JPH1131467A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH1131467A
JPH1131467A JP18263697A JP18263697A JPH1131467A JP H1131467 A JPH1131467 A JP H1131467A JP 18263697 A JP18263697 A JP 18263697A JP 18263697 A JP18263697 A JP 18263697A JP H1131467 A JPH1131467 A JP H1131467A
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JP
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rear plate
electron beam
electron
light
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JP18263697A
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English (en)
Inventor
Toru Takahashi
亨 高橋
Yuji Kuwabara
雄二 桑原
Eiji Kanbara
英治 蒲原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インデックス信号を安定して受信し良好な画像
を描写できるカラー陰極線管を提供することにある。 【解決手段】スクリーン部13の蛍光体スクリーン上に
は、複数の第1および第2インデックス蛍光体が形成さ
れている。真空外囲器5のリアプレート7外面には、第
1、第2インデックス蛍光体層からの光を検出する光電
変換装置20a、20bが配設されている。リアプレー
ト7の内面には、ほぼ全面に亘って透明導電膜34が形
成され、第1、第2インデックス蛍光体層からの光は、
透明導電膜およびリアプレートを通して光電変換装置に
受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の電子銃か
ら放出された電子ビームにより蛍光体スクリーンを複数
の領域に分割して走査するインデックス方式のカラー陰
極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送に伴う大画面をもつ高
解像度の陰極線管に関する種々の検討がなされている。
高解像度の大画面を有する陰極線管として、例えば、特
開平5−36363号公報には、フェースプレートの内
面に形成された一体化構造の蛍光体スクリーンをリアプ
レートに取り付けられた複数の電子銃から出射された電
子ビームにより、複数の領域に分割して走査し1つの合
成画像を表示する陰極線管が開示されている。
【0003】このように一体化された1つの蛍光体スク
リーンを有するマルチネック方式の陰極線管によれば、
独立した陰極線管を複数個配置する方式の陰極線管装置
で問題となる隣合う表示画像間の継目がなくなり、かな
り見やすい画像を表示することができる。
【0004】しかし、この方式の陰極線管では、分割し
て走査される蛍光体スクリーンの各領域同志がきわめて
接近して隣合うため、かえって、各領域間における輝
度、コントラスト、色相などのわずかな違いが目立つよ
うになる。
【0005】すなわち、蛍光体スクリーンを複数の領域
に分割して走査する電子ビームは、各種の偏向収差を受
ける。そのため、各領域のラスターは、特に周辺部おい
て歪や非線形性を示す。隣接する領域間では、走査線を
合せることと映像を合せることを同時に行うことが必要
であるが、各領域のラスターの周辺部に生じる歪やリニ
アリティを補正しながら隣合う領域の走査線同志を平行
にすることは極めて困難となる。また、垂直方向に隣接
する領域間の境界部において、走査線の間隔が粗になっ
たり、密になったりする場合もあり、走査線の粗密をな
くすことも非常に難しい。従って、隣合う領域間の継目
が目立つようになる。
【0006】このようなカラー陰極線管の問題点を解決
するものとして、特開平6−327019号公報等に
は、インデックス方式のカラー陰極線管が示されてい
る。この方式のカラー陰極線管は、蛍光体スクリーンに
重ねて形成された複数のインデックス蛍光体層を備え、
インデックス蛍光体層からのインデックス信号に応じ
て、電子ビームを制御する。
【0007】インデックス方式のカラー陰極線管におい
ては、リアプレートの外面に光検出装置が設けられ、こ
の光検出装置によってインデックス蛍光体層からのイン
デックス信号を検出する。また、カラー陰極線管におい
て、一般に、リアプレート内面には、高圧を安定的に供
給するために導電膜が形成されいる。そして、この導電
膜は、光検出装置と対向する部分のみが光透過性の導電
膜で形成され、他の部分は光を透過しない導電膜として
形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインデックス方式のカラー陰極線管において、
光透過性の導電膜が配置された場所が製造時にずれた場
合や、フェースプレートとリアプレートのと間に設けら
れた反射板、支持部材等の微妙な位置ずれ、製造誤差等
がある場合、光透過性の導電膜の配設位置と、最良のイ
ンデックス信号が検出できる検出位置とがずれてしまう
場合がある。この場合、光透過性の導電膜に対向して光
検出装置を配置しても、インデックス信号を精度良く検
出することが困難となる。
【0009】光透過性導電膜の位置とインデックス信号
の最良検出位置との間の位置ずれは、カラー陰極線管を
製造した際の総合的な誤差を含んでいるため、カラー陰
極線管の製造後に判明することが多い。そして、上記位
置ずれが大きい場合には、最良の検出位置に光検出装置
を配置することができないため、十分な光強度を持った
インデックス信号を安定して受信することができない。
その結果、インデックス信号に応じて電子ビームを正確
に制御することができず、形成画像の位置ずれや、色ず
れが発生し、最悪の場合には、画像そのものを描くこと
が不可能となってしまう。
【0010】カラー陰極線管の製造後、リアプレート内
面の光透過性導電膜の位置を修正することは不可能であ
り、上記のような位置ずれが生じたカラー陰極線管は全
て不良となり、製造コストの上昇および製造歩留まりの
低下を招く結果となる。
【0011】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、複数の電子銃から放出される電子ビー
ムにより蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査
するカラー陰極線管において、インデックス信号を安定
して受信し良好な画像を描写できるカラー陰極線管を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るカラー陰極線管は、ほぼ矩形状の平
坦なフェースプレートと、側壁を介して上記フェースプ
レートとほぼ平行に対向配置されたリアプレートと、上
記リアプレートの内表面ほぼ全体に亘って形成された光
透過性を有する導電膜と、を備えた真空外囲器と、上記
フェースプレートの内面に形成された蛍光体スクリー
ン、および上記蛍光体スクリーン上に形成された複数の
インデックス蛍光体層を有するスクリーン部と、上記リ
アプレートに設けられ、それぞれ上記スクリーン部に向
けて電子ビームを放出する複数の電子銃と、上記各電子
銃に設けられ上記電子銃から放出される電子ビームをそ
れぞれ偏向し、電子ビームによって上記スクリーン部を
複数の領域に分割して走査する複数の偏向手段と、上記
リアプレートの外面上に設けられ、上記電子ビームの走
査により上記インデックス蛍光体層から発せられたイン
デックス信号を、上記導電膜およびリアプレートを介し
て検出する光検出手段と、上記光検出手段によって検出
されたインデックス信号に応じて上記偏向手段および又
は映像信号を制御する制御手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0013】また、この発明に係る他のカラー陰極線管
によれば、蛍光体スクリーンと対向してシャドウマスク
が設けられ、インデックス蛍光体層はシャドウマスク上
に形成されている。
【0014】上記のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、電子ビームによってスクリーン部を分割して走
査すると、第1および第2インデックス蛍光体層も電子
ビームにより走査されて第1および第2インデックス信
号としての光を発光する。そして、これら第1および第
2インデックス信号光は、光透過性を有する導電膜およ
びリアプレートを通して光検出手段に受光される。この
際、光透過性の導電膜は、リアプレート内面のほぼ全面
に亘って形成されていることから、光検出手段を自由な
位置に配設することができ、最良なインデックス信号光
を受信可能な位置に設けることができる。
【0015】これにより、最良の光強度を有するインデ
ックス信号光を受光し、電子ビームの位置や映像信号の
タイミング補正を適時適切におこなうことができる。そ
の結果、色ずれや隣接領域間の画像の継目が目立たない
良好な画像が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るカラー陰極線管について詳細に説
明する。図1ないし図3に示すように、このカラー陰極
線管は真空外囲器5を備え、この真空外囲器は、互いに
直交する垂直軸(Y軸)および水平軸(X軸)を有しガ
ラスからなる実質的に矩形状の平坦なフェースプレート
10と、このフェースプレートの周縁部に接合され、フ
ェースプレート10に対して実質的に垂直に延在するガ
ラスからなる枠状の側壁6と、側壁6に接合されてフェ
ースプレート10とほぼ平行に対向したガラスからなる
実質的に矩形状のリアプレート7と、このリアプレート
7に接合されたファンネル部12と、を有している。
【0017】図4に示すように、リアプレート7の内面
には、ほぼ全面に亘って、光透過性を有する透明導電膜
34が形成されている。図1ないし図4に示すように、
ファンネル部12は、複数個のファンネル11を所定の
関係に配列して、例えば、X軸方向に4個、Y軸方向に
3個、合計12個のファンネル11をマトリクス状に配
列して構成されている。フェースプレート10の内面に
は、後述する一体構造のスクリーン部13が形成されて
いる。各ファンネル11のネック14内には、スクリー
ン部13に向けて単電子ビーム15を出射する電子銃1
6が配設されている。また、各ファンネル11の外周に
は、主偏向装置17および補助偏向装置18を有し、偏
向手段として機能する偏向部19が取付けられている。
【0018】図2ないし図4に示すように、各ファンネ
ル11を挟んでこのファンネルのx軸方向両側には、後
述する蛍光体スクリーンの複数の領域R1〜R12のそ
れぞれに対応した光電変換部21が設けられている。各
光電変換部21は、異なる特定波長の光を検出する一対
の第1、第2光電変換装置20a、20bを有し、これ
らの光電変換装置は各ファンネル11の両側においてリ
アプレート7の外面上に設けられている。
【0019】図3からよく分かるように、真空外囲器5
内には、フェースプレート10およびリアプレート11
を大気圧荷重に対して支持する複数の支持部材30と、
後述するインデックス光を光電変換装置20a、20b
に向けて反射する複数の反射板32と、が設けられてい
る。
【0020】各支持部材30は金属から棒状に形成さ
れ、その基端はリアプレート11に接合されている。支
持部材30の先端は楔状に形成され、スクリーン部13
に当接している。特に、支持部材30は、スクリーン部
13の隣合う4つの領域の境界に対応する位置に設けら
れている。また、複数の反射板32はリアプレート11
に立設されているとともに、スクリーン部13の複数の
領域の境界に沿って網目状に設けられている。
【0021】このようなカラー陰極線管では、各電子銃
16から放出される単電子ビーム15は主各偏向装置1
7の発生する水平、垂直磁界により偏向され、一体構造
のスクリーン部13の所定領域を走査する。すなわち、
図示例では、12個のファンネル11のネック14内に
それぞれ配設された12個の電子銃16から放出される
単電子ビーム15は、12個の偏向装置17の発生する
磁界によりそれぞれ水平、垂直方向に偏向され、スクリ
ーン部13を水平方向に4個、垂直方向に3個、合計1
2個の領域R1〜R12に分割して走査する。
【0022】領域R1〜R12の各々は、水平、垂直方
向に過走査され、その過走査部分については、電子銃1
6の所定の電極に供給される色切換信号をオフにしてお
こなわれる。そして、各電子銃15および主偏向装置1
7を駆動する駆動回路を制御することにより、領域R1
〜R12に描かれる画像(分割画像)は互いに繋がり、
スクリーン部13上に切れ目や重なり合いのない合成カ
ラー画像を表示する。この合成カラー画像を表示する画
面は、4:3または16:9の矩形状となっている。
【0023】一方、スクリーン部13は、図5および図
6に示すように、フェースプレート10の内面に形成さ
れ青、緑、赤に発光するY方向に延びた細長いストライ
プ状の3色蛍光体層B,G,Rと、3色蛍光体層B,
G,R間に形成されY方向に延びる細長いストライプ状
の光吸収層23と、3色蛍光体層および光吸収層23の
背面に形成されたアルミニウム蒸着膜24と、で構成さ
れたメタルバック蛍光体スクリーン25を備えている。
3色蛍光体層B、G、Rは、3色蛍光体層B,G,Rを
一組としてこの3色蛍光体層B,G,RをX軸方向に所
定のピッチPで複数並列して形成されている。
【0024】アルミニウム蒸着膜24上において光吸収
層23と重なる位置には、それぞれY方向に延びる複数
の細長いストライプ状の第1インデックス蛍光体層26
が形成されている。これらの第1インデックス蛍光体層
26は、X軸方向に所定の配列ピッチPH1で並列に形
成されている。
【0025】また、アルミニウム蒸着膜24上には、3
色蛍光体層B,G,Rに対して所定角度θだけ右下がり
または左下がりに傾斜しかつY軸方向に所定のピッチで
並列する複数の直線に沿って、それぞれ光吸収層23と
重なる位置に多数のドット状の第2インデックス蛍光体
層27が形成され、X軸方向に延びる共通の線上におい
てピッチPH2で配列されている。
【0026】スクリーン部13において、蛍光体スクリ
ーン25の3色蛍光体層B,G,RはP22やカラー投
写管用蛍光体で形成されるのに対し、第1、第2インデ
ックス蛍光体層26,27は、P36(ZnCdS:A
g,Ni)、P37(ZnS:Ag,Ni)、P46
(Y3 Al512:Ce)、P47(Y2 Si05 :C
e)などから選択された発光スペクトルのピーク値が異
なる2種類の蛍光体によりそれぞれ形成されている。例
えば、第1インデックス蛍光体層26は、発光スペクト
ルのピーク値が約400nmのP47蛍光体により形成
され、第2インデックス蛍光体層27は、発光スペクト
ルのピーク値が約530nmのP46蛍光体により形成
されている。
【0027】図7に示すように、各光電変換部21の第
1および第2光電変換装置20a、20bは制御部50
に接続され、検出信号を制御部に出力する。また、各電
子銃16は、制御部50の制御の下、駆動回路52によ
って駆動され、同様に、各偏向部19の主偏向装置17
および補助偏向装置18は、制御部50の制御の下、駆
動回路54によって駆動される。
【0028】上記のように構成されたカラー陰極線管の
動作について説明する。すなわち、カラー陰極線管は、
12個のファンネル11のネック14内に配設された電
子銃16から放出される電子ビーム15をそれぞれ12
個の偏向装置17の発生する磁界により水平、垂直方向
に偏向して、スクリーン部13を12個の領域R1〜R
12に分割して走査し、領域R1〜R12に描かれる画
像を合成してカラー画像を再生する。
【0029】各領域R1〜R12を電子ビームによって
走査した場合、同時に、第1および第2インデックス蛍
光体層26、27も走査されて発光する。そして、これ
らのインデックス蛍光体層26、27からの光は、直
接、あるいは、反射板32によって反射された後、透明
導電膜34およびリアプレート7を通して第1および第
2光電変換装置20a、20bに入射し、インデックス
信号として検出される。つまり、各領域R1〜R12内
に設けられた第1インデックス蛍光体層26の発光を第
1のインデックス信号として、これを各領域R1〜R1
2に対応して配置された第1光電変換装置20aで受光
し、また第2インデックス蛍光体層27の発光を第2イ
ンデックス信号として、これを各領域R1〜R12に対
応して配置された第2光電変換装置20bで受光する。
【0030】そして、これら第1、第2インデックス信
号は電気信号に変換され制御部50に入力される。制御
部50は、各電気信号に基づいて、電子銃16、偏向装
置17および補助偏向装置18を駆動するための駆動回
路54を駆動装置を制御し、各領域R1〜R12の走査
および色切換えを行う。
【0031】以上のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、リアプレート7の内面に形成された導電膜は、
ほぼ全面に亘って光透過性の透明導電膜34によって構
成されている。そのため、第1および第2インデックス
蛍光体層26、27からの光は、リアプレート7のほぼ
全面を透過することができ、リアプレートほぼ全面を光
電変換装置用の受光窓として利用することが可能とな
る。
【0032】その結果、各光電変換装置20a、20b
の配設位置は、分割される各領域に対応する範囲内であ
ればリアプレート外面上で自由に選択することができ
る。従って、カラー陰極線管の製造工程中に、反射板3
2、支持部材30等の位置ずれ、そり、傾斜等によって
製造誤差が生じた場合でも、図8に示すように、カラー
陰極線管の製造後、各光電変換装置20a、20bの配
設位置を調整することにより、各光電変換装置をインデ
ックス蛍光体層からの光を最良に検出する位置へ配置す
ることができる。従って、充分な強度のインデックス信
号を安定して受信し、これらのインデックス信号に基づ
いて電子ビームを制御することにより、良好な画像を描
写することができる。
【0033】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、上記実施の形態では、スクリーン部1
3の3色蛍光体層をY軸方向に細長い連続的なストライ
プとしたが、この3色蛍光体層は、同一色の蛍光体ドッ
トがY軸方向に複数配列された不連続なストライプとし
たマトリックス構造の蛍光体スクリーンとしてもよい。
【0034】また、上記実施の形態では、電子銃への映
像信号の供給を制御することにより、隣接領域への過走
査部での映像信号をオフする構成としたが、この隣接領
域への過走査は、スクリーン部と電子銃との間に、金属
やガラスなどからなる遮蔽体を配置して、隣接領域を過
走査するように過偏向された電子ビームを遮蔽する構成
としてもよい。このような遮蔽体を配置すれば、電子ビ
ームの過偏向に同期して映像信号をオフにする必要はな
く、電子銃に映像信号を供給したまま過走査することが
可能となる。
【0035】図9および図10は、上記遮蔽体としてシ
ャドウマスクを備えたカラー陰極線管を示している。真
空外囲器5内には、スクリーン部13と対向して複数の
シヤドウマスク40が配設されている。各シャドウマス
ク40は、スクリーン部13の複数の領域、例えば、Y
軸方向に並んだ3つの領域と対向するように構成されて
いる。例えば、1つのシャドウマスク40は、領域R
1、R5、R9と対向する大きさに形成されているとと
もに、それぞれ各領域と対向しているとともに多数の電
子ビーム通過開孔42を有する3つの有効部を備えてい
る。
【0036】そして、各シャドウマスク40の電子銃1
6側の表面上に、第1および第2インデックス蛍光体層
26、27が形成されている。第1インデックス蛍光体
層26は、Y軸方向に延びる細長いストライプ状に形成
され、所定のピッチでX軸方向に並列されている。ま
た、第2のインデックス蛍光体層27は、第1インデッ
クス蛍光体層26に対して所定角度θ傾斜した互いに平
行な複数の線に沿つてドット状に形成されているととも
に、X軸方向に沿った共通の線上において所定のピッチ
をおいて形成されている。
【0037】シャドウマスク40上にインデックス蛍光
体層を形成する場合、スクリーン部13に形成する場合
と異なるパターンとなるが、基本的な配設位置は前述し
た実施の形態と同一であり、かつ、スクリーン部13の
分割走査される各領域毎に同一パターンに形成されてい
る。
【0038】そして、本実施の形態によれば、各領域に
おける電子ビームの色切換えはシャドウマスク40によ
って行われ、第1および第2インデックス蛍光体層2
6、27によって得られるインデックス信号は、ラスタ
ー歪、ビームコンバージェンスの補正のために用いられ
る。なお、他の構成は前述した実施の形態と同一であ
り、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。上記のように構成されたカラー陰極線
管においても、前述した実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数の電子銃から放出される電子ビームにより蛍光
体スクリーンを複数の領域に分割して走査するカラー陰
極線管において、インデックス信号を安定して受信し、
色ずれや継ぎ目のない良好な画像を描写可能なカラー陰
極線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係るカラー陰
極線管を示す斜視図。
【図2】図2は、上記カラー陰極線管を背面側からみた
斜視図。
【図3】図3は、図1の線A−Aに沿った断面図。
【図4】図4は、上記カラー陰極線管の一部を拡大して
示す断面図。
【図5】図5は、カラー陰極線管のスクリーン部の平面
図。
【図6】図6は、上記スクリーン部を拡大して示す断面
図。
【図7】図7は、上記カラー陰極線管の制御系を概略的
に示すブロック図。
【図8】図8は、上記カラー陰極線管の光電変換装置部
分を拡大して示す斜視図。
【図9】図9は、この発明の他の実施の形態に係るカラ
ー陰極線管の断面図。
【図10】図10は、上記他の実施の形態に係るカラー
陰極線管の一部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
5…真空外囲器 10…フェースパネル 11…リアプレート 12…ファンネル部 13…スクリーン部 16…電子銃 17…主偏向装置 18…補助偏向装置 20a…第1光電変換装置 20b…第2光電変換装置 23…光吸収層 25…蛍光体スクリーン 26…第1インデックス蛍光体層 27…第2インデックス蛍光体層 34…透明導電膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ矩形状の平坦なフェースプレートと、
    側壁を介して上記フェースプレートとほぼ平行に対向配
    置されたリアプレートと、上記リアプレートの内表面ほ
    ぼ全体に亘って形成された光透過性を有する導電膜と、
    を備えた真空外囲器と、 上記フェースプレートの内面に形成された蛍光体スクリ
    ーン、および上記蛍光体スクリーン上に形成された複数
    のインデックス蛍光体層を有するスクリーン部と、 上記リアプレートに設けられ、それぞれ上記スクリーン
    部に向けて電子ビームを放出する複数の電子銃と、 上記各電子銃に設けられ上記電子銃から放出される電子
    ビームをそれぞれ偏向し、電子ビームによって上記スク
    リーン部を複数の領域に分割して走査する複数の偏向手
    段と、 上記リアプレートの外面上に設けられ、上記電子ビーム
    の走査により上記インデックス蛍光体層から発せられた
    インデックス信号を、上記導電膜およびリアプレートを
    介して検出する光検出手段と、 上記光検出手段によって検出されたインデックス信号に
    応じて上記偏向手段および又は映像信号を制御する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】ほぼ矩形状の平坦なフェースプレートと、
    側壁を介して上記フェースプレートとほぼ平行に対向配
    置されたリアプレートと、上記リアプレートの内表面ほ
    ぼ全体に亘って形成された光透過性を有する導電膜と、
    を備えた真空外囲器と、 上記フェースプレートの内面に形成された蛍光体スクリ
    ーンと、 上記外囲器内に上記蛍光体スクリーン部と対向して配設
    されたシヤドウマスクと、 上記シヤドウマスク上に形成された複数のインデックス
    蛍光体層と、 上記リアプレートに設けられ、それぞれ上記スクリーン
    部に向けて電子ビームを放出する複数の電子銃と、 上記各電子銃に設けられ上記電子銃から放出される電子
    ビームをそれぞれ偏向し、電子ビームによって上記スク
    リーン部を複数の領域に分割して走査する複数の偏向手
    段と、 上記リアプレートの外面上に設けられ、上記電子ビーム
    の走査により上記インデックス蛍光体層から発せられた
    インデックス信号を、上記導電膜およびリアプレートを
    介して検出する光検出手段と、 上記光検出手段によって検出されたインデックス信号に
    応じて上記偏向手段および又は映像信号を制御する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするカラー陰極線管。
JP18263697A 1997-07-08 1997-07-08 カラー陰極線管 Pending JPH1131467A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830972B1 (ko) * 2001-10-29 2008-05-20 삼성에스디아이 주식회사 음극선관

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