JPH11315718A - 吸音装置 - Google Patents

吸音装置

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JPH11315718A
JPH11315718A JP12205198A JP12205198A JPH11315718A JP H11315718 A JPH11315718 A JP H11315718A JP 12205198 A JP12205198 A JP 12205198A JP 12205198 A JP12205198 A JP 12205198A JP H11315718 A JPH11315718 A JP H11315718A
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JP12205198A
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Koichi Nakamura
公一 中村
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Sanwa Packing Industry Co Ltd
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Sanwa Packing Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸音特性が経時的に安定化されると共に、部
品点数と製造工数が削減され、構成が簡略化された吸音
装置を提供する。 【解決手段】 吸音カバー1は、エンジン2の排気マニ
ホールド3に装着される。吸音カバー1は、カバー本体
4と、カバー本体4の排気マニホールド3側に取り付け
られる吸音部材5と、吸音部材をカバー本体4に取り付
けるための取付部材6とを含んで構成される。吸音部材
5は、吸音性シート材を襞状に折り畳んだ構成を有し、
各膨隆部12に吸音材13を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音源からの音を吸
収して音の伝搬を抑制する吸音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が大きな関心を集めてお
り、音に関する環境にも大きな関心が払われている。こ
のため、各種交通機関が発生する騒音や建築物における
騒音など、騒音の抑制が問題になっている。各種交通機
関の内、エンジンを動力とする車両の場合、ボディ各部
やボンネット内部に、或いは排気管を覆って遮音カバー
が使用されているが、これまで騒音に対する機能がそれ
ほど要求されていなかったこれらカバー類にも騒音対策
が要求される場合が増大している。例として、エンジン
自体やエンジンの排気マニホールド、或いは排気管を覆
うカバー類に吸音機能が要求されている。
【0003】騒音対策が考慮されたカバーに関する従来
技術として、特開平7−189732号に開示されてい
るように、立体形状の金属基板上に加熱膨張性無機吸音
材を配置し、これをネットを押さえてネットをリベット
で金属基板に固定したエンジンカバーや、特開平7−2
15752号に開示されているように、立体形状の金属
基板表面に配置された無機吸音材をシリカクロスまたは
ガラスクロスで覆い、クロスをリベットで金属基板に固
定したエキゾーストマニホールドヒートインシュレータ
などが公知である。
【0004】これらの騒音対策を考慮した従来技術のカ
バー類は、基本的構造として、熱源及び音源であるエン
ジンや排気マニホールド等の形状に対応した立体形状の
金属基板に無機吸音材を配置し、無機吸音材が金属基板
の形状に沿った形状を保持するために、無機吸音材を前
記ネットやクロス、パンチングメタルなどの形状保持部
材で覆っている。以下、カバー類を装着する対象を、前
記排気マニホールドとして説明する。無機吸音材が、例
としてマット状など成形された構成である場合にはパン
チングメタルなどの比較的目が粗い形状保持部材が用い
られ、無機吸音材が例としてロックウールやグラスウー
ルなどの成形されていない構成である場合には、クロス
などの比較的目が細かい形状保持部材が用いられる。ま
た、前記形状保持部材が金属からなるパンチングメタル
などの比較的硬質の場合にはその周辺部をリベットやス
ポット溶接で金属基板に固定する。形状保持部材が無機
繊維製ネットなどの比較的軟質の場合には、前述したよ
うなリベットや針金などで形状保持部材を金属基板に固
定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような排気マニホ
ールドに装着される従来技術のカバー類では、排気マニ
ホールドが熱源かつ騒音源となる。この排気マニホール
ドは、エンジン回転中は温度が約800℃に達する場合
があるため、吸音材として多用されているガラスウール
は耐熱性の点で使用できない。このため、排気マニホー
ルドのカバー用には、セラミックウールをマット状に成
形したものが吸音材として使用されている。一方、セラ
ミックウールからなる前記吸音材は、繊維の脱落による
飛散や、使用に伴う熱変化などによる粉末化などの不具
合を生じる。飛散が発生すると、吸音材としての機能が
低下すると共に、周辺機器へ繊維が付着し周辺機器の性
能低下や故障の原因になる。粉末化が発生すると吸音材
としての機能が全体的に低下すると共に、熱変化を多く
受ける箇所に粉末化が発生しやすいので吸音性能が局所
的に不均一になり、カバーの吸音特性が低下する。ま
た、セラミックウールをクロスで覆った構成では、粉末
がクロス内の下方部分に溜まり、クロスが変形するなど
して、この点でも吸音特性が低下する。
【0006】また、上述したいずれの従来技術でも、吸
音特性を有するカバーは、金属基板と吸音材、その形状
保持部材、更に形状保持部材を金属基板に固定する手段
などが必要であり、部品点数が多いという問題点があ
る。更に、部品点数が多い点から製造工数が多くなると
いう問題点がある。本発明は、上記問題点を解決しよう
として成されたものであり、その目的は、吸音特性が経
時的に安定化されると共に、部品点数と製造工数が削減
され、構成が簡略化された吸音装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の吸音装置は、音
源に対向して配置された基材に、無機繊維からなる撚糸
を主材料とし、該音源に対して膨隆した複数の膨隆部を
有する吸音部材を装着し、該複数の膨隆部内部に吸音材
がそれぞれ配置されている構成を有している。本発明に
おいて、前記吸音部材は、前記撚糸からなるクロスが、
該音源に対して凹凸を形成するように襞状に折り畳まれ
た構成を有する場合がある。
【0008】本発明において、前記吸音部材は、多数の
前記撚糸が前記音源に対して立設して構成されている立
毛部と、該撚糸からなるクロスが、該音源に対して凹凸
を形成するように襞状に折り畳まれている襞部とを有す
る場合がある。本発明において、前記基材は、複数のス
リットが形成された金属板である場合がある。
【0009】本発明において、前記吸音材は、無機繊維
を主材料とする場合がある。
【0010】
【作用】本発明によれば、吸音装置の基材に装着された
無機繊維からなる撚糸を主材料とし、該音源に対して膨
隆した複数の膨隆部を有する吸音部材は、音源に対して
複数の膨隆部を有する構成を有し、しかも各膨隆部の内
部に吸音材が配置された構成を有しているので、音源か
らの音のエネルギーは、前記膨隆部の間、及び膨隆部の
内部の複数の空間の壁を構成する撚糸繊維、更に前記吸
音材を振動させ、振動エネルギーに変換される。これに
より、本発明の吸音装置は吸音機能を実現する。
【0011】本発明において、吸音部材は撚糸を主材料
としているので、撚糸を構成する無機繊維は相互に緊密
に絡み合っており、使用に伴う繊維の脱落と飛散とが防
止される。これにより、吸音装置の吸音特性が経時的に
安定化される。また、本発明では、吸音装置を音源と別
個の部材とする必要はなく、音源の一部を前記基材とし
て、これに本発明の吸音材を装着する構成も含むもので
ある。
【0012】本発明において、吸音部材が、撚糸からな
るクロスが、音源に対して凹凸を形成するように襞状に
折り畳まれた構成を有している場合、襞の間の空間の体
積を吸音に最適な程度に容易に定めることができる。従
って、この場合でも、上記作用効果と同様な作用効果を
実現することができる。また、この場合、クロスが襞状
に折り畳まれて各襞内部に吸音材が配置されているの
で、襞部は基材から立ち上がった姿勢を保持する。従っ
て、吸音装置を音源に装着する際に吸音部材を音源に容
易にかつ均一に接触させることができ、音源表面の振動
を容易に吸収することができ、音源表面から放散される
騒音が吸収される。この点で、吸音装置の吸音特性を向
上することができる。
【0013】本発明において、吸音部材は、多数の撚糸
が音源に対して立設して構成されている立毛部と、撚糸
からなるクロスが、音源に対して凹凸を形成するように
襞状に折り畳まれている襞部とが交互に配置された構成
を有している場合、このような場合でも、前述した作用
効果と同様な作用効果を実現できるのは明らかである。
更に、音源に対して吸音を図る場合に、音源において表
面振動を抑制したことが好ましい領域と、音源から放散
される騒音を前記立毛部で吸収したほうが好ましい領域
とが混在するとき、前記立毛部と襞部とを適宜配置して
最適な吸音特性を得ることができるようにすることがで
きる。
【0014】また、本発明において、前記基材は、複数
のスリットが形成された金属板に選ばれる場合がある。
このような場合、吸音装置を音源と別個の部材として構
成するとき、吸音性シートを基材のスリットを、順次、
くぐらせるように基材に装着することができる。従っ
て、吸音部材の前記音源に対して凹状となっている部分
は、基材のスリット間の金属部分で保持されるので、吸
音部材が比較的短い長さ毎に基材に固定されることにな
る。従って、吸音部材の悲惨や脱落が防止される。本発
明において、前記吸音材が無機繊維を主材料とする場合
でも、上述したような作用効果と同様な作用効果が実現
される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を実施例について以下に説
明する。図1〜図4に本発明の一実施例を示す。図1は
本発明の一実施例の断面図であり、図2は本実施例の正
面図であり、図3は本実施例の吸音カバーの断面図であ
り、図4はカバー本体4の断面図である。
【0016】本実施例は、エンジンの排気マニホールド
に対するヒートインシュレータとして用いられる吸音カ
バー1として説明されるが、本発明は広範囲な吸音用途
に対して実現する事ができる汎用性を有する吸音装置を
実現することをその要旨とするものであり、その技術的
範囲は以下の実施例に限定されるものではない。以下、
図1及び図2を参照して、本実施例に関連する構成の全
体を説明する。吸音部材である本実施例の吸音カバー1
は、例として、音源であるエンジン2の排気マニホール
ド3に、例としてボルトなどで装着される。吸音カバー
1は、図1に示されるように、カバー本体4と、カバー
本体4の排気マニホールド3側に取り付けられる吸音部
材5と、吸音部材5をカバー本体4に取り付けるための
基材である金属板からなる取付部材6とを含んで構成さ
れる。
【0017】以下、図3を併せて参照する。上記吸音カ
バー1において、吸音部材5は、例としてファインフレ
ックス(商品名、(株)ニチアス製)などのセラミック
ファイバーからなる例として太さ10カットの複数の撚
糸を主材料とした例として織布状の吸音性シート材10
を含む。本実施例では、吸音性シート材10を、実質的
に平坦な取付部材6に形成された相互に平行なそれぞれ
直線状の複数のスリット11を、排気マニホールド3側
(図3上方側)或いはその反対側から交互にくぐらせて
襞状に折り畳まれた形状とし、排気マニホールド3側に
複数の膨隆部12を形成している。また、本実施例で
は、各膨隆部12の内部に周知の吸音材13を配置する
ようにする。
【0018】吸音材13は、例として、ロックウール、
グラスウール或いはセラミックウールなどの無機繊維を
主材料とし、これをウール状、クロス状、マット状、繊
維状或いは不織布の形状で用いられる通常の吸音材が適
宜使用され得る。吸音カバー1は、このような構成を有
するので、取付部材6の各スリット11間の保持部14
で、前記襞状の吸音性シート材10の各基端部15を保
持するようにしている。この取付部材6は、例としてリ
ベットやスポット溶接、或いはその他の適切な接合手段
でカバー本体4に固定される。
【0019】吸音性シート材10の各膨隆部12は、吸
音カバー1を排気マニホールド3に取り付けた際に、各
膨隆部12が排気マニホールド3に接触するように取付
部材6からの高さや配置位置を選定してもよく、或いは
各膨隆部12と排気マニホールド3とが相互に間隔をあ
けるように選定してもよい。好適には、膨隆部12を排
気マニホールド3に接触させるようにする。これは、排
気マニホールド3に接触した膨隆部12が排気マニホー
ルド3の振動を吸収し、排気マニホールド3の表面の振
動によって空気中に放散される音を抑制するからであ
る。
【0020】前記カバー本体4は、図4に示されるよう
に、例として板厚0.6mmの亜鉛メッキ鋼板(SEC
C)などの金属板からなるアウタ7と、例としてバーモ
サルシート(商品名;(株)ニチアス製)などのシート
状の吸音材8と、後述する構成を有するインナ9とを備
える。前記バーモサルシートは、ノンアスベストの無機
質鉱物繊維を主成分とし抄造成板したものであり、約8
00℃の耐熱性を有し、柔軟性、耐圧縮性が良好な材料
である。また、アスベストよりも熱伝導率が小さく、打
ち抜きなどの加工が容易である。また、前記インナ9
は、プライマリ処理が施されたSPCEなどの金属板
と、金属板の内側に形成され、例としてNBRゴムなど
のゴム材料を発泡形成して膜厚800μmのシート状に
形成したフォーム層とを備える。フォーム層には、グラ
ファイトを表面処理剤として表面処理がなされている。
【0021】このような実施例の吸音カバー1によっ
て、以下の作用効果が実現される。排気マニホールド3
からの音のエネルギーは、吸音カバー1の前記吸音性シ
ート材10が、襞状に折り畳まれた構成を有しているの
で、前記各膨隆部12の間の凹凸が構成する複数の空間
の壁を構成する吸音性シート材10、及び各膨隆部12
の内部に配置された吸音材13をそれぞれ振動させ、振
動エネルギーに変換される。これにより、本実施例の吸
音カバー1は吸音機能を実現する。
【0022】また、本実施例において、吸音性シート5
は無機繊維からなる撚糸を主材料とした織布状に構成さ
れているので、撚糸を構成する無機繊維は相互に緊密に
絡み合い、しかも、吸音性シート材10の前記各基端部
15を前記保持部14で固定されているので、吸音カバ
ー1から無機繊維が脱落して飛散する事態が防止され
る。これにより、吸音カバー1の吸音特性が経時的に安
定化される。
【0023】また、本実施例では、吸音カバー1を音源
である排気マニホールド3と別個の構成としたが、本発
明の吸音装置としては、このように音源と別個の部材と
する必要はなく、音源の一部を前記カバー本体4とし
て、これに本発明の吸音性シート5を装着する構成も含
むものである。また、本実施例では、吸音性シート材1
0は、多数の膨隆部12が排気マニホールド3に対して
立設した構成を有しているので、膨隆部12の単位面積
あたりの設置密度と膨隆部12の高さとを適宜調節する
ことにより、複数の膨隆部12の間の空間の体積を吸音
に最適な程度に容易に定めることができる。
【0024】本発明の他の実施例として、上記セラミッ
クファイバーを材料として所定長さの撚糸を構成し、こ
の撚糸を前記取付部材6の隣接するスリット11をくぐ
らせてU字状に屈曲し、撚糸の凹部即ち基端部を上述し
た実施例における取付部材6の保持部12で、カバー本
体4に対して固定するようにしてもよい。このような場
合でも、上述した作用効果が実現されるのは明らかであ
る。
【0025】また、上記いずれの実施例であっても、吸
音性シート5自身が取付部材6でカバー本体4に固定さ
れるので、従来技術で説明したような吸音材の飛散など
を防止するために吸音性シートを覆う部品が不要にな
り、部品点数が削減されて構成が簡略化されると共に製
造工数も削減される。図5は、本発明の他の実施例の吸
音装置1aの平面図である。本実施例の吸音装置1a
は、前記取付部材6に、図3を参照して説明した実施例
における吸音性シート5を襞状に折り畳んだ形状で複数
の膨隆部12を有する襞部17と、無機繊維を材料とし
て所定長さの撚糸を構成し、この撚糸を前記取付部材6
の隣接するスリット11をくぐらせてU字状に屈曲し、
撚糸の凹部即ち基端部を上述した取付部材6の保持部1
2で固定して音源に対して撚糸が立ち上がっている構成
を有する立毛部17とを混在させた構成を有している。
【0026】このような場合でも、前述した実施例にお
ける作用効果と同様な作用効果を実現できるのは明らか
である。更に、本実施例では、音源である排気マニホー
ルド3に対して吸音を図る場合に、排気マニホールド3
において表面振動を抑制したことが好ましい領域と、排
気マニホールド3から放散される騒音を前記立毛部17
で吸収したほうが好ましい領域とが混在するとき、前記
襞部16と立毛部17とを適宜配置して最適な吸音特性
を得ることができるようにすることができるという作用
効果をも併せて実現することができる。
【0027】本発明の技術範囲は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、吸音作用が求められる広範な産業分
野において広く実施されるものである。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸音装置
の基材に装着された無機繊維からなる撚糸を主材料と
し、該音源に対して膨隆した複数の膨隆部を有する吸音
部材は、音源に対して複数の膨隆部を有する構成を有
し、しかも各膨隆部の内部に吸音材が配置された構成を
有するようにしたので、音源からの音のエネルギーは、
前記膨隆部の間、及び膨隆部の内部の複数の空間の壁を
構成する撚糸繊維、更に前記吸音材を振動させ、振動エ
ネルギーに変換される。これにより、本発明の吸音装置
は吸音機能を実現する。
【0029】本発明において、吸音部材は撚糸を主材料
としているので、撚糸を構成する無機繊維は相互に緊密
に絡み合っており、使用に伴う繊維の脱落と飛散とが防
止される。これにより、吸音装置の吸音特性が経時的に
安定化される。また、本発明では、吸音装置を音源と別
個の部材とする必要はなく、音源の一部を前記基材とし
て、これに本発明の吸音材を装着する構成も含むもので
ある。
【0030】本発明において、吸音部材が、撚糸からな
るクロスが、音源に対して凹凸を形成するように襞状に
折り畳まれた構成を有している場合、襞の間の空間の体
積を吸音に最適な程度に容易に定めることができる。従
って、この場合でも、上記作用効果と同様な作用効果を
実現することができる。また、この場合、クロスが襞状
に折り畳まれて各襞内部に吸音材が配置されているの
で、襞部は基材から立ち上がった姿勢を保持する。従っ
て、吸音装置を音源に装着する際に吸音部材を音源に容
易にかつ均一に接触させることができ、音源表面の振動
を容易に吸収することができ、音源表面から放散される
騒音が吸収される。この点で、吸音装置の吸音特性を向
上することができる。
【0031】本発明において、吸音部材は、多数の撚糸
が音源に対して立設して構成されている立毛部と、撚糸
からなるクロスが、音源に対して凹凸を形成するように
襞状に折り畳まれている襞部とが交互に配置された構成
を有している場合、このような場合でも、前述した作用
効果と同様な作用効果を実現できるのは明らかである。
更に、音源に対して吸音を図る場合に、音源において表
面振動を抑制したことが好ましい領域と、音源から放散
される騒音を前記立毛部で吸収したほうが好ましい領域
とが混在するとき、前記立毛部と襞部とを適宜配置して
最適な吸音特性を得ることができるようにすることがで
きる。
【0032】また、本発明において、前記基材は、複数
のスリットが形成された金属板に選ばれる場合がある。
このような場合、吸音装置を音源と別個の部材として構
成するとき、吸音性シートを基材のスリットを、順次、
くぐらせるように基材に装着することができる。従っ
て、吸音部材の前記音源に対して凹状となっている部分
は、基材のスリット間の金属部分で保持されるので、吸
音部材が比較的短い長さ毎に基材に固定されることにな
る。従って、吸音部材の悲惨や脱落が防止される。
【0033】本発明において、前記吸音材が無機繊維を
主材料とする場合でも、上述したような作用効果と同様
な作用効果が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吸音カバー1の断面図であ
る。
【図2】吸音カバー1の正面図である。
【図3】本実施例の吸音カバー1の断面図である。
【図4】カバー本体4の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の吸音装置1aの平面図で
ある。
【符号の説明】
1 吸音カバー 2 エンジン 3 排気マニホールド 4 カバー本体 5 吸音部材 6 取付部材 10 吸音性シート材 11 スリット 12 膨隆部 13 吸音材 14 保持部 15 基端部 16 襞部 17 立毛部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音源に対向して配置された基材に、無機
    繊維からなる撚糸を主材料とし、該音源に対して膨隆し
    た複数の膨隆部を有する吸音部材を装着し、該複数の膨
    隆部内部に吸音材がそれぞれ配置されている吸音装置。
  2. 【請求項2】 前記吸音部材は、前記撚糸からなるクロ
    スが、該音源に対して凹凸を形成するように襞状に折り
    畳まれた構成を有する請求項1に記載の吸音装置。
  3. 【請求項3】 前記吸音部材は、多数の前記撚糸が前記
    音源に対して立設して構成されている立毛部と、該撚糸
    からなるクロスが、該音源に対して凹凸を形成するよう
    に襞状に折り畳まれている襞部とを有する請求項1に記
    載の吸音装置。
  4. 【請求項4】 前記基材は、複数のスリットが形成され
    た金属板である請求項1に記載の吸音装置。
  5. 【請求項5】 前記吸音材は、無機繊維を主材料とする
    請求項1に記載の吸音装置。
JP12205198A 1998-05-01 1998-05-01 吸音装置 Pending JPH11315718A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091104A1 (fr) * 2000-05-25 2001-11-29 Aica Engineering Co., Ltd. Materiau de surface et procede de suppression de l'influence de l'onde de surface

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091104A1 (fr) * 2000-05-25 2001-11-29 Aica Engineering Co., Ltd. Materiau de surface et procede de suppression de l'influence de l'onde de surface

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