JPH1131669A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1131669A
JPH1131669A JP18485597A JP18485597A JPH1131669A JP H1131669 A JPH1131669 A JP H1131669A JP 18485597 A JP18485597 A JP 18485597A JP 18485597 A JP18485597 A JP 18485597A JP H1131669 A JPH1131669 A JP H1131669A
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JP
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film
metal film
semiconductor device
binary metal
binary
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JP18485597A
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Kumiko Handa
久美子 半田
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的安価な材料で十分なバリア性を有する
三元系金属膜を形成できる半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 窒素を含む雰囲気中でTiをスパッタリ
ングし、シリコン基板1上にTiNからなる二元系金属
膜4を形成する。このとき、成膜条件を制御し、二元系
金属膜4の膜密度を5.2g/cm3 以下とする。その
後、例えばH2 とSi2 6 との混合ガス中で100〜
600℃に保持する表面処理(アニール)を施すことに
より、二元系金属膜4中にSiを導入して、三元系金属
膜5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三元系金属からな
るバリアメタルを有する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、互いに
接触する2つの層を構成する元素が化学反応したり又は
相互拡散すると、所望の特性(例えば電気抵抗等の特
性)が変化し、半導体装置の性能が劣化してしまうこと
がある。このため、2つの層の間にバリアメタルを設
け、このバリアメタルにより両側の層からの元素の拡散
を防止している。
【0003】バリアメタルは、一般的に、高融点金属又
は高融点金属の窒化物若しくはシリサイドの単層又は積
層構造からなる。高融点金属の窒化物としては例えばT
iN、WN及びTaN等の二元系金属が使用され、高融
点金属のシリサイドとしてはTiSi及びNiSi等の
二元系金属が使用される。図8,図9は従来の半導体装
置のバリアメタル及び配線の形成方法を工程順に示す断
面図である。
【0004】まず、図8(a)に示すように、シリコン
基板31に所定の素子を構成する不純物拡散層32を形
成した後、基板31上にシリコン酸化(SiO2 )膜3
3を形成する。そして、このシリコン酸化膜33にコン
タクトホール33aを選択的に形成する。次に、N2
含む雰囲気中でTiをスパッタリングすることにより、
全面にTiN膜34を形成する。
【0005】次に、シリコン基板31を酸素雰囲気中で
約450℃の温度で約30分間保持するアニールを施
し、TiN膜34中に酸素を充填して、図8(b)に示
すように、バリアメタル35を得る。通常、CVD法又
はPVD法により形成したTiN膜34は柱状の結晶構
造を有し、各結晶の間に比較的大きな隙間が存在する。
このTiN膜34に対し上述の条件でアニールを実施す
ると、TiN膜34の結晶間に酸素が進入してTiN膜
34の組織が密になり、TiN膜34がバリア性を有す
るバリアメタル35となる。
【0006】その後、CVD法等により、コンタクトホ
ール33aを埋め込むようにして全面にタングステン
(W)膜36を形成する。次に、図9(a)に示すよう
に、タングステン膜36をエッチバックし、コンタクト
ホール33a内にのみタングステン膜36を残存させ
て、他の領域のタングステン膜36を除去する。
【0007】次いで、図9(b)に示すように、全面に
Ti膜37を形成し、更にその上にアルミニウム合金膜
38を形成する。そして、フォトリソグラフィ法によ
り、アルミニウム合金膜38、Ti膜37及びバリアメ
タル35をエッチングして所定の配線パターンを形成す
る。このようにして、下層配線が完成する。その後、全
面に絶縁膜を形成した後、上記と同様にコンタクトホー
ルの形成工程、TiN膜の形成工程、アニール工程、タ
ングステン膜の形成工程、エッチバック、Ti膜の形成
工程、アルミニウム合金膜の形成工程及びエッチング工
程を経て、上層配線を形成する。また、必要に応じて、
更に上層の配線を形成する。このようにして、半導体装
置の多層配線が完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た二元系金属をコンタクトホールのバリアメタルに用い
る方法では、コンタクトホールの微細化が進むのに伴っ
て被覆性が低下するという問題点がある。このため、バ
リアメタルとして、成膜時にアモルファス状であるTi
SiN及びWSiN等の三元系金属を使用することが検
討されている。
【0009】この種の三元系金属膜は、TiSi2 、T
iSi、TiSi0.6 又はWSi等の二元系金属からな
るターゲットを用いてN2 又はAr雰囲気中でスパッタ
を行うPVD法や、TiCl4 又はSi2 6 雰囲気中
に有機金属(Ti(N(C25 2 4 :tetrakis(di
ethylamino)titanium等)ガスを供給するCVD法によ
り形成することができる。しかし、いずれの方法におい
ても、膜組成の制御が困難であり、従来の二元系金属膜
からなるバリアメタル以上のバリア性が得られていない
のが現状である。また、三元系金属膜の形成には、ター
ゲット材料として新規で高価な二元系金属を使用するの
で、二元系金属からなるバリアメタルを形成する従来方
法に比べて製造コストが高いという問題点がある。
【0010】本発明の目的は、比較的安価な材料で十分
なバリア性を有する三元系金属膜を形成できる半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板上に二元系金属膜を形成する工程と、周期表の第II
I 族、第IV族及び第V族の元素のうちから選択されたい
ずれか1種の元素を含む水素化物又は有機化合物の雰囲
気中で前記二元系金属膜を表面処理して三元系金属膜と
する工程とを有し、前記二元系金属膜の膜密度を制御す
ることにより前記三元系金属膜の組成を制御することを
特徴とする半導体装置の製造方法により解決する。
【0012】以下、本発明の作用について説明する。本
発明においては、まず、半導体基板上にTiN等の二元
系金属膜を形成する。二元系金属は、例えばTi等の高
融点金属をターゲットとし、N2 を含む雰囲気中でスパ
ッタリングすることにより、比較的容易に形成すること
ができる。また、TiCl4 ガスとNH2 NH(C
3 )ガス又はNH3 ガスとを用いたCVD法によって
も、比較的容易に形成することができる。
【0013】このようなPVD法やCVD法により形成
したTiN膜等の二元系金属膜は柱状の結晶構造を有す
ることが知られている。この柱状結晶構造を有する二元
系金属膜を、第III 族〜第V族から選択された元素を含
む水素化物又は有機化合物の雰囲気中で表面処理(アニ
ール)する。これにより、二元系金属膜中にSi、B又
はP等の元素が進入して、バリア性が高い三元系金属膜
が形成できる。
【0014】この場合、二元系金属の結晶間の隙間を増
やせば、その分だけSi、B又はPが膜内に入りやすく
なる。従って、二元系金属膜の形成時には、その膜密度
が小さくなるように(例えば、5.2g/cm3 以下と
なるように)成膜条件を制御することが必要である。二
元系金属膜の膜密度は、例えばPVD法によりTiN膜
を成膜する際に、プラズマ密度を変えることによって制
御することができる。すなわち、チャンバ内に供給する
ガスの組成や、印加電圧及び磁界の強さを変化させるこ
とによりプラズマ密度を調整し、二元系金属膜の膜密度
を一定の値以下に制御する。また、CVD法で形成する
場合は、例えば成膜時の基板温度を調整することによ
り、膜密度を一定の値以下に制御することができる。
【0015】その後、第III 族〜第V族の元素、例えば
Si、B又はP等を含む水素化物又は有機化合物の雰囲
気中で前記二元系金属膜を表面処理する。これにより、
二元系金属膜の柱状結晶の隙間にSi、B又はP等が進
入し、三元系金属膜が形成される。このように、本発明
においては、基板上に二元系金属膜を形成した後、所定
の元素を含む水素化物又は有機化合物の雰囲気中で前記
二元系金属膜を表面処理して三元系金属膜を形成するの
で、新規で高価な二元系金属を材料に使用する必要がな
くなり、製造コストを低減することができる。また、膜
密度を一定の値以下となるように制御して二元系金属膜
を形成するので、膜中にSi等の元素が比較的多量に入
り、優れたバリア性を有する三元系金属膜が形成され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明方法の実施に使用す
る装置を示す模式図である。この装置は、半導体基板
(ウェハ)12上に二元系金属膜を形成するためのスパ
ッタチャンバ10と、半導体基板12上の二元系金属膜
をアニール(表面処理)するためのアニールチャンバ2
0とを有している。スパッタチャンバ10とアニールチ
ャンバ20との間には開閉可能であり、且つ閉じた状態
では両者の間を気密的に分離するシャッター18が設け
られている。また、スパッタチャンバ10の入口部及び
アニールチャンバ20の出口部にも、開閉可能であり、
且つ閉じた状態ではチャンバ10,20の気密性を保持
するシャッター11,21が設けられている。
【0017】スパッタチャンバ10はN2 (窒素ガス)
及びAr(アルゴンガス)を供給するガス供給部(図示
せず)と、チャンバ10内を排気する排気ポンプ(図示
せず)とに接続されている。チャンバ10内にはシリコ
ン基板12が載置される基板載置台13が配置されてお
り、この基板載置台13の上方にターゲット15を配置
するようになっている。また、チャンバ10内には、タ
ーゲット15と基板12との間に磁界を印加するための
磁石14が設けられている。
【0018】一方、アニールチャンバ20は、ガス供給
部(図示せず)と排気ポンプ(図示せず)とに接続され
ており、ガス供給部から第III 族〜第V族の元素(例え
ば、Si、B又はP等)を含む水素化物又は有機化合物
を含有するガスが供給されるようになっている。また、
アニールチャンバ20内にはヒータ23が設けられてい
て、このヒータ23によりチャンバ20内に載置された
基板12を所望の温度に加熱するようになっている。
【0019】図2,3は本発明の第1の実施の形態の半
導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。ま
ず、図2(a)に示すように、公知の方法により、所定
の不純物拡散層2が形成されたシリコン基板1上にシリ
コン酸化膜3を形成し、このシリコン酸化膜3にコンタ
クトホール3aを選択的に形成する。
【0020】次に、シリコン基板1を図1に示す装置の
スパッタチャンバ10内に載置する、チャンバ10内に
はTiターゲットを配置しておく。そして、スパッタチ
ャンバ10内を高真空にした後、ガス供給部からチャン
バ10内にN2 ガス及びArガスを供給し、Tiターゲ
ット15を陽極、ウェハ載置台13を陰極にして電圧を
印加してスパッタリングする。これにより、基板12上
の全面にTiNからなる二元系金属膜4を形成される。
このとき、二元系金属膜の膜密度が5.2g/cm3
下となるように、N2 とArとの混合比、磁力及びパワ
ー等を調整する。
【0021】二元系金属膜4の材料としては、上記のT
iの他に、W、Ta、Hf、V、Ni及びCrなどの高
融点金属を使用することができる。この場合も、二元系
金属膜の膜密度がバルクのときの値よりも十分小さくな
るようにする。次に、基板1をスパッタチャンバ10か
らアニールチャンバ20に移動させて、基板1をアニー
ルチャンバ20内に載置する。そして、アニールチャン
バ20内に第III 族〜第V族のいずれか1種の元素の水
素化物又は有機化合物を含むガス、例えばH2 とSi2
6 との混合ガスを導入し、ヒータ23により100〜
600℃の温度に加熱して、1〜20分間保持する。
【0022】第IV族のSiを含有する水素化物として
は、例えば、SiH4 (シラン)、Si2 6 (ジシラ
ン)、Si3 8 (トリシラン)等がある。Siを含有
する有機化合物としては、SiH3 (CH3 )(メチル
シラン)、Si(CH3 4 (テトラシラン)、SiO
H(CH3 4 (トリメチルシラノール)、Si(SC
3 )(CH3 3 (トリメチル(トリフルオロメタン
スルホニルオキシ)シラン)、Si(CN)(CH3
3 (シアノトリメチルシラン)、Si(CH3 3 (C
2 COOC2 5 )((エトキシカルボニルメチル)
トリメチルシラン)、Si(CH3 3 (C3 5
(アリルトリメチルシラン)、SiH2 (CH3
2 (ジメチルシラン)、Si(CH3 4 (テトラエチ
ルシラン)、SiH(C2 5 3 (トリエチルシラ
ン)及びSi(C6 5 4 (テトラフェニルシラン)
等がある。
【0023】また、第III 族のBを含有する水素化物と
しては、例えば、B2 6 (ジボラン)、B4 10(テ
トラボラン)、B5 9 (ペンタボラン)、B6
10(ヘキサボラン)及びB1014(デカボラン)等があ
る。更に、第V族のPを含有する水素化物としては、例
えば、P2 4 (ジホスフィン)及びPH3 (ホスフィ
ン)等がある。Pを含有する有機化合物としては、P
(CN)3 (トリシアノリン)、P(SCN)3 (トリ
ス(チオシアナト)ホスフィン)等がある。
【0024】これらの第III 族〜第V族の元素を含む水
素化物又は有機化合物の雰囲気中でのアニール処理によ
り、TiNからなる二元系金属膜4の柱状結晶の間に、
Si、B又はP等が侵入して、図2(b)に示すよう
に、二元系金属膜4が十分なバリア性を備えた三元系金
属膜5となる。その後、CVD法等により、コンタクト
ホール3aを埋め込むようにして全面にタングステン膜
6を形成する。そして、このタングステン膜6をエッチ
バックして、図3(a)に示すように、コンタクトホー
ル3a内にのみタングステン膜6を残存させ、他の領域
のタングステン膜6を除去する。
【0025】次いで、図3(b)に示すように、全面に
Ti膜7を形成し、このTi膜7上にアルミニウム合金
膜8を形成した後、フォトリソグラフィ法により、アル
ミニウム合金膜8、Ti膜7及び三元系金属膜5をエッ
チングして所定の配線パターンを形成する。その後、上
記と同様にして、基板1上の全面に絶縁膜を形成し、コ
ンタクトホール形成工程、二元系金属膜形成工程、アニ
ールによる三元系金属膜形成工程、タングステン膜形成
工程、エッチバック、Ti膜形成工程、アルミニウム合
金膜形成工程及びエッチング工程を経て、上層配線を形
成する。また、必要に応じて、更に上層の配線を形成す
る。このようにして、半導体装置の多層配線が完成す
る。
【0026】本実施の形態においては、上述の如く膜密
度が5.2g/cm3 以下のTiNからなる二元系金属
膜4を形成した後、第III 族〜第V族の元素を含有する
水素化物又は有機化合物のガス雰囲気中で二元系金属膜
4を表面処理(アニール)するので、TiNの柱状結晶
の隙間に例えばシリコン、ポリシリコン、アモルファス
シリコン、シリコン金属化合物、ボロン、ボロン金属化
合物、リン又はリン化合物が析出し、十分なバリア性を
備えた三元系金属膜5が形成される。これにより、半導
体装置の信頼性が向上するという効果が得られる。ま
た、Tiをターゲットとして使用し、N2 を含む雰囲気
中でスパッタリングすることにより二元系金属膜を形成
するので、材料コストが比較的安価であり、半導体装置
の製造コストが低減されるという利点もある。
【0027】なお、上述の実施の形態においては、Si
等を含有する水素化物の雰囲気中でアニールする場合に
ついて説明したが、前記雰囲気中でプラズマ励起を行な
ったり、又は光を照射することにより、アニールを行な
ってもよい。以下、本実施の形態の半導体装置の製造方
法により実際に三元系金属膜を形成し、Siの充填の程
度を調べた結果について説明する。
【0028】まず、シリコン基板上にシリコン酸化膜を
形成し、スパッタ法によりシリコン酸化膜上にTiN膜
を400nmの厚さに形成した。その後、シリコン基板
をチャンバ内に配置し、Si2 6 を405ccm、H
2 を1000ccmの流量でアニールチャンバ内に供給
し、圧力が10Torrの雰囲気中で基板を500℃の温度
に10分間保持するアニール処理を実施して三元系金属
膜を形成した。
【0029】その後、この三元系金属膜中のSi量を調
べるために、SIMS(SecondaryIon Mass Spectromet
ry )で深さ方向におけるSiの分布を調べた。図4
(a)は、横軸にTiN膜の表面からの深さ(nm)を
とり、縦軸に測定強度をとって、TiNからなる二元系
金属膜4を成膜した直後におけるSIMSの分析結果を
示す図である。また、図4(b)は、二元系金属膜4に
対しアニール処理を施して三元系金属膜5とした後のS
IMSの分析結果を示す図である。この図4(a),
(b)から、アニール処理によりTiN膜中に多量のS
iが充填されていることがわかる。なお、SIMSで
は、Tiに比べてSiの検出感度が高いため、例えば図
4(b)では表面近傍でTiよりもSiを多く検出して
いる。
【0030】また、アニール後の半導体装置に電極を設
けて電圧を印加し、リーク電流を測定したところ、同じ
膜厚の二元系金属膜(TiN膜)に比べてリーク電流は
約1/10に減少した。なお、上述の実施の形態におい
ては、バリアメタルがTiSiNからなる三元系金属の
単層の場合について説明したが、例えば図5に示すよう
に、バリアメタルを、Ti膜5aとTiSiN膜5bと
の2層構造としてもよく、バリアメタルをTiSiN膜
を含む3層以上の多層構造としてもよい。
【0031】更に、上述の実施の形態においては、Si
4 又はSi2 4 等を含む雰囲気中で加熱することに
よりアニールする場合について説明したが、SiH4
はSi2 4 等を含むガスをプラズマ励起することによ
りアニールしてもよく、更に、SiH4 又はSi2 4
等を含む雰囲気中で光を照射することによりアニールし
てもよい。
【0032】以下、PVD法により二元系金属膜を形成
するときの条件と膜密度との関係を調べた結果について
説明する。シリコン基板上にSiO2 膜を形成し、この
SiO2 膜上に下記表1に示す条件でTiN膜を400
nmの厚さに形成した。そして、各試料のTiN膜の膜
密度を調べた。その結果を下記表1に併せて示す。な
お、膜密度は、重量と体積とから算出した。
【0033】また、各試料を大気に曝した後、SIMS
で深さ方向における酸素の分布を調べた。その結果を図
6(a)〜(d)に示す。
【0034】
【表1】
【0035】この表1に示すように、プラズマ密度、す
なわちパワー、ガス組成及び磁石の種類等のスパッタリ
ング時の条件を制御することにより、二元系金属膜の膜
密度を制御することができる。また、図6から、TiN
膜の膜密度が5.3g/cm 2 と大きい場合は、膜中に
進入する酸素量が少なく、膜中に隙間が少ないことがわ
かる。従って、アニールを行っても膜中に進入するS
i、B又はP等の量が少なく、十分なバリア性を有する
三元系金属膜を形成することができない。一方、TiN
膜の膜密度を5.2g/cm3 以下とすることにより、
結晶間の隙間が増加し、TiN膜の深部までSi等が進
入するようになって、厚さ方向で組成が均一であり十分
なバリア性を有する三元系金属膜が形成できる。
【0036】(第2の実施の形態)図7は本発明の第2
の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す図である。
本実施の形態は、CVD法によりバリアメタルを形成す
る場合に適用した例を示す。CVDチャンバ25内には
シリコン基板12を載置する基板載置台26が配置さ
れ、この基板載置台26に内蔵されたヒータ28により
基板12を所望の温度に制御するようになっている。基
板載置台26の上方にはシャワー(ガスディフーザー)
27が配置されており、このシャワー27を介して基板
12の周囲にTiCl4 ガスと、NH2 NH(CH3
(メチルヒドラジン)又はNH3 とが供給される。
【0037】チャンバ25内にTiCl4 ガスとNH2
NH(CH3 )ガスとを供給してTiN膜を形成する場
合、ヒータ28に通電して成膜温度を500℃以下にす
ることにより、膜密度を5.2g/cm3 以下とするこ
とができる。また、チャンバ25内にTiCl4 とNH
3 とを供給してTiN膜を形成する場合は、成膜温度を
700℃以下にすることにより、膜密度を5.2g/c
3 以下にすることができる。
【0038】このようにしてTiNからなる二元系金属
膜を形成した後、第1の実施の形態と同様にSi、B又
はP等を含む水酸化物又は有機化合物の雰囲気中で表面
処理を施し、三元系金属膜を形成する。本実施の形態に
おいても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体基板上に二元系金属膜を形成した後、第III 族〜
第V族の元素のうちから選択された1種の元素を含む水
素化物又は有機化合物の雰囲気中で表面処理するので、
新規で高価な二元系金属を材料とすることなく、三元系
金属膜を形成することができる。また、前記二元系金属
膜の膜密度を所定の値以下に制御することで、前記二元
系金属膜の膜中に前記元素が十分に進入し、バリア性が
高い三元系金属膜が形成される。これにより、高密度化
された半導体装置の製造コストを低減できるとともに、
歩留まり及び信頼性が向上し、特性の安定化に多大な貢
献をなすという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する装置を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造
方法を工程順に示す断面図(その2)である。
【図4】(a)はTiNからなる二元系金属膜を成膜し
た直後におけるSIMSの分析結果を示す図、(b)は
アニール処理を施して三元系金属膜とした後のSIMS
の分析結果を示す図である。
【図5】バリアメタルを2層構造とした例を示す断面図
である。
【図6】(a)〜(d)は膜密度が異なるTiN膜の酸
素分布をSIMSで調べた結果を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造
方法を示す図である。
【図8】従来の半導体装置のバリアメタル及び配線の形
成方法を工程順に示す断面図(その1)である。
【図9】従来の半導体装置のバリアメタル及び配線の形
成方法を工程順に示す断面図(その2)である。
【符号の説明】
1,12,31 シリコン基板 2,32 不純物拡散層 3.33 シリコン酸化膜 4 二元系金属膜 5 三元系金属膜 6,36 タングステン膜 7,37 Ti膜 8,38 アルミニウム合金膜 10 スパッタチャンバ 13,26 基板載置台 14 磁石 15 ターゲット 23,28 ヒータ 25 CVDチャンバ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に二元系金属膜を形成する
    工程と、 周期表の第III 族、第IV族及び第V族の元素のうちから
    選択されたいずれか1種の元素を含む水素化物又は有機
    化合物の雰囲気中で前記二元系金属膜を表面処理して三
    元系金属膜とする工程とを有し、 前記二元系金属膜の膜密度を制御することにより前記三
    元系金属膜の組成を制御することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記二元系金属膜は、膜密度が5.2g
    /cm3 以下のTiN膜からなることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記二元系金属膜をCVD法により形成
    し、基板温度を調整することにより前記二元系金属膜の
    膜密度を制御することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記二元系金属膜をPVD法により形成
    し、プラズマ密度を制御することにより前記二元系金属
    膜の膜密度を制御することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記PVD法は、窒素雰囲気中で高融点
    金属をスパッタリングするものであることを特徴とする
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記表面処理は、前記雰囲気中のガスを
    プラズマ励起して行なうものであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記表面処理は、前記雰囲気中で加熱し
    て行なうものであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記表面処理は、前記雰囲気中で前記二
    元系金属膜に光を照射して行なうものであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
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