JPH11311330A - 車両の動力回収制御方法 - Google Patents

車両の動力回収制御方法

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JPH11311330A
JPH11311330A JP11931298A JP11931298A JPH11311330A JP H11311330 A JPH11311330 A JP H11311330A JP 11931298 A JP11931298 A JP 11931298A JP 11931298 A JP11931298 A JP 11931298A JP H11311330 A JPH11311330 A JP H11311330A
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JP
Japan
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pressure
swash plate
vehicle
motor
plate angle
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JP11931298A
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English (en)
Inventor
Kenji Kinoue
憲嗣 紀ノ上
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4078Fluid exchange between hydrostatic circuits and external sources or consumers
    • F16H61/4096Fluid exchange between hydrostatic circuits and external sources or consumers with pressure accumulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力回収制御を行なうことのできるHMTに
おいて、実際の車両の運転状況に応じた最大の制動トル
クを確保するとともに、蓄圧油量と蓄圧圧力との積に比
例する回収動力を増加し、車両の加速時における動力再
生運転を十分に行なうことのできる車両の動力回収制御
方法を提供する。 【解決手段】 車両の減速時に第2圧力センサ81から
得られる蓄圧器5の蓄圧圧力に応じて、液圧モータ3の
モータ斜板角度の制御を行なう。具体的には、液圧モー
タ3のモータ斜板角度は、θmをモータ斜板角度、θm
aを設計によるモータ斜板角度、P2aを設計による蓄
圧器(5)の蓄圧圧力、P2を第2圧力センサ81から
得られる蓄圧器5の蓄圧圧力とした場合、(θm)=
(P2a/P2)×θmaの関係式を満足するように制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バス、トラッ
ク、各種建設機械、各種産業機械などに用いられる無段
変速機を備えた車両に関し、より特定的には、ハイドロ
メカニカルトランスミッション(以下、HMTと称す
る。)といわれる無段変速機を有する車両の動力回収制
御方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】従来、入力軸と出力軸とを結ぶ動力伝達
経路に、クラッチ機構および遊星歯車機構を備えたメカ
ニカルトランスミッション(以下、MTと称する。)
と、液圧ポンプおよび液圧モータを備えたハイドロスタ
ティックトランスミッション(以下、HSTと称す
る。)とを併設し、無段階で連続した変速を行なうよう
にしたHMTを有する車両の動力回収装置として、たと
えば特開平9−4709号公報に開示される「車両の動
力回収装置」がある。
【0003】この公報に開示された「車両の動力回収装
置」によれば、作動油を保圧状態で蓄えるための蓄圧器
を備え、この蓄圧器とHSTの閉回路とが開閉機構を持
つ給排ラインを介して接続されており、この開閉機構を
車両の走行状態に応じて切換作動させることによって、
HSTの閉回路から蓄圧器に対して余剰の作動油圧を供
給して蓄えるようにしている。
【0004】したがって、この装置を搭載した車両で
は、動力回収のための油圧ポンプを新たに設けることな
く、車両の減速時にHSTの油圧モータをポンプとして
作動させ、運動エネルギを作動油圧力に変換して動力回
収を行なうことができる。
【0005】しかし、上記車両の動力回収装置における
HMTの制御方法では、HST単独での動力伝達を行う
モード1を除き、機械軸(MT)を介在してエンジン側
と負荷側(車輪側)とが結合されている。そのため、制
動時において、HSTに発生する制動トルクを増加させ
ようとしても、MTを通ってエンジンにトルクが逃げて
しまうので、エンジンが負荷トルクを受けられる範囲で
しか作動油の圧力を上げることができない。
【0006】そこで、この問題を解決するために、本願
と同一の出願人によって、平成9年6月18日に「車両
の動力回収装置」が出願(特願平9−160950号)
されている。この特願平9−160950号の「車両の
動力回収装置」によれば、車両の減速時において、動力
回収可能なときに、車両の走行慣性力によりポンプ作動
されるHSTの液圧モータの斜板のモータ斜板角度(θ
m)を減少させるとともに、HSTの液圧ポンプのポン
プ斜板角度(θp)を0°にすることにより、HSTの
閉回路内の作動油圧を高める制御がなされている。
【0007】しかし、この特願平9−160950号の
「車両の動力回収装置」の場合、モード4の高速域にお
いては、HSTの動力分担が小さいため、液圧モータの
モータ斜板角度(θm)を小さく保っても作動油圧を十
分に上げることが出来ない。また、モード4、3、2の
各低速域においては、車両の制動トルクによって駆動さ
れる液圧モータがモータ作用を行うため、回収油量を得
ることができない。その結果、動力再生時に利用できる
高圧の作動油の回収油量は、特に高速域では、非常に小
さいものとなる。
【0008】また、車両のもつ運動エネルギは、車の速
度の平方に比例するため、低速域で回収動力が大きくて
も、低速域では車両が容易に減速するため、回収の持続
時間が短く、圧油としてあまり大きなエネルギを蓄積す
ることができない。
【0009】そこで、さらにこの問題点を解決するため
に、本願と同一の出願人によって、平成10年3月11
日に「車両の動力回収制御方法」が出願(特願平10−
059691号)されている。
【0010】まず、ここで図3を参照して、通常運転時
におけるHSTの液圧ポンプのポンプ斜板角度(θp)
および液圧モータのモータ斜板角度(θm)の制御につ
いて説明する。なお、図中(L)は低速領域、(H)は
高速領域を示す。
【0011】通常運転の加速時のモード1においては、
ポンプ斜板角度(θp)は0°から−17°に移動し、
モータ斜板角度(θm)は+17°に維持されるように
制御される。
【0012】次に、通常運転の加速時のモード2におい
ては、ポンプ斜板角度(θp)は−17°から+17°
に移動し、モータ斜板角度(θm)はそのまま+17°
に維持されるように制御される。
【0013】次に、通常状態の加速時のモード3におい
ては、ポンプ斜板角度(θp)は+17°から−17°
に移動し、モータ斜板角度(θm)はそのまま+17°
に維持されるように制御される。
【0014】次に、通常状態の加速時のモード4におい
ては、ポンプ斜板角度(θp)は−17°から+17°
に移動し、モータ斜板角度(θm)は低速域(L)にお
いてはそのまま+17°に、高速域(H)においては+
17/3°に維持されるように制御される。また、通常
運転の減速時においては、上述の制御と反対の制御が行
なわれる。
【0015】次に、上記特願平10−059691号の
「車両の動力回収制御方法」におけるHSTの液圧ポン
プのポンプ斜板角度(θp)および液圧モータのモータ
斜板角度(θm)の制御について、図4を参照して説明
する。
【0016】まず、動力回収(減速)運転のモード4に
おいては、ポンプ斜板角度(θp)は−17°に、モー
タ斜板角度(θm)は+17/3°に維持されるように
制御される。
【0017】次に、動力回収(減速)運転のモード3に
おいては、ポンプ斜板角度(θp)は+17°に、モー
タ斜板角度(θm)はそのまま+17/3°に維持され
るように制御される。
【0018】次に、動力回収(減速)運転のモード2に
おいては、ポンプ斜板角度(θp)は−17°に、モー
タ斜板角度(θm)はそのまま+17/3°に維持され
るように制御される。
【0019】次に、動力回収(減速)運転のモード1に
おいては、ポンプ斜板角度(θp)は0°に、モータ斜
板角度(θm)は+17°に維持されるように制御され
る。
【0020】これにより、動力回収(減速)運転におけ
るHSTの液圧ポンプのポンプ作用およびモータ作用
は、図5に示すように、モード4からモード2の間にお
いて常にポンプ作用を行なう。その結果、図4に示すよ
うに回収油量および回収動力の改善が可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】通常、蓄圧器の蓄圧圧
力は、蓄圧器内の蓄圧油量がゼロの場合、蓄圧器内の蓄
圧油量が満杯の場合に比べて半分程度である。一方、上
述のHMTによれば、減速時に作動油の蓄圧による回収
運転を可能とするため、蓄圧器の蓄圧圧力の状態に関係
なく、たとえば蓄圧器の蓄圧圧力が最大になった場合で
も、図6に示すように液圧ポンプおよび液圧モータが常
に最大のポンプ作用を行なうように、液圧ポンプのポン
プ斜板角度(θp)および液圧モータのモータ斜板角度
(θm)が制御されている。
【0022】ここで蓄圧器の蓄圧油量は、液圧ポンプ側
の最大油量とモータ斜板角度(θm)に応じた液圧モー
タ側の油量との合計である。また、回収動力は蓄圧油量
と蓄圧圧力との積に比例する。したがって、車両の減速
時における動力回収運転の開始時点においては、通常蓄
圧油量はゼロであり、設計上の蓄圧圧力を得ようと液圧
ポンプのポンプ斜板角度(θp)および液圧モータのモ
ータ斜板角度(θm)を制御しても、作動油は減圧され
た状態で蓄圧器に蓄えられる。
【0023】この場合、動力回収能力は蓄圧圧力に比例
して変化し、蓄圧器に蓄えられるエネルギは小さくなる
ため、車両の加速時における動力再生運転を十分に行な
うことができない場合が生じる。この現象は、中間速度
からの減速時に特に問題となり、車両の運動エネルギを
十分に活用することができなくなる。
【0024】この問題を、上述の特願平10−0596
91号の「車両の動力回収制御方法」おいて考察した場
合を図6に示す。図6は、特願平10−059691号
の「車両の動力回収制御方法」における各モードのポン
プ斜板角度(θp)およびモータ斜板角度(θm)に対
応した、設計蓄圧圧力(図中実線A)、設計蓄圧圧力に
対する回収動力(図中点線B1)、実蓄圧圧力に対する
回収動力(図中点線B2)、設計蓄圧油量(図中一点鎖
線C)および実蓄圧圧力(図中二点鎖線D)の変化が示
されている。
【0025】設計蓄圧圧力(図中実線A)は、モードに
関係なく一定であり、また、実蓄圧圧力(図中二点鎖線
D)は、モードが低くなるにしたがって徐々に増加す
る。一方、設計蓄圧油量(図中一点鎖線C)は、各モー
ド低速域に進にしたがって徐々に減少し、モードの切換
ポイントにおいて油量が回復する。
【0026】このような状況下において、設計蓄圧圧力
に対する回収動力(図中点線B1)に対して、実蓄圧圧
力に対する回収動力(図中点線B2)が、上述した理由
から下回ってしまうという問題が生じる。
【0027】したがって、この発明は上記課題を解決す
るためになされたものであって、実際の車両の運転状況
に応じた最大の制動トルクを確保するとともに、蓄圧油
量と蓄圧圧力との積に比例する回収動力を増加し、車両
の加速時における動力再生運転を十分に行なうことので
きる車両の動力回収制御方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいた車両
の動力回収制御方法においては、エンジンから駆動輪ま
での動力伝達経路に、MTと、上記エンジン側に連結さ
れた液圧ポンプおよび駆動輪側に連結された液圧モータ
を閉回路により互いに接続してなるHSTとが並列に配
設されたHMTを備える車両を前提とする。
【0029】このような車両において、液圧ポンプおよ
び液圧モータは、それぞれ斜板角度の変更により容量可
変に構成された斜板式ピストンポンプであり、蓄圧装置
の蓄圧圧力を検出するための蓄圧圧力検出装置を有し、
車両の減速時に蓄圧圧力検出装置から得られる蓄圧装置
の蓄圧圧力に応じて、液圧モータのモータ斜板角度の制
御が行なわれる。
【0030】この制御方法によれば、蓄圧装置の蓄圧圧
力が設計蓄圧圧力よりも低い場合に、蓄圧装置の蓄圧油
量を増加させることが可能になる。これにより、蓄圧圧
力と蓄圧油量との積である回収動力を蓄圧圧力が低い場
合にも低下させないことが可能になる。
【0031】また、蓄圧油量の増加に伴って、蓄圧装置
の蓄圧圧力が上昇すれば、それに応じて液圧モータのモ
ータ斜板角度を中立側に近づける方向に傾斜するように
制御することで、より高い圧力を蓄圧装置に蓄えること
が可能になる。
【0032】その結果、車両の加速時における再生運転
の場合により大きな再生動力を得ることが可能になる。
【0033】また、上記発明をより具体化するために、
以下に示す関係式に基づいて、液圧モータのモータ斜板
角度が制御される。
【0034】(θm)=(P2a/P2)×θma θmはモータ斜板角度、θmaは設計によるモータ斜板
角度、P2aは設計による前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧
力、P2は前記蓄圧圧力検出手段(81)から得られる
前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧力。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形
態における車両の動力回収装置をトラックなどの車両に
適用した一例を示す。
【0036】エンジン1とこのエンジン1からの入力回
転を無段階に変速して左右の駆動輪12,12側に伝達
する無段変速機としてのHMTが設けられている。この
HMTには、クラッチ機構および遊星歯車機構からなる
MT100と、エンジン1側に配置される液圧ポンプ2
と駆動輪12,12側に配置される液圧モータ3とが閉
回路4によって連結されるHST200とを備えてい
る。
【0037】液圧ポンプ2と液圧モータ3とには斜板式
ピストンポンプが用いられ、液圧ポンプ2の斜板2aは
−17°から+17°の間においてその角度を変更する
ことができる。また、液圧モータ3の斜板3aも液圧ポ
ンプ2の斜板2aと同様に、−17°から+17°の間
においてその角度を変更することができる。
【0038】MT100とHST200とは、エンジン
1側においては、歯車24および歯車25によって動力
が伝達され、駆動輪12,12側においては、歯車26
および歯車27によって動力が伝達される。
【0039】次に、動力回収装置の構成について説明す
る。コントローラ10内に設けられた開閉制御により作
動制御される第1から第3方向切換弁6,7,8を有す
る開閉機構を有している。また、給排ラインとしては、
HST200の閉回路4を構成する第1液圧ライン4a
および第2液圧ライン4bと、この第1液圧ライン4a
および第2液圧ライン4bをそれぞれ第1逆止弁9a,
第2逆止弁9bを介して互いに接続する1対の高圧選択
ライン71,72と、第1逆止弁9a,第2逆止弁9b
の下流側と第3方向切換弁8とを接続することにより第
1液圧ライン4aおよび第2液圧ライン4bをそれぞれ
蓄圧器5に接続する第1給排ライン73とを備えてい
る。
【0040】第1方向切換弁6および第2方向切換弁7
を互いに接続する第1接続ライン74と、この第1接続
ライン74の途中と第3方向切換弁8とを接続すること
により第1方向切換弁6および第2方向切換弁7を蓄圧
器5に接続する第2給排ライン75とを備えてる。ま
た、第3方向切換弁8と蓄圧器5とを接続する第3給排
ライン76とを備えている。
【0041】第1方向切換弁6と第2方向切換弁7とに
は、第2接続ライン77が設けられ、この第2接続ライ
ン77は、リザーバタンク78に接続されている。
【0042】第2給排ライン75には第1油圧センサ8
0が配設され、第3給排ライン76には第2油圧センサ
81が配設され、第1給排ライン73には、第3油圧セ
ンサ82が配設されている。また、第2給排ライン75
には、蓄圧器5から閉回路4への作動油量を調節するた
めの流量調整弁11が設けられている。
【0043】HST200の閉回路4側の作動油圧が第
1油圧センサ80および第3油圧センサ82により検出
される一方、蓄圧器5側の作動油圧が第2油圧センサ8
1により検出され、これらの検出値に基づいてコントロ
ーラ10内部に設けられた判定部により動力回収可能な
状態か否かの判定が行なわれる。また、蓄圧器5には、
蓄圧器5内の作動油圧を一定以下の圧力に保持するため
のリリーフ弁13が設けられている。
【0044】コントローラ10には、歯車25の回転数
を検出するための第1回転数検出器83と、歯車26の
回転数を検出するための第2回転数検出器84とからの
信号が入力される。またアクセル検出器22およびブレ
ーキ検出器23からの信号もコントローラ10に入力さ
れる。
【0045】第1方向切換弁6は、4ポート3位置切換
型のものであって、第1液圧ライン4aに設けられ、液
圧ポンプ2と液圧モータ3とを接続する第1切換位置
(同図中間位置)と、液圧ポンプ2、液圧モータ3およ
び第1接続ライン74を接続する第2切換位置(同図上
側位置)と、液圧ポンプ2、液圧モータ3および第2接
続ライン77を接続する第3切換位置(同図下側位置)
とを有し、コントローラ10からの作動指令を受けてソ
レノイドなどの作動により上記各位置のいずれかに切換
えられるようになっている。
【0046】第2方向切換弁7は、4ポート3位置切換
型のものであって、第2液圧ライン4bに設けられ、液
圧ポンプ2と液圧モータ3とを接続する第1切換位置
(同図中間位置)と、液圧ポンプ2、液圧モータ3およ
び第1接続ライン74を接続する第2切換位置(同図下
側位置)と、液圧ポンプ2、液圧モータ3および第2接
続ライン77を接続する第3切換位置(同図上側位置)
と、を有し、コントローラ10からの作動指令を受けて
ソレノイドなどの作動により上記各位置のいずれかに切
換可能になっている。
【0047】第3方向切換弁8は、3ポート3位置切換
型のものであって、第1給排ライン73、第2給排ライ
ン75および第3給排ライン76を遮断する第1切換位
置(同図中央位置)と、第1給排ライン73と第3給排
ライン76とを接続する第2切換位置(同図左側位置)
と、第2給排ライン75と第3給排ライン76とを接続
する第3切換位置(同図右側位置)とを有し、コントロ
ーラ10からの作動指令を受けてソレノイドなどの作動
により上記各位置のいずれかに切換可能になっている。
【0048】次に、図2を参照して、上記構成よりなる
車両の動力回収運転時(減速時)の液圧ポンプ2の斜板
2aの角度制御(θp)および液圧モータ3の斜板3a
の角度制御(θm)について説明する。
【0049】なお、液圧モータ3の斜板3aの角度制御
(θm)については、下記関係式(1)を満足するよう
に制御される。
【0050】 (θm)=(P2a/P2)×θma・・・(1) θm:モータ斜板角度 θma:設計によるモータ斜板角度 P2a:設計による蓄圧器5の蓄圧圧力 P2:第2油圧センサ81から得られる蓄圧器5の蓄圧
圧力 [動力回収運転時(減速時)]モード4 車両のモード4の動力回収運転時においては、液圧ポン
プ2の斜板2aの斜板角度(θp)は、−17°に制御
される。一方、液圧モータ3の斜板3aの斜板角度(θ
m)は、以下のように制御される。設計蓄圧圧力(P2
a)に対する設計モータ斜板角度(θma)は、約17
/3°、これに対してたとえば設計蓄圧圧力(P2a)
=35MPa、実際の蓄圧圧力(P2)=20MPaと
すると、θm=(35/20)×(17/3)=9.1
°となる。実際の蓄圧圧力(P2)は、蓄圧により上昇
するので、θmは9.1°よりも中立側に制御される。
【0051】モード3 車両のモード3の動力回収運転時においては、液圧ポン
プ2の斜板2aの斜板角度(θp)は、+17°に制御
される。一方、液圧モータ3の斜板3aの斜板角度(θ
m)は、引続き上述した関係式(1)を満足するように
制御される。
【0052】モード2 車両のモード2の動力回収運転時においては、液圧ポン
プ2の斜板2aの斜板角度(θp)は、−17°に制御
される。一方、液圧モータ3の斜板3aの斜板角度(θ
m)は、引続き上述した関係式(1)を満足するように
制御され、その後+17°に維持されるように制御され
る。
【0053】モード1 車両のモード1の動力回収運転時においては、液圧ポン
プ2の斜板2aの斜板角度(θp)は、0°に制御され
る。一方、液圧モータ3の斜板3aの斜板角度(θm)
は、+17°に維持されるように制御される。
【0054】上述の様に、関係式(1)に基づく液圧モ
ータ3の斜板3aの角度制御(θm)により、HST2
00の液圧ポンプ2から蓄圧器5に吐出される油量は変
化しないが、液圧モータ3から蓄圧器5に吐出される油
量は、tan(θm)/tan(θma)の比で増加す
る。液圧ポンプ2と液圧モータ3との容量および回転数
を同等とすると、総蓄圧油量は、背景技術に対して約
(1+(θm/θma)×R)倍となる。なお、Rは、
液圧モータ3の各ポイントにおける回転数と最大回転数
との比である。
【0055】このように、実蓄圧圧力が変化しない状況
下において、実圧力に対する蓄圧油量を増加させること
が可能になるため、「実蓄圧圧力」と「実圧力に対する
蓄圧油量」との積である「実蓄圧圧力に対する回収動
力」を増加させることが可能になる。
【0056】また、「実圧力に対する蓄圧油量」の増加
により、蓄圧器5内の圧力が上昇すれば、この上昇に応
じて、液圧モータ3の斜板3aの角度(θm)を中立側
(0°)に傾ける制御を行なうことにより、より高い圧
力の作動油を蓄圧器5に蓄えることが可能になる。
【0057】上記本実施の形態における車両の動力回収
運転における回収動力について図2を参照して説明す
る。図2において、各モードのポンプ斜板角度(θp)
およびモータ斜板角度(θm)に対応した、設計蓄圧圧
力(図中実線A)、設計蓄圧圧力に対する回収動力(図
中点線B1)、実蓄圧圧力に対する回収動力(図中点線
B)、実圧力に対する蓄圧油量(図中一点鎖線C1)、
設計圧力に対する蓄圧油量(図中一点鎖線C2)および
実蓄圧圧力(図中二点鎖線D)の変化が示されている。
【0058】上述の図6に示される、特願平10−05
9691号の「車両の動力回収制御方法」場合と比較し
て、設計蓄圧圧力(図中実線A)は変化しないものの、
実圧力に対する蓄圧油量(図中一点鎖線C1)を向上さ
せることができ、その結果、実蓄圧圧力(図中二点鎖線
D)を速やかに上昇させ、回収動力(図中点線B1)の
増加を可能としている。
【0059】なお、上記実施の形態は、4モード機に適
用した場合について説明しているが、必ずしもこの機種
に限定されるものではなく、3モード機、5モード機そ
の他多モード機に対しても同様の技術的思想を適用する
ことが可能である。
【0060】したがって、今回開示した上記実施の形態
はすべての点で例示であって制限的なものではないと考
えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【0061】
【発明の効果】この発明に基づいた車両の動力回収制御
方法によれば、車両の減速運転中の回収油量の増加を図
ることにより、より大きな容量の蓄圧装置を用いても有
効に活用すること、および、車両の持つ運動エネルギを
より高い効率で回収することが可能になる。
【0062】また、設計変更によって蓄圧装置の大型化
を行なわない場合において中間速度からの減速等、背景
の技術では余り蓄圧油量を蓄えられず、そのため、十分
高圧の蓄圧圧力が得られなかった場合でも、本発明によ
れば蓄圧油量の増加により、回収動力の増加および最大
作動圧力の上昇が得られるため、より大きな再生動力お
よび再生トルクを得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における車両の動力回収装置をト
ラックなどの車両に適用した一例を示す図である。
【図2】本実施の形態における車両の動力回収運転にお
ける、各モードのポンプ斜板角度(θp)およびモータ
斜板角度(θm)に対応した、設計蓄圧圧力(図中実線
A)、設計蓄圧圧力に対する回収動力(図中点線B
1)、実蓄圧圧力に対する回収動力(図中点線B)、実
圧力に対する蓄圧油量(図中一点鎖線C1)、設計圧力
に対する蓄圧油量(図中一点鎖線C2)および実蓄圧圧
力(図中二点鎖線D)の変化示す図である。
【図3】通常運転時におけるHSTの斜板角度の制御を
示す図である。
【図4】特願平10−059691号の「車両の動力回
収制御方法」における回収油量、回収動力および斜板角
度の変化を示す図である。
【図5】特願平10−059691号の「車両の動力回
収制御方法」における斜板角度の変化に応じた、HST
のポンプ作用およびモータ作用を示す図である。
【図6】特願平10−059691号の「車両の動力回
収制御方法」における各モードのポンプ斜板角度(θ
p)およびモータ斜板角度(θm)に対応した、設計蓄
圧圧力(図中実線A)、設計蓄圧圧力に対する回収動力
(図中点線B1)、実蓄圧圧力に対する回収動力(図中
点線B2)、設計蓄圧油量(図中一点鎖線C)および実
蓄圧圧力(図中二点鎖線D)の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 液圧ポンプ 2a 斜板 3 液圧モータ 3a 斜板 4 閉回路 4a 第1液圧ライン 4b 第2液圧ライン 5 蓄圧器 6 第1方向切換弁 7 第2方向切換弁 8 第3方向切換弁 9a 第1逆止弁 9b 第2逆止弁 10 コントローラ 11 流量調整弁 12 車輪 13 リリーフ弁 22 アクセル検出器 23 ブレーキ検出器 24,25,26,27 歯車 50 方向切換弁 51 油冷却器 71 高圧選択ライン 72 高圧選択ライン 73 第1給排ライン 74 第1接続ライン 75 第2給排ライン 76 第3給排ライン 77 第2接続ライン 78 リザーバタンク 80,81,82 第1,第2,第3圧力センサ 83 第1回転数検出器 84 第2回転数検出器 100 クラッチ機構 200 遊星歯車機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)から駆動輪(12,1
    2)までの動力伝達経路に、メカニカルトランスミッシ
    ョン(100)と、前記エンジン(1)側に連結された
    液圧ポンプ(2)および前記駆動輪(12,12)側に
    連結された液圧モータ(3)を閉回路(4)により互い
    に接続してなるハイドロスタティックトランスミッショ
    ン(200)とが並列に配設されたハイドロメカニカル
    トランスミッション(HMT)において、前記閉回路
    (4)に開閉機構(6,7,8)を有する給排ライン
    (71,72…)を介して接続された蓄圧手段(5)を
    備え、車両の減速時に前記閉回路(4)から前記蓄圧手
    段(5)に高圧の作動液を回収して蓄えるようにした車
    両の動力回収制御方法であって、 前記液圧ポンプ(2)および前記液圧モータ(3)は、
    それぞれ斜板角度の変更により容量可変に構成された斜
    板式ピストンポンプであり、 前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧力を検出するための蓄圧圧
    力検出手段(81)を有し、 前記車両の減速時に前記蓄圧圧力検出手段(81)から
    得られる前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧力に応じて、前記
    液圧モータ(3)のモータ斜板角度の制御を行なう、車
    両の動力回収制御方法。
  2. 【請求項2】 前記液圧モータ(3)のモータ斜板角度
    は、 θmをモータ斜板角度、θmaを設計によるモータ斜板
    角度、P2aを設計による前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧
    力、P2を前記蓄圧圧力検出手段(81)から得られる
    前記蓄圧手段(5)の蓄圧圧力とした場合、 (θm)=(P2a/P2)×θma の関係式を満足するように制御される、請求項1に記載
    の車両の動力回収制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009529631A (ja) * 2006-03-14 2009-08-20 チュ、ロンフイ 自動車用パワー装置

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JP2009529631A (ja) * 2006-03-14 2009-08-20 チュ、ロンフイ 自動車用パワー装置

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