JPH11315406A - 安全帯を具備した被服 - Google Patents

安全帯を具備した被服

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JPH11315406A
JPH11315406A JP10096988A JP9698898A JPH11315406A JP H11315406 A JPH11315406 A JP H11315406A JP 10096988 A JP10096988 A JP 10096988A JP 9698898 A JP9698898 A JP 9698898A JP H11315406 A JPH11315406 A JP H11315406A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 背部において交差させ両肩に掛ける肩当
て帯と、該肩当て帯の背部と一体に形成した脚を挿入す
る環状の脚帯と、前記肩当て帯の下部と一体に形成した
臀部に係止する臀掛け帯とを全体が一体になるように形
成した安全帯を合理的に着用できる被服を提供するこ
と。 【解決手段】 背部において交差させ両肩に掛ける肩当
て帯と、脚を挿入する環状の脚帯4と、臀部に係止する
臀掛け帯3とを一体に形成した安全帯に対し、ベスト7
又は袖付上着若しくは上下つなぎ作業服の上着の表面で
あって、着用者の背上部及び背部の中下部等に対応する
所要個所に、前記肩掛け帯1a,1bを挿通,離脱させるた
め面ファスナ等により開閉自在に形成したほぼベルト通
し状乃至は環状の支持部材F1〜F4を取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全帯を着用する
作業者などが着用するための作業服、例えば高所作業等
の際に着用して有用な被服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、安全帯はビルディングやタワー
等の高所で諸々の作業に従事する者がそれぞれの作業に
適した被服を着用した上から着用するのが通常である。
而して、従来の安全帯としては、腰の回りに着用する所
謂腰帯が用いられ、高所作業者はこの腰帯を着用してこ
れに救命索を取付けているが、これでは実際に危険にあ
ったときに作業者の腰に負担がかかり過ぎて、腰を痛め
ることが多かった。
【0003】そこで、最近では、帯部材を着用者の背部
において交差させ両肩に掛けて前見頃に回される肩当て
帯と、脚を挿入する環状の脚帯と、臀部に係止する臀掛
け帯とを一体に形成して、作業者の体躯を複数の場所で
支えるようにした安全帯が使用されるようになってきた
が、この安全帯は上記のようにすべての帯が一体的に構
成されており、保管時には丸めておくことが多いので、
各帯が絡み合い易く、着用者がその着用時に手足の挿入
部を確認するのに手間どり、装着するのに時間がかかる
という難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
従来技術に鑑み、背部において交差させ両肩に掛ける肩
当て帯と、該肩当て帯の背部と一体に形成した脚を挿入
する環状の脚帯と、前記肩当て帯の下部と一体に形成し
た臀部に係止する臀掛け帯とを全体が一体になるように
形成した安全帯を合理的に着用できる被服を提供するこ
とを、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的とする本発明の一の構成は、背部において交差さ
せ両肩に掛ける肩当て帯と、脚を挿入する環状の脚帯
と、臀部に係止する臀掛け帯とを一体に形成した安全帯
に対し、ベスト又は袖付上着若しくは上下つなぎ作業服
の上着の表面であって、着用者の背上部及び背部の中下
部等に対応する所要個所に、前記肩掛け帯を挿通,離脱
させるため面ファスナ等により開閉自在に形成したほぼ
ベルト通し状乃至は環状の支持部材を取付けたことを特
徴とするものである。
【0006】上記課題を解決することができる本発明の
他の構成は、背部において交差させ両肩に掛ける肩当て
帯と、脚を挿入する環状の脚帯と、臀部に係止する臀掛
け帯とを一体に形成した安全帯に対し、ベスト又は袖付
上着若しくは上下つなぎ作業服の上着の内面又は外面で
あって、着用者の背上部及び背部の中下部等に対応する
所要個所に、前記肩掛け帯を縫着等により取付けたこと
を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例を図に
より説明する。図1は本発明を適用する安全帯の一例の
立体的正面図、図2は本発明被服の一例を安全帯に取付
けた状態の正面図、図3は図2の被服の背部内面に設け
たベルト通し状の支持部材を示す正面図、図4は本発明
被服を安全帯に着脱自在に支持させた状態の断面図、図
5は本発明被服の背部図、図6は救命索と図5のベスト
に形成したスリットの関係を例示した図、図7はショッ
クアブソーバの一例の斜視図である。
【0008】図1において、1a,1bは背部において交差
させ着用者の両肩に掛ける肩当て帯で、交差部1cにおい
て両者が分離しないようにバックル状の連結部材2によ
り一体的に結合させてある。3は前記肩掛け帯1a,1bの
前側延長部1c,1dの下方にそれと一体に結合して形成し
着用者の臀部に係止する臀掛け帯、4は肩掛け帯1a,1b
の後側延長部1e,1fを、臀掛け帯3の前後を挾むように
二重に形成した部分を通してその先端側をループ状部4
a,4bに形成すると共に、両ループ状部4a,4bの先端部
を該臀掛け帯3の左右側部の裏面に一体となるように縫
着取付けして形成した脚帯で、この脚帯4は、前記ルー
プ状部4a,4bにバックル状の長さ調節用具5a,5bを取付
け、この調節用具5a,5bにより、ループ状部4a,4bの径
を着用者の脚の太さに合わせて調節できるようにしてい
る。以上により、安全帯の主要部を構成する。なお、図
中、6は肩掛け帯1a,1bの前側延長部1c,1dのほぼ中央
部に長さ調節可能に架着し、着用時に着用者の前部にお
いて安全帯を固定する前帯である。
【0009】図2〜図5において、7は上記安全帯に着
脱自在に取付ける被服の一つであるベスト状の上着でこ
こでは次のような構成を具備している。即ち、図3〜図
5において、F1,F2は、上着7の背部内面の上部から前
部内面にかけて、安全帯の肩当て帯1a,1bの背上部から
前上部に対応する個所に取付けた長目のベルト通し状を
なし、かつ、面ファスナBzにより長さ方向で開閉自在に
した支持部材、F3,F4は前記肩当て帯1a,1bにおける後
側延長部1e,1fに対応する上着7の内面に取付けた面フ
ァスナBzにより開閉自在にした支持部材、F5,F6は上着
7の前身頃に、上記肩当て帯1a,1bの前側延長部1c,1d
を通すために設けた前記支持部材F1〜F4と同構成の支持
部材で、これら支持部材F1〜F6は、それら一面側に面フ
ァスナの雄部材を、他面側に雌部材を設け、各支持部材
F1〜F6の夫々が対応した前記の肩当て帯1a,1b、この肩
当て帯1a,1bの前,後の延長部1c,1dと1e,1fを夫々に
挾んで面ファスナBzの雌雄両部材を合着することによ
り、ベスト状の上着7に安全帯を支持させるのであっ
て、この構成により、上着7が損傷したり汚損した場合
には、各支持部材F1〜F6の面ファスナBzの合着状態を解
き、上着7を安全帯から取り外して、上着7を容易に交
換できるようにしたものである。なお、図5において、
8は上着7の背側に斜めに形成したスリットで、図6に
例示した救命索9の後端9aを上着7の内側の安全帯の結
合環10に連結し、先端側9bをスリット8の下部からベス
ト状上着7の外に出すためのものである。11は救命索9
の先端に設けたカラビナ状の連結環である。
【0010】図6に示した例においては、救命索9を、
安全帯の結合部に直結した態様で示しているが、救命索
9は、その後端9aと先端9bの間に衝撃緩和機構(ショッ
クアブソーバ)を介在させることが望ましい。ショック
アブソーバとしては、種々の機構が考えられるが、図6
の例では、救命索9を形成する帯部材の中間部分を、こ
こでは一方の肩当て帯1bの後側延長部9eに仮縫着12する
と共に、その仮縫着12の始端部をベルト通し状の仮止環
13に通すことにより形成している。
【0011】上記構成により、万一、救命索9に衝撃的
荷重が加わっても、その衝撃を、仮止環13の破断又は脱
落、並びに、仮縫着部12の縫着糸の切断による制動がか
かった剥離により緩和するので、着用者にかかる衝撃を
効果的に緩和することができる。
【0012】図示した実施形態では、ベスト状の上着7
の内部に安全帯の支持部材F1〜F6を設け、安全帯に対し
て上着7を着脱自在にしたが、本発明において安全帯を
着脱可能に装着できる作業服としては、半袖又は長袖の
上着、或は、この上着にズボンが一体化されたいわゆる
つなぎ作業服などがある。この場合において、上下つな
ぎ式の作業服にあては、ズボン(図示せず)の内部に、
脚帯4の一部を取付けるための支持部材を設けることが
望ましい。
【0013】また、上記上着7等に安全帯を着脱自在に
取付けるため、上記例では上着7の内部にベルト通し状
の開閉自在の支持部材F1〜F6を設けたが、上着7の外面
に前記支持部材F1〜F6を設けても、本発明の目的を達成
することができ、上記例の場合と同等の作用効果を得る
ことができる。上記の支持部材F1〜F6は、長目のベルト
通し状に形成したが、本発明においては、支持部材F1
F6は開閉自在の環状に形成したものであってもよい。
【0014】上記の例は、安全帯と上着7等を支持部材
F1〜F6を介して結合し、安全帯を上着7等に着脱自在に
設けたが、本発明では、上記支持部材F1〜F6を、図示し
ないが、面ファスナやスナップボタンなどの支持部材に
代替して、直接、安全帯の帯部材と上着7等とを結合し
てもよい。この場合、安全帯を上着7等の内面又は外面
のいずれかの側に配置できるようにするかは、任意であ
る。また、安全帯は上着7等の内面又は外面に縫着,接
着などにより配置するようにしてもよい。
【0015】更に、上着7等の被服も、通常生地製,メ
ッシュ生地製,耐水生地製,耐寒生地製等、その材質を
問わずいずれの被服であっても本発明を適用することが
できる。
【0016】
【発明の効果】以上のように形成される本発明作業用被
服は、ハーネス型と称される、作業者の上体、臀部、脚
部を統合的に保持できるように形成された安全帯を、着
脱自在に内装又は外装状態で取付けることができるの
で、従来のハーネス型安全帯の着用では、帯のどの部位
が着用者の身体のどの部位に対応しているかを判別しつ
つ着用する必要があるため、着用に大変手間取っていた
が、本発明の安全帯を取付けた作業服であれば、この被
服を通常の着用態様とほぼ同じ態様で着用するだけで、
自づから安全帯も着用されることとなるので、安全帯の
着用に手間取ることがないという利点がある。
【0017】また、本発明被服は、安全帯に対してその
支持部材の開閉等により着脱自在に形成したものにあっ
ては、安全帯を取付けた作業服が汚れたり傷んだりした
場合、その作業服と安全帯を分離して新たな作業服に前
記安全帯を付け替えれば済み、従来の安全帯を縫着して
それと一体化された作業衣のように、作業服が汚損等に
より使用不能になると安全帯ごと一緒に廃棄せざるを得
ず、経済的でなかった点を、大幅に改善できる。
【0018】更に、作業服に対して安全帯が着脱自在で
あると、作業環境、即ち、外部の温度や湿度などに対応
できる性能を有する作業服を選択して、これに安全帯を
取付けて使用するようにすることにより、作業環境に応
じた作業服を安全帯と一緒に着用して、作業に従事する
ことができるので、この面でも従来品では得られない利
点がある。
【0019】次に、本発明被服では、安全帯と結合され
た上着等の背中側にスリットを設け、救命索の先端部を
このスリットの下方から外部に出したので、従来品の救
命索が安全帯の背中側の上部に常時位置したタイプのも
のに比べ、救命索が作業の邪魔になり難いという利点が
ある。
【0020】また、衝撃緩和機構を、安全帯の一部と救
命索又はこの索に連結された帯部材の仮縫着を主体とし
た構造により形成したので、衝撃緩和機構を別途挿入す
る必要があった従来安全帯に比べ、簡単な構造で済むこ
ととなり、この機構のコストを抑制することができる。
【0021】本発明は以上の通りであるから、安全帯を
着用して行う高所作業等において着する被服としてきわ
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する安全帯の一例の立体的正面
図。
【図2】本発明被服の一例を安全帯に取付けた状態の正
面図。
【図3】図2の被服の背部内面に設けたベルト通し状の
支持部材を示す正面図。
【図4】本発明被服を安全帯に着脱自在に支持させた状
態の断面図。
【図5】本発明被服の背部図。
【図6】救命索と図5のベストに形成したスリットの関
係を例示した図。
【図7】ショックアブソーバの一例の斜視図。
【符号の説明】
1a,1b 肩掛け帯 1c,1d 肩掛け帯の前側延長部 1e,1f 肩掛け帯の後側延長部 2 連結部材 3 臀かけ帯 4 脚帯 4a,4b 左,右のループ状部 5a,5b 調節用具 6 前帯 7 ベスト状の上着 8 救命索挿通用のスリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 安全帯を具備した被服
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全帯を着用する
作業者などが着用するための作業服、例えば高所作業等
の際に着用して有用な被服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、安全帯はビルディングやタワー
等の高所で諸々の作業に従事する者がそれぞれの作業に
適した被服を着用した上から着用するのが通常である。
而して、従来の安全帯としては、腰の回りに着用する所
謂腰帯が用いられ、高所作業者はこの腰帯を着用してこ
れに救命索を取付けているが、これでは実際に危険にあ
ったときに作業者の腰に負担がかかり過ぎて、腰を痛め
ることが多かった。
【0003】そこで、最近では、帯部材を着用者の背部
において交差させ両肩に掛けて前見頃に回される肩掛け
帯と、脚を挿入する環状の脚帯と、臀部に係止する臀掛
け帯とを一体に形成して、作業者の体躯を複数の場所で
支えるようにした安全帯が使用されるようになってきた
が、この安全帯は上記のようにすべての帯が一体的に構
成されており、保管時には丸めておくことが多いので、
各帯が絡み合い易く、着用者がその着用時に手足の挿入
部を確認するのに手間どり、装着するのに時間がかかる
という難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
従来技術に鑑み、背部において交差させ両肩に掛ける肩
掛け帯と、該肩掛け帯の背部と一体に形成した脚を挿入
する環状の脚帯と、前記肩掛け帯の下部と一体に形成し
た臀部に係止する臀掛け帯とを全体が一体になるように
形成した安全帯を合理的に着用できる被服を提供するこ
とを、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的とする本発明の一の構成は、背部において交差さ
せ両肩に掛ける肩掛け帯と、脚を挿入する環状の脚帯
と、臀部に係止する臀掛け帯とを一体に形成した安全帯
に対し、ベスト又は袖付上着若しくは上下つなぎ作業服
の上着の表面であって、着用者の背上部及び背部の中下
部等に対応する所要個所に、前記肩掛け帯を挿通,離脱
させるためボタン,線ファスナ,面ファスナのいずれか
により開閉自在に形成したほぼベルト通し状乃至は環状
の支持部材を取付けたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例を図に
より説明する。図1は本発明を適用する安全帯の一例の
立体的正面図、図2は本発明被服の一例を安全帯に取付
けた状態の正面図、図3は図2の被服の背部内面に設け
たベルト通し状の支持部材を示す正面図、図4は本発明
被服を安全帯に着脱自在に支持させた状態の断面図、図
5は本発明被服の背部図、図6は救命索と図5のベスト
に形成したスリットの関係を例示した図、図7はショッ
クアブソーバの一例の斜視図である。
【0007】図1において、1a,1bは背部において交差
させ着用者の両肩に掛ける肩掛け帯で、交差部1cにおい
て両者が分離しないようにバックル状の連結部材2によ
り一体的に結合させてある。3は前記肩掛け帯1a,1bの
前側延長部1c,1dの下方にそれと一体に結合して形成し
着用者の臀部に係止する臀掛け帯、4は肩掛け帯1a,1b
の後側延長部1e,1fを、臀掛け帯3の前後を挾むように
二重に形成した部分を通してその先端側をループ状部4
a,4bに形成すると共に、両ループ状部4a,4bの先端部
を該臀掛け帯3の左右側部の裏面に一体となるように縫
着取付けして形成した脚帯で、この脚帯4は、前記ルー
プ状部4a,4bにバックル状の長さ調節用具5a,5bを取付
け、この調節用具5a,5bにより、ループ状部4a,4bの径
を着用者の脚の太さに合わせて調節できるようにしてい
る。以上により、安全帯の主要部を構成する。なお、図
中、6は肩掛け帯1a,1bの前側延長部1c,1dのほぼ中央
部に長さ調節可能に架着し、着用時に着用者の前部にお
いて安全帯を固定する前帯である。
【0008】図2〜図5において、7は上記安全帯に着
脱自在に取付ける被服の一つであるベスト状の上着でこ
こでは次のような構成を具備している。即ち、図3〜図
5において、F1,F2は、上着7の背部内面の上部から前
部内面にかけて、安全帯の肩掛け帯1a,1bの背上部から
前上部に対応する個所に取付けた長目のベルト通し状を
なし、かつ、面ファスナBzにより長さ方向で開閉自在に
した支持部材、F3,F4は前記肩掛け帯1a,1bにおける後
側延長部1e,1fに対応する上着7の内面に取付けた面フ
ァスナBzにより開閉自在にした支持部材、F5,F6は上着
7の前身頃に、上記肩掛け帯1a,1bの前側延長部1c,1d
を通すために設けた前記支持部材F1〜F4と同構成の支持
部材で、これら支持部材F1〜F6は、それら一面側に面フ
ァスナの雄部材を、他面側に雌部材を設け、各支持部材
F1〜F6の夫々が対応した前記の肩掛け帯1a,1b、この肩
掛け帯1a,1bの前,後の延長部1c,1dと1e,1fを夫々に
挾んで面ファスナBzの雌雄両部材を合着することによ
り、ベスト状の上着7に安全帯を支持させるのであっ
て、この構成により、上着7が損傷したり汚損した場合
には、各支持部材F1〜F6の面ファスナBzの合着状態を解
き、上着7を安全帯から取り外して、上着7を容易に交
換できるようにしたものである。なお、図5において、
8は上着7の背側に斜めに形成したスリットで、図6に
例示した救命索9の後端9aを上着7の内側の安全帯の結
合環10に連結し、先端側9bをスリット8の下部からベス
ト状上着7の外に出すためのものである。11は救命索9
の先端に設けたカラビナ状の連結環である。
【0009】図6に示した例においては、救命索9を、
安全帯の結合部に直結した態様で示しているが、救命索
9は、その後端9aと先端9bの間に衝撃緩和機構(ショッ
クアブソーバ)を介在させることが望ましい。ショック
アブソーバとしては、種々の機構が考えられるが、図6
の例では、救命索9を形成する帯部材の中間部分を、こ
こでは一方の肩掛け帯1bの後側延長部9eに仮縫着12する
と共に、その仮縫着12の始端部をベルト通し状の仮止環
13に通すことにより形成している。
【0010】上記構成により、万一、救命索9に衝撃的
荷重が加わっても、その衝撃を、仮止環13の破断又は脱
落、並びに、仮縫着部12の縫着糸の切断による制動がか
かった剥離により緩和するので、着用者にかかる衝撃を
効果的に緩和することができる。
【0011】図示した実施形態では、ベスト状の上着7
の内部に安全帯の支持部材F1〜F6を設け、安全帯に対し
て上着7を着脱自在にしたが、本発明において安全帯を
着脱可能に装着できる作業服としては、半袖又は長袖の
上着、或は、この上着にズボンが一体化されたいわゆる
つなぎ作業服などがある。
【0012】また、上記上着7等に安全帯を着脱自在に
取付けるため、上記例では上着7の内部にベルト通し状
の開閉自在の支持部材F1〜F6を設けたが、上着7の外面
に前記支持部材F1〜F6を設けても、本発明の目的を達成
することができ、上記例の場合と同等の作用効果を得る
ことができる。上記の支持部材F1〜F6は、長目のベルト
通し状に形成したが、本発明においては、支持部材F1
F6は開閉自在の環状に形成したものであってもよい。
【0013】上記の例は、安全帯と上着7等を支持部材
F1〜F6を介して結合し、安全帯を上着7等に着脱自在に
設けたが、本発明では、上記支持部材F1〜F6を、図示し
ないが、面ファスナやスナップボタンなどの支持部材に
代替して、直接、安全帯の帯部材と上着7等とを結合し
てもよい。この場合、安全帯を上着7等の内面又は外面
のいずれかの側に配置できるようにするかは、任意であ
る。また、安全帯は上着7等の内面又は外面に縫着,接
着などにより配置するようにしてもよい。
【0014】更に、上着7等の被服も、通常生地製,メ
ッシュ生地製,耐水生地製,耐寒生地製等、その材質を
問わずいずれの被服であっても本発明を適用することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように形成される本発明作業用被
服は、ハーネス型と称される、作業者の上体、臀部、脚
部を統合的に保持できるように形成された安全帯を、着
脱自在に内装又は外装状態で取付けることができるの
で、従来のハーネス型安全帯の着用では、帯のどの部位
が着用者の身体のどの部位に対応しているかを判別しつ
つ着用する必要があるため、着用に大変手間取っていた
が、本発明の安全帯を取付けた作業服であれば、この被
服を通常の着用態様とほぼ同じ態様で着用するだけで、
自づから安全帯も着用されることとなるので、安全帯の
着用に手間取ることがないという利点がある。
【0016】また、本発明被服は、安全帯に対してその
支持部材の開閉等により着脱自在に形成したので、安全
帯を取付けた作業服が汚れたり傷んだりした場合、その
作業服と安全帯を分離して新たな作業服に前記安全帯を
付け替えれば済み、従来の安全帯を縫着してそれと一体
化された作業衣のように、作業服が汚損等により使用不
能になると安全帯ごと一緒に廃棄せざるを得ず、経済的
でなかった点を、大幅に改善できる。
【0017】更に、作業服に対して安全帯が着脱自在で
あるので、作業環境、即ち、外部の温度や湿度などに対
応できる性能を有する作業服を選択して、これに安全帯
を取付けて使用するようにすることにより、作業環境に
応じた作業服を安全帯と一緒に着用して、作業に従事す
ることができるので、この面でも従来品では得られない
利点がある。
【0018】次に、本発明被服では、安全帯と結合され
た上着等の背中側にスリットを設け、救命索の先端部を
このスリットの下方から外部に出したので、従来品の救
命索が安全帯の背中側の上部に常時位置したタイプのも
のに比べ、救命索が作業の邪魔になり難いという利点が
ある。
【0019】また、衝撃緩和機構を、安全帯の一部と救
命索又はこの索に連結された帯部材の仮縫着を主体とし
た構造により形成したので、衝撃緩和機構を別途挿入す
る必要があった従来安全帯に比べ、簡単な構造で済むこ
ととなり、この機構のコストを抑制することができる。
【0020】本発明は以上の通りであるから、安全帯を
着用して行う高所作業等において着する被服としてきわ
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する安全帯の一例の立体的正面
図。
【図2】本発明被服の一例を安全帯に取付けた状態の正
面図。
【図3】図2の被服の背部内面に設けたベルト通し状の
支持部材を示す正面図。
【図4】本発明被服を安全帯に着脱自在に支持させた状
態の断面図。
【図5】本発明被服の背部図。
【図6】救命索と図5のベストに形成したスリットの関
係を例示した図。
【図7】ショックアブソーバの一例の斜視図。
【符号の説明】 1a,1b 肩掛け帯 1c,1d 肩掛け帯の前側延長部 1e,1f 肩掛け帯の後側延長部 2 連結部材 3 臀掛け帯 4 脚帯 4a,4b 左,右のループ状部 5a,5b 調節用具 6 前帯 7 ベスト状の上着 8 救命索挿通用のスリット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背部において交差させ両肩に掛ける肩当
    て帯と、脚を挿入する環状の脚帯と、臀部に係止する臀
    掛け帯とを一体に形成した安全帯に対し、ベスト又は袖
    付上着若しくは上下つなぎ作業服の上着の表面であっ
    て、着用者の背上部及び背部の中下部等に対応する所要
    個所に、前記肩掛け帯を挿通,離脱させるため面ファス
    ナ等により開閉自在に形成したほぼベルト通し状乃至は
    環状の支持部材を取付けたことを特徴とする安全帯を具
    備した被服。
  2. 【請求項2】 支持部材は、上着の内面又は外面に設け
    た請求項1の安全帯を着脱可能に具備した被服。
  3. 【請求項3】 支持部材は、ボタン,線ファスナにより
    開閉自在に形成した請求項1又は2の安全帯を具備した
    被服。
  4. 【請求項4】 上下つなぎ作業服は、そのズボンの内面
    又は外面に安全帯の脚体の支持部材を設けた請求項1〜
    3のいずれかの安全帯を具備した被服。
  5. 【請求項5】 背部において交差させ両肩に掛ける肩当
    て帯と、脚を挿入する環状の脚帯と、臀部に係止する臀
    掛け帯とを一体に形成した安全帯に対し、ベスト又は袖
    付上着若しくは上下つなぎ作業服の上着の内面又は外面
    であって、着用者の背上部及び背部の中下部等に対応す
    る所要個所に、前記肩掛け帯を縫着等により取付けたこ
    とを特徴とする安全帯を具備した被服。
  6. 【請求項6】 ベスト又は袖付上着若しくは上下つなぎ
    作業服は、通常布地製,メッシュ地製,耐水性生地製,
    耐寒素材を含む生地製のいずれかである請求項1〜5の
    いずれかの安全帯を具備した被服。
  7. 【請求項7】 ベスト又は袖付上衣若しくは上下つなぎ
    作業服の上着の背中に、スリット状の開口を形成し、前
    記ベスト等の内部に配置した安全帯の背中側に位置する
    帯部材に、衝撃緩和機構を介して救命索を取付け、該索
    の先端側を前記開口の下方からベスト等の外側に出した
    請求項1〜6のいずれかの安全帯を具備した被服。
  8. 【請求項8】 スリット状の開口は着用者の背中側に位
    置する安全帯の帯部材に沿って形成した請求項7の安全
    帯を具備した被服。
  9. 【請求項9】 安全帯と救命索の間に介挿する衝撃緩和
    機構は、後端側が救命索の先端側に連結された帯状部材
    の中間部分を、安全帯に仮縫着して形成した請求項7又
    は8の安全帯を具備した被服。
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