JP2001143630A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2001143630A
JP2001143630A JP32000199A JP32000199A JP2001143630A JP 2001143630 A JP2001143630 A JP 2001143630A JP 32000199 A JP32000199 A JP 32000199A JP 32000199 A JP32000199 A JP 32000199A JP 2001143630 A JP2001143630 A JP 2001143630A
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Japan
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mask
cathode ray
ray tube
phosphor screen
scanning
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JP32000199A
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English (en)
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Kazuyuki Kiyono
和之 清野
Koji Nishimura
孝司 西村
Tokuo Hashimoto
徳夫 橋本
Yuji Kuwabara
雄二 桑原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接画面の繋ぎ目が目立たず表示品位の向上し
た陰極線管を提供する。 【解決手段】蛍光体スクリーンは、複数の電子銃からの
電子ビームにより複数の領域に分割して走査され、各走
査領域は隣接する他の走査領域と重なる重複領域Cを有
している。シャドウマスク30のマスク本体36は、走
査領域に対応し多数の電子ビーム通過孔が形成された複
数の有効領域a、bと、これら有効領域間に位置してい
るとともに重複領域に対向した境界部41と、を有して
いる。マスク本体の周縁部を支持したマスクフレーム3
8は、境界部と対向した中間フレーム44を備えてい
る。中間フレームと境界部41との間には、蛍光体スク
リーンの重複部に対する境界部の平行度を調整する複数
の調整部材56が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は陰極線管に関し、
特に、1つの蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して
走査し、各領域に描かれる各画像を合成して1つの画像
を得る陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送あるいはこれに伴う大
画面をもった高解像度陰極線管に対して種々の検討がな
されている。一般に陰極線の高解像度化を達成するため
には、蛍光体スクリーン面での電子ビームのスポット径
を小さくしなければならない。これに対して、従来よ
り、電子銃の電極構造の改良あるいは電子銃自体の大口
径化、伸長化などが図られてきたが、未だ十分な成果が
得られていない。
【0003】そこで、従来より、単一の蛍光体層を、複
数の電子銃、複数の偏向ヨークを用いて複数の領域に分
割走査し、各領域の画像を繋ぎ合せて大画面を形成する
方法が提案され、例えば特開平7−45215号公報、
特開平2−51831号公報には、2つの画像を繋いで
大画面を得る表示装置が開示され、また、特開昭61−
256552号公報、特開昭61−256551号公報
には、更に多くの画像を繋いで大画面を得る表示装置が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにパネルの
内側に形成された蛍光体スクリーンを複数の領域に分割
して走査する方式の表示装置は、高解像度で奥行きが短
く、かつ構造が簡単で実用性、工業価値が高いが、複数
の隣接画像を違和感なく自然に連続させることは非常に
難しい。例えば、電子銃のカソード電流特性の変動、経
時変化、駆動回路の変動および経時変化等により、隣合
う小画面間に輝度差や色度差が生じた場合、小画面間の
境界で画面の連続性が低下し、境界が視認可能となって
しまう。
【0005】そのため、従来より複数の画像を繋ぎ合せ
る各種の方法も提案されおり、例えば、上述した特開昭
61−256552号公報に開示された装置では、隣り
合った小画面同士を繋ぎ合せる際、隣接した画像の周縁
部同志を互に重ねあわせることにより、画面の繋ぎ目を
目立たない様にしている。このような様な方法であれ
ば、互いに重なる部分が有るため、隣接した画像の画像
歪みや輝度差に対して、その違いが緩和され、繋ぎ目が
見えにくくなる。
【0006】このような重複領域において、蛍光体層は
2つの電子銃から放出された電子ビームによって励起さ
れるため、オーバーラップさせただけではその部分の輝
度が2倍となる。そこで、左右の電子銃の振込み信号を
変調することにより、左右の画像が連続的に合成される
ように制御している。
【0007】しかしながら、シャドウマスクが変形し蛍
光体スクリーンに対する位置が変化した場合、上述した
重複領域において輝度差、色度差が目立つようになる。
これは、シャドウマスクの変位により、シャドウマスク
を通過した電子ビームが所定の蛍光体層に位置ずれして
入射する、いわゆるミスランディングを起こすことによ
る。ミスランディングの原因となるシャドウマスクの変
位にも何種類かあり、そのうちの1つとして、蛍光体ス
クリーンに対するシャドウマスクの傾斜がある。
【0008】例えば、重複領域の幅が20mm、シャド
ウマスクの傾斜を0.5度とすると、最大ズレ量は70
μm程度となり、前述した振込信号の変調では緩和しき
れない不均一なズレとなってしまう。従って、このよう
な場合、重複領域における輝度変化、色ずれが目立つ様
になり画像の表示品位が低下する。
【0009】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、単一の蛍光体スクリーンを複数の領域
に分割して走査する陰極線管において、複数の画像間の
繋ぎ目を目立たなくし、画像の表示品位を向上した陰極
線管を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る陰極線管は、内面に蛍光体スクリー
ンが形成されたパネルを有する真空外囲器と、上記蛍光
体スクリーンに対向して設けられたシャドウマスクと、
上記真空外囲器内に設けられ、上記シャドウマスクを通
して上記蛍光体スクリーンに電子ビームを放出し、上記
蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査するとと
もに、上記複数の走査領域間の境界部を重複させて走査
する複数の電子銃と、上記重複して走査される重複領域
の部分において、上記シャドウマスクと上記パネル内面
との平行度を調整する調整機構と、を備えたことを特徴
としている。
【0011】上記のように構成された陰極線管によれ
ば、調整機構により、走査領域の重複領域と対向する部
分において、シャドウマスクをパネル内面と平行になる
ように調整した後、固定することにより、シャドウマス
クの傾きに起因する電子ビームのランディング位置ズレ
を軽減し、重複領域における輝度差および色ずれの発生
を防止することができる。これにより、継ぎ目の目立た
ない連続した画像を表示じ可能な陰極線管を提供するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態に係るカラー陰極線管について詳細に説
明する。
【0013】図1ないし図4に示すように、カラー陰極
線管は真空外囲器10を備え、この真空外囲器は、ガラ
スからなるパネル12と、パネルに対向して設けられて
いるとともに2個のファンネル16を一体に有したガラ
ス製の後部外囲器14と、を備えている。パネル12
は、内面にほぼ矩形状の蛍光体スクリーン15が形成さ
れたほぼ矩形状のフェースプレート18と、フェースプ
レートの周縁部に立設されたスカート部20と、を一体
に備えている。また、パネル12はその中心を通りパネ
ルに対してほぼ垂直な管軸と、管軸を通って互いに直交
する長軸(水平軸)Xおよび短軸(垂直軸)Yとを有し
ている。
【0014】蛍光体スクリーン15は、短軸Y方向に延
びているとともに青、緑、赤に発光する多数のストライ
プ状の3色蛍光体層と、これらの3色蛍光体層間に設け
られたブラックストライプと、で構成されている。そし
て、蛍光体スクリーン15は、全画面領域で一体であ
り、繋ぎ目がなく連続して形成されている。
【0015】後部外囲器14は、パネル12のスカート
部20端面に突き合わせた状態で、例えばフリットガラ
スによって接合されている。ファンネル16の小径端に
はガラスからなるネック22がそれぞれ接合され、互い
に平行に延びている。各ネック22内には、蛍光体スク
リーン15に向けて電子ビームを放出する電子銃24が
配置されている。また、各ファンネル16の外側には、
電子銃24から放出された電子ビームを水平および垂直
方向に偏向する偏向装置28が装着されている。
【0016】真空外囲器10内には、多数の電子ビーム
通過孔の形成されたほぼ矩形状のシャドウマスク30が
配設され、蛍光体スクリーン15と対向して位置してい
る。このシャドウマスク30は、後述するマスクフレー
ムに固定されたホルダ32を、パネル12のスカート部
20に突設されたスタッドピン34に係合させることに
より、パネル12の内側に支持されている。
【0017】図2および図3から分かるように、本実施
の形態において、蛍光体スクリーン15は、パネル12
の短軸Yを中心として長軸X方向に並んだ2つの走査領
域A、Bを有している。これらの走査領域A、Bは互い
に同一の形状を有しているとともに、短軸Y側の側縁部
が互いに所定幅だけ重なり合い重複領域Cを形成してい
る。そして、2つのネック22および電子銃24は、そ
の中心軸Dが対応する走査領域A、Bのほぼ中心を通る
法線と一致するように配置されている。
【0018】上記構成のカラー陰極線管によれば、2つ
の電子銃24から放出された電子ビームをそれぞれ対応
する偏向装置28から発生する磁界により偏向し、シャ
ドウマスク30を介して、蛍光体スクリーン15を2つ
の走査領域A、Bに分割して走査する。この際、電子ビ
ームは、各走査領域A、Bを長軸X方向を主走査方向、
短軸Y方向を副走査方向として走査する。
【0019】この分割走査により蛍光体スクリーン15
の各走査領域A、B上に描かれる画像はそれぞれ別個で
あるが、電子銃24や偏向装置28に印加される信号を
制御することにより互いに繋がり、蛍光体スクリーンの
全面に切れ目のない1つの大きな画像を再生する。
【0020】また、図4に示すように、走査領域A、B
の重複領域Cにおける各蛍光体層は、2つの電子銃24
から放出された電子ビームによって励起される。この場
合、2つの電子ビームをオーバーラップさせただけでは
その部分の輝度が他の蛍光体層の2倍になってしまうた
め、左右の電子銃の振込み信号を変調することにより輝
度が連続的となるように合成する。
【0021】すなわち、図5に示すように、走査領域A
の振込み信号は、重複領域C以外の非重複領域では10
0%であるが、重複領域Cでは走査領域B側に近付くに
したがって徐々に小さくなり、重複領域Cの走査領域B
側端で0%となる。逆に、走査領域Bの振込み信号は、
重複領域C以外の非重複領域では100%であるが、重
複領域Cでは走査領域A側に近付くにしたがって徐々に
小さくなり、重複領域Cの走査領域A側端で0%とな
る。
【0022】そして、蛍光体スクリーン15に形成され
る画像の輝度変化も振込み信号と略同じ形状となり、合
成された輝度は、「走査領域A−重複領域C−走査領域
B」と連続的になる。従って、このような重複方式を採
用することにより、隣合う走査領域の境界部で、左右の
振込み信号による輝度差、色度差、絵柄のずれが発生し
ても視覚的に緩和することができる。
【0023】次に、シャドウマスク30の構成について
詳細に説明する。図3、図6および図7に示すように、
シャドウマスク30は、周縁部にスカート部を備えたほ
ぼ矩形状のマスク本体36と、マスク本体の周縁部に取
り付けられたほぼ矩形状のマスクフレーム38と、を備
えている。
【0024】マスク本体36は、蛍光体スクリーン15
の走査領域A、Bに対応した、それぞれ矩形状の有効領
域a、bと、各有効領域の周囲に位置した無孔部40
と、を有している。そして、有効領域a、bには、それ
ぞれ多数の電子ビーム通過孔42が形成されている。ま
た、無孔部40の内、有効領域a、b間に位置した境界
部41は、蛍光体スクリーン15における走査領域A、
B間の重複領域Cと対向している。そして、境界部41
の内面には、後述する平行度調整機構の調整部材56が
固定され、境界部から管軸方向に沿って電子銃24側に
延びている。
【0025】また、マスクフレーム38は、ほぼ矩形状
に形成されているとともに、各側壁は断面L字形状に形
成されている。また、マスクフレーム38は、電子銃2
4側の側縁に一体的に設けられた中間フレーム44を備
えている。この中間フレーム44は、マスクフレーム3
8の一方の長辺壁の中央部分から、反対側の長辺壁の中
央部まで延び、これらの長辺壁を互いに連結している。
【0026】そして、中間フレーム44は、画像を表示
するのに必要な範囲を走査する電子ビームを遮らないよ
うに配置されている。すなわち、中間フレーム44は、
短軸Y方向に沿って延び、マスク本体36の境界部41
と対向して位置しているとともに、境界部よりも僅かに
大きな幅に形成されている。
【0027】このような中間フレーム44は、マスクフ
レーム38の底面側、つまり、電子銃24側に設けられ
ているため、マスクフレーム38のプレス加工時に一体
で加工することができ、一般のマスクフレームとほぼ同
等のコストで製造することができる。
【0028】一方、上記構成のシャドウマスク30に
は、マスク本体36の境界部41とパネル12内面との
平行度を調整するための調整機構50が設けられてい
る。この調整機構50は、複数、例えば、5つの調整部
材56を備えている。各調整部材56は金属の板材によ
って形成され、断面I字状をなしている。すなわち、各
調整部材56は、細長い矩形状の本体と、本体の各端か
ら垂直に延出したフランジとを一体に備えて構成されて
いる。
【0029】これら5つの調整部材56は、マスク本体
36の境界部41と中間フレーム44との間に位置し、
短軸Y方向に所定の間隔を置いて配置されている。そし
て、各調整部材56は、その一端がマスク本体36の境
界部41内面に溶接され、他端が中間フレーム44に溶
接固定されている。各調整部材56のマスク本体36と
の当接面は、マスク本体36について予め設定されてい
る所定曲率と同一の曲率を有したほぼ円弧状に形成され
ている。更に、各調整部材56は、フランジの延出方向
が長軸X方向、つまり、走査領域A、Bの並び方向、と
一致するように配置されている。
【0030】後述するように、カラー陰極線管の組立
時、任意の調整部材56をその一端がマスク本体36に
固定された状態で、他端部を長軸X方向に沿って移動さ
せることにより、この調整部材に隣接したマスク本体3
6の境界部41の傾き、つまり、パネル内面に対する境
界部41の平行度を調整することができる。平行度を調
整した後、各調整部材56の他端は、中間フレーム44
に溶接固定される。
【0031】上記のように構成されたカラー陰極線管
は、以下の工程により製造および組立られる。すなわ
ち、まず、パネル12のフェースプレート18内面に蛍
光体スクリーン15を形成する場合、ホルダ32および
スタッドピン34を介して、シャドウマスク30をパネ
ル12に装着する。この際、予めマスク本体36の境界
部41内面に、調整機構50の各調整部材56の一端を
溶接固定しておくとともに、各調整部材56の他端は固
定することなくマスクフレーム38の中間フレーム44
に当接させておく。
【0032】この状態で、パネル12を図示しない露光
装置にセットし、露光装置の光源からシャドウマスク3
0を介してパネル内面に仮想の電子ビームを照射する。
そして、形成された画像をパネル表面側から測定しなが
ら、すなわち、重複領域Cにおける画像の輝度差、色度
差等を測定しながら、所定値よりもずれている場合に
は、マスク本体36の平行度を調整する。
【0033】例えば、図8に示すように、マスク本体3
6の境界部41付近が、パネル内面に対し、長軸X方向
に沿って傾斜している場合、蛍光体層に対して電子ビー
ムのランディングずれが生じ、そのずれ量は均一ではな
く電子ビーム通過孔42とパネル内面との距離の変化量
で変わってくる。従って、蛍光体スクリーン15の重複
領域Cに形成される合成像は、振込信号の変調では緩和
しきれない不均一なズレを生じる。
【0034】そこで、この場合には、重複領域Cにおけ
る画像の輝度差、色度差等を測定しながら、図8に矢印
Eで示すように、調整部材56のマスクフレーム38側
の端部を長軸X方向に沿って動かし、パネル12内面に
対するマスク本体36の長軸X方向に沿った平行度を調
整していく。なお、必要に応じて、任意の調整部材56
を用い、複数箇所で調整を行う。
【0035】そして、図9に示すように、マスク本体3
6の境界部41と、重複領域C部分におけるパネル12
内面と、がほぼ平行に調整された後、すなわち、重複領
域Cにおける画像の輝度差、色度差等が無くなり、連続
的な合成画像が表示されるようになった段階で、各調整
部材56の端をマスクフレーム38の中間フレーム44
に固定する。この固定は、例えば、抵抗溶接機60を用
いた溶接により行う。その他、レーザー溶接等を用いる
こともできる。
【0036】その後、シャドウマスク30を一旦パネル
12から取り外してフェースプレート18の内面に蛍光
体を塗布した後、再度、シャドウマスク30をパネル1
2に装着する。続いて、パネル12を露光装置にセット
し、シャドウマスク30を介して蛍光体層を露光する。
露光後、蛍光体層をエッチング処理して不要部分を除去
する。以上の工程を、赤、青、緑の各蛍光体について行
い、その後、ブラックストライプを形成することによ
り、蛍光体スクリーン15が完成する。
【0037】続いて、蛍光体スクリーン15が形成され
たパネル12のスカート部20に後部外囲器14を接合
した後、各ネック22内に電子銃24を封着し、更に、
各ファンネル16の外周に偏向装置28を装着すること
により、カラー陰極線管が完成する。
【0038】以上のように構成されたカラー陰極線管に
よれば、シャドウマスク30は、平行度の調整機構50
を備えていることから、蛍光体スクリーン15の重複領
域C付近の領域において、パネル内面に対し、長軸X方
向に沿ったマスク本体36の傾きを無くし、ほぼ平行に
調整することができる。これにより、マスク本体36の
傾斜に起因する電子ビームのランディングズレを低減
し、蛍光体スクリーンの重複領域C近傍での輝度差、色
度差、絵柄のズレを緩和し目立たなくすることができ
る。従って、継ぎ目の目立たない表示品位の向上したカ
ラー陰極線管を提供することができる。
【0039】また、上記構成のカラー陰極線管によれ
ば、マスクフレーム38に中間フレーム44を設けると
ともに、平行度の調整後、この中間フレーム44とマス
ク本体36の境界部41とを調整部材56で連結するこ
とにより、マスク本体およびマスクフレーム全体の剛性
を上げることでき、マスクフレームによってマスク本体
を確実に支持することができる。また、剛性が上がるこ
とにより、マスクフレーム38全体の板厚を薄くするこ
とも可能となり、シャドウマスク30の軽量化を図るこ
とができる。
【0040】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上記実施の形態において、平行度調整機
構50の複数の調整部材56は、それぞれ独立した部材
として構成したが、図10に示すように、マスク本体3
0側のフランジ同士を互いに連結し、一体化された構成
としてもよい。
【0041】また、蛍光体スクリーンの走査領域の数
は、2つに限らず、必要に応じて増加可能である。同時
に、走査領域の配列方向は、水平軸方向に限らず垂直軸
方向としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査し、
隣合う走査領域を重複させる陰極線管において、平行度
の調整機構を設け、走査領域の重複領域と対向する部分
で、シャドウマスクをパネル内面と平行になるように調
整し固定することにより、シャドウマスクの傾きに起因
する電子ビームのランディングずれを軽減し、重複領域
における輝度差、色度差、絵柄のズレを緩和し目立たな
くすることができ、表示品位の向上した陰極線管を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー陰極線管の
背面側を示す斜視図。
【図2】上記カラー陰極線管のパネルを示す正面図。
【図3】図1の線A−Aに沿った上記カラー陰極線管の
断面図。
【図4】上記カラー陰極線管における分割走査領域間の
重複領域部分における電子ビーム、蛍光体スクリーン、
シャドウマスクの位置関係を示す断面図。
【図5】上記各分割走査領域および重複領域における電
子ビームの信号振込みおよび合成輝度を示す図。
【図6】上記カラー陰極線管のシャドウマスクを示す分
解斜視図。
【図7】図1の線B−Bに沿った上記カラー陰極線管の
断面図。
【図8】上記シャドウマスクに設けられた調整機構によ
り、平行度を調整する工程を概略的に示す図4に対応の
断面図。
【図9】上記調整機構により、シャドウマスクの平行度
を調整した後の状態を示す図4に対応の断面図。
【図10】上記調整機構における調整部材の変形例を示
す斜視図。
【符号の説明】
10…真空外囲器 12…パネル 14…後部外囲器 15…蛍光体スクリーン 16…ファンネル 22…ネック 24…電子銃 30…シャドウマスク 36…マスク本体 38…マスクフレーム 41…境界部 44…中間フレーム 50…調整機構 56…調整部材 A、B…走査領域 a、b…有効領域 C…重複領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 徳夫 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 桑原 雄二 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C031 BB01 BB02 BB20 EE08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネ
    ルを有する真空外囲器と、 上記蛍光体スクリーンに対向して設けられたシャドウマ
    スクと、 上記真空外囲器内に設けられ、上記シャドウマスクを通
    して上記蛍光体スクリーンに電子ビームを放出し、上記
    蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査するとと
    もに、上記複数の走査領域間の境界部を重複させて走査
    する複数の電子銃と、 上記重複して走査される重複領域の部分において、上記
    シャドウマスクと上記パネル内面との平行度を調整する
    調整機構と、 を備えたことを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】上記シャドウマスクは、上記蛍光体スクリ
    ーンの走査領域に対応しているとともにそれぞれ多数の
    電子ビーム通過孔が形成された複数の有効領域と、上記
    蛍光体スクリーンの重複領域と対向した境界部と、を有
    したマスク本体と、 上記マスク本体の周縁部を保持したほぼ矩形状のマスク
    フレームと、を備え、 上記マスクフレームは、一対の長辺壁と、これらの長辺
    壁間を延びているとともに上記マスク本体の境界部に対
    向した中間フレームとを有し、 上記調整機構は、上記マスク本体の境界部と上記中間フ
    レームとの間に設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】上記調整機構は、上記マスク本体の境界部
    に固定された一端部と、上記パネル内面に対する上記境
    界部の平行度を調整した後に上記中間フレームに固定さ
    れた他端部と、を有した調整部材を備えていることを特
    徴とする請求項2に記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】上記パネルおよびシャドウマスクはほぼ矩
    形状に形成されているとともに、管軸を通り互いに直交
    した長軸および短軸を有し、 上記走査領域は上記長軸に沿って並んで位置し、上記重
    複領域は上記短軸とほぼ平行に延びていることを特徴と
    する請求項3に記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】上記調整機構は上記調整部材を複数備え、
    これらの調整部材は、上記短軸方向に所定の間隔をおい
    て配置されていることを特徴とする請求項4に記載の陰
    極線管。
  6. 【請求項6】上記調整部材は、上記一端部および他端部
    にそれぞれ設けられ上記長軸方向に延出したフランジを
    備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の陰
    極線管。
  7. 【請求項7】上記蛍光体スクリーンは2つの走査領域と
    これら走査領域間に位置した1つの重複領域とを有し、
    上記マスク本体は、2つの有効領域と、これらの有効領
    域間に位置した1つの境界部と、を有していることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の陰極
    線管。
JP32000199A 1999-11-10 1999-11-10 陰極線管 Pending JP2001143630A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6600253B2 (en) * 1997-12-23 2003-07-29 Albertus A. S. Sluyterman Laterally spaced multiple electron gun color cathode ray tube device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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