮断し、センサ
ー46からこの状態を示す信号がMPU100に送られ
る。この後、前述の通り、用紙45はプレシャローラ1
2とフィードローラ11によって搬送される。フィード
ローラ11の回転は伝達ローラ44を介してイジェクト
ローラ13に伝わる。
載された複数の用紙45が1枚ずつピックアップローラ
8が2回転することによってフィードローラ11の位置
まで送り出される。このとき、ピックアップローラ8に
設けられたピックアップフラグ42がフォトセンサーで
あるピックアップローラセンサー46を遮断し、センサ
ー46からこの状態を示す信号がMPU100に送られ
る。この後、前述の通り、用紙45はプレシャローラ1
2とフィードローラ11によって搬送される。フィード
ローラ11の回転は伝達ローラ44を介してイジェクト
ローラ13に伝わる。
【0046】ペーパーエンドフラグ43がフィードロー
ラ11の上流側に配置されており、ここに用紙が達する
とペーパーエンドフラグ43がペーパーエンドセンサー
41を遮断し、センサー41からこの状態を示す信号が
MPU100に送られる。
ラ11の上流側に配置されており、ここに用紙が達する
とペーパーエンドフラグ43がペーパーエンドセンサー
41を遮断し、センサー41からこの状態を示す信号が
MPU100に送られる。
【0047】ペーパーエンドフラグ43の位置から用紙
45の後端が外れると、ペーパーエンドセンサー41か
らのこの状態を示す信号がMPU100に送られる。M
PU100は、この時点から所定ラインの印刷を実行す
る制御を行う。
45の後端が外れると、ペーパーエンドセンサー41か
らのこの状態を示す信号がMPU100に送られる。M
PU100は、この時点から所定ラインの印刷を実行す
る制御を行う。
【0048】伝達ローラ44の上あたりにBJカートリ
ッジ19が配置されており、用紙45がここを通る際に
キャリッジ18が用紙通過方向に対して垂直な方向に走
査されることにより、BJカートリッジ19の記録ヘッ
ド19bからインクが吐出されて用紙45への印刷が実
行される。
ッジ19が配置されており、用紙45がここを通る際に
キャリッジ18が用紙通過方向に対して垂直な方向に走
査されることにより、BJカートリッジ19の記録ヘッ
ド19bからインクが吐出されて用紙45への印刷が実
行される。
【0049】そして、印刷が終了した用紙45は拍車1
4とイジェクトローラ13の働きによって排出される。
4とイジェクトローラ13の働きによって排出される。
【0050】ここで、このインクジェットプリンタはA
4印刷用のプリンタであるので、キャリッジ18の全走
査範囲が約260mm程度なのに対して、プーリ55の
直径は100mm程度と十分に大きい。したがって、キ
ャリッジ18を全走査範囲の一端から他端まで駆動する
のに、プーリ55は0.83回転するだけで済む。
4印刷用のプリンタであるので、キャリッジ18の全走
査範囲が約260mm程度なのに対して、プーリ55の
直径は100mm程度と十分に大きい。したがって、キ
ャリッジ18を全走査範囲の一端から他端まで駆動する
のに、プーリ55は0.83回転するだけで済む。
【0051】キャリッジ18が走査範囲の中央にある状
態でネジ55aが図のように最も高い位置になるように
設定すれば、キャリッジ18が走査範囲の両端にあると
きもネジ55aがキャリッジベルト16の水平に延びる
部分16aに接触することはない。
態でネジ55aが図のように最も高い位置になるように
設定すれば、キャリッジ18が走査範囲の両端にあると
きもネジ55aがキャリッジベルト16の水平に延びる
部分16aに接触することはない。
【0052】なお、直径100mmにもなる大口径のプ
ーリ55を使うことにより、プーリ55の回転中心に対
する外周面の振れあるいは偏心が、印字精度に及ぼす悪
影響を小さくすることができる。例えば、通常のモータ
プーリの直径は10mm程度と小さく、通常の焼結で製
作した場合、偏心量は、程度の悪いものでは50μmに
達する。モータの回転速度変動が仮に0に抑えられたと
しても、キャリッジの速度変動幅は(0.05÷10×
100=)±0.5%になってしまう。速度変動はイン
ク滴が吐出されてから記録媒体に着弾するまでの飛翔軌
跡に影響をあたえ、変動幅が大きいほど着弾位置誤差を
大きくする。
ーリ55を使うことにより、プーリ55の回転中心に対
する外周面の振れあるいは偏心が、印字精度に及ぼす悪
影響を小さくすることができる。例えば、通常のモータ
プーリの直径は10mm程度と小さく、通常の焼結で製
作した場合、偏心量は、程度の悪いものでは50μmに
達する。モータの回転速度変動が仮に0に抑えられたと
しても、キャリッジの速度変動幅は(0.05÷10×
100=)±0.5%になってしまう。速度変動はイン
ク滴が吐出されてから記録媒体に着弾するまでの飛翔軌
跡に影響をあたえ、変動幅が大きいほど着弾位置誤差を
大きくする。
【0053】さらに直径10mmのプーリを用いた場
合、上記速度変動が発生する周期は31.4mmと小さ
く、走査方向に15.7mm離れたノズルからインク滴
を吐出させて同じ位置にインクを着弾させるのは困難で
ある。特に、カラープリンタでは、各色横並びのノズル
構成が一般的であり、そのノズル間隔はちょうど15.
7mmあたりになる場合が多いため、所望の領域に所望
の色のインク滴を打ち込むことが困難になる。
合、上記速度変動が発生する周期は31.4mmと小さ
く、走査方向に15.7mm離れたノズルからインク滴
を吐出させて同じ位置にインクを着弾させるのは困難で
ある。特に、カラープリンタでは、各色横並びのノズル
構成が一般的であり、そのノズル間隔はちょうど15.
7mmあたりになる場合が多いため、所望の領域に所望
の色のインク滴を打ち込むことが困難になる。
【0054】これに対し、本実施形態のようにプーリ5
5の直径を100mmとした場合、偏心量を50μm以
内に抑えれば、速度変動幅は(0.05÷100×10
0=)±0.05%と小さく、速度変動周期は314m
mと長い。このため、ノズル列間隔を157mmまで大
きくすることができる。
5の直径を100mmとした場合、偏心量を50μm以
内に抑えれば、速度変動幅は(0.05÷100×10
0=)±0.05%と小さく、速度変動周期は314m
mと長い。このため、ノズル列間隔を157mmまで大
きくすることができる。
【0055】ここで、最外ノズル列間隔を20mmと
し、速度変動周期314mmを位相360度とすると、
最外ノズル列間隔に相当する位相差は(20÷341×
360=)21度程度である。したがって、速度差を最
大(0.05×SIN(21/2)=)±0.01%に
抑えることができる。
し、速度変動周期314mmを位相360度とすると、
最外ノズル列間隔に相当する位相差は(20÷341×
360=)21度程度である。したがって、速度差を最
大(0.05×SIN(21/2)=)±0.01%に
抑えることができる。
【0056】さらに、従来のキャリッジ駆動システム
(ベルトをモータプーリとアイドラプーリで引っ張り、
キャリッジをベルトに固定させるもの)では、往路では
モータプーリに直接引っ張られ、復路ではアイドラプー
リを介して引っ張られることになるため、往復走査の物
理的な系が変わってしまい、両方の系で所定の性能がで
るように最適化することが難しかった。
(ベルトをモータプーリとアイドラプーリで引っ張り、
キャリッジをベルトに固定させるもの)では、往路では
モータプーリに直接引っ張られ、復路ではアイドラプー
リを介して引っ張られることになるため、往復走査の物
理的な系が変わってしまい、両方の系で所定の性能がで
るように最適化することが難しかった。
【0057】これに対し、本実施形態のようなキャリッ
ジ駆動システムによれば、キャリッジベルト16の両端
の処理を同一にしている(両端固定あるいは両端からテ
ンションをかける)ので、往復ともに同じ条件で駆動で
きることになり、最適化が容易になる。
ジ駆動システムによれば、キャリッジベルト16の両端
の処理を同一にしている(両端固定あるいは両端からテ
ンションをかける)ので、往復ともに同じ条件で駆動で
きることになり、最適化が容易になる。
【0058】また、大口径プーリ55を用いる本実施形
態のキャリッジ駆動システムでは、低速度回転で大トル
クを、かつトルクむらなく均一に発生する特性をモータ
性能として要求することになるが、振動波駆動装置であ
るキャリッジモータ15はこの要求を満たすものであ
る。
態のキャリッジ駆動システムでは、低速度回転で大トル
クを、かつトルクむらなく均一に発生する特性をモータ
性能として要求することになるが、振動波駆動装置であ
るキャリッジモータ15はこの要求を満たすものであ
る。
【0059】また、図示していないが、プーリ55の内
部には、プーリ55と一体回転するエンコーダスケール
が取り付けられている。このエンコーダスケールが固定
子54に取り付けられたエンコーダセンサー(図示せ
ず)に対して回転することにより、制御基板111にお
いてプーリ55の位置を検出することができ、この位置
情報に基づいてキャリッジモータ15の速度制御や位置
制御を行うことができる。エンコーダスケールは閉じら
れた空間に設けられているので、これまでのDCモータ
+リニアエンコーダのシステムに比べて、インクジェッ
ト特有のインクミストによるスケールあるいはセンサー
の汚れが少なく、これを原因とする性能劣化を抑えるこ
とができる。
部には、プーリ55と一体回転するエンコーダスケール
が取り付けられている。このエンコーダスケールが固定
子54に取り付けられたエンコーダセンサー(図示せ
ず)に対して回転することにより、制御基板111にお
いてプーリ55の位置を検出することができ、この位置
情報に基づいてキャリッジモータ15の速度制御や位置
制御を行うことができる。エンコーダスケールは閉じら
れた空間に設けられているので、これまでのDCモータ
+リニアエンコーダのシステムに比べて、インクジェッ
ト特有のインクミストによるスケールあるいはセンサー
の汚れが少なく、これを原因とする性能劣化を抑えるこ
とができる。
【0060】図8には、キャリッジ18の走査範囲を示
している。「全走査範囲」のうち2つの「加減領域」お
よびワイピング領域を除いた大部分は「印刷領域」(定
速領域)になる。この「印刷領域」では、キャリッジ1
8は一定の速度で安定的に(小さな速度変動幅内で)走
査駆動され、記録ヘッド19bからインクが吐出されて
印刷が実行される。
している。「全走査範囲」のうち2つの「加減領域」お
よびワイピング領域を除いた大部分は「印刷領域」(定
速領域)になる。この「印刷領域」では、キャリッジ1
8は一定の速度で安定的に(小さな速度変動幅内で)走
査駆動され、記録ヘッド19bからインクが吐出されて
印刷が実行される。
【0061】「印刷領域」の両側に設けられた「加減速
域」では、「印刷領域」全域で印刷が行われるときに、
キャリッジ18の所定速度までの加速や走査方向反転の
ための減速が行われる。
域」では、「印刷領域」全域で印刷が行われるときに、
キャリッジ18の所定速度までの加速や走査方向反転の
ための減速が行われる。
【0062】「ワイピング領域」では、回復系ユニット
22内のブレード25が記録ヘッドのノズル形成面に当
接して、このノズル形成面に付着したインク滴が除去さ
れる。また、予備吐出もこの領域内で実行される。
22内のブレード25が記録ヘッドのノズル形成面に当
接して、このノズル形成面に付着したインク滴が除去さ
れる。また、予備吐出もこの領域内で実行される。
【0063】記録ヘッドは、回復系ユニット22内のキ
ャップ23によって覆われ保護されるが、このためには
キャリッジ18が図8中右端の「ホーム位置」にある必
要がある。また、電源OFF時の終了動作後、キャリッ
ジ18はこの「ホーム位置」セットされる。そして、前
述した移動子51と固定子52との間の圧接力の軽減
は、この「ホーム位置」で行われる。
ャップ23によって覆われ保護されるが、このためには
キャリッジ18が図8中右端の「ホーム位置」にある必
要がある。また、電源OFF時の終了動作後、キャリッ
ジ18はこの「ホーム位置」セットされる。そして、前
述した移動子51と固定子52との間の圧接力の軽減
は、この「ホーム位置」で行われる。
【0064】したがって、電源OFF後、長時間プリン
タが使用されない状態が続いても、移動子51と固定子
52との間の圧接力が軽減されているので、この間に湿
度変動等があっても移動子51と固定子52とが固着し
てしまうことを防止できる。一方、キャリッジ18が
「加減領域」および「印刷領域」にあるときは、移動子
51と固定子52との間の圧接力が安定的かつ効果的に
モータ駆動するのに必要な程度に強くなるため、キャリ
ッジ18の加減速走査制御および定速走査制御を容易に
行うことができる。
タが使用されない状態が続いても、移動子51と固定子
52との間の圧接力が軽減されているので、この間に湿
度変動等があっても移動子51と固定子52とが固着し
てしまうことを防止できる。一方、キャリッジ18が
「加減領域」および「印刷領域」にあるときは、移動子
51と固定子52との間の圧接力が安定的かつ効果的に
モータ駆動するのに必要な程度に強くなるため、キャリ
ッジ18の加減速走査制御および定速走査制御を容易に
行うことができる。
【0065】(第3実施形態)上記第1実施形態では、
移動子51と固定子52とが所定回転位置関係になった
ときに、移動子51と固定子52との圧接力を軽減する
場合について説明したが、上記の所定回転位置関係にな
ったときに、移動子および固定子における通常使用され
る摩擦面が完全に離れて、圧接自体が解除される構成を
採ってもよい。具体的には、図2に示した固定子51上
のうち、移動子51の凸部51a,51b,51cに対
応する位置に、圧接軽減ばね61a,61b,61cに
代えて、圧解除用櫛歯を設ける。この圧解除用櫛歯は、
駆動用の櫛歯52aよりも、例えば0.5mm高く形成
すればよい。圧解除用櫛歯が移動子51の凸部51a,
51b,51cと係合することにより、櫛歯52aと移
動子51の摩擦領域51dは離間することになる。
移動子51と固定子52とが所定回転位置関係になった
ときに、移動子51と固定子52との圧接力を軽減する
場合について説明したが、上記の所定回転位置関係にな
ったときに、移動子および固定子における通常使用され
る摩擦面が完全に離れて、圧接自体が解除される構成を
採ってもよい。具体的には、図2に示した固定子51上
のうち、移動子51の凸部51a,51b,51cに対
応する位置に、圧接軽減ばね61a,61b,61cに
代えて、圧解除用櫛歯を設ける。この圧解除用櫛歯は、
駆動用の櫛歯52aよりも、例えば0.5mm高く形成
すればよい。圧解除用櫛歯が移動子51の凸部51a,
51b,51cと係合することにより、櫛歯52aと移
動子51の摩擦領域51dは離間することになる。
【0066】これによれば、長期の放置によって固着現
象が発生するのを防止することができるとともに、仮に
固着現象が生じても、圧解除用櫛歯の接触面の劣化が発
生するに留まり、駆動用の接触面を劣化させることを防
止できる。
象が発生するのを防止することができるとともに、仮に
固着現象が生じても、圧解除用櫛歯の接触面の劣化が発
生するに留まり、駆動用の接触面を劣化させることを防
止できる。
【0067】(第4実施形態)上記第1実施形態では、
移動子51と固定子52とが所定回転位置関係になった
ときに、バネ61a,61b,61cおよび凸部51
a,51b,51cからなる機構によって移動子51と
固定子52との圧接力を軽減する場合について説明した
が、ソレノイド等のアクチュエータによって長期停止状
態の移動子/固定子間の圧接力を低下又は解除をさせる
ようにしてもよい。
移動子51と固定子52とが所定回転位置関係になった
ときに、バネ61a,61b,61cおよび凸部51
a,51b,51cからなる機構によって移動子51と
固定子52との圧接力を軽減する場合について説明した
が、ソレノイド等のアクチュエータによって長期停止状
態の移動子/固定子間の圧接力を低下又は解除をさせる
ようにしてもよい。
【0068】そして、この場合、圧接力を低下又は解除
をさせるための専用のアクチュエータを設けるのではな
く、例えばインクジェットプリンタの紙送り用モータや
回復系用モータの駆動力を使って、圧接力を低下又は解
除をさせるようにしてもよい。
をさせるための専用のアクチュエータを設けるのではな
く、例えばインクジェットプリンタの紙送り用モータや
回復系用モータの駆動力を使って、圧接力を低下又は解
除をさせるようにしてもよい。
【0069】(第5実施形態)上記第2実施形態では、
振動波駆動装置をインクジェットプリンタのキャリッジ
駆動機構の駆動源として用いた場合について説明した
が、本発明の振動波駆動装置は、他の装置の機構、例え
ばカメラのフォーカス機構やズーム機構、フラットベッ
ドスキャナのスキャナ部の走査機構の駆動源として用い
てもよい。
振動波駆動装置をインクジェットプリンタのキャリッジ
駆動機構の駆動源として用いた場合について説明した
が、本発明の振動波駆動装置は、他の装置の機構、例え
ばカメラのフォーカス機構やズーム機構、フラットベッ
ドスキャナのスキャナ部の走査機構の駆動源として用い
てもよい。
【0070】(第6実施形態)上記第1実施形態では、
移動子/固定子間の圧接力が軽減(又は解除)する回転
位置を1箇所とした場合について説明したが、複数の位
置で移動子/固定子間の圧接力を軽減又は解除するよう
にしてもよい。
移動子/固定子間の圧接力が軽減(又は解除)する回転
位置を1箇所とした場合について説明したが、複数の位
置で移動子/固定子間の圧接力を軽減又は解除するよう
にしてもよい。
【0071】(第7実施形態)上記第1実施形態では、
いわゆるリング型の振動波駆動装置について説明した
が、本発明は、リニア型の振動波駆動装置にも適用でき
る。
いわゆるリング型の振動波駆動装置について説明した
が、本発明は、リニア型の振動波駆動装置にも適用でき
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動体および接触体が所定位置関係にあるときに、これ
ら振動体および接触体の圧接力を軽減したり圧接を解除
したりするので、例えば長期間駆動しないときに振動体
および接触体を所定位置関係にセットするよう制御すれ
ば、完全防湿構造のようなコスト的に不利な手段を採る
ことなく、振動体および接触体の「固着現象」の発生を
回避あるいは軽減することができる。したがって、性能
の安定性や信頼性が高く、長寿命の振動波駆動装置を提
供することができる。
振動体および接触体が所定位置関係にあるときに、これ
ら振動体および接触体の圧接力を軽減したり圧接を解除
したりするので、例えば長期間駆動しないときに振動体
および接触体を所定位置関係にセットするよう制御すれ
ば、完全防湿構造のようなコスト的に不利な手段を採る
ことなく、振動体および接触体の「固着現象」の発生を
回避あるいは軽減することができる。したがって、性能
の安定性や信頼性が高く、長寿命の振動波駆動装置を提
供することができる。
【0073】しかも、所定位置関係以外の位置関係で
は、振動体と接触体の圧接力を安定的かつ効率的駆動に
必要な一定力に保つことができるため、駆動トルクが変
動することがなくなり、加減速制御や定速制御などを容
易に行うことができきる。
は、振動体と接触体の圧接力を安定的かつ効率的駆動に
必要な一定力に保つことができるため、駆動トルクが変
動することがなくなり、加減速制御や定速制御などを容
易に行うことができきる。
【図1】本発明の第1実施形態である振動波駆動装置の
主断面を示す模式図である。
主断面を示す模式図である。
【図2】上記振動波駆動装置の移動子の接触面側から見
た平面図である。
た平面図である。
【図3】上記振動波駆動装置の固定子およびケーシング
を固定子の接触面側から見た平面図である。
を固定子の接触面側から見た平面図である。
【図4】本発明の第2実施形態であるインクジェットプ
リンタの外観斜視図である。
リンタの外観斜視図である。
【図5】上記インクジェットプリンタ内部の斜視図であ
る。
る。
【図6】上記インクジェットプリンタの縦断面図であ
る。
る。
【図7】上記インクジェットプリンタのキャリッジ駆動
系の説明図である。
系の説明図である。
【図8】上記インクジェットプリンタのキャリッジの走
査範囲の説明図である。
査範囲の説明図である。
【図9】上記インクジェットプリンタのキャリッジベル
トとプーリの結合状態の説明図である。
トとプーリの結合状態の説明図である。
【図10】上記インクジェットプリンタのBJカートリ
ッジの外観図及び部分拡大図である。
ッジの外観図及び部分拡大図である。
【図11】上記インクジェットプリンタの回復系ユニッ
トの説明図である。
トの説明図である。
【図12】上記インクジェットプリンタの制御基板の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
1:シートフィーダ 2: シートガイド 4:排紙口 5:排紙トレイ 6:操作パネル 7:フロントカバー 8:ピックアップローラ 9:ペーパーフィードモータ 10:スローダウンギア 11:ペーパーフィードローラ 12:プレッシャローラ 15:キャリッジモータ 16:キャリッジベルト 17:テンションバネ 18:キャリッジ 19:BJカートリッジ 20:ガイドシャフト 21:ガイドレール 22:回復系ユニット 23:キャップ 24:ポンプ 25:ブレード 26:キャップホルダー 27:キャップバネ 28:キャップ解除カム 29:チューブ 30:ポンプコロ 41:ペーパーエンドセンサー 42:ピックアップフラグ 43:ペーパーエンドフラグ 44:伝達ローラ 45:印刷用紙 46:ピックアップローラセンサー 51:移動子 52:固定子 53:圧電素子 54:ケーシング 55:プーリ 56:圧接皿バネ 57:回転軸 58:プッシュプレート 59:軸受け 60:圧調整ネジ 61:圧接軽減バネ 111:制御基板 100:MPU 101:ROM 102:RAM 103:タイマー 104:不揮発性メモリ 105:インターフェイス部 106:インジケータ部 107:キースイッチ 108:キャリッジモータドライバー 109:ペーパーフィードモータドライバー 110:記録ヘッドドライバー 112:回復系モータドライバー
Claims (19)
- 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換により振動が
励起される振動体に接触体を圧接させて、前記振動体と
前記接触体とを相対移動させる振動波駆動装置におい
て、 前記振動体および前記接触体が所定位置関係にあるとき
に、これら振動体および接触体の圧接力を、前記振動体
および前記接触体が前記所定位置関係以外の位置関係に
あるときの圧接力よりも小さくする圧接力軽減手段を有
することを特徴とする振動波駆動装置。 - 【請求項2】 前記圧接力軽減手段が、前記振動体およ
び前記接触体が前記所定位置関係にあるときに、弾性部
材を弾性変形させて前記圧接力に抗する方向への付勢力
を生じさせる機構であることを特徴とする請求項1に記
載の振動波駆動装置。 - 【請求項3】 前記弾性部材が装置本体に取り付けられ
ており、 前記機構が、前記振動体および前記接触体が前記所定位
置関係にあるときに、これら振動体又は接触体に設けら
れた突起が前記弾性部材に係合してこの弾性部材を弾性
変形させるものであることを特徴とする請求項2に記載
の振動波駆動装置。 - 【請求項4】 前記圧接力軽減手段が、前記振動体およ
び前記接触体が前記所定位置関係にあるときに、前記振
動体又は前記接触体をこれらの圧接方向とは反対方向に
変位させるアクチュエータを有して構成されることを特
徴とする請求項1に記載の振動波駆動装置。 - 【請求項5】 電気−機械エネルギー変換により振動が
励起される振動体に接触体を圧接させて、前記振動体と
前記接触体とを相対移動させる振動波駆動装置におい
て、 前記振動体および前記接触体が所定位置関係にあるとき
に、これら振動体および接触体の圧接を解除する圧接解
除手段を有することを特徴とする振動波駆動装置。 - 【請求項6】 前記圧接解除手段が、前記振動体および
前記接触体が前記所定位置関係にあるときに、弾性部材
を弾性変形させて前記圧接力に抗する方向への付勢力を
生じさせる機構であることを特徴とする請求項5に記載
の振動波駆動装置。 - 【請求項7】 前記弾性部材が装置本体に取り付けられ
ており、 前記機構が、前記振動体および前記接触体が前記所定位
置関係にあるときに、これら振動体又は接触体に設けら
れた突起が前記弾性部材に係合してこの弾性部材を弾性
変形させるものであることを特徴とする請求項6に記載
の振動波駆動装置。 - 【請求項8】 前記圧接解除手段が、前記振動体および
前記接触体が前記所定位置関係にあるときに、前記振動
体又は前記接触体をこれらの圧接方向とは反対方向に変
位させるアクチュエータを有して構成されることを特徴
とする請求項6に記載の振動波駆動装置。 - 【請求項9】 前記振動体および前記接触体が前記所定
位置関係以外の位置関係にあるときは、これら振動体お
よび接触体の圧接力が一定に保持されることを特徴とす
る請求項1から8のいずれかに記載の振動波駆動装置。 - 【請求項10】 前記振動体および前記接触体が前記所
定位置関係以外の位置関係にある状態で所定時間以上相
対移動しなかったときに、これら振動体および接触体を
前記所定位置関係にセットする制御手段を有することを
特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の振動波駆
動装置。 - 【請求項11】 前記振動体および前記接触体が円環形
状であり、これら振動体および前記接触体が相対回転す
ることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載
の振動波駆動装置。 - 【請求項12】 前記振動体および前記接触体は、これ
ら振動体および接触体の相対移動範囲のうち1箇所にて
前記所定位置関係になることを特徴とする請求項11に
記載の振動波駆動装置。 - 【請求項13】 請求項1から12のいずれかに記載の
振動波駆動装置を駆動源として備えたことを特徴とする
装置。 - 【請求項14】 請求項12に記載の振動波駆動装置を
駆動源として備え、 前記振動体および前記接触体の1回転未満の相対回転に
より、駆動対象が全作動範囲にて駆動されることを特徴
とする装置。 - 【請求項15】 請求項8に記載の振動波駆動装置を駆
動源として備えるとともに、この振動波駆動装置とは別
の駆動源を備え、 この別の駆動源を前記アクチュエータとして用いたこと
を特徴とする装置。 - 【請求項16】 請求項1から12のいずれかに記載の
振動波駆動装置を記録ヘッドを走査する駆動源として備
えたことを特徴とする記録装置。 - 【請求項17】 請求項12に記載の振動波駆動装置
を、記録部を走査する駆動源として備え、 前記振動体および前記接触体の1回転未満の相対回転に
より、前記記録部が全走査範囲にて駆動されることを特
徴とする記録装置。 - 【請求項18】 前記記録部がインクジェット方式記録
用であることを特徴とする請求項16又は17に記載の
記録装置。 - 【請求項19】 請求項8に記載の振動波駆動装置を記
録部を走査する駆動源として備えるとともに、この振動
波駆動装置とは別に、前記記録部以外の作動部を駆動す
る駆動源を備え、 この別の駆動源を前記アクチュエータとして用いたこと
を特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123104A JPH11318091A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 振動波駆動装置およびこれを備えた装置、記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10123104A JPH11318091A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 振動波駆動装置およびこれを備えた装置、記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11318091A true JPH11318091A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14852295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10123104A Pending JPH11318091A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 振動波駆動装置およびこれを備えた装置、記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11318091A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006023555A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Konica Minolta Photo Imaging Inc | アクチュエータ駆動装置及びそれを用いた撮像装置 |
US7986477B2 (en) | 2008-08-19 | 2011-07-26 | Fujinon Corporation | Driving device and optical apparatus |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP10123104A patent/JPH11318091A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006023555A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Konica Minolta Photo Imaging Inc | アクチュエータ駆動装置及びそれを用いた撮像装置 |
US7986477B2 (en) | 2008-08-19 | 2011-07-26 | Fujinon Corporation | Driving device and optical apparatus |
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