JPH08212946A - インデックス方式カラー受像管装置 - Google Patents

インデックス方式カラー受像管装置

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JPH08212946A
JPH08212946A JP1891595A JP1891595A JPH08212946A JP H08212946 A JPH08212946 A JP H08212946A JP 1891595 A JP1891595 A JP 1891595A JP 1891595 A JP1891595 A JP 1891595A JP H08212946 A JPH08212946 A JP H08212946A
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JP
Japan
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index signal
phosphor layer
signal generating
picture tube
region
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JP1891595A
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English (en)
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Toru Takahashi
亨 高橋
Yuji Kuwabara
雄二 桑原
Eiji Kanbara
英治 蒲原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面の大型化が可能であり、高輝度、みやす
い画像を表示するカラー受像管を構成することを目的と
する。 【構成】水平方向に所定の配列ピッチで並列形成された
複数色のストライプ状蛍光体層およびインデックス信号
発生用蛍光体層を有し、複数の電子銃18から放出される
電子ビームにより少なくとも水平方向に複数の領域R1〜
R20 に分割して走査されるスクリーン部16を有するイン
デックス方式カラー受像管装置において、電子ビームの
水平走査開始側に位置する領域についてはその走査開始
側の領域外に、それ以外の領域については走査開始側に
隣接する領域の隣接部にスタートインデックス信号発生
用蛍光体層群を設けて、このスタートインデックス信号
発生用蛍光体層群を過走査する構造に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インデックス方式カ
ラー受像管装置に係り、特に一体構造のスクリーン部を
複数の電子銃から放出される電子ビームにより複数の領
域に分割して走査することにより、カラー画像を再生す
るインデックス方式カラー受像管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高品位放送にともなうカラー受像
管の高輝度化、高精細化、大型化、画面のフラット化な
どの要求が年々高まっており、それにともなって数々の
検討がなされている。
【0003】このうち、高精細化については、一般にお
こなわれる蛍光体スクリーン上での電子ビームのスポッ
トを小さくする方法で実現可能である。そのため、従来
より電子銃の電極構造や電圧配置などにより、より小さ
なビームスポットが得られるように検討されてきたが、
未だに十分に小さなビームスポットは得られていない。
【0004】これは、上記したカラー受像管に対する要
求の一つである大型化にも関係している。すなわち、カ
ラー受像管の画面を大型化しようとすると、偏向電力の
増大、画面周辺部でのビームスポットの形状劣化がいち
じるしくなる。したがって偏向角度を大きくすることに
は限界があり、110°程度が限度である。一方、偏向
角度を110°とし、そのまま大型化すると、電子銃か
ら蛍光体スクリーンまでの距離が長くなり、電子銃の電
子光学的倍率が大きくなり、ビームスポットを十分に小
さくすることができなくなる。
【0005】またカラー受像管の高輝度化については、
画面の大型化にしたがって単位面積当りの電子密度が低
下する。したがって画面の大型化は、輝度低下の原因の
一つとなる。そのため、シャドウマスク方式カラー受像
管では、陽極電圧またはカソード電流を上げることによ
り、輝度の低下を避けている。しかしこのような方法に
より輝度低下を防止しても、画面上のビームスポットの
形状歪のため、解像度の低下、カソード電流の上昇によ
るビームスポットの形状増大、シャドウマスクの熱変形
による色純度の劣化などが発生する。
【0006】特にシャドウマスク方式カラー受像管の高
輝度化の困難は、シャドウマスク自体に起因するところ
が大きい。すなわち、通常シャドウマスクの開孔率(開
孔面積/全面積)は約20%であり、電子銃から放出さ
れる電子ビームのうち、シャドウマスクの開孔を通って
蛍光体スクリーンに達する電子ビームは20%程度にす
ぎず、残りの約80%の電子ビームは、シャドウマスク
に衝突する。そのため、シャドウマスクは、この電子ビ
ームの衝突により加熱されて熱膨張をおこし、蛍光体ス
クリーンとの相対位置の変化により、色純度の劣化を引
起こす。
【0007】このようなシャドウマスク方式カラー受像
管の問題点を回避できるカラー受像管として、従来よ
り、たとえば特公昭59−29069号公報に示されて
いるインデックス方式カラー受像管がある。このインデ
ックス方式カラー受像管は、ストライプ状の3色蛍光体
層からなる蛍光体スクリーン上にストライプ状のインデ
ックス信号発生用蛍光体層を設けるとともに、蛍光体ス
クリーンの走査開始側の有効面外にスタートインデック
ス信号発生用蛍光体層が設けられ、1個の電子銃から放
出される電子ビームにより蛍光体スクリーンを走査する
とき、上記スタートインデックス信号発生用蛍光体層か
ら得られるスタートインデックス信号およびインデック
ス信号発生用蛍光体層から得られるインデックス信号を
光電変換装置により検出し、そのスタートインデックス
信号に基づいて、蛍光体スクリーンで色切換えをおこな
うための回路的な準備をおこない、その後に得られるイ
ンデックス信号に基づいて、逐次色切換えをおこなう構
造に形成されている。
【0008】しかしこのようなインデックス方式カラー
受像管についても、つぎのような問題がある。すなわ
ち、このインデックス方式カラー受像管においては、蛍
光体スクリーン上のビームスポット径、特に水平走査方
向のビームスポット径を蛍光体スクリーンの全面にわた
り、3色蛍光体層のストライプの幅以下にしなければな
らない。そのためこのようなインデックス方式カラー受
像管を大型にした場合、電子銃から蛍光体スクリーンま
での距離がシャドウマスク方式カラー受像管の場合と同
様に長くなり、画面全面にわたり、電子ビームのスポッ
ト径を小さくすることがきわめて困難となる。
【0009】また上記公報には、スタートインデックス
信号発生用蛍光体層の幅や配列ピッチを変化させること
が記載されているが、このようにスタートインデックス
信号発生用蛍光体層の幅や配列ピッチを変化させると、
それにともなって信号処理系に複雑な処理が要求され、
信号処理の誤りが発生しやすくし、またコストも高くな
る。
【0010】つまり、インデックス方式カラー受像管
は、シャドウマスク方式カラー受像管にくらべ、電子銃
から放出される電子ビームを効率よく利用できるため、
高輝度画像を表示するカラー受像管とすることは可能で
あるが、反面、受像管を大型化することは、シャドウマ
スク方式カラー受像管と同様にきわめて困難である。
【0011】一方、受像管の大型化に関し、特開昭48
−90428号公報、実開昭47−9349号公報、特
開昭48−64872号公報、実公昭49−26029
号公報などには、小型あるいは中型の受像管を水平、垂
直方向に複数個配置して、高輝度、高解像度の大画面を
構成する受像管装置が示されている。しかしこの種の受
像管装置は、屋外などで用いられる分割数の多い巨大画
面を構成する場合には有効であるが、画面サイズが40
インチ程度の中規模の画面を構成する場合は、各分割領
域の継目が目立ち、表示画像がみにくいものとなる。特
に計算機などに用いられる高精細画像が要求される場合
や、近年注目されているマルチメディア関連の画像表示
には、その各分割領域間の継目が致命的な欠陥となる。
【0012】また、その他に、特開平ら5−36363
号公報などには、平坦なフェースプレートの内面に3色
蛍光体層からなる蛍光体スクリーンを設け、かつその内
側にシャドウマスクを配置し、その蛍光体スクリーンを
複数の電子銃から放出される電子ビームにより複数の領
域に分割して走査することにより、その各領域に分割し
て描かれる画像を合成して1つの合成カラー画像を得る
カラー受像管装置が示されている。このような構造のカ
ラー受像管装置によれば、各分割領域間に継目のない画
像を表示することが可能である。しかしこのカラー受像
管装置は、実質的にシャドウマスク方式であるため、3
色蛍光体層の発光効率やシャドウマスクの熱膨張などの
問題は、上述した通常のシャドウマスク方式カラー受像
管と同じであり、シャドウマスク方式カラー受像管の問
題点を本質的に改良することが困難である。
【0013】これに対し、特公平4−53067号公報
には、図5に示すように、ストライプ状の3色蛍光体層
からなる蛍光体スクリーン1にストライプ状のインデッ
クス信号発生用蛍光体層が設けられ、複数の電子銃2か
ら放出される電子ビームにより、その蛍光体スクリーン
1を複数の領域に分割して走査するインデックス方式カ
ラー受像管装置が示されている。そのインデックス信号
発生用蛍光体層は、各領域の水平方向走査の終了部付近
で配列ピッチが細かく、それにより各領域の水平方向走
査の終了を規制する構造となっている。
【0014】つまり、このインデックス方式カラー受像
管装置は、前述したインデックス方式カラー受像管と異
なり、スタートインデックス信号発生用蛍光体層がな
く、いわばエンドインデックス信号発生用蛍光体層を設
けたものである。そのため、このインデックス方式カラ
ー受像管装置は、各領域の水平方向走査の終了について
は問題なくできるとしても、各領域の水平方向走査の開
始については、正確さに欠け、各領域に描かれる分割画
像の継目をなくすことが困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、大画面
を構成することが可能なカラー受像管装置として、平坦
なフェースプレートの内面に3色蛍光体層からなる蛍光
体スクリーンを設け、かつその内側にシャドウマスクを
配置し、上記蛍光体スクリーンを複数の電子銃から放出
される電子ビームにより複数の領域に分割して走査する
ことにより、各領域に分割して描かれる画像を合成して
1つの合成カラー画像を得るシャドウマスク方式のカラ
ー受像管装置が知られている。このカラー受像管装置に
よれば、各領域に描かれる分割画像から継目の目立たな
い合成画像を表示することは可能である。しかしこのよ
うな構造のカラー受像管装置は、実質的にシャドウマス
ク方式であるため、3色蛍光体層に対する電子ビームの
衝撃がシャドウマスクの開孔率により制限され、3色蛍
光体層の発光効率が低い。またシャドウマスクの熱膨張
により蛍光体スクリーンとの相対位置の変化による色純
度の劣化など、通常のシャドウマスク方式カラー受像管
と同じ問題が生じ、シャドウマスク方式カラー受像管の
問題点を本質的に改良することが困難である。
【0016】また大画面を構成することが可能なカラー
受像管装置として、ストライプ状の3色蛍光体層からな
る蛍光体スクリーンにストライプ状のインデックス蛍光
体層を設け、複数の電子銃から放出される電子ビームに
より蛍光体スクリーンを複数の領域に分割して走査する
インデックス方式カラー受像管装置が提案されている。
しかしこのインデックス方式カラー受像管装置は、通常
のインデックス方式カラー受像管と異なり、スタートイ
ンデックス蛍光体層がなく、各領域の水平方向走査の終
了部付近のインデックス蛍光体層の配列ピッチを細かく
し、それにより各領域の水平方向走査の終了を規制する
構造となっている。そのため、このインデックス方式カ
ラー受像管装置は、各領域の水平方向走査の終了につい
ては問題なくできるとしても、各領域の水平方向走査の
開始については、正確さに欠け、各領域に描かれる分割
画像の継目をなくすことができないという問題がある。
【0017】この発明は、上記問題に鑑みてなされたも
のであり、画面の大型化が可能であり、かつ高輝度、み
やすい画像を表示するカラー受像管装置を構成すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】少なくとも水平方向に配
設された複数の電子銃と、これら電子銃から放出される
電子ビームを各別に偏向する複数の偏向装置と、垂直方
向に細長い複数色のストライプ状蛍光体層が水平方向に
所定の配列ピッチで並列し、この蛍光体層と平行に所定
の配列ピッチでインデックス信号発生用蛍光体層が設け
られ、電子銃から放出され偏向装置により偏向された電
子ビームにより少なくとも水平方向に複数の領域に分割
して走査されるスクリーン部と、その領域に対応して設
けられ電子ビームの走査により得られるインデックス信
号発生用蛍光体層からのインデックス信号を検出する複
数の光電変換装置とを有するインデックス方式カラー受
像管装置において、スクリーン部を、複数の領域のうち
電子ビームの水平走査開始側に位置する領域については
この領域の走査開始側の領域外に、この電子ビームの水
平走査開始側に位置する領域以外の領域についてはこの
領域の水平走査開始側に隣接する領域の隣接部分にイン
デックス信号発生用蛍光体層の配列ピッチと異なる配列
ピッチで形成されたインデックス信号発生用蛍光体層を
含むスタートインデックス信号発生用蛍光体層群が設け
られ、各領域を走査する電子ビームがそれぞれの領域以
外に水平走査開始側に設けられたスタートインデックス
信号発生用蛍光体層群を過走査する構造に形成した。
【0019】
【作用】上記のように、スクリーン部の複数の領域のう
ち、電子ビームの水平走査開始側に位置する領域につい
てはこの領域の走査開始側の領域外に、この電子ビーム
の水平走査開始側に位置する領域以外の領域については
この領域の水平走査開始側に隣接する領域の隣接部分に
インデックス信号発生用蛍光体層の配列ピッチと異なる
配列ピッチで形成されたインデックス信号発生用蛍光体
層を含むスタートインデックス信号発生用蛍光体層群を
設け、各領域を走査する電子ビームがそれぞれの領域以
外に水平走査開始側のスタートインデックス信号発生用
蛍光体層群を過走査する構造に形成すると、水平走査開
始側のスタートインデックス信号発生用蛍光体層群を微
少電流の電子ビームで過走査することにより、各領域の
画像を表示するための色切換え信号供給開始時期を正確
に決定することができる。そしてそれぞれの領域を走査
するとき、その各領域に設けられているインデックス信
号発生用蛍光体層の数をカウントすることにより走査終
了時期を決定することができる。その結果、各領域の画
像を表示するための走査範囲およびその走査範囲での色
切換えを正確におこなうことができ、各領域に分割され
て描かれる分割画像から継目が目立たない合成カラー画
像を得ることができ、大画面かつ高輝度みやすい画像を
表示するカラー受像管装置とすることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0021】図1にその一実施例であるインデックス方
式カラー受像管装置を示す。このカラー受像管装置は、
ほぼ矩形状の平坦なフェースプレート10と、このフェ
ースプレート10と平行に対向するほぼ矩形状の平坦な
リアプレート11と、これらフェースプレート10およ
びリアプレート11の周辺部に実質的に垂直に接合され
た側壁12と、リアプレート11に設けられた複数個の
開孔13のまわりにそれぞれ接合された複数個のファン
ネル14とからなる外囲器を有する。特に図示例では、
リアプレート11に水平方向(X軸方向)に5個、垂直
方向(Y軸方向)に4個、合計20個の開孔13が設け
られ、その各開孔13のまわりに20個のファンネル1
4が接合されたものが示されている。そして上記フェー
スプレート10の内面に、後述する一体構造のスクリー
ン部16が設けられている。一方、上記ファンネル14
の各ネック17内にそれぞれ単電子ビームを放出する電
子銃18が配設されている。また各ファンネル14の外
側に偏向装置19が装着されている。さらにリアプレー
ト11に各ファンネル14を挟んで水平方向の両側に、
光透過可能な受光窓(図示せず)が設けられ、その各受
光窓の外側に光電変換装置20が設けられている。な
お、フェースプレート10とリアプレート11との間に
は、これらフェースプレート10およびリアプレート1
1に加わる大気圧荷重を支える支持体(図示せず)が配
置されている。
【0022】このカラー受像管装置では、上記各電子銃
18から放出される単電子ビームを各偏向装置19の発
生する水平、垂直偏向磁界により偏向して、上記一体構
造のスクリーン部16を複数の領域に分割して走査す
る。すなわち、図示例では、20個のファンネル14の
各ネック17内に配設された20個の電子銃18から放
出される単電子ビームを各ファンネル14の外側に装着
された20個の偏向装置19の発生する磁界により偏向
して、スクリーン部16を20個の領域R1 〜R20に分
割して走査する。この分割走査により各領域R1 〜R20
に描かれる画像(分割画像)は、制御回路(図示せず)
により各電子銃18および各偏向装置19を駆動する駆
動回路(図示せず)を制御することにより繋がり、スク
リーン部16上に切れ目や重なり合いのない合成カラー
画像を表示するものとなっている。
【0023】上記スクリーン部16は、図2に示すよう
に、青、緑、赤に発光する垂直方向に細長いストライプ
状の3色蛍光体層B,G,Rを一組としてこの3色蛍光
体層B,G,Rが水平方向に所定の配列ピッチで並列形
成され、その各色蛍光体層B,G,R間に垂直方向に細
長いストライプ状の光吸収層22が設けられ、かつこれ
ら3色蛍光体層B,G,Rおよび光吸収層22の背面に
アルミニウム蒸着膜23が形成されたメタルバック蛍光
体スクリーン24と、そのアルミニウム蒸着膜23を介
して光吸収層22と重なる位置に所定の配列ピッチで水
平方向に並列形成された複数の垂直方向に細長いストラ
イプ状のインデックス信号発生用蛍光体層25からなる
インデックス信号発生用蛍光体層群26と、上記複数の
領域のうち、電子ビームの水平走査開始側に位置する領
域、すなわち図1に示した領域R1 ,R6 ,R11,R16
については、これら領域R1 ,R6 ,R11,R16の水平
走査開始側の領域外に、またこの水平走査開始側に位置
する領域R1 ,R6 ,R11,R16以外の領域R2 〜R5
,R7 〜R10.R12〜R15,R17〜R20については、
水平走査開始側に隣接する領域の隣接部に設けられた複
数のインデックス信号発生用蛍光体層25からなるスタ
ートインデックス信号発生用蛍光体層群とを有する構造
に形成されている。なお、このスタートインデックス信
号発生用蛍光体層群は、複数の領域R1 〜R20のうち、
水平走査方向末端の領域R5 ,R10,R15,R20には形
成されていない。
【0024】図3に上記スタートインデックス信号発生
用蛍光体層群を示す。このスタートインデックス信号発
生用蛍光体層群27は、水平方向に隣接する領域の境界
を示す一点鎖線28の右側の領域のスタートインデック
ス信号発生用蛍光体層群であり、上記インデックス信号
発生用蛍光体層25と同一配列ピッチのF〜Kの位置に
設けられたインデックス信号発生用蛍光体層25からな
るスタートインデックス信号発生部29と、このスター
トインデックス信号発生部29の先頭位置を知らせるた
めに、A,C,Dの位置に設けられたインデックス信号
発生用蛍光体層25からなるスタートインデックス信号
発生部29の配列ピッチとは異なる配列ピッチの準備部
30とから構成されている。なお、図3に示した矢印3
1は、電子ビームの走査方向である。
【0025】つぎにこのカラー受像管装置の動作につい
て説明する。
【0026】前述したように、図示例のカラー受像管装
置では、20個のファンネル14の各ネック17内に配
設された20個の電子銃18から放出される単電子ビー
ムを各ファンネル14の外側に装着された20個の偏向
装置19の発生する磁界により、水平、垂直方向に偏向
して、スクリーン部16を20個の領域R1 〜R20に分
割して走査する。この場合、図4に示すように、各領域
R1 〜R20(領域R1〜R3 のみ図示)を走査する電子
ビーム33は、偏向装置19により破線で示すように水
平走査開始側に過偏向され、水平走査開始側に隣接する
領域の隣接部を過走査し、この隣接部に設けられたスタ
ートインデックス信号発生用蛍光体層群27を検出す
る。この隣接部を過走査は、制御回路により電子銃18
および偏向装置19を駆動する駆動回路を制御して、3
色蛍光体層を好ましくは発光させないように極力抑え
て、スタートインデックス信号発生用蛍光体層群27か
らスタートインデックス信号が得られる微小電流の電子
ビームで走査することによりおこなわれる。
【0027】この場合、偏向装置19により水平走査開
始側に過偏向された電子ビーム33が図3に示したスタ
ートインデックス信号発生用蛍光体層群27の準備部3
0を構成する最初のA位置のインデックス信号発生用蛍
光体層25を走査すると、このA位置のインデックス信
号発生用蛍光体層25の発光によるインデックス信号
は、スタートインデックス信号発生用蛍光体層群27の
右側の領域に対応して設けられた光電変換装置により検
出される。しかしつぎの破線で示したB位置にはインデ
ックス信号発生用蛍光体層25がないため、制御回路か
らは、電子銃の駆動回路に色切換えのための信号は送出
されない。さらにC,D位置からは、順次インデックス
信号発生用蛍光体層25の発光によりインデックス信号
が得られるが、つぎのE位置にインデックス信号発生用
蛍光体層25がないため、この間は、電子銃の駆動回路
に色切換えのための信号は送出されない。かくしてこの
スタートインデックス信号発生部29のインデックス信
号発生用蛍光体層25と配列ピツチの異なる準備部30
の走査により、つぎのF位置からスタートインデックス
発生部29であることが予知され、このスタートインデ
ックス発生部29のインデックス信号発生用蛍光体層2
5から得られる所定数のインデックス信号を検出してカ
ウントしたのちに、制御回路から電子銃を駆動する駆動
回路に色切換えのための信号が送出される。そしてこの
走査領域に設けられているインデックス信号発生用蛍光
体層25から得られる所定数のインデックス信号を検出
してカウントして走査を停止することにより、この走査
領域に画像を表示する。
【0028】このように偏向装置19により水平走査開
始側に過偏向された電子ビームにより各領域R1 〜R20
の水平走査開始側の隣接部に設けられたスタートインデ
ックス信号発生用蛍光体層群27からのスタートインデ
ックス信号を検出したのち、各電子銃18に色切換え信
号を供給し、その後、走査領域に設けられているインデ
ックス信号発生用蛍光体層25から得られる所定数のイ
ンデックス信号を検出しカウントして走査を停止するこ
とにより、各領域R1 〜R20にそれぞれ所定の分割画像
が描かれる。この各領域R1 〜R20に描かれる分割画像
は、電子ビームが1つの領域の水平走査開始側を走査し
始めるとき、少なくとも水平方向に隣接する領域につい
ては、いずれも同じ水平走査開始側を走査し始めるよう
にすることにより、各領域R1 〜R20のスタートインデ
ックス信号発生用蛍光体層群27からのスタートインデ
ックス信号の検出および各領域R1 〜R20における分割
画像の表示に対する影響を避けことがてきる。
【0029】また各領域R1 〜R20のインデックス信号
発生用蛍光体層25から得られるインデックス信号を検
出して色切換をおこなうにあたり、スタートインデック
ス信号発生用蛍光体層群27の形成部分からは、インデ
ックス信号発生用蛍光体層25が形成されていないため
に、所定の時間間隔でインデックス信号が得られない場
合があるが、この場合、その時間間隔はきわめて短いの
で、実用上問題なく色切換をおこなうことができる。
【0030】なお、上記実施例では、水平走査開始側の
隣接領域の隣接部に設けられるスタートインデックス信
号発生用蛍光体層群は、図3に示したように、Bおよび
Eの位置にインデックス信号発生用蛍光体層を設けない
配列となっているが、このスタートインデックス信号発
生用蛍光体層群のインデックス信号発生用蛍光体層の配
列は、図3に示した配列に限定されるものではなく、各
種異なる配列が可能である。
【0031】また、上記実施例では、スタートインデッ
クス信号発生用蛍光体層群を、図3に示したBおよびE
の位置のインデックス信号発生用蛍光体層を削除して、
これらBおよびE位置におけるインデックス信号発生用
蛍光体層の配列ピッチを他の部分よりも大きくしたが、
このスタートインデックス信号発生用蛍光体層群は、要
するに、領域を走査する電子ビームの色切換え位置を正
確に決定できるものであればよく、したかってたとえば
図3に示したBおよびEの位置におけるインデックス信
号発生用蛍光体層の配列ピッチが他の部分よりも小さく
なるようにインデックス信号発生用蛍光体層を配列し
て、スタートインデックス信号発生用蛍光体層群を構成
してもよい。
【0032】
【発明の効果】少なくとも水平方向に複数の電子銃が配
置されてなる電子銃部と、その複数の電子銃から放出さ
れる電子ビームを各別に偏向する複数の偏向装置からな
る偏向部と、水平方向に所定の配列ピッチで並列形成さ
れた垂直方向に細長い複数色のストライプ状蛍光体層お
よびこの蛍光体層と平行に所定の配列ピッチで設けられ
たインデックス信号発生用蛍光体層を有し、複数の電子
銃から放出され複数の偏向装置により偏向された電子ビ
ームにより少なくとも水平方向に複数の領域に分割して
走査されるスクリーン部と、その複数の領域に対応して
設けられ電子ビームの走査により得られるインデックス
信号発生用蛍光体層からのインデックス信号を検出する
複数の光電変換装置とを有するインデックス方式カラー
受像管装置において、スクリーン部を、複数の領域のう
ち、電子ビームの水平走査開始側に位置する領域につい
てはこの領域の走査開始側のスクリーン部外に、この電
子ビームの水平走査開始側に位置する領域以外の領域に
ついてはこの領域の走査開始側に隣接する領域の隣接部
分にインデックス信号発生用蛍光体層の配列ピッチと異
なる配列ピッチで形成されたインデックス信号発生用蛍
光体層を含むスタートインデックス信号発生用蛍光体層
を設け、複数の電子銃から放出される各電子ビームがそ
れぞれの領域以外に水平走査開始側のスタートインデッ
クス信号発生用蛍光体層形成部分を過走査する構造に形
成すると、水平走査開始側のスタートインデックス信号
発生用蛍光体層形成部分を微少電流の電子ビームで過走
査することにより、各領域の画像を表示するための走査
開始位置を決定することができる。そしてそれぞれの領
域を走査するとき、その各領域に設けられているインデ
ックス信号発生用蛍光体層の数をカウントすることによ
り走査終了位置を決定することができる。その結果、各
領域の画像を表示するための走査範囲およびその走査範
囲での色切換えを正確におこなうことができ、各領域に
分割されて描かれる分割カラー画像から継目が目立たな
い合成カラー画像を得ることができ、大画面カラー受像
管装置を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の一実施例であるインデ
ックス方式カラー受像管装置の構成を示す斜視図、図1
(b)はそのB−B線断面図である。
【図2】図2(a)は上記インデックス方式カラー受像
管装置のスクリーン部を示す平面図、図2(b)はその
B−B線断面図である。
【図3】上記インデックス方式カラー受像管装置のスク
リーン部のスタートインデックス信号発生用蛍光体層群
を示す図である。
【図4】上記インデックス方式カラー受像管装置のスク
リーン部の走査を説明するための図である。
【図5】従来のインデックス方式カラー受像管装置のス
クリーン部の走査を説明するための図である。
【符号の説明】
10…フェースプレート 16…スクリーン部 18…電子銃 19…偏向装置 22…光吸収層 23…アルミ蒸着膜 25…インデックス信号発生用蛍光体層 26…インデックス信号発生用蛍光体層群 27…スタートインデックス信号発生用蛍光体層群 29…スタートインデックス信号発生部 30…準備部 33…電子ビーム B,G,R…3色蛍光体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも水平方向に配設された複数の
    電子銃と、これら電子銃から放出される電子ビームを各
    別に偏向する複数の偏向装置と、垂直方向に細長い複数
    色のストライプ状蛍光体層が水平方向に所定の配列ピッ
    チで並列し、この蛍光体層と平行に所定の配列ピッチで
    インデックス信号発生用蛍光体層が設けられ、上記電子
    銃から放出され上記偏向装置により偏向された電子ビー
    ムにより少なくとも水平方向に複数の領域に分割して走
    査されるスクリーン部と、上記領域に対応して設けられ
    上記電子ビームの走査により得られる上記インデックス
    信号発生用蛍光体層からのインデックス信号を検出する
    複数の光電変換装置とを有するインデックス方式カラー
    受像管装置において、 上記スクリーン部は、上記複数の領域のうち電子ビーム
    の水平走査開始側に位置する領域についてはこの領域の
    走査開始側の領域外に、この電子ビームの水平走査開始
    側に位置する領域以外の領域についてはこの領域の水平
    走査開始側に隣接する領域の隣接部分に上記インデック
    ス信号発生用蛍光体層の配列ピッチと異なる配列ピッチ
    で形成されたインデックス信号発生用蛍光体層を含むス
    タートインデックス信号発生用蛍光体層群が設けられ、
    上記各領域を走査する電子ビームがそれぞれの領域以外
    に上記水平走査開始側に設けられたスタートインデック
    ス信号発生用蛍光体層群を過走査する構造に形成されて
    いることを特徴とするインデックス方式カラー受像管装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1039762A1 (en) * 1999-03-17 2000-09-27 Sony Corporation Cathode ray tube and image correcting method
KR100323977B1 (ko) * 1998-08-27 2002-05-13 구자홍 두개의음극선관을갖는음극수상관

Cited By (3)

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