JPH11315662A - 引戸のクローザ - Google Patents

引戸のクローザ

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JPH11315662A
JPH11315662A JP10140536A JP14053698A JPH11315662A JP H11315662 A JPH11315662 A JP H11315662A JP 10140536 A JP10140536 A JP 10140536A JP 14053698 A JP14053698 A JP 14053698A JP H11315662 A JPH11315662 A JP H11315662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸を開くときは常時一定の抵抗力を保持し
ながら開くことができ、又、外気温度に影響されること
なく予め設定された速度で引き戸を自動的に閉じる。 【解決手段】 ケーブル先端部を静止部材に連結し、ケ
ーブル基端部を定張力巻上げ装置の巻上げドラム32に
巻取っておき、巻上げドラム32には増速機及び一方向
クラッチ50を介して渦電流式制動器60を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建物や部屋の出入
口及び窓などに設けられる引戸のクローザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のクローザとしては、例え
ば特開平5−263564号公報に記載されたものを挙
げることができる。
【0003】同公報に示された自動扉締め装置は、固定
部と扉に連結され、上記扉の操作により荷重に抗して回
転軸を回転させることにより上記扉を開放することがで
き、上記荷重により上記回転軸を逆方向に回転させるこ
とにより上記扉を閉じることができる扉締め装置と、上
記回転軸の回転速度を粘性抵抗により減速する減速装置
と、上記回転軸と上記減速装置との間に設けられ上記扉
開放時に上記減速装置と上記回転軸を遮断し上記扉閉じ
時に上記減速装置と上記回転軸を接続するワンウエイク
ラッチを備えた装置である。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながらこれらの
従来装置においては、扉閉鎖時における扉の動きの制動
を粘性抵抗を利用して行っているため、外気温度の変化
により粘性液体の温度が変化するとその粘性も変化し、
従って扉の動きの制動力も変化してしまうという不都合
がある。
【0005】又、粘性液体を使用するため、ケーシング
の各部には完全な密封性が要求され、制作面及び保守面
においてコスト高が避けられないという問題もある。
【0006】さらに又、粘性抵抗による減速装置を採用
した引戸のクローザに限らず、一般にワイヤを引いて引
戸を閉める型式のクローザは、手先により強制的に扉を
閉じる場合扉の閉じ速度が引戸のクローザによる閉じ速
度よりも速くなることが考えられ、この時には固定部と
扉の間に連結されたワイヤがたるんで人体や周囲のもの
に接触する不都合が発生する。
【0007】加えて、ばね部材による引戸を閉鎖するも
のは、ばね部材の出力が引戸の開き量に比例するので、
少し引戸を開けて手を離した場合、摩擦により引戸が閉
鎖されない場合が生じる、という不都合がある。
【0008】この発明は、引戸の開き量の如何に拘らず
引戸を確実に閉鎖することができ、しかも温度によって
制動力が変化しない引戸のクローザを提供することを目
的としている。
【0009】また、この発明の他の目的は、引戸閉鎖時
手により強制的に引戸を閉鎖した場合でもワイヤがたる
まない引戸のクローザを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、引戸の動きの方向に張ら
れたケーブルの先端部がばねを介して静止部材に連係さ
れ、ケーブルの基端部が引戸に固定された定張力巻上装
置の巻上げドラムに巻取られ、引戸を開いたときは該ケ
ーブルを介して定張力巻上装置に内蔵されたゼンマイば
ねが巻締められ、引戸を開放すると巻締められたゼンマ
イばねの復元力により引戸を閉じるように構成された戸
締め装置と、定張力巻上装置に連結された増速機と、こ
の増速機の出力側に連結された渦電流式制動器と、増速
機に組み込まれ、引き戸が閉鎖方向に移動するとき定張
力巻上げ装置と渦電流式制動器とを連結する一方向クラ
ッチとを有することを特徴とする。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、上記ケー
ブルの先端部を戸締め装置のゼンマイばねより小さな弾
力のばねを介在させて静止部材又は引戸に係止すると共
に、このばねの弾性変形量を一定値以下に抑制するスト
ッパーを設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基い
て、この発明について説明する。図1において符号91
は引戸を示し、この引戸91は引戸枠90の上下に設け
れたレールに案内され、引戸91を左右に移動させるこ
とにより引戸枠90の左方に形成された開口92を開閉
することができるようになっている。図1においては引
戸91は右方に移動して開口92は開かれた状態を示し
ている。
【0013】引戸91の上方には戸閉め装置20が装着
され、この戸閉め装置20から引出されたケーブル21
の先端部21aは引戸枠90の一端に固定された静止部
材22に連結され、ケーブルの基端部21bはガイドロ
ーラ24に案内されてハウジング23内に導入され、後
述する定張力巻上装置の巻上げドラムに巻き取られてい
る。
【0014】ケーブルの先端部21aの静止部材22へ
の取付けは例えば引戸枠の一端に植設されたボルトの外
周にケーブルの先端部を巻き付けることにより容易に行
われる。
【0015】上記ハウジング23は、図2及び図3に示
すように、横長の直方体の箱で、その内部には定張力巻
上装置30が装着されている。
【0016】定張力巻上装置30はハウジング23の側
壁に回動自在に支承された第1支軸35、この第1支軸
35に対して回転可能に嵌合する巻上げドラム31及び
巻上げドラムに同軸に固定された中空円筒状のばねケー
シング33から構成されている。
【0017】ばねケーシング33の内部にはゼンマイば
ね34がばねケーシングに同心に装着され、ゼンマイば
ねの一端は第1支軸35に固定され、他端はばねケーシ
ングの外周に固定されている。
【0018】また、巻上げドラム31には螺線状のケー
ブル溝32が形成され、かつ、ケーブル溝の螺線のピッ
チ円径はケーブルの巻き始めが最大でケーブルを巻いて
いくに従って小さくなるようにテーパとなっている。
【0019】引戸91が閉鎖状態にあるときは、ケーブ
ル21は巻上げドラム31に一杯に巻き付けられてお
り、引き戸を右方に開いていくと、ケーブル先端部が静
止部材22に連結されているため、ケーブルに張力が発
生して巻上げドラム31からほどかれていき巻上げドラ
ム31を回転させる。
【0020】この巻上げドラム31の回転は内蔵された
ゼンマイばね34を巻き締めてゼンマイばね34内に弾
性エネルギーを蓄積する。
【0021】ここで引戸91を解放すると、ゼンマイば
ね34はその復元力により弾性エネルギーを開放しつつ
ケーブル21を巻き取っていき、引戸を閉じるように作
用する。
【0022】このとき、引戸91を閉じた状態から右方
に開いていくに従ってゼンマイばね34は巻かれてい
き、ゼンマイばねの復元力が増大していくが、一方ケー
ブル21の繰出し位置も変化していき、繰り出し位置に
おけるケーブル溝32の螺線ピッチ円径も増大し従って
ケーブル21には常に一定の張力が作用する。
【0023】一方、前記第1支軸35の一端にはラチェ
ットホイール36が固定され、ハウジングの一端にはラ
チェット爪37が取付けられている(図3、4参照)。
【0024】このラチェト爪37はラチェットホイール
36の歯と係合して第1支軸35がゼンマイばねの復元
力により回転することを防止している。
【0025】又、ゼンマイばね34のばねとしての弾力
を調整するには、第1支軸35の端面に形成された溝3
5a(図4参照)にドライバー等の工具を係合させて軸
を回動させる。
【0026】この結果、ゼンマイばね34の第1支軸3
5に対する固定点が回動されてゼンマイばねの巻き数が
変化するのでばねの弾力を調整することができる。
【0027】また、図3に示すように、ばねケーシング
33に関し巻上げドラム3とは反対側の端部には第1歯
車41が一体かつ同軸に結合されている。
【0028】一方、ハウジング23の側壁には第2支軸
45が回動可能に支承されており、この第2支軸45に
は第1歯車41よりも歯数の少ない第2歯車42が回動
可能に支承されて第1歯車41と噛合っている。
【0029】また、第2支軸45に回動可能に嵌合する
第2歯車42と第2支軸45とは一方向クラッチ50を
介して回転方向に係脱可能に係合している。
【0030】一方向クラッチ50は、図6に示すよう
に、外輪51、ころ52、ばね53及び保持器54から
構成され、外輪51にはころ52が円周方向に移動でき
るようになされた溝55が形成されている。
【0031】溝55の一端には半径方向の幅が連続的に
小さくなった楔面55aが形成されており、ころ52は
保持器54ところとの間に配設されたばね53により楔
面に向けて付勢されている。
【0032】そして、一方向クラッチ50の中心には第
2支軸45が挿通され、外輪51は第2歯車42の一方
の端面に固定されている。
【0033】引戸91を右方に向けて開くときには、第
2歯車32に固定された外輪51は図7に示す矢印方向
に回転するように設定されている。
【0034】この場合、ころ52は軸45との摩擦によ
り楔面55aから離れるように動き、溝55の内部にお
いて自由に回転して外輪51と軸45とは回転方向に関
して離脱している。
【0035】逆に、引戸が左方に閉じるときには、外輪
51は図6に示す矢印方向に回転し、ころ52は楔面5
5aへ近接し、楔面と軸45の間に圧接されてころ自体
の回転が不可能となる。従って、外輪と軸とは回転方向
に関して係止され、軸45は外輪51と共に回転する。
【0036】一方、第2支軸45には第2歯車42の歯
数よりも多い歯数を有する第3歯車43が固定され、こ
の第3歯車43は第2支軸45と一体となって回転す
る。
【0037】又、ハウジング23の側壁には第3支軸6
1が回転自在に支承され、この第3支軸61には第3歯
車43の歯数よりも少ない歯数を有する第4歯車44が
固定され、第3歯車43と噛合っている。
【0038】上記したように、第2歯車よりも第1歯車
の方が歯数が大きく、第4歯車よりも第3歯車の方が歯
数が大きいという関係にあり、これらの歯車群は増速機
として作用する。
【0039】この増速機の出力軸となる第3支軸61に
は渦電流式制動機60が連結されている。
【0040】すなわち、第3支軸61の一端部にはアル
ミニウム等の導電体から作られた円板62が固定され、
その端面の両側には第1磁石円板63及び第2磁石円板
64が円板に近接してハウジングに取付けられている。
【0041】第1、第2の磁石円板63、64は、図5
に示すように、円周に沿って均等に区分された複数のN
極、S極が交互に配設されている。
【0042】第1磁石円板63のN極を第2磁石円板6
4のS極に向かい合わせると、磁力線は第1磁石円板の
N極から第2磁石円板のS極に向かって流れる。
【0043】ここで、円板62を回転させると、円板6
2には渦電流が発生して円板62の回転を阻止するよう
に作用し、制動器としての役目をなす。
【0044】第1磁石円板63はハウジング23に回動
不能に固定されているが、第2磁石円板64は軸61を
中心にして回動可能に取付けられている。
【0045】そして、第2磁石円板64の円板62とに
反対側の面の外周部にはピン65が植設されている。
【0046】一方、図2及び図3に示すように、ハウジ
ング23には第2磁石円板64に平行な案内路68が形
成され、この案内路に沿ってピン係合片66(図3参
照)が移動可能に取付けられている。
【0047】このピン係合片66には雌ねじ66bが形
成され、調整ボルト67の雄ねじと螺合している。又、
調整ボルト67はハウジング23の一端に軸方向の移動
が阻止された状態で取付けられている。
【0048】また、ピン係合片66にはピン65の外径
よりもやや広い幅をもった溝66aが形成され、ピン6
5はこの溝内に遊動可能に挟持されている。
【0049】上記した構成において、調整ボルト67を
ドライバー等で回動させると、ピン係合片66は調整ボ
ルトの軸心に沿って前後動し、溝66aに挟まれたピン
65は第2磁石円板の円周方向に移動するので、第2磁
石円板64は軸61を中心にして回動し、第1磁石円板
63に対して位相が変化する。
【0050】この結果、第1、第2の磁石円板のN極か
ら第2、第1の磁石円板のS極に流れる磁石線の数が変
化し、円板62に発生する渦電流の大きさが増減して制
動力も増減する。
【0051】上記した渦電流式制動器は液体等を使用せ
ず乾式であり、外気温度の影響を受けることがなく安定
した制動効果が得られる。
【0052】上記のように構成された引戸のクローザ
は、引戸91が引戸枠90に対して左方に閉じられた状
態では、ケーブル21は巻上げドラム31に巻付けら
れ、ゼンマイばね34はラチェッとホイール36の位相
調整により予め設定した巻数だけ巻かれているので、所
定の張力が発生している。
【0053】この状態から引戸を右方に開いていくと、
巻上げドラム31に巻かれていたケーブルは徐々に繰り
出されていき巻上げドラム31が回転する。
【0054】巻上げドラム31の回転はばねケーシング
33を回転させてゼンマイばね34を巻上げ、ゼンマイ
ばねの弾力は徐々に増大していく。
【0055】一方、巻上げドラムのケーブル繰り出し位
置におけるケーブル溝のピッチ円径も徐々に増大してい
くので、ケーブルにかかる張力は一定となり、引戸を開
いていくときの引戸に掛けた手先に与える抵抗力は増大
することなく一定で、スムースに引戸を開くことができ
る。
【0056】又、増速機40に組込まれた一方向クラッ
チ50は離脱状態にあり、渦電流式制動器60は作用せ
ず、この制動器による抵抗力は発生しない。
【0057】引き戸を開いた状態から引き戸に掛けた手
先を離して引き戸を開放すると、ゼンマイばね34の復
元力により巻上げドラム31がケーブルを巻取ってい
く。
【0058】このとき、一方向クラッチは作動状態とな
り、巻上げドラム31の回転は増速機40により増速さ
れて円板62を高速回転させる。
【0059】円板62の回転は渦電流を発生させて回転
抵抗となり、巻上げドラムの回転に制動力を与える。よ
ってケーブルの巻上げ速度は減速され引戸はゆっくりと
閉じられていく。
【0060】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明と比較して、ケーブル21の先端部21
aを静止部材22に連結する方法において異なってい
る。
【0061】すなわち、請求項1に記載された発明で
は、ケーブル21の先端は引戸枠90の一端に植設され
たボルト等の静止部材に固定されて連結される。
【0062】これに対し、請求項2に記載された発明で
は、例えば図8に示すように、戸締め装置20に使用さ
れる定張力巻上装置30と同型式の定張力巻上装置70
が使用され、ケーブル21の先端部は巻上げドラム71
に巻付けられる。又、巻上げドラムにはゼンマイばねを
内蔵したばねケーシング73が固定されている。
【0063】但し、ここに使用される定張力巻上装置7
0はそのゼンマイばねの力が戸締め装置に使用されるゼ
ンマイばねの力よりも弱く設定されている。
【0064】ケーブルの先端を定張力巻上装置70を介
して固定部に連結した場合には下記に示す問題点が解消
される。
【0065】すなわち、引戸91を右方に開いてから手
で強制的に左方に閉じたとき、引戸は強制された速度で
閉じられるが、定張力巻上げ装置30の巻上げドラムの
ケーブル巻取り速度は渦電流式制動器の作用により予め
設定された速度になっている。
【0066】従って、上記の強制された速度が予め設定
された速度よりも大きい場合にはケーブル21にはたる
みが生じて開口92内に垂れ下がり、人体或いは他の周
囲の物に接触する恐れがあり不都合である。
【0067】図8に示したように、定張力巻上装置70
を介してケーブル先端を固定部に連結しておくことによ
り、上記のたるみが発生した場合、定張力巻上装置70
がケーブルのたるみを巻上げて吸収し、前記の不都合が
解消される。
【0068】図9は他の実施例を示し、直方体のばねケ
ーシング80の内部に引張りばね82を配設し、ばねの
一端は静止部材である保持ピン81に固定され、他端は
ケーブル21の先端に取付けられたストッパー83に固
定されている。
【0069】又、ケーブルはばねケーシング80の一端
に取付けられた係止ブラケット84に形成された開口8
4aを貫通している。
【0070】ケーブル21に張力が発生しているときに
は、ストッパー83は係止ブラケット84の左側面に当
接しており、引張りばね82にはケーブルの張力よりも
小さな弾力が発生している。
【0071】この状態でケーブルにたるみが発生する
と、引張りばね82はその弾力によりケーブルを左方向
に引張ってケーブルのたるみを解消することとなり、前
記したケーブルのたるみによる不都合を解消する。
【0072】なお、図示の実施例では、ハウジング23
を引戸に装着し、ケーブル21を静止部材22に係止す
るようにしているが、これとは反対に、ハウジング23
を静止部材側に固定し、ケーブル21を引戸側に連係さ
せるようにしてもよいことは勿論である。
【0073】
【発明の効果】上記したように、この発明の引き戸クロ
ーザは定張力巻上装置及び渦電流式制動器を組込んだ構
造となっているので、引戸を開くときは常に一定の抵抗
力を保持しながら開くことができる。又、外気温度に左
右されることなく予め設定した速度で引戸を自動的に閉
じることができるという効果を奏する。
【0074】さらに又、制動器が乾式であるため液体の
密封装置等も不要で、組立や保守も容易であり、コスト
の低減にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の引戸のクローザの取付状態を示す正
面図。
【図2】引戸のクローザの主要部の正面図。
【図3】引戸のクローザの主要部の縦断平面図。
【図4】定張力巻上装置のラチェットホイール及びラチ
ェット爪の平面図。
【図5】渦電流式制動器の部品構成を示す斜視図。
【図6】一方向クラッチの作動状態を示す動作説明図。
【図7】一方向クラッチの離脱状態を示す動作説明図。
【図8】ケーブル先端部取付図。
【図9】ケーブル先端部取付図。
【符号の説明】
10 引戸のクローザ 20 戸締め装置 21 ケーブル 22 静止部材 30 定張力巻上装置 31 巻上げドラム 34 ゼンマイばね 40 増速機 50 一方向クラッチ 60 渦電流式制動器 91 引戸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の動きの方向に張られたケーブルの
    先端部が静止部材又は引戸に連係され、ケーブルの基端
    部が引戸又は静止部材に固定された定張力巻上装置の巻
    上げドラムに巻取られ、引戸を開いたときは該ケーブル
    を介して定張力巻上装置に内蔵されたゼンマイばねが巻
    締められ、引戸を開放すると巻締められたゼンマイばね
    の復元力により引戸を閉じるように構成された戸締め装
    置と、定張力巻上装置に連結された増速機と、この増速
    機の出力側に連結された渦電流式制動器と、増速機に組
    み込まれ、引き戸が閉鎖方向に移動するとき定張力巻上
    げ装置と渦電流式制動器とを連結する一方向クラッチと
    を有することを特徴とする引戸のクローザ。
  2. 【請求項2】 上記ケーブルの先端部を戸締め装置のゼ
    ンマイばねより小さな弾力のばねを介在させて静止部材
    又は引戸に係止すると共に、このばねの弾性変形量を一
    定値以下に抑制するストッパーを設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の引戸のクローザ。
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