JP3089627B1 - 色選別体およびその振動防止方法並びに陰極線菅 - Google Patents

色選別体およびその振動防止方法並びに陰極線菅

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    • H01J2231/1255CRTs having luminescent screens with a plurality of electron guns within the tube envelope two or more neck portions containing one or more guns

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Abstract

【要約】 【課題】 色選別体の振動を防止するためのダンパ線に
より映像画面に見えてしまう影を軽減し、更には発生さ
せなかったりすることができるようにする。 【解決手段】 隣り合う電子銃41L,41Rから放射
されるそれぞれの電子ビームeBL,eBRが色選別体
22の複数の開口を通過する前に重なり、2つの電子ビ
ームeBL,eBRがいずれも複数の開口を通過する領
域が生じる陰極線管において、ダンパ線25を、2つの
電子ビームeBL,eBRがいずれも通過する領域に設
ける。一方の電子ビームeBLにより生じた影に対して
他方の電子ビームeBRが照射されるので、その影は薄
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、振動を防止するた
めのダンパ線が張設された色選別体およびその振動防止
方法、並びにそのような色選別体を有する陰極線菅に関
する。 【0002】 【従来の技術】陰極線管においては、電子銃から放射さ
れた電子ビームを選別し、その選別された電子ビームを
赤,青,緑のそれぞれの蛍光体にのみ当て、蛍光面上に
各色に応じた映像を映し出すために、色選別体が設けら
れている。 【0003】図6は、従来の色選別体の構造の一例を表
したものである。この色選別体11は所謂アパーチャー
グリルと称されるもので、一対の腕部材12をその両端
間に差し渡した一対の枠部材13の間に、一定の張力を
もって設けられている。 【0004】色選別体11は、金属製の薄板からなり、
所定のピッチで多数配列された電子ビームが通過する縞
状の開口14と、それぞれ隣り合う開口14の間に弦構
造からなる線状電極15とを有する。この色選別体11
において、色選別はこの開口14に入射する電子ビーム
の入射角により行われる。 【0005】ところで、このような色選別体11では、
外部からの振動、例えばスピーカーの音による振動や、
蛍光面作製の際の設備間の輸送による振動等によって共
振が起こることを防止する必要がある。そのため、従
来、色選別体11には、その表面に接触し、線状電極1
5や開口14に対して直交するように、二本の細い金属
線からなるダンパ線16が設けられている。このダンパ
線16の両端は、それぞれ腕部材12に設けられたダン
パスプリング17に一定の張力をもって取り付けられて
いる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の色選別体11を用いた陰極線菅においては、電
子銃から放射される電子ビームが、色選別体11の開口
14を横切るダンパ線16によって遮られてしまうこと
になる。そのため、電子ビームが蛍光面上の蛍光体に十
分に当たらず、ダンパ線16による影が映像画面に見え
てしまい、その結果、映像の品質が低下するという問題
がある。 【0007】この場合、ダンパ線16の径を細くするこ
とにより、映像画面上のダンパ線16による影を薄くす
ることも考えられるが、ダンパ線16の破断強度が低下
してしまうため色選別体11の表面を押さえる張力を弱
くせざるを得ず、その結果、色選別体11の振動を減衰
させる効果が低下するという問題が生じてしまう。 【0008】ところで、近年、奥行きの短縮化を図りつ
つ大画面化を図る等の目的から、複数の電子銃を備えた
複電子銃方式の陰極線管が開発されている。このような
複電子銃方式の陰極線管では、大画面化に伴い、上述の
ようなダンパ線により映像画面に見える影も大きくな
り、より目立ってしまうことになる。 【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、複数の電子銃を備えた陰極線菅にお
いて、ダンパ線によって生ずる映像画面の影を軽減で
き、あるいはその影の発生を抑制できると共に、その振
動を効果的に防止することができる色選別体およびその
振動防止方法並びにそのような色選別体を有する陰極線
菅を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明による色選別体
は、複数の電子銃を備えた陰極線菅に用いられるもので
あり、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビ
ームが重複して照射される蛍光面上の領域に対向する位
置に、振動を防止するためのダンパ線を張設してなる構
成を有している。より、具体的には、隣り合う電子銃か
ら放射されるそれぞれの電子ビームが複数の開口を通過
する前に重なる関係にある陰極線管に用いられる場合に
は、ダンパ線はそれぞれの電子ビームがいずれも通過す
る領域に張設される。また、隣り合う電子銃から放射さ
れるそれぞれの電子ビームが複数の開口を通過した後に
重なる関係にある陰極線管に用いられる場合には、ダン
パ線はそれぞれの電子ビームがいずれも通過しない領域
に張設される。 【0011】また、本発明による色選別体振動防止方法
は、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビー
ムが複数の開口を通過する前に重なる関係にあるか、ま
たは、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビ
ームが複数の開口を通過した後に重なる関係にあるかに
応じて、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子
ビームが重複して照射される蛍光面上の領域に対向する
位置に、ダンパ線を選択的に張設させるものである。 【0012】更に、本発明による陰極線管は、上述のよ
うな色選別体を備えた構成を有している。 【0013】本発明による色選別体およびその振動防止
方法並びに陰極線菅では、隣り合う電子銃から放射され
るそれぞれの電子ビームが重複して照射される蛍光面上
の領域に対向する色選別体の領域上に、ダンパ線が張設
されているため、ダンパ線により蛍光面上に生じる影を
薄くしたり、生じさせないようにすることが可能にな
る。すなわち、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれ
の電子ビームが複数の開口を通過する前に重なるような
関係にある陰極線管では、一方の電子ビームによりダン
パ線の影が蛍光面上に生じても、他方の電子ビームがそ
の影へと照射されることによりその影は薄くなる。ま
た、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビー
ムが複数の開口を通過した後に重なる関係にある陰極線
管では、いずれの電子ビームもダンパ線に当たることは
なく、ダンパ線の影は生じない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 【0015】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1
の実施の形態に係る色選別体を有する陰極線管の断面構
成、図2は図1の陰極線管が有する色選別体の構成をそ
れぞれ表したものである。この陰極線管は、内側に蛍光
面21が形成されたパネル部20と、このパネル部20
に一体化されたファンネル部30とを備えている。ファ
ンネル部30の後端部の左右にはそれぞれ電子銃41
L,41Rを内蔵した細長い形状の2つのネック部40
L,40Rが形成されており、複電子銃方式の陰極線菅
となっている。この陰極線管は、パネル部20、ファン
ネル部30およびネック部40L,40Rにより全体的
に2つの漏斗形状の外観が形成されている。蛍光面21
には、蛍光体よりなる例えば横縞状のパターン(図示せ
ず)が形成されている。 【0016】パネル部20の内部には、蛍光面21に対
向するように金属製の薄板よりなる色選別体22が配置
されている。この色選別体22はアパーチャーグリルで
あり、蛍光面21上の蛍光体のパターンに対応して横縞
状に多数形成され、電子銃41L,41Rから放出され
た電子ビームeBL,eBRが通過する開口23と、こ
の開口23間に弦状の構造をした線状電極24とを有す
る。色選別体22は、蛍光面21との間の距離が一定と
なるように金属製の支持部材50により支持され、弾性
支持部材51を介してパネル部20の内面に取り付けら
れている。 【0017】支持部材50は、色選別体22が一定の張
力を付加され溶接された対向する一対の枠部材52と、
この一対の枠部材52にそれぞれ交差するようにそれら
の両端間に差し渡された一対の腕部材53とを有してい
る。なお、各腕部材53には、金属製の矩形状薄板より
なる温度変化調整部材(セルフサーモコントロール)5
4がそれぞれ溶接により取り付けられている。 【0018】色選別体22には、その表面と接し、横縞
状の開口23や、線状電極24とほぼ直交する方向に一
定の張力を付加された金属線等からなるダンパ線25が
設けられ、これにより色選別体22への外部からの振動
を防止するようになっている。ダンパ線25は、対向す
る一対の枠部材53にそれぞれ取り付けられたダンパス
プリング55間に張られている。ダンパ線25は、例え
ば、タングステン、ステンレス、インコネル等からな
り、その直径は例えば20〜22μm程度である。色選
別体22上におけるダンパ線25の設置位置については
後述する。 【0019】電子銃41L,41Rは、図示しないが、
それぞれ赤、緑、青用の3本のカソード(熱陰極)を備
えた熱陰極構体の前部に複数の電極(グリッド)を配列
した構成となっており、各電極においてカソードから放
射される電子ビームeBL,eBRの制御や加速等を行
うようになっている。電子銃41L,41Rから放射さ
れた各色用の電子ビームは、コンバーゼンスヨーク31
L,31Rにより集中され、偏向ヨーク32L,32R
により偏向され、それぞれ色選別体22の開口23を通
過して蛍光面21の対応する色の蛍光体に照射される。 【0020】左側に配置された電子銃41Lからの電子
ビームeBLによって、画面の約左半分を描画すると共
に、右側に配置された電子銃41Rからの電子ビームe
BRによって、画面の約右半分を描画し、これによって
形成される左右の分割画面の端部を部分的に重ねて繋ぎ
合わせることにより、全体として単一の画面を形成して
画像表示を行うようになっている。従って、全体として
形成された画面の中央部分が、左右の分割画面がオーバ
ラップする(重複する)領域OLとなる。重複領域OL
における蛍光面21には、各電子ビームeBL,eBR
が重複して照射されることになる。 【0021】次に、ダンパ線25の色選別体22上にお
ける位置について説明する。 【0022】複数の電子銃41L,41Rを有する陰極
線管の場合には、電子銃41L,41Rと色選別体22
との距離や、電子銃41L,41R間の距離等によっ
て、隣り合う電子銃41L,41Rから放射されるそれ
ぞれの電子ビームeBL,eBRが色選別体22の開口
23を通過する前に重なるか(色選別体22の開口23
を各電子ビームeBL,eBRがいずれも通過する領域
が生じるか)、または、電子ビームeBL,eBRが色
選別体22の開口23を通過した後にのみ重なるか(い
ずれのビームも通過しない領域が生じるか)が決まる。
前者が本発明の第1の実施の形態に係る場合であり、後
者が後述する本発明の第2の実施の形態に係る場合であ
る。 【0023】図3は第1の実施の形態を表すもので、電
子銃41L,41Rから放射されるそれぞれの電子ビー
ムeBL,eBRが色選別体22の開口23を通過する
前に重なる(すなわち、色選別体22の開口23を各電
子ビームeBL,eBRがいずれも通過する領域が生じ
る)場合において、ダンパ線25の設置位置を表したも
のである。この図では、第1の実施の形態における重複
領域OL周辺の陰極線菅の一部構成を表している。電子
銃41Lからの電子ビームeBLと、電子銃41Rから
の電子ビームeBRとは色選別体22の開口23を通過
する前に互いに重なっている。電子ビームeBLはライ
ン走査が行われることにより色選別体22の開口23の
a領域を通過するとともに、電子ビームeBRもライン
走査が行われることにより開口23のa領域を通過する
ことになる。すなわち、開口23のa領域とは、電子ビ
ームeBL,eBRがいずれも通過する領域であり、重
複領域OLに対向する位置になる。本実施の形態では、
この開口23のa領域上にダンパ線25が設けられる。 【0024】このようにして開口23のa領域上にダン
パ線25が設けられると、電子ビームeBLがダンパ線
25に当たって影61Lが、電子ビームeBRがダンパ
線25に当たって影61Rが重複領域OLにそれぞれ生
じることになる。しかし、影61Lに対してはライン走
査された電子ビームeBRが照射され、影61Lは薄く
なると共に、影61Rに対してはライン走査された電子
ビームeBLが照射され、影61Rは薄くなることにな
る。 【0025】また、重複領域OLにおいて分割画面同士
の繋ぎ目を目立たないようにする必要から、A.A.S.Sluy
terman(Philips Components)から発表されている文献
「TheCamel CRT:ISSN0098-0966X/98/2901/1998-SID 」
にも述べられているように、各電子ビームeBL,eB
Rの強度分布を変化させることが考えられる。本実施の
形態においては、各電子ビームにより励起発光される光
の強度の和が一定になるように、図4に示した如く、
電子ビームeBL, eBRの強度分布を重複領域OLに
おいてほぼ正弦関数(SIN 関数)状に変化させることが
好ましい。例えば、図3における影61Lが生じた重複
領域OL上の位置Xにおいては、影61Lを生じさせる
電子ビームeBLの強度は弱いために影61Lは薄くな
り、また、その影61Lに対して照射される電子ビーム
eBRの強度は強いために影61Lは更に薄くなる。ま
た、図3における影61Rが生じた重複領域OL上の位
置Yにおいては、影61Rを生じさせる電子ビームeB
Rの強度は弱いために影61Rは薄くなり、また、その
影61Rに対して照射される電子ビームeBLの強度は
強いために影61Lは更に薄くなる。 【0026】このように本実施の形態では、電子銃41
L,41Rから放射されるそれぞれの電子ビームeB
L,eBRが色選別体22の開口23を通過する前に重
なる場合において、色選別体22の開口23を各電子ビ
ームeBL,eBRがいずれも通過するa領域上にダン
パ線25を設けるものであり、一方の電子ビームにより
生じた影に対して他方の電子ビームが照射されてその影
は薄くなる。従って、ダンパ線25として太い径のもの
を用いることが可能になり、強い張力をもって色選別体
22の振動を防止することができる。その結果、複電子
銃方式の陰極線管による大画面化によっても、映像の品
質に優れた陰極線管を提供することが可能となる。更
に、各電子ビームeBL,eBRの強度分布を重複領域
OLにおいて正弦関数(SIN関数)状に変化させること
により、ダンパ線25により生じる影をより薄くするこ
とができ、より強い張力をもって色選別体22の振動を
防止することができる。 【0027】〔第2の実施の形態〕図5は本発明の第2
の実施の形態を表すもので、電子ビームeBL,eBR
が色選別体22の開口23を通過した後にのみ重なる
(色選別体22の開口23を各電子ビームeBL,eB
Rがいずれも通過しない領域が生じる)場合において、
ダンパ線25の設置位置を表したものである。なお、そ
の他の構成については第1の実施の形態と同様であるの
で、簡略化のため説明を省略する。 【0028】本実施の形態では、電子銃41Lからの電
子ビームeBLと、電子銃41Rからの電子ビームeB
Rとは色選別体22の開口23を通過した後に互いに重
なっている。電子銃41Lからの電子ビームeBLはラ
イン走査が行われても色選別体22の開口23のb領域
を通過せず、また、電子銃41Rからの電子ビームeB
Rはライン走査が行われても開口23のb領域を通過し
ないことになる。すなわち、領域bは、電子ビームeB
L,eBRがいずれも通過しない領域であり、重複領域
OLに対向する位置にある。本実施の形態では、この開
口23のb領域上にダンパ線25を設けるものである。 【0029】このようにして開口23のb領域上にダン
パ線25が設けられると、電子ビームeBLも電子ビー
ムeBRもダンパ線25に当たることはなく影はいっさ
い生じないことになる。 【0030】このように本実施の形態によれば、電子銃
41L,41Rから放射されるそれぞれの電子ビームe
BL,eBRが色選別体22の開口23を通過した後に
のみ重なる場合に、各電子ビームeBL,eBRがいず
れも通過しないb領域上にダンパ線25が設けられる
と、電子ビームeBLも電子ビームeBRもダンパ線2
5に当たることはなく、影はいっさい生じないことにな
る。従って、より太い径のダンパ線25を用いることが
可能になり、強い張力をもって色選別体22の振動を防
止することができ、その結果、複電子銃方式による大画
面化にかかわらず高解像度の陰極線管を提供することが
可能となる。 【0031】以上、2つの実施の形態で説明したよう
に、本発明では、隣り合う電子銃41L,41Rから放
射されるそれぞれの電子ビームeBL,eBRが、色選
別体22の開口23を通過する前に重なり合う関係にあ
るか、または、色選別体22の開口23を通過した後に
のみに重なり合う関係にあるのかに応じて、ダンパ線2
5の色選別体22への設置位置を決めるだけで、簡単に
ダンパ線25により映像画面に生じる影を軽減したり、
生じさせないようにすることができると共に、色選別体
22の振動を効果的に防止することが可能になる。 【0032】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、種々の変形実施が可能である。例え
ば、上記実施の形態では、2つの電子銃eBL,eBR
をもつ陰極線管について説明したが、3つ以上の電子銃
をもつ複電子銃方式の陰極線管にも適用することが可能
である。また、上記実施の形態では、ダンパ線25は金
属線であったが、絶縁物質よりなるものであってもよ
い。 【0033】更に、上記の実施の形態では、ダンパ線2
5の数は一本であるが、より効果的に振動を防止するた
めに、複数本設けるようにしてもよい。加えて、上記の
実施の形態では、ダンパ線25の直径は20〜22μm
程度としたが、より強い張力をもって色選別体22の振
動を防止するために、より大きな直径とするようにして
もよい。一方、ダンパ線25を複数本設ける等のため
に、より小さな直径とするようにしてもよい。 【0034】更にまた、上記実施の形態では、ダンパ線
25は、対向する一対の枠部材53にそれぞれ取り付け
られたダンパスプリング55間に張られているとした
が、ダンパ線25の両端を色選別体22に溶接等により
固定してもよい。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように本発明による色選別
体によれば、隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの
電子ビームが重複して照射される蛍光面上の領域に対向
する位置に、ダンパ線を張設させるようにしたので、ダ
ンパ線により蛍光面上に生じる影を薄くしたり、生じさ
せないようにできると共に、その振動を効果的に防止す
ることができる。 【0036】すなわち、電子銃から放射されるそれぞれ
の電子ビームが色選別体の開口を通過する前に重なる場
合には、色選別体の開口を各電子ビームがいずれも通過
する領域上にダンパ線を設けるようにすれば、一方の電
子ビームにより生じた影に対して他方の電子ビームが照
射されてその影は薄くなるので、太い径のダンパ線を用
いることが可能になり、強い張力をもってその振動を防
止することができる。また、電子銃から放射されるそれ
ぞれの電子ビームが色選別体の開口を通過した後にのみ
重なる場合には、色選別体の開口を各電子ビームがいず
れも通過しない領域上にダンパ線を設けるようにすれ
ば、いずれの電子ビームもダンパ線に当たることはなく
影はいっさい生じないことになる。 【0037】更に、本発明による色選別体振動防止方法
によれば、陰極線管が複数の電子銃を有する場合に、複
数の電子銃から放射されるそれぞれの電子ビームが色選
別体の開口を通過する前に重なるか、または、色選別体
の開口を通過した後にのみ重なるかの構成に応じて、ダ
ンパ線を色選別体に設ける位置を決めるだけで、簡単に
ダンパ線により映像画面に生じる影を軽減したり、生じ
させないようにすることができると共に、色選別体の振
動を効果的に防止することができる。 【0038】加えて、本発明による陰極線管によれば、
上述した本発明の色選別体を有することにより、複電子
銃方式の陰極線管の大画面化によっても、高解像度の映
像を映し出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係る色選別体を有
する陰極線管の概略を表す断面構成図である。 【図2】図1に示した陰極線管における色選別体の構成
を表す斜視図である。 【図3】図1に示した陰極線管において、各電子ビーム
が色選別体の開口を通過する前に重なる場合のダンパ線
の設置位置を説明するための図である。 【図4】図1に示した陰極線菅において、各電子ビーム
の強度分布を重複領域において正弦関数(SIN 関数)状
に変化させた場合の特性図である。 【図5】本発明の第2の実施の形態に係る色選別体を有
する陰極線管において、各電子ビームが色選別体の開口
を通過した後に重なる場合のダンパ線の設置位置を説明
するための図である。 【図6】従来の陰極線管における色選別体の構成を表す
斜視図である。 【符号の説明】 eBL,eBR…電子ビーム、25…ダンパ線、41
L,41R…電子銃、50…支持部材、61L,61R
…影、OL…重複領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07 H01J 31/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持部材により陰極線管の蛍光面に対向
    するように支持されると共に、複数の電子銃から放射さ
    れる複数の電子ビームが通過し前記蛍光面へと照射させ
    るための複数の開口を有する色選別体であって、 前記隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビー
    ムが前記複数の開口を通過する前に重なる関係にある陰
    極線管に用いられると共に、前記ダンパ線はそれぞれの
    電子ビームがいずれも通過する領域に張設されている
    とを特徴とする色選別体。 【請求項2】 前記隣り合う電子銃から放射されるそれ
    ぞれの電子ビームが重複して照射される前記蛍光面上の
    領域において、前記隣り合う電子銃の一方の電子銃から
    放射される電子ビームの強度を、前記蛍光面上の水平方
    向の位置に対応して正弦関数状に変化させると共に、他
    方の電子銃から放射される電子ビームの強度を、前記一
    方の電子銃から放射される電子ビームの強度との和が一
    定となるように変化させることを特徴とする請求項
    載の色選別体。 【請求項3】 支持部材により陰極線管の蛍光面に対向
    するように支持されると共に、複数の電子銃から放射さ
    れる複数の電子ビームが通過し前記蛍光面へと照射させ
    るための複数の開口を有する色選別体であって、 前記隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビー
    ムが前記複数の開口を通過した後に重なる関係にある陰
    極線管に用いられると共に、前記ダンパ線はそれぞれの
    電子ビームがいずれも通過しない領域に張設されている
    ことを特徴とする色選別体。 【請求項3】 前記開口の形状は縞状であることを特徴
    とする請求項1記載の色選別体。 【請求項5】 支持部材により陰極線管の蛍光面に対向
    するように支持され、複数の電子銃から放射される複数
    の電子ビームが通過し前記蛍光面へと照射させるための
    複数の開口を有する色選別体上に、ダンパ線を張設する
    ことにより前記色選別体の振動を防止する色選別体振動
    防止方法であって、 前記隣り合う電子銃から放射されるそれぞれの電子ビー
    ムが前記複数の開口を通過する前に重なる関係にある
    か、または、前記隣り合う電子銃から放射されるそれぞ
    れの電子ビームが前記複数の開口を通過した後に重なる
    関係にあるかに応じて、前記隣り合う電子銃から放射さ
    れるそれぞれの電子ビームが重複して照射される前記蛍
    光面上の領域に対向する位置に、前記ダンパ線を選択的
    に張設させることを特徴とする色選別体振動防止方法。 【請求項6】 複数の電子銃と、前記複数の電子銃から
    それぞれ放射される電子ビームが照射されて発光する蛍
    光面と、 前記電子ビームが通過し前記蛍光面へと照射させるため
    の複数の開口を有すると共に、支持部材により前記蛍光
    面に対向し、かつ、前記隣り合う電子銃から放射される
    それぞれの電子ビームが前記複数の開口を通過する前に
    重なるように支持されてなる色選別体と、 この色選別体の、前記隣り合う電子銃から放射されるそ
    れぞれの電子ビームがいずれも通過する領域に張設され
    た振動防止用のダンパ線とを備えたことを特徴とする陰
    極線管。 【請求項7】 複数の電子銃と、前記複数の電子銃から
    それぞれ放射される電子ビームが照射されて発光する蛍
    光面と、 前記電子ビームが通過し前記蛍光面へと照射させるため
    の複数の開口を有すると共に、支持部材により前記蛍光
    面に対向し、かつ、前記隣り合う電子銃から放射される
    それぞれの電子ビームが前記複数の開口を通過した後に
    重なるように支持されてなる色選別体と、 この色選別体の、前記隣り合う電子銃から放射されるそ
    れぞれの電子ビームがいずれも通過しない領域に張設さ
    れた振動防止用のダンパ線とを備えたことを特徴とする
    陰極線管。
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