JPH11314589A - スクータ用アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

スクータ用アンチロックブレーキ装置

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JPH11314589A
JPH11314589A JP10123362A JP12336298A JPH11314589A JP H11314589 A JPH11314589 A JP H11314589A JP 10123362 A JP10123362 A JP 10123362A JP 12336298 A JP12336298 A JP 12336298A JP H11314589 A JPH11314589 A JP H11314589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後輪分布荷重と前輪分布荷重との差を小さく
することができるとともに、車体に伝達される振動が小
さいスクータ用アンチロックブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 油圧制御装置36を車体フレーム7のヘ
ッドパイプ8より前方に配設するとともにヘッドパイプ
8にブラケット43を介して弾性支持させる。この油圧
制御装置36のモータ47および油圧ポンプ48を軸線
が車幅方向を指向するように位置付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクータ用アンチ
ロックブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載するアンチロックブレ
ーキ装置としては、油圧式ブレーキの油圧系に介装した
油圧制御装置と、この油圧制御装置に制御信号を送出す
る電子制御装置とを備えたものがある。
【0003】前記油圧制御装置は、モータで駆動する回
転式油圧ポンプと、この油圧ポンプの下流側のオイル通
路をブレーキキャリパー側とバイパス側とに切換える電
磁弁とから構成している。前記電子制御装置は、制動中
に車輪の回転が停止したときに前記電磁弁に制御信号を
送出し、このときブレーキキャリパー側に伝達される油
圧を一瞬低下させてから上昇させる構成を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、上述した
ように構成したアンチロックブレーキ装置をスクータに
搭載することを考えている。これを実現するためには、
下記の二つの問題があった。
【0005】第1の問題は、スクータはユニットスイン
グ式エンジンを車体の後部に搭載していることから後輪
分布荷重が相対的に大きくなるので、モータや油圧ポン
プを備えていて重量が重くなる油圧制御装置を搭載する
ことによって、後輪分布荷重がさらに大きくなることが
ないようにしなければならないことである。
【0006】第2の問題は、油圧制御装置のモータや油
圧ポンプなどが作動時に振動することである。すなわ
ち、この振動が車体フレームに伝達されると、乗員に不
快感を与えるからである。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、後輪分布荷重と前輪分布荷重との差
を小さくすることができるとともに車体に伝達される振
動が小さいスクータ用アンチロックブレーキ装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係るスクータ用アンチロックブレーキ装置
は、油圧制御装置を車体フレームのヘッドパイプより前
方に配設するとともにヘッドパイプにブラケットを介し
て弾性支持させ、この油圧制御装置のモータおよび油圧
ポンプを軸線が車幅方向を指向するように位置付けたも
のである。
【0009】本発明によれば、油圧制御装置によって前
輪分布荷重が増大する。また、油圧制御装置から車体フ
レームに伝達される振動は、油圧制御装置を支持する弾
性体によって減衰される。しかも、油圧制御装置は車幅
方向と直交する方向に振動するから、油圧制御装置の振
動が車体フレームに伝達されたとしても乗員に伝達され
難い。
【0010】他の発明に係るスクータ用アンチロックブ
レーキ装置は、上述した発明に係るスクータ用アンチロ
ックブレーキ装置において、油圧制御装置に制御信号を
送出する電子制御装置をヘッドパイプの前方であって油
圧制御装置の近傍に配設し、これら両装置に給電するバ
ッテリーを足載せ板の下方であって車体前側に配設した
ものである。
【0011】この発明によれば、電子制御装置の重量を
前輪分布荷重に加えることができるとともに、バッテリ
ーの重量も前輪分布荷重の増大に寄与するようになる。
また、油圧制御装置および電子制御装置の近傍にバッテ
リーが配設され、前記両装置とバッテリーとを接続する
ケーブルを相対的に短くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクータ用ア
ンチロックブレーキ装置の一実施の形態を図1ないし図
5によって詳細に説明する。図1は本発明に係るアンチ
ロックブレーキ装置を装備したスクータの側面図、図2
は車体フレームの構成を示す平面図、図3は電子制御装
置および油圧制御装置を拡大して示す側面図、図4は同
じく平面図、図5は図1における後輪のハブ部分のV−V
線断面図である。
【0013】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態によるスクータである。このスクー
タ1は、操向ハンドル2とシート3との間に低床な足載
せ板4を備えるとともに、シート3の下方に荷物収納箱
5およびユニットスイング式エンジン6を搭載してい
る。
【0014】前記操向ハンドル2は、後述する車体フレ
ーム7のヘッドパイプ8にフロントフォーク9とともに
回動自在に支持させている。フロントフォーク9は、従
来周知のテレスコピック式のもので、下端部に前輪10
を回転自在に取付けている。前記シート3は、運転者と
同乗者とが着座できる構造を採っており、前端部を支点
として車体後側が上下方向に回動するようにブラケット
(図示せず)を介して車体フレーム7に支持させてい
る。
【0015】前記荷物収納箱5は、上方に向けて開口す
るように形成して車体フレーム7に支持させてあり、前
記シート3によって上部開口が開閉されるようになって
いる。なお、このスクータ1は、従来のスクータと同様
に、車体フレーム7やシート3の下方の部品を覆う車体
カバー11を備えている。前記足載せ板4はこの車体カ
バー11と一体的に形成している。
【0016】前記車体フレーム7は、前記ヘッドパイプ
8から車体後側に延びる2種類のダウンチューブ12〜
15と、これらのダウンチューブ12〜15の後端部に
エンジンマウント用ブラケット16を介して接続した後
部フレーム17とから構成している。
【0017】前記2種類のダウンチューブ12〜15
は、それぞれ車幅方向に対をなすように形成し、相対的
に下側に位置するダウンチューブ12,13は、図2に
示すように、上側のダウンチューブ14,15より車幅
方向の外側で前後方向に延びている。前記足載せ板4
は、これら4本のダウンチューブ12〜15を上方から
覆うように形成している。
【0018】前記エンジンマウント用ブラケット16も
車幅方向に対をなすように形成し、図示していないクロ
スメンバによって互いに連結している。前記後部フレー
ム17は、図1および図2に示すように、平面視におい
て車体の前方に向けて開放する横向きU字状に形成した
下側パイプ18と、この下側パイプ18の上に設けた上
側パイプ19とから構成している。上側パイプ19は、
車幅方向に対をなすように形成しており、前記エンジン
マウント用ブラケット16の上端部から下側パイプ18
の後端部まで平面視において下側パイプ18と重なるよ
うに延設している。
【0019】前記ユニットスイング式エンジン6は、前
記エンジンマウント用ブラケット16に図示していない
リンク機構を介して後部が上下方向に揺動するように揺
動自在に支持させている。また、このエンジン6は、ク
ランクケース6aの車体左側の端部に一体に形成した伝
動ケース本体21(図5参照)を車体後側に延設し、こ
の伝動ケース本体21の後端部と、クランクケース6a
の車体右側に取付けた支持ブラケット22(図5参照)
とによって後輪23を回転自在に支持している。さら
に、伝動ケース本体21の後端部および支持ブラケット
22の後端部と車体フレーム7との間には図1に示すよ
うにクッションユニット24を介装している。
【0020】前記後輪23は、図5に示すように、リム
25を一体に形成したハブ26と、このハブ26にスプ
ライン嵌合によって結合させた車軸27と、前記ハブ2
6に装着したタイヤ28(図1参照)とから構成してい
る。前記ハブ26は、メンテナンス時に車軸27から車
体右側に外すことができるようになっている。
【0021】前記車軸27は、伝動ケース本体21およ
び支持ブラケット22に軸受29,30を介して回転自
在に支持させている。この車軸27は、車体左側の端部
に図示していない歯車式減速機を接続し、従来周知のユ
ニットスイング式エンジンと同様に、前記歯車式減速機
と、遠心クラッチ(図示せず)およびVベルト式自動変
速機(図示せず)とを介してエンジン6のクランク軸に
接続している。これらの歯車式減速機、遠心クラッチお
よびVベルト式自動変速機は、伝動ケース本体21と、
この伝動ケース本体21の車体左側に取付けた伝動ケー
スカバー31とによって形成される空間に配設してい
る。なお、図5において伝動ケースカバー31の外側に
位置する符号32で示すものは、伝動ケースカバー31
を外側から覆う外側カバーである。
【0022】このスクータ1は、前輪10と後輪23の
ブレーキ装置として油圧式のアンチロックブレーキ装置
を採用している。このアンチロックブレーキ装置は、図
1および図2に示すように、前輪10または後輪23が
ロックしたか否かを検出するための車輪速センサ33,
34と、車体の前部に配設した電子制御装置35および
油圧制御装置36とから構成している。
【0023】前記車輪速センサ33,34は、電磁ピッ
クアップによって構成して前輪10のハブ37および後
輪23のハブ26の近傍で回転することがない部材に支
持させてあり、ハブ37,26に設けた内歯車の歯に検
出部を対向させている。この車輪速センサ33,34の
取付構造を後輪側を例に挙げて図5によって説明する。
【0024】図5に示した後輪側車輪速センサ34は、
前記伝動ケース本体21の後輪側に形成したフランジ3
8に、軸線が車軸27の軸線と平行になるとともに先端
の棒状の検出部34aがこのフランジ38より車体右側
に突出するように貫通させ、図示していない固定用ボル
トによって固定している。前記フランジ38は、車軸2
7と同一軸線上に位置するように円形に形成し、図1に
示すように、前記外側カバー32から露出する部分に車
輪速センサ34を取付けている。
【0025】この実施の形態では、図1に示すように車
体左側から見た状態で前記外側カバー32によって車輪
速センサ34の下側の半分が覆われるようにしている。
このような構成を採ることにより、車輪速センサ34を
設けても車体の外観が損なわれることがないばかりか、
第三者に車輪速センサ34が破損されることを防ぐこと
ができる。
【0026】また、後輪23のハブ26には、前記フラ
ンジ38との間に環状の空間39を形成する有底円筒4
0を設けるとともに、前記検出部34aが検出する内歯
車41を前記有底円筒40の内周部に固定している。前
記検出部34aは、前記内歯車41の径方向の内側に臨
ませて歯先に対向させている。
【0027】さらに、前記フランジ38の外周部および
前記有底円筒40の開口縁部は、これらの間にラビリン
スシールが構成される形状に形成している。ラビリンス
シールを図5において符号42で示す。
【0028】このように車輪速センサ34を伝動ケース
本体21のフランジ38に取付けることによって、後輪
23の回転を車輪速センサ34によって検出することが
できる。なお、前輪側の車輪速センサ33も後輪側と同
様に、軸線が車幅方向を指向するように位置付け、ハブ
37とともに回転する内歯車(図示せず)の径方向の内
側に検出部を臨ませている。
【0029】前記電子制御装置35は、前輪10または
後輪23が制動時にロックしたときに後述する油圧制御
装置36に制御信号を送出する構成を採っており、図1
〜図4に示すように車体フレーム7のヘッドパイプ8よ
り車体の前方に配設し、後述する油圧制御装置36とと
もにブラケット43を介してヘッドパイプ8に支持させ
ている。前輪10または後輪23がロックしたか否か
は、前輪側と後輪側にそれぞれ設けた前記車輪速センサ
33,34によって検出する。なお、この電子制御装置
35および油圧制御装置36は、足載せ板4の下方であ
って車体前側に配設したバッテリー44から給電される
ようにしている。バッテリー44は、車体右側で相対的
に低いダウンチューブ13に支持させている。
【0030】前記油圧制御装置36は、前輪10と後輪
23の車体右側にそれぞれ設けた油圧式ディスクブレー
キ45,46と操向ハンドル2側のマスターシリンダと
の間の油圧系に介装している。前輪側ディスクブレーキ
45のブレーキディスクを図1中に符号45aで示し、
ブレーキキャリパーを符号45bで示す。後輪側ディス
クブレーキ46のブレーキディスクを図5中に符号46
aで示し、ブレーキキャリパーを図2および図5中に符
号46bで示す。なお、前記ブレーキディスク45a,
46aは前輪10、後輪23のハブ37,26に取付
け、前輪側のブレーキキャリパー45bはフロントフォ
ーク9に取付け、後輪側のブレーキキャリパー46bは
前記支持ブラケット22に取付けている。
【0031】また、この油圧制御装置36は、図3およ
び図4に示すように、モータ47と、このモータ47に
よって駆動される回転式油圧ポンプ48とを一体的に組
合わせた構造を採っており、前記ブラケット43に3個
のクッションゴム49を介して弾性支持させている。ク
ッションゴム49は、油圧ポンプ48の車体左側の端部
とブラケット43との間に2個介装し、油圧ポンプ48
の車体右側の端部とブラケット43との間に1個介装し
ている。この実施の形態では、油圧制御装置36をヘッ
ドパイプ8の前方近傍であって車幅方向の中央より僅か
に車体右側に配設し、この油圧制御装置36より車体の
前方に電子制御装置35を油圧制御装置36に近接する
ように配設している。
【0032】油圧制御装置36のモータ47および油圧
ポンプ48は、軸線が車幅方向を指向するように位置付
けている。油圧ポンプ48は、前輪側ディスクブレーキ
45の油圧系と、後輪側ディスクブレーキ46の油圧系
にそれぞれ油圧を加える従来周知の構造のもので、これ
らの油圧系の油圧を増減させるための電磁弁(図示せ
ず)を内蔵している。この電磁弁は、前記電子制御装置
35が送出した制御信号によってON,OFFが切換え
られる。このアンチロックブレーキ装置は、制動時に前
輪10または後輪23がロックしたときに、前記電磁弁
が作動して前記油圧系の油圧を一瞬だけ低下させてから
上昇させる構成を採っている。
【0033】この油圧ポンプ48に接続する油圧系の配
管を図4に示す。図4において符号50は、操向ハンド
ル2の車体右側に設けた前輪ブレーキ用マスターシリン
ダ(図示せず)と油圧ポンプ48とを接続するブレーキ
ホースを示し、符号51は操向ハンドル2の車体左側に
設けた後輪ブレーキ用マスタシリンダ52(図1参照)
と油圧ポンプ48とを接続するブレーキホースを示す。
また、符号53は、油圧ポンプ48と前輪側ブレーキキ
ャリパー45bとを接続するブレーキホースであり、符
号54は、油圧ポンプ48と後輪側ブレーキキャリパー
46bとを接続するブレーキホースである。
【0034】上述したように構成したアンチロックブレ
ーキ装置は、油圧ポンプ48を備えていることから重量
が重くなる油圧制御装置36と、電子制御装置35とを
ヘッドパイプ8より車体の前方に配設したため、これら
両装置によって前輪分布荷重を増大させることができ
る。また、クッションゴム39を介して油圧制御装置3
6を車体フレーム7側に弾性支持させたため、油圧制御
装置36から車体フレーム7に伝達される振動をクッシ
ョンゴム39によって減衰させることができるから、振
動が抑制される。
【0035】さらに、油圧制御装置36のモータ47と
油圧ポンプ48を軸線が車幅方向を指向するように位置
付けため、油圧制御装置36は車幅方向と直交する方向
に振動するから、油圧制御装置36の振動が車体フレー
ム7に伝達されたとしても乗員に伝達され難い。
【0036】さらにまた、電子制御装置35および油圧
制御装置36に給電するバッテリー44を足載せ板4の
下方であって車体前側に配設したため、バッテリー44
の重量も前輪分布荷重の増大に寄与するようになるばか
りか、電子制御装置35および油圧制御装置36の近傍
にバッテリーが配設され、前記両装置とバッテリー44
とを接続するケーブル(図示せず)を相対的に短くする
ことができる。前記ケーブルが短いことにより、電子制
御装置35および油圧制御装置36にバッテリー44か
ら給電するときの電力損失を相対的に小さくすることが
できる。この実施の形態では、電子制御装置35と油圧
制御装置36とが互いに近接する構造を採っているの
で、これら両装置どうしを接続するケーブルも短くする
ことができる。
【0037】加えて、この実施の形態で示したように、
油圧制御装置36をヘッドパイプ8の近傍に配設する構
造を採ることにより、油圧系の配管(ブレーキホース5
0,52〜54)を相対的に短くすることができる。こ
れは、操向ハンドル2のマスターシリンダーから前輪側
ブレーキキャリパー45bまたは後輪側ブレーキキャリ
パー46bまで車体フレーム7に沿ってブレーキホース
を配管するためには、ブレーキホースが必ずヘッドパイ
プ8の近傍を通るからである。すなわち、前記配管経路
の途中に油圧制御装置36が位置するようになるからで
ある。
【0038】なお、電子制御装置35は、図1および図
2中に二点鎖線で示すように、荷物収納箱5と後部フレ
ーム17と車体カバー11とによって囲まれる部位に配
設することもできる。この構成を採ることにより、電子
制御装置35にエンジン6の熱や振動が伝わり難くする
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、油
圧制御装置によって前輪分布荷重が増大するから、後輪
分布荷重と前輪分布荷重との差を小さくすることができ
る。また、油圧制御装置から車体フレームに伝達される
振動は、油圧制御装置を支持する弾性体によって減衰さ
れるから、アンチロックブレーキ装置を装備しているに
もかかわらず振動が小さいスクータを提供することがで
きる。さらに、油圧制御装置は車幅方向と直交する方向
に振動するから、油圧制御装置の振動が車体フレームに
伝達されたとしても乗員に伝達され難い。
【0040】電子制御装置をヘッドパイプの前方に配設
するとともにバッテリーを足載せ板の下方に配設した他
の発明によれば、電子制御装置の重量を前輪分布荷重に
加えることができるとともに、バッテリーの重量も前輪
分布荷重の増大に寄与するようになる。このため、後輪
分布荷重と前輪分布荷重との差をさらに小さくすること
ができる。また、油圧制御装置および電子制御装置の近
傍にバッテリーが配設され、これら両装置とバッテリー
とを接続するケーブルを相対的に短くすることができる
から、電子制御装置および油圧制御装置にバッテリーか
ら給電するときの電力損失が相対的に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアンチロックブレーキ装置を装
備したスクータの側面図である。
【図2】 車体フレームの構成を示す平面図である。
【図3】 電子制御装置および油圧制御装置を拡大して
示す側面図である。
【図4】 電子制御装置および油圧制御装置を拡大して
示す平面図である。
【図5】 図1における後輪のハブ部分のV−V線断面図
である。
【符号の説明】
1…スクータ、4…足載せ板、7…車体フレーム、8…
ヘッドパイプ、12〜15…ダウンチューブ、35…電
子制御装置、36…油圧制御装置、44…バッテリー、
47…モータ、48…油圧ポンプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータで駆動する回転式油圧ポンプと油
    圧系に介装した電磁弁とによって油圧式ブレーキの油圧
    を変化させる油圧制御装置とを備えたスクータ用アンチ
    ロックブレーキ装置であって、前記油圧制御装置を車体
    フレームのヘッドパイプより前方に配設するとともにヘ
    ッドパイプにブラケットを介して弾性支持させ、この油
    圧制御装置のモータおよび油圧ポンプを軸線が車幅方向
    を指向するように位置付けたことを特徴とするスクータ
    用アンチロックブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクータ用アンチロック
    ブレーキ装置において、車輪がロックしたことを検出し
    て前記油圧制御装置に制御信号を送出する電子制御装置
    をヘッドパイプの前方であって油圧制御装置の近傍に配
    設し、これら両装置に給電するバッテリーを足載せ板の
    下方であって車体前側に配設したことを特徴とするスク
    ータ用アンチロックブレーキ装置。
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