JP2000194323A - アナログバッファ回路及び液晶表示装置 - Google Patents

アナログバッファ回路及び液晶表示装置

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JP2000194323A
JP2000194323A JP10369333A JP36933398A JP2000194323A JP 2000194323 A JP2000194323 A JP 2000194323A JP 10369333 A JP10369333 A JP 10369333A JP 36933398 A JP36933398 A JP 36933398A JP 2000194323 A JP2000194323 A JP 2000194323A
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voltage
transistor
capacitor
analog buffer
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山本  彰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜トランジスタの閾値電圧のばらつきを補正
し、データバスの容量を高速に充電可能なアナログバッ
ファ回路及び液晶表示装置を提供する。 【解決手段】入力電圧をサンプルホールドし、出力する
アナログバッファ回路において、入力電圧が供給される
入力端子と、出力電圧が出力される出力端子と、ソース
が第1の電源に接続された第1のトランジスタと、該第
1のトランジスタのゲートに一端が接続された第1のコ
ンデンサとを有し、サンプリング期間に、入力端子を第
1のコンデンサの他端に接続し、第1のトランジスタの
ドレインを第1のコンデンサの一端に接続して、第1の
コンデンサを入力電圧に応じて充電し、ホールド期間
に、第1のコンデンサが充電電圧を保持し、出力期間
に、出力端子を第1のコンデンサの一端に帰還しなが
ら、第1のトランジスタを経由して出力端子を充電又は
放電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
その駆動回路に関し、特に薄膜トランジスタ(TFT)
を用いてガラス基板上に画素と一体形成されたアナログ
バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の液晶表示装置の構成図
である。図14では簡単化のためデータバス30とゲー
トバス31の本数を省略しているが、大型の液晶表示装
置では約3000本のデータバス30と約800本のゲ
ートバス31がマトリクス状に配線されている。また、
各データバス30と各ゲートバス31の交差部にはスイ
ッチ素子32を介して1画素に相当する液晶セル33と
蓄積容量34が形成され、映像信号SINが供給される
表示信号線25と各データバス30との間にはアナログ
バッファ回路26が設けられている。
【0003】アナログバッファ回路26は、データ・シ
フトレジスタ35から供給される走査信号に応答して、
映像信号SINをデータバス30に左から右に順に書き
込む。ゲート・シフトレジスタ36は、ゲートバス31
に走査信号を上から下に順に供給してスイッチ素子32
を導通し、データバス30に書き込まれた映像信号SI
Nを1水平走査毎に液晶セル33に供給する。このよう
にデータ・シフトレジスタ35の1走査毎にゲート・シ
フトレジスタ36を1段ずつ走査することにより、すべ
ての液晶セル33に映像信号SINを供給することがで
きる。
【0004】このように大型の液晶表示装置では1水平
走査期間に約3000本のデータバス30に映像信号S
INを供給するため、データバス1本あたりの走査時間
が短かくなる。従って、アナログバッファ回路26は約
50pF程度の容量があるデータバス30を直接駆動す
ることができない。このため、アナログバッファ回路2
6は内部にサンプリング回路を設け、短い走査期間内に
映像信号SINをサンプリングして保持し、その保持し
た映像信号SINをデータバス30の容量を十分に充電
できる時間をかけてデータバス30に供給する。
【0005】ガラス基板上に駆動回路を一体形成した液
晶表示装置において、アナログバッファ回路26は、液
晶パネルと同一基板上に薄膜トランジスタにより構成さ
れる。しかし、薄膜トランジスタは閾値電圧のバラツキ
が大きく、薄膜トランジスタを用いたサンプリング回路
の出力にオフセットが生じる欠点がある。そこで、入力
された映像信号SINをオフセットなく出力するため
に、例えば特開平9−230828号公報では薄膜トラ
ンジスタの閾値電圧のバラツキをキャンセルするアナロ
グバッファ回路26が開示されている。
【0006】図15は、特開平9−230828号公報
で開示された従来のアナログバッファ回路26の概略の
回路図である。このアナログバッファ回路26は、ソー
スフォロワ8aのゲート端子に一端が接地されたコンデ
ンサ9aが接続され、ゲート端子とドレイン端子の間に
スイッチ素子6aが設けられる。また、ソースフォロワ
8aのドレイン端子と電源VDDの間にスイッチ素子7
aが設けられ、ゲート端子と電源VDDの間にスイッチ
素子5aが設けられる。また、ソースフォロワ8aのソ
ース端子はノードN1に接続される。
【0007】同様にソースフォロワ8bのゲート端子は
一端が接地されたコンデンサ9bが接続され、ゲート端
子とドレイン端子の間にスイッチ素子6bが設けられ
る。また、ソースフォロワ8bのドレイン端子と接地電
源GNDとの間にスイッチ素子7bが設けられ、ゲート
端子と接地GNDとの間にスイッチ素子5bが設けられ
る。また、ソースフォロワ8bのソース端子はノードN
1に接続される。
【0008】更に、ノードN1と表示信号線25との間
にはスイッチ素子3が設けられ、ノードN1とデータバ
ス30の間にはスイッチ素子10が設けられる。そし
て、スイッチ素子5bにリセット信号ΦRが供給され、
スイッチ素子5aに反転リセット信号ΦR/が供給され
る。また、スイッチ素子6bに制御信号Φ1が供給さ
れ、スイッチ素子6aに反転制御信号Φ1/が供給され
る。更に、スイッチ素子7bに制御信号Φ2が供給さ
れ、スイッチ素子7aに反転制御信号Φ2/が供給され
る。
【0009】このようにアナログバッファ回路26は上
下対称の回路であり、データバス30に対して、上側の
ソースフォロワ8aは正極性の充電能力があり、下側の
ソースフォロワ8bは負極性の充電能力がある。
【0010】図16は、従来のアナログバッファ回路2
6の動作説明図であり、図16(a)はコンデンサ9
a、9bのリセット状態を示す。スイッチ素子5a、5
bはそれぞれリセット信号ΦR/、ΦRが供給されて導
通し、コンデンサ9aは電源VDDにより充電され、コ
ンデンサ9bは接地されて電荷がゼロになる。
【0011】図16(b)は、表示信号線25から入力
される映像信号電圧VINをサンプリングする状態を示
す。スイッチ素子3、6bは制御信号Φ1が供給されて
導通し、スイッチ素子6aは反転制御信号Φ1/が供給
されて導通する。また、ソースフォロワ8a、8bは入
力される映像信号電圧VINのレベルに応じて、ゲート
・ソース間に閾値電圧以上が印加されて導通する。
【0012】従って、図16(a)の状態で電圧源VD
Dにより充電されていたコンデンサ9aは、電圧VIN
が低い場合に矢印60の経路で放電し、電荷がゼロであ
ったコンデンサ9bは、電圧VINが高い場合に矢印6
1の経路で充電される。そして、コンデンサ9aの放電
はコンデンサ9aの電圧が(VIN+Vthn)になっ
た時点で終了し、コンデンサ9bの充電はコンデンサ9
bの電圧が(VIN−Vthp)になった時点で終了す
る。なお、Vthnはソースフォロワ8aの閾値電圧で
あり、Vthpはソースフォロワ8bの閾値電圧であ
る。
【0013】図16(c)は、サンプリング保持した電
圧でデータバス30を充電する状態を示す。スイッチ素
子10、7bは制御信号Φ2が供給されて導通し、スイ
ッチ素子7aは反転制御信号Φ2/が供給されて導通す
る。従って、ノードN1及びデータバス30の電圧は、
コンデンサ9aの充電電圧からソースフォロワ8aの閾
値電圧Vthnを引いた値、又はコンデンサ9bの充電
電圧にソースフォロワ8bの閾値電圧Vthnを加えた
値になり、信号電圧VINと等しくなる。
【0014】この時、データバス30の電位が信号電圧
VINより低ければソースフォロワ8aが導通してデー
タバス30の電位を上げ、データバス30の電位が信号
電圧VINより高ければソースフォロワ8bが導通して
データバス30の電位を下げる。これにより、データバ
ス30にはソースフォロワ8a、8bの閾値電圧の影響
を受けない信号電圧VINが出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のア
ナログバッファ回路26は、コンデンサ9a、9bにサ
ンプリングした電圧(VIN+Vthn)、(VIN−
Vthp)を、ソースフォロワ回路8a、8bの閾値電
圧Vthn、Vthpをキャンセルして出力する。しか
しながら、ソースフォロワ回路8a、8bは電圧増幅度
が1以下であるため、データバス30の容量は徐々に充
電され、出力電圧が信号電圧VINに近づくと出力抵抗
が非常に大きくなり、なかなか信号電圧VINに到達し
ない。
【0016】そこで、本発明は、薄膜トランジスタの閾
値電圧のばらつきを補正し、データバスの容量を高速に
充電可能なアナログバッファ回路及び液晶表示装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、入力電圧
をサンプルホールドし、出力するアナログバッファ回路
において、前記入力電圧が供給される入力端子と、出力
電圧が出力される出力端子と、ソースが第1の電源に接
続された第1のトランジスタと、該第1のトランジスタ
のゲートに一端が接続された第1のコンデンサとを有
し、サンプリング期間に、前記入力端子を前記第1のコ
ンデンサの他端に接続し、前記第1のトランジスタのド
レインを前記第1のコンデンサの一端に接続して、前記
第1のコンデンサを前記入力電圧に応じて充電し、前記
第1のコンデンサに前記入力電圧と前記第1のトランジ
スタの閾値電圧の差の電圧と前記第1の電源の電圧との
差を記憶することを特徴とするアナログバッファ回路を
提供することにより達成される。
【0018】本発明によれば、第1のコンデンサに入力
電圧と第1のトランジスタの閾値電圧の差の電圧と第1
の電源の電圧との差を記憶するので、出力時に第1のト
ランジスタを利用して、閾値をキャンセルすることがで
きる入力電圧をホールドすることができる。
【0019】また、上記の目的は、入力電圧をサンプル
ホールドし、出力するアナログバッファ回路において、
前記入力電圧が供給される入力端子と、出力電圧が出力
される出力端子と、ソースが第1の電源に接続された第
1のトランジスタと、該第1のトランジスタのゲートに
一端が接続された第1のコンデンサとを有し、サンプリ
ング期間に、前記入力端子を前記第1のコンデンサの他
端に接続し、前記第1のトランジスタのドレインを前記
第1のコンデンサの一端に接続して、前記第1のコンデ
ンサを前記入力電圧に応じて充電し、ホールド期間に、
前記第1のコンデンサが充電電圧を保持し、出力期間
に、前記出力端子を前記第1のコンデンサの一端に帰還
しながら、前記第1のトランジスタを経由して前記出力
端子を充電又は放電することを特徴とするアナログバッ
ファ回路を提供することにより達成される。
【0020】本発明によれば、トランジスタの閾値電圧
の影響を受けずに入力電圧を出力し、データバス容量を
高速に充電でき、しかも出力トランジスタのサイズを小
さくすることができる。また、本発明のアナログバッフ
ァ回路を液晶表示装置に使用することにより、大きな表
示領域を持つ液晶表示パネルの大容量のデータバスを高
速に精度良く充電することができる。
【0021】また、本発明のアナログバッファ回路は、
更に、前記第1のトランジスタと前記出力端子との間に
バッファ回路を有し、該バッファ回路を介して前記出力
端子を充電又は放電することを特徴とする。
【0022】本発明によれば、出力トランジスタは大容
量のデータバス容量を直接充電する必要はなく、バッフ
ァ回路の小さな入力容量だけを充電すればよい。このた
め出力トランジスタのサイズを小さくしてゲート・ドレ
イン端子間容量Cgdを小さくし、ゲート・ドレイン端
子間容量Cgdがコンデンサの保持電圧に与える影響を
小さくすることができる。
【0023】また、本発明のアナログバッファ回路にお
ける前記バッファ回路は、前記第1の電源電圧より小さ
い第3の電源電圧により駆動されることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、データバス容量を充電す
るために最も電力を消費するバッファ回路の駆動電圧
を、データバスの駆動に必要な最小限の電圧に下げるこ
とができ、アナログバッファ回路の消費電力を低下させ
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図面に従って説明する。しかしながら、かかる実
施の形態例が本発明の技術的範囲を限定するものではな
い。
【0026】図1は、本発明の実施の形態のアナログバ
ッファ回路の原理説明図である。図1により入力電圧を
トランジスタの閾値電圧の影響を受けずにデータバスに
出力するアナログバッファ回路の原理について説明す
る。図1(a)は、アナログバッファ回路内のサンプリ
ングコンデンサC1、C2の初期化状態を示す。初期化
状態では、直列に接続されたサンプリングコンデンサC
1、C2はそれぞれ短絡され、電荷を放電して端子間電
圧をゼロボルトにする。
【0027】次に、入力電圧VINをサンプリングコン
デンサC1、C2にサンプリングする。図1(b)は、
入力電圧VINのサンプリング時の状態を示す。サンプ
リング時には、コンデンサC1、C2の接続点N10に
入力端子20が接続され、p型トランジスタT7のゲー
ト端子がドレイン端子に接続され、更にn型トランジス
タT10のゲート端子がドレイン端子に接続される。
【0028】なお、p型トランジスタT7のソース端子
は電源VDDに接続されており、ゲート端子はコンデン
サC1の他端に接続されている。また、n型トランジス
タT10のソース端子は接地電源に接続されており、ゲ
ート端子はコンデンサC2の他端に接続されている。
【0029】このときコンデンサC1は、電源電圧VD
Dと入力電圧VINの差から、更にp型トランジスタT
7の閾値電圧Vthpを引いた電圧(VDD−VIN−
Vthp)になるまで充電される。また、コンデンサC
2も、接地電圧と入力電圧VINの差からn型トランジ
スタT10の閾値電圧Vthnを引いた電圧(VIN−
Vthn)になるまで充電される。コンデンサC1、C
2の充電が完了するとトランジスタT7、T10に流れ
る電流はゼロになる。この状態を定常状態とする。な
お、定常状態では、コンデンサC1は電圧(VDD−V
IN−Vthp)を記憶し、コンデンサC2は電圧(V
IN−Vthn)を記憶している。
【0030】次に、図1(c)のようにコンデンサC
1、C2の接続点N10を入力端子20から切り離し、
トランジスタT7及びT10のドレイン端子をノードN
11及びノードN10に接続すると共に、ノードN11
を出力端子21及びデータバス22に接続する。ここ
で、もし出力電圧VOUTが入力電圧VINと等しけれ
ばトランジスタT7及びT10のゲート電位は定常状態
と変わらず出力電圧VOUTは変動しない。
【0031】一方、出力電圧VOUTが入力電圧VIN
より高電位なら、トランジスタT10のゲート電位がコ
ンデンサC2の容量カップリングにより上昇し、トラン
ジスタT10に電流が流れて出力電圧VOUTを下げ
る。そして、出力電圧VOUTがトランジスタT10の
閾値電圧VthnにコンデンサC2の充電電圧(VIN
−Vthn)を加えた電圧VINになると、トランジス
タT10はオフし、出力電圧VOUTの引き下げは停止
する。逆に出力電圧VOUTが入力電圧VINより低電
位なら、トランジスタT7のゲート電位がコンデンサC
1の容量カップリングにより下降し、トランジスタT7
に電流が流れて出力電圧VOUTを上げる。この場合
は、出力電圧VOUTが電源電圧VDDからトランジス
タT7の閾値電圧Vthpを引いた電圧(VDD−Vt
hp)よりコンデンサC1の充電電圧(VDD−VIN
−Vthp)だけ低い電圧VINになると、トレンジス
タT7はオフし、出力電圧VOUTの引き下げは停止す
る。これにより、最終的に出力電圧VOUT=入力電圧
VINとなり、出力電圧VOUTにトランジスタT7、
T10のしきい値電圧Vthp、Vthnの影響は現れ
ない。しかも、トランジスタT7、T10は共にソース
が電源に接続されたいわゆるソース接地型トランジスタ
であり、従来のソースフォロワ型よりも駆動能力が大き
い。
【0032】図1(c)はトランジスタT7、T10及
びコンデンサC1、C2からなる反転増幅器の出力N1
1を入力N10に帰還した構成になっており、負帰還増
幅器を形成している。薄膜トランジスタT7、T10に
よる反転増幅器は約100倍の増幅度があるため、負帰
還増幅器の出力抵抗は薄膜トランジスタT7、T10の
出力抵抗の約1/100になる。従って、負帰還増幅器
は、データバス22に大きな電流を出力することがで
き、データバス容量Cdを高速に充電することができ
る。このことは、従来のアナログバッファ回路と同一の
出力電流を流すのであれば、薄膜トランジスタT7、T
10のサイズを約1/100にできることを意味する。
【0033】出力電圧VOUTでデータバス容量Cdを
充電する場合に、図1(d)のようにトランジスタT
7、T10のドレイン端子を出力バッファ回路23の入
力に接続し、出力バッファ回路23の出力をコンデンサ
C1、C2の接続点N10に帰還することも可能であ
る。
【0034】この場合、トランジスタT7、T10は、
数10pF程度の大きなデータバス容量Cdを直接充電
する必要はなく、0.1pF程度の出力バッファ回路2
3の入力容量を充電すればよく、トランジスタT7、T
10のサイズを更に小さくすることが可能になる。
【0035】このように本発明の実施の形態のアナログ
バッファ回路によれば、トランジスタの閾値電圧の影響
を受けずに入力電圧を出力し、データバス容量を高速に
充電できる。しかも、図1(d)の構成にすると、出力
トランジスタのサイズを小さくすることができる。ま
た、本実施の形態のアナログバッファ回路を液晶表示装
置に使用することで、大きな表示領域を持つ液晶表示パ
ネルの大容量のデータバスを高速に精度良く充電するこ
とができる。
【0036】図2は、本発明の第1の実施の形態のアナ
ログバッファ回路26の回路図であり、図3は、本発明
の第1の実施の形態の駆動回路一体型の液晶表示装置の
構成図である。また、本実施の形態のアナログバッファ
回路26の制御タイミングを図4に示し、その動作説明
図を図5、図6、図7に示す。
【0037】図2に示すように、本実施の形態のアナロ
グバッファ回路26では、トランジスタT7のソース端
子を電源VDDに接続し、ドレイン端子とゲート端子の
間にスイッチ素子T5を設け、ゲート端子にコンデンサ
C1の一端を接続する。また、トランジスタT7のゲー
ト端子と基準電圧源Vrefの間にスイッチ素子T3を
設け、ドレイン端子とノードN11の間にスイッチ端子
T8を設け、コンデンサC1の他端をノードN10に接
続する。
【0038】同様に、トランジスタT10のソース端子
を接地電源に接続し、ドレイン端子とゲート端子の間に
スイッチ素子T6を設け、ゲート端子にコンデンサC2
の一端を接続する。また、トランジスタT10のゲート
端子と基準電圧源Vrefの間にスイッチ素子T4を設
け、ドレイン端子とノードN11の間にスイッチ端子T
9を設け、コンデンサC2の他端をノードN10に接続
する。
【0039】そして、ノードN10とノードN11を接
続すると共に、ノードN10と基準電圧源Vrefの間
にスイッチ素子T2を設け、入力端子20とノードN1
0の間にスイッチ端子T1を設ける。また、ノードN1
1をスイッチ素子T11を介して出力端子21に接続す
る。
【0040】図3は、本発明の第1の実施の形態の液晶
表示装置の構成図である。本実施の形態の液晶表示装置
は、約3000本のデータバス30と約800本のゲー
トバス31がマトリクス状に配線され、各データバス3
0と各ゲートバス31の交差部にはスイッチ素子32を
介して1画素に相当する液晶セル33と蓄積容量34が
形成される。また、映像信号SINが供給される表示信
号線25と各データバス30との間には図2に示した第
1の実施の形態のアナログバッファ回路26が設けられ
る。
【0041】アナログバッファ回路26は、データ・シ
フトレジスタ35から供給される走査信号に応答して、
映像信号SINをデータバス30に左から右に順に書き
込む。ゲート・シフトレジスタ36は、ゲートバス31
に走査信号を上から下に順に供給し、データバス30に
書き込まれた映像信号SINを1水平走査毎に液晶セル
33に供給する。このようにデータ・シフトレジスタ3
5の1走査毎にゲート・シフトレジスタ36を1段ずつ
走査することにより、すべての液晶セル33に映像信号
SINを供給することができる。
【0042】本実施の形態のアナログバッファ回路26
は、以下に説明するように、データバス30を高速に充
電可能であり、薄膜トランジスタの閾値電圧の補正を十
分に行うことができ、かつ出力トランジスタのサイズを
小さくすることができる。
【0043】図4のタイミング図及び図5乃至図7の動
作説明図により本実施の形態のアナログバッファ回路2
6の動作について説明する。図4(1)は、表示信号線
25から入力される映像信号SINを示す。ここで時間
t0から時間t5までが1水平走査期間に相当する。映
像信号SINは、電圧振幅が10Vであり、液晶の劣化
を防止するために、1水平走査期間毎に正極性と負極性
に交互に反転される。
【0044】図4(2)は、水平同期信号HSYNCを
示す。水平同期信号HSYNCがHレベルの期間(t0
〜t2)は、1水平走査期間の開始点を示すと共に、1
つ前の水平走査期間からの戻り期間である水平帰線期間
に相当する。本実施の形態のアナログバッファ回路26
は、この水平帰線期間にサンプリングコンデンサC1、
C2の初期化動作を行う。
【0045】図4(3)に示すリセット信号ΦRがHレ
ベルの期間(t1〜t2)が初期化期間に相当する。初
期化期間には、図5に示すように、リセット信号ΦRに
よりスイッチ素子T2、T4が導通し、反転リセット信
号ΦR/によりスイッチ素子T3が導通する。これによ
りコンデンサC1、C2は、基準電圧源Vrefを介し
てそれぞれ短絡され、矢印41、42の電流が流れて充
電されていた電荷を放電する。なお、コンデンサC1、
C2の放電方法としては、図1(a)で示したようにコ
ンデンサC1、C2のそれぞれの端子間を直接短絡して
もよい。
【0046】次に、映像信号SINをそれぞれのアナロ
グバッファ回路26のコンデンサC1、C2にサンプリ
ングする。図4(4)はn番目のデータバス30に映像
信号SINを書き込むためのサンプリング用の制御信号
Φ1を示す。即ち、データ・シフトレジスタ35から供
給される制御信号Φ1がHレベルの期間(t3〜t4)
に、映像信号SINの電圧VINをコンデンサC1、C
2にサンプリングし、矢印40に示すように時間t5以
降にデータバス30に出力する。
【0047】図6は、サンプリング期間(t3〜t4)
の説明図である。この期間は、制御信号Φ1によりスイ
ッチ素子T1、T6が導通し、反転制御信号Φ1/によ
りスイッチ素子T5が導通する。入力電圧VINのレベ
ルに応じて、トランジスタT7のゲート端子がコンデン
サC1の容量カップリングにより引き下げられ、またト
ランジスタT10のゲート端子がコンデンサC2の容量
カップリングにより引き上げられ、トランジスタT7、
T10は導通し、コンデンサC1、C2には矢印43、
44で示す電流が流れ充電される。そして、図1で説明
した通り、コンデンサC1は電圧(VDD−VIN−V
thp)になるまで充電され、トランジスタT7のゲー
ト電位は(VDD−Vthp)になる。同様に、コンデ
ンサC2は電圧(VIN−Vthn)になるまで充電さ
れ、トランジスタT10のゲート電位はVthnにな
る。
【0048】時間t4を経過するとコンデンサC1、C
2の充電は完了し、トランジスタT7、T10に電流が
流れなくなり、定常状態になる。なお、図4(7)、
(8)に示すトランジスタT7とT10のドレイン端子
電圧は、サンプリング期間(t3〜t4)にゲート端子
と接続されるため、大きく変化して、それぞれVDD−
Vthp、Vthnになる。
【0049】次に、コンデンサC1、C2にサンプリン
グした電圧でデータバス30を充電する。図4(5)に
示す制御信号Φ2がHレベルの期間(t5〜t6)がデ
ータバス充電期間に相当する。データバス充電期間に
は、図7に示すように制御信号Φ2によりスイッチ素子
T9、T11が導通し、反転制御信号Φ2/によりスイ
ッチ素子T8が導通する。
【0050】前述のようにデータバス充電期間には、ト
ランジスタT7、T10、コンデンサC1、C2、スイ
ッチ素子T8、T9、T11により帰還増幅器が構成さ
れる。この場合、データバス30の電圧VOUTが入力
電圧VINと同じならばトランジスタT7、T10のゲ
ートの電位は先の定常状態と同じなので何も起こらな
い。
【0051】データバス30の電圧VOUTが入力電圧
VINよりも低電位なら、トランジスタT7のゲート電
位はコンデンサC1の容量カップリングにより定常状態
よりも下げられる。従って、トランジスタT7からデー
タバス30の電圧VOUTを上昇させる矢印45の方向
に電流が流れる。そして、図1で説明した通り、充電電
流45により出力VOUTが(VDD−Vthp)から
コンデンサC1の充電電圧(VDD−Vthp−VI
N)を引いた電圧VINまで上昇すると、トランジスタ
T7の充電動作が停止する。このときトランジスタT1
0に電流は流れない。
【0052】一方、データバス30の電圧VOUTが入
力電圧VINよりも高電位なら、トランジスタT10の
ゲート電位はコンデンサC2により定常状態より上げら
れる。従って、トランジスタT10にデータバス30の
電圧VOUTを下降させる矢印46の方向に電流が流れ
る。そして、出力電圧VOUTが入力電圧VINまで下
降するとトランジスタT10の放電動作が停止する。こ
のときトランジスタT7に電流は流れない。
【0053】以上によりデータバス30の電圧VOUT
は、トランジスタT7、T10の閾値電圧Vthp、V
thnに影響されず、入力電圧VINと同じになる。こ
のため薄膜トランジスタを用いてアナログバッファ回路
26を画素トランジスタらと一体形成した液晶表示装置
において、データバス30に映像信号SINを精度良く
出力することができる。しかも、充電用のトランジスタ
T7、T10は共にソース接地されているので、充電駆
動能力は、従来例より大きい。
【0054】ところで図3に示した第1の実施の形態の
液晶表示装置においては、図4のタイミング図に示した
ように、データバス充電期間である制御信号Φ2がHレ
ベルの期間(t5〜t6)は、1水平走査期間(t0〜
t5)の約1/5以下の時間しか無い。しかし、液晶表
示パネルのサイズが大きくなるとデータバス容量が増加
するので、データバス容量を十分に充電するために、デ
ータバス充電時間をより長く確保することが望ましい。
【0055】図8は、第2の実施の形態の液晶表示装置
の構成図で、データバス充電時間をより長く確保するた
めに、第1の実施の形態のアナログバッファ回路26を
2個縦続に接続したものである。前段のアナログバッフ
ァ回路26は第1の実施の形態の液晶表示装置と同様に
表示信号線25から映像信号SINが供給され、データ
・シフトレジスタ35から制御信号Φ1(a)が供給さ
れてサンプリング・ホールドされ、その後出力信号VO
UT1を出力する。後段のアナログバッファ回路26は
前段のアナログバッファ回路26と縦続に接続され、デ
ータ・シフトレジスタ35から制御信号Φ1(b)が供
給されて出力信号VOUT1をサンプリング・ホールド
し、その後出力信号VOUT2をデータバス30に出力
する。
【0056】図9は、第2の実施の形態の液晶表示装置
のタイミング図である。前段のアナログバッファ回路2
6の動作タイミングを示す図9(1)〜(6)の映像信
号SIN、水平同期信号HSYNC、リセット信号ΦR
(a)、制御信号Φ1(a)、Φ2(a)、出力信号V
OUT1は、第1の実施の形態の場合と同様である。
【0057】後段のアナログバッファ回路26は、図9
(7)に示すリセット信号ΦR(b)が初期化信号とな
る。リセット信号ΦR(b)は前段のアナログバッファ
回路26の信号出力期間(t13〜t16)の前半の期
間(t13〜t14)にHレベルとなり、サンプリング
コンデンサC1、C2を放電する。
【0058】次に、図9(8)に示す制御信号Φ1
(b)を、前段のアナログバッファ回路26の信号出力
期間(t13〜t16)の後半の期間(t15〜t1
6)にHレベルにする。そして、この期間に前段のアナ
ログバッファ回路26の出力信号VOUT1をサンプリ
ングする。
【0059】そして、図9(9)に示す制御信号Φ2
(b)をHレベルにしてデータバス30を充電するが、
第2の実施の形態では、データバス充電期間(t16〜
t21)は1水平期間(t13〜t21)の約4/5の
時間にすることができる。従って、データバス容量が大
きく、図9(10)に示すようにデータバス30の充電
に長時間かかる場合でも、出力信号VOUT2を入力信
号VINに十分に近づけることができる。
【0060】このように、第2の実施の形態の液晶表示
装置では、前段のアナログバッファ回路26でサンプリ
ングした入力信号VINを、後段のアナログバッファ回
路26により1水平期間の約4/5の時間を利用した線
順次駆動でデータバス30に出力することができる。従
って、液晶表示パネルの面積を大きくしデータバス容量
が更に大きくなった場合でも、データバス30を十分に
駆動することができる。
【0061】以上に説明したように、第1、第2の実施
の形態のアナログバッファ回路は、入力電圧VINを薄
膜トランジスタの閾値電圧の影響を受けずに出力し、デ
ータバス30を充電することができる。しかし、図4
(7)、(8)に示すように、トランジスタT7とT1
0のドレイン端子電圧は、時間t5−t6のデータバス
充電時に大きく変化する。このとき、トランジスタT7
とT10のゲート・ドレイン端子間容量Cgdがホール
ド用のコンデンサC1、C2の容量に対して無視できな
い大きさの場合は、コンデンサC1、C2にサンプリン
グされた電圧は、ゲート・ドレイン端子間容量Cgdの
影響を受け、正確な電圧を保持することができない。例
えば、コンデンサC1、C2の容量をChとすれば、コ
ンデンサC1、C2にはΔVc=Cgd/(Cgd+C
h)×Vdsの電圧変動が生じる。なお、Vdsはドレ
イン端子電圧の電圧変化分である。
【0062】ゲート・ドレイン端子間容量Cgdはトラ
ンジスタサイズを小さくすると減少するが、トランジス
タT7、T10のサイズを小さくすると、データバス3
0を充電する能力が低下し、充電期間が長くなってしま
う。
【0063】そこでこれらの問題を解決し、ゲート・ド
レイン端子間容量Cgdを小さくしても、データバス3
0を高速に充電できる第3の実施の形態のアナログバッ
ファ回路について説明する。第3の実施の形態のアナロ
グバッファ回路は、出力トランジスタのドレイン端子と
データバスの間に出力バッファ回路を設け、出力バッフ
ァ回路の出力電圧をサンプリング用のコンデンサの接続
点に帰還するものである。
【0064】図10は、本発明の第3の実施の形態のア
ナログバッファ回路26の回路図である。第1の実施の
形態と同様の部分の説明は省略し異なる部分について説
明する。第3の実施の形態のアナログバッファ回路26
は、スイッチ素子T8、T9と出力VOUTとの間に出
力バッファ回路23を設け、出力バッファ回路23の出
力ノードN20とコンデンサC1、C2の接続点N10
の間に制御信号Ф2により制御されるスイッチ素子T1
5を設ける。
【0065】出力バッファ回路23は、電源VDDと接
地GNDの間にNチャネルトランジスタT13とPチャ
ネルトランジスタT14とをプッシュプルに接続し、ト
ランジスタT13、T14のゲート端子間にダイオード
接続したトランジスタT12を設ける。また、トランジ
スタT13のゲート端子をスイッチ素子T8の一端に接
続し、トランジスタT14のゲート端子をスイッチ素子
T9の一端に接続する。なお、トランジスタT12は、
出力バッファ回路23の出力信号のひずみを低下させる
ものであり、ダイオード接続したトランジスタを2個直
列にしたものでもよい。
【0066】第2の実施の形態のアナログバッファ回路
26の動作タイミングは、図4に示した第1の実施の形
態の場合と同様であるが、制御信号Φ2がHレベルにな
るデータバス充電期間(t5〜t6)にスイッチ素子T
8、T9、T11加えてスイッチ素子T15も導通す
る。従って、出力バッファ回路23を設けても、出力電
圧VOUTがスイッチT15を介してコンデンサC1、
C2にフィードバックされるので、出力電圧VOUTに
は閾値電圧をキャンセルした入力電圧VINが供給され
る。
【0067】第1の実施の形態では、トランジスタT
7、T10は数10pFもあるデータバス容量Cdを直
接充電しなければならないが、本実施の形態では、0.
1pF程度の出力バッファ回路23の入力容量だけを充
電すればよい。このためトランジスタT7、T10のサ
イズを小さくしてゲート・ドレイン端子間容量Cgdを
小さくし、ゲート・ドレイン端子間容量Cgdがコンデ
ンサC1、C2の保持電圧に与える影響を小さくするこ
とができる。
【0068】次に、低消費電力化が可能な第4の実施の
形態のアナログバッファ回路の回路図を図11に示す。
第4の実施の形態のアナログバッファ回路26は、図1
0に示す第3の実施の形態と同様の構成において、出力
バッファ回路23の電圧源VDD2及び接地電位GND
2を、他の電圧源VDD1及び接地電位GND1と異な
らせたものである。
【0069】例えば、電圧源VDD1=20V、GND
1=0Vの場合に電圧源VDD2=17V〜16V、G
ND2=3V〜4Vとする。これは、15V〜5Vの映
像信号SINをサンプルホールドして出力する場合、ト
ランジスタT7、T10の閾値電圧は3V程度あるの
で、電圧源VDD1とGND1の間の電圧は小さくでき
ないが、出力バッファ回路23は電圧源VDD2とGN
D2の間の電圧で駆動できるからである。
【0070】本実施の形態によれば、データバス容量C
dを充電するために最も電力を消費する出力バッファ回
路23の駆動電圧を、データバス30の駆動に必要な最
小限の電圧に下げることができ、アナログバッファ回路
26の消費電力を低下させることができる。
【0071】ところで大面積の液晶パネルを備えた液晶
表示装置では、データバス30の本数が増加するにつれ
て、データバス1本あたりのサンプリング時間が短くな
る。図12は、短いサンプリング時間に十分なサンプリ
ング動作を行うことができる第5の実施の形態のアナロ
グバッファ回路26の回路図である。
【0072】図12に示す第5の実施の形態のアナログ
バッファ回路26は、図11に示す第4の実施の形態と
同様の構成において、ノードN10と接地GND1の間
に補助コンデンサC3を設けたものである。この補助コ
ンデンサC3は、制御信号Φ1により導通するスイッチ
素子T1によって高速に充電される。これは高速な1次
サンプリングに相当する。本実施の形態では、1次サン
プリングが完了してスイッチ素子T1が短時間で非導通
になったあとも、補助コンデンサC3に入力電圧VIN
が保持されるので、入力電圧VINに応じた電圧になる
様にコンデンサC1、C2に充電する2次サンプリング
を比較的長い時間をかけて引き続き行うことができる。
なお、2次サンプリングは、スイッチ素子T5、T6に
制御信号Φ3/、Φ3を供給することにより行う。
【0073】図13は、第5の実施の形態のアナログバ
ッファ回路26のタイミング図である。図13(1)乃
至(6)は、図4に示した第1の実施の形態の場合と同
様であるが、第4の実施の形態では、図13(7)に示
す制御信号Φ3が追加されている。そして、制御信号Φ
1は補助コンデンサC3を充電する1次サンプリングに
使用され、制御信号Φ3はコンデンサC1、C2を充電
する2次サンプリングに使用される。
【0074】まず、図13(4)に示す制御信号Φ1が
Hレベルの期間(t33〜t34)に、映像信号SIN
の1次サンプリングを行い補助コンデンサC3を充電す
る。本実施の形態では、1次サンプリングが終了した後
も制御信号Φ3はHレベルを維持するので(t34〜t
35)、コンデンサC1、C2を充電する2次サンプリ
ングを継続して行うことができる。これにより1次サン
プリング時間(t33〜t34)が短い場合にも、コン
デンサC1、C2に入力信号VINを高精度に充電する
ことができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ト
ランジスタの閾値電圧の影響を受けずに入力電圧を出力
し、データバス容量を高速に充電でき、しかも出力トラ
ンジスタのサイズを小さくすることができる。
【0076】また、出力トランジスタは大容量のデータ
バス容量を直接充電する必要はなく、出力バッファ回路
の小さな入力容量だけを充電すればよい。このため出力
トランジスタのサイズを小さくしてゲート・ドレイン端
子間容量Cgdを小さくし、ゲート・ドレイン端子間容
量Cgdがコンデンサの保持電圧に与える影響を小さく
することができる。
【0077】更に、本発明のアナログバッファ回路を備
えた液晶表示装置により、大きな表示領域を持つ液晶表
示パネルの大容量のデータバスを高速に精度良く充電す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアナログバッファ回路の原理説明図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアナログバッファ
回路の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の構
成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のアナログバッファ
回路のタイミング図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のアナログバッファ
回路の初期化の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のアナログバッファ
回路のサンプリングの説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のアナログバッファ
回路のデータバス充電の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置の構
成図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置のタ
イミング図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のアナログバッフ
ァ回路の回路図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態のアナログバッフ
ァ回路の回路図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態のアナログバッフ
ァ回路の回路図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態のアナログバッフ
ァ回路のタイミング図である。
【図14】従来の液晶表示装置の構成図である。
【図15】従来のアナログバッファ回路の回路図であ
る。
【図16】従来のアナログバッファ回路の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
20 入力端子 21 出力端子 23 出力バッファ回路 25 表示信号線 26 アナログバッファ回路 35 データ・シフトレジスタ 36 ゲート・シフトレジスタ 32 スイッチ素子 33 液晶セル 34 蓄積容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NC13 NC23 NC34 ND33 ND43 NF04 5C006 AA01 AC27 AF54 BB16 BC03 BC13 BF03 BF11 BF25 BF32 BF37 FA14 FA20 FA47 5C080 AA10 BB05 DD07 DD08 DD26 EE17 FF11 GG08 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電圧をサンプルホールドし、出力する
    アナログバッファ回路において、 前記入力電圧が供給される入力端子と、 出力電圧が出力される出力端子と、 ソースが第1の電源に接続された第1のトランジスタ
    と、 該第1のトランジスタのゲートに一端が接続された第1
    のコンデンサとを有し、 サンプリング期間に、前記入力端子を前記第1のコンデ
    ンサの他端に接続し、前記第1のトランジスタのドレイ
    ンを前記第1のコンデンサの一端に接続して、前記第1
    のコンデンサを前記入力電圧に応じて充電し、前記第1
    のコンデンサに前記入力電圧と前記第1のトランジスタ
    の閾値電圧の差の電圧と前記第1の電源の電圧との差を
    記憶することを特徴とするアナログバッファ回路。
  2. 【請求項2】入力電圧をサンプルホールドし、出力する
    アナログバッファ回路において、 前記入力電圧が供給される入力端子と、 出力電圧が出力される出力端子と、 ソースが第1の電源に接続された第1のトランジスタ
    と、 該第1のトランジスタのゲートに一端が接続された第1
    のコンデンサとを有し、 サンプリング期間に、前記入力端子を前記第1のコンデ
    ンサの他端に接続し、前記第1のトランジスタのドレイ
    ンを前記第1のコンデンサの一端に接続して、前記第1
    のコンデンサを前記入力電圧に応じて充電し、 ホールド期間に、前記第1のコンデンサが充電電圧を保
    持し、 出力期間に、前記出力端子を前記第1のコンデンサの一
    端に帰還しながら、前記第1のトランジスタを経由して
    前記出力端子を充電又は放電することを特徴とするアナ
    ログバッファ回路。
  3. 【請求項3】請求項2において、 更に、ソースが第2の電源に接続された第2のトランジ
    スタと、 該第2のトランジスタのゲートに一端が接続された第2
    のコンデンサとを有し、 サンプリング期間に、前記入力端子を前記第2のコンデ
    ンサの他端に接続し、前記第2のトランジスタのドレイ
    ンを前記第2のコンデンサの一端に接続して、前記第2
    のコンデンサを前記入力電圧に応じて充電し、 ホールド期間に、前記第2のコンデンサが充電電圧を保
    持し、 出力期間に、前記出力端子を前記第2のコンデンサの一
    端に帰還しながら、前記第2のトランジスタを経由して
    前記出力端子を充電又は放電することを特徴とするアナ
    ログバッファ回路。
  4. 【請求項4】請求項2において、 更に、前記第1のトランジスタと前記出力端子との間に
    バッファ回路を有し、該バッファ回路を介して前記出力
    端子を充電又は放電することを特徴とするアナログバッ
    ファ回路。
  5. 【請求項5】請求項3において、 更に、前記第1、第2のトランジスタと前記出力端子と
    の間にバッファ回路を有し、該バッファ回路を介して前
    記出力端子を充電又は放電することを特徴とするアナロ
    グバッファ回路。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記バッファ回路は、前記第1の電源電圧より小さい第
    3の電源電圧により駆動されることを特徴とするアナロ
    グバッファ回路。
  7. 【請求項7】請求項5において、 前記バッファ回路は、前記第1、第2の電源電圧差より
    小さい電圧差の第3、第4の電源電圧により駆動される
    ことを特徴とするアナログバッファ回路。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかにおいて、 更に、前記第1及び・又は第2のコンデンサの一端に接
    続された補助コンデンサを有し、 前記サンプリング期間に前記補助コンデンサが前記入力
    電圧により充電されて、該入力電圧を保持することを特
    徴とするアナログバッファ回路。
  9. 【請求項9】データバスとゲートバスをマトリクス状に
    配線したガラス基板上に、薄膜トランジスタによる液晶
    駆動回路を形成した液晶表示装置において、 請求項1乃至8のいずれかに記載のアナログバッファ回
    路を前記データバスの各々に対応して設け、前記アナロ
    グバッファ回路は、映像信号を前記入力電圧として入力
    し、前記出力電圧を対応する前記データバスに出力する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記アナログバッファ回路は、第1の水平走査期間に前
    記映像信号をサンプリングする第1のアナログバッファ
    回路と、該第1の水平走査期間に続く第2の水平走査期
    間に前記第1のアナログバッファ回路の出力信号をサン
    プリングして前記データバスに出力する第2のアナログ
    バッファ回路とを有することを特徴とする液晶表示装
    置。
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