JPH11314278A - 強化プラスチック管の成形方法 - Google Patents

強化プラスチック管の成形方法

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Publication number
JPH11314278A
JPH11314278A JP10123622A JP12362298A JPH11314278A JP H11314278 A JPH11314278 A JP H11314278A JP 10123622 A JP10123622 A JP 10123622A JP 12362298 A JP12362298 A JP 12362298A JP H11314278 A JPH11314278 A JP H11314278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced plastic
plastic pipe
wound
irregularities
plastic tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP10123622A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Tsukamoto
昌博 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10123622A priority Critical patent/JPH11314278A/ja
Publication of JPH11314278A publication Critical patent/JPH11314278A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面に充分な凹凸を有する強化プラスチック
管を成形することができる強化プラスチック管の成形方
法を提供する。 【解決手段】 芯型1の回りに熱硬化性樹脂が含浸され
た補強繊維からなる成形材料を巻回して内面に凹凸を有
する強化プラスチック管を成形する方法において、芯型
1の回りに紐状体2を巻回し、その上に離型性を有する
帯状体3を巻回し、その上に熱硬化性樹脂が含浸された
補強繊維からなる成形材料を巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下り勾配を付けて
配管される排水管、所謂「傾斜管」の成形に使用して好
適な強化プラスチック管の成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、給排水管に使用される管体は、そ
の内面に凹凸がなく、円滑であることが要求される。そ
の理由は管体の内面に凹凸が存在すると、管体内を流れ
る流体に抵抗が生じ、輸送効率が低下するからである。
【0003】ところが、傾斜管の場合には、排水には水
分のみならず各種の異物が多量に含まれているため、内
面が滑らかである場合には、排水の流速が大となり、異
物による磨耗が激しく寿命が短いために、管壁の厚さを
大とする必要があり、コスト高となることを免れない。
このような問題を解決するために、例えば、特公平6−
39132号公報に記載されているように、内面に凹凸
が設けられた強化プラスチック管が知られている。
【0004】このような内面に凹凸が設けられた強化プ
ラスチック管を成形するためには、上記の特公平6−3
9132号公報に記載されているように、芯型の回りに
離型用シートを巻回した後、その上から凹凸を有するク
ロステープを巻回し、その上から熱硬化性樹脂含浸のガ
ラス繊維を巻回する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の
ように、芯型の回りに離型用シートを巻回した後、その
上から凹凸を有するクロステープを巻回し、その上から
熱硬化性樹脂含浸のガラス繊維を巻回する方法において
は、凹凸を有するクロステープを芯型に巻回する際に、
クロステープに張力が加えられるためにするために、ク
ロステープが伸び、内面に充分な凹凸を有する強化プラ
スチック管を成形することが困難であった。
【0006】本発明は、叙上のような従来の内面に凹凸
が設けられた強化プラスチック管の成形方法における問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、上記の問題を解決し、内面に充分な凹凸を有する
強化プラスチック管を成形することができる強化プラス
チック管の成形方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明強化プラスチック管の成形
方法は、芯型の回りに熱硬化性樹脂が含浸された補強繊
維からなる成形材料を巻回して内面に凹凸を有する強化
プラスチック管を成形する方法において、芯型の回りに
紐状体を巻回し、その上に離型性を有する帯状体を巻回
し、その上に熱硬化性樹脂が含浸された補強繊維からな
る成形材料を巻回することを特徴とするものである。
【0008】又、請求項2記載の本発明強化プラスチッ
ク管の成形方法は、請求項1記載の強化プラスチック管
の成形方法において、回転しながら軸方向に移動する芯
型の回りに紐状体を螺旋状に巻回することを特徴とする
ものである。
【0009】本発明において、成形材料の熱硬化性樹脂
としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等
が使用できる。補強繊維としては、ガラス繊維の他にア
ラミド繊維等の有機繊維や炭素繊維等が使用できる。
【0010】成形材料には、熱硬化性樹脂や補強繊維の
他に必要に応じて低収縮剤、充填剤、硬化剤、硬化促進
剤、着色剤等の各種の添加剤を加えることができる。充
填剤としては、炭酸カルシウムの他に水酸化アルミニウ
ム、タルク、クレー、硫酸バリウム等が使用できる。硬
化剤としては、例えば、有機過酸化物が使用でき、特に
速硬化性が要求される場合には、遷移金属の塩、錯体や
アミン系の硬化促進剤が使用できる。着色剤としては、
有機又は無機顔料を樹脂に分散させたトナーが使用でき
る。
【0011】又、本発明において、紐状体の材質として
は、芯型に巻回することにより凹凸を形成できるもので
あればよいものであって、特に限定されるものではな
く、例えば、天然繊維、合成繊維もしくは金属繊維を紐
状に織成したものや、鉛のような軟らかい金属の杆体、
段ボール紙により帯状体等が使用できる。
【0012】〔作用〕請求項1記載の本発明強化プラス
チック管の成形方法においては、芯型の回りに紐状体を
巻回し、その上に離型性を有する帯状体を巻回し、その
上に熱硬化性樹脂が含浸された補強繊維からなる成形材
料を巻回するものであるから、紐状体により充分な凹凸
が内面に成形された強化プラスチック管を成形できる
上、使用する紐状体の直径の大きさを変えることにより
強化プラスチック管の内面に形成される凹凸の大きさを
変えることができ、紐状体の巻回密度を変えることによ
り強化プラスチック管の内面に形成される凹凸の疎密を
変えることができる。又、紐状体は何回でも使用でき
る。
【0013】又、請求項2記載の本発明強化プラスチッ
ク管の成形方法においては、回転しながら軸方向に移動
する芯型の回りに紐状体を螺旋状に巻回するものである
から、内面に凹凸を有する強化プラスチック管を効率的
に成形できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明に係る強化プラ
スチック管の成形方法の実施態様を示す説明図である。
図1において、1は直径dが600mmの芯型であり、
芯型1は矢印aで示すように回転しながら矢印bで示す
ように軸方向に移動されている。2はポリエステル繊維
により織成された直径2mmの紐状体であり、紐状体2
を芯型1に供給することにより紐状体2を芯型1に螺旋
状に巻回する。
【0015】次いで、その上から離型性を有する帯状体
として離型処理を施した幅9.5mm、厚さ25ミクロ
ンのポリエステルテープ3を供給することにより螺旋状
に巻回する。隣り合うポリエステルテープ3同士の重ね
代は10mm程度である。
【0016】次いで、その上に熱硬化性樹脂を含浸した
ガラス繊維41からなる成形材料を巻回して内面層4を
形成し、その上にモルタル層5を形成し、熱硬化性樹脂
を含浸したガラス繊維61からなる成形材料を巻回して
外面層6を形成する。
【0017】内面層4、モルタル層5、及び外面層6が
硬化した後、芯型1を引き抜き、紐状体2及びポリエス
テルテープ3を除去することにより内面に凹凸が設けら
れた強化プラスチック管Aが成形される。
【0018】このようにして成形された強化プラスチッ
ク管Aの内面には紐状体2により充分な凹凸が形成され
る。
【0019】以上、本発明の実施の形態を図により説明
したが、本発明の具体的構成は図示の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲の
設計変更は本発明に含まれる。
【0020】例えば、ポリエステルテープ3の表面にも
細かい凹凸を施すことによりポリエステルテープ3に接
する内面にも細かい凹凸を形成することができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の本発明強化プラスチック
管の成形方法においては、芯型の回りに紐状体を巻回
し、その上に離型性を有する帯状体を巻回し、その上に
熱硬化性樹脂が含浸された補強繊維からなる成形材料を
巻回するものであるから、紐状体により充分な凹凸が内
面に成形された強化プラスチック管を成形できる上、使
用する紐状体の直径の大きさを変えることにより強化プ
ラスチック管の内面に形成される凹凸の大きさを変える
ことができ、紐状体の巻回密度を変えることにより強化
プラスチック管の内面に形成される凹凸の疎密を変える
ことができる。又、紐状体は何回でも使用できて経済的
である。
【0022】又、請求項2記載の本発明強化プラスチッ
ク管の成形方法においては、回転しながら軸方向に移動
する芯型の回りに紐状体を螺旋状に巻回するものである
から、内面に凹凸を有する強化プラスチック管を効率的
に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の強化プラスチック管の成形方法の実施
態様を示す説明図。
【図2】本発明方法により成形された強化プラスチック
管の一部切欠正面図。
【符号の説明】
A 強化プラスチック管 1 芯型 2 紐状体 3 離型性を有する帯状体 4 内面層 5 モルタル層 6 外面層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯型の回りに熱硬化性樹脂が含浸された
    補強繊維からなる成形材料を巻回して内面に凹凸を有す
    る強化プラスチック管を成形する方法において、芯型の
    回りに紐状体を巻回し、その上に離型性を有する帯状体
    を巻回し、その上に熱硬化性樹脂が含浸された補強繊維
    からなる成形材料を巻回することを特徴とする強化プラ
    スチック管の成形方法。
  2. 【請求項2】 回転しながら軸方向に移動する芯型の回
    りに紐状体を螺旋状に巻回することを特徴とする請求項
    1記載の強化プラスチック管の成形方法。
JP10123622A 1998-05-06 1998-05-06 強化プラスチック管の成形方法 Pending JPH11314278A (ja)

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JP10123622A JPH11314278A (ja) 1998-05-06 1998-05-06 強化プラスチック管の成形方法

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JPH11314278A true JPH11314278A (ja) 1999-11-16

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ID=14865154

Family Applications (1)

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JP10123622A Pending JPH11314278A (ja) 1998-05-06 1998-05-06 強化プラスチック管の成形方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105587945A (zh) * 2014-10-21 2016-05-18 中铁西北科学研究院有限公司深圳南方分院 可更换式复合型排水管

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040519