JPH08273555A - インデックス方式カラー受像管装置 - Google Patents

インデックス方式カラー受像管装置

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JPH08273555A
JPH08273555A JP8010511A JP1051196A JPH08273555A JP H08273555 A JPH08273555 A JP H08273555A JP 8010511 A JP8010511 A JP 8010511A JP 1051196 A JP1051196 A JP 1051196A JP H08273555 A JPH08273555 A JP H08273555A
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JP
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color
phosphor layer
layers
electron beam
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Application number
JP8010511A
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English (en)
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Toru Takahashi
亨 高橋
Yuji Kuwabara
雄二 桑原
Eiji Kanbara
英治 蒲原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン部を複数の領域に分割して走査す
るインデックス方式カラー受像管装置において隣接領域
間の継目を目立たなくする。 【解決手段】 複数の電子銃から放出される単電子ビー
ムによりスクリーン部を複数の領域に分割して走査する
インデックス方式カラー受像管装置において、スクリー
ン部のインデックス蛍光体層を、3色蛍光体層B,G,R と
平行に設けられた第1のインデックス蛍光体層26および
3色蛍光体層に対して傾斜して設けられた第2のインデ
ックス蛍光体層27で構成し、光電変換部を、第1のイン
デックス蛍光体層から得られる第1のインデックス信号
を選択的に検出する第1の光電変換装置と第2のインデ
ックス蛍光体層から得られる第2のインデックス信号を
選択的に検出する第2の光電変換装置とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の電子銃から
放出される電子ビームにより蛍光体スクリーンを複数の
領域に分割して走査するインデックス方式カラー受像管
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の画面を大きくする方式とし
て、特開昭48−90428号公報、特開昭49−21
049号公報、実開昭53−117130号公報などに
は、独立した小型の陰極線管を複数個配置して、高輝度
高解像度の画像を表示するように構成した陰極線管装置
が示されている。しかしこの種の陰極線管装置は、屋外
などに配置される分割数の多い巨大画面を構成する場合
には有効であるが、画面サイズが40インチ程度の中規
模の大画面を構成する場合は、各陰極線管の画像表示領
域の継目が目立ち、表示画像が見にくいものとなる。特
に家庭用テレビ受像機や計算機利用設計(CAD)用の
図形表示端末機器として用いられる場合は、表示画像に
継目が現れることが致命的な欠陥となる。
【0003】一方、米国特許第3,071,706号明
細書、実公昭39−25641号公報、特公昭42−4
928号公報、特開昭50−17167号公報などに
は、複数個の陰極線管の蛍光体スクリーンを一体化して
1つの蛍光体スクリーンとし、この蛍光体スクリーンを
複数個のファンネルのネック内に配置された複数個の電
子銃から放出される電子ビームにより複数の領域に分割
して走査することより、1つの合成画像を表示する陰極
線管装置が示されている。
【0004】このように一体化された1つの蛍光体スク
リーンを有する多ネック方式の陰極線管装置によれば、
前記独立した陰極線管を複数個配置する方式の陰極線管
装置での表示画像の継目がなくなり、かなり見やすい画
像を表示する陰極線管装置とすることができる。しかし
この方式の陰極線管装置では、分割して走査される各領
域がきわめて接近して隣合うため、かえって、輝度、コ
ントラスト、色相などのわずかな違いが目立つようにな
る。
【0005】すなわち、図10に示すように、蛍光体ス
クリーン1を複数の領域R1 〜R9に分割して走査する
電子ビームは、各種偏向収差を受ける。そのため、各領
域R1 〜R9 のラスターは、特に周辺部おいて歪や非線
形性を示す。その結果、隣接領域間では、走査線2を合
せることと映像を合せることを同時におこなうことが必
要であるが、それぞれのラスターの歪やリニアリティを
補正しながら走査線2を合せることは、きわめてむつか
しい。たとえば領域R1 の下端部の走査線2Bと領域R2
の上端部の走査線2T を平行にすることはきわめてむ
つかしく、さらに垂直方向に隣接する領域の境界部にお
いて、走査線2の間隔が粗になったり、密になったりす
る場合も、その粗密をなくすことがむつかしく、継目が
目立つようになる。
【0006】さらにカラー受像管装置では、電子銃から
放出される電子ビームが蛍光体スクリーンの3色蛍光体
層を正しくランディングするように色選別をおこなう必
要があるが、この色選別を特願平5−211050号公
報や特開平7−29526号公報に記載されているよう
に、シャドウマスクでおこなうシャドウマスク方式のカ
ラー受像管装置は、蛍光体スクリーンに対するシャドウ
マスクの位置ずれのため、3色蛍光体層に対する電子ビ
ームのランディングずれが生じやすいという問題があ
る。
【0007】このようなカラー受像管装置の問題点を解
決するものとして、特公平4−53067号公報には、
シャドウマスクを用いないインデックス方式のカラー受
像管装置が示されている。このインデックス方式カラー
受像管装置によれば、上記シャドウマスク方式カラー受
像管装置の問題点は解決できる。しかしこのインデック
ス方式カラー受像管装置でも、単に蛍光体スクリーン上
にインデックス信号を発生するインデックス蛍光体層を
設けるだけでは、上記隣接領域間の継目の問題は解決さ
れず、特に垂直方向に隣接する領域間の継目が目立つよ
うになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の
電子銃から放出される電子ビームにより蛍光体スクリー
ンを複数の領域に分割して走査する受像管装置において
は、分割して走査される各領域間で継目が目立たないよ
うに画像を継合わせることが必要である。そのために
は、各種偏向収差により各領域のラスターの周辺部に生
ずる歪やリニアリティを補正しなければならない。しか
しこのラスターの周辺部に生ずる歪やリニアリティを補
正することは、きわめてむつかしく、特に垂直方向に隣
接領域間で継目が目立ちやすい。これに加えて、シャド
ウマスク方式のカラー受像管装置では、蛍光体スクリー
ンに対するシャドウマスクの位置ずれのため、3色蛍光
体層に対する電子ビームのランディングずれも生じやす
く、上記歪やリニアリティの補正をいちじるしく困難に
する。
【0009】このようなカラー受像管装置の問題点を解
決するものとして、シャドウマスクを用いないインデッ
クス方式のカラー受像管装置が知られている。しかしこ
のインデックス方式カラー受像管装置でも、単に蛍光体
スクリーン上にインデックス蛍光体層を設けるだけで
は、隣接領域間の継目の問題は解決されず、垂直方向に
隣接する領域間の継目が目立つようになる。
【0010】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、複数の電子銃から放出される電子
ビームにより蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して
走査するカラー受像管装置において、その隣接領域間の
継目を容易に目立たなくできる構造にすることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、単電子ビー
ムを放出する複数の電子銃からなる電子銃部と、上記複
数の電子銃から放出される単電子ビームを各別に偏向す
る複数の偏向装置を有する偏向部と、ストライプ状3色
蛍光体層が複数列並列形成され、この3色蛍光体層と平
行に設けられた複数の第1のインデックス蛍光体層およ
び上記3色蛍光体層に対して所定角度傾斜して設けられ
た複数の第2のインデックス蛍光体層を有し、上記偏向
装置により各別に偏向された単電子ビームにより複数の
小領域に分割して走査されるスクリーン部と、上記複数
の領域に対応して配置された各一対の光電変換装置から
なり、この光電変換装置が上記単電子ビームの走査によ
り上記第1のインデックス蛍光体層から得られる第1の
インデックス信号を選択的に検出する第1の光電変換装
置と上記第2のインデックス蛍光体層から得られる第2
のインデックス信号を選択的に検出する第2の光電変換
装置とからなる光電変換部とを有する。
【0012】また、この発明は、単電子ビームを放出す
る複数の電子銃からなる電子銃部と、上記複数の電子銃
から放出される単電子ビームを各別に偏向する複数の偏
向装置を有する偏向部と、上記偏向装置により各別に偏
向された単電子ビームにより複数の小領域に分割して走
査されるスクリーン部と、ストライプ状3色蛍光体層が
複数列並列形成され、この3色蛍光体層と略平行に設け
られた複数の第1のインデックス蛍光体層および上記3
色蛍光体層に対して所定角度傾斜して設けられた複数の
第2のインデックス蛍光体層を有するシャドウマスク
と、上記複数の領域に対応して配置された各一対の光電
変換装置からなり、この光電変換装置が上記単電子ビー
ムの走査により上記第1のインデックス蛍光体層から得
られる第1のインデックス信号を選択的に検出する第1
の光電変換装置と上記第2のインデックス蛍光体層から
得られる第2のインデックス信号を選択的に検出する第
2の光電変換装置とからなる光電変換部とを有する。
【0013】上記のように、インデックス蛍光体層を、
3色蛍光体層と平行に設けられた複数の第1のインデッ
クス蛍光体層および3色蛍光体層に対して傾斜して設け
られた複数の第2のインデックス蛍光体層で構成し、光
電変換部を、各領域に対応して配置され、単電子ビーム
の走査により第1のインデックス蛍光体層から得られる
第1のインデックス信号を選択的に検出する第1の光電
変換装置と第2のインデックス蛍光体層から得られる第
2のインデックス信号を選択的に検出する第2の光電変
換装置とで構成すると、その第1、第2のインデックス
蛍光体層から得られる第1、第2のインデックス信号に
より、蛍光体スクリーンを走査する電子ビームの位置を
2次元的に把握し、これら第1、第2のインデックス信
号に応じて、電子ビームの位置や映像信号のタイミング
補正を適時適切におこなうことができる。その結果、各
領域を走査する電子ビームの走査線を直線状に補正して
ラスターを矩形状にすることができ、同時に映像信号を
3色蛍光体層に応じて完全に切換えて、隣接領域間の画
像の継目を目立たなくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
実施例に基づいて説明する。図1ないし図3にその一実
施例であるカラー受像管装置を示す。このカラー受像管
装置は、ほぼ矩形状の1個のパネル10と、複数個のフ
ァンネル11が所定の関係に一体に連設されたファンネ
ル部12、すなわち図示例では、水平方向に4個、垂直
方向に3個、合計12個のファンネル11が一体に連設
されたファンネル部12とからなる外囲器を有する。そ
してそのパネル10の内面に、後述する一体構造のスク
リーン部13が設けられている。一方、ファンネル部1
2の各ファンネル11のネック14内に、それぞれ単電
子ビーム15を放出する電子銃16が配設されている。
また、各ファンネル11の外側にそれぞれ偏向装置17
および補助偏向装置18からなる偏向部19が取付けら
れている。また、各ファンネル11のネック14を挟ん
でその両側にそれぞれ光透過可能な受光窓(図示せず)
が設けられ、その各受光窓の外側に後述する複数の領域
R1 〜R12のそれぞれに対応して各ファンネル11ごと
に、異なる特定波長の光を検出する各一対の第1、第2
の光電変換装置20a ,20b からなる光電変換部21
が設けられている。
【0015】このカラー受像管装置では、上記各電子銃
16から放出される単電子ビーム15を各偏向ヨーク1
7の発生する水平、垂直磁界により偏向して、上記一体
構造のスクリーン部13を複数個の領域に分割して走査
する。すなわち、図示例では、12個のファンネル11
の各ネック14内に配設された12個の電子銃16から
放出される単電子ビーム15をそれぞれ12個の偏向装
置17の発生する磁界により水平、垂直方向に偏向し
て、スクリーン部13を水平方向に4個、垂直方向に3
個、合計12個の領域R1 〜R12に分割して走査する。
その各領域R1 〜R12は、それぞれ水平、垂直方向に過
走査され、その過走査部分については、電子銃16の所
定の電極に供給される色切換信号をオフにしておこなわ
れ、各電子銃15および偏向装置17を駆動する駆動回
路を制御ことにより、各領域R1 〜R12に描かれる画像
(分割画像)は繋がり、スクリーン部13上に切れ目や
重なり合いのない合成カラー画像を表示するものとなっ
ている。この合成カラー画像を表示する画面は、4:3
または16:9の矩形状である。
【0016】なお、図1には12の領域R1 〜R12を破
線で区分して示したが、このような破線は、実際には存
在しない。上記スクリーン部13は、図4および図5に
示すように、青、緑、赤に発光する垂直方向に細長いス
トライプ状の3色蛍光体層B,G,Rを一組としてこの
3色蛍光体層B,G,Rが水平方向に所定の配列ピッチ
で複数並列形成され、かつその各色蛍光体層B,G,R
間に垂直方向に細長いストライプ状の光吸収層23が設
けられ、これら3色蛍光体層B,G,Rおよび光吸収層
23の背面にアルミニウム蒸着膜24が形成されたメタ
ルバック蛍光体スクリーン25と、そのアルミニウム蒸
着膜24を介して、光吸収層23と重なる位置に下記配
列ピッチPH1で水平方向に並列形成された3色蛍光体層
B,G,Rと平行な垂直方向に細長いストライプ状の第
1のインデックス蛍光体層26と、上記3色蛍光体層
B,G,Rに対して所定角度θで右下がりまたは左下が
り傾斜し、垂直方向に所定ピツチで並列する複数の直線
に沿って光吸収層23と重なる位置に形成され、それに
より水平方向に下記配列ピッチPH2で形成されたドット
状の第2のインデックス蛍光体層27とを有する。
【0017】その第1、第2のインデックス蛍光体層2
6,27の水平方向の配列ピッチPH1、PH2は、3色蛍
光体層B,G,Rの水平方向の配列ピッチをPH 、nを
整数とするとき、 PH1=(2/3)PH PH2=(2/3)n・PH =n・PH1 に設定されている。
【0018】このようなスクリーン部13の構造は、具
体的には、たとえば3色蛍光体層B,G,Rおよび光吸
収層23の幅を0.100mmとすると、PH =0.60
0mm、n=8として、PH2=3.200mm、θが約60
°に設定される。
【0019】また、上記スクリーン部13は、蛍光体ス
クリーン25の3色蛍光体層B,G,RがP22やカラ
ー投写管用蛍光体で形成されるのに対し、第1、第2の
インデックス蛍光体層23,24は、P36(ZnCd
S:Ag,Ni)、P37(ZnS:Ag,Ni)、P
46(Y3 Al512:Ce)、P47(Y2 SiO
5 :Ce)などから選択された発光スペクトルのピーク
値が異なる2種類の蛍光体により形成される。たとえば
第1のインデックス蛍光体層26を発光スペクトルのピ
ーク値が約400nmのP46蛍光体により形成されと
き、第2のインデックス蛍光体層27は、たとえば発光
スペクトルのピーク値が約530nmのP47蛍光体によ
り形成される。
【0020】ところで、上記のように構成されたカラー
受像管装置は、つぎのように動作する。すなわち、従来
の一般的なカラー受像管装置では、1個の電子銃から放
出される電子ビームを1個の偏向装置の発生する磁界に
より偏向して、蛍光体スクリーンの全面を走査すること
によりカラー画像を再生している。これに対して、この
例のカラー受像管装置は、前述したように図示例では、
12個のファンネル11の各ネック14内に配設された
電子銃16から放出される電子ビーム15をそれぞれ1
2個の偏向装置17の発生する磁界により水平、垂直方
向に偏向して、スクリーン部13を12個の領域R1 〜
R12に分割して走査することにより各領域R1 〜R12に
描かれる画像を合成してカラー画像を再生する。
【0021】この場合、その各領域R1 〜R12の走査お
よび色切換えは、各領域R1 〜R12に設けられた第1の
インデックス蛍光体層26の発光を第1のインデックス
信号として、これを各領域R1 〜R12に対応して各ファ
ンネル11に配置された第1の光電変換装置20a で受
光し、また第2のインデックス蛍光体層27の発光を第
2のインデックス信号として、これを各領域R1 〜R12
に対応して各ファンネル11に配置された第2の光電変
換装置20b で受光して電気信号に変換し、その各電気
信号に基づいて、各電子銃16および各偏向装置17お
よび補助偏向装置18を駆動する駆動装置を制御するこ
とによりおこなわれる。
【0022】たとえば図4および図5に実線29で示し
たように、電子ビームがスクリーン部13を水平方向に
走査すると、第1のインデックス蛍光体層26から、図
6(a)に示す第1のインデックス信号30が得られ
る。そしてこの第1のインデックス信号30から電子ビ
ームの水平方向位置がわかる。したがってこの第1のイ
ンデックス蛍光体層26から得られる第1のインデック
ス信号30により、電子銃の所定の電極に供給する青、
緑、赤の3色映像信号の切換えをおこなうように電子銃
の駆動回路にフィードバックする。そしてこの第1のイ
ンデックス信号30に基づいて色切換えをおこなうこと
により、従来のインデックス型カラー受像管と同様にカ
ラー表示が可能となる。また電子ビームの水平方向位置
がわかることから、各領域の水平方向端部のラスター位
置や映像信号を調整することができる。
【0023】また電子ビームの水平方向走査により、第
2のインデックス蛍光体層27から、図6(a)に対応
して同(b)に示す第2のインデックス信号31が得ら
れる。この第2のインデックス信号31の時間間隔t2
は、スクリーン部を水平方向走査が図4および図5に実
線29で示したように直線でありかつ等速であるとする
と、図6(a)に示した第1のインデックス蛍光体層か
ら得られる第1のインデックス信号30の時間間隔t1
のn倍 t2 =n・t1 である。たとえばn=8とすると、 t2 =8t1 となる。
【0024】しかし電子ビームの水平方向走査が偏向歪
により直線でなく、たとえば図5に破線で示したように
右上がりの曲線29a になると、第2のインデックス蛍
光体層27から得られる第2のインデックス信号31の
時間間隔が変化し、図6(c)に示すように、その時間
間隔t21は、t2 よりもΔt1 短く、 t21=t2 −Δt1 となる。このことから、第2のインデックス蛍光体層2
7から得られる第2のインデックス信号31から、水平
方向に直線で走査する正常な水平方向走査線(実線2
9)からの垂直方向のずれ、すなわち、電子ビームの垂
直方向位置がわかる。
【0025】そこで、この第2のインデックス蛍光体層
から得られる第2のインデックス信号31の時間間隔の
変化を検出して、上記電子ビームが直線かつ等速でスク
リーン部を走査するときの時間間隔t2 との差に基づい
て、電子ビームを上記正常な水平方向走査線に近づける
方向に補正して実線29上を走査するように偏向装置や
補助偏向装置を駆動する駆動回路を制御する。このよう
に電子ビームの垂直方向位置を補正することにより、電
子ビームがスクリーン部を水平方向に直線で走査するよ
うにすることができる。
【0026】なお、上記のように第2のインデックス蛍
光体層27から得られる第2のインデックス信号31に
より電子ビームの垂直方向位置を補正すると、第1のイ
ンデックス蛍光体層26から得られる第1のインデック
ス信号30の時間間隔t1 も変化するが、一般に偏向歪
などにより水平方向走査線の曲りは緩やかなため、第1
のインデックス信号30の時間間隔t1 の変化は、無視
でき、フィードバック系を乱すことはない。
【0027】なおまた、電子ビームの水平方向走査が偏
向歪により、図5に破線で示したように右下がりの曲線
29b になると、第2のインデックス蛍光体27からの
第2のインデックス信号は、図6(d)に示すように、
その時間間隔t22がt2 よりもΔt1 長くなり、 t21=t2 +Δt2 となる。この場合も、第2のインデックス蛍光体層27
から得られる第2のインデックス信号31により、正常
な水平方向走査線からの垂直方向のずれ、すなわち、電
子ビームの垂直方向位置がわかり、この場合も、第2の
インデックス蛍光体層から得られるインデックス信号3
1の時間間隔の変化を検出して、上記電子ビームが直線
かつ等速でスクリーン部を走査するときの時間間隔t2
との差に基づいて、電子ビームを正常な水平方向走査線
に近づける方向に補正して、実線29上を走査するよう
に偏向ヨークや補助偏向装置を駆動する駆動回路を制御
する。このように電子ビームの垂直方向位置を補正する
ことにより、電子ビームがスクリーン部を水平方向に直
線で走査するようにすることができる。
【0028】この場合、第1のインデックス蛍光体層と
第2のインデックス蛍光体層とは、発光スペクルのピー
ク値が異なる蛍光体により形成されているため、これら
第1、第2のインデックス蛍光体層の発光は、それぞれ
第1、第2の電変換装置により区分して検出され、誤動
作を生ずることはない。
【0029】さらに上記第2のインデックス蛍光体層か
ら得られる第2のインデックス信号による電子ビームの
走査補正を、図7によりわかりやすく示す。この図7
は、電子ビーム15により分割して走査される複数の領
域の1つについて示したものであり、第2のインデック
ス蛍光体層から得られる第2のインデックス信号により
電子ビーム15の走査を補正しない場合は、偏向装置1
7の発生する磁界から受ける偏向歪により、領域Rの垂
直方向端部を走査する水平方向走査線32は、破線で示
すようにピンクッション状に湾曲する。しかし第2のイ
ンデックス蛍光体層から得られる第2のインデックス信
号に基づいて、補助偏向装置に補正信号を供給し、実線
で示すように電子ビーム15の軌道を補正することによ
り、領域Rの垂直方向端部を走査する電子ビーム15の
水平方向走査線32を直線にすることができる。
【0030】つまり、上記水平方向走査線32のピンク
ッション状の変化は緩やかで、第1のインデックス蛍光
体層から得られる第1のインデックス信号では検出でき
ないが、3色蛍光体層に対して傾斜した第2のインデッ
クス蛍光体層から得られる第2のインデックス信号から
は検出でき、この第2のインデックス信号に基づいて補
助偏向装置18を制御することにより、電子ビーム15
の軌道を補正して、各領域の垂直方向端部を走査する電
子ビームの水平方向走査線を直線にすることができ、そ
れにより、従来垂直方向に隣接する領域の境界部で走査
線が湾曲しているために合せることができなかった走査
線を容易に合せることができ、その垂直方向に隣接する
領域間の継目を目立たなくすることができる。
【0031】なお、上記実施例では、3色蛍光体層と平
行な第1のインデックス蛍光体層と3色蛍光体層に対し
て傾斜した第2のインデックス蛍光体層とが重なる部分
については、第1のインデックス蛍光体層上に第2のイ
ンデックス蛍光体層を重ねて設けたが、これら第1、第
2のインデックス蛍光体層の関係は、第2のインデック
ス蛍光体層上に第1のインデックス蛍光体層を重ねて形
成してもよい。また、第2のインデックス蛍光体層を形
成する部分に第1のインデックス蛍光体層を形成しない
ようにしてもよい。このように第1、第2のインデック
ス蛍光体層を設けても、一般に電子ビームの断面形状
は、長円形状に歪んでいるので、これら第1、第2のイ
ンデックス蛍光体層を同時に発光させて、第1、第2の
インデックス信号を同時に得ることができる。
【0032】また、上記実施例では、第2のインデック
ス蛍光体層は、3色蛍光体層を避けて光吸収層および光
吸収層上に形成された第1のインデックス蛍光体層上に
形成されているが、この第2のインデックス蛍光体層
は、光吸収層および第1のインデックス蛍光体層上ばか
りでなく、3色蛍光体層上にも形成してよい。しかしこ
のように3色蛍光体層上に形成すると、スクリーン部を
走査する電子ビームは、第2のインデックス蛍光体層を
衝撃し、この第2のインデックス蛍光体層を通過したも
のがさらにアルミニウム蒸着膜を通過して3色蛍光体層
を衝撃することになるので、第2のインデックス蛍光体
層を形成した部分の3色蛍光体層の発光が弱くなるおそ
れがある。しかしこの場合、第2のインデックス蛍光体
層の水平方向の配列ピッチ、すなわちnを大きくするこ
とにより、その3色蛍光体層の発光の低下の問題を軽減
して、実用可能なインデックス方式カラー受像管装置と
することができる。
【0033】また、上記実施例では、スクリーン部の3
色蛍光体層を垂直方向に細長い連続的なストライプとし
たが、この3色蛍光体層は、同一色の蛍光体ドットが垂
直方向に複数配列された不連続なストライプとしたマト
リックス構造の蛍光体スクリーンとしてもよい。
【0034】さらに上記実施例では、隣接領域への過走
査については、映像信号をオフされるように電子銃への
映像信号の供給を制御するおこなったが、この隣接領域
への過走査は、スクリーン部と電子銃との間に、金属や
ガラスなどからなる遮蔽体を配置して、隣接領域を過走
査するように過偏向された電子ビームを遮蔽する場合に
も適用できる。このような遮蔽体を配置すれば、電子ビ
ームの過偏向に同期して映像信号をオフにする必要はな
く、電子銃に映像信号を供給したまま過走査するように
してよい。
【0035】また別の実施例としては、図8に示すよう
なシャドウマスク40にインデックス蛍光体を配置した
ものがある。すなわち、シャドウマスク40として、分
割された小領域を縦方向(列方向)につなげたシャドウ
マスクが受像管内に配置されている。例えばR1 ,R5
,R9 の小領域に対応する部分が1枚のシャドウマス
クで色切り換えを行なうように構成されている。ここで
光電変換装置およびその他の構造、画面走査方法、イン
デックス信号による補正方法等は前の実施例と同様であ
る。さらに、図9に示すように、このシャドウマスク4
0の電子銃側にはインデックス蛍光体層26,27が配
置されており、この場合には色切り換えはシャドウマス
ク40で行ない、ラスター歪、ビームコンバージェンス
の補正のためにインデックス信号を検出することにな
る。シャドウマスクにインデックス蛍光体を配置する場
合には、スクリーンにインデックス蛍光体を配置するの
とは異なるパターンとなる。そして、各小領域でのパタ
ーンは同一となるように配置され、例えば小領域の表示
画面サイズが水平サイズH=110mm、垂直サイズV
=93mm、第1のインデックス蛍光体層26と2のイ
ンデックス蛍光体層27の挟む角度θ、θ1 =tan-1
(V/H)としたとき、θ=θ1 であるか、またはθ<
θ1 ならばθ=tan-1(H/NV)(N=1,2,
3,4,……)、θ>θ1 ならばθ=tan-1(NH/
V)(N=1,2,3,4,……)となる。
【0036】
【発明の効果】単電子ビームを放出する複数の電子銃か
らなる電子銃部、その複数の電子銃から放出される単電
子ビームを各別に偏向する複数の偏向装置を有する偏向
部、ストライプ状3色蛍光体層が複数列並列形成されか
つインデックス蛍光体層が設けられ、偏向装置により各
別に偏向される単電子ビームにより複数の小領域に分割
して走査されるスクリーン部、およびインデックス蛍光
体層から得られるインデックス信号を検出する光電変換
部を有するカラー受像管装置において、スクリーン部の
インデックス蛍光体層を、3色蛍光体層と平行に設けら
れた複数の第1のインデックス蛍光体層および3色蛍光
体層に対して所定角度傾斜して設けられた複数の第2の
インデックス蛍光体層で構成し、光電変換部を、各領域
に対応して配置され、単電子ビームの走査により第1の
インデックス蛍光体層から得られる第1のインデックス
信号を選択的に検出する第1の光電変換装置と第2のイ
ンデックス蛍光体層から得られる第2のインデックス信
号を選択的に検出する第2の光電変換装置とで構成する
と、その第1、第2のインデックス蛍光体層から得られ
る信号により、蛍光体スクリーンを走査する電子ビーム
の位置を2次元的に把握し、これら第1、第2のインデ
ックス信号に応じて、電子ビームの位置や映像信号のタ
イミング補正を適時適切におこなうことができる。その
結果、各領域を走査する電子ビームの走査線を直線状に
補正してラスターを矩形状にすることができ、同時に映
像信号を3色蛍光体層に応じて完全に切換えて、隣接領
域間の画像の継目を目立たなくすることができる。
【0037】また、その第1のインデックス蛍光体層と
第2のインデックス蛍光体層とを、発光スペクトルのピ
ーク値が異なる蛍光体により形成することにより、両イ
ンデックス蛍光体層から得られる信号をそれぞれ分離し
て検出することができ、安定に動作するカラー受像管装
置とすることができる。
【0038】さらに、各小領域でインデックス蛍光体層
のパターンが同一であるため、回路的に各領域で同一の
回路を使用することが可能となり、カラー受像管装置を
製作する上で大幅なコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の
構成を示す前面側からみた斜視図である。
【図2】上記カラー受像管装置の構成を示す背面側から
みた斜視図である。
【図3】上記カラー受像管装置の構成を示す図1におけ
る III−III 線断面図である。
【図4】上記カラー受像管装置のスクリーン部の構成を
示す断面図である。
【図5】同じく上記カラー受像管装置のスクリーン部の
構成を示す平面図である。
【図6】図6(a)ないし(d)はそれぞれ上記カラー
受像管装置の動作を説明するためのインデックス信号の
図である。
【図7】上記カラー受像管装置のスクリーン部に対する
電子ビームの走査の補正方法を説明するための図であ
る。
【図8】この発明の他の実施例であるカラー受像管装置
の構成を示す断面図である。
【図9】上記カラー受像管装置のスクリーン部の構成を
示す断面図である。
【図10】従来の蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
して走査するカラー受像管装置の問題点を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10…パネル 11…ファンネル 13…スクリーン部 15…電子ビーム 16…電子銃 17…偏向装置 18…補助偏向装置 19 偏向部 20a …第1の光電変換装置 20b …第2の光電変換装置 21…光電変換部 24…アルミニウム蒸着膜 25…メタルバック蛍光体スクリーン 26…第1のインデックス蛍光体層 27…第2のインデックス蛍光体層 30…第1のインデックス信号 31…第1のインデックス信号 40…シャドウマスク B,G.R…3色蛍光体層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単電子ビームを放出する複数の電子銃か
    らなる電子銃部と、 上記複数の電子銃から放出される単電子ビームを各別に
    偏向する複数の偏向装置を有する偏向部と、 ストライプ状3色蛍光体層が複数列並列形成され、この
    3色蛍光体層と平行に設けられた複数の第1のインデッ
    クス蛍光体層および上記3色蛍光体層に対して所定角度
    傾斜して設けられた複数の第2のインデックス蛍光体層
    を有し、上記偏向装置により各別に偏向された単電子ビ
    ームにより複数の小領域に分割して走査されるスクリー
    ン部と、 上記複数の領域に対応して配置された各一対の光電変換
    装置からなり、この光電変換装置が上記単電子ビームの
    走査により上記第1のインデックス蛍光体層から得られ
    る第1のインデックス信号を選択的に検出する第1の光
    電変換装置と上記第2のインデックス蛍光体層から得ら
    れる第2のインデックス信号を選択的に検出する第2の
    光電変換装置とからなる光電変換部とを有することを特
    徴とするインデックス方式カラー受像管装置。
  2. 【請求項2】 単電子ビームを放出する複数の電子銃か
    らなる電子銃部と、 上記複数の電子銃から放出される単電子ビームを各別に
    偏向する複数の偏向装置を有する偏向部と、 上記偏向装置により各別に偏向された単電子ビームによ
    り複数の小領域に分割して走査されるスクリーン部と、 ストライプ状3色蛍光体層が複数列並列形成され、この
    3色蛍光体層と略平行に設けられた複数の第1のインデ
    ックス蛍光体層および上記3色蛍光体層に対して所定角
    度傾斜して設けられた複数の第2のインデックス蛍光体
    層を有するシャドウマスクと、 上記複数の領域に対応して配置された各一対の光電変換
    装置からなり、この光電変換装置が上記単電子ビームの
    走査により上記第1のインデックス蛍光体層から得られ
    る第1のインデックス信号を選択的に検出する第1の光
    電変換装置と上記第2のインデックス蛍光体層から得ら
    れる第2のインデックス信号を選択的に検出する第2の
    光電変換装置とからなる光電変換部とを有することを特
    徴とするインデックス方式カラー受像管装置。
  3. 【請求項3】 第1のインデックス蛍光体層と第2のイ
    ンデックス蛍光体層とが発光スペクトルのピーク値の異
    なる蛍光体により形成されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のインデックス方式カラー受像
    管装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2のインデックス蛍光体
    層により形成されたインデックス蛍光体のパターンは各
    小領域どうしで同一であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のインデックス方式カラー受像管装
    置。
  5. 【請求項5】 上記小領域の表示画面サイズが水平サイ
    ズH、垂直サイズV、上記第1のインデックス蛍光体層
    と上記第2のインデックス蛍光体層の挟む角度θ、θ1
    =tan-1(V/H)としたとき、 θ<θ1 ならばθ=tan-1(H/NV) (N=1,
    2,3,4,……) θ>θ1 ならばθ=tan-1(NH/V) (N=1,
    2,3,4,……) となることを特徴とする請求項4記載のインデックス方
    式カラー受像管装置。
JP8010511A 1995-02-03 1996-01-25 インデックス方式カラー受像管装置 Pending JPH08273555A (ja)

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JP1690895 1995-02-03
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