JPH0932045A - 油圧駆動式作業車両の油圧回路 - Google Patents

油圧駆動式作業車両の油圧回路

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JPH0932045A
JPH0932045A JP8148201A JP14820196A JPH0932045A JP H0932045 A JPH0932045 A JP H0932045A JP 8148201 A JP8148201 A JP 8148201A JP 14820196 A JP14820196 A JP 14820196A JP H0932045 A JPH0932045 A JP H0932045A
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circuit
pressure
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valve
traveling
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JP8148201A
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Morita Hayashi
盛太 林
Sadao Nunotani
貞夫 布谷
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油
圧モータにより駆動輪を駆動して走行する油圧駆動式車
両に作業機を装着した油圧駆動式作業車両において、掘
削力が大きく、キャビティーションの発生が少なく、及
び、簡単な構成の油圧回路を提供する。 【解決手段】 エンジンの動力により駆動され車両を走
行する走行用HST回路と、エンジンの動力により駆動
され車両に付設されたバケット等の作業機を駆動する作
業機駆動用油圧回路と、走行用HST回路及び作業機駆
動用油圧回路の圧油を吐出するそれぞれの走行用油圧ポ
ンプ及び作業機用油圧ポンプと、走行用油圧ポンプ及び
作業機駆動用油圧ポンプからの吐出油を他方の回路に合
流あるいは自身の回路に分流する合・分流弁とを有する
油圧駆動式作業車両の油圧回路において、走行用HST
回路の圧力が第1の所定圧力より低く、かつ、エンジン
の回転数が所定値以上の時に、作業機駆動用油圧回路か
ら走行用HST回路に合流すると共に、走行用HST回
路の圧力が第1の所定圧力より高いときに作業機駆動用
油圧回路からの合流を断つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧駆動式作業車両
の油圧回路に係わり、特に、エンジンにより駆動される
油圧ポンプと油圧モータにより駆動輪を駆動して走行す
る油圧駆動式車両に作業機を装着した油圧駆動式作業車
両の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンによって走行用油圧ポンプと作
業機油圧ポンプを駆動し、その走行用油圧ポンプの吐出
圧油で走行モータを回転して駆動輪を駆動して走行し、
前記作業機油圧ポンプの吐出圧油で作業機用シリンダを
伸縮して作業機を動かすようにした油圧駆動式作業車両
が知られている。
【0003】前述の油圧駆動式作業車両の油圧回路とし
ては、例えば特開昭57−208349号公報に示すよ
うに、走行用油圧ポンプと走行用油圧モータを第1、第
2主回路で閉回路接続し、その走行用油圧ポンプの容量
(1回転当たり吐出量)を変更して走行速度を決定し、
作業機油圧ポンプの吐出圧油を作業機バルブで作業機用
シリンダに供給し、その作業機バルブが中立位置の時に
その吐出油を前記第1、第2主回路の一方に供給するよ
うにしたものが知られている。
【0004】この油圧回路であれば、作業機用油圧ポン
プの吐出圧油を走行用油圧モータに供給して、その走行
用油圧モータを走行用油圧ポンプの最大吐出量に見合う
回転速度より高速で回転し、車両を高速走行できる。
【0005】また、他の実施例として、特開平5−10
6245号公報が知られている。同公報によれば、HS
T油圧走行装置を備えた自走式作業作業車両において、
可変容量形油圧ポンプと、このポンプに一対の主管路で
閉回路接続される走行用可変容量形油圧モータとを備
え、その油圧モータの出力トルクで走行力を得る。この
自走式作業作業車両は少なくとも検出されたフロント作
業機用油圧シリンダの駆動圧力が所定値以上の時に、検
出されたフロント作業機の動作速度が所定値になるまで
可変容量形油圧モータの吐出容量を低減する。したがっ
て、大きなフロント駆動力が必要なときに走行トルクが
小さくなり、走行トルクの低下分だけ大きなリフト力が
得られ、いかなる土砂であってもフロント作業機は確実
に動作を開始する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−208349号公報の油圧回路であると、第1主
回路と第2主回路の一方に供給する第1切替弁と、手動
操作される第2切替弁と、供給する圧油が設定圧以上と
なるとドレーン位置となる第3切替弁を必要とするし、
走行用油圧ポンプの吐出方向を変更する操作部材の動き
を第1切替弁に伝達して切換え動作する複雑な機構と、
第2切替弁を切換える機構が必要となり、構造が大変複
雑となる。
【0007】なお、前記第3切替弁は第1主回路又は第
2主回路の圧力が設定圧以上の時、つまり、走行抵抗が
大きく走行用油圧モータが低速回転している時には作業
機油圧ポンプの吐出圧油を第1・第2主回路に供給しな
いようにするものである。
【0008】また、同公報の油圧回路であると、走行抵
抗が小さく走行用油圧モータが高速回転している時に、
作業機バルブを中立位置から操作位置に変更すると、作
業機油圧ポンプは作業機を作動するため、走行用油圧モ
ータは作業機油圧ポンプからの応援が受けられず一定の
走行速度が得られない。このため、オペレータには高速
走行中に作業機を作動すると不意に速度が変わるため危
険である。また、例えば、ローダ等でバケットに土砂を
積載して、微速でダンプ等に接近する場合には、走行用
油圧モータは作業機用油圧ポンプからの応援をうけるた
め、接近する微速の制御が困難である。また、作業機で
掘削中に掘削抵抗が大きい場合には、作業機は停止する
ため作業機を操作して掘削抵抗を減ずるか、走行用油圧
モータに負荷を与えて車両を前進させるか、あるいは、
後進するかのいずれかの操作が必要である。これは、オ
ペレータには操作量が増し、疲労の原因となると共に、
作業量が減少するという問題がある。また、閉回路を用
いているため、キャビティーションを防止するため第1
主回路又は第2主回路への一定の油量の供給が必要とな
り、その分のエネルギーロスが生ずる。
【0009】特開平5−106245号公報の油圧回路
であると、作業機で掘削中に掘削抵抗が大きい場合に
は、走行用の油圧モータの吐出容量を小さくして走行牽
引力を低減し、その低減したエンジンの出力をリフト力
に増すことが記載されている。しかし、作業機のリフト
力を増加する油圧は増していないため、走行牽引力を低
減した分だけ押す力により岩盤を破砕する力が弱くな
る。また、閉回路を用いているため、キャビティーショ
ンを防止するためには閉回路へ一定の油量の供給が必要
となり、その分のエネルギーロスが生ずる。
【0010】本発明は上記問題点に着目し、油圧駆動式
作業車両の油圧回路に係わり、特に、エンジンにより駆
動される油圧ポンプと、油圧モータにより駆動輪を駆動
して走行する油圧駆動式車両に作業機を装着した油圧駆
動式作業車両において、高速時には変化の少ない速度で
走行し、作業時には掘削力が大きく、キャビティーショ
ンを防止するためのチャージ圧力が不要でエネルギーロ
スが少なく、及び、簡単な構成よりなる油圧回路を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる油圧駆動式作業車両の油圧回路の第
1の発明では、エンジンの動力により駆動され車両を走
行する走行用HST回路と、エンジンの動力により駆動
され車両に付設されたバケット等の作業機を駆動する作
業機駆動用油圧回路と、走行用HST回路及び作業機駆
動用油圧回路の圧油を吐出するそれぞれの走行用油圧ポ
ンプ及び作業機用油圧ポンプと、走行用油圧ポンプ及び
作業機駆動用油圧ポンプからの吐出油を他方の回路に合
流あるいは自身の回路に分流する合・分流弁とを有する
油圧駆動式作業車両の油圧回路において、走行用HST
回路の圧力が第1の所定圧力より低く、かつ、エンジン
の回転速度が所定値以上の時に、作業機駆動用油圧回路
から走行用HST回路に合流すると共に、走行用HST
回路の圧力が第1の所定圧力より高いときに作業機駆動
用油圧回路からの合流を断つことを特徴とする。
【0012】第2の発明では、エンジンの動力により駆
動され車両を走行する走行用HST回路と、エンジンの
動力により駆動され車両に付設されたバケット等の作業
機を駆動し、かつ、走行用HST回路よりも調圧圧力が
低い作業機駆動用油圧回路と、走行用HST回路及び作
業機駆動用油圧回路の圧油を吐出するそれぞれの走行用
油圧ポンプ及び作業機駆動用油圧ポンプと、走行用油圧
ポンプ及び作業機駆動用油圧ポンプからの吐出油を他方
の回路に合流あるいは自身の回路に分流する合・分流弁
とを有する油圧駆動式作業車両の油圧回路において、走
行用HST回路の圧力と作業機駆動用油圧回路の圧力と
を比較し、走行用HST回路の圧力が作業機駆動用油圧
回路の圧力よりも高く、又は、作業機駆動用油圧回路の
調圧圧力よりも高いときに走行用HST回路から作業機
駆動用油圧回路に合流することを特徴とする。
【0013】第2の発明を主体とする第3の発明では、
走行用HST回路から作業機駆動用油圧回路に合流する
ときには、作業機駆動用油圧回路は低圧にすることを特
徴とする。
【0014】第2の発明を主体とする第4の発明では、
走行用HST回路から作業機駆動用油圧回路に合流する
圧力は調圧圧力以上で、かつ、作業機駆動用油圧回路の
許容圧力以下であることを特徴とする。
【0015】第5の発明では、走行用可変容量型油圧ポ
ンプ、走行用切換バルブ、及び、走行用油圧モータを有
する走行用HST回路と、作業機駆動用油圧ポンプ、作
業機駆動用切換バルブ、及び、作業機駆動用アクチュエ
ータを有する作業機駆動用油圧回路と、走行用HST回
路から作業機駆動用油圧回路に合流する回路を開閉する
合流弁と、合流弁に切り換えの信号を出力する制御手段
とからなる油圧駆動式作業車両の油圧回路において、一
方が走行用HST回路に、他方が作業機駆動用油圧ポン
プと作業機駆動用切換バルブの間に配置されたチェック
弁の下流に接続された供給回路に配設された合流弁と、
作業機駆動用油圧回路の所定の圧力値以上のときに開く
指令を合流弁に出力する制御手段とからなることを特徴
とする。
【0016】第5の発明を主体とする第6の発明では、
制御手段は、所定の圧力値以上の第2所定値で閉じる指
令を合流弁に出力することを特徴とする。
【0017】第5の発明を主体とする第7の発明では、
制御手段は、切換スイッチからの信号、作業機駆動用切
換バルブの切換用圧力比例制御弁からの信号、作業機駆
動用油圧回路の圧力スイッチと切換スイッチからの信
号、のいずれかであることを特徴とする。
【0018】第5の発明あるいは第6の発明を主体とす
る第8の発明では、合流弁と作業機駆動用切換バルブの
間から分岐されたタンクとの間に配置され、かつ、作業
機駆動用油圧回路からのパイロット圧、又は、合流を制
御する制御手段の信号を受けて切り換わるアンロード弁
とからなる。
【0019】第5の発明を主体とする第9の発明では、
合流弁は、走行用HST回路から作業機駆動用油圧回路
に合流する第1合流弁と、作業機駆動用油圧回路から走
行用HST回路に合流する第2合流弁とを一体のバルブ
ボデイに設けている。
【0020】第1の発明から第9の発明のいずれかを主
体とする第10の発明では、油を蓄えるタンクと、タン
クの油を吸引し圧油を吐出する走行用可変容量型油圧ポ
ンプと、、走行用可変容量型油圧ポンプからの圧油を切
り換える走行用切換バルブと、走行用切換バルブからの
切り換わった圧油を受けて時計廻り、あるいは反時計廻
りに回転し出力する走行用油圧モータとからなるオープ
ン回路の走行用HST回路を有する。
【0021】第1の発明から第5の発明、あるいは第9
の発明のいずれかを主体とする第10の発明では、合流
あるいは分流の切り換えは、高速走行、あるいは低速走
行を切り換える切換スイッチに連動している。
【0022】
【作用】上記構成によれば、走行用油圧モータの負荷が
小さく走行用油圧ポンプのポンプ圧が低圧の時に第2切
換バルブが連通位置となり、エンジンが高速回転で圧力
発生手段の圧力が切換圧以上の時に第1切換バルブが応
援位置となるから、エンジン高速回転で低負荷走行時に
作業機用油圧ポンプの吐出圧油が走行用油圧モータに供
給されて増速にすることができる。このとき、作業機用
バルブを操作しても作業機用油圧ポンプの吐出圧力は第
1切換バルブで遮断されているため作動せず、作業機用
油圧ポンプの吐出圧力は走行用油圧モータに常に供給さ
れているので一定の速度で走行できる。なお、作業機を
作動させるには、他の回路(例えば、ステアリング等)
の油圧を切り換えて使用することができる。また、走行
しながら作業する頻度が多い場合、あるいは、硬い岩盤
等を掘削する場合には、Hi・LowスイッチのLow
位置の作業モードの低速走行を選択することで、高い掘
削力と牽引力を出力しながら、低速で作業ができる。例
えば、ローダ等でバケットに重い岩盤等を積載して、微
速でダンプ等に接近する場合には、走行用油圧モータは
作業機用油圧ポンプからの応援を受けないため回転数が
低くなり、オペレータはローダをダンプに微速で接近す
るのが容易になる。また、軟らかい土、土砂、砂等を掘
削する場合には、Hi・LowスイッチのHi位置の走
行モードを選択することで、掘削後に高速走行で搬送で
きるため作業サイクルが向上し、作業量が増加する。
【0023】また、走行用HST回路の調圧圧力は作業
機駆動用油圧回路の調圧圧力よりも高く設定しているた
め、走行用HST回路の圧力が作業機駆動用油圧回路の
圧力よりも高く、かつ、作業機駆動用油圧回路の調圧圧
力よりも高いときには、走行用HST回路から作業機駆
動用油圧回路に合流させているので、作業機駆動用油圧
回路が調圧圧力になっても高い走行用HST回路の調圧
圧力で掘削できる。このため、作業シリンダでの掘削力
が増加して作業機による作業量を増加できる。このと
き、オペレータが走行用HST回路の圧力を上昇させて
走行牽引力を増加させると更に掘削力が増し、硬い岩盤
等を容易に破壊でき、作業性が向上する。
【0024】さらに、このとき、作業機駆動用油圧回路
の圧力を低減することにより、エンジンにかかる負荷を
低減できる。この低減したエンジンの出力は、走行用H
ST回路の圧力での作業機のリフト力、あるいは走行牽
引力に利用でき、エンジンの出力を作業機に効率的に用
いることができる。また、この走行用HST回路から作
業機駆動用油圧回路に合流させ圧力は作業機駆動用油圧
回路の許容圧力に設定されているため、作業機駆動用油
圧回路には、耐久性は保証されている。したがって、作
業機駆動用油圧回路には、安価な固定歯車ポンプ等を用
いることができる。
【0025】また、走行用HST回路から作業機駆動用
油圧回路に合流させる供給回路は、一方が走行用HST
回路に、他方が作業機駆動用油圧ポンプと作業機駆動用
切換バルブの間に配置されたチェック弁の下流に接続す
ると共に、その間に作業機駆動用油圧回路の所定の圧力
値以上のときに開く合流弁を配設したため、構成が簡単
になる。また、チェック弁により作業機駆動用油圧ポン
プには高い走行用HST回路の圧力が作用せず、作業機
駆動用油圧回路には簡単な構成の固定歯車ポンプを用い
ることができる。また、この走行用HST回路から作業
機駆動用油圧回路に合流させる合流弁には、下限値、及
び上限値の設定圧力を設けているため、下限値では作業
機駆動用油圧回路から走行用HST回路への逆流を阻止
できると共に、上限値では作業機駆動用油圧回路の圧力
を油圧機器の許容範囲以内にできる。
【0026】この、合流弁の作動は、走行用HST回
路、又は作業機駆動用油圧回路の圧力により自動的に切
り換えるため、オペレータの操作性が向上する。あるい
は、作業機駆動用油圧回路の操作レバーに付設されたス
イッチにより切り換えるため、オペレータは容易に切り
換えることができる。
【0027】作業機駆動用油圧回路の圧力は、所定の圧
力に達すると自動的にアンロードされるので、前記と同
様にエンジンにかかる負荷を低減できると共に、エンジ
ンの出力は、走行用HST回路の圧力での作業機のリフ
ト力、あるいは走行牽引力に利用でき、エンジンの出力
を作業機に効率的に用いることができる。
【0028】合流弁は、走行用HST回路から作業機駆
動用油圧回路に合流する第1合流弁と、作業機駆動用油
圧回路から走行用HST回路に合流する第2合流弁とを
一体のバルブボデイに設けているため、構造が簡単にな
る。さらに、アンロード弁も一体のバルブボデイに設け
ているため、さらに全体の構造が簡単になり、場積が小
さくできると共に、各機器を接続する配管が不要にな
る。オープン回路を用いているため、キャビティーショ
ンを防止するためのチャージポンプの駆動が不要とな
り、エネルギロスが小さくなる。
【0029】
【発明の実施の形態及び実施例】次に、本発明の実施例
につき図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1
実施例の油圧駆動式作業車両の油圧回路図である。図1
に示すように、エンジン1により走行用油圧ポンプ2と
作業機駆動用油圧ポンプ3(以下、作業機油圧ポンプ3
という)と制御用油圧ポンプ4が駆動されている。走行
用HST回路の走行用油圧ポンプ2の吐出路2aは走行
用バルブ5の切り換えで第1主回路6と第2主回路7の
一方に接続され、その第1・第2主回路6、7は走行用
油圧モータ8の正転ポート8a、逆転ポート8bに接続
している。第1主回路6と第2主回路7に接続される走
行用油圧モータ8の出力トルクは駆動輪9を駆動する。
【0030】作業機駆動用油圧回路の前記作業機油圧ポ
ンプ3の吐出路3aは、他方の回路に合流あるいは自身
の回路に分流する合・分流弁の第1切換バルブ10によ
り作業機回路11と応援回路12のいずれかに接続する
よう制御され、その作業機回路11は作業機バルブ13
のポンプポート14にロードチェック弁15を介して接
続し、応援回路12は走行用油圧ポンプ2の吐出路2a
に接続している。
【0031】前記第1切換バルブ10はスプリング16
で第1位置Aに保持され、受圧部17に設定した切換圧
P1以上の圧力が作用すると第2位置Bとなり、その受
圧部17にはエンジン回転数に比例した圧力が第2切換
バルブ18により供給される。
【0032】前記第2切換バルブ18はスプリング19
で供給位置Cに保持され、受圧部20に設定した第1の
切換圧P2(以下、第1切換圧P2という)以上の圧力
が供給されるとドレーン位置Dとなる。
【0033】前記制御用油圧ポンプ4の吐出路4aには
絞り21と低圧リリーフ弁22を備えたドレーン回路2
3が接続すると共に、その絞り21の上流側から検出回
路24を分岐し、これによりエンジン回転数に比例した
圧力を発生する圧力発生手段25を構成している。その
検出回路24は前記第2切換バルブ18の入口ポート1
8aに接続している。
【0034】つまり、前記絞り21の上流側圧力P3は
絞り21の通過流量の2乗に比例し、その絞り21の通
過流量は制御用油圧ポンプ4の吐出流量に比例し、その
吐出流量はエンジン1の回転数に比例するので、絞り2
1の上流側圧力P3はエンジン1の回転数の2乗に比例
した圧力となる。
【0035】作業機駆動用油圧回路の前記作業機バルブ
13は中立位置Eの時には作業機回路11を他のバルブ
又はタンクに接続し、第1位置Fとすると作業機シリン
ダ26の縮み室26aに圧油を供給し、第2位置Gとす
ると作業機シリンダ26の伸び室26bに圧油を供給す
る。
【0036】前記走行用油圧ポンプ2の吐出路2aには
供給回路30が接続され、この供給回路30は作業機油
圧バルブ13のポンプポート14とロードチェック弁1
5との間に接続し、その供給回路30には開閉弁31が
設けてある。
【0037】前記開閉弁31はスプリング32で遮断位
置aとなり、ソレノイド33に通電されると絞り34を
有する連通位置bとなり、そのソレノイド33は外部操
作部材により通電される。
【0038】例えば、作業機バルブ13の操作レバー3
5に設けたスイッチ36を介して電源回路に接続し、そ
のスイッチ36をON(入り)にするとソレノイド33
に通電させるようにしてある。
【0039】次に走行動作を説明する。前進走行は、通
常では、作業機バルブ13を中立位置Eとし、走行用バ
ルブ5を前進位置Hとして走行用油圧ポンプ2の吐出圧
油を走行用モータ8の正転ポート8aに供給して正転し
て駆動輪9を正転駆動して車両を前進走行する。また、
後進走行は走行用バルブ5を前進位置Hと反対の方向に
操作し、走行用油圧ポンプ2の吐出圧油を走行用モータ
8の逆転ポート8bに供給して走行用モータ8を逆転す
れば良い。
【0040】前述の状態で駆動輪9の走行抵抗が小さい
時には走行用油圧モータ8の負荷が小さくなり、これに
ともなって走行用油圧ポンプ2のポンプ圧は低圧とな
る。このポンプ圧の低圧は、第2切換バルブ18の受圧
部20に第1切換圧P2以下となって作用し、第2切換
バルブ18は供給位置Cとなる。これにより、第1切換
バルブ10の受圧部17には、絞り21の上流側圧力P
3が第2切換バルブ18の供給位置Cを経て供給され
る。
【0041】前述の状態でオペレータがエンジン1の回
転数を高速回転にすると、走行用油圧ポンプ2の吐出流
量は多くなり、走行用油圧モータ8も高速回転して駆動
輪9が高速で駆動されて車両は高速・低負荷で走行す
る。この時の車両速度はエンジン1の回転数の増加に応
じて増大する。
【0042】エンジン1の回転数が増加するとそれに伴
い制御用油圧ポンプ4の吐出流量は増大する。エンジン
1の回転数が所定の回転数以上になると、増加した制御
用油圧ポンプ4の吐出流量により絞り21の上流側圧力
P3は第1切換バルブ10の切換圧P1以上となる。こ
の切換圧P1以上の圧力により第1切換バルブ10が第
2位置Bとなり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は応
援回路12より吐出路2a、走行用バルブ5、第1主回
路6を経て走行用油圧モータ8の正転ポート8aに供給
され、走行用油圧モータ8はより高速で回転して車両の
速度を増速する。このように、平地で走行用油圧モータ
8を走行抵抗が小さく(駆動する圧力が低く)、かつ、
エンジン1が高速の回転数で回転し、車両が高速走行す
る場合には、従来のように、作業機用油圧ポンプ3の吐
出圧油が抵抗になることなく、走行用油圧モータ8に供
給されるのでエンジン出力が有効に利用できる。
【0043】前述の状態で駆動輪9の走行抵抗が大とな
ると走行用油圧モータ8の負荷も大きくなり、走行用油
圧ポンプ2に作用する圧力は高圧となる。これにより、
第2切換バルブ18の受圧部20に作用する圧力は第1
切換圧P2以上となり、第2切換バルブ18はドレーン
位置Dに切り換わる。ドレーン位置Dでは、第1切換バ
ルブ10の受圧部17はタンクに連通するから第1切換
バルブ10が第1位置Aとなって作業機用油圧ポンプ3
の吐出圧油は作業機用バルブ13よりタンクに流出す
る。
【0044】このとき、回路の抵抗を低く設定すること
により、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧力は低圧になる
と共に、入力トルクがほぼゼロとなり、エンジン1の出
力を走行用油圧ポンプ2の入力トルクとして有効利用で
きる。また、エンジン1が高速の回転数で回転していて
も、作業機に負荷が作用して走行用油圧モータ8に所定
値以上の負荷が作用すると、第1切換バルブ10が自動
的に切り換わり作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は、作
業機バルブ13に流れる。これにより、掘削等の作業が
可能になる。
【0045】以上の説明のように、エンジン1が高速回
転で走行用油圧モータ8の負荷が小さい走行時(高速、
低負荷走行時)に作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油を走
行用油圧モータ8に供給するので、走行用油圧ポンプ2
の最大吐出量に見合う走行速度よりも増速できる。
【0046】つまり、走行用油圧ポンプ2の吐出量(単
位時間当たり吐出量)はエンジン回転数により決定さ
れ、高速回転時に最大となる。なお、走行用油圧ポンプ
2が可変容量型の場合でも、吐出量はエンジン回転数×
容積(1回転当たり吐出量)によって決定し、通常吐出
圧力が低いときに容積は最大に設定されているため、高
速回転時に最大となる。
【0047】なお、走行用油圧ポンプ2が可変容量型
で、馬力一定の制御を行っている場合には、その容量は
ポンプ圧により増減して入力トルク(容積×エンジン回
転数×ポンプ圧)が一定となるように制御しているの
で、前述のように低負荷の時には1回転当たり容積が増
大して吐出量が最大となる。
【0048】このようであるから、エンジン1が高速回
転で負荷が小さい時に走行用油圧ポンプ2の吐出量(単
位時間当たり吐出量)が最大になり走行速度も最大とな
るが、さらに、本発明では、この時作業機用油圧ポンプ
3の吐出圧油を供給してさらに増速している。
【0049】また、エンジン1が低速回転で、かつ、走
行用油圧モータ8が低負荷の走行時には、第1切換バル
ブ10の受圧部17に作用する圧力が切換圧P1以下と
なり、第1切換バルブ10は第1位置Aとなるので、作
業機用バルブ13を第1位置F、第2位置Gとすること
で作業機用シリンダ26の縮み室26a、伸び室26b
に圧油を供給して作業機を動作できる。
【0050】これにより、低速走行しながら作業機を動
作できるから、油圧駆動式作業車両がホイールローダの
場合には、バケットで荷を吊り下げながら低速走行して
クレーン作業できるし、また、ダンプトラックに荷を積
み込む場合には低速走行しながらバケットを上昇できる
と共に、微速前進しながらダンプに接近できるので操作
性が向上すると共に、作業が容易になり積み込み作業等
のサイクルタイムを短縮できる。
【0051】また、作業機用バルブ13の入口側から作
業機用油圧ポンプ3の吐出圧油を走行用油圧モータ8に
供給しているから、作業機用バルブ13を第1・第2位
置F、Gとしている時でもエンジン高速回転で低負荷走
行となると直ちに作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油を走
行用油圧モータ8に供給でき、走行速度を増速できる。
例えば、前述のクレーン作業時にアクセル等でエンジン
回転を高速回転すれば作業機バルブ13を操作せずに吊
り荷を停止して走行速度を増速できると共に、走行速度
を減速すればそのまま元の作業が継続できる。
【0052】次に掘削動作を説明する。油圧駆動式作業
車両がホイールローダの場合には、オペレータは走行用
バルブ5を前進位置Hに切り換えて前述のように車両を
前進走行し、図示しないバケットを地山に突込む。バケ
ットが地山に突込むと、オペレータは作業機用バルブ1
3を第2位置Gとして作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油
を作業機用シリンダ26の伸び室26bに供給してバケ
ットを上昇することで掘削する。
【0053】つまり、バケットを地山に突込むと駆動輪
9の走行抵抗が大となって走行用油圧ポンプ2のポンプ
圧が走行用リリーフ弁37の調圧圧力(例えば、420
kg/cm2 )近傍まで上昇する。この圧力により、第
2切換弁18がドレーン位置Dとなるから、エンジン回
転数に関係なく第1切換バルブ10は第1位置Aとな
り、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作業機回路11
に供給される。
【0054】前述の掘削動作中には、作業機用シリンダ
26の伸び室26b内の圧力は作業機用リリーフ弁38
の調圧圧力(例えば、210kg/cm2 )までしか上
昇しないので、作業機用シリンダ26の推力はその作業
機用リリーフ弁38の調圧圧力に見合う大きさとなる。
【0055】このためにバケットを上昇する力が不足し
てバケットを上昇できないことがある。その場合には、
オペレータはスイッチ36をONにしてソレノイド33
に通電して開閉弁31を連通位置bとし、走行用油圧ポ
ンプ2の高いポンプ圧を作業機用シリンダ26の伸び室
26bに供給して推力を大とし、上昇する力を増してバ
ケットを上昇する。
【0056】図2は第2実施例の油圧駆動式作業車両の
油圧回路図を示す。第2実施例では、制御用油圧ポンプ
4の吐出路4aは第2切換バルブ18の入口ポート18
aに接続し、第1切換バルブ10の切換圧P1は制御用
油圧ポンプ4の吐出路4aに設けたリリーフ弁39の調
圧圧力としている。
【0057】このようにすれば、エンジン回転数に関係
なく低負荷走行時に作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油を
走行用油圧モータ8に供給して高速回転できる。
【0058】図3は、本発明の油圧駆動式作業車両の油
圧回路図の第3実施例である。第1実施例では、手動式
の作業機バルブ13及びソレノイド33により作動する
電磁式の開閉弁31を用いると共に、前記走行用油圧ポ
ンプ2からの供給回路30は作業機バルブ13のポンプ
ポート14とロードチェック弁15との間に接続してい
る。これに対して、第3実施例では、図3に示すよう
に、操作レバー41aに繋がる圧力比例減圧弁41から
のパイロット油圧が作業機油圧バルブ42及び油圧開閉
弁43を制御すると共に、第1実施例と同様に走行用油
圧ポンプ2からの第1供給回路40は作業機油圧バルブ
42のポンプポート14とロードチェック弁15との間
に接続している。また、第1実施例では、作業機駆動用
油圧回路の前記作業機バルブ13と第1切換バルブ10
との間に作業機用リリーフ弁38が配置されていたが、
第3実施例では、油圧開閉弁43と作業機油圧バルブ4
2との間にもう一つの作業機回路許容用リリーフ弁44
を追加して配置している。
【0059】この油圧開閉弁43の一端部には、第1供
給回路40からの切換え圧力を受ける第1受圧部43
a、及び圧力比例減圧弁41からの切換え圧力を受ける
第2受圧部43bが、また、他端部には、作業機用油圧
ポンプ3からの切換え圧力を受ける第3受圧部43c、
及びバネ43dが付設されている。油圧開閉弁43は、
第3受圧部43cに作業機用リリーフ弁38の調圧圧力
が作用し、第1受圧部43aに走行用油圧ポンプ2の圧
油が作業機用リリーフ弁38の調圧圧力(例えば、21
0kg/cm2 )以上になって作用し、かつ、圧力比例
減圧弁41からの一段の高いパイロット圧力が第2受圧
部43bに作用したときにバネ43dのバネ力を押圧し
て遮断位置aから連通位置bに切り換わる。圧力比例減
圧弁41からの一段の高いパイロット圧力は、オペレー
タが操作レバー41aを操作一杯にしてストロークエン
ドまで操作すると圧力比例減圧弁41から一段の高いパ
イロット圧力を発生する。また、走行用油圧ポンプ2の
圧油が走行用リリーフ弁37の調圧圧力420kg/c
2 に達しても、第1受圧部43aの押圧力はバネ43
dのバネ力より弱く設定されているため、油圧開閉弁4
3は、遮断位置aから連通位置bに切り換わらない。ま
た、作業機用リリーフ弁38が調圧圧力に達したときに
操作レバー41aを操作しても、バネ43dのバネ力及
び第3受圧部43cの反力により油圧開閉弁43は、遮
断位置aから連通位置bに切り換わらない。
【0060】上記構成において、装置を簡単にするた
め、第1受圧部43a、及び第3受圧部43cを設けな
いで、オペレータが操作レバー41aを操作一杯にし、
圧力比例減圧弁41から一段の高いパイロット圧力が発
生したときに、バネ43dのバネ力を押圧して遮断位置
aから連通位置bに切り換わるようにしても良い。この
作業機回路許容用リリーフ弁44は、走行用油圧ポンプ
2からの高い圧力を減圧して作業機用の油圧機器が許容
する圧力に制限している。例えば、作業車両がホイール
ローダの場合において、走行用リリーフ弁37の調圧圧
力は420kg/cm2 に、作業機用リリーフ弁38の
調圧圧力は210kg/cm2 に、及び、作業機回路許
容用リリーフ弁44の調圧圧力は230kg/cm2
調圧されている。
【0061】また、第2切換バルブ18から第1切換バ
ルブ10の受圧部17に第1切換バルブ10の切換圧P
1を送る回路には、Hi・Low用電磁式開閉弁46
(以下、電磁式開閉弁46という)を配設している。こ
の電磁式開閉弁46は車両の高速走行する走行モード、
あるいは低速で作業を行う作業モードのいずれかを選択
するHi・Low用スイッチ47に接続され、車両速度
の高速あるいは低速はオペレータが選択している。この
電磁式開閉弁46はオペレータがHi(高速)を選択す
ると連通し、Lowを選択すると遮断する。オペレータ
がHi(高速)を選択すると共に、走行時の抵抗が少な
く、かつ、エンジン1の回転数が高いときには、作業機
用油圧ポンプ3の吐出圧油が走行用油圧モータ8に供給
され増速している。これにより、車両は高速走行が得ら
れる。オペレータがLow(低速)を選択すると作業機
用油圧ポンプ3の吐出圧油は走行用油圧モータ8には供
給されず、作業機バルブ13のみに供給される。
【0062】走行用油圧モータ8の吐出容積を可変にす
る斜板制御手段8cには、モータ斜板用電磁式開閉弁4
8(以下、斜板用電磁式開閉弁48という)が配設され
ている。この斜板用電磁式開閉弁48はHi・Low用
スイッチ47に接続されている。斜板用電磁式開閉弁4
8は、オペレータがHi・Low用スイッチ47でHi
(高速)を選択すると、図4に示すように走行用油圧モ
ータ8の斜板制御装置8aに高い圧力Pmhを出力し、
Low(低速)を選択すると、斜板制御装置8aに低い
圧力Pmuを出力する。なお、図4において、横軸は斜
板用電磁式開閉弁48のストロークを、縦軸は走行用油
圧モータ8の斜板制御装置8aに供給する制御圧を示し
ている。これにより、オペレータがHi(高速)を選択
すると、走行用油圧モータ8は斜板を小さくして吐出容
積も小さし、車両はさらに高速走行が得られる。このと
き、例えば、図5に示すような、高速時、あるいは低速
時での加速、及び、減速が行われる。図5において、横
軸はエンジン1の回転数を、縦軸は車両の速度を示して
いる。図中の実線は高速時を、点線は低速時を示すと共
に、このときの走行用油圧ポンプ2は最大吐出量であ
り、走行用油圧モータ8は最小吐出量のときを図示して
いる。図中でエンジン1の回転数を増大すると車速は急
激に2次線的に上昇し、かつ、エンジン1の回転数を減
少すると車速は直線的に減速する。これにより、増速時
の加速性が向上すると共に、減速時にはゆっくり減速す
るため衝撃が少なくなり、運転性が向上する。
【0063】上記構成において、作動について説明す
る。まず、低速走行で作業を行う場合について説明す
る。オペレータは、Hi・Low用スイッチ47をLo
w側にし、低速走行を選択する。これにより、走行用油
圧モータ8の図示しない斜板の傾転角度は大きくなると
共に、走行用油圧モータ8の吐出容積(cc/rev)
が大きくなり、回転数が減少すると共に、出力トルクが
増す。また、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は、作業
機用油圧バルブ42を経て、作業機用シリンダ26のみ
に圧油を供給する。また、走行用油圧ポンプ2の圧油は
走行用油圧モータ8に供給される。この状態で、オペレ
ータが圧力比例減圧弁41に付設されている操作レバー
41aを操作すると、圧力比例減圧弁41で生じたパイ
ロット圧力が作業機油圧バルブ42に作用して、作業機
油圧バルブ42を所望の方向に切り換える。これによ
り、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作業機用油圧バ
ルブ42を第1位置F、第2位置Gとすることで作業機
用シリンダ26の縮み室26a、伸び室26bに圧油を
供給して作業機を動作する。このときには、前述と同様
に、作業機用シリンダ26の圧力は作業機用リリーフ弁
38の調圧圧力(例えば、210kg/cm2 )までし
か上昇しないので、作業機用シリンダ26の推力はその
作業機用リリーフ弁38の調圧圧力に見合う大きさとな
る。
【0064】しかし、掘削時等では、しばしばバケット
により掘削する力が作業機用リリーフ弁38の調圧圧力
では不足する場合がある。この場合には、オペレータ
は、車両を低速で前進させると共に、バケットを上昇し
掘削力を増加させる。この操作のため、オペレータは操
作レバー41aを操作一杯にしてストロークエンドまで
操作すると圧力比例減圧弁41が一段の高いパイロット
圧力を発生し、このパイロット圧力は油圧開閉弁43の
第2受圧部43bに作用する。また、油圧開閉弁43に
は、一端部の第1受圧部43aに走行用油圧ポンプ2か
らの圧油が、また、他端部の第3受圧部43cに作業機
用油圧ポンプ3の吐出圧油、及びバネ43dのバネ力が
作用している。このとき、油圧開閉弁43の第3受圧部
43cには、作業機用リリーフ弁38の調圧圧力が作用
しているので、走行用油圧ポンプ2の圧油が作業機用リ
リーフ弁38の調圧圧力(例えば、210kg/c
2 )以上になり、かつ、圧力比例減圧弁41からの一
段の高いパイロット圧力が第2受圧部43bに作用した
ときにバネ43dのバネ力を押圧して遮断位置aから連
通位置bに切り換わる。これにより、走行用油圧ポンプ
2からの高い圧油が、第1供給回路40から油圧開閉弁
43を介して作業機油圧バルブ42に供給される。この
走行用油圧ポンプ2からの高い圧力は、作業機回路許容
用リリーフ弁44により230kg/cm2 に調圧さ
れ、この圧力で作業機用シリンダ26の伸び室26bに
圧油を供給して作業機を動作でき、作業機用シリンダ2
6での掘削力を増すことができる。このとき、硬い岩盤
等を掘削する場合、バケットを上昇する掘削力が不足し
たときには、操作レバー41aを操作して走行用油圧ポ
ンプ2からの高い圧油でバケットを作動させ、少しバケ
ットが上昇し掘削が行われたら操作レバー41aを戻し
て走行用油圧ポンプ2の高い圧油により車両を前進さ
せ、牽引力により掘削を行う。これにより、硬い岩盤等
はバケットの上昇及び押圧により容易に破壊される。
【0065】また、このとき、作業機回路許容用リリー
フ弁44により調圧された圧力230kg/cm2 は、
ロードチェック弁15により遮断され作業機用油圧ポン
プ3には作用しない。このため、作業機用油圧ポンプ3
は許容範囲である作業機用リリーフ弁38の調圧圧力
(例えば、210kg/cm2 )に押さえられる。ま
た、このとき、走行用油圧ポンプ2の圧油が走行用リリ
ーフ弁37の調圧圧力420kg/cm2 に達しても、
第1受圧部43aの押圧力はバネ43dのバネ力より弱
く設定されているため、油圧開閉弁43は、遮断位置a
から連通位置bに切り換わらない。したがって、オペレ
ータが操作レバー41aを操作一杯にしないと、走行中
に、走行用油圧ポンプ2が走行用リリーフ弁37の調圧
圧力420kg/cm2 に達しても走行用油圧ポンプ2
から作業機油圧バルブ42に圧油を供給することがな
い。また、油圧開閉弁43が、遮断位置aから連通位置
bに切り換わり、走行用油圧ポンプ2が走行用リリーフ
弁37の調圧圧力420kg/cm2 に達しても、この
高い圧力は、作業機回路許容用リリーフ弁44により2
30kg/cm2 に調圧されるため、作業機用シリンダ
26に作用する圧力は許容圧力範囲以内に押さえられ
る。このように、走行用油圧ポンプ2からの圧油は、作
業機用シリンダ26及び走行用油圧モータ8に分配して
供給され、かつ、走行用油圧モータ8の吐出容積は大き
く設定されているため車両の微速前進が可能になると共
に、出力トルクも大きくなる。したがって、バケットに
よる掘削力は、走行用油圧ポンプ2からの分配された圧
油を受けて回転して車両を微速で前進しながら出力する
走行用油圧モータ8の大きな出力トルクと、分配された
高い圧力による作業機用シリンダ26の大きな力とから
なり、駆動輪9のタイヤをスリップすることなく硬い岩
盤等の掘削も可能となる。
【0066】次に、高速走行について説明する。オペレ
ータは、Hi・Low用スイッチ47をHiに接続し、
高速走行を選択する。これにより、斜板用電磁式開閉弁
48は連通し、走行用油圧モータ8の図示しない斜板の
傾転角度は小さくなると共に、吐出容積も小さくなり、
回転数が増加する。また、Hi・Low用スイッチ47
をHiに接続することにより、電磁式開閉弁46は連通
位置bに切り換わり、第2切換バルブ18からの圧油を
第1切換バルブ10の受圧部17に供給する。これによ
り、第1切換バルブ10は、制御用油圧ポンプ4の切換
圧P1により制御される。したがって、走行用油圧モー
タ8の圧力が低く、かつ、エンジン1の回転数が高い
と、第1切換バルブ10が切り換わり、作業機用油圧ポ
ンプ3の吐出圧油は走行用油圧ポンプ2を応援する。走
行用油圧モータ8は走行用油圧ポンプ2及び作業機用油
圧ポンプ3の両方の吐出圧油を受けると共に、走行用油
圧モータ8の吐出容積(cc/rev)の減少により、
回転数が増加し、車両を高速で走行させる。このとき、
作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は走行用油圧ポンプ2
を応援しているため、作業機用シリンダ26は図示しな
いステアリングポンプからの圧油の供給を受けて作動す
る。この図示しないステアリングポンプはエンジン1に
より駆動され、車両を旋回する図示しないステアリング
シリンダに送ると共に、作業機用シリンダ26にも供給
するように構成されている。また、作業機用油圧ポンプ
3の吐出圧油は、第1実施例と同様に、走行用油圧モー
タ8の圧力及びエンジン1の回転数に応じて、作業機用
油圧バルブ42を経て、作業機用シリンダ26に圧油を
供給するか、あるいは、走行用油圧ポンプ2を応援する
か、を行うが、この制御は第1実施例と同様なため、説
明は省略する。
【0067】図6は、本発明の油圧駆動式作業車両の油
圧回路図の第4実施例である。第1実施例では、前記走
行用油圧ポンプ2からの供給回路30は、絞り34を有
する開閉弁31を介して作業機油圧バルブ13のポンプ
ポート14とロードチェック弁15との間に接続してい
た。しかし、第4実施例では、図6に示すように、走行
用油圧ポンプ2からの第2供給回路50は、可変絞りを
有する第1開閉弁51及び第1チェック弁52を経て、
第1実施例と同様に、作業機油圧バルブ13のポンプポ
ート14とロードチェック弁15との間に接続されてい
る。第1開閉弁51は、一端部には作業機用シリンダ2
6の伸び室26bにパイロット配管53で接続される第
1受圧室51aが、また、他端部には、第2供給回路5
0に接続する第1受圧室51b及びバネ51cが配設さ
れている。第1開閉弁51は、作業機用シリンダ26の
伸び室26bの圧油が後述する作業機回路許容用リリー
フ・アンロード弁54(以下、リリーフ・アンロード弁
54という)の調圧圧力(例えば、210kg/c
2 )以上になると、バネ51cの力及び第1受圧室5
1bに作用する所定の圧力(例えば、210kg/cm
2 )による力を加算した力に抗して作動し、遮断位置a
から連通位置bに切り換わり、第2供給回路50を連通
する。また、第1開閉弁51は、作業機用シリンダ26
の伸び室26bの圧油がリリーフ・アンロード弁54の
調圧圧力以上になり、かつ、第1受圧室51bに作用す
る圧力が所定の圧力(例えば、210kg/cm2 )以
下の場合には、遮断位置aから連通位置bに切り換わ
り、第2供給回路50を連通する。しかし、作業機用シ
リンダ26の伸び室26bの圧油は、第1チェック弁5
2により遮断されるため第2供給回路50には流れな
い。また、第1開閉弁51は、第1受圧室51bに作用
する圧力が第2の所定圧力以上(例えば、230kg/
cm2 )になると圧力に応じて遮断位置aになると第2
供給回路50を遮断する。これにより、作業機回路は油
圧機器の許容圧力に制限される。また、第2供給回路5
0の高い圧力は、作業機用シリンダ26の伸び室26b
に圧油を供給して作業機を動作でき、作業機用シリンダ
26での掘削力を増すことができる。上記実施例では、
第2供給回路50に接続する第1受圧室51bを設けて
いるが、第1開閉弁51に可変絞り51dを設け、第2
供給回路50が第2の所定圧力以上(例えば、230k
g/cm2 )になると第1開閉弁51で遮断するように
しても良い。
【0068】また、第1実施例では、作業機駆動用油圧
回路の前記ロードチェック弁15と第1切換バルブ10
との間に作業機用リリーフ弁38が配置されていたが、
第4実施例では、同じ位置に前記のリリーフ・アンロー
ド弁54が配設されている。リリーフ・アンロード弁5
4は、作業機回路側の油圧機器に作用する圧力を油圧機
器の許容圧力に制限すると共に、応援時には作業機用油
圧ポンプ3の吐出圧力をアンロードする。このリリーフ
・アンロード弁54には、第2供給回路50から分岐し
た圧力がリリーフ弁用開閉弁56及び第1開閉弁51を
経た後、パイロット配管50aにより供給されている。
リリーフ弁用開閉弁56は遮断位置e及び連通位置fを
有すると共に、一方の端部の受圧室56aには第2供給
回路50の圧力が、他方の端部にはバネ56bの力が作
用している。このリリーフ弁用開閉弁56は、走行回路
の第2供給回路50が210kg/cm2 以上になると
リリーフ弁用開閉弁56が遮断位置eから連通位置fに
切り換わる。前記のリリーフ・アンロード弁54は、通
常では例えば210kg/cm2 に調圧されている。
【0069】作業機用シリンダ26の伸び室26bが2
10kg/cm2 に達すると第1開閉弁51は遮断位置
aから連通位置bに切り換わると共に、走行回路の第2
供給回路50が210kg/cm2 以上になるとリリー
フ弁用開閉弁56も遮断位置eから連通位置fに切り換
わる。この第1開閉弁51及びリリーフ弁用開閉弁56
が連通に切り換わったときに、リリーフ・アンロード弁
54はリリーフ弁用開閉弁56の連通位置e及び第1開
閉弁51の連通位置bを経て受けたパイロット圧力(2
10kg/cm2 以上)により低減されて、ほぼ0kg
/cm2 に調圧される。これにより、作業機は走行用油
圧ポンプ2からの210kg/cm2 以上の高い圧力に
より作業機用シリンダ26での掘削力を増すと共に、エ
ンジン1は作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油がほぼ0k
g/cm2 になるので、負荷を低減することができる。
【0070】上記構成において、例えば、作業車両がホ
イールローダの場合において、走行用リリーフ弁37の
調圧圧力は420kg/cm2 に、リリーフ・アンロー
ド弁54の高い調圧圧力は210kg/cm2 、及び、
アンロード時の調圧圧力はほぼ0kg/cm2 の2段階
に調圧されている。また、第1切換バルブ10の切換圧
P1は作業車両の速度が高速の21km/時間に相当す
るエンジン1の回転数Naのときの切換圧10kg/c
2 で切り換わるように設定されている。また、第2切
換バルブ18の第1切換圧P2は、走行用油圧モータ8
の吐出容積が作業車両の速度の低速の12km/時間に
相当し、かつ、走行用油圧モータ8の出力トルクTaが
第2切換圧180kg/cm2 で切り換わるように設定
されている。
【0071】次に、作動について説明する。駆動輪9の
走行抵抗が小さく走行用油圧モータ8の負荷が出力トル
クTa以下、すなわち、走行用油圧ポンプ2のポンプ圧
が低圧(第2切換圧180kg/cm2 以下)のときに
は、第2切換バルブ18の受圧部20の圧力が第1切換
圧P2以下となって供給位置Cとなり、第1切換バルブ
10の受圧部17に絞り21の上流側圧力P3が供給さ
れる。この状態で、エンジン1が低速回転のときで、第
1切換バルブ10の切換圧P1が切換圧10kg/cm
2 以下の場合、又は、Hi・Low用スイッチ47がL
owを選択された場合、第1切換バルブ10が第1位置
Aとなり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油が作業機バ
ルブ13に供給され、作業機バルブ13の操作により作
業機は作動できる。Hi・Low用スイッチ47がLo
wを選択された場合には、第1切換バルブ10が第1位
置Aにあるため、第3実施例と同様に、作業機用油圧ポ
ンプ3の吐出圧油は作業機バルブ13のみに供給される
ため、常に作業機は作動できる。
【0072】また、Hi・Low用スイッチ47がHi
を選択されて作業する場合には、次のように作動する。
作業車両がホイールローダの場合には、作業車両の速度
が低速(速度12km/時間)でバケットを地山に突込
むような状態であり、バケット等の作業機は作動できる
状態にある。この状態でオペレータは作業車両の速度が
低速で地山に突込むと共に、アクセルペタル55を踏み
込みエンジン1の回転数を上昇させる。作業車両が地山
に突込むと駆動輪9の走行抵抗が大となって速度は減速
すると共に、走行用油圧モータ8にかかる負荷が上昇す
る。このときの走行用油圧モータ8にかかる圧力は、第
2切換圧180kg/cm2 以上になるように設定さ
れ、この圧力は走行用油圧ポンプ2に負荷となって作用
すると共に、第2切換弁18の受圧部20に作用する。
これにより、第2切換弁18がドレーン位置Dとなるか
ら、エンジン回転数に関係なく第1切換バルブ10は第
1位置Aとなり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作
業機回路11に供給される。
【0073】したがって、オペレータがアクセルペタル
55を踏み込みエンジン1の回転数を上昇させた場合で
も、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作業機回路11
に供給されるので、作業機は作業機バルブ13の操作に
より作動する。また、このとき、掘削動作中に掘削抵抗
が増して、作業機用シリンダ26の伸び室26b内の圧
力がリリーフ・アンロード弁54の調圧圧力は210k
g/cm2 に達してもバケットを上昇する力が不足する
場合がある。この場合に、作業機用シリンダ26の伸び
室26b内の210kg/cm2 の圧力は、第1開閉弁
51に作用して、自動的に第1開閉弁51を連通位置b
に切り換える。このとき、走行回路の第2供給回路50
の圧力が210kg/cm2 以下の場合には、リリーフ
弁用開閉弁56が遮断位置eで遮断しているため、リリ
ーフ・アンロード弁54には、第2供給回路50から分
岐したパイロット配管50aからの圧力が作用しない。
このため、リリーフ・アンロード弁54の調圧圧力は、
210kg/cm2 の圧力を維持している。
【0074】このとき、オペレータはペタル55は作業
車両を前進させて走行回路の第2供給回路50の圧力を
210kg/cm2 以上にする。走行回路の第2供給回
路50の圧力が210kg/cm2 以上になると、リリ
ーフ弁用開閉弁56が遮断位置eから連通位置fに切り
換わり、リリーフ・アンロード弁54には、第2供給回
路50から分岐したパイロット配管50aからの圧力が
作用する。このため、リリーフ・アンロード弁54の調
圧圧力は、ほぼ0kg/cm2 の圧力に低下すると共
に、第2供給回路50の圧力は、走行回路の210kg
/cm2 以上になり、この圧力が第1開閉弁51の連通
位置b、第1チェック弁52、及び、作業機用バルブ1
3の第2位置Gを経て、作業機用シリンダ26の伸び室
26bに作用して掘削力を増すことができる。また、圧
力が230kg/cm2 以上では、第1開閉弁51が遮
断位置aとなる。これにより、作業機用バルブ13及び
作業機用シリンダ26には、それ以上の圧力は作用しな
いので、作業機用の油圧機器は保護される。また、圧力
が230kg/cm2 以上では、リリーフ・アンロード
弁54の調圧圧力は、ほぼ0kg/cm2 から210k
g/cm2 となり掘削力は維持される。また、可変絞り
51dを用いた場合には、走行回路の第2供給回路50
の圧力が230kg/cm2 までは、第1開閉弁51の
可変絞り51dが絞られ、230kg/cm2 以上で
は、第1開閉弁51の可変絞り51dが閉じる。これに
より、前記と同様に、作業機用の油圧機器は保護され
る。
【0075】掘削が終了し、バケットに土砂を積載し走
行するときには、オペレータは作業機バルブ13を操作
レバー35を操作して中立位置Eに戻す。これにより、
作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作業機バルブ13の
中立位置Eを経てタンクに戻る。このとき、オペレータ
がアクセルペタル55を踏み込みエンジン1の回転数を
上昇させていると、制御用油圧ポンプ4は絞り21によ
り吐出圧力が上昇している。また、ホイールローダはバ
ケットに土砂を積載しても、平地では駆動輪9の走行抵
抗が小さいため、走行用油圧モータ8にかかる負荷は小
さく、走行用油圧モータ8にかかる圧力は、第2切換圧
180kg/cm2 以下になるように設定されている。
したがって、第2切換弁18の受圧部20に作用する圧
力が第2切換圧180kg/cm2 以下であるため、第
2切換弁18は位置Cになっている。これにより、第1
切換バルブ10は第2位置Bとなり、作業機用油圧ポン
プ3の吐出圧油は応援回路12より吐出路2a、走行用
バルブ5、第1主回路6を経て走行用油圧モータ8の正
転ポート8aに供給され、走行用油圧モータ8はより高
速で回転して車両の速度を増速する。
【0076】バケットに土砂を積載したまま走行し、ダ
ンプトラック等に土砂を搭載するために近接したとき、
オペレータは踏み込んでいたアクセルペタル55を緩め
る。これにより、エンジン1の回転数は下降すると共
に、制御用油圧ポンプ4の回転数が低い回転数となり吐
出量が低減する。これにより、絞り21の圧力が下が
り、第1切換バルブ10の切換圧P1が切換圧10kg
/cm2 以下になると共に、第1切換バルブ10が第1
位置Aとなり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は作業
機バルブ13を介して作業機用シリンダ26に供給さ
れ、作業機バルブ13の操作により作業機は作動でき
る。このように、Hiを選択した場合でも、作業は可能
となり、特に、軟らかい土、土砂、砂等の掘削力が低い
場合には早い作業サイクルが得られる。また、前記した
ごとく、作業機用シリンダ26は図示しないステアリン
グポンプからの圧油の供給を受けて作動するようにして
も良い。
【0077】また、平地を3速、あるいは4速等の高速
で走行する場合にも、前記と同様に、平地では駆動輪9
の走行抵抗が小さいため、走行用油圧モータ8にかかる
負荷は小さく、走行用油圧モータ8にかかる圧力は第2
切換圧180kg/cm2 以下となり、第2切換弁18
は位置Cになっている。また、オペレータは3速、ある
いは4速等で走行するためアクセルペタル55を踏み込
んでいる。このため、エンジン1の回転数は上昇してお
り、制御用油圧ポンプ4の吐出圧力は絞り21により上
昇している。これにより、第1切換バルブ10が第2位
置Bとなり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油は応援回
路12より吐出路2a、走行用バルブ5、第1主回路6
を経て走行用油圧モータ8の正転ポート8aに供給さ
れ、走行用油圧モータ8はより高速で回転して車両の速
度を増速する。この高速時でも、Hi・Low用スイッ
チ47がHiを選択されている場合には、走行用油圧モ
ータ8は吐出容積が小さくなっているため、上記よりも
更に高速で走行することができる。また、平地でエンジ
ン1が高速の回転数で回転し、作業機用油圧ポンプ3を
高速で回転させても、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油
は、通常のように空回りすることなく走行用油圧モータ
8に供給されているため抵抗になることがなくなり、エ
ンジン出力が有効に利用できる。また、作業機用油圧ポ
ンプ3の吐出圧油は、常に走行用油圧モータ8の供給さ
れているため、アクセルに応じた一定の速度で走行でき
る。
【0078】図7は、本発明の油圧駆動式作業車両の油
圧回路図の第5実施例である。なお、第1実施例及び第
4実施例と同一部品は同一符号を付して説明は省略す
る。合・分流弁60は、作業機用回路11から走行用回
路61に応援合流するための第1切換バルブ10と、走
行用回路61から作業機用回路11に応援するための第
3切換バルブ62と、及び、アンロード弁66とからな
る。第3切換バルブ62は、一方が第1切換バルブ10
に、他方が作業機バルブ13のポンプポート14に接続
する作業機応援用弁64と、作業機応援用弁64を切り
換えるためのパイロット弁65とからなる。パイロット
弁65は2位置の電磁弁よりなり、パイロット弁65は
電気用のアンド回路67を経て走行用回路61から作業
機用回路11を応援するための切換スイッチ68に接続
されている。また、アンド回路67は、作業機用圧力セ
ンサ69を介して作業機用回路11に接続されている。
また、走行用回路61と、作業機油圧バルブ13のポン
プポート14及びロードチェック弁15の間とは、応援
配管71により接続されている。応援配管71は作業機
応援用弁64、パイロット弁65、及びアンロード弁6
6の受圧室66aに接続している。また、この応援配管
71で、かつ、第1切換バルブ10と作業機応援用弁6
4との間には、応援回路用チェック弁72が配設されて
いる。
【0079】上記構成において、例えば、作業車両がホ
イールローダの場合において、走行用リリーフ弁37の
調圧圧力は420kg/cm2 に、作業機用リリーフ弁
38の調圧圧力は210kg/cm2 に、及び、アンロ
ード弁66は220kg/cm2 において切り換わるよ
うにしてある。また、作業機応援用弁64は210kg
/cm2 においてJ位置からK位置に、また、250k
g/cm2 においてK位置からL位置に切り換わるよう
にしてある。
【0080】次に、作動について説明する。まず、作業
機用回路11から走行用回路61に応援合流するための
第1切換バルブ10については、第4実施例と同様なた
め説明は省略する。
【0081】走行用回路61から作業機用回路11に応
援するための第3切換バルブ62、及び、アンロード弁
66について説明する。まず、第4実施例と同様に、第
1切換バルブ10は、走行用油圧モータ8の負荷が出力
トルクTa以上で第1位置Aにあるものとする。これに
より、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油が作業機バルブ
13に供給され、作業機バルブ13の操作により作業機
は作動できる状態にある。この状態で、作業機用シリン
ダ26の伸び室26b内の圧力が作業機用リリーフ弁3
8の調圧圧力210kg/cm2以下の場合には、作業
機用油圧ポンプ3の吐出圧油は、第1切換バルブ10の
第2位置B、作業機バルブ13のG位置を経て作業機用
シリンダ26の伸び室26bに供給され、作業機用シリ
ンダ26を伸長する。また、この圧力は、応援配管71
により、作業機応援用弁64、パイロット弁65、及び
アンロード弁66の受圧室66aに達する。パイロット
弁65は遮断位置Mで遮断されているため、応援配管7
1からの伸び室26b内の圧力は作業機応援用弁64の
受圧室66aに達しない。このため、作業機応援用弁6
4は遮断位置Jにあり、走行用回路61と作業機用回路
11とは遮断されているため、走行用油圧ポンプ2から
作業機用油圧ポンプ3へは応援しない。また、アンロー
ド弁66の受圧室66aに達した応援配管71からの伸
び室26b内の圧力は、220kg/cm2 以下のた
め、アンロード弁66は遮断位置Pに止まり、作業機用
油圧ポンプ3の吐出圧油は遮断され、アンロードしな
い。
【0082】次に、作業機用シリンダ26の伸び室26
b内の圧力が作業機用リリーフ弁38の調圧圧力210
kg/cm2 以上の場合には、作業機用リリーフ弁38
が作動して作業機用回路11を調圧圧力210kg/c
2 に調圧する。作業機用回路11の調圧圧力が210
kg/cm2 に達してもバケットを上昇する力が不足す
る場合がある。このとき、オペレータは、応援するため
の切換スイッチ68をONにして入れる。また、このと
き、作業機用回路11に接続されている作業機用圧力セ
ンサ69からの信号がアンド回路67に入る。この切換
スイッチ68及び作業機用圧力センサ69からの二つの
信号により、アンド回路67はパイロット弁65のソレ
ノイド65aに信号を出力し、パイロット弁65を遮断
位置Mから連通位置Nに切り換える。これにより、応援
配管71からの伸び室26b内の210kg/cm2
上の圧力は作業機応援用弁64の受圧室64aに達し、
作業機応援用弁64を遮断位置Jから連通位置Kに切り
換える。このため、走行用回路61と作業機用回路11
とは連通し、走行用油圧ポンプ2から作業機用油圧ポン
プ3へ応援する。
【0083】このとき、走行用油圧ポンプ2の圧力が2
10kg/cm2 以下のときには、走行用油圧ポンプ2
から作業機用油圧ポンプ3へ応援しないと共に、応援回
路用チェック弁72により作業機用油圧ポンプ3から走
行用油圧ポンプ2への逆流は阻止される。また、このと
き、オペレータはバケットを岩盤等に当接したままで、
エンジン1を高速に回転することにより前進する力、す
なわち、走行用油圧モータ8の圧力を増して出力トルク
を上げ、この圧力を走行用油圧ポンプ2から作業機用油
圧ポンプ3へ応援する。これにより、岩盤等はバケット
の上昇力と、前進力との合力により容易に掘削できる。
この走行用油圧ポンプ2から応援する圧力が上昇し、2
20kg/cm2 以上となると、アンロード弁66は連
通位置Qに切り換わり、作業機用油圧ポンプ3の吐出圧
油はタンクに連通され、アンロードする。これにより、
作業機用油圧ポンプ3の吐出圧油の圧力がほぼ0kg/
cm2 になるためエンジン1の負荷が軽減され、出力に
余力が生ずる。
【0084】さらに、作業機用シリンダ26の伸び室2
6b内の圧力が上昇し、250kg/cm2 に達する
と、応援配管71からの伸び室26b内の250kg/
cm2の圧力は作業機応援用弁64の受圧室66aに達
し、作業機応援用弁64を連通位置Kから遮断位置Lに
切り換える。このため、作業機応援用弁64は再度走行
用回路61と作業機用回路11とを遮断すると共に、応
援配管71の圧力を下げる。このため、作業機用シリン
ダ26の伸び室26b内の圧力が250kg/cm2
達するまではバケットを上昇する力が増すと共に、それ
以上の圧力は走行用回路61から作業機用回路11に行
かない。このため、作業機用回路11の油圧機器の許容
される圧力が保持される。また、作業機用シリンダ26
の伸び室26b内の圧力が250kg/cm2 以上にな
ると、応援配管71の圧力を下げるため、アンロード弁
66は遮断位置Pに切り換わる。このため、作業機用油
圧ポンプ3の吐出圧油の圧力は再度220kg/cm2
になり、作業機用シリンダ26の伸び室26b内の圧力
は220kg/cm2 に維持される。上記実施例では、
切換スイッチ68及び作業機用圧力センサ69からの二
つの信号により、アンド回路67でパイロット弁65を
切り換えたが、それぞれの信号のみにより切り換えても
良い。
【0085】図8は、第5実施例の合・分流弁60の断
面図である。合・分流弁60は、第1切換バルブ10
と、第3切換バルブ62と、及び、アンロード弁66と
が一体のボディ60A内に納められている。図9から図
12は第3切換バルブ62の作動図である。図8におい
て、第1切換バルブ10は、図示の右側の一端部に受圧
部17のピストン17aが配設されている。ピストン1
7aにはスプール10aが当接して配設され、そのスプ
ール10aの中央部には、作業機用油圧ポンプ3からの
ポンプポート10bが配設されている。また、スプール
10aの右側で、ポンプポート10bとピストン17a
との間には、作業機バルブ13及びアンロード弁66へ
の作業機用ポート溝10cが、左側には、走行用バルブ
5及び作業機応援用弁64への走行用ポート溝10dが
配設されている。
【0086】第3切換バルブ62及びアンロード弁66
は同一線上で、かつ、第3切換バルブ62は図示の左側
に、アンロード弁66は図示の右側に配置されている。
アンロード弁66は、図示の左側の一端部にタンク溝6
6bが、その右側には第1切換バルブ10の作業機用ポ
ート溝10cに接続するアンロード用ポート溝66c
が、さらに、その右側には受圧室66aが配設されてい
る。作業機応援用弁64及びパイロット弁65とからな
る第3切換バルブ62は、作業機応援用弁64の内方に
パイロット弁65が収納されて一体に形成されている。
また、アンロード弁66の反対側で図示の左側には、パ
イロット弁65用のソレノイド65aが配設されてい
る。ソレノイド65aの右側には作業機バルブ13に接
続する応援配管71に繋がる応援用第1ポート64b
が、また、その右側には、第1切換バルブ10の走行用
ポート溝10dに繋がる応援用第2ポート64cが配置
されている。
【0087】図9において、応援用第1ポート64b及
び応援用第2ポート64cとに繋がる穴には応援用スプ
ール64dが配設され、応援用スプール64dの内方に
は直径の異なる大きい穴のスプール穴64eと、小さい
穴のスプール穴64fが明けられている。この直径の差
により受圧面積を設けて受圧室64aを構成している。
スプール穴64e、64fの内径に挿入されているパイ
ロット弁65の固定スリーブ65bには、応援配管71
に繋がる第1キリ穴65cと、受圧室64aに繋がる第
1キリ穴65dとが明けられている。
【0088】次に、合・分流弁60の作動について説明
する。図8において、第1切換バルブ10は、受圧部1
7のピストン17aに圧油が作用していないときには、
スプール10aの位置Haで開口し、かつ、スプール1
0aの位置Hbで遮断して、ポンプポート10bと作業
機用ポート溝10cとが接続されている。これは図7に
示す第1切換バルブ10の第1位置Aに相当する。ピス
トン17aに圧油が作用しているときには、スプール1
0aの位置Hbで開口してポンプポート10bと走行用
ポート溝10dとが接続され、スプール10aの位置H
aで遮断してポンプポート10bと作業機用ポート溝1
0cとは遮断されている。これは図7に示す第1切換バ
ルブ10の第2位置Bに相当する。
【0089】アンロード弁66は、主としてチェック弁
66dとバネ66eとで構成され、チェック弁66dは
受圧室66aの左側で直径が小さく、右側で直径が大き
く構成され、チェック弁66dに作用する受圧室66a
の受圧面積を設けている。応援配管71に繋がる受圧室
66aが所定の圧力以下のときには、チェック弁66d
は図示の左方向にバネ66eで押圧されてタンク溝66
bとアンロード用ポート溝66cとが位置Hcで遮断さ
れている。これは図7に示すアンロード弁66の遮断位
置Pに相当する。受圧室66aが所定の圧力以上になる
と、チェック弁66dは図示の右方向にバネ66eに抗
して移動しタンク溝66bとアンロード用ポート溝66
cとが位置Hcで開口される。これは図7に示すアンロ
ード弁66の連通位置Qに相当する。
【0090】第3切換バルブ62の作動を図9から図1
2により説明する。図9では、パイロット弁65用のソ
レノイド65aが励磁されていない図を示し、応援配管
71に繋がる第1キリ穴65cと受圧室64aに繋がる
第1キリ穴65dとは弁棒65eにより遮断されてい
る。この位置は、図7において、パイロット弁65の遮
断位置Mである。これにより、作業機応援用弁64の受
圧室64aには、圧油が作動しないため、応援用スプー
ル64dは移動しないため、応援配管71に繋がる応援
用第1ポート64bと第1切換バルブ10の走行用ポー
ト溝10dとは応援用スプール64dにより位置Hdで
遮断されている。この状態は、図7において、作業機応
援用弁64の遮断位置Jである。
【0091】図10では、パイロット弁65用のソレノ
イド65aが励磁され、かつ、応援用スプール64dが
まだ移動していない状態を示す。第1キリ穴65cと第
1キリ穴65dとは弁棒65eのスリット65fにより
連通されている。この位置は、図7において、パイロッ
ト弁65の連通位置Nである。これにより、作業機応援
用弁64の受圧室64aには、圧油が作動するため、応
援用スプール64dは第1の所定の圧力になると移動を
開始する。
【0092】図11では、パイロット弁65用のソレノ
イド65aが励磁され、かつ、応援用スプール64dが
移動している状態を示す。第1キリ穴65cと第1キリ
穴65dとは弁棒65eのスリット65fにより連通さ
れており、この位置は、図7において、パイロット弁6
5の連通位置Nである。これにより、作業機応援用弁6
4の受圧室64aには、第1の所定圧力の圧油が作動し
応援用スプール64dが移動しているため、応援配管7
1に繋がる応援用第1ポート64bと第1切換バルブ1
0の走行用ポート溝10dとは応援用スプール64dの
スリット64eにより位置Hdで連通されている。この
状態は、図7において、作業機応援用弁64の連通位置
Kである。
【0093】図12では、パイロット弁65用のソレノ
イド65aが励磁され、かつ、応援用スプール64dは
さらに図示の右方向に移動している状態を示す。第1キ
リ穴65cと第1キリ穴65dとは弁棒65eのスリッ
ト65fにより連通されており、この位置は、図7にお
いて、パイロット弁65の連通位置Nである。これによ
り、作業機応援用弁64の受圧室64aには、第2の所
定圧力の圧油が作動し応援用スプール64dがさらに図
示の右方向に移動しているため、応援配管71に繋がる
応援用第1ポート64bと第1切換バルブ10の走行用
ポート溝10dとは応援用スプール64dのスリット6
4eにより位置Heで遮断されている。
【0094】この状態は、図7において、作業機応援用
弁64の遮断位置Lである。これにより、作業機応援用
弁64は、第1の所定圧力の圧油が作動した場合に、応
援配管71に繋がる応援用第1ポート64bと第1切換
バルブ10の走行用ポート溝10dとは連通し、走行用
ポート溝10dから応援用第1ポート64bに圧油(矢
印Qm)を送る。第2の所定圧力の圧油が作動した場合
には、応援配管71に繋がる応援用第1ポート64bと
第1切換バルブ10の走行用ポート溝10dとは遮断
し、走行用ポート溝10dから応援用第1ポート64b
への圧油は再度停止する。これにより、作業機バルブ1
3の回路は第2の所定設定圧力以下の圧油に保たれる。
【0095】図13は、本発明の油圧駆動式作業車両の
油圧回路図の第6実施例である。第5実施例では弁の制
御にパイロット油圧を用いたが、第6実施例では電気で
接続し制御した例を示す。したがって、各弁のポート
数、位置、及び機能の説明は第5実施例と同様なため省
略する。なお、第1実施例及び第4実施例と同一部品は
同一符号を付して説明は省略する。電磁式合・分流弁8
0は、作業機用回路11から走行用回路61に応援合流
するための電磁式第1切換バルブ81と、走行用回路6
1から作業機用回路11に応援するための電磁式第3切
換バルブ82と、及び、電磁式アンロード弁83とから
なる。また、エンジン1には、エンジンの回転数を測定
するエンジン用回転数センサ85と、エンジン1の燃料
噴射量を測定する燃料噴射量センサ86、あるいは、ア
クセルレバーのアクセル量を測定するアクセルレバー位
置センサ87が付設されている。また、走行用油圧モー
タ8には、走行用油圧モータ8による走行速度を測定す
るための回転数を測定する走行用回転数センサ88と、
走行用油圧モータ8にかかる走行トルクを測定するため
の走行用圧力センサ89が付設されている。また、これ
らのセンサからの信号を受けて電磁式合・分流弁80を
制御するコントローラ90が配設されている。コントロ
ーラ90には、変速レバーに付設されている変速レバー
位置センサ91が配設されている。
【0096】次に、作動について、図14のフローチャ
ート図によって説明する。ステップ1では、走行用圧力
センサ89は走行用油圧モータ8にかかる走行トルクT
aを測定するため走行用油圧ポンプ2の吐出圧力を測定
する。ステップ2では、走行用油圧モータ8にかかる圧
力が所定値を超えたか、否かを判定している。ステップ
2で超えた場合にはステップ3に行く。ステップ3で
は、走行用油圧モータ8にかかる圧力が所定値を超えた
ときには、コントローラ90は電磁式第1切換バルブ8
1に切り換わる指令を出力しない。これにより、ステッ
プ4では、作業機用回路11から走行用回路61に応援
合流しないで、作業機用回路11はそのまま作業機を駆
動する。また、ステップ2で、超えない場合にはステッ
プ5に行く。ステップ5では、エンジン用回転数センサ
85はエンジン1の回転数を測定するか、燃料噴射量セ
ンサ86によりエンジン1の燃料噴射量を測定するか、
あるいは、アクセルレバー位置センサ87によりアクセ
ルレバーのアクセル量を測定するか、のいずれかを測定
する。
【0097】ステップ6では、エンジン1の回転数が所
定回転数以上か、否かを判断している。ステップ6でエ
ンジン1が所定回転数以下の場合には、ステップ7に行
く。ステップ7では、コントローラ90は電磁式第1切
換バルブ81に切り換わる指令を出力しない。これによ
り、ステップ8では、作業機用回路11から走行用回路
61に応援合流しないで、作業機用回路11はそのまま
作業機を駆動する。ステップ6でエンジン1が所定回転
数以上の場合には、ステップ9に行く。ステップ9で
は、変速レバー位置センサ91が4速、あるいは5速等
の高速に入っているか、否かを判断している。
【0098】ステップ9で、変速レバー位置センサ91
が4速、あるいは5速等の高速に入っている場合にはス
テップ10に行く。ステップ10では、コントローラ9
0は電磁式第1切換バルブ81に切り換わる指令を出力
する。これにより、ステップ11では作業機用回路11
から走行用回路61に応援合流する走行用油圧モータ8
は高速で回転する。ステップ9で、変速レバー位置セン
サ91が4速、あるいは5速等の高速に入っていない場
合にはステップ12に行く。ステップ12では、コント
ローラ90は電磁式第1切換バルブ81に切り換わる指
令を出力しない。これにより、ステップ13では、作業
機用回路11から走行用回路61に応援合流しないで、
作業機用回路11はそのまま作業機を駆動する。なお、
上記では、エンジン1の回転数及び変速レバー位置セン
サ91の変速位置を検出して判断していたが、走行用油
圧モータ8の回転数を走行用回転数センサ85で検出し
て判断しても良い。
【0099】即ち、ステップ6とステップ9の代わり
に、走行用油圧モータ8が所定の回転数以上で回転して
いるか、否かを判断し、所定の回転数以上の場合にはス
テップ10に行き、所定の回転数以下の場合にはステッ
プ12に行っても良い。また、ステップ9では、変速レ
バー位置センサ91が4速、あるいは5速等の高速に入
っているか、否かを判断しているが、第3実施例のHi
・Lowスイッチ47で判定しても良い。また、上記に
おいて、ステップ4、ステップ10、あるいは、ステッ
プ12で作業機用回路11から走行用回路61に応援合
流しない場合で、かつ、作業機用シリンダ26の伸び室
26b内の圧力が作業機用リリーフ弁38の調圧圧力2
10kg/cm2 以上の場合には、第4実施例あるいは
第5実施例と同様に、電磁式第3切換バルブ82を切り
換えて走行用回路61から作業機用回路11に応援する
と共に、電磁式アンロード弁83を切り換えて作業機用
油圧ポンプ3をアンロードさせて作業機用油圧ポンプ3
に作用する負荷を軽減する。
【0100】次に、走行用回路61から作業機用回路1
1に応援する場合について、図15、及び図16を用い
て説明する。ステップ21では、作業機用回路11の調
圧圧力が所定圧力(例えば、210kg/cm2 )を超
えたか、否かを判定している。これは、作業機用回路1
1に接続されている作業機用圧力センサ69により測定
し、設定されている所定圧力(210kg/cm2 )を
超えてもバケットを上昇する力が不足しているか、否か
の判定に用いる。ステップ21で否の場合には、再度ス
テップ21に戻る。ステップ22では、オペレータが作
業機(例えば、バケット)の動きを見て、作業機が停止
したか、否かを判断している。停止した場合には、作業
機を上昇する力が不足していると判断している。したが
って、否の場合には、ステップ21に戻る。停止した場
合には、ステップ21に行く。ステップ23では、切換
スイッチ68を操作してONに入れる。ステップ24で
は、走行用回路61の油圧が所定圧力(例えば、220
kg/cm2 )を超えたか、否かを判定している。ステ
ップ25では、コントローラ90は、作業機用圧力セン
サ69からの設定されている所定圧力(210kg/c
2 )を超えた信号、切換スイッチ68から操作された
ON信号、及び、走行用圧力センサ89からの設定され
ている所定圧力(220kg/cm2 )を超えた信号に
より、電磁式第3切換バルブ82及び電磁式アンロード
弁83に切り換わる指令を出力する。ステップ26で
は、電磁式第3切換バルブ82及び電磁式アンロード弁
83が切り換わり、走行用油圧ポンプ2は作業機用回路
11を応援すると共に、作業機用油圧ポンプ3はアンロ
ードさせて作業機用油圧ポンプ3に作用する負荷を軽減
する。この走行用油圧ポンプ2から応援する圧力は22
0kg/cm2 以上となり、バケットを上昇する力が増
す。
【0101】ステップ27では、走行用油圧ポンプ2か
ら応援する圧力が上昇し、上昇した圧力が250kg/
cm2 に達したか、否かを判断している。否の場合に
は、ステップ21に戻る。ステップ27で圧力が250
kg/cm2 に達した場合にはステップ27に行く。ス
テップ28では、コントローラ90は走行用油圧ポンプ
2から作業機用回路11への応援を停止する指令を電磁
式第3切換バルブ82に出力する。ステップ27では、
電磁式第3切換バルブ82は切り換わり、応援は停止す
る。以上のステップにより、作業機用シリンダ26の伸
び室26b内の圧力は250kg/cm2 のバケットを
上昇する力が増すと共に、それ以上の圧力が走行用回路
61から作業機用回路11に行かないため、作業機用回
路11の油圧機器の許容される圧力が保持される。上記
実施例では、切換スイッチ68及び作業機用圧力センサ
69からの二つの信号により、切り換わる説明をした
が、作業機用圧力センサ69からの信号のみ、併記して
ある操作レバー35に付設したスイッチ36からの信号
のみ、あるいは、スイッチ36と作業機用圧力センサ6
9からの二つの信号により電磁式アンロード弁83に通
電させるようにしても良い。また、電磁式油圧機器で説
明したが、第3実施例のように油圧式で操作される油圧
機器でも同様に制御できることは言うまでもない。ま
た、上記実施例では、作業機用の許容圧力を250kg
/cm2 あるいは250kg/cm2 等、数値を挙げて
説明したが、これに囚われることはなく、その回路に応
じて選択できることは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によるときは
次のような効果を得ることができる。エンジン高速回転
で低負荷走行時に、作業機用油圧ポンプの吐出圧油が走
行用油圧モータに供給されて増速にすることができるの
で、作業機用油圧ポンプの吐出圧力は走行用油圧モータ
に常に供給されているので一定の速度で走行するためオ
ペレータは安全に運転できる。また、作業機用油圧ポン
プから走行回路への応援を制御する第1切換バルブと第
2切換バルブとは自動的に圧力で切り換えられるため複
雑な連係機構が不要となり、構造が簡単となる。また、
走行しながら作業する頻度が多い場合、あるいは、硬い
岩盤等を掘削する場合には、作業モードの低速走行を選
択することで、高い掘削力と牽引力を出力しながら、低
速で作業ができる。これにより走行用油圧モータは作業
機用油圧ポンプからの応援を受けないため回転数が低く
なり、オペレータはローダをダンプに微速で接近するの
が容易になる。このとき、ダンプ等に衝突することがな
くなり車両の破損を防止できる。また、走行用油圧モー
タの負荷が小さく走行用油圧ポンプのポンプ圧が低い時
でもエンジンが低速回転の場合には、エンジンが低速回
転で低負荷走行時に作業シリンダを何時でも動作できる
ので、作業性が向上する。また、軟らかい土、土砂、砂
等を掘削する場合には、Hi位置の走行モードを選択す
ることで、掘削後に高速走行で搬送できるため作業サイ
クルが向上し、作業量が増加する。
【0103】また、作業機駆動用油圧回路が調圧圧力に
なっても高い走行用HST回路の調圧圧力で掘削できる
ので、作業シリンダでの掘削力が増加して作業機による
作業量を増加できる。また、オペレータが走行用HST
回路の圧力を上昇させて走行牽引力を増加させると更に
掘削力が増し、硬い岩盤等を容易に破壊でき、作業性が
向上する。このとき、作業機駆動用油圧回路の圧力を低
減することにより、エンジンにかかる負荷を低減できる
ので、低減したエンジンの出力は、走行用HST回路の
圧力での作業機のリフト力、あるいは走行牽引力に利用
でき、エンジンの出力を作業機に効率的に用いることが
でき作業性が向上する。走行用HST回路から作業機駆
動用油圧回路に合流させ圧力は、所定の圧力の範囲に設
定されているため、作業機駆動用油圧回路に用いる油圧
機器の耐久性は保証されると共に、固定歯車ポンプ等を
用いることができるので油圧回路が安価になる。
【0104】また、走行用HST回路から作業機駆動用
油圧回路に合流させる供給回路は、作業機駆動用油圧ポ
ンプと作業機駆動用切換バルブの間のチェック弁の下流
に接続し、その間に作業機駆動用油圧回路の所定の圧力
値以上のときに開く合流弁を配設したため、構成が簡単
になる。合流弁の作動は、走行用HST回路、又は作業
機駆動用油圧回路の圧力により自動的に切り換えるた
め、オペレータの操作性が向上すると共に、自動的に切
り換えるため、圧力で切り換えられるため複雑な連係機
構が不要となり、構造が簡単になる。。あるいは、作業
機駆動用油圧回路の操作レバーに付設されたスイッチに
より切り換えるため、オペレータは容易に切り換えるこ
とができる。
【0105】作業機駆動用油圧回路の圧力は、所定の圧
力に達すると自動的にアンロードされるので、前記と同
様にエンジンにかかる負荷を低減できると共に、エンジ
ンの出力は、走行用HST回路の圧力での作業機のリフ
ト力、あるいは走行牽引力に利用でき、エンジンの出力
を作業機に効率的に用いることができる。合流弁は、走
行用HST回路から作業機駆動用油圧回路に合流する第
1合流弁と、作業機駆動用油圧回路から走行用HST回
路に合流する第2合流弁とを一体のバルブボデイに設け
ているため、構造が簡単になると共に、場積が小さくで
きると共に、各機器を接続する配管が不要になる。ま
た、オープン回路を用いているため、キャビティーショ
ンを防止するためのチャージポンプの駆動が不要とな
り、エネルギロスが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧駆動式作業車両の第1実施例
を示す油圧回路図である。
【図2】本発明に係る油圧駆動式作業車両の第2実施例
を示す油圧回路図である。
【図3】本発明に係る油圧駆動式作業車両の第3実施例
を示す油圧回路図である。
【図4】走行油圧モータの制御圧力を示す図である。
【図5】走行油圧モータの高速時、あるいは、低速時の
加速、減速を示す図である。
【図6】本発明に係る油圧駆動式作業車両の第4実施例
を示す油圧回路図である。
【図7】本発明に係る油圧駆動式作業車両の第5実施例
を示す油圧回路図である。
【図8】第5実施例の合・分流弁の断面図である。
【図9】本発明の第3切換バルブの作動図であり、パイ
ロット弁用のソレノイドが励磁されていない図である。
【図10】本発明の第3切換バルブの作動図であり、パ
イロット弁用のソレノイドが励磁され、かつ、応援用ス
プールがまだ移動していない状態を示す図である。
【図11】本発明の第3切換バルブの作動図であり、パ
イロット弁用のソレノイドが励磁され、かつ、応援用ス
プールが移動している状態を示す図である。
【図12】本発明の第3切換バルブの作動図であり、パ
イロット弁用のソレノイドが励磁され、かつ、応援用ス
プールはさらに図示の右方向に移動している状態を示す
図である。
【図13】本発明の油圧駆動式作業車両の油圧回路図の
第6実施例である。
【図14】第6実施例の作業回路から走行回路への応援
のフローチャート図である。
【図15】第6実施例の走行回路から作業回路への応援
のフローチャート図である。
【図16】第6実施例の走行回路から作業回路への応援
のフローチャート図である。
【符号の説明】 1…エンジン、2…走行用油圧ポンプ、3…作業機用油
圧ポンプ、4…制御油圧ポンプボルト、5…走行用バル
ブ、8…走行用油圧モータ、9…駆動輪、10…第1切
換バルブ、11…作業機回路、12…応援回路、13…
作業機バルブ、17…受圧部、18…第2切換バルブ、
20…受圧部、21…絞り、23…ドレーン回路、24
…検出回路、26…作業機用シリンダ、30…供給回
路、31…開閉弁、37…走行用リリーフ弁、38…作
業機用リリーフ弁、41…圧力比例減圧弁、42…作業
機油圧バルブ、43…油圧開閉弁、44、54…作業機
回路許容用リリーフ弁、46…Hi・Low用電磁式開
閉弁、47…Hi・Low用スイッチ、48…モータ用
電磁式開閉弁、50…第2供給回路、51…第1開閉
弁、52…第1チェック弁、60…合・分流弁、61…
走行用回路、62…第3切換バルブ、64…作業機応援
用弁、65…パイロット弁、66…アンロード弁、67
…アンド回路、68…切換スイッチ、69…作業機用圧
力センサ、80…電磁式合・分流弁、81…電磁式第1
切換バルブ、82…電磁式第3切換バルブ、83…電磁
式アンロード弁、85…エンジン用回転数センサ、86
…燃料噴射量センサ、87…アクセルレバー位置セン
サ、88…走行用回転数センサ、89…走行用圧力セン
サ、90…コントローラ、91…変速レバー位置セン
サ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力により駆動され車両を走
    行する走行用HST回路と、エンジンの動力により駆動
    され車両に付設されたバケット等の作業機を駆動する作
    業機駆動用油圧回路と、走行用HST回路及び作業機駆
    動用油圧回路の圧油を吐出するそれぞれの走行用油圧ポ
    ンプ及び作業機用油圧ポンプと、走行用油圧ポンプ及び
    作業機駆動用油圧ポンプからの吐出油を他方の回路に合
    流あるいは自身の回路に分流する合・分流弁とを有する
    油圧駆動式作業車両の油圧回路において、走行用HST
    回路の圧力が第1の所定圧力より低く、かつ、エンジン
    の回転速度が所定値以上の時に、作業機駆動用油圧回路
    から走行用HST回路に合流すると共に、走行用HST
    回路の圧力が第1の所定圧力より高いときに作業機駆動
    用油圧回路からの合流を断つことを特徴とする油圧駆動
    式作業車両の油圧回路。
  2. 【請求項2】 エンジンの動力により駆動され車両を走
    行する走行用HST回路と、エンジンの動力により駆動
    され車両に付設されたバケット等の作業機を駆動し、か
    つ、走行用HST回路よりも調圧圧力が低い作業機駆動
    用油圧回路と、走行用HST回路及び作業機駆動用油圧
    回路の圧油を吐出するそれぞれの走行用油圧ポンプ及び
    作業機駆動用油圧ポンプと、走行用油圧ポンプ及び作業
    機駆動用油圧ポンプからの吐出油を他方の回路に合流あ
    るいは自身の回路に分流する合・分流弁とを有する油圧
    駆動式作業車両の油圧回路において、走行用HST回路
    の圧力と作業機駆動用油圧回路の圧力とを比較し、走行
    用HST回路の圧力が作業機駆動用油圧回路の圧力より
    も高く、又は、作業機駆動用油圧回路の調圧圧力よりも
    高いときに走行用HST回路から作業機駆動用油圧回路
    に合流することを特徴とする油圧駆動式作業車両の油圧
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項2の油圧駆動式作業車両の油圧回
    路において、走行用HST回路から作業機駆動用油圧回
    路に合流するときには、作業機駆動用油圧回路は低圧に
    することを特徴とする油圧駆動式作業車両の油圧回路。
  4. 【請求項4】 請求項2の油圧駆動式作業車両の油圧回
    路において、走行用HST回路から作業機駆動用油圧回
    路に合流する圧力は調圧圧力以上で、かつ、作業機駆動
    用油圧回路の許容圧力以下であることを特徴とする油圧
    駆動式作業車両の油圧回路。
  5. 【請求項5】 走行用可変容量型油圧ポンプ、走行用切
    換バルブ、及び、走行用油圧モータを有する走行用HS
    T回路と、作業機駆動用油圧ポンプ、作業機駆動用切換
    バルブ、及び、作業機駆動用アクチュエータを有する作
    業機駆動用油圧回路と、走行用HST回路から作業機駆
    動用油圧回路に合流する回路を開閉する合流弁と、合流
    弁に切り換えの信号を出力する制御手段とからなる油圧
    駆動式作業車両の油圧回路において、一方が走行用HS
    T回路に、他方が作業機駆動用油圧ポンプと作業機駆動
    用切換バルブの間に配置されたチェック弁の下流に接続
    された供給回路に配設された合流弁と、作業機駆動用油
    圧回路の所定の圧力値以上のときに開く指令を合流弁に
    出力する制御手段とからなることを特徴とする油圧駆動
    式作業車両の油圧回路。
  6. 【請求項6】 請求項5の油圧駆動式作業車両の油圧回
    路において、制御手段は、所定の圧力値以上の第2所定
    値で閉じる指令を合流弁に出力することを特徴とする油
    圧駆動式作業車両の油圧回路。
  7. 【請求項7】 請求項5の油圧駆動式作業車両の油圧回
    路において、制御手段は、切換スイッチからの信号、作
    業機駆動用切換バルブの切換用圧力比例制御弁からの信
    号、作業機駆動用油圧回路の圧力センサと切換スイッチ
    からの信号、のいずれかであることを特徴とする油圧駆
    動式作業車両の油圧回路。
  8. 【請求項8】 合流弁と作業機駆動用切換バルブの間か
    ら分岐されたタンクとの間に配置され、かつ、作業機駆
    動用油圧回路からのパイロット圧、又は、合流を制御す
    る制御手段の信号を受けて切り換わるアンロード弁とか
    らなる請求項5あるいは請求項6の油圧駆動式作業車両
    の油圧回路。
  9. 【請求項9】 合流弁は、走行用HST回路から作業機
    駆動用油圧回路に合流する第1合流弁と、作業機駆動用
    油圧回路から走行用HST回路に合流する第2合流弁と
    を一体のバルブボデイに設けた請求項5の油圧駆動式作
    業車両の油圧回路。
  10. 【請求項10】 油を蓄えるタンクと、タンクの油を吸
    引し圧油を吐出する走行用可変容量型油圧ポンプと、、
    走行用可変容量型油圧ポンプからの圧油を切り換える走
    行用切換バルブと、走行用切換バルブからの切り換わっ
    た圧油を受けて時計廻り、あるいは反時計廻りに回転し
    出力する走行用油圧モータとからなるオープン回路の走
    行用HST回路を有する請求項1から請求項9のいずれ
    かの油圧駆動式作業車両の油圧回路。
  11. 【請求項11】 合流あるいは分流の切り換えは、高速
    走行、あるいは低速走行を切り換える切換スイッチに連
    動したことを特徴とする請求項1から請求項5、あるい
    は請求項9のいずれかの油圧駆動式作業車両の油圧回
    路。
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