JPH1131177A

JPH1131177A - 宅配システム

Info

Publication number: JPH1131177A
Application number: JP18558797A
Authority: JP
Inventors: Akio Matsuo; 昭夫松尾
Original assignee: AKABOU YAMAGUCHI PREF GOV KEIJ; AKABOU YAMAGUCHI PREF GOV KEIJIDOUSHIYA UNSO KYODO KUMIAI
Current assignee: AKABOU YAMAGUCHI PREF GOV KEIJ; AKABOU YAMAGUCHI PREF GOV KEIJIDOUSHIYA UNSO KYODO KUMIAI
Priority date: 1997-07-10
Filing date: 1997-07-10
Publication date: 1999-02-02

Abstract

(57)【要約】【課題】業務を適切にシステム化し、システムを含め
た運用体制を確立することによって、より効率的な配車
業務が実現できる宅配システムを提供する。【解決手段】クライアント／サーバ・システムを用い
た宅配システムであって、組合情報センターにデータの
一元管理を行うサーバ、本部、支部などにクライアント
が設置される構成において、サーバに、組合情報ネット
ワークシステム３０のソフトウェアによる処理機能とし
て、組合、組合員、地図、配車、配送、配車／配送計画
などの各情報の管理を行う、組合情報システム３１、組
合員情報システム３２、地図情報管理システム３３、配
車管理システム３４、配送管理システム３５、配車／配
送計画支援システム３６、シャトル便システム３７、受
払実績管理システム３８が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、運送業などにおけ
るネットワーク技術に関し、特にクライアント／サーバ
・システムを用いた、「組合および組合員管理」、「配
車および配送業務」のシステム化による宅配システムに
適用して有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、発明者が検討したところによ
れば、運送業などの物流業界においては、目まぐるしく
環境が変化してきており、地域あるいは国内の範囲にと
どまることなく、世界に対してボーダレスな市場の国際
化が進んできている。さらに、交通手段の変革により、
輸送量、輸送スピードが大幅に変化し、また通信手段に
対しても、インフラストラクチャーの整備によって、よ
り低コストで、より高度なサービスの提供が予想される
ものと考えられる。

【０００３】このような物流業界における運送業におい
て、たとえば宅配業務などは、複数の組合員からなる組
合組織のなかで、各組合員に配車および配送を割当てる
方法が用いられている。この宅配業務の事業化は、顧客
である荷主が持参された宅配物を単に組合員が地点間を
輸送するという方法から、組合員が自ら荷主の戸口まで
宅配物を回収に行き、この宅配物を期間内に確実に受取
人に届けるというサービス方法へと変わってきている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な運送業などの宅配業務においては、近年、物流業界が
著しく変化してきており、宅配物の増加などによって業
務は複雑化、煩雑化の一途をたどってきている。このよ
うな状況のなかで、組合員の問題意識と顧客のニーズの
変化に伴い、情報化事業への取り組みが必要不可欠であ
るということに本発明者は着目し、以下のような問題点
に対して検討した。

【０００５】(1).近年の宅配物の好況により、組合の取
扱荷物量の増加に伴い、組合事務局の事務処理の煩雑化
が生じてきている。

【０００６】(2).組合員への配達荷物の指示が効率的で
ない。

【０００７】(3).組合と組合員の情報交換が充分でな
い。

【０００８】(4).より繊細な顧客へのサービスが必要に
なってきている。

【０００９】(5).情報が一元化されておらず、さらに対
応を迅速に行うことができない。

【００１０】以上のような問題点に対して、本発明者
は、高度情報化社会における先端技術を利用しての情報
の有効活用による合理化、意識の改革などが必要と考
え、「組合および組合員管理」、「配車および配送業
務」がシステム化を実施していく場合の適用範囲である
と考えついた。

【００１１】そこで、本発明の目的は、「組合および組
合員管理」、「配車および配送業務」などの業務を適切
にシステム化することにより、現在の業務の流れを見直
し、改善を行い、システムを含めた運用体制を確立する
ことによって、より効率的な配車業務を実現することが
できる宅配システムを提供することにある。

【００１２】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【００１４】すなわち、本発明の宅配システムは、デー
タの一元管理を行うサーバと、このサーバにネットワー
ク回線によって接続されるクライアントとからなり、ク
ライアントはネットワーク回線を利用してサーバ内のデ
ータベースを参照可能に構成されるシステムに適用され
ものであり、組合に関する詳細情報の管理を行う組合情
報手段と、組合員に関する詳細情報の管理を行う組合員
情報手段と、組合員の配車予定情報の管理を行う配車管
理手段と、組合員の配送情報の管理を行う配送管理手段
とを有するサーバを構成するようにしたものである。

【００１５】この構成において、荷主からの配送依頼内
容を組合情報手段により受付け、この配送依頼内容から
所定の検索条件で配送可能な組合員の候補を組合員情報
手段から選出し、この選出された組合員の候補の予定を
配車管理手段および配送管理手段により確認して組合員
の割当てを行うことができる。

【００１６】さらに、サーバには、地図情報管理手段、
配車／配送計画支援手段、シャトル便手段、受払実績管
理手段などを付加したり、特にサーバを情報センターに
設置し、かつクライアントを本部、支部などに設置する
ようにしたものである。

【００１７】以上の構成によって、これら組合情報、組
合員情報、地図情報、配車情報、配送情報のデータは情
報センターで一元管理することにより、本部・支部間で
管理されているデータが統一化でき、組合全体として矛
盾のないデータの管理が行えるようになり、さらに組合
員のスケジュールなども一元管理できるため、配車予定
に必要な情報も本部・支部で同質の情報が入手でき、組
合員の割当てが行えるようになる。

【００１８】このために、組合員に関しては、各組合員
がネットワークを介して自分の情報を入力可能な体制を
考慮することが必要となり、この体制によって組合と組
合員間での情報交換が促進され、組合員のデータが情報
センター内に蓄積されていき、またその情報を利用する
ことにより、組合員に対して実車率の向上を含めたより
効率的な配車が行え、組合員の作業に対しての効果を上
げることができる。

【００１９】また、組合に関しては、移動体通信を利用
することにより、より正確な車両の位置管理を行うこと
で配送状況の正確な把握ができ、実車率の向上を含めた
より効率的な配車計画が作成でき、組合の信頼性の向上
につながり、また業務拡大に伴って支部の増加などにも
容易に対応できる体制を考慮し、さらに対組合員に対す
るネットワークシステムの拡大を容易にし、ネットワー
クを介しての組合からの情報発信を行える体制も考慮し
て、組合員との情報交換の促進を図ることができる。

【００２０】さらに、顧客に関しては、対顧客に対する
サービスに対応できる体制を考慮することで、組合員の
作業効率の向上、組合と組合員間の情報交換の促進など
によって現在のサービス状況から、さらに顧客に対して
ネットワークを利用しての情報提供などを行うことによ
り、より顧客と組合、組合員との信頼関係を確立させる
ことができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００２２】図１は本発明の一実施の形態である宅配シ
ステムを示す概略構成図、図２は本実施の形態における
宅配システムを示す機能ブロック図、図３〜図２０は各
機能ブロックにおける処理画面を示す説明図、図２１は
宅配システムにおける作業の流れを示すフロー図であ
る。

【００２３】まず、図１により本実施の形態の宅配シス
テムの概略構成を説明する。

【００２４】本実施の形態の宅配システムは、たとえば
クライアント／サーバ・システムを用いた宅配システム
とされ、データの一元管理を行うサーバが設置された組
合情報センター１、クライアントが設置された本部２、
中央配送センター３、複数の支部４，５、複数の営業所
６，７などからなり、組合情報センター１と本部２、中
央配送センター３、支部４，５、営業所６，７とはネッ
トワーク回線８によって接続され、このネットワーク回
線８を利用して、本部２、中央配送センター３、支部
４，５、営業所６，７のクライアントは組合情報センタ
ー１のサーバ内のデータベースを参照できるように構成
されている。

【００２５】組合情報センター１には、たとえばＣＰ
Ｕ、メモリ、ディスク、無停電電源装置などからなる１
次サーバ９、２次サーバ１０と、印刷用のプリントサー
バ１１と、集線用のハブ（ＨＵＢ）１２と、ネットワー
ク回線８に接続されるルータ１３，１４などが設置さ
れ、特にシステム障害、電源断などの障害が発生しても
停止しないように、１次サーバ９、２次サーバ１０の２
重化構成によってデータの一元管理が行われている。

【００２６】本部２／中央配送センター３には、たとえ
ばＣＰＵ、メモリ、ディスクなどからなるクライアント
１５，１６がそれぞれ設置され、集線用のハブ１７を介
して組合情報センター１に接続されている。

【００２７】支部４，５／営業所６，７には、たとえば
ＣＰＵ、メモリ、ディスクなどからなるクライアント１
８〜２１がそれぞれ設置され、それぞれ集線用のハブ２
２〜２５、ネットワーク回線８に接続されるルータ２６
〜２９を介して組合情報センター１に接続されている。

【００２８】以上のような構成において、特に組合情報
センター１の１次サーバ９、２次サーバ１０には、オペ
レーティング・システム、データベース、通信機能など
の基本的なソフトウェアの他に、たとえば図２に示すよ
うに、組合情報ネットワークシステム３０のソフトウェ
アによる処理機能として、組合情報システム３１、組合
員情報システム３２、地図情報管理システム３３、配車
管理システム３４、配送管理システム３５、配車／配送
計画支援システム３６、シャトル便システム３７、受払
実績管理システム３８が備えられている。なお、これら
のシステムの情報はデータベースの各テーブルに保存さ
れる。

【００２９】この宅配システムでは、「配車効率の向
上」を行うために、組合の情報管理、組合員の情報管
理、地図の情報管理、配車の情報管理、配送の情報管
理、配車／配送計画の支援を行うことができる。これら
組合情報、組合員情報、地図情報、配車情報、配送情報
のデータは組合情報センター１で一元管理する。これに
より、本部２／中央配送センター３／支部４，５／営業
所６，７間で管理されているデータが統一化でき、組合
全体として矛盾のないデータの管理が行えるようにな
る。さらに、組合員のスケジュールなども一元管理でき
るため、配車予定に必要な情報も同質の情報が入手で
き、組合員の割当てが行えるようになる。

【００３０】また、この宅配システムは、荷主からの配
送依頼に対して依頼内容を受付け、その情報からある検
索の条件で配送可能組合員の候補を選出する。この選出
された組合員の候補に対しては、スケジュール表で１日
の予定を表示する。その予定を確認して、組合側で組合
員の割当てを行うことができる。この表示されたスケジ
ュール内の予定は手動で変更もできる。また、スケジュ
ール表では発地、着地、どの時間帯で配送中かなどの状
況が分かる。従って、配送後の帰り便を利用した配車予
定の設定を行うことも容易に可能となる。

【００３１】さらに、受付後には、実績のある荷主の場
合には荷主名、発着地、距離、料金、所要時間が実績デ
ータより表示される。実績データのない場合には、電子
地図を利用し、発地、着地の場所、走行ルート、距離が
確認できる。また、距離に対応した料金も算出すること
ができる。発着地間の距離は、道路の岐点間での距離の
データの入力、蓄積が可能である。これにより、配車受
付時に精度の高い距離算出が行えるようになる。

【００３２】また、配送完了の連絡によってスケジュー
ル表上で組合員の配送完了を通知できる。この状況は、
スケジュール表上で、色の変化によって確認できる。そ
して、配送作業の最終的な情報は、配送作業明細として
入力することにより実績データとなる。このデータは、
履歴表示に使用されたり、配車受付時のデータとして使
用することができる。

【００３３】さらに、荷主からの配送依頼に対し、配送
可能な組合員候補選択の条件の優先度を変更させて選出
することができる。スケジュール表で表示された予定を
任意に移動、変更させることによって、より効率的な配
車スケジュールをシミュレーションすることができる。
そのシミュレーション結果を、現在の配車予定に組み込
むこともできる。以上の機能を提供するために必要な組
合関連情報、組合員の情報、荷主、料金の情報の設定も
行うことができる。

【００３４】以上の機能を実現する、これらの組合情報
システム３１、組合員情報システム３２、地図情報管理
システム３３、配車管理システム３４、配送管理システ
ム３５、配車／配送計画支援システム３６、シャトル便
システム３７、受払実績管理システム３８の詳細につい
て、以下、順に説明する。なお、この宅配システムにお
ける組合情報ネットワークシステム３０の初期画面は、
たとえば図３のようになっている。

【００３５】(1).組合情報システム３１組合情報システム３１は、宅配システムを運用するため
の基幹情報である。システムの全てのベースとなる基本
情報であるため、組合情報センター１でデータの一元管
理を行う。データを一元管理することにより、運賃の変
更、新規荷主情報、発着走行距離情報などが、本部２／
中央配送センター３、支部４，５／営業所６，７のどこ
からでもリアルタイムに活用できる。

【００３６】また、組合情報システム３１では、運賃、
荷主、発着距離、その他コードなどを設定する。消費税
の税率や端数処理の設定、拠点（本部、支部、営業所）
の住所や電話番号などの情報の設定、作業内容や車両な
どに関するコードの設定、距離や時間によって異なる運
賃の設定、利用頻度の高い荷主の地名、住所、売掛情報
などの設定、発地や着地の名称や該当支部の設定などを
行う。

【００３７】これらの情報は、配車受付時の荷主、作業
内容、発着地、発着地間距離、使用車両、運賃などの設
定項目で使用される。また、組合員コード生成時の情
報、作業明細の実績表示などにも使用される。また、組
合に関する情報は、非常に気密性の高い情報であるた
め、パスワード設定により、特定の人のみがアクセスで
きるようになっている。

【００３８】この組合情報システム３１は、以下の４つ
の処理から成り立っている。

【００３９】(a).組合基本情報の処理は、たとえば図４
に示すような画面上で運賃、荷主、発着距離以外の組合
に共通の情報の設定を行う。この組合基本情報では、消
費税、都道府県コード、拠点コード、役員コード、車種
コード、形状コード、作業内容コード、配達地区コー
ド、サイズコード、配達状況コード、入金種別コードな
どを設定する。これらの情報は、運賃料金の消費税計算
時、組合員コードの生成時、配車受付の車両指定時など
で使用される。

【００４０】(b).運賃情報の処理は、たとえば図５に示
すような画面上で運賃料金に関する情報の設定を行う。
この運賃情報では、距離制運賃（実車距離に対する料
金）、貸切制運賃（時間による貸切料金）、深夜・早
朝、休日割増などの各項目を設定する。この情報は、料
金算出の基準値となり、受付時の運賃料金の算出に使用
する。また、運賃改定時には、この情報を変更するだけ
で対応できる。

【００４１】(c).荷主情報の処理は、たとえば図６に示
すような画面上で荷主に関する情報の設定を行う。この
荷主情報では、利用頻度の高い荷主をコード化し、荷主
に関する情報を登録する。これにより、荷主の詳細情報
を確認することができる。荷主情報は、配車受付処理時
の荷主の設定、配送作業明細の荷主の設定時に使用す
る。また、荷主別の配送作業実績一覧の集計条件とな
る。配車受付での荷主の設定項目などで、正式名称、略
称、フリガナで検索できるようにフリガナの入力項目を
設定する。

【００４２】郵便番号、住所、様・御中の設定により荷
主へのＤＭラベルの発行が行える。ＤＭ発行時のフォン
ト指定もできる。支払に関する処理も行えるように支払
条件、手数料の有無、請求先、合算請求区分の項目も用
意する。さらに、荷主の過去の実績を確認するため、荷
主別の配達組合員と発着地、走行距離などの情報を含む
配送の履歴情報を表示する。

【００４３】(d).発着距離情報の処理は、たとえば図７
に示すような画面上で発着地間の距離に関する情報の設
定を行う。この発着距離情報は、配車受付時の発地、着
地、その間の距離で自動表示される。また、発着地とそ
の距離の履歴は、配送作業明細処理によって設定され
る。また、道路の岐点間の距離入力としても使用する。
電話番号の項目で、他の文字を入力し、発地（道路上の
交差点）、着地（道路上に交差点）および発着地間の距
離を入力する。この情報の蓄積によって、道路上のルー
トの距離が分かり、発着地間の距離を算出する場合のよ
り精度の高いデータとなる。

【００４４】(2).組合員情報システム３２組合員情報システム３２は、組合情報システム３１と同
様に宅配システムを運用するための基幹情報である。シ
ステムの全てのベースとなる基本情報であるため、組合
情報センター１でデータの一元管理を行う。データを一
元管理することにより、組合員の情報、組合員の予定な
どが、本部２／中央配送センター３、支部４，５／営業
所６，７のどこからでもリアルタイムに活用できる。

【００４５】また、組合員情報システム３２では、組合
員基本情報、組合員予定情報を設定する。組合員コー
ド、組合員の住所、電話番号、所有車両情報、振込の銀
行口座、組合員の業務不可能な日時の設定などを行う。
これらの情報は、配車受付時の配送可能候補時、組合員
別の作業実績の集計条件時、配車シミュレーション時な
どに使用される。また、組合員に関する情報は、非常に
気密性の高い情報であるため、パスワード設定により、
特定の人のみがアクセスできるようにする。

【００４６】この組合員情報システム３２は、以下の２
つの処理から成り立っている。

【００４７】(a).組合員基本情報の処理は、たとえば図
８に示すような画面上で組合員の基本情報の設定を行
う。この組合員基本情報は、配送依頼の受付時の配送可
能組合員の候補、組合員予定情報、配送作業明細、配送
作業実績一覧の組合員の指定部分で使用される。組合員
コードに関しては、県コード、拠点コード、無線番号、
役員コード、グループコードおよび入会年月日の組み合
せによって固有なコードを生成して設定する。組合員コ
ードは、配車受付時での候補選択、組合員予定情報、配
送作業明細、配送作業実績一覧の組合員の指定部分で使
用される。

【００４８】組合員名、略称、よみは、組合員名を検索
するとき使用される。また、住所、郵便番号は、ＤＭラ
ベル発行時に使用される。ＤＭ発行の時の住所などの欠
落を防ぐため、画面上にＤＭ発行イメージを表示して確
認できる。ＤＭ発行時のフォント指定もできる。電話番
号、ＦＡＸ番号、携帯番号、ＰＨＳ、性別、生年月日、
血液型を設定する。これらの情報は、組合員に対する情
報として使用する。詳細情報に関しては、９９項目に対
し０から９までの数値設定を行うことができる。

【００４９】車両情報に関しては、車番、車種、形状、
年式、貨物保険の加入区分を設定する。複数の車両を所
有する場合にも入力が行える。また、車種、形状は、配
車受付時の配送可能組合員の候補を表示する場合にも参
考情報となる。支給金などの振込に関する処理も行える
ように銀行の口座番号を設定する。控除金の一覧の項目
も用意しておく。

【００５０】(b).組合員予定情報の処理は、たとえば図
９に示すような画面上で組合員の予定の設定を行う。こ
の組合員予定情報では、組合員の月単位の予定を設定、
表示する。予定年月を指定し、予定を設定する。組合業
務が不可能な予定（たとえば冠婚葬祭など）を定期的あ
るいは個別に設定する。予定には、月、週、曜日、日
付、時刻があり、指定したものが組合員のスケジュール
に反映される。設定された予定は、スケジュール表で確
認できるようになっている。また、この情報は、配車時
のスケジュールの基盤情報として参照される。

【００５１】(3).地図情報管理システム３３地図情報管理システム３３は、発着地、走行距離、走行
ルートなどの地図に関連する情報の確認が行える。これ
らの情報は、配車受付時の情報として利用される。電子
地図を利用することで、発着地の位置、走行ルート、距
離を確認できる。また、荷主に対して決まった発着地に
対して統一した料金の設定が事前に行える。さらに、発
着ルートの設定が行え、このデータを蓄積することによ
り、帰り便を利用した配送時などの走行ルートの選択が
できる。

【００５２】この地図情報管理システム３３は、以下の
４つの処理から成り立っている。

【００５３】(a).発着地確認の処理は、たとえば図１０
に示すような画面上で発地、着地の位置を確認する。こ
の発着地確認では、配車受付時に発着地が不明なとき
に、配車受付の画面から電子地図を起動し、発地、着地
の位置を確認できる。電子地図内の地名検索機能を使用
し、地名を指定することにより確認したい地名の位置を
表示し、発着地を確認することができる。一度確認した
発着地の地図情報は、システム内で保存されるので、次
回同様の発着地があった場合には、電子地図を起動しな
くても保存された内容で確認できる。また、発地から着
地までのルートをポイントしていくことで、走行ルート
も表示され、発着地間の距離も表示して確認できる。

【００５４】(b).走行ルート・距離・料金算出の処理
は、たとえば図１１に示すような画面上で走行ルート、
走行距離を確認でき、走行距離から料金の算出ができ
る。この走行ルート・距離・料金算出では、走行ルー
ト、距離の詳細は電子地図を利用する。配車受付時に、
過去の履歴にない発着地の距離算出を、電子地図を利用
して行うことができる。電子地図上で、発地から着地間
のルートを選択することにより、走行ルートを確認でき
る。また、その走行ルートの走行距離が表示される。そ
の表示距離と高速道路の利用の場合は、高速利用料金を
入力することにより、料金の算出を行う。この情報が、
配車受付時の料金情報として表示される。

【００５５】(c).標準料金設定の処理は、たとえば図１
２に示すような画面上で発着地間での標準料金の設定を
行う。この標準料金設定では、発着地、距離より標準料
金を設定する。基本的には、配送作業明細の登録作業に
より、標準料金は自動的に設定される。

【００５６】(d).発着ルート設定の処理は、たとえば図
１３に示すような画面上で発着ルートの設定を行う。こ
の発着ルート設定では、発着地、走行ルートより発着ル
ートを設定する。基本的には、配送作業明細の登録作業
により、発着地、走行ルートは自動的に設定される。

【００５７】(4).配車管理システム３４配車管理システム３４は、配送依頼を組合員に割当てる
重要な機能を持っている。荷主からの配送依頼を受付情
報として登録する。この配車管理システム３４では、配
車受付時に荷主、作業内容、発着地、発着距離、発着時
刻、車両情報などを設定する。この受付情報と組合員予
定情報から配送可能組合員の候補を選出する。

【００５８】さらに、選出した組合員のスケジュール表
を表示し、配送可能組合員のスケジュールを確認するこ
とができ、配送可能組合員を割当てることができる。こ
のスケジュール表内の予定は、手動で時間帯や他の組合
員への変更を行うこともできる。配送可能組合員を確認
できた場合、その組合員に配送を割当てる。さらに、ス
ケジュール内の作業予定を選択するとその時間の配車情
報が表示され、配送完了の入力ができる。

【００５９】この配車管理システム３４は、以下の２つ
の処理から成り立っている。

【００６０】(a).配車受付の処理は、たとえば図１４に
示すような画面上で荷主からの配車依頼を受付け、配送
可能組合員の候補を表示する。この受付情報には、荷
主、発地、着地、距離、車、荷物、料金、組合員の情報
がある。入力項目に関しては、頻度の多い項目に初期値
の設定を行う。荷主に関しては、組合情報システム３１
内で設定された荷主情報から依頼主の荷主の選択が行え
る。作業の依頼内容は、「宅配」、「チャーター」、
「引越し」、「その他」の中から選択する。定期の場
合、作業明細のみの入力を可能とする。作業内容が引越
しの場合、画面を切替えるなどして、引越し固有の情報
を入力することができるようにする。この内容は、配送
作業の実績を集計する場合の選択条件として使用され
る。

【００６１】発着地の情報に関しては、配送作業完了明
細の登録によって履歴された情報をもとに発地、着地が
選択、設定できる。この時に発着地間の距離は、履歴に
あるものに対しては自動的に設定される。さらに、過去
の履歴から平均の所要時間、最大の所要時間、最小の所
要時間が表示される。

【００６２】また、発地の荷主名、着地の荷主名も組合
情報システム３１内で設定された荷主情報から選択、設
定する。もし、発地、着地が履歴内の情報にない場合、
地図情報管理システム３３を起動して、発着地の位置を
確認し、地図情報を保存する。次回同じ地点の位置確認
が発生した場合には、地図情報管理システム３３を起動
せずに保存された地図情報を表示する。さらに、発着地
間の走行距離や走行ルートの設定を行うことができる。
摘要運賃の設定、走行距離から運賃料金が自動算出され
る。

【００６３】作業時間に関しては、荷主からの発時間、
着時間、発着時間の指定を行う。発地の時間指定の場
合、着地の時間指定の場合、発地・着地共の時間指定の
場合が選択でき、発着時刻の入力を行う。この指定と所
要時間で、組合員の配車予定を行う場合の基準時間とし
て使用され、新規の配車予定の時間割当てや、既存の配
車予定時間の変更などが行える。

【００６４】配送の車両台数、車種、形状を入力／選択
することにより、配送可能組合員の候補選出のときに、
依頼された車両を所有しているかどうかの選択条件とな
る。人数の入力により、配送組合員の人数が決まる。以
上の情報から、配車／配送計画支援システム３６内の配
車計画支援処理により適切な組合員の候補を選択条件
（荷主に対しての実績がある、空車がある、発地に近い
など）から表示する。

【００６５】また、候補の組合員の配車状況が確認でき
るように配車予定一覧の機能を呼び出し、１日単位のス
ケジュール表を表示し、組合員を確定できる。配車の予
定が確定した場合には、配送依頼書が出力される。スケ
ジュール表内の特定部分の選択をマウスで操作すること
により、依頼の詳細情報も確認することができる。ま
た、手動によりスケジュールの再設定も行える。配送の
完了や配車作業完了後の帰宅、最寄支部立寄などの情報
入力もこのスケジュール表上で行える。

【００６６】配送状況の詳細情報表示、配送完了受付、
発着地確認、料金算出にも同じ画面を表示する。また、
この受付番号が現在どの状況なのか（受付、組合員未決
定、組合員決定、配送完了）のステータスを表示する。
問合処理に関しては、問合の情報は保存する。問合情報
を受付情報にするには、ボタンで一覧を表示（問合年月
日／時刻／荷主名／発着地）し、その中から選択し、
「受付」ボタンで確定して受付ける。

【００６７】受付データの変更に関しては、日付変更の
場合（既存の受付データの変更）は、組合員の変更可能
とする。そのままの組合員でスケジュール不可の場は
「お知らせ」をする。最終的にスケジュールを変更して
も良いかどうかの「確認メッセージ」を表示する。印刷
に関しては、受付一覧として当日分もしくは指定日の依
頼受付分の一覧を画面表示もしくは印刷できるように、
また作業指示一覧として、当日分もしくは指定日の作業
指示一覧を画面表示もしくは印刷できるようにする。

【００６８】(b).配車予定一覧の処理は、たとえば図１
５に示すような画面上で現在の組合員の配車状況をスケ
ジュール表により表示する。この配車予定一覧では、各
組合員の配車状況をスケジュール表で確認できる。現在
の時刻とスケジュール表上で現在時刻を表示する。配車
受付での表示される画面と同様、１日単位のスケジュー
ル表を表示する。配車の予定が確定した場合には、配送
依頼書が出力される。スケジュール表内の作業予定部分
の選択を行うことにより、依頼の詳細情報も確認するこ
とができる。また、手動によりスケジュールの再設定も
行える。

【００６９】スケジュール表では、色分けをすることに
より、時間による組合員の作業内容や状況、休日などの
情報を確認することができる。また、発地、着地の表示
も行うので、作業場所を確認することができる。さら
に、配達完了の電話などによる完了報告を、スケジュー
ル表から入力することにより完了設定を行い、スケジュ
ール表内での表示を作業完了状態にする。完了入力情報
は、配車受付の状況欄に反映される。また、作業完了以
後の次作業予定を入力することにより、作業完了後の作
業割当ては容易になる。

【００７０】(5).配送管理システム３５配送管理システム３５は、配送作業の実績を登録、修正
する。このシステムでは、作業明細を入力し、発着地、
走行距離、走行ルートなどの履歴情報とする。これによ
り、より正確で、迅速な受付処理データの参考情報とす
る。

【００７１】まず、配送作業明細の未登録の組合員の一
覧を表示し、配送作業明細を入力する組合員を選択す
る。受付時の情報である発着地、住所、荷主名、走行距
離、料金、組合員が表示される。変更がなければ、その
ままボタンを押すと実績データとして内容を保存する。
また、変更があれば、変更項目を入力し直すことによ
り、正確な情報を保存できる。この情報の蓄積が、履歴
データとなり、各種統計情報や組合員の支給金計算など
の情報に使用される。また、組合員別、荷主別の選択を
することにより、月別の配送作業実績一覧を表示するこ
とができる。

【００７２】この配送管理システム３５は、以下の２つ
の処理から成り立っている。

【００７３】(a).配送作業明細の処理は、たとえば図１
６に示すような画面上で組合員の配送作業の明細を登録
する。この配送作業明細では、配送作業の実績の明細を
設定する。発着地、発着地間の距離、料金などはデータ
ベースに蓄積され、履歴となる。また、実車距離や料金
などの受付時のデータが、表示され、変更がなければ確
定し、変更があれば入力する。配送作業明細の未入力一
覧の中から組合員を選択し、配送作業明細の入力を行
う。

【００７４】(b).配送作業実績一覧の処理は、たとえば
図１７に示すような画面上で配送作業明細からその実績
一覧を表示する。この配送作業実績一覧では、組合員
別、作業内容別、荷主別に、月別に集計した配送実績一
覧を表示する。

【００７５】(6).配車／配送計画支援システム３６配車／配送計画支援システム３６は、配車、配送の計画
支援を行い、さらに組合員の作業バランスを均等化する
支援を行う。この配車計画支援では、配送依頼に対して
どの組合員が最適かを、検索の条件によって候補を選
択、表示する。また、その選択された候補のスケジュー
ル表を表示して、現在の配送予定を他の組合員に変更し
たり、配送時間を移動したりすることにより、配送依頼
がスケジュールできるかどうかのシミュレーションを行
うことができ、より配車を行うための計画に役立てるこ
とができる。計画された配車に問題がなければ、その計
画を確定することができる。

【００７６】また、配送計画に関しては、走行ルートの
履歴から、指定した発着地に対してのルート表示を行う
ことができる。さらに、作業バランス支援では、過去の
実績から組合員に対する配送実績情報を表示し、そのレ
ベルによって配送業務の割当てを考慮する。

【００７７】この配車／配送計画支援システム３６は、
４つの処理から成り立っている。

【００７８】(a).配車計画支援の処理は、配車のための
配送可能組合員の候補を選出する。この配車計画支援で
は、配送依頼に対して、検索条件により配車担当の候補
を選択する。配車受付時の組合員の割当て時に呼び出さ
れる。検索条件に関しては、荷主担当組合員、発地に近
い組合員、空きの組合員、組合員詳細情報の中から優先
順位を決める。組合員の引当での優先度を設定すること
により、その条件に従って組合員の候補を抽出する。候
補一覧に関しては、検索条件に合った組合員の候補が表
示される。

【００７９】(b).配車シミュレーションの処理は、たと
えば図１８に示すような画面上で配車予定をシミュレー
ションする。この配車シミュレーションでは、配車計画
支援で選出された候補の中で、配送依頼に対する配車予
定のスケジュールをシミュレーションできる。既存の予
定を他の組合員に変更したり、時間帯を移動したりする
ことにより配送依頼が受付可能かどうか確認することが
できる。

【００８０】スケジュール表内のブロック（配送作業を
示す帯）を移動させることで、配車のスケジュールを変
更してみることができる。これに伴って、移動先の重複
する作業に関しては、作業時間を自動的に移動して調整
する。シミュレーションが問題なければ、そのスケジュ
ールを確定させ、配車予定とする。

【００８１】(c).配送計画支援の処理は、たとえば図１
９に示すような画面上で配送ルート表示をし、配送計画
の支援を行う。この配送計画支援では、配送ルートを計
画する。この情報により、配送時のルート決めの参考と
する。

【００８２】(d).作業バランス支援の処理は、たとえば
図２０に示すような画面上で組合員の作業バランスが均
等になるように統計情報の表示をする。この作業バラン
ス支援では、組合員基本情報内の詳細情報や、過去の配
送回数、走行距離、金額の実績に基づいて、期間指定に
よりグラフにする。これにより、組合員の状況を把握す
ることができる。

【００８３】(7).シャトル便システム３７このシャトル便システム３７は、得意先からの宅配物の
荷受付、組合員の宅配物持出しの配達積込、組合員の宅
配物の配達完了、未完了状況、承認、送信、品下、終了
の入力を行うハンディターミナル処理、ハンディターミ
ナルデータの修正を行うデータ修正処理、任意の検索条
件で宅配物の状況の問合せを行う問合せ処理、荷物状況
の確認を行う荷物状況処理、日次の管理資料の印刷を行
う印刷処理、各バーコードの印刷を行うバーコード印刷
処理から成り立っている。

【００８４】(8).受払実績管理システム３８この受払実績管理システム３８は、当月の実績を画面上
に表示し、得意先別取扱実績、組合員別取扱実績、得意
先別入金実績の問合せを行う問合せ処理、得意先からの
入金の登録／修正を行う入金処理、組合員への支払金の
処理を行う支払処理、銀行振込用ＦＤの作成を行うＦＤ
作成処理、請求書を手入力により作成し、印刷などを行
う請求処理、グループ別組合員別日付別に投込み／配達
の実績を入力する投込み処理、支給金総括表などの印刷
を行う管理資料印刷処理、期首から当月までの統計／評
価／解析の資料を印刷する統計解析処理、年次更新を行
う年次更新処理から成り立っている。

【００８５】次に、本実施の形態の作用について、宅配
システムにおける作業の流れを図２１に基づいて説明す
る。図２１は、上から下へ時系列的に並べている。

【００８６】(1).事前に組合員の予定情報を、組合員情
報システム３２の組合員予定情報処理を利用して入力す
る。

【００８７】(2).荷主からの電話による配送依頼に対し
て、配車管理システム３４の配車受付処理により配送依
頼情報を入力する。この内容としては、荷主、作業内
容、発着地、配達時間、人数、車種／形状、支払方法、
依頼人の連絡先などを入力する。

【００８８】このとき、実績にない発着地で距離が不明
な場合には、地図情報管理システム３３により、電子地
図を利用して発地、着地の位置確認や、走行ルート、お
よび発着地間の距離を表示する。この配送依頼の情報を
入力することにより、料金と受付番号が表示される。

【００８９】(3).配車管理システム３４の配車受付処理
での配送依頼情報に基づき、配車／配送計画支援システ
ム３６の配車計画支援処理により、配送可能組合員の候
補が表示される。

【００９０】(4).配車管理システム３４の配車予定一覧
処理により、配車／配送計画支援システム３６の配車計
画支援処理によって選択された配送可能組合員の候補の
スケジュール表が表示される。そのスケジュール表から
配送可能組合員と配送時刻の決定を行う。

【００９１】(5).荷主に対して配送依頼の受付を伝え、
電話を切る。

【００９２】(6).組合員に対し、配送依頼を連絡する。

【００９３】(7).組合員が配送し、配送を完了したら、
電話により配送完了を伝える。この情報から、配車管理
システム３４の配車予定一覧処理によって配送作業を完
了状態にする。

【００９４】(8).組合員が作業完了し、組合に戻ってき
た時点で、配送管理システム３５の配送作業完了明細処
理により、配送の実績情報を入力する。この内容として
は、荷主、作業内容、発着地、距離、配達時間などを入
力する。

【００９５】以上の流れにより、荷主からの配送依頼に
対して依頼内容を受付け、その情報からある検索の条件
で配送可能組合員の候補を選出し、この選出された組合
員の候補に対して予定を確認して、組合側で組合員の割
当てを行うことができ、配送完了後は配送の実績情報を
履歴として保存することができる。

【００９６】従って、本実施の形態の宅配システムによ
れば、組合、組合員をはじめ、配車業務に関する情報を
一元化し、また一元化されたデータを本部２／中央配送
センタ−３／支部４，５／営業所６，７のどこからで
も、容易にかつ迅速に操作、検索できる体制を構築する
ことにより、組合情報センター１でデータを一元管理
し、ネットワーク回線８を利用して各本部２／中央配送
センタ−３／支部４，５／営業所６，７からデータを利
用することができるので、情報の矛盾や多重化などを防
ぐことができ、また配車状況、組合員の状況なども即座
に更新され、配車業務に対する適切な処理を行うことが
できる。

【００９７】また、配車業務に関しては、誰でも簡単に
配車業務を行える体制を構築することにより、荷主への
返答を迅速に行うことができ、特に従来のベテランの配
車担当者による勘と経験による配車業務を配車担当の経
験の長短に関わらず行えるように簡素化、標準化し、格
差のない最適な配車を行えるようにすることができ、ま
たシステムの操作面でも、経験の長短で操作時間に大き
な格差がないように共通化した操作性の良いグラフィカ
ル・ユーザ・インタフェースを提供することができる。

【００９８】さらに、情報交換に関しては、組合あるい
は組合員からの情報、各組合員の行動を早急に把握でき
るシステムを構築することにより、組合および組合員双
方の最新情報を入手できるので、情報の信頼性が向上
し、より的確な配車業務が行えるようになり、さらに荷
主への信頼性が向上し、的確な配車による荷主へのサー
ビスを行うことにより、波及効果により作業依頼の件数
も増加させることができる。

【００９９】さらに、システムに関しては、システムを
２重化することにより、システムの障害、電源断などの
障害が発生しても停止しないシステムを構築することが
でき、配送依頼による配車処理でも安心してシステムを
使用することができるので、荷主への信頼性が向上し、
的確な配車による荷主へのサービスを行うことができ
る。

【０１００】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。

【０１０１】たとえば、前記実施の形態の宅配システム
においては、組合情報ネットワークシステムを組合情
報、組合員情報、地図情報管理、配車管理、配送管理、
配車／配送計画支援、シャトル便、受払実績管理の各シ
ステムから構成する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、これらの組合せは任意に変更可
能である。

【０１０２】このシステムの構築においては、少なくと
も組合情報、組合員情報、配車管理、配送管理のシステ
ムを備えることが望ましく、必要に応じて地図情報管
理、配車／配送計画支援、シャトル便、受払実績管理な
どのシステムを付加するようにした方がよい。

【０１０３】

【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。

【０１０４】(1).配車業務情報の共有化として、組合、
組合員をはじめ、配車業務に関する情報を組合情報セン
ターで一元化し、また一元化されたデータを本部、支部
のどこからでも容易にかつ迅速に操作、検索して利用で
きる体制を構築することで、情報の矛盾や多重化などを
防ぐことができ、また配車状況、組合員の状況なども即
座に更新され、配車業務に対する適切な処理を行うこと
ができる。

【０１０５】(2).配車業務の均質化として、誰でも簡単
に配車業務を行える体制を構築することで、荷主への返
答を迅速に行うことができるとともに、配車業務の簡素
化、標準化によって格差のない最適な配車を行うことが
でき、またシステムの操作面でも、共通化した操作性の
良いグラフィカル・ユーザ・インタフェースを提供する
ことによって操作時間の格差を低減することができる。

【０１０６】(3).組合員との情報交換として、組合ある
いは組合員からの情報、各組合員の行動を早急に把握で
きるシステムを構築することで、双方の最新情報を入手
することによって情報の信頼性が向上し、より的確な配
車業務を行うことができ、さらに荷主への信頼性が向上
し、的確な配車サービスによって波及効果による作業依
頼の件数も増加させることができる。

【０１０７】(4).耐障害性の高いシステムとして、シス
テムの障害、電源断などの障害が発生しても停止するこ
とのない２重化システムを構築することで、配送依頼に
よる配車処理でも安心してシステムを使用することがで
きるので、荷主への信頼性が向上し、的確な配車によっ
て荷主へのサービスを向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態である宅配システムを示
す概略構成図である。

【図２】本発明の一実施の形態における宅配システムを
示す機能ブロック図である。

【図３】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（初期）を示す説明図である。

【図４】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（組合基本情報）を示す説明図であ
る。

【図５】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（運賃情報）を示す説明図である。

【図６】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（荷主情報）を示す説明図である。

【図７】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（発着距離情報）を示す説明図であ
る。

【図８】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（組合員基本情報）を示す説明図で
ある。

【図９】本発明の一実施の形態において、各機能ブロッ
クにおける処理画面（組合員予定情報）を示す説明図で
ある。

【図１０】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（発着地確認）を示す説明図であ
る。

【図１１】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（走行ルート・距離・料金算出）
を示す説明図である。

【図１２】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（標準料金設定）を示す説明図で
ある。

【図１３】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（荷主別発着ルート設定）を示す
説明図である。

【図１４】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配車受付）を示す説明図であ
る。

【図１５】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配車予定一覧）を示す説明図で
ある。

【図１６】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配送作業明細）を示す説明図で
ある。

【図１７】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配送作業実績一覧）を示す説明
図である。

【図１８】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配車シミュレーション）を示す
説明図である。

【図１９】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（配送計画支援）を示す説明図で
ある。

【図２０】本発明の一実施の形態において、各機能ブロ
ックにおける処理画面（作業バランス支援）を示す説明
図である。

【図２１】本発明の一実施の形態の宅配システムにおけ
る作業の流れを示すフロー図である。

【符号の説明】

１組合情報センター２本部３中央配送センター４，５支部６，７営業所８ネットワーク回線９１次サーバ１０２次サーバ１１プリントサーバ１２ハブ１３，１４ルータ１５，１６クライアント１７ハブ１８〜２１クライアント２２〜２５ハブ２６〜２９ルータ３０組合情報ネットワークシステム３１組合情報システム３２組合員情報システム３３地図情報管理システム３４配車管理システム３５配送管理システム３６配車／配送計画支援システム３７シャトル便システム３８受払実績管理システム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】データの一元管理を行うサーバと、この
サーバにネットワーク回線によって接続されるクライア
ントとからなり、前記クライアントは前記ネットワーク
回線を利用して前記サーバ内のデータベースを参照可能
に構成される宅配システムであって、前記サーバは、組合に関する詳細情報の管理を行う組合
情報手段と、組合員に関する詳細情報の管理を行う組合
員情報手段と、組合員の配車予定情報の管理を行う配車
管理手段と、組合員の配送情報の管理を行う配送管理手
段とを有し、荷主からの配送依頼内容を前記組合情報手段により受付
け、この配送依頼内容から所定の検索条件で配送可能な
組合員の候補を前記組合員情報手段から選出し、この選
出された組合員の候補の予定を前記配車管理手段および
前記配送管理手段により確認して組合員の割当てを行う
ことを特徴とする宅配システム。
【請求項２】請求項１記載の宅配システムであって、
前記組合情報手段は、組合に共通の組合基本情報、運賃
料金に関する運賃情報、荷主に関する荷主情報、発着地
間の距離に関する発着距離情報の設定処理を行うことを
特徴とする宅配システム。
【請求項３】請求項１記載の宅配システムであって、
前記組合員情報手段は、組合員に共通の組合員基本情
報、組合員の予定に関する組合員予定情報の設定処理を
行うことを特徴とする宅配システム。
【請求項４】請求項１記載の宅配システムであって、
前記配車管理手段は、荷主からの配車依頼を受付け、配
送可能な組合員の候補を表示する配車受付処理、現在の
組合員の配車状況をスケジュール表により表示する配車
予定一覧処理を行うことを特徴とする宅配システム。
【請求項５】請求項１記載の宅配システムであって、
前記配送管理手段は、組合員の配送作業の明細を登録す
る配送作業明細処理、配送作業明細からその実績一覧を
表示する配送作業実績一覧処理を行うことを特徴とする
宅配システム。
【請求項６】請求項１記載の宅配システムであって、
前記サーバに、発地、着地の位置を確認する発着地確認
処理、走行ルート、走行距離を確認でき、走行距離から
料金の算出ができる走行ルート・距離・料金算出処理、
発着地間での標準料金の設定を行う標準料金設定処理、
発着ルートの設定を行う発着ルート設定処理を行う地図
情報管理手段が付加されていることを特徴とする宅配シ
ステム。
【請求項７】請求項１記載の宅配システムであって、
前記サーバに、配車のための配送可能な組合員の候補を
選出する配車計画支援処理、配車予定をシミュレーショ
ンする配車シミュレーション処理、配送ルート表示をし
て配送計画の支援を行う配送計画支援処理、組合員の作
業バランスが均等になるように統計情報を表示する作業
バランス支援処理を行う配車／配送計画支援手段が付加
されていることを特徴とする宅配システム。
【請求項８】請求項１記載の宅配システムであって、
前記サーバに、ハンディターミナル処理、データ修正処
理、問合せ処理、荷物状況処理、印刷処理、バーコード
印刷処理を行うシャトル便手段が付加されていることを
特徴とする宅配システム。
【請求項９】請求項１記載の宅配システムであって、
前記サーバに、問合せ処理、入金処理、支払処理、ＦＤ
作成処理、請求処理、投込み処理、管理資料印刷処理、
統計解析処理、年次更新処理を行う受払実績管理手段が
付加されていることを特徴とする宅配システム。
【請求項１０】請求項１記載の宅配システムであっ
て、前記サーバは情報センターに設置され、かつ前記ク
ライアントは本部、支部などに設置されることを特徴と
する宅配システム。