JPH11315345A - 溶接h形鋼 - Google Patents

溶接h形鋼

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JPH11315345A
JPH11315345A JP12146598A JP12146598A JPH11315345A JP H11315345 A JPH11315345 A JP H11315345A JP 12146598 A JP12146598 A JP 12146598A JP 12146598 A JP12146598 A JP 12146598A JP H11315345 A JPH11315345 A JP H11315345A
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JP
Japan
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welded
flange
web material
contg
shape
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Pending
Application number
JP12146598A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Uchida
清 内田
Shinzo Saito
晋三 斎藤
Hitoshi Itakura
仁志 板倉
Arihide Kawamura
有秀 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 めっき後の外観および寸法精度の良い溶融
亜鉛めっき溶接H形鋼を提供する。 【解決手段】 フランジ材及びウエブ材の組成が重量%
で、C:0.05〜0.25%、Mn:0.30〜1.50%、Al:0.002
〜0.050 %を含み、かつ、Si:0.05%以下、P:0.025
%以下、S:0.010 %以下、Cr:0.05%以下であり、溶
接部の芯ずれ値が0.5mm 以下である溶接H形鋼に溶融亜
鉛めっきを施して成る溶融亜鉛めっき溶接H形鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接H形鋼に関
し、詳しくは、プレハブハウスの鉄骨材などに使用され
る、寸法精度及び外観に優れた安価な溶融亜鉛めっき溶
接H形鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接H形鋼は、軽くて寸法精度が良いた
め、プレハブハウスの鉄骨材などに広く使用されてい
る。プレハブ用溶接H形鋼は自動加工ラインで加工され
るため、優れた寸法精度が要求される。又、使用中にお
ける結露などによる錆を防止するため溶接H形鋼には亜
鉛めっきが施される。
【0003】従来の溶融亜鉛めっき溶接H形鋼の製造方
法は、例えば特開平7−9151号公報に記載されているよ
うに、予め亜鉛めっきを施した鋼板を所定の幅にスリッ
ト切断し、それを溶接してH形鋼とするが、スリット切
断面及び溶接部は亜鉛めっきされていないため、この部
分には亜鉛吹付け塗装による補修を施している。しか
し、亜鉛を吹付けた補修箇所は、亜鉛めっき面より耐食
性が悪く局所的な錆を発生し易くまた外観も良くない。
又、補修箇所は機械的強度が弱く、接着強度も低いた
め、製造中、輸送中に疵付いたり剥離し易いという欠点
がある。更に、補修を必要とする部位が8箇所(図4参
照)もあるため、手間がかかり高価になるという欠点が
ある。
【0004】一方、予めめっきをしていない鋼板を溶接
してH形鋼とし、それを溶融亜鉛めっき浴に浸漬する方
法も採用されているが、めっきの均一性に基づく外観の
面や寸法精度の面で十分ではなかった。すなわち、均一
なめっき層を得るため方策が確立されておらず、また、
溶接成形したH形鋼を450 ℃程度の溶融めっき浴に浸漬
するため、とくに溶接部が熱変形し、H形鋼のフランジ
とウエブの「直角度」(定義:図3(a))や「曲り」
(定義:図3(b))が許容範囲を外れることがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、補
修不要な後者の方法で製造される溶融亜鉛めっき溶接H
形鋼において、めっきが均一で外観に優れた、かつ寸法
精度の良い溶融亜鉛めっき溶接H形鋼を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(1)は、フラン
ジ材とウエブ材をH形に溶接して成る溶接H形鋼におい
て、フランジ材及びウエブ材の組成が重量%で、C:0.
05〜0.25%、Mn:0.30〜1.50%、Al:0.002 〜0.050 %
を含み、かつ、Si:0.05%以下、P:0.025 %以下、
S:0.010 %以下、Cr:0.05%以下としたものであり、
溶接部の芯ずれ値が0.5mm 以下であることを特徴とする
溶接H形鋼である。
【0007】また、本発明(2)は、本発明(1)の溶
接H形鋼に溶融亜鉛めっきを施して成る溶融亜鉛めっき
溶接H形鋼である。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、組成の限定理由を説明す
る。 C:0.05〜0.25% Cは鋼の強度を高める元素で、所定の強度を確保するた
めには0.05%以上必要である。しかし、0.25%を超える
含有は母材の靱性、延性を低下させると共に溶接性を低
下させるため、Cは上記範囲に限定した。
【0009】Mn:0.30〜1.50% Mnは強度、延性、靱性の向上に必要な元素であり、それ
ぞれの所定値を得るには0.30%以上必要である。しか
し、1.50%を超える添加はめっき性を低下させるので、
Mnは上記範囲に限定した。 Al:0.002 〜0.050 % Alは脱酸剤として有効な元素で0.002 %以上必要である
が、0.050 %を超えて添加しても脱酸効果が飽和するの
で上記範囲に限定した。
【0010】Si:0.05%以下 Siは局所的にめっき層を薄くし外観を劣化させるので0.
05%以下としてこれを防止する。 P:0.025 %以下 Pは母材の延性、靱性を低下させ、又、局所的にめっき
層を薄くし外観を劣化させるので0.025 %以下としてこ
れを防止する。
【0011】S:0.010 %以下 Sは母材の延性、靱性を低下させるので0.010 %以下と
してこれを防止する。 Cr:0.05%以下 Crは局所的にめっき層を薄くし外観を劣化させるので0.
05%以下としてこれを防止する。
【0012】尚、組成には上記した以外の元素(例えば
Nb、Ti、V、Cuなど)が必要に応じて付加されても構わ
ない。又、残部はFe及び不可避的不純物である。本発明
に係る溶接H形鋼は、更に、溶接部の芯ずれ値が0.5mm
以下に規制される。これは本発明の重要なポイントであ
り、発明者らは溶融亜鉛めっき後の溶接H形鋼の寸法精
度について種々の実験、解析を行った結果、図1、図2
に示すように、直角度と曲りとは、溶接部の芯ずれ値
(定義:図3(c))に大きく影響され、該芯ずれ値を
0.5mm 以下に制限すれば寸法精度が著しく向上するとい
う知見を得た。そして、溶接部の芯ずれ値は、溶接時に
ウエブ材の拘束度を大きくすることによって0.5mm 以下
に減少させることができるという知見も得た。
【0013】このような理由で、溶接部の芯ずれ値を0.
5mm 以下に限定した。
【0014】
【実施例】表1に示す化学組成を有する熱延鋼板をスリ
ットしてフランジ材、ウエブ材と成し、両材を連続的に
H形鋼溶接機に供給し、ウエブ材の拘束度を変えて、高
さ200 ×幅100 ×ウエブ厚3.2 ×フランジ厚4.5 (mm)
のH形鋼に溶接成形し、溶接部の芯ずれ値を測定した。
更に、該H形鋼を長さ10mに切断し、脱脂、水洗、酸
洗、フラックス処理を施した後、450 ℃の溶融亜鉛めっ
き浴に浸漬して亜鉛めっきを行った。
【0015】亜鉛めっき後のH形鋼について、めっき後
の外観(めっきの均一性)、寸法精度(直角度,曲り)
を調査し、結果を、前記拘束度及び芯ずれ値と併せて表
2に示す。表2より、本発明内の実施例はいずれも外観
(めっきの均一性)、寸法精度が良好である。
【0016】これに対し、本発明外の比較例は、外観不
良(めっきの均一性不良)、寸法精度悪化のうち少なく
ともいずれかが認められた。例えば、比較例A2,B2
は芯ずれ値が大きいため、めっき後の変形が大きい。比
較例EはSi量が、FはCr量が、GはP量がそれぞれ高い
ため、外観(めっきの均一性)が不良となった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】かくして本発明によれば、めっき後の外
観及び寸法精度に優れた溶融亜鉛めっき溶接H形鋼が得
られるという格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】直角度と芯ずれ値の関係を示すグラフである。
【図2】曲りと芯ずれ値の関係を示すグラフである。
【図3】直角度(a)、曲り(b)、芯ずれ値(c)の
定義説明図である。
【図4】従来技術での補修必要箇所を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 溶接H形鋼 2 フランジ又はフランジ材 3 ウエブ又はウエブ材 4 要補修部 5 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04C 3/32 E04C 3/32 (72)発明者 板倉 仁志 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 河村 有秀 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ材とウエブ材をH形に溶接して
    成る溶接H形鋼において、フランジ材及びウエブ材の組
    成が重量%で、C:0.05〜0.25%、Mn:0.30〜1.50%、
    Al:0.002 〜0.050 %を含み、かつ、Si:0.05%以下、
    P:0.025 %以下、S:0.010 %以下、Cr:0.05%以下
    としたものであり、溶接部の芯ずれ値が0.5mm 以下であ
    ることを特徴とする溶接H形鋼。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の溶接H形鋼に溶融亜鉛め
    っきを施して成る溶融亜鉛めっき溶接H形鋼。
JP12146598A 1998-04-30 1998-04-30 溶接h形鋼 Pending JPH11315345A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007307591A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Nisshin Steel Co Ltd 建築部材の製造方法
JP2009119485A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Nisshin Steel Co Ltd 溶接形鋼の製造方法
CN108642381A (zh) * 2018-05-16 2018-10-12 山东钢铁股份有限公司 一种屈服强度460MPa级热轧高韧性耐低温H型钢及其制备方法

Cited By (3)

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