JPH11126564A - カラー受像管 - Google Patents
カラー受像管Info
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- JPH11126564A JPH11126564A JP29269697A JP29269697A JPH11126564A JP H11126564 A JPH11126564 A JP H11126564A JP 29269697 A JP29269697 A JP 29269697A JP 29269697 A JP29269697 A JP 29269697A JP H11126564 A JPH11126564 A JP H11126564A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重量を大幅に増加させることなくマスクフレ
ームの強度を高め、シャドウマスクの変形によるビーム
ランディングのずれが少ないカラー受像管を構成するこ
とを目的とする。 【解決手段】 マスク本体33と、このマスク本体の周辺
部に一端部が取付けられる側壁部34の他端部側に内側張
出部35が設けられたマスクフレーム36とからなるシャド
ウマスク30を有するカラー受像管において、マスクフレ
ームの側壁部の他端部付近に内側突出部40を形成し、こ
の側壁部の一端部に折返部41を形成した。
ームの強度を高め、シャドウマスクの変形によるビーム
ランディングのずれが少ないカラー受像管を構成するこ
とを目的とする。 【解決手段】 マスク本体33と、このマスク本体の周辺
部に一端部が取付けられる側壁部34の他端部側に内側張
出部35が設けられたマスクフレーム36とからなるシャド
ウマスク30を有するカラー受像管において、マスクフレ
ームの側壁部の他端部付近に内側突出部40を形成し、こ
の側壁部の一端部に折返部41を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管に
係り、特にシャドウマスクの変形により生ずるビームラ
ンディングのずれを軽減したカラー受像管に関する。
係り、特にシャドウマスクの変形により生ずるビームラ
ンディングのずれを軽減したカラー受像管に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にカラー受像管は、図６および図７
に示すように、曲面からなる有効部１の周辺部にスカー
ト部２が設けられた実質的に矩形状のパネル３と漏斗状
のファンネル４とからなる外囲器を有し、そのファンネ
ル４のネック５内に配設された電子銃６から放出される
一列配置の３電子ビーム７B ，７G ，７R をファンネル
４の外側に装着された偏向装置８により偏向し、実質的
に矩形状のシャドウマスク９のスリット状電子ビーム通
過孔１０を介して、パネル３の有効部１内面に設けられ
たストライプ状の黒色光吸収層１１と、この光吸収層１
１の隙間に埋込まれるように設けられたストライプ状の
３色蛍光体層１２B ，１２G ，１２R とからなる蛍光体
スクリーン１３を水平、垂直走査することにより、カラ
ー画像を表示する構造に形成されている。
に示すように、曲面からなる有効部１の周辺部にスカー
ト部２が設けられた実質的に矩形状のパネル３と漏斗状
のファンネル４とからなる外囲器を有し、そのファンネ
ル４のネック５内に配設された電子銃６から放出される
一列配置の３電子ビーム７B ，７G ，７R をファンネル
４の外側に装着された偏向装置８により偏向し、実質的
に矩形状のシャドウマスク９のスリット状電子ビーム通
過孔１０を介して、パネル３の有効部１内面に設けられ
たストライプ状の黒色光吸収層１１と、この光吸収層１
１の隙間に埋込まれるように設けられたストライプ状の
３色蛍光体層１２B ，１２G ，１２R とからなる蛍光体
スクリーン１３を水平、垂直走査することにより、カラ
ー画像を表示する構造に形成されている。
【０００３】上記シャドウマスク９は、図８に示すよう
に、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向する曲面か
らなる主面部１５に多数のスリット状電子ビーム通過孔
が所定の配列で形成され、この主面部１５の周辺部にス
カート部１６が設けられた実質的に矩形状のマスク本体
１７と、このマスク本体１７のスカート部１６に取付け
られる実質的に矩形状のマスクフレーム１９とからな
る。このマスクフレーム１９は、機械的強度が低く変形
しやすいマスク本体１７を補強するためのものであり、
一端部がマスク本体１７のスカート部１６に溶接される
側壁部２０と、この側壁部２０の他端部側に折曲げ成形
された内側張出部２１とを有する断面Ｌ字形に形成され
ている。
に、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向する曲面か
らなる主面部１５に多数のスリット状電子ビーム通過孔
が所定の配列で形成され、この主面部１５の周辺部にス
カート部１６が設けられた実質的に矩形状のマスク本体
１７と、このマスク本体１７のスカート部１６に取付け
られる実質的に矩形状のマスクフレーム１９とからな
る。このマスクフレーム１９は、機械的強度が低く変形
しやすいマスク本体１７を補強するためのものであり、
一端部がマスク本体１７のスカート部１６に溶接される
側壁部２０と、この側壁部２０の他端部側に折曲げ成形
された内側張出部２１とを有する断面Ｌ字形に形成され
ている。
【０００４】このようなシャドウマスク９の支持方式と
して、図６に示したように、マスクフレーム１９の各コ
ーナーの側壁部にほぼ楔状の弾性支持体２３を取付け、
この弾性支持体２３をパネル３のコーナーのスカート部
２に設けられたスタッドピン２４に係止するすることに
より、パネル３の内側に着脱可能に支持する方式があ
る。
して、図６に示したように、マスクフレーム１９の各コ
ーナーの側壁部にほぼ楔状の弾性支持体２３を取付け、
この弾性支持体２３をパネル３のコーナーのスカート部
２に設けられたスタッドピン２４に係止するすることに
より、パネル３の内側に着脱可能に支持する方式があ
る。
【０００５】このほぼ楔状の弾性支持体２１は、カラー
受像管の動作時、電子ビームの衝突により加熱されるシ
ャドウマスクの膨張により変形し、この変形により、上
記シャドウマスクの変位を補正する。
受像管の動作時、電子ビームの衝突により加熱されるシ
ャドウマスクの膨張により変形し、この変形により、上
記シャドウマスクの変位を補正する。
【０００６】このようなカラー受像管において、蛍光体
スクリーン１３上に色ずれのない画像を表示するために
は、マスク本体１７の電子ビーム通過孔１０を通過した
３電子ビーム７B ，７G ，７R がそれぞれ３色蛍光体層
に正しくランディングするようにすることが必要であ
る。そのためには、蛍光体スクリーン１３に対してシャ
ドウマスク９が正しい整合関係に配置され、かつこの整
合関係が維持されることが必要である。より具体的に
は、常に蛍光体スクリーン１３とマスク本体１７の主面
部１５との間隔（ｑ値）が一定の許容範囲内に保持され
ることが必要である。
スクリーン１３上に色ずれのない画像を表示するために
は、マスク本体１７の電子ビーム通過孔１０を通過した
３電子ビーム７B ，７G ，７R がそれぞれ３色蛍光体層
に正しくランディングするようにすることが必要であ
る。そのためには、蛍光体スクリーン１３に対してシャ
ドウマスク９が正しい整合関係に配置され、かつこの整
合関係が維持されることが必要である。より具体的に
は、常に蛍光体スクリーン１３とマスク本体１７の主面
部１５との間隔（ｑ値）が一定の許容範囲内に保持され
ることが必要である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、シャド
ウマスクは、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向す
る曲面からなる主面部に多数の電子ビーム通過孔が所定
の配列で形成され、この主面部の周辺部にスカート部が
設けられた実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク
本体のスカート部に取付けられる実質的に矩形状のマス
クフレームとからなり、そのマスクフレームは、一端部
がマスク本体のスカート部に溶接される側壁部と、この
側壁部の他端部側に折曲げ成形された内側張出部とを有
する断面Ｌ字形に形成されている。そしてこのシャドウ
マスクは、マスクフレームの側壁部に取付けられた弾性
支持体をパネルに設けられたスタッドピンに係止するす
ることにより、パネルの内側に着脱可能に支持されてい
る。
ウマスクは、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向す
る曲面からなる主面部に多数の電子ビーム通過孔が所定
の配列で形成され、この主面部の周辺部にスカート部が
設けられた実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク
本体のスカート部に取付けられる実質的に矩形状のマス
クフレームとからなり、そのマスクフレームは、一端部
がマスク本体のスカート部に溶接される側壁部と、この
側壁部の他端部側に折曲げ成形された内側張出部とを有
する断面Ｌ字形に形成されている。そしてこのシャドウ
マスクは、マスクフレームの側壁部に取付けられた弾性
支持体をパネルに設けられたスタッドピンに係止するす
ることにより、パネルの内側に着脱可能に支持されてい
る。
【０００８】ところで、近年カラー受像管は、画面の大
型化にともない、シャドウマスクも大型化している。こ
のようなシャドウマスクにおいて、マスク本体が変形し
ないように補強するためには、マスクフレームの板厚を
厚くするなどの方法により、その強度を高めることが必
要である。しかしマスクフレームの板厚を厚くすると、
シャドウマスクの重量がいちじるしく増加する。また重
量の増加したシャドウマスクを安定に支持するために
は、弾性支持体の弾性を強める必要がある。しかし弾性
支持体の弾性を強めると、カラー受像管に衝撃が加わっ
た場合、あるいはカラー受像管の製造工程でおこなわれ
るシャドウマスクの複数回の着脱時に、パネルに対する
シャドウマスクの位置がずれやすくなるばかりでなく、
シャドウマスクの着脱に大きな力が必要となり、カラー
受像管の製造が困難になる。
型化にともない、シャドウマスクも大型化している。こ
のようなシャドウマスクにおいて、マスク本体が変形し
ないように補強するためには、マスクフレームの板厚を
厚くするなどの方法により、その強度を高めることが必
要である。しかしマスクフレームの板厚を厚くすると、
シャドウマスクの重量がいちじるしく増加する。また重
量の増加したシャドウマスクを安定に支持するために
は、弾性支持体の弾性を強める必要がある。しかし弾性
支持体の弾性を強めると、カラー受像管に衝撃が加わっ
た場合、あるいはカラー受像管の製造工程でおこなわれ
るシャドウマスクの複数回の着脱時に、パネルに対する
シャドウマスクの位置がずれやすくなるばかりでなく、
シャドウマスクの着脱に大きな力が必要となり、カラー
受像管の製造が困難になる。
【０００９】また、近年カラー受像管は、画質の高品位
化に対する要求が強まり、解像度を向上させるために、
通常のカラー受像管にくらべて３色蛍光体層の配列ピッ
チが小さく、この蛍光体層の配列ピッチの縮小に対応し
て、マスク本体の電子ビーム通過孔の配列ピッチを小さ
くした高精細カラー受像管がある。このようなカラー受
像管は、その蛍光体層の配列ピッチの縮小にともなっ
て、ビームランディングの余裕度が小さくなり、通常の
カラー受像管以上に正確なビームランディングが要求さ
れる。
化に対する要求が強まり、解像度を向上させるために、
通常のカラー受像管にくらべて３色蛍光体層の配列ピッ
チが小さく、この蛍光体層の配列ピッチの縮小に対応し
て、マスク本体の電子ビーム通過孔の配列ピッチを小さ
くした高精細カラー受像管がある。このようなカラー受
像管は、その蛍光体層の配列ピッチの縮小にともなっ
て、ビームランディングの余裕度が小さくなり、通常の
カラー受像管以上に正確なビームランディングが要求さ
れる。
【００１０】このようなカラー受像管において、シャド
ウマスクを支持する弾性支持体の弾性が適切でないと、
カラー受像管にわずかな衝撃や振動が加わっても、ビー
ムランディングがずれ、画質が大幅に劣化する。
ウマスクを支持する弾性支持体の弾性が適切でないと、
カラー受像管にわずかな衝撃や振動が加わっても、ビー
ムランディングがずれ、画質が大幅に劣化する。
【００１１】またマスクフレームの強度が十分でない
と、カラー受像管の製造工程におけるシャドウマスクの
移載やシャドウマスクの着脱時に加わる力によりマスク
フレームに撓みが生ずる。このようにマスクフレームに
撓みが生ずると、蛍光体層の配列ピッチの縮小に対応し
て電子ビーム通過孔の配列ピッチが小さいマスク本体
は、フォトエッチングにより形成される電子ビーム通過
孔の形状、大きさなどを正確にするため、板厚が薄くな
っているため、マスク本体を変形させる。
と、カラー受像管の製造工程におけるシャドウマスクの
移載やシャドウマスクの着脱時に加わる力によりマスク
フレームに撓みが生ずる。このようにマスクフレームに
撓みが生ずると、蛍光体層の配列ピッチの縮小に対応し
て電子ビーム通過孔の配列ピッチが小さいマスク本体
は、フォトエッチングにより形成される電子ビーム通過
孔の形状、大きさなどを正確にするため、板厚が薄くな
っているため、マスク本体を変形させる。
【００１２】さらにカラー受像管の動作時、電子ビーム
の衝突により加熱されるシャドウマスクの膨張変位を弾
性支持体の変形により補正するカラー受像管では、上記
のようにマスクフレームに撓みが生ずると、その補正効
果が不十分となるという問題がある。
の衝突により加熱されるシャドウマスクの膨張変位を弾
性支持体の変形により補正するカラー受像管では、上記
のようにマスクフレームに撓みが生ずると、その補正効
果が不十分となるという問題がある。
【００１３】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、重量を大幅に増加させることなくマスクフ
レームの強度を高め、大型、高精細化しても、シャドウ
マスクの変形によるビームランディングのずれが少ない
カラー受像管を構成することを目的とする。
ものであり、重量を大幅に増加させることなくマスクフ
レームの強度を高め、大型、高精細化しても、シャドウ
マスクの変形によるビームランディングのずれが少ない
カラー受像管を構成することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】実質的に矩形状のパネル
の内面に形成された蛍光体スクリーンに対向して実質的
に矩形状のシャドウマスクが配置され、このシャドウマ
スクが蛍光体スクリーンと対向する面に多数の電子ビー
ム通過孔が形成された実質的に矩形状のマスク本体と、
このマスク本体の周辺部に一端部が取付けられる側壁部
を有し、この側壁部の他端部に内側張出部が設けられた
実質的に矩形状のマスクフレームとからなり、このシャ
ドウマスクがマスクフレームに取付けられパネルに設け
られたスタッドピンに係止する弾性支持体により支持さ
れてなるカラー受像管において、マスクフレームの側壁
部の他端部付近に内側突出部を形成し、この側壁部の一
端部に折返部を形成した。
の内面に形成された蛍光体スクリーンに対向して実質的
に矩形状のシャドウマスクが配置され、このシャドウマ
スクが蛍光体スクリーンと対向する面に多数の電子ビー
ム通過孔が形成された実質的に矩形状のマスク本体と、
このマスク本体の周辺部に一端部が取付けられる側壁部
を有し、この側壁部の他端部に内側張出部が設けられた
実質的に矩形状のマスクフレームとからなり、このシャ
ドウマスクがマスクフレームに取付けられパネルに設け
られたスタッドピンに係止する弾性支持体により支持さ
れてなるカラー受像管において、マスクフレームの側壁
部の他端部付近に内側突出部を形成し、この側壁部の一
端部に折返部を形成した。
【００１５】また、その折返部を側壁部の最大幅の１／
５以下の幅に形成した。
５以下の幅に形成した。
【００１６】さらに、マスクフレームの側壁部の他端部
付近に内側突出部を形成し、この側壁部の一端部および
内側張出部の先端部にそれぞれ折返部を形成した。
付近に内側突出部を形成し、この側壁部の一端部および
内側張出部の先端部にそれぞれ折返部を形成した。
【００１７】さらにまた、その内側張出部の先端部の折
返部を側壁部の一端部の折返部とほぼ等しい幅に形成し
た。
返部を側壁部の一端部の折返部とほぼ等しい幅に形成し
た。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【００１９】図１にその実施の一形態であるカラー受像
管を示す。このカラー受像管は、曲面からなる有効部１
の周辺部にスカート部２が設けられた実質的に矩形状の
パネル３と漏斗状のファンネル４とからなる外囲器を有
する。そのパネル３の有効部１の内面にストライプ状の
黒色光吸収層と、この黒色光吸収層の隙間に埋込まれる
ように設けられた青、緑、赤に発光するストライプ状の
３色蛍光体層とからなる蛍光体スクリーン１３が設けら
れている。またこの蛍光体スクリーン１３に対向かつ所
定間隔離れて、その内側に後述する実質的に矩形状のシ
ャドウマスク３０が配置されている。一方、ファンネル
４のネック５内に、一列配置の３電子ビーム７B ，７G
，７R を放出する電子銃６が配設されている。そし
て、この電子銃６から放出される３電子ビーム７B ，７
G ，７R をファンネル４の外側に装着された偏向装置８
の発生する磁界により偏向し、シャドウマスク３０を介
して、蛍光体スクリーン１３を水平、垂直走査すること
により、カラー画像を表示する構造に形成されている。
管を示す。このカラー受像管は、曲面からなる有効部１
の周辺部にスカート部２が設けられた実質的に矩形状の
パネル３と漏斗状のファンネル４とからなる外囲器を有
する。そのパネル３の有効部１の内面にストライプ状の
黒色光吸収層と、この黒色光吸収層の隙間に埋込まれる
ように設けられた青、緑、赤に発光するストライプ状の
３色蛍光体層とからなる蛍光体スクリーン１３が設けら
れている。またこの蛍光体スクリーン１３に対向かつ所
定間隔離れて、その内側に後述する実質的に矩形状のシ
ャドウマスク３０が配置されている。一方、ファンネル
４のネック５内に、一列配置の３電子ビーム７B ，７G
，７R を放出する電子銃６が配設されている。そし
て、この電子銃６から放出される３電子ビーム７B ，７
G ，７R をファンネル４の外側に装着された偏向装置８
の発生する磁界により偏向し、シャドウマスク３０を介
して、蛍光体スクリーン１３を水平、垂直走査すること
により、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【００２０】上記シャドウマスク３０は、図２に示すよ
うに、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向する曲面
からなる主面部３１に多数のスリット状電子ビーム通過
孔が所定の配列で形成され、この主面部３１の周辺部に
スカート部３２が設けられた実質的に矩形状のマスク本
体３３と、一端部がこのマスク本体３３のスカート部３
２に溶接される管軸にほぼ平行な側壁部３４の他端部側
に管軸にほぼ垂直な内側張出部３５が折曲げ成形された
断面Ｌ字形をなす板厚０．５mm〜１．５mm程度の実質的
に矩形状のマスクフレーム３６とからなる。そしてこの
シャドウマスク３０は、上記マスクフレーム３６の各コ
ーナーの側壁部に取付けられた弾性支持体３７をパネル
３の各コーナーのスカート部２に設けられたスタッドピ
ン３８に係止するすることにより、パネル３の内側に着
脱可能に支持されている（図１参照）。
うに、蛍光体スクリーンと所定間隔離れて対向する曲面
からなる主面部３１に多数のスリット状電子ビーム通過
孔が所定の配列で形成され、この主面部３１の周辺部に
スカート部３２が設けられた実質的に矩形状のマスク本
体３３と、一端部がこのマスク本体３３のスカート部３
２に溶接される管軸にほぼ平行な側壁部３４の他端部側
に管軸にほぼ垂直な内側張出部３５が折曲げ成形された
断面Ｌ字形をなす板厚０．５mm〜１．５mm程度の実質的
に矩形状のマスクフレーム３６とからなる。そしてこの
シャドウマスク３０は、上記マスクフレーム３６の各コ
ーナーの側壁部に取付けられた弾性支持体３７をパネル
３の各コーナーのスカート部２に設けられたスタッドピ
ン３８に係止するすることにより、パネル３の内側に着
脱可能に支持されている（図１参照）。
【００２１】さらにこの発明の実施の形態においては、
図３に示すように、上記マスクフレーム３２の各辺の側
壁部３４の他端部付近にプレス成形によりマスクフレー
ム３２の内側に突出した内側突出部４０が形成され、か
つこの側壁部３４の一端部に外側に折返された折返部４
１が形成されている。この折返部４１の幅ｗは、その折
返部４１の形成される側壁部３４の最大幅の１／５以下
となっている。
図３に示すように、上記マスクフレーム３２の各辺の側
壁部３４の他端部付近にプレス成形によりマスクフレー
ム３２の内側に突出した内側突出部４０が形成され、か
つこの側壁部３４の一端部に外側に折返された折返部４
１が形成されている。この折返部４１の幅ｗは、その折
返部４１の形成される側壁部３４の最大幅の１／５以下
となっている。
【００２２】上記のようにシャドウマスク３０を構成す
ると、重量を大幅に増加することなく、マスクフレーム
３６の強度を高めることができ、カラー受像管を大型、
高精細化しても、シャドウマスクの変形によるビームラ
ンディングのずれを少なくすることができ、色純度が劣
化しにくく、高品位画像を表示するカラー受像管を構成
することができる。
ると、重量を大幅に増加することなく、マスクフレーム
３６の強度を高めることができ、カラー受像管を大型、
高精細化しても、シャドウマスクの変形によるビームラ
ンディングのずれを少なくすることができ、色純度が劣
化しにくく、高品位画像を表示するカラー受像管を構成
することができる。
【００２３】すなわち、一般に板状部材にこれを板面に
平行な方向に湾曲させる曲げ力を加えると、凸となる面
に最大引張応力、凹となる面に最大圧縮応力が発生し、
中間に応力が零となる部分ができる。したがってその最
大応力が生ずる両面に十分な反力が得られる構造にする
ことにより、曲げに弱い板状部材でも、その曲げに対す
る強度を高めることができる。
平行な方向に湾曲させる曲げ力を加えると、凸となる面
に最大引張応力、凹となる面に最大圧縮応力が発生し、
中間に応力が零となる部分ができる。したがってその最
大応力が生ずる両面に十分な反力が得られる構造にする
ことにより、曲げに弱い板状部材でも、その曲げに対す
る強度を高めることができる。
【００２４】そこで、板状部材からなるマスクフレーム
３６を上記構造に形成すると、側壁部３４の他端部側に
は、従来のマスクフレームと同様に管軸にほぼ垂直な内
側張出部３５が設けられ、この内側張出部３５に加え
て、内側突出部４０が形成されているので、曲げ力に対
して十分な反力が得られる。一方、側壁部３４の一端部
側には、折返部４１が形成されているので、この一端部
側も曲げ力に対して十分な反力が得られる。したがって
それにより、マスクフレーム３６の側壁部３４、すなわ
ち管軸に平行な方向の強度が向上する。また側壁部３４
の板面に垂直な方向の力、すなわちマスクフレーム３６
の矩形形状を歪める方向の変形に対しても、折返しがあ
るため、その強度が向上する。その結果、シャドウマス
ク３０の重量を大幅に増加することなく変形を防止で
き、ビームランディングのずれを軽減することができ
る。
３６を上記構造に形成すると、側壁部３４の他端部側に
は、従来のマスクフレームと同様に管軸にほぼ垂直な内
側張出部３５が設けられ、この内側張出部３５に加え
て、内側突出部４０が形成されているので、曲げ力に対
して十分な反力が得られる。一方、側壁部３４の一端部
側には、折返部４１が形成されているので、この一端部
側も曲げ力に対して十分な反力が得られる。したがって
それにより、マスクフレーム３６の側壁部３４、すなわ
ち管軸に平行な方向の強度が向上する。また側壁部３４
の板面に垂直な方向の力、すなわちマスクフレーム３６
の矩形形状を歪める方向の変形に対しても、折返しがあ
るため、その強度が向上する。その結果、シャドウマス
ク３０の重量を大幅に増加することなく変形を防止で
き、ビームランディングのずれを軽減することができ
る。
【００２５】一般にマスクフレームの変形により引起こ
されるシャドウマスクの変形は、特にマスク本体が直接
接触するマスクフレームの側壁部一端部側の変形に影響
されることが大である。したがって上記のように側壁部
３４の一端部側に折返部４１を形成することにより、シ
ャドウマスク３０の変形を効果的に防止できる。特に画
面のアスペクト比が１６：９の横長カラー受像管に用い
られる長辺の長いシャドウマスクでは、その長辺側壁部
の変形が大きくなる傾向があるので、この長辺の長いシ
ャドウマスクに適用して、その変形を大幅に軽減でき
る。
されるシャドウマスクの変形は、特にマスク本体が直接
接触するマスクフレームの側壁部一端部側の変形に影響
されることが大である。したがって上記のように側壁部
３４の一端部側に折返部４１を形成することにより、シ
ャドウマスク３０の変形を効果的に防止できる。特に画
面のアスペクト比が１６：９の横長カラー受像管に用い
られる長辺の長いシャドウマスクでは、その長辺側壁部
の変形が大きくなる傾向があるので、この長辺の長いシ
ャドウマスクに適用して、その変形を大幅に軽減でき
る。
【００２６】なお、側壁部３４一端部側の折返部４１
は、幅ｗを大きくするほど、マスクフレーム３６の強度
を向上させることができるが、折返部４１の幅ｗを大き
くすると重量が増し、シャドウマスク３０を支持する弾
性支持体３７の負担が増大する。また折返部４１の幅ｗ
がマスク本体３３のスカート部３２の幅よりも大きくな
ると、マスク本体３３とマスクフレーム３６との溶接点
が折返部４１と重なり、溶接が困難となる。そのため、
折返部４１の幅ｗは、その折返部４１の形成される側壁
部３４の最大幅の１／５以下とするのがよい。
は、幅ｗを大きくするほど、マスクフレーム３６の強度
を向上させることができるが、折返部４１の幅ｗを大き
くすると重量が増し、シャドウマスク３０を支持する弾
性支持体３７の負担が増大する。また折返部４１の幅ｗ
がマスク本体３３のスカート部３２の幅よりも大きくな
ると、マスク本体３３とマスクフレーム３６との溶接点
が折返部４１と重なり、溶接が困難となる。そのため、
折返部４１の幅ｗは、その折返部４１の形成される側壁
部３４の最大幅の１／５以下とするのがよい。
【００２７】つぎに、上記実施の形態とは異なる形態に
ついて説明する。
ついて説明する。
【００２８】上記実施の形態では、マスク本体に取付け
られるマスクフレームの側壁部の一端部側に折返部を設
けたが、図４および図５は、マスクフレーム３６の側壁
部３４の一端部側に折返部４１を設けるとともに、側壁
部３４の他端部側の内側張出部３５の先端部に、マスク
フレーム３６の内側に折曲げられた折返部４３を設てた
ものである。なお、その他の構成は、上記実施の形態と
同じであるので、同一部分に同一符号を付して、その説
明を省略する。
られるマスクフレームの側壁部の一端部側に折返部を設
けたが、図４および図５は、マスクフレーム３６の側壁
部３４の一端部側に折返部４１を設けるとともに、側壁
部３４の他端部側の内側張出部３５の先端部に、マスク
フレーム３６の内側に折曲げられた折返部４３を設てた
ものである。なお、その他の構成は、上記実施の形態と
同じであるので、同一部分に同一符号を付して、その説
明を省略する。
【００２９】このようにマスクフレーム３６の側壁部３
４の一端部側および他端部側の内側張出部３５の先端部
にそれぞれ折返部４１，４３を設けると、上記実施の形
態のマスクフレームにくらべて、より一段とマスクフレ
ーム３６の強度を高めることができ、特に大型カラー受
像管やマスク本体の板厚の薄く、電子ビーム通過孔の配
列ピッチの小さい高精細カラー受像管のシャドウマスク
に適用して、すぐれた効果が得られる。
４の一端部側および他端部側の内側張出部３５の先端部
にそれぞれ折返部４１，４３を設けると、上記実施の形
態のマスクフレームにくらべて、より一段とマスクフレ
ーム３６の強度を高めることができ、特に大型カラー受
像管やマスク本体の板厚の薄く、電子ビーム通過孔の配
列ピッチの小さい高精細カラー受像管のシャドウマスク
に適用して、すぐれた効果が得られる。
【００３０】なお、上記実施の形態では、マスクフレー
ムの側壁部の一端部側および他端部側の内側張出部の先
端部の全周に折返部を設けたが、これら折返部は、実質
的に矩形状のマスクフレームの長辺または短辺側壁部に
設けるだけでも、同様の効果が得られる。
ムの側壁部の一端部側および他端部側の内側張出部の先
端部の全周に折返部を設けたが、これら折返部は、実質
的に矩形状のマスクフレームの長辺または短辺側壁部に
設けるだけでも、同様の効果が得られる。
【００３１】
【発明の効果】上述のように、シャドウマスクのマスク
フレームに折返部を設けると、重量を大幅に増加するこ
となく、シャドウマスクの強度を高めることができ、カ
ラー受像管を大型、高精細化しても、また画面のアスペ
クト比が１６：９の横長カラー受像管に用いられるシャ
ドウマスクに適用して、シャドウマスクの変形によるビ
ームランディングのずれを少なくすることができ、色純
度が劣化しにくく、高品位画像を表示するカラー受像管
を構成することができる。
フレームに折返部を設けると、重量を大幅に増加するこ
となく、シャドウマスクの強度を高めることができ、カ
ラー受像管を大型、高精細化しても、また画面のアスペ
クト比が１６：９の横長カラー受像管に用いられるシャ
ドウマスクに適用して、シャドウマスクの変形によるビ
ームランディングのずれを少なくすることができ、色純
度が劣化しにくく、高品位画像を表示するカラー受像管
を構成することができる。
【図１】この発明の実施の一形態であるカラー受像管の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図２】図２（ａ）は上記カラー受像管のシャドウマス
クの構成を示す平面図、図２（ｂ）はその断面図であ
る。
クの構成を示す平面図、図２（ｂ）はその断面図であ
る。
【図３】図３（ａ）は図２（ａ）に示したシャドウマス
クのマスクフレームのＡ−Ａ線断面図、図３（ｂ）は同
じくそのＢ−Ｂ線断面図である。
クのマスクフレームのＡ−Ａ線断面図、図３（ｂ）は同
じくそのＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】図４（ａ）は上記シャドウマスクとは異なるシ
ャドウマスクの構成を示す平面図、図４（ｂ）はその断
面図である。
ャドウマスクの構成を示す平面図、図４（ｂ）はその断
面図である。
【図５】図５（ａ）は図４（ａ）に示したシャドウマス
クのマスクフレームのＡ−Ａ線断面図、図５（ｂ）は同
じくそのＢ−Ｂ線断面図である。
クのマスクフレームのＡ−Ａ線断面図、図５（ｂ）は同
じくそのＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】従来のカラー受像管の構成を示す図である。
【図７】従来のカラー受像管の要部構成を示す図であ
る。
る。
【図８】図８（ａ）は従来のカラー受像管のシャドウマ
スクの構成を示す平面図、図８（ｂ）はその断面図であ
る。
スクの構成を示す平面図、図８（ｂ）はその断面図であ
る。
３…パネル １３…蛍光体スクリーン ３０…シャドウマスク ３１…主面部 ３３…マスク本体 ３４…側壁部 ３６…マスクフレーム ３７…弾性支持体 ３８…スタッドピン ４０…内側突出部 ４１…折返部 ４３…折返部
Claims (4)
- 【請求項１】 実質的に矩形状のパネルの内面に形成さ
れた蛍光体スクリーンに対向して実質的に矩形状のシャ
ドウマスクが配置され、このシャドウマスクが上記蛍光
体スクリーンと対向する面に多数の電子ビーム通過孔が
形成された実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク
本体の周辺部に一端部が取付けられる側壁部を有しこの
側壁部の他端部に内側張出部が設けられた実質的に矩形
状のマスクフレームとからなり、このシャドウマスクが
上記マスクフレームに取付けられ上記パネルに設けられ
たスタッドピンに係止する弾性支持体により支持されて
なるカラー受像管において、 上記マスクフレームは上記側壁部の他端部付近に内側突
出部が形成され、この側壁部の一端部に折返部が形成さ
れていることを特徴とするカラー受像管。 - 【請求項２】 折返部が側壁部の最大幅の１／５以下の
幅に形成されていることを特徴とする請求項１記載のカ
ラー受像管。 - 【請求項３】 実質的に矩形状のパネルの内面に形成さ
れた蛍光体スクリーンに対向して実質的に矩形状のシャ
ドウマスクが配置され、このシャドウマスクが上記蛍光
体スクリーンと対向する面に多数の電子ビーム通過孔が
形成された実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク
本体の周辺部に一端部が取付けられる側壁部を有しこの
側壁部の他端部に内側張出部が設けられた実質的に矩形
状のマスクフレームからなり、このシャドウマスクが上
記マスクフレームに取付けられ上記パネルに設けられた
スタッドピンに係止する弾性支持体により支持されてな
るカラー受像管において、 上記マスクフレームは上記側壁部の他端部付近に内側突
出部が形成され、この側壁部の一端部および上記内側張
出部の先端部にそれぞれ折返部が形成されていることを
特徴とするカラー受像管。 - 【請求項４】 内側張出部の先端部の折返部が側壁部の
一端部の折返部とほぼ等しい幅に形成されていることを
特徴とする請求項３記載のカラー受像管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29269697A JPH11126564A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | カラー受像管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29269697A JPH11126564A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | カラー受像管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11126564A true JPH11126564A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17785125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29269697A Pending JPH11126564A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | カラー受像管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11126564A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020061950A (ko) * | 2001-01-19 | 2002-07-25 | 엘지전자주식회사 | 칼라 음극선관 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP29269697A patent/JPH11126564A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020061950A (ko) * | 2001-01-19 | 2002-07-25 | 엘지전자주식회사 | 칼라 음극선관 |
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