JPH11315548A - マンホール蓋類のロック装置 - Google Patents

マンホール蓋類のロック装置

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JPH11315548A
JPH11315548A JP10137660A JP13766098A JPH11315548A JP H11315548 A JPH11315548 A JP H11315548A JP 10137660 A JP10137660 A JP 10137660A JP 13766098 A JP13766098 A JP 13766098A JP H11315548 A JPH11315548 A JP H11315548A
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Mitsuo Ito
光男 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用工具を用いてロック及びロック解除を行
なうマンホール蓋類のロック装置。 【構成】 蓋受枠10の開口を閉じた状態で開口縁部1
9の内側に位置する、蓋体11の外縁近くの部分に上下
貫通状のめねじ部12を複数設け、そのめねじ部12に
下からねじ込む上部おねじ部21を有し、回転により開
口縁部19の下に係合可能なロック部材20と、めねじ
部12に上からねじ込む下部おねじ部28を有する塞栓
27と、めねじ部12にねじ込んで開蓋操作のハンドル
となり、かつロック部材20及び塞栓27を外すための
係合部32を有する開蓋工具31とから成る、大型、大
重量のマンホール蓋類のロック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋受け枠の開口を
開閉可能に閉じる蓋体を上記蓋受け枠に固定するための
マンホール蓋類のロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マンホール装置においては、主として防
犯や防臭或いは浮上防止等を目的として、蓋体を蓋受け
枠に固定することが行なわれている。そのための従来の
固定方法には、蓋体を蓋受け枠にボルト止めする方法や
蓋を閉じることにより施錠状態となる錠装置を用いたも
のがある。
【0003】しかし蓋体をいちいちボルト止めすること
は作業に手間取り、開くにも閉じるにも時間がかかると
いう問題がある。またボルト止めであるため、どこにで
もある工具によって容易に外される可能性がある。しか
も使わないボルト穴がある場合には予めその箇所を確認
して塞いでおく必要がある。
【0004】他方、錠装置はそれを取り付けた専用の蓋
体及び蓋受け枠が必要であり、しかも解錠方法を見破る
ことはそれほど困難ではない。また効果を高めるために
1個のマンホール装置に複数個の錠装置を取り付けると
なると、コストも無視できなくなり、従って従来の方法
には一長一短がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の実情に
鑑みてなされたものであり、その課題はロック装置を取
り付ける選択と取り付けない選択とに容易に応じること
ができ、専用工具を用いなければロックの解除ができ
ず、しかも作業性の良好なロック装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、開口を閉じた状態で開口縁の内側に位置す
る蓋体部分に上下貫通状のめねじ部を複数設け、かつ上
記めねじ部に下方からねじ込まれる上部おねじ部を有
し、ねじ周りの回転により蓋受け枠の開口縁部に係合可
能なロック状態とするロック部材と、めねじ部に上方か
らねじ込まれる下部おねじ部を有し、それによりめねじ
部を閉じる塞栓と、同様にめねじ部にねじ込まれて開蓋
操作のためのハンドルとなり、ロック部材及び塞栓を外
すための係合部を有する開蓋工具とによってマンホール
蓋類のロック装置を構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るマンホール類のロッ
ク装置は、蓋受け枠10の開口を開閉可能に閉じる蓋体
11を上記蓋受け枠10に固定するための装置である。
マンホール類としては、通信回線網や電気の送配電或い
は上下水道等に用いられるものが対象となる。
【0008】蓋体11の、開口を閉じた状態で開口縁の
内側(中心側)に位置する外縁近くの部分に、上下貫通
状のめねじ部12が複数設けられる。このめねじ部12
は、後述するロック部材20を取り付ける手段であると
同時に、蓋体11の開蓋操作のための開蓋工具30を取
り付けるための手段である。さらにロック装置を必要と
しない場合には塞栓27によって閉じておかれる。
【0009】めねじ部12は蓋体11へ直かに形成する
ことも可能である。しかしマンホール鉄蓋のように蓋体
11が鋳鉄等によって鋳造される等、必要な場合には、
めねじ部12を形成した取り付け部材13を使用し、蓋
体11には取り付け孔14のみを上下貫通状に形成する
ことができる。このような取り付け部材13は、ロック
部材20の取り付けと、開蓋工具の取り付けに必要十分
な長さのめねじ部12を有するものとすることができ
る。
【0010】図において、15は取り付け部材13をロ
ック部材保護体25とともに蓋体11に取り付ける手段
としてのボルトを示す。なお、取り付け部材13は溶接
とされる可能性もある。ボルト止めのためのめねじ穴1
6を形成する取り付け孔14の周囲の部分17はやや肉
厚に形成することができる。18は取り付け部材13と
蓋裏面との間にはさまれたパッキングを示す。
【0011】前述したロック部材20は、めねじ部12
に下方からねじ込むための上部おねじ部21を有してお
り、そのねじ周りの回転により蓋受け枠10の開口縁部
19に係合可能なロック状態とする。このためロック部
材20は、上部おねじ部21を有する縦方向の回転軸部
22から開口縁部方向へ突出したロック部23を有す
る。図3参照。
【0012】ロック部材20はねじ込んでいけばめねじ
部12と上部おねじ部21とのねじ込みの限界で停止す
るが、そのときロック部23の位置が開口縁部19の下
に来るとは限らない。そこでロック部23が開口縁部1
9の下に来るロック状態でロック部材20が止まるよう
に、抵抗を与える抵抗部材24を蓋体側(固定側)とロ
ック部材側(回転側)との間に介装することができる。
図示の例ではばねワッシャを抵抗部材24に使用して弾
力を抵抗に変えている。例示の抵抗部材24は取り付け
部材13の下端とロック部材回転軸部22の肩部との間
に配置される。
【0013】ロック部材20の保護のためにロック部材
保護体25を設けることができる。これは外した蓋体1
1を置いたときにかかる蓋体11の重量を負担し、或い
は衝撃からロック部材20を保護する。例示の保護体2
5は取り付け部材13とともに蓋体11に取り付ける逆
L字形構造のもので、同部材13及び取り付け手段15
をよけて内方から挿し入れられるように切欠状の溝26
を有する。
【0014】前述した塞栓27は、めねじ部12に上方
からねじ込まれる下部おねじ部28を有しており、それ
自体によってめねじ部12の開口を閉塞する。下部おね
じ部28の上端には、より大径のキャップ部29を設
け、ねじ込み限界を決める。
【0015】30はねじ込みのために開蓋工具31の係
合部32と係合可能な係合相手を示す。同様の係合相手
30′はロック部材20の軸部上端部にも設けることが
できる。この係合相手30と係合可能な係合部32とは
相互に嵌合する特定の平面形状を有するものであるが、
+−のドライバー等入手容易な工具を使用できないもの
である方が良い。例示のものは3角形状の係合構造を有
する。ロック部材20の場合その角の一つがロック部2
3の向きを示すようにすると分かり易い。
【0016】開蓋工具31は上記のように、ロック部材
20及び塞栓27を外すことができる係合部32を有す
るものであるが、それと同時に、前記めねじ部12にね
じ込まれて開蓋操作のためのハンドルとなる。そのおね
じ部33は開蓋工具31の一端部に設けられる。例示の
開蓋工具31は、T字型形状を有し、縦軸34の先端に
おねじ部33、T字型ハンドル35の一端に前記係合部
32を有する。
【0017】このようなロック装置は、めねじ部12に
上部おねじ部21をねじ込ませたロック部材20が簡単
に動いてしまわない抵抗を受ける状態でロック部23を
外向きにし、ロック部材保護体25を挿し込んでボルト
を締め上げることにより蓋体11に取り付けられる。ロ
ック部23が正しく外方を向くとき係合相手30′は蓋
体11のロック示標36を指す(図7参照)。蓋体11
を開くにはロック部材20をいずれかの方向へ回転させ
開蓋示標37に係合相手30′の位置を合わせる。
【0018】蓋受け枠10の開口を閉じてロック部材2
0をロック状態とした場合、めねじ部12(或いは取り
付け孔14のめねじ部12)の上面開口部分38には、
塞栓27を取り付けて塞いでおく(図3参照)。またロ
ック装置を使用しない箇所のめねじ部12(或いは取り
付け孔14のめねじ部12)も同様に塞いでおく(図5
参照)。ロック部材20によるロック操作や、塞栓27
の取り付けまたは取り外しはすべて開蓋工具31を用い
て実施される。その係合構造(30、30′、32)は
独自であり、ドライバー等通常の工具では操作できない
ので安全性が高い。各図中、39は蓋受け枠10の開口
に配置する落下防止網であり、開口内の受け部40に枠
部で載置される。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、蓋体をロック部材によって容易かつ
確実に蓋受け枠にロックすることができ、かつ、ロック
状態は専用工具でなければ解除できず、またロック装置
を取り付ける選択と、取り付けない選択とに容易に応ず
ることができ、取り付けない場合には塞栓で閉塞すると
同時に、ロック装置の操作と塞栓の着脱、蓋体の開閉等
の作業は全て専用の開蓋工具で容易かつ確実に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロック装置の実施対象であるマン
ホール類の1例を示す部分平面図。
【図2】図1中央部の縦断面図。
【図3】本発明に係るロック装置の1実施例を示す側面
断面図。
【図4】図3に対応するロック装置の正面断面図。
【図5】ロック装置を外し塞栓を取り付けた側面断面
図。
【図6】図5に対応する塞栓部分の正面断面図。
【図7】本発明装置取り付け部を蓋上面から見た部分平
面図。
【図8】本発明に使用する開蓋工具の正面図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋受け枠の開口を開閉可能に閉じる蓋体
    を上記蓋受け枠に固定するためのロック装置であって、
    開口を閉じた状態で開口縁の内側に位置する蓋体部分に
    上下貫通状のめねじ部を複数設け、かつ上記めねじ部に
    下方からねじ込まれる上部おねじ部を有し、ねじ周りの
    回転により蓋受け枠の開口縁部に係合可能なロック状態
    とするロック部材と、めねじ部に上方からねじ込まれる
    下部おねじ部を有し、それによりめねじ部を閉じる塞栓
    と、同様にめねじ部にねじ込まれて開蓋操作のためのハ
    ンドルとなり、ロック部材及び塞栓を外すための係合部
    を有する開蓋工具とから成ることを特徴とするマンホー
    ル蓋類のロック装置。
  2. 【請求項2】 蓋体は上下貫通状の取り付け孔を有し、
    そこに、めねじ部を有する取り付け部材を嵌めた構成を
    有する請求項1記載のマンホール蓋類のロック装置。
  3. 【請求項3】 めねじ部にねじ込まれるロック部材のお
    ねじ部と、塞栓の各上端部に、開蓋工具の係合部とのみ
    係合可能な係合相手を形成した請求項1記載のマンホー
    ル蓋類のロック装置。
  4. 【請求項4】 ロック部材とめねじ部を設けた蓋体との
    間に、ロック部材に抵抗を与えて任意の位置で止めるた
    めの抵抗部材を介在させた請求項1記載のマンホール蓋
    類のロック装置。
  5. 【請求項5】 蓋体の重量を負担し、或いは衝撃からロ
    ック部材を保護するロック部材保護体を有する請求項1
    記載のマンホール蓋類のロック装置。
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