JP5205129B2 - ドアの自動閉鎖又は自動開放装置 - Google Patents
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Description
そのような方式に類似する装置として、特許文献1には次の構成が開示されている。
すなわち、同文献1の図1及び図2に示されるように、ガイドワイヤ33に摺動自在に支持されたスライダ21に定荷重バネ22の先端が固定され、そのスライダ21を、平常時はロック機構50に掛止しておき、非常時にロック機構50を解除することによって扉2側の受部材23に当接牽引させて扉2を自動閉鎖させる構成である。
一方、簡易な構造を優先するため、バネユニットとスライダとの間にワイヤを介在させる構成を採用する場合には次の課題を解決する必要がある。すなわち、非常時にロック部材を解除して係合体を離脱させる際に、バネユニットに蓄積されているエネルギーが大きいため初期牽引力が強いので、ロック部材から離脱した係合体が急激に移動してワイヤが弛み、あるいは特に扉側の受部材とロック部材との距離が離れた状態で非常時が発生した場合にはワイヤが垂れ下がる現象が生じる。それにより、ワイヤが周辺に配設された部材、機器に絡むなど直後の円滑な閉鎖又は開放動作の支障となって、その後の避難のために扉を手動で開閉する際の障害となる虞がある。
しかしながら、同文献2の方式は、ワイヤの先端が扉の付属部材に接続された構造で、扉の開き動作ごとに常にワイヤが引出されて扉の閉じ動作を補助する常時追従方式であり、その方式では、ワイヤが常に扉の付属部材に連結した状態で扉の開閉動に追従して延出または巻取りされるのでワイヤの弛みや垂れ下りが生じる虞はなく、したがって、上記の牽引部材としてワイヤを採用する課題を共通としないものである。
本発明によれば、非常時に係合体がロック部材から離脱した直後でも係合体に適度なブレーキ力がかかるので、係合体がガイド部材に沿って低速で移動して係合体とバネユニットとの間におけるワイヤの垂れ下がりが防止される。
また、係合体がブレーキ力を付与されながらもガイド部材に沿って安定かつ円滑に摺動することができる。
また、ガイド部材、係合体の具体的構造やワイヤの巻取り機構によれば、さらに円滑な自動閉鎖又は自動開放動作を担保することができる。
図1において、自動ドアAは、出入り口の上部に構築された無目1内に、モータMを駆動源としてチェーンやベルトなどの伝達部材2を回動させる駆動機構3を配設し、開閉扉4の上端に取付けた戸車5をガイドレール6上に転動可能に吊持させるとともに開閉扉4の上端部を前記伝達部材2に連結して出入り口を開閉可能とし、また、無目1内には図示省略したコントローラを配設した周知の構造である。
この自動ドアAは、図1では省略しているが、前記コントローラに、近接する物体を検知する起動センサや安全センサなど各種のセンサが接続され、それらセンサからの検知信号に基づいて、コントローラを介し駆動機構3のモータMを制御することによって開閉扉4に所定の開閉動作を行わせる。
なお、図1には片開き方式の自動ドアAを例示しているが、それに限定されるものではなく両開き(引分け)方式とすることも任意である。
そして、上記無目1内には自動閉鎖装置10が前記駆動機構3の直上に配設されて、非常時に開閉扉4を強制的に閉鎖させるものであるが、それについて図2〜図6を加えて詳述する。
ワイヤ巻ロール17は、前記帯状バネ板を巻装する巻胴と平行な垂直状に配設された金属製ロールであり、その外周面には軸方向へ延びるラセン溝17aを形成して、バネユニット11の牽引力により巻取られるワイヤ12がラセン溝17aに沿って巻装されるようにし、それにより、ワイヤ12が一部に集中して巻取られるなど、巻き径が局部的に拡大することを防止する。
また、バネユニット11には、図4および図6に例示するように、スプリング19によって巻ロール17の外周に弾性的に接合する押え板20を取り付け、それにより、前記ワイヤ12が巻ロール17に巻取られる際にワイヤ12をラセン溝17aに誘導するとともに巻取りワイヤの弛みを抑制するようにする。
係合体13は、スライダ13aと係合部13bとを平面視L形に形成した板金部材であって、そのスライダ13aの四隅にローラ21を取付け、それらローラ21を前記台板14の嵌合レール14a,14aに摺動自在に嵌め合うことにより係合体13が台板14に沿って移動可能に支持されている。
また、係合体13の係合部13bには、その中心部に砲弾形の芯出ピン22を前記ロック部材15方向へ向けて突設するとともに、前端縁に僅かに屈曲させて補強した衝合縁23を一体に形成し、その衝合縁23が開閉扉4側に設けた前記係合板16と衝合するようにする。
なお、係合体13は、スライダ13aと係合部13bを一体または別体とする何れにすることも任意であるが、本実施例においては、ロック部材15との関係で少なくとも係合部13bを磁性板としている。
具体的には、図4、図5に例示するように、スライダ13aの前面に空間を形成するブラケット31を取付け、そのスライダ13aとブラケット31との間に合成樹脂製のシュー32を介在させるとともにブラケット31の前面に調整ボルト33を螺着して前記シュー32にスプリング34を介して係合させるものである。すなわち、調整ボルト33の螺動操作によりシュー32を台板14に押し当ててスライダ13aに弾性的なブレーキ力を付与するものであり、該ボルト33を締め付け又は緩めることによりシュー32を進退させてブレーキ力を調整可能としている。
このロック部材15は、内部コイルの励磁により吸着面15bに吸着作用が生起し、台板14に沿って移動される係合体13の芯出ピン22が嵌め合った状態で係合部13aが吸着面15bに吸着保持されたロック状態となり、内部コイルが停電等により消磁したときに吸着作用が停止してロック部材15のロック状態が解除され、したがって、係合体13の係合部13aは吸着面15bから離脱する
そして、係合板16には、係合部13bの衝合縁23に当接するように同一軌道上に突出する衝合縁35を形成する。
初期状態(待機状態)は、図1のように、全閉位置にある開閉扉4を開動させる初期操作により設定する。
設定前は、全閉位置にある開閉扉4に二点鎖線で示す係合体13が近接しているので、開閉扉4を手動または自動で開動させることにより、開閉扉4の係合板16の衝合縁35で係合体13の衝合縁23を押し動かして係合体13を台板14に沿ってロック部材15へ向け移動させる。その係合体13の移動時に、ワイヤ12が巻ロール17から解かれて帯状バネ板の弾力に抗して引出されるためバネユニット11にはワイヤ12に対する牽引力が蓄積される。
上記開閉扉4は通常の開動時よりも若干先まで移動し、それにより係合体13の芯出ピン22がロック部材15の中央孔15aに嵌め合うとともに係合部(磁性板)13bが吸着面15bに接合して吸着保持され、係合体13がロック部材15にロックされた初期状態に設定される(図1の実線位置)。
したがって、図3に示すように、停電により途中開きの状態で開閉扉4が停止している場合には、ドア閉じ方向へ移動する前記係合体13の衝合縁23が、停止している開閉扉4側の衝合縁35に衝合して開閉扉4を強制的に押動させるので、開閉扉4は全閉位置まで閉動して出入り口を閉鎖することができる。
なお、係合体13がワイヤ12の引き込みによりバネユニット11側へ移動する際に、ワイヤ12は巻ロール17巻き取られるが、巻ロール17のラセン溝17aに沿って巻き込まれるので巻ロール17の一箇所に巻き込まれて束になるようなことが防止される。
4:開閉扉
11:バネユニット
12:ワイヤ
13:係合体
13a:スライダ
13b:係合部
14:台板(ガイド部材)
15:ロック部材
16:係合板
17:巻ロール
17a:ラセン溝
Claims (2)
- バネユニット11に蓄積された付勢力により牽引されるワイヤ12の先端に係合体13を備え、平常時は前記係合体13をバネユニット11から引出した状態でロック部材15に掛止しておき、非常時にロック部材15から離脱させることにより牽引される前記係合体13で扉4を閉鎖方向又は開放方向へ移動させるドアの自動閉鎖又は自動開放装置であって、
上記バネユニット11とロック部材15との間に水平状に延びるガイド部材14を配設し、そのガイド部材14に沿って前記係合体13を移動可能に取付けるとともに係合体13にはガイド部材14との間で摩擦力が可変なブレーキ部30を設け、
前記ガイド部材14が、上下各端縁を略L形に屈曲させ上下に対向させた嵌合レール14a,14aを形成した長尺状の型材構造であり、
前記係合体13には、四隅にローラ21を取付けたスライダ13aを有し、そのローラ21を前記嵌合レール14a,14aに摺動自在に嵌め合うことにより係合体13をガイド部材14に沿って移動可能に支持し、
前記ブレーキ部30は、前記スライダ13aの前面に空間を形成するブラケット31を取付け、そのスライダ13aとブラケット31との間に合成樹脂製のシュー32を介在させるとともにブラケット31の前面に調整ボルト33を螺着して前記シュー32にスプリング34を介して係合させたことを特徴とするドアの自動閉鎖又は自動開放装置。 - 上記バネユニット11にはワイヤ12の基端を連結したワイヤ巻ロール17を備え、該ロール17にはワイヤ12を巻装させるラセン溝17aを形成するとともにスプリング19により前記巻ロール17の外周に弾性的に接合する押え板20を取り付けたことを特徴とする請求項1記載のドアの自動閉鎖又は自動開放装置。
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