JPH11350539A - 油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路 - Google Patents

油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路

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JPH11350539A
JPH11350539A JP10181613A JP18161398A JPH11350539A JP H11350539 A JPH11350539 A JP H11350539A JP 10181613 A JP10181613 A JP 10181613A JP 18161398 A JP18161398 A JP 18161398A JP H11350539 A JPH11350539 A JP H11350539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用HST回路の形式(クローズ型又はオ
ープン型、あるいは、ポンプやモータの個数)の如何に
かかわらず、かつ、小型で小容量の油圧ポンプや油圧モ
ータを用いて、高速走行時の走行応援回路を簡単な回路
で構成できる、汎用性の高い油圧駆動式作業車両の走行
応援油圧回路を提供する。 【解決手段】 エンジン1により駆動される走行ポンプ
3,3Aと、走行ポンプ3,3Aにより駆動される走行
モータ5,5Aとを有する走行用HST回路2を備え、
走行モータ5,5Aの出力トルクを減速機6を介して駆
動輪8に伝達する油圧駆動式作業車両において、エンジ
ン1により駆動される応援ポンプ4と、応援ポンプ4で
駆動されて発生したトルクを減速機6に出力して走行モ
ータ5,5Aの出力トルクに加算する応援モータ13と
を備える。走行用HST回路2はオープン回路又はクロ
ーズ回路でよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧駆動式作業車
両の走行応援油圧回路に係わり、特に、エンジンにより
駆動される油圧ポンプと油圧モータにより駆動輪を駆動
して走行する油圧駆動式作業車両に作業機を装着した油
圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンによって走行用油圧
ポンプ(以後、走行ポンプと呼ぶ)と走行以外の他の用
途( 例えば作業機駆動) に使用される油圧ポンプ(以
後、応援ポンプと呼ぶ)とを駆動し、その走行ポンプの
吐出圧油で走行モータを回転して駆動輪を駆動するハイ
ドロ・スタティック・トランスミッション回路(以後、
HST回路という)により走行し、前記応援ポンプの吐
出圧油で例えば作業機シリンダを伸縮して作業機を作動
させるようにした油圧駆動式作業車両( 以後、単に作業
車両と呼ぶ) が知られている。
【0003】この作業車両の応援油圧回路としては、例
えば特開平9−32045号公報に開示された油圧回路
があり、同公報によると、走行用HST回路と作業機用
油圧回路を備えた油圧駆動式作業車両において、走行ポ
ンプ及び作業機用油圧ポンプからの吐出油を他方の回路
に合流あるいは自身の回路に分流する合・分流弁を設
け、走行用HST回路の圧力が第1の所定圧力より低
く、かつ、エンジンの回転速度が所定値以上の時に、作
業機用油圧回路から走行用HST回路に合流すると共
に、走行用HST回路の圧力が第1の所定圧力より高い
時に作業機用油圧回路からの合流を断つようにしてい
る。これにより、エンジンが高速回転し、かつ走行負荷
が低負荷の時には、作業機用油圧ポンプの吐出圧油が走
行用油圧モータに応援されるので、走行用油圧モータは
走行ポンプの最大吐出量に見合う回転速度より高速で回
転し、作業車両は高速走行ができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−32045号公報に開示された油圧駆動式作業
車両の油圧回路においては、次のような問題がある。 1)走行用HST回路の圧力と、作業機用油圧ポンプか
ら応援される吐出油の圧力とが同一となるため、低い定
格圧力の方の回路を保護する手段を必要とする。このた
めに、回路構成が複雑になったり、あるいは、応援可能
な圧力範囲が制限されて効果的な応援ができなくなる。 2)また、従来から走行用HST回路にはクローズ型
(すなわち、走行ポンプと走行モータで構成する回路が
基本的に閉回路となっている)と、オープン型(すなわ
ち、走行ポンプと走行モータが切換弁等を介して接続さ
れ、その構成回路が開回路となっている)とが適用され
ている。したがって、走行応援油圧回路を上記クローズ
型の走行用HST回路に対しても適用できるようにする
ことが強く要望されて来ている。ところが、上記公報に
開示された油圧回路はオープン型にしか適用できない構
成である。 3)通常、高速走行を行うためには、大容量の走行ポン
プ及び走行モータが必要となるが、この大容量の走行ポ
ンプ及び走行モータは大型なので、走行用HST回路全
体の小型化が困難である。また、高速走行に耐えるよう
な大容量の油圧ポンプや油圧モータは入手性が良くな
く、さらにこれらを製作するのは非常に困難であり、性
能的にもコスト的にも実用性の問題が生じる。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目し、走
行用HST回路の形式(閉回路又は開回路、あるいは、
ポンプやモータの個数)の如何にかかわらず、かつ、小
型で小容量の油圧ポンプや油圧モータを用いて、高速走
行時の走行応援回路を簡単な回路で構成できる、汎用性
の高い油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記目的
を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジン
1の動力により駆動される走行ポンプ3,3Aと、この
走行ポンプ3,3Aからの圧油により駆動される走行モ
ータ5,5Aとを有する走行用HST回路2を備え、走
行モータ5,5Aの出力トルクを減速機6を介して駆動
輪8に伝達する油圧駆動式作業車両において、エンジン
1の動力により駆動される応援ポンプ4と、この応援ポ
ンプ4からの圧油により駆動されて発生したトルクを前
記減速機6に出力して走行モータ5,5Aの出力トルク
に加算する応援モータ13と備えた油圧駆動式作業車両
の走行応援油圧回路としている。
【0007】請求項1に記載の発明によると、走行応援
油圧回路、つまり応援ポンプ及び応援モータの回路が走
行用HST回路に対して独立に構成されているので、本
走行応援油圧回路は走行用HST回路の形式(油圧ポン
プ及び油圧モータの個数や、回路形式等)如何にかかわ
らず適用可能となる。したがって、汎用性が高くなり、
使用する機器の共通化が可能となる。また、走行応援油
圧回路の定格圧力が走行用HST回路の圧力値の影響を
受けないので、走行応援油圧回路の構成を簡単化できる
と共に、作業車両の高速域全体にわたってトルク応援が
できるようになる。さらに、走行用HST回路及び本走
行応援油圧回路に小型で小容量の油圧ポンプ及び油圧モ
ータを使用できるので、装置全体の小型化及び機器の共
通化が容易に図れるようになる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路において、前記
走行用HST回路2は開回路又は閉回路で構成してい
る。請求項2に記載の発明によると、走行用HST回路
が開回路又は閉回路で構成された全ての油圧駆動式作業
車両に本走行応援油圧回路が適用されるので、汎用性の
高い走行応援油圧回路が構成できる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路におい
て、惰性走行時あるいはブレーキ作動時に、前記応援モ
ータ13をエネルギ回生ポンプとして用いている。一般
に、車両が惰性走行している時やブレーキを作動させる
時は、車両自体の有する走行時の運動エネルギをブレー
キのために発熱させて消費している。この運動エネルギ
を消費せずに蓄積すると、他の装置の油圧源として利用
できるので省エネとなる。したがって、請求項3に記載
の発明によると、車両が下り坂を惰性走行する時やブレ
ーキを作動させる時に、応援モータが回生ポンプとして
働く。この応援モータで回生時の吐出圧油をアキュムレ
ータに蓄積することにより、蓄積エネルギを他の装置の
油圧源として使用することができるので、省エネの作業
車両を構成できる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1、2又
は3記載の油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路にお
いて、前記応援ポンプ4及び応援モータ13は固定容量
型又は可変容量型である。 請求項4に記載の発明によ
ると、応援ポンプ及び応援モータの形式に制約が無いの
で、汎用性の高い走行応援油圧回路を構成できる。よっ
て、応援ポンプが可変容量型である場合は、応援モータ
を固定容量型にし、また応援ポンプが固定容量型である
場合は、応援モータを可変容量型にすると、走行応援油
圧回路の構成が簡単化され、制御が容易である。このよ
うに、応援ポンプの形式により応援モータを選ぶことも
できる。さらに、応援モータの用途に応じて応援ポンプ
及び応援モータの形式を選ぶこともできるので、機器の
選定に制約がなくなる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか記載の油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路
において、エンジン1が停止したときや、あるいはステ
アリングシリンダ24に圧油を供給するステアリングポ
ンプ21が故障したとき等に、前記応援モータ13をス
テアリングポンプ21の代用として用いる構成としてい
る。エンジンやステアリンポンプが故障すると、ステア
リングシリンダへの圧油供給が絶たれてステアリング操
作が不可能になり、作業車両を牽引して移動させる際に
も非常に操作性が良くない。上記請求項5に記載の発明
によると、作業車両を牽引し、あるいは押すことによ
り、応援モータは緊急時のステアリングポンプの代用と
して働く。したがって、エンジン停止時やステアリング
ポンプが故障した時でも、作業車両のステアリング操作
が可能となり、緊急時の操向操作性が向上する。また、
緊急時に使用できるステアリングポンプ(いわゆるエマ
ージェンシィ・ステアリング・ポンプ)を特別に設ける
必要がないので、回路構成が簡単になり、コスト的にも
安価である。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか記載の油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路
において、前記駆動輪8の回転数を作業車両の車速Va
として検出する車速検出器7aと、前記応援モータ13
の回路圧を検出する油圧検出器12aと、エンジン1の
回転数を検出する回転数検出器1aと、前記車速Vaが
所定の応援開始車速Vset 以上のとき、エンジン1の回
転数Neに対する前記回路圧の目標回路圧Ptを求め、
回路圧が目標回路圧Ptに等しくなるように、応援モー
タ13の応援容量qmを制御するコントローラ20とを
備えた構成としている。請求項6に記載の発明による
と、応援ポンプと応援モータの作動条件として、応援を
開始する応援開始車速、走行応援油圧回路の圧力、及び
エンジン回転数等を予め設定しておけば、車両の走行状
態に応じて自動的に走行応援油圧回路の作動を制御でき
る。これにより、オペレータが複雑な操作をすることな
く、高速走行時に走行用HST回路のみで走行するより
もさらに高速での走行が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる油圧駆動
式作業車両の走行応援油圧回路の実施形態について、図
を参照して詳細に説明する。先ず、第1実施形態を図1
〜図8に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係わ
る油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路の一例の回路
図である。同図において、エンジン1は、可変容量型油
圧ポンプからなる、走行用HST回路2の走行ポンプ3
と、走行以外の他の用途に用いられる、固定容量型油圧
ポンプからなる応援ポンプ4とを駆動している。応援ポ
ンプ4は、ここでは作業機用ポンプと兼用されている。
また、走行用HST回路2は本実施形態においてはクロ
ーズ回路で構成されており、すなわち前記走行ポンプ3
と、可変容量型油圧モータからなる走行駆動用モータ5
(以後、走行モータ5という)がクローズ回路で接続さ
れている。以後、このクローズ型走行用HST回路2を
C−HST回路と呼ぶ。走行モータ5の出力軸5aは減
速機6の一方の入力ギア6bに接続されており、減速機
6の出力ギア6aは駆動軸7を介して駆動輪8に連結さ
れている。コントローラ20は所定アルゴリズムにより
図示しない制御弁を介して走行ポンプ3及び走行モータ
5の容量を適宜制御し、走行モータ5の回転数を変化さ
せて駆動輪8を駆動し、所要の速度で作業車両を走行さ
せている。エンジン1には回転数検出器1aが付設さ
れ、駆動軸7には車速検出器7aが設けられ、それらの
検出信号はコントローラ20に入力されている。なお、
回転数検出器1a及び車速検出器7aは、パルス発生器
やエンコーダ等で構成することができる。
【0014】また、応援ポンプ4の吐出路4aは応援選
択バルブ10に接続されている。応援選択バルブ10は
通常スプリング10aでA位置に保持され、このとき吐
出路4aの吐出圧油を作業機管路11に供給する。応援
選択バルブ10のソレノイド操作部10bはコントロー
ラ20に接続されており、応援選択バルブ10はコント
ローラ20からの作動指令を受けてB位置に切り換わ
り、吐出路4aの吐出圧油を応援管路12に供給する。
【0015】応援管路12は可変容量型の応援モータ1
3の入力ポート13aに接続され、応援モータ13の出
力ポート13bはタンク14に接続されている。また、
応援モータ13の出力軸13cは前記減速機6の他方の
入力ギア6cに接続されている。応援管路12には油圧
検出器12aが設けられ、その検出信号はコントローラ
20に入力されている。さらに、可変容量型の応援モー
タ13には、例えば斜板角を変化させて容量を制御する
傾転アクチュエータ13dが連結されており、傾転アク
チュエータ13dはコントローラ20から作動指令を入
力するようになっている。
【0016】コントローラ20は、マイクロコンピュー
タ等を有するコンピュータ装置を主体に構成されてい
る。そしてコントローラ20は、前記回転数検出器1
a、車速検出器7a及び油圧検出器12aからの各検出
信号を入力し、所定の演算(詳細は後述)を行い、応援
選択バルブ10の操作部10b及び応援モータ13の傾
転アクチュエータ13dにそれぞれ作動指令を出力す
る。
【0017】図2は、走行用HST回路2(図1の点線
内)をオープン回路(以後、O−HST回路と呼ぶ)で
構成した他の例を示している。同図において、可変容量
型の走行ポンプ3Aと可変容量型の走行モータ5Aが前
後進切換弁9及びタンク14Aを介してオープン回路で
接続されている。走行ポンプ3Aはエンジン1により駆
動され、走行モータ5Aは前記減速機6の一方の入力ギ
ア6bに接続されている。すなわち、本O−HST回路
は図1のC−HST回路の代わりに適用される。したが
って、本発明に係わる走行応援回路の応援ポンプ4及び
応援モータ13の制御処理方法は図1のC−HST回路
の場合と同じである。なお、以下ではC−HST回路に
適用した場合について説明する。
【0018】次に、本走行応援油圧回路の作動について
図3〜図8に基づいて説明する。本発明は、前記走行用
HST回路2(C−HST回路あるいはO−HST回
路)のみを使用して走行している状態において、車速が
所定値以上に達した時、応援ポンプ4、応援モータ13
及び応援選択バルブ10をそれぞれ制御して走行応援を
行い、高速走行を可能にするものである。
【0019】図3はコントローラ20の制御処理のフロ
ーチャート例であり、同図に従って作動を説明する。こ
こで、車速Vaは車速検出器7aにより検出された実車
速を、応援開始車速Vset は予め設定された、応援を開
始する車速を、エンジン回転数Neは回転数検出器1a
により検出されたエンジン回転数を表す。また、目標回
路圧Ptは応援回路制御時の所定の目標回路圧を、実回
路圧Paは油圧検出器12aにより検出された応援回路
圧を、応援容量qmは応援モータ13の容量を表す。な
お、各処理番号はSを付して表す。
【0020】S1で、コントローラ20は車速Vaが応
援開始車速Vset より大きいか判断し、車速Vaが応援
開始車速Vset 以下の場合は、S2で応援選択バルブ1
0のオフ状態、つまりA位置を保持するように、ソレノ
イド操作部10bにオフ指令を出力する。これにより、
応援ポンプ4の吐出圧油は作業機管路11を経由して作
業機シリンダ等に供給され、作業機の駆動が可能とな
る。また、S1で車速Vaが応援開始車速Vset より大
きい場合は、S3で応援選択バルブ10にオン指令を出
力する。これにより、応援ポンプ4の吐出圧油は応援管
路12を経由して応援モータ13に供給される。このと
き、作業機シリンダ駆動用の切換弁(図示せず)等で消
耗していたエネルギを消耗しなくなり、エネルギ効率が
向上する。なお、応援開始車速Vset は、通常作業機等
が使用されないと判定できる車速域の下限値で表され
る。
【0021】つぎに、S4でエンジン回転数Neに対す
る目標回路圧Ptを、予めコントローラ20の所定メモ
リエリアに記憶されている目標回路圧テーブルから読み
取る。この目標回路圧テーブルは応援モータ13の許容
出力馬力を決定するために設定されており、例えば図4
に示すように、エンジン回転数Neに対する目標回路圧
Ptを所定関数のデータとして記憶している。
【0022】つぎに、S5で実回路圧Paと目標回路圧
Ptとの比較を行う。この比較の結果、実回路圧Paが
目標回路圧Ptより大きい場合は、S6において応援モ
ータ13の傾転量を増加させる信号を傾転アクチュエー
タ13dに出力して実回路圧Paを低減し、S5に戻
る。また、実回路圧Paが目標回路圧Ptより小さい場
合は、S8において応援モータ13の傾転量を減少させ
る信号を出力して実回路圧Paを増加し、S5に戻る。
このように、S5、S6及びS8においては、実回路圧
Paが目標回路圧Ptに等しくなるまで上記処理を繰り
返す。そして、実回路圧Paが目標回路圧Ptに等しい
場合は、S7において応援モータ13の現在の傾転量を
保持する信号を出力して実回路圧Paを保持し、この後
S1に戻って以上の処理を繰り返す。
【0023】S5〜S8の処理により、応援モータ13
の応援容量qm(cc/rev)が決定され、これに対応する
応援モータ13の出力トルクが走行用HST回路2の出
力トルクに減速機6を介して応援され、この合成された
トルクが駆動輪8に伝達され、走行負荷とマッチングし
て作業車両が所定の車速Vaで走行する。
【0024】図5,6は、それぞれ、このときの車速V
aに対する応援ポンプ4の容量qp(cc/rev)、及び応
援モータ13の応援容量qmの制御カーブ例を示してい
る。
【0025】さて、ここで、前記目標回路圧テーブルの
作成方法について説明する。図7は、エンジン1におけ
るエンジン回転数Neに対する各トルクTの大きさを示
している。同図に示すように、エンジントルクTeは走
行用HST回路2によるHSTトルクT1と、応援回路
による応援トルクT2とに分配されるが、走行のみ行っ
ている時は、応援トルクT2は使用されずに余裕トルク
として残っている。本走行応援油圧回路は、この余裕ト
ルクを応援回路(すなわち応援管路12と応援モータ1
3の回路)に利用するものである。走行用HST回路2
のみにより走行している時は、エンジン1は点A1にお
けるトルクで負荷とマッチングし、本応援回路の作動時
は点B1におけるトルクで負荷とマッチングする。この
ときの応援トルクT2に基づいて、応援ポンプ4の容量
qpを考慮して、例えば図4に示したようなエンジン回
転数Neに対する目標回路圧Ptを設定し、テーブルデ
ータを作成している。なお、本実施形態では、テーブル
により目標回路圧Ptを求めているが、本発明はこれに
限定されず、エンジン回転数Neに対する目標回路圧P
tを表す所定の関数式に基づいて求めるようにしてもよ
い。
【0026】図8は、応援回路による走行性能、すなわ
ち車速Vaに対する駆動力Fを表している。同図におい
て、曲線C1は応援なし(つまり、走行用HST回路2
のみによる走行)の場合を示し、曲線C2は応援した
(つまり応援回路を作動した)場合を示している。すな
わち、曲線C1に従って走行していて、車速Vaが応援
開始車速Vset 以上になると、本応援回路が上述のよう
に作動し、走行性能が曲線C2に移行し、曲線C2に従
って走行できる。このとき、図7における点A1,B1
はそれぞれ図8のマッチング点A2,B2に対応してお
り、エンジン1の出力トルクを略全て走行に利用できる
ようになる。したがって、駆動力Fに余裕が生じて点A
2に対応する車速Vaよりもさらに高速での走行が可能
となる。
【0027】このような第1実施形態によれば、走行応
援を行う油圧回路が走行用HST回路2に対して独立に
形成されており、減速機6を介してトルクを応援してい
る。したがって、この走行応援油圧回路は、走行用HS
T回路2がO−HST回路又はC−HST回路の場合に
も適用可能となり、汎用性が高い。そして、応援ポンプ
4が固定容量型、応援モータ13が可変容量型であるの
で、回路の構成が簡単化され、また可変容量となってい
る一方のみの制御を行うだけでよいので制御処理が容易
となる。また、一般に、作業車両の作業機用ポンプは固
定容量型であるので、殆どの作業車両に適用することが
でき、汎用性が高い。
【0028】また、大型で大容量の走行ポンプ3や走行
モータ5を使用しなくても、小型で小容量の走行ポンプ
3、走行モータ5、応援ポンプ4及び応援モータ13を
組み合わせて使用することにより、高速域での充分な駆
動力及び回転数を得ることができ、容易に高速走行させ
ることができる。この結果、装置全体の小型化及び機器
の共通化が図れる。
【0029】また、この走行応援油圧回路の作動はコン
トローラ20により自動制御されており、予め設定され
た所定の車速Va(応援開始車速Vset )を越えて高速
になったとき、例えば作業機用ポンプ等のように使用さ
れない油圧ポンプを応援ポンプ4として使用して応援モ
ータ13を駆動する。そして、走行応援油圧回路の圧力
及びエンジン回転数等に基づいて、応援モータ13のト
ルクや回転数を制御しているので、オペレータが複雑な
操作をする必要がなく運転が容易となり、また、走行用
HST回路2のみで走行するよりもさらに高速で走行が
可能となる。
【0030】なお、上記実施形態では、応援ポンプ4を
固定容量型で、応援モータ13を可変容量型で構成した
例を示したが、本発明はこの組み合わせに限定されず、
応援ポンプ4及び応援モータ13は固定容量型及び可変
容量型のいずれでも良い。この場合に、応援ポンプ4又
は応援モータ13のいずれか一方が可変容量型であれ
ば、応援モータの回転数を制御でき、また制御処理が容
易となる。応援モータ13が固定容量型の場合には、応
援選択バルブ10がオフで応援回路が作動してない時、
応援モータ13が走行モータ5の回転トルクにより回転
するので、回転時に応援モータ13が無負荷になるよう
に、応援管路12に例えばタンク14へのバイパス回路
を設けるようにする。なお、応援モータ13が可変容量
型の場合には、容量を0にすればよい。
【0031】また、走行用HST回路2が複数の走行ポ
ンプ3及び複数の走行モータ5によって構成されている
場合でも、本発明に係わる応援モータ13を減速機を介
して走行モータ5に連結することにより、本走行応援油
圧回路を容易に適用することができ、汎用性が高い。
【0032】次に、第2実施形態について図9により説
明する。本実施形態は、上記第1実施形態において、応
援モータ13を、緊急時にステアリングポンプの代用と
して使用するエマージェンシィ・ステアリング・ポンプ
(以後、エマステポンプと呼ぶ)と兼用する例を示して
いる。図9は本実施形態に係わる走行応援油圧回路の一
例の回路図であり、第1実施形態と同一部品には同一符
号を付して、以下での説明を省略する。
【0033】同図において、エンジン1により固定容量
型のステアリングポンプ21と固定容量型の応援ポンプ
4(この場合は作業機用ポンプと兼用)と可変容量型の
走行ポンプ3とが駆動されている。ステアリングポンプ
21の吐出路21aはチェック弁22を介して、切換弁
からなるステアリングバルブ23に接続されている。ス
テアリングバルブ23は、図示しない操向操作手段(ハ
ンドル等)の操作量に略比例した流量の圧油を出力する
ように構成された切換弁であり、この出力された圧油は
操向駆動用のステアリングシリンダ24のヘッド室24
a又はボトム室24bに供給される。
【0034】応援ポンプ4の吐出路4aはプライオリテ
ィバルブ25の入力ポートに接続されている。プライオ
リティバルブ25は通常スプリング25aによりC位置
に保持され、吐出路4aは管路4cを介して応援選択バ
ルブ10に接続される。プライオリティバルブ25の操
作部25bはコントローラ20に接続されており、コン
トローラ20から作動指令が入力されると、プライオリ
ティバルブ25はD位置に切り換わり、吐出路4aは管
路4b及び吐出路21aを介してステアリングバルブ2
3に接続される。
【0035】応援選択バルブ10は通常スプリング10
aによりA位置に保持され、管路4cは作業機管路11
に接続されている。また、応援選択バルブ10の操作部
10bはコントローラ20に接続されており、コントロ
ーラ20から作動指令が出力されると、応援選択バルブ
10はB位置に切り換わり、管路4cは応援管路12に
連通される。応援管路12は、緊急時のステアリング駆
動用の切換弁からなるエマステバルブ30に接続されて
いる。
【0036】エマステバルブ30は通常スプリング30
aによりE位置に保持されており、これにより応援管路
12は管路31を介して応援モータ13の入力ポート1
3aに接続され、応援モータ13の出力ポート13bは
管路32及びエマステバルブ30のE位置を介してタン
ク14に接続される。また、エマステバルブ30の操作
部30bはコントローラ20に接続されている。コント
ローラ20からの作動指令が入力されると、エマステバ
ルブ30はF位置に切り換わり、応援管路12は遮断さ
れ、応援モータ13の入力ポート13aは管路31を介
してタンク14に接続され、さらに応援モータ13の出
力ポート13bは管路32、エマステバルブ30及びエ
マステ管路33を介して、チェック弁22とステアリン
グバルブ23との間に接続される。
【0037】次に、作動について図9を参照して説明す
る。一般に、エンジン1の回転数が低い時にはステアリ
ングポンプ21の吐出量が少ないので、ステアリングシ
リンダ24への流量が不足してステアリング操作性が劣
る場合が発生する。このような時には、コントローラ2
0からプライオリティバルブ25の操作部25bに作動
指令を出力して、プライオリティバルブ25をD位置に
切り換え、吐出路4aを吐出路21aに接続することに
より、応援ポンプ4の吐出量がステアリングポンプ21
の吐出量に加算される。したがって、ステアリングシリ
ンダ24には操向駆動に充分な流量の圧油が供給され、
低速域でのステアリング操作性が向上する。
【0038】エンジン1の回転数が所定値以上に達した
ら、プライオリティバルブ25の操作部25bにオフ指
令を出力してプライオリティバルブ25をC位置に戻
す。このとき、車速Vaが所定の応援開始車速Vset 以
下の場合には、応援選択バルブ10の操作部10bにオ
フ指令が入力されていて応援選択バルブ10はA位置に
保持されており、応援ポンプ4の吐出圧油は管路4c及
び作業機管路11を経由して作業機駆動用バルブ(図示
せず)に供給される。そして、車速Vaが応援開始車速
Vset を越えた場合には、コントローラ20から操作部
10bに作動指令が入力されて応援選択バルブ10はB
位置に切り換わり、応援ポンプ4の吐出圧油は管路4c
及び応援管路12を経由してエマステバルブ30に供給
される。
【0039】エンジン1やステアリンポンプブ21が故
障してないときには、コントローラ20からエマステバ
ルブ30の操作部30bにオフ指令が出力されており、
上記応援ポンプ4からの吐出圧油は管路31を経由して
応援モータ13に流入し、応援モータ13が回転する。
これにより、前実施形態と同様に、応援モータ13の出
力トルクが減速機6を介して走行モータ5の出力トルク
に加算され、走行モータ5のみによる走行よりもさらに
高速での走行が可能となる。
【0040】エンジン1やステアリンポンプブ21が故
障した時には、コントローラ20からエマステバルブ3
0の操作部30bに作動指令を出力し、エマステバルブ
30をF位置に切り換える。これにより、応援管路12
は遮断されて、応援モータ13の入力ポート13aは管
路31を介してタンク14に接続され、応援モータ13
の出力ポート13bは管路32、エマステ管路33を介
してチェック弁22の下流でステアリングバルブ23に
接続される。このような状態で作業車両を牽引し、ある
いは押すと、駆動輪8の回転により駆動軸7が駆動さ
れ、減速機6を介して応援モータ13が駆動される。す
ると、応援モータ13はポンプとして働き、タンク1
4、エマステバルブ30及び管路31を介して入力ポー
ト13aからタンク油を吸い込み、出力ポート13bか
ら圧油を吐出する。この吐出圧油が管路32、エマステ
バルブ30及びエマステ管路33を介してステアリング
バルブ23に供給される。したがって、緊急時でもステ
アリング操作が可能となる。なお、上記吐出圧油はチェ
ック弁22によってステアリングポンプ21への流入を
遮断される。
【0041】このように、第2実施形態によれば、車速
Vaが応援開始車速Vset を越えたときに、応援ポンプ
4からの吐出圧油を応援モータ13に供給し、応援モー
タ13の出力トルクで走行モータ5を応援するので、よ
り高速で走行できるようになる。また、このとき、エン
ジン1やステアリングポンプ21が故障しても、応援モ
ータ13をポンプとして作動させて、このポンプ(応援
モータ13)の吐出油をエマステバルブ30の切換えに
よってステアリングバルブ23に供給でき、したがって
ステアリングシリンダ24を駆動できるので、緊急時の
操向操作が容易となる。
【0042】次に、第3実施形態について図10に基づ
いて説明する。本実施形態は、第2実施形態において応
援モータ13をエネルギ回生用ポンプとして使用した例
を示している。図10は本実施形態に係わる走行応援油
圧回路の一例の回路図であり、第2実施形態と同一部品
には同一符号を付し、以下での説明を省略する。また、
異なる油圧回路を主に説明をする。エマステバルブ30
は通常スプリング30aによりE位置に保持され、これ
により応援管路12は管路31を介して応援モータ13
の入力ポート13aに接続され、応援モータ13の出力
ポート13bは管路32及びエマステバルブ30のE位
置を介してタンク14に接続される。また、コントロー
ラ20からの作動指令が操作部30bに入力されると、
エマステバルブ30はF位置に切り換わり、応援管路1
2は遮断され、応援モータ13の出力ポート13bは管
路32、エマステバルブ30及び管路34を介してアキ
ュムレータバルブ40に接続される。
【0043】アキュムレータバルブ40は通常スプリン
グ40aによりG位置に保持されており、このとき管路
34はエマステ管路33を経由してチェック弁22とス
テアリングバルブ23との間に連通される。また、その
操作部40bにコントローラ20から作動指令が入力さ
れると、アキュムレータバルブ40はH位置となり、管
路34はチェック弁41を介してアキュムレータ管路4
2に連通される。アキュムレータ管路42には、アキュ
ムレータ43、リリーフ弁44、及び、回生エネルギを
供給する対象のアクチュエータ(図示せず)への管路4
5が接続されている。
【0044】次に、本実施形態の作動について説明す
る。作業車両が坂道を惰性走行している時や、ブレーキ
を作動させて走行減速している時に、先ずエマステバル
ブ30の操作部30bに作動指令が入力されると、エマ
ステバルブ30はF位置に切り換わる。これにより、応
援管路12は遮断されて、応援モータ13の入力ポート
13aは管路31を介してタンク14に接続され、応援
モータ13の出力ポート13bは管路32、管路34を
介してアキュムレータバルブ40に接続される。
【0045】この状態で、アキュムレータバルブ40の
操作部40bに作動指令が入力されると、アキュムレー
タバルブ40はH位置に切り換わり、管路34はチェッ
ク弁41を介してアキュムレータ管路42に接続され
る。すると、応援モータ13は回生ポンプとして働き、
タンク14、エマステバルブ30及び管路31を介して
入力ポート13aからタンク油を吸い込み、出力ポート
13bから圧油を吐出する。この吐出圧油が、管路3
2、管路34、アキュムレータバルブ40及びアキュム
レータ管路42を介してアキュムレータ43に供給さ
れ、エネルギがアキュムレータ43に蓄積される。同時
に、管路45に接続される図示しないアクチュエータを
作動させることも可能となる。なお、アキュムレータ管
路42内の圧力が所定圧以上になったら、リリーフ弁4
4によりリリーフさせるので、蓄積される圧油の圧力が
所定値に保持される。また、アキュムレータバルブ40
の操作部40bに作動指令が入力されないときは、アキ
ュムレータバルブ40はG位置に切り換わり、管路34
はエマステ管路33を介してステアリングバルブ23に
接続される。
【0046】このような第3実施形態によれば、所定の
車速Va以上のときに、応援ポンプ4により回転する応
援モータ13の出力トルクを走行モータ5に応援するの
で、作業車両が高速で走行できる。さらに、坂道を惰性
走行している時やブレーキを作動させている時に作業車
両の運動エネルギを油圧エネルギとして回生して蓄積す
るので、この蓄積エネルギを他の装置の油圧源として利
用でき、よって省エネの作業車両を構成できる。また、
前実施形態と同様にステアリングポンプ21等が故障し
たような時には、応援モータ13をステアリング用ポン
プとして作動させることができるので、緊急時のステア
リング操作が容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる走行応援油圧回路の一例
の回路図である。
【図2】本発明に係わる走行応援油圧回路の走行用HS
T回路としてオープン回路を適用した例を示す。
【図3】本発明に係わる走行応援油圧回路の制御処理の
フローチャート例である。
【図4】本発明に係わる走行応援油圧回路の制御処理の
エンジン回転数Neに対する目標回路圧Ptの関係例を
示す。
【図5】同、車速Vaに対する応援ポンプの容量qpの
関係を示す。
【図6】同、車速Vaに対する応援モータの応援容量q
mの関係を示す。
【図7】同、エンジン回転数Neに対するエンジントル
クTe、HSTトルクT1及び応援トルクT2の関係を
示す。
【図8】本発明に係わる走行応援油圧回路による走行性
能を表す。
【図9】第2実施形態に係わる走行応援油圧回路の一例
の回路図である。
【図10】第3実施形態に係わる走行応援油圧回路の一
例の回路図である。
【符号の説明】
1…エンジン、1a…回転数検出器、2…走行用HST
回路、3,3A…走行ポンプ、4…応援ポンプ、5,5
A…走行モータ、6…減速機、7…駆動軸、7a…車速
検出器、8…駆動輪、9…前後進切換弁、10…応援選
択バルブ、11…作業機管路、12…応援管路、12a
…油圧検出器、13…応援モータ、14,14A…タン
ク、20…コントローラ、21…ステアリングポンプ、
22…チェック弁、23…ステアリングバルブ、24…
ステアリングシリンダ、25…プライオリティバルブ、
30…エマステバルブ、33…エマステ管路、40…ア
キュムレータバルブ、41…チェック弁、42…アキュ
ムレータ管路、43…アキュムレータ、44…リリーフ
弁、45…管路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1) の動力により駆動される走
    行ポンプ(3,3A)と、この走行ポンプ(3,3A)からの圧油に
    より駆動される走行モータ(5,5A)とを有する走行用HS
    T回路(2) を備え、走行モータ(5,5A)の出力トルクを減
    速機(6) を介して駆動輪(8) に伝達する油圧駆動式作業
    車両において、 エンジン(1) の動力により駆動される応援ポンプ(4)
    と、 この応援ポンプ(4) からの圧油により駆動されて発生し
    たトルクを前記減速機(6) に出力して走行モータ(5,5A)
    の出力トルクに加算する応援モータ(13)とを備えたこと
    を特徴とする油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記走行用HST回路(2) は開回路又は
    閉回路であることを特徴とする請求項1記載の油圧駆動
    式作業車両の走行応援油圧回路。
  3. 【請求項3】 惰性走行時あるいはブレーキ作動時に、
    前記応援モータ(13)をエネルギ回生ポンプとして用いる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の油圧駆動式作業
    車両の走行応援油圧回路。
  4. 【請求項4】 前記応援ポンプ(4) 及び応援モータ(13)
    は固定容量型又は可変容量型であることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の油圧駆動式作業車両の走行応援
    油圧回路。
  5. 【請求項5】 エンジン(1) が停止したときや、あるい
    はステアリングシリンダ(24)に圧油を供給するステアリ
    ングポンプ(21)が故障したとき等に、前記応援モータ(1
    3)をステアリングポンプ(21)の代用として用いることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の油圧駆動式作
    業車両の走行応援油圧回路。
  6. 【請求項6】 前記駆動輪(8) の回転数を作業車両の車
    速(Va)として検出する車速検出器(7a)と、 前記応援モータ(13)の回路圧を検出する油圧検出器(12
    a) と、 エンジン(1) の回転数を検出する回転数検出器(1a)と、 前記車速(Va)が所定の応援開始車速(Vset)以上のとき、
    エンジン(1) の回転数(Ne)に対する前記回路圧の目標回
    路圧(Pt)を求め、回路圧が目標回路圧(Pt)に等しくなる
    ように、応援モータ(13)の応援容量(qm)を制御するコン
    トローラ(20)とを備えたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか記載の油圧駆動式作業車両の走行応援油圧回
    路。
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