JPH11317090A - オペアンプ及びサンプルアンドホールド回路 - Google Patents

オペアンプ及びサンプルアンドホールド回路

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JPH11317090A
JPH11317090A JP10119816A JP11981698A JPH11317090A JP H11317090 A JPH11317090 A JP H11317090A JP 10119816 A JP10119816 A JP 10119816A JP 11981698 A JP11981698 A JP 11981698A JP H11317090 A JPH11317090 A JP H11317090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力オフセットの影響を消去できるオペアンプ
と、そのオペアンプを用いたサンプルアンドホールド回
路を提供する。 【解決手段】このオペアンプ1は、2つの入力端子
1、T2と、内部回路の接続状態を変えないで、いずれ
の入力端子T1、T2も反転入力端子と非反転入力端子に
することができる。オフセット電圧Vofが出力電圧に与
える影響は、反転入力端子と非反転入力端子にしたとき
に逆向きであるから、それらの出力電圧を加算すると、
オフセット電圧の影響を消去できる。このようなオペア
ンプ1でサンプルアンドホールド回路10を構成した場
合、正確なサンプル・ホールド動作を高速に行うことが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペアンプ及びオ
ペアンプを用いるサンプルアンドホールド回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、時間とともに変化しているア
ナログ信号のある時点の電圧を保持するために、サンプ
ルアンドホールド回路が用いられている。図6(a)にお
いて符号120は、従来技術のサンプルアンドホールド
回路であり、アナログ信号出力回路110とに接続され
ている。
【0003】このサンプルアンドホールド回路120
は、サンプリングスイッチ310と、コンデンサ309
と、オペアンプ101とを有しており、コンデンサ30
9の一端は接地され、他端がオペアンプ101の非反転
入力端子T101に接続されており、コンデンサ309に
現れる電圧が、非反転入力端子T101に入力されるよう
に構成されている。
【0004】サンプリングスイッチ310は、前段のア
ナログ信号出力回路110とオペアンプ101との間に
配置され、オン状態になったときに、アナログ信号出力
回路110から出力されたアナログ信号Vaを伝達し、
コンデンサ309と非反転入力端子T101とが互いに接
続された部分に入力させるように構成されている。
【0005】また、オペアンプ101の反転入力端子T
102には、出力端子T103(サンプルアンドホールド回路
の出力端子Th)が接続されており、出力端子T103から
の出力電圧Vdが反転入力端子T102に帰還され、オペア
ンプ101がボルテージフォロワとして動作するように
なっている。
【0006】上記アナログ信号Vaが、図6(b)に示す
ように、時刻t11で出力された後、時刻t12で一定電圧
になり、時刻t15で一定電圧が維持されなくなるものと
すると、先ず、一定電圧になる時刻t12で、サンプリン
グスイッチ310をオンさせ、アナログ信号Vaによっ
てコンデンサ309を充電(又は放電)させる。
【0007】図6(b)の符号Vcは、コンデンサ309
の電圧を示しており、時刻t12後、時刻t13でコンデン
サ309の充電(又は放電)が終了し、その電圧Vcが本
来のアナログ信号Vaと同じ電圧になったものとする。
【0008】このとき、オペアンプ101はボルテージ
フォロワの動作をしているので、オペアンプ101の出
力端子T103からは、コンデンサ309に現れる電圧が
出力されるが、コンデンサ309の充電終了後は、出力
端子T103からアナログ信号Vaと同じ電圧の出力電圧V
dが出力される。
【0009】アナログ信号Vaの一定電圧が維持されな
くなる時刻t15に達する前の時刻t1 4でサンプリングス
イッチ310をオフさせ、コンデンサ309をアナログ
信号出力回路110から切り離すと、その時刻t14以降
は、アナログ信号Vaの値が変化してもコンデンサ30
9の電圧Vcは一定電圧を維持し、従って、オペアンプ
101の出力電圧Vdにも変化がない。このように、サ
ンプルアンドホールド回路120を用いれば、時刻t14
以後は、アナログ電圧Vaと同じ電圧が保持される。
【0010】このようなサンプルアンドホールド回路1
20においては、コンデンサ309の充放電の速さはア
ナログ信号出力回路110の駆動能力によるものが大き
い。従ってサンプリングスピードを速くしようとする
と、充放電時間を短くする必要があるため、アナログ信
号出力回路110に大きな駆動能力が要求されるという
事情があった。
【0011】また実際のオペアンプ101は、図6(c)
に示すように、理想的な動作をする理想オペアンプ15
0と、オフセット電圧Vofの原因となる等価電源160
とから構成されているものとみなすことができる。
【0012】ここでは等価電源160が、理想オペアン
プ150の非反転入力端子(+)側に接続されているもの
とすると、理想オペアンプ150の非反転入力端子(+)
に入力される電圧は、現実のオペアンプ101の非反転
入力端子T101に入力される電圧に、オフセット電圧V
ofが加算された電圧が入力されることになる。
【0013】このため、実際のオペアンプ101の非反
転入力端子T101に電圧Vcが入力されている場合、理想
オペアンプ150には Vc+Vof の大きさの電圧が入
力されるため、ボルテージホロワの出力端子T103の電
圧Vdは、実際には、 Vd=Vc+Vof となってしまい、入力するアナログ信号Vaとは異なる
電圧(Va+Vof)が保持、出力されるという問題があ
る。
【0014】このようなオフセット電圧Vofは、一般に
は、オペアンプ101の入力段を構成するトランジスタ
の製造工程上の不均一性に起因しており、従って、オフ
セット電圧Vofは程度の差こそあれ、一般的なオペアン
プにはほとんど生じるものであり、上述の如きサンプリ
ング誤差は避けられないものであると考えられていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術の課題を解決するために創作されたものであ
り、その目的は、オフセット電圧の影響を消去できるオ
ペアンプと、そのオペアンプを用いた高精度のサンプル
アンドホールド回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のオペアンプは、制御端子が第1及
び第2の入力端子にそれぞれ接続されている第1及び第
2の入力トランジスタと、上記第1及び第2の入力トラ
ンジスタに電流を供給する電流源とを有し、第1の動作
モードにおいては上記第1の入力端子が反転入力端子、
上記第2の入力端子が非反転入力端子としてそれぞれ機
能し、第2の動作モードにおいては上記第1の入力端子
が非反転入力端子、上記第2の入力端子が反転入力端子
としてそれぞれ機能する。
【0017】また、請求項2に記載のオペアンプは、第
1の電源と第2の電源との間に直列に接続されている第
1の入力トランジスタ及び第1の負荷トランジスタと、
第1の電源と第2の電源との間に直列に接続されている
第2の入力トランジスタ及び第2の負荷トランジスタ
と、上記第1及び第2の入力トランジスタの制御端子に
それぞれ接続されている第1及び第2の入力端子と、上
記第1の入力トランジスタと上記第1の負荷トランジス
タとの接続点と上記第1の負荷トランジスタの制御端子
と上記第2の負荷トランジスタの制御端子との接続点と
の間に接続されている第1のスイッチ手段と、上記第2
の入力トランジスタと上記第2の負荷トランジスタとの
接続点と上記第1の負荷トランジスタの制御端子と上記
第2の負荷トランジスタの制御端子との接続点との間に
接続されている第2のスイッチ手段とを有し、第1の動
作モードにおいては上記第1のスイッチ手段が導通状
態、上記第2のスイッチが非導通状態となり、第2の動
作モードにおいては上記第1のスイッチ手段が非導通状
態、上記第2のスイッチ手段が導通状態となる。
【0018】更には、請求項3に記載のオペアンプは、
請求項2に記載のオペアンプであって、第1の電源と第
2の電源との間に接続されている出力トランジスタと、
上記第1の入力トランジスタと上記第1の負荷トランジ
スタとの接続点と上記出力トランジスタの制御端子との
間に接続されている第3のスイッチ手段と、上記第2の
入力トランジスタと上記第2の負荷トランジスタとの接
続点と上記出力トランジスタの制御端子との間に接続さ
れている第4のスイッチ手段とを有し、第1の動作モー
ドにおいては上記第1及び第4のスイッチ手段が導通状
態、上記第2及び第3のスイッチ手段が非導通状態とな
り、第2の動作モードにおいては上記第1及び第4のス
イッチ手段が非導通状態、上記第2及び第3のスイッチ
手段が導通状態となる。
【0019】請求項5に記載のサンプルアンドホールド
回路は、第1及び第2の入力端子、並びに出力端子を備
えるオペアンプと、アナログ信号入力端子と上記第1の
入力端子との間に接続されているサンプリングスイッチ
手段と、上記出力端子と上記第1の入力端子との間に接
続されている第1の帰還スイッチ手段と、上記出力端子
と上記第2の入力端子との間に接続されている第2の帰
還スイッチ手段と、上記第2の入力端子と接地との間に
接続されているコンデンサとを有し、上記サンプリング
スイッチ手段及び上記第2の帰還スイッチ手段が導通状
態、上記第1の帰還スイッチ手段が非導通状態のときに
上記アナログ信号入力端子に入力するアナログ信号に応
じた電圧値を上記コンデンサに蓄積し、上記サンプリン
グスイッチ手段及び上記第2の帰還スイッチ手段が非導
通状態、上記第1の帰還スイッチ手段が導通状態のとき
に上記コンデンサに蓄積した上記アナログ信号に応じた
電圧値を出力する。
【0020】また、請求項6に記載のサンプルアンドホ
ールド回路は、請求項5に記載のサンプルアンドホール
ド回路であって、上記オペアンプが請求項1乃至4のい
ずれか1項記載のオペアンプである。
【0021】一般に、オペアンプでは入力段に一対(第
1及び第2)の入力トランジスタが設けられており、そ
れら一対の入力トランジスタの制御端子にそれぞれ接続
されている第1及び第2の入力端子の一方は反転入力端
子として機能し、他方は非反転入力端子として機能する
ように構成されている。
【0022】このようなオペアンプでは、例えば一方の
入力トランジスタの(電流)駆動能力が他方の入力トラン
ジスタの駆動能力よりも高い場合、駆動能力が高い入力
トランジスタに対してオフセット電圧が加算された状態
になる。
【0023】本発明のオペアンプは、第1及び第2の入
力端子の反転/非反転の関係を切り替えられるように構
成されているので、非反転入力側にオフセット電圧が加
算された状態を反転入力側にオフセット電圧が加算され
た状態に切り替えられる。
【0024】従って、一方の状態(動作モード)ではオフ
セット電圧が出力電圧を大きくする方向に働いていた場
合でも、他方の状態(動作モード)では、オフセット電圧
は出力電圧を小さくする方向に働くので、例えばオペア
ンプの両方の状態の出力を合計することで、出力電圧か
らオフセット電圧の影響を消去できるようになる。
【0025】また、オペアンプが、一対(第1及び第2)
の負荷トランジスタを負荷として差動入力信号を増幅す
るように構成されている場合、負荷トランジスタの特性
の不均一性もオフセット電圧の原因になる。例えば一対
の入力トランジスタに対し、基準電流が流れる負荷トラ
ンジスタと、基準電流の大きさに応じた参照電流が流れ
る負荷トランジスタとがそれぞれ接続され、参照電流が
流れる方の入力トランジスタから差動増幅された信号が
取り出されている場合、入力トランジスタと負荷トラン
ジスタとの接続状態を変えずに、基準電流が流れていた
負荷トランジスタに参照電流を流し、参照電流が流れて
いた負荷トランジスタに基準電流を流すようにすると、
一対の入力トランジスタの制御端子にそれぞれ接続され
ている一対の入力端子の反転/非反転の関係を切り替え
ることが可能になる。
【0026】この場合、一対の入力トランジスタと一対
の負荷トランジスタとの間の接続状態は変わらないの
で、負荷トランジスタが原因でオフセット電圧が生じて
いた場合でも、オフセット電圧は、一方の状態では出力
電圧を大きくする方向、他方の状態では小さくする方向
に働くので、例えば両方の状態の出力電圧を合計するこ
とで出力電圧からオフセット電圧の影響を消去すること
が可能になる。
【0027】一対の負荷トランジスタを負荷にする場
合、一方の負荷トランジスタをダイオード接続にし、他
方の負荷トランジスタとカレントミラー回路を構成させ
て一対の入力トランジスタにそれぞれ接続させるが、各
負荷トランジスタの入出力端子(例えばMOSトランジ
スタの場合はゲート端子とドレイン端子、バイポーラト
ランジスタの場合はベース端子とコレクタ端子)の間に
それぞれスイッチを設けておき、その入出力端子間を短
絡させられるようにしておくと、所望の負荷トランジス
タをダイオード接続にし、その負荷トランジスタに基準
電流を流すことが可能になる。
【0028】この場合、参照電流が流れるのは非ダイオ
ード接続の負荷トランジスタであり、その負荷トランジ
スタに接続された入力トランジスタ側からオペアンプの
出力電圧が得られるため、後段の回路との間にスイッチ
を設けておき、参照電流が流れる入力トランジスタを後
段の回路に接続し、電流増幅を行うようにするとよい。
【0029】以上に説明したオペアンプと、当該オペア
ンプの一方の入力端子とアナログ信号入力端子との間に
接続されているサンプリングスイッチと、上記オペアン
プの他方の入力端子と接地との間に接続されているコン
デンサと、上記一方の入力端子と上記オペアンプの出力
端子との間に接続されている第1の帰還スイッチと、上
記他方の入力端子と上記出力端子との間に接続されてい
る第2の帰還スイッチとを有するサンプルアンドホール
ド回路において、上記一対の入力端子における反転/非
反転の関係を切り替えるときに、上記第1及び第2の帰
還スイッチの一方のみを導通状態とするように構成する
と、何れの状態でも負帰還をかけることができる。
【0030】この場合、サンプル動作時には、オペアン
プの出力電流でコンデンサを充放電するようにしておく
と、入力インピーダンスが高いサンプルアンドホールド
回路を構成できるので、サンプルアンドホールド回路に
対してアナログ信号を出力する回路の負担(出力駆動能
力)を小さくでき、且つサンプルアンドホールド回路の
動作速度、即ちサンプル・ホールド動作を速くすること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本実施形態のオペアンプを
サンプルアンドホールド回路に用いた場合について説明
する。図1(a)において、符号8は液晶表示装置に用い
られるアナログ信号出力回路であり、サンプルアンドホ
ールド回路10に接続されている。
【0032】サンプルアンドホールド回路10は、本実
施形態のオペアンプ1と、サンプリングスイッチ31
と、第1、第2の帰還スイッチ32、33と、サンプル
及びホールド用のコンデンサ9とを有している。
【0033】オペアンプ1は、第1、第2の入力端子T
1、T2と、出力端子Toとを有しており、出力端子T
oは、サンプルアンドホールド回路10全体の出力端子
outに直結されている。その出力端子To(Tout)から
出力された信号は、後段の図示しない液晶表示パネルに
対する駆動信号として出力される。
【0034】また、出力端子Toは、第1、第2の帰還
スイッチ32、33を介して、第1、第2の入力端子T
1、T2に接続できるように構成されており、オペアンプ
1の出力電圧を、第1の入力端子T1と第2の入力端子
2のいずれにも帰還できるように構成されている。
【0035】第2の入力端子T2は、第2の帰還スイッ
チ33に接続されている他、一端が接地電位Vssに接続
されたコンデンサ9の他端に接続されており、第2の入
力端子T2には、コンデンサ9に現れる電圧が入力され
るように構成されている。
【0036】他方、第1の入力端子T1には、サンプリ
ングスイッチ31を介して、アナログ信号出力回路8の
出力端子が接続されている。
【0037】アナログ信号出力回路8の出力端子から
は、図1(b)に示すように、時刻t1で立ち上がり始
め、時刻t2で一定電圧になり、時刻t5で立ち下がるよ
うなアナログ信号Va1が出力されているものとし、サン
プリングスイッチ31がオン状態になると、第1の入力
端子T1にアナログ信号Va1が入力され、オフ状態にな
ると、サンプルアンドホールド回路10は、アナログ信
号出力回路8から切り離され、アナログ信号Va1は入力
されなくなる。
【0038】オペアンプ1は、後記詳述するように、第
1、第2の入力端子T1、T2の極性を交換できるが、初
期状態では、第1の入力端子T1が非反転入力端子にな
っており、第2の入力端子T2が反転入力端子になって
いるものとし、上記のアナログ信号Va1をサンプル・ホ
ールドする場合を説明する。
【0039】時刻t1でアナログ信号Va1が立ち上がっ
た後、時刻t2で第1の帰還スイッチ32がオフ状態、
第2の帰還スイッチ33がオン状態になった場合、オペ
アンプ1の出力電圧Vd1が第2の入力端子T2に帰還さ
れるようになる。このとき、同時にサンプリングスイッ
チ31がオン状態になっていると、オペアンプ1の非反
転入力端子(第1の入力端子T1)に、アナログ信号Va1
が入力される。このときのサンプルアンドホールド回路
10は、図2(a)の回路図で表される。
【0040】この図2(a)の状態では、オペアンプ1は
負帰還動作をしており、アナログ信号Va1を電流増幅
し、コンデンサ9を充放電させるが、オペアンプ1は、
第1、第2の入力端子(非反転入力端子と反転入力端子)
1、T2間の電圧が等しくなったところで安定し、その
結果、コンデンサ9の電圧は第1の入力端子T1の電圧
と等しくなる(サンプル動作)。
【0041】時刻t2後は、アナログ信号Va1が一定電
圧になるから、オペアンプ1が理想的な動作をすれば、
時刻t2後は、コンデンサ9の電圧はアナログ信号Va1
の電圧と等しくなるが、実際には、オペアンプ1の出力
電圧Vd1には誤差があり、コンデンサ9の電圧はアナロ
グ信号Va1と等しくはならない。
【0042】オペアンプ1の誤差の原因は後述するよう
に内部回路の不均一性に起因するが、ここでは、図2
(a)に示すように、その大きさを等価電源60で表し、
その等価電源60と理想的な動作をする理想オペアンプ
50とでオペアンプ1が構成されているものとする。
【0043】ここで、等価電源60を、その正電圧側を
理想オペアンプ50の非反転入力側に接続して表すと、
理想オペアンプ50の非反転入力には、正のオフセット
電圧Vofが重畳されることになる。
【0044】この場合、等価電源60の負電圧側にアナ
ログ信号Va1が入力されることになるから、理想オペア
ンプ50の非反転入力には、アナログ信号Va1にオフセ
ット電圧Vofが重畳された電圧(Va1+Vof)が入力され
る。
【0045】このオペアンプ1では、理想オペアンプ5
0の非反転入力と反転入力との電圧が等しくなったとこ
ろで安定するから、時刻t3でコンデンサ9の電圧が安
定したものとすると、その時刻t3でのコンデンサ9に
現れる電圧は、(Va1+Vof)の大きさになる。
【0046】次いで、アナログ信号Va1が立ち下がり始
める時刻t5よりも前の時刻t4にて、サンプリングスイ
ッチ31をオフ状態にし、後記詳述するように、オペア
ンプ1の入力極性を切り替え、第1の入力端子T1を反
転入力端子、第2の入力端子T2を非反転入力端子にす
ると共に、第2の帰還スイッチ33をオフ状態、第1の
帰還スイッチ32をオン状態にすると、オペアンプ1の
出力電圧は非反転入力端子に負帰還される。このときの
サンプルアンドホールド回路10は、図2(b)の回路図
で表される。
【0047】このときの接続状態では、コンデンサ9に
充放電はなく、コンデンサ9に現れる電圧(Va1+Vof)
は、理想オペアンプ50の非反転入力に入力されている
から、オペアンプ1の出力端子Toには、理想オペアン
プ50の反転入力の電圧と非反転入力の電圧が等しくな
るような電圧が現れる(ホールド動作)。
【0048】この場合も上述の等価電源60の影響があ
り、後述するように、時刻t4でオペアンプ1の極性が
交換された後も、等価電源60は、第1の入力端子T1
に負電圧側が接続された状態になるから、理想オペアン
プ50の反転入力には正のオフセット電圧Vofが重畳さ
れることになる。その結果、理想オペアンプ50の非反
転入力端子と反転入力端子が、電圧(Va1+Vof)で等し
くなると、オペアンプ1の出力端子Toには、その電圧
(Va1+Vof)からオフセット電圧Vofを差し引いた電圧
a1が現れる。
【0049】図1(b)の時刻t4から時刻t5の間の出力
端子Toの電圧変化はその状態を示しており、時刻t5
のオペアンプ1の出力端子Toの電圧、即ち、サンプル
アンドホールド回路10の出力端子Toutの出力電圧
は、アナログ信号Va1と等しくなるから、時刻t5
降、後段に接続される回路には、正確なアナログ信号V
a1が出力されることになる。
【0050】以上説明したように、上記のサンプルアン
ドホールド回路10によれば、出力電圧から、オフセッ
ト電圧Vofの影響を消去できるようになっており、ま
た、サンプル動作時には、コンデンサ9がオペアンプ1
によって充電されるため、前段のアナログ信号出力回路
8の電流駆動能力が低い場合でも、コンデンサ9を高速
に充放電させることができ、そのため、サンプリングに
要する時間が短くなっている。
【0051】次に、上記のように入力極性の切り替えが
可能な、本発明の一実施形態のオペアンプ1について説
明する。図3(a)を参照し、符号1は上述した本実施形
態のオペアンプであり、少なくとも差動増幅回路2と電
流増幅回路3とを有している。
【0052】差動増幅回路2は、定電流回路4と、一対
の入力トランジスタ21、22と、一対の負荷トランジ
スタ23、24と第1〜第4の短絡スイッチ41〜44
とで構成されており、電流増幅回路3は、定電流回路5
と出力トランジスタ25とで構成されている。
【0053】一対の入力トランジスタ21、22は、そ
れぞれpチャネルMOSトランジスタで構成されてお
り、各入力トランジスタ21、22のゲート端子(入力
端子)が、上述の第1、第2の入力端子T1、T2に直結
されている。
【0054】一対の負荷トランジスタ23、24は、そ
れぞれnチャネルMOSトランジスタで構成されてお
り、それらのドレイン端子(出力端子)は、一対の入力ト
ランジスタ21、22のドレイン端子とそれぞれ接続さ
れている。
【0055】一対の入力トランジスタ21、22のソー
ス端子は、定電流回路4に共通に接続されており、他
方、一対の負荷トランジスタ23、24のソース端子は
接地電位Vssに共通に接続され、定電流回路4から供給
された電流が、各入力トランジスタ21、22を介し
て、負荷トランジスタ23、24に流れるように構成さ
れている。
【0056】第1、第2の短絡スイッチ41、42は、
各負荷トランジスタ23、24のドレイン端子とゲート
端子との間にそれぞれ接続されており、該第1、第2の
短絡スイッチ41、42の所望のものをオン状態にする
ことにより、一対の負荷トランジスタ23、24のうち
の一方をダイオード接続、他方を非ダイオード接続に
し、カレントミラー回路を構成できるようにされてい
る。
【0057】電流増幅回路3の出力トランジスタ25は
nチャネルMOSトランジスタで構成されており、ドレ
イン端子が定電流回路5に接続されると共に、出力端子
oに接続されており、ゲート端子に入力された電圧を
電流増幅し、出力端子Toから取り出せるように構成さ
れている。
【0058】出力トランジスタ25のソース端子は接地
電位Vssに接続され、他方、ゲート端子(入力端子)と、
各入力トランジスタ21、22のドレイン端子(及び各
負荷トランジスタ23、24のドレイン端子)との間に
は、第3、第4の短絡スイッチ43、44が設けられて
いる。この第3、第4の短絡スイッチ43、44のうち
の所望のものをオン状態にすることにより、一対の入力
トランジスタ21、22のうちの所望のものを、出力ト
ランジスタ25のゲート端子に接続できるように構成さ
れている。
【0059】上記の構成のオペアンプ1は、第1〜第4
の短絡スイッチ41〜44のオン/オフ状態によって、
極性が2種類に規定される。第1の極性は、サンプリン
グ動作を行うときに用いられるものであり、サンプリン
グスイッチ31がオン状態、第1の帰還スイッチ32が
オフ状態、第2の帰還スイッチ33がオン状態となって
いる。
【0060】このときのオペアンプ1の各スイッチ41
〜44は、図3(b)の符号taで示す組合せに従ってお
り、第1、第3の短絡スイッチ41、43はオフ状態、
第2、第4の短絡スイッチ42、44はオン状態になっ
ている。
【0061】このときのオペアンプ1の内部接続状態
は、図4(a)の回路図で表される。図4(a)を参照する
と、一方の負荷トランジスタ24がダイオード接続にな
り、他方の負荷トランジスタ23が非ダイオード接続に
なり、その非ダイオード接続になった負荷トランジスタ
23のドレイン端子が、出力トランジスタ25のゲート
端子に接続されている。
【0062】この回路図中、ダイオード接続の負荷トラ
ンジスタ24には、ダイオード接続にされた場合の特性
に依存する基準電流I1が流れるから、その負荷トラン
ジスタ24に接続された入力トランジスタ22には、同
じ大きさの基準電流I1が流れる。
【0063】他方、負荷トランジスタ23、24はカレ
ントミラー構成になっているため、カレントミラーが理
想的であり、出力トランジスタ25へ流れる電流を無視
すると、非ダイオード接続の負荷トランジスタ23と、
その負荷トランジスタ23に接続された入力トランジス
タ21には、基準電流I1と同じ大きさの参照電流I2
流れる。
【0064】この場合、定電流回路4からは、符号Iで
表される一定電流が供給されているから、基準電流I1
と参照電流I2はI/2の大きさになる。この状態では
各トランジスタ21〜24は所定の動作点に置かれ、第
1、第2の入力端子に印加された差動信号を増幅し、出
力トランジスタ25から出力できるようになる。
【0065】ここで、例えば第1、第2の入力端子
1、T2間の電位差がゼロの状態を基準とし、第1の入
力端子T1に正電圧が印加されたものとすると、その正
電圧は、入力トランジスタ21によって反転して出力さ
れ、出力トランジスタ25に入力されると該出力トラン
ジスタ25によって再度反転され、出力端子Toから出
力される。従って、第1の入力端子T1に入力された電
圧は、同極性で出力される。
【0066】他方、第2の入力端子T2に正電圧が印加
された場合、入力トランジスタ21から同極性の信号が
出力され、その信号が出力トランジスタ25で反転して
出力されるから、出力端子Toからは、逆極性の信号が
出力される。従って、第2の入力端子T2に入力された
電圧は逆極性で出力される。
【0067】以上より、図4(a)のオペアンプ1の極性
は、第1の入力端子T1が非反転入力端子となり、第2
の入力端子T2が反転入力端子となる(その極性は、図2
(a)に示したオペアンプ1の極性と同一である)。
【0068】ところで、オペアンプ1が図2(a)に示し
たような負帰還動作を行っている場合、オペアンプ1が
理想的であれば、第1、第2の入力端子T1、T2間の電
位を等しくするように動作するが、理想的でない場合に
は、第1、第2の入力端子T 1、T2間に誤差電圧が発生
する。
【0069】例えば、第1の入力端子T1側の入力トラ
ンジスタ21が、第2の入力端子T2側の入力トランジ
スタ22よりも駆動能力が劣っている場合、差動入力信
号がゼロである場合(第1、第2の入力端子T1、T2
電位が等しい場合)でも、駆動能力が大きい方の入力ト
ランジスタ22に大きめの電流が流れる。
【0070】その大きめの電流はダイオード接続の負荷
トランジスタ24に流れ、基準電流I1となるが、定電
流回路4が供給する定電流Iの大きさは変わらないた
め、非ダイオード接続の負荷トランジスタ23に流れる
電流を減少させるために、その負荷トランジスタ23の
ドレイン端子の電圧は低下する。そして、その低下した
電圧は出力トランジスタ25に入力されるので、出力端
子T0の電圧は上昇する。
【0071】このように、第1の入力端子T1側の入力
トランジスタ21の電流駆動能力が劣っている場合、オ
ペアンプ1全体としては正電圧が出力されることになる
から、理想オペアンプ50の非反転入力に正電圧が印加
されているのと同じ状態である。従って、この場合のオ
ペアンプ1は、図2(a)に示すように、理想オペアンプ
50の非反転入力に正電圧を供給する等価電源60を付
加して表される。
【0072】この等価電源60の負電圧側は、オペアン
プ1の第1の入力端子T1に接続されているから、アナ
ログ信号Va1が第1の入力端子T1に入力された場合、
理想オペアンプ50の非反転入力には、アナログ信号V
a1にオフセット電圧Vofが重畳された電圧(Va1+Vof)
が印加される。
【0073】図1(b)の時刻t3〜t4の間はオフセット
電圧Vofの影響が示されており、出力端子To及びコン
デンサ9は、その電圧(Va1+Vof)で安定している。
【0074】次に、第2の極性の状態を説明すると、第
2の極性はホールド動作を行うときに用いられるもので
あり、オペアンプ1の外部では、サンプリングスイッチ
31がオフ状態、第1の帰還スイッチ32がオン状態、
第2の帰還スイッチ33がオフ状態になっている。
【0075】このとき、オペアンプ1の各スイッチ41
〜44は、図3(b)の符号tbで示す組合せに従ってお
り、第1、第3の短絡スイッチ41、43がオン状態、
第2、第4の短絡スイッチ42、44がオフ状態になっ
ている。
【0076】この第2の極性では、オペアンプ1内部の
接続状態は、図4(b)の回路図で表される。図4(b)を
参照すると、第1の極性状態とは逆に、第1の入力端子
1側の負荷トランジスタ23がダイオード接続、第2
の入力端子T2側の負荷トランジスタ24が非ダイオー
ド接続になっており、第1の入力端子T1側の入力トラ
ンジスタ21及び負荷トランジスタ23に基準電流I1
が流れ、第2の入力端子T2側の入力トランジスタ22
及び負荷トランジスタ24に参照電流I2が流れる。
【0077】そして、非ダイオード接続になった負荷ト
ランジスタ24のドレイン端子が、出力トランジスタ2
5のゲート端子に接続されているから、第1の入力端子
1に上記と同様に正電圧が印加されたものとすると、
非ダイオード接続の負荷トランジスタ24側から同極性
の信号が出力され、出力トランジスタ25に入力される
と反転され、逆極性となって出力される。従って、第1
の入力端子T1に入力された信号は逆極性で出力され
る。
【0078】他方、第2の入力端子T2に正電圧が印加
された場合、入力トランジスタ22から逆極性の信号が
出力され、出力トランジスタ25に入力されると反転さ
れ、出力端子Toからは同極性の信号が出力される。従
って、第2の入力端子T2に入力された信号は同極性で
出力される。
【0079】以上のことから、図4(b)のオペアンプ1
全体としては、第1の入力端子T1が反転入力端子、第
2の入力端子T2が非反転入力端子となる(その極性は、
図2(b)に示したオペアンプ1の極性と同一である)。
【0080】このように、短絡スイッチ41〜44のオ
ン/オフ状態を切換えると一対の入力トランジスタ2
1、22の極性が切換えられ、その結果、オペアンプ1
の極性を交換できるようになっている。
【0081】但し、極性を交換した後も、第1、第2の
入力端子T1、T2には同一の入力トランジスタ21、2
2が接続されており、従って、入力トランジスタ21の
電流駆動能力が小さい場合、極性を切り替えても、第1
の入力端子T1に接続された入力トランジスタ21の電
流駆動能力は低いままである。
【0082】図4(b)の回路状態にあるときに、第1の
入力端子T1側の入力トランジスタ21の駆動能力が低
いと、基準電流I1が少な目になるが、供給される定電
流Iの大きさには変化がないから、参照電流I2を多め
に流すために、非ダイオード接続の負荷トランジスタ2
4のドレイン端子の電位が上昇し、それが信号となって
出力トランジスタ25に入力されると反転して出力さ
れ、出力端子T0の電位は低下する。
【0083】このように、オペアンプ1が第2の極性の
状態にある場合では、入力トランジスタ21の駆動能力
が低いことは、オペアンプ1全体としては、負電圧が出
力される結果になるから、理想オペアンプ50の反転入
力に正電圧が印加されたのと同じことになる。従って、
この場合のオペアンプ1は、図2(b)のように、理想オ
ペアンプ50の反転入力に正電圧を供給する等価電源6
0を付加して表すことができる。
【0084】この場合、等価電源60の負電圧側は反転
入力端子(第1の入力端子T1)に接続されているから、
出力端子Toの電圧は、理想オペアンプ50の反転入力
の電圧よりもVofだけ低くなる。
【0085】オペアンプ1は、理想オペアンプ50の反
転入力と非反転入力の電圧を等しくするように動作する
から、コンデンサ9の電圧が(Va1+Vof)の場合、理想
オペアンプ50の非反転入力の電圧は(Va1+Vof)にな
り、結局、出力端子Toからは、その電圧(Va1+Vof)
からオフセット電圧Vofを減じた大きさの電圧Va1が出
力される。その電圧は、アナログ信号Va1と等しい電圧
である。
【0086】このように、本発明のオペアンプ1では、
その極性が交換されても、等価電源60の接続状態に変
化はなく、その結果、極性切換前後の出力電圧を演算す
ることで、オフセット電圧Vofを消去できるようになっ
ている。
【0087】なお、図3(a)に示す回路について、動作
確認を行った。図5はSPICEシミュレータを用いた
動作シミュレーションの結果を示すグラフであって、横
軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
【0088】図5において、曲線(A)はアナログ信号V
a1の波形を示し、曲線(B)は、本実施形態のサンプルア
ンドホールド回路10から出力される電圧波形を示す。
さらに、曲線(C)は従来のサンプルアンドホールド回路
から出力される電圧波形を示している。また、図5にお
いて時刻が20μsまではアナログ信号Va1をサンプリ
ングする期間であって、時刻が20μs以降でホールド
するものとする。
【0089】図5の曲線(C)より、従来のサンプルアン
ドホールド回路では、曲線(A)に示す一定(5.0V)の
アナログ電圧が入力されると、この入力電圧の5.0V
にオフセット電圧が重畳された5+50mVの電圧が現
れている。
【0090】本実施形態のサンプルアンドホールド回路
10では、サンプリング中には曲線(B)に示すように、
オフセット電圧分(約50mV)だけ高い電圧が出力され
ているものの、その後時刻が20μs〜20.5μsの
間で振動した後、安定し、入力電圧の5.0Vとほとん
ど差がない電圧が出力されている(実際には、オペアン
プ1中の図示しない回路に起因するオフセット電圧の影
響があり、5.0Vに、40μV程度の誤差電圧が重畳
されている。この程度の誤差は無視できる程度であ
る)。
【0091】上記のサンプルアンドホールド回路10は
高集積化が可能であって、ICチップに搭載することが
できる。この場合、コンデンサ9を含むサンプルアンド
ホールド回路10全体をICチップに搭載することも可
能であるし、また、外付け用の端子を設けて、この端子
にコンデンサ9を外付けできるようにしてもよい。
【0092】また、第1〜第4の短絡スイッチ41〜4
4を用いてオペアンプ1の反転入力、非反転入力を切り
替えているが、本発明はこれに限らず、別の回路を用い
ても反転入力、非反転入力を切り替えることが可能であ
ればよい。
【0093】上記サンプリングスイッチ31、帰還スイ
ッチ32、33、短絡スイッチ41〜44は、それぞ
れ、nチャネルMOSトランジスタ、pチャネルMOS
トランジスタ、又はnチャネルMOSトランジスタとp
チャネルMOSトランジスタとを並列接続したトランス
ミッションゲートで構成してよい。
【0094】また、入力トランジスタ21、22をnチ
ャネルMOSトランジスタとしてもよい。更には、入力
トランジスタ21、22と負荷トランジスタ23、24
の極性及び接続関係を逆にしてもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明のオペアンプでは、入力端子と内
部トランジスタとの間の接続関係を変えることなく、入
力端子の極性を交換できるので、両方の極性のときの出
力電圧を演算することで、オフセット電圧の影響を消去
できるようになっている。
【0096】また、本発明のオペアンプをサンプルアン
ドホールド回路に適用すると、サンプル動作時にオペア
ンプでコンデンサを充放電できるので、サンプリングす
るためのアナログ電圧を出力するアナログ信号出力回路
の駆動能力が低くとも、高速にサンプリングすることが
でき、また、サンプリングされたアナログ電圧を精度良
くホールドすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の実施形態のオペアンプをサンプ
ルホールド構成にした図 (b):そのタイミングチャート
【図2】(a):サンプル動作を説明するための図 (b):ホールド動作を説明するための図
【図3】(a):本発明のオペアンプの回路図 (b):その内部の短絡スイッチの状態図
【図4】(a):そのオペアンプが第1の極性になったと
きの等価回路図 (b):第2の極性になったときの等価回路図
【図5】本発明のサンプルアンドホールド回路の動作シ
ミュレーション結果
【図6】従来のサンプルアンドホールド回路を説明する
ための図 (a):ブロック図 (b):タイミングチャート (c):誤差成分について説明する図
【符号の説明】
1…オペアンプ 2…差動増幅回路 3…電流
増幅回路 9…コンデンサ 10…サンプルアン
ドホールド回路 21、22…一対の入力トランジス
タ 23、24…一対の負荷トランジスタ I1…基準電流 I2…参照電流 T1、T2…入力端

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御端子が第1及び第2の入力端子にそれ
    ぞれ接続されている第1及び第2の入力トランジスタ
    と、 上記第1及び第2の入力トランジスタに電流を供給する
    電流源と、 を有し、第1の動作モードにおいては上記第1の入力端
    子が反転入力端子、上記第2の入力端子が非反転入力端
    子としてそれぞれ機能し、第2の動作モードにおいては
    上記第1の入力端子が非反転入力端子、上記第2の入力
    端子が反転入力端子としてそれぞれ機能するオペアン
    プ。
  2. 【請求項2】第1の電源と第2の電源との間に直列に接
    続されている第1の入力トランジスタ及び第1の負荷ト
    ランジスタと、 第1の電源と第2の電源との間に直列に接続されている
    第2の入力トランジスタ及び第2の負荷トランジスタ
    と、 上記第1及び第2の入力トランジスタの制御端子にそれ
    ぞれ接続されている第1及び第2の入力端子と、 上記第1の入力トランジスタと上記第1の負荷トランジ
    スタとの接続点と上記第1の負荷トランジスタの制御端
    子と上記第2の負荷トランジスタの制御端子との接続点
    との間に接続されている第1のスイッチ手段と、 上記第2の入力トランジスタと上記第2の負荷トランジ
    スタとの接続点と上記第1の負荷トランジスタの制御端
    子と上記第2の負荷トランジスタの制御端子との接続点
    との間に接続されている第2のスイッチ手段と、 を有し、第1の動作モードにおいては上記第1のスイッ
    チ手段が導通状態、上記第2のスイッチ手段が非導通状
    態となり、第2の動作モードにおいては上記第1のスイ
    ッチ手段が非導通状態、上記第2のスイッチ手段が導通
    状態となるオペアンプ。
  3. 【請求項3】第1の電源と第2の電源との間に接続され
    ている出力トランジスタと、 上記第1の入力トランジスタと上記第1の負荷トランジ
    スタとの接続点と上記出力トランジスタの制御端子との
    間に接続されている第3のスイッチ手段と、 上記第2の入力トランジスタと上記第2の負荷トランジ
    スタとの接続点と上記出力トランジスタの制御端子との
    間に接続されている第4のスイッチ手段と、 を有し、第1の動作モードにおいては上記第1及び第4
    のスイッチ手段が導通状態、上記第2及び第3のスイッ
    チ手段が非導通状態となり、第2の動作モードにおいて
    は上記第1及び第4のスイッチ手段が非導通状態、上記
    第2及び第3のスイッチ手段が導通状態となる請求項2
    に記載のオペアンプ。
  4. 【請求項4】上記各スイッチ手段がMOSトランジスタ
    で構成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    記載のオペアンプ。
  5. 【請求項5】第1及び第2の入力端子、並びに出力端子
    を備えるオペアンプと、 アナログ信号入力端子と上記第1の入力端子との間に接
    続されているサンプリングスイッチ手段と、 上記出力端子と上記第1の入力端子との間に接続されて
    いる第1の帰還スイッチ手段と、 上記出力端子と上記第2の入力端子との間に接続されて
    いる第2の帰還スイッチ手段と、 上記第2の入力端子と接地との間に接続されているコン
    デンサと、 を有し、上記サンプリングスイッチ手段及び上記第2の
    帰還スイッチ手段が導通状態、上記第1の帰還スイッチ
    手段が非導通状態のときに上記アナログ信号入力端子に
    入力するアナログ信号に応じた電圧値を上記コンデンサ
    に蓄積し、上記サンプリングスイッチ手段及び上記第2
    の帰還スイッチ手段が非導通状態、上記第1の帰還スイ
    ッチ手段が導通状態のときに上記コンデンサに蓄積した
    上記アナログ信号に応じた電圧値を出力するサンプルア
    ンドホールド回路。
  6. 【請求項6】上記オペアンプが請求項1乃至請求項4の
    いずれか1項記載のオペアンプである請求項5に記載の
    サンプルアンドホールド回路。
  7. 【請求項7】上記サンプリングスイッチ手段、並びに上
    記第1及び第2の帰還スイッチ手段がMOSトランジス
    タにより構成されている請求項5又は請求項6のいずれ
    か1項記載のサンプルアンドホールド回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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