JP3145810B2 - 可変容量型油圧ポンプ制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプ制御装置

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JP3145810B2
JP3145810B2 JP31417592A JP31417592A JP3145810B2 JP 3145810 B2 JP3145810 B2 JP 3145810B2 JP 31417592 A JP31417592 A JP 31417592A JP 31417592 A JP31417592 A JP 31417592A JP 3145810 B2 JP3145810 B2 JP 3145810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に好適に用いられる可変容量型油圧ポンプ制
御装置に関し、特に、左,右の走行用油圧モータにそれ
ぞれ別の可変容量型油圧ポンプから圧油を供給するよう
にした可変容量型油圧ポンプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4ないし図6に従来技術の可変容量型
油圧ポンプ制御装置が設けられた油圧ショベルおよびそ
の油圧回路を示す。
【0003】図において、1は左,右一対の履帯1A,
1Aを備え、矢示A,B方向に前進、後進する下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体を示し、該上部旋回体2には機械室3と、該機械
室3の前部に位置する運転室4と、機械室3の後部に位
置するカウンタウエイト5とが設けられ、機械室3内に
は後述の原動機9および該原動機9によって駆動される
各油圧ポンプ10A,10B等が設けられている。
【0004】6は上部旋回体2の前部に設けられた作業
装置を示し、該作業装置6は、ブーム6A,アーム6
B,バケット6C等から大略構成され、ブーム6Aは
左,右のブームシリンダ6D,6D(図5参照)によっ
て矢示C,D方向に俯仰動されるようになっている。
【0005】7,7は下部走行体1に設けられた左,右
の走行用減速機(一方のみ図示)、8A,8Bは該各減
速機7と共に下部走行体1に設けられ、複数の油圧アク
チュエータを構成する左,右の走行用油圧モータを示
し、該走行用油圧モータ8A,8Bは図5に示す如くそ
れぞれ別の油圧ポンプ10A,10Bから圧油が供給さ
れることにより、それぞれ減速機7を介して下部走行体
1の各履帯1Aを駆動させる。
【0006】9は運転室4内に設けられる原動機、10
A,10Bは該原動機9によって回転駆動される可変容
量型油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ10A,10Bは
それぞれ容量可変部11A,11Bを有し、該容量可変
部11A,11Bが後述のレギュレータ16で傾転駆動
されることにより容量、即ち圧油の吐出量Qが可変に制
御される。そして、該油圧ポンプ10A,10Bはタン
ク12と共にそれぞれ一対の主管路13A,14A、1
3B,14Bを介して走行用油圧モータ8A,8Bに接
続され、該走行用油圧モータ8A,8Bに個別に圧油を
給排するようになっている。また、該油圧ポンプ10
A,10Bはタンク12と共に主管路15A,15Bを
介して各ブームシリンダ6Dに接続され、該各ブームシ
リンダ6Dを伸縮すべく圧油を給排する。
【0007】16,16は油圧ポンプ10A,10Bの
容量可変部11A,11Bを傾転駆動する容量制御手段
としてのレギュレータを示し、該各レギュレータ16は
制御管路17,17A,17Bを介して副油圧源となる
パイロットポンプ18、タンク12に接続され、制御管
路17からの制御圧Pに応じて油圧ポンプ10A,10
Bの容量可変部11A,11Bを傾転させることによ
り、図6に示す特性線19A,19B如く油圧ポンプ1
0A,10Bの吐出量Qを制御圧Pに基づき可変に制御
する。
【0008】20は制御管路17と制御管路17A,1
7Bとの間に設けられた制御圧切換手段としての電磁弁
を示し、該電磁弁20は後述するコントローラ40から
の切換信号により低圧側の切換位置aから高圧側の切換
位置bに切換えられ、制御管路17を制御管路17A,
17Bに切換接続する。
【0009】21はパイロットポンプ18、タンク12
と電磁弁20との間で制御管路17Bの途中に設けられ
た減圧弁を示し、該減圧弁21は電磁弁20が切換位置
bに切換えられたときに制御管路17内の制御圧Pを設
定圧P1 (図6参照)以下まで減圧するようになってい
る。
【0010】22A,22Bはそれぞれ主管路13A,
14A、13B,14B等の途中に設けられた左,右の
方向切換弁としての走行用制御弁を示し、該走行用制御
弁22A,22Bは油圧パイロット式の方向切換弁によ
って構成され、運転室4に設けられる減圧弁型油圧パイ
ロット弁23A,23Bの操作レバー24A,24Bを
手動操作することにより図5に示す中立位置から左,右
の切換位置に切換操作され、油圧ポンプ10A,10B
から走行用油圧モータ8A,8Bに給排する圧油の流量
および方向を制御する。
【0011】ここで、油圧パイロット弁23A,23B
は高圧側が管路25,25A,25Bを介してパイロッ
トポンプ18に接続され、低圧側が管路26A,26B
を介してタンク12に接続され、出力側がそれぞれパイ
ロット管路27A,28A、27B,28Bを介して走
行用制御弁22A,22Bの各油圧パイロット部に接続
されている。
【0012】29A,29Bは主管路15A,15B等
の途中に設けられた作業用制御弁を示し、該作業用制御
弁29A,29Bは油圧パイロット式の方向切換弁によ
って構成され、運転室4に設けられる他の減圧弁型油圧
パイロット弁30の操作レバー31を手動操作すること
により図5に示す中立位置から共に左,右の切換位置に
切換操作され、油圧ポンプ10A,10Bから各ブーム
シリンダ6Dに給排する圧油の流量および方向を制御す
る。この場合、油圧パイロット弁30は高圧側が管路2
5,25Aを介してパイロットポンプ18に接続され、
低圧側が管路26Aを介してタンク12に接続され、出
力側が作業用制御弁29A,29Bの各油圧パイロット
部に共通のパイロット管路32A,32Aを介して接続
されている。
【0013】33,34は管路25から分岐し、パイロ
ットポンプ18とタンク12との間を走行用制御弁22
A,22B、作業用制御弁29A,29Bを介して接続
する分岐管路を示し、該分岐管路33は走行用制御弁2
2A,22Bが共に中立位置に復帰しているときに絞り
35を介してパイロットポンプ18とタンク12とを連
通させ、走行用制御弁22A,22Bの少なくともいず
れか一方が中立位置から切換えられたときには前記連通
状態が遮断される。また、分岐管路34は作業用制御弁
29A,29Bが共に中立位置に復帰しているときに絞
り36を介してパイロットポンプ18とタンク12とを
連通させ、走行用制御弁29A,29Bが中立位置から
切換えられたときには前記連通状態が遮断される。
【0014】37は走行用制御弁22Aと絞り35との
間に位置して分岐管路33の途中に設けられた走行用の
操作検出手段としての圧力スイッチを示し、該圧力スイ
ッチ37は走行用制御弁22A,22Bが共に中立位置
に復帰しているときに、分岐管路33内が低圧となるの
で開成し、走行用制御弁22A,22Bの少なくともい
ずれか一方が中立位置から切換操作されたときには閉成
することによって、コントローラ40に検出信号を出力
する。
【0015】38は作業用制御弁29Aと絞り36との
間に位置して分岐管路34の途中に設けられた作業用の
操作検出手段としての圧力スイッチを示し、該圧力スイ
ッチ38は作業用制御弁29A,29Bが中立位置に復
帰しているときに、分岐管路34内が低圧となるので開
成し、作業用制御弁29A,29Bが中立位置から切換
操作されたときには閉成することによって、コントロー
ラ40に検出信号を出力する。
【0016】39は前記原動機9に設けられた回転数検
出手段としての回転数センサを示し、該回転数センサ3
9は原動機9の実回転数を検出し、その検出信号をコン
トローラ40に出力する。40はマイクロコンピュータ
等によって構成されるコントローラを示し、該コントロ
ーラ40はその入力側が圧力スイッチ37,38および
回転数センサ39等に接続され、出力側が電磁弁20等
に接続されている。そして、該コントローラ40は圧力
スイッチ37,38および回転数センサ39からの検出
信号に基づき、原動機9が所定の低回転数領域にあると
きに、走行用制御弁22A,22B、作業用制御弁29
A,29Bの少なくともいずれかが中立位置から切換操
作されると、電磁弁20に切換信号を出力し、該電磁弁
20を切換位置aから切換位置bに切換えさせるように
なっている。
【0017】さらに、41はパイロットポンプ18とタ
ンク12との間に位置して管路42の途中に設けられた
低圧リリーフ弁を示し、該リリーフ弁41はギアポンプ
等からなるパイロットポンプ18の吐出圧を、例えば4
0 Kg/cm2程度の圧力P2 (P2 >P1 )に制限し、こ
れ以上の圧力をタンク12にリリーフさせることによ
り、過剰圧がパイロットポンプ18等に作用するのを防
している。
【0018】このように構成される従来技術では、原動
機9によって油圧ポンプ10A,10Bおよびパイロッ
トポンプ18を回転駆動し、例えば運転室4内の操作レ
バー24A,24Bを傾転操作したときには、走行用制
御弁22A,22Bが中立位置から切換位置に切換えら
れ、油圧ポンプ10A,10Bからの圧油がそれぞれ主
管路13A,14A、13B,14Bを介して左,右の
走行用油圧モータ8A,8Bに給排されるので、該走行
用油圧モータ8A,8Bにより各減速機7を介して左,
右の履帯1A,1Aが駆動され、油圧ショベルが図4中
の矢示A,B方向に前進または後退する。
【0019】また、運転室4内の操作レバー31を傾転
操作し、作業用制御弁29A,29Bを中立位置から
左,右の切換位置に切換えたときには、油圧ポンプ10
A,10Bからの圧油が主管路15Aまたは15Bを介
して各ブームシリンダ6Dに給排されるので、該各ブー
ムシリンダ6Dにより作業装置6のブーム6Aを図4中
の矢示C,D方向に俯仰動することができ、バケット6
Cによって土砂等の掘削作業を行うことができる。
【0020】そして、コントローラ40は圧力スイッチ
37,38および回転数センサ39からの検出信号に基
づき、原動機9が所定の低回転数領域にあるときに、走
行用制御弁22A,22B、作業用制御弁29A,29
Bの少なくともいずれかが中立位置から切換操作される
と、電磁弁20に切換信号を出力して該電磁弁20を切
換位置aから切換位置bに切換えさせるので、制御管路
17を介して各レギュレータ16に供給される制御圧P
が図6に示す特性線19A,19Bの如く減圧弁21の
設定圧P1 まで上昇するようになり、各レギュレータ1
6はこのときの制御圧Pに応じて油圧ポンプ10A,1
0Bの容量可変部11A,11Bを傾転角が小さくなる
ように傾転させ、油圧ポンプ10A,10Bの吐出量Q
を減少させる。
【0021】この場合、例えば運転者が操作レバー24
A,24Bまたは31を傾転操作して、走行用制御弁2
2A,22Bまたは作業用制御弁29A,29Bを中立
位置から切換位置に向けストロークさせるときに、パイ
ロットポンプ18から管路25,25Aおよび分岐管路
33,34等を介してタンク12へと排出される圧油
は、分岐管路33または34の途中位置で走行用制御弁
22A,22Bまたは作業用制御弁29A,29Bによ
り遮断されるから、分岐管路33または34内の圧力が
これによって上昇し、圧力スイッチ37または38はこ
のときの圧力で閉成され、検出信号をコントローラ40
に出力する。
【0022】そして、コントローラ40は回転数センサ
39からの回転数検出信号に基づき原動機9が低回転数
領域にあると判定した状態で、圧力スイッチ37または
38から検出信号を読込むと、電磁弁20に切換信号を
出力して該電磁弁20を切換位置aから切換位置bに切
換えさせる。この結果、制御管路17から各レギュレー
タ16に供給される制御圧Pは図6に示す特性線19
A,19Bの如く減圧弁21の設定圧P1 まで上昇し、
該各レギュレータ16がこのときの制御圧P、即ち設定
圧P1 に基づき油圧ポンプ10A,10Bの吐出量Qを
図6に例示する吐出量Qa ,Qb 程度まで減少させるこ
とにより、原動機9にかかる負荷を低く抑えてエンジン
ストール(エンスト)を防止する過負荷防止制御が行わ
れる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、パイロットポンプ18、タンク12と電磁
弁20との間で制御管路17Bの途中に減圧弁21を設
け、コントローラ40により電磁弁20を切換位置aか
ら切換位置bに切換えて、原動機9の過負荷防止制御を
行うときに、制御管路17内の制御圧Pを減圧弁21の
設定圧P1 (図6参照)まで減圧し、各レギュレータ1
6に供給する制御圧Pがこの設定圧P1 を越えて上昇す
るのを規制するようしているから、原動機9の低回転数
領域で、走行用制御弁22A,22B、作業用制御弁2
9A,29Bの少なくともいずれかが中立位置から切換
操作されたときに、油圧ポンプ10A,10Bから吐出
される圧油の吐出量Qが図6に示す吐出量Qa ,Qb 以
下まで低下するのを抑えることができ、例えば走行用油
圧モータ8A,8Bまたは各ブームシリンダ6Dに吐出
量Qa ,Qb 程度の圧油を供給でき、これらの作動速度
が原動機9の低回転数領域で大幅に低下するのを防止す
るようにしている。
【0024】しかし、従来技術では、油圧ポンプ10
A,10Bの製造時にそれぞれの部品等に僅かでも寸法
誤差があると、油圧ポンプ10A,10Bの容量可変部
11A,11Bを各レギュレータ16で傾転駆動する場
合に、図6に示す特性線19A,19Bの如く油圧ポン
プ10A,10Bの吐出量Qに誤差が生じてしまう。そ
して、制御管路17からの制御圧Pを減圧弁21により
設定圧P1 まで減圧しているときには、油圧ポンプ10
A,10Bから吐出される圧油の吐出量Qa ,Qb に流
量差が生じるので、走行用制御弁22A,22Bを共に
中立位置から切換操作して油圧ポンプ10A,10Bか
らの圧油を走行用油圧モータ8A,8Bにそれぞれ給排
するときに、該走行用油圧モータ8A,8Bの回転速度
に前記流量差に基づく速度差が生じ、該走行用油圧モー
タ8A,8Bにより左,右の履帯1A,1Aがそれぞれ
異なる速度で駆動されることがある。
【0025】このため従来技術では、例えば油圧ショベ
ルを図4中の矢示A方向に前進させてトレーラ等に積み
込むようなときに、走行用油圧モータ8A,8Bにより
左,右の履帯1A,1Aがそれぞれ異なる速度で駆動さ
れて油圧ショベルが蛇行し、油圧ショベルをトレーラ等
に直進させて積み込むのが難しくなるという問題があ
る。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は原動機の低回転数領域で過負荷
防止制御等を行なうときに、各油圧ポンプから吐出され
る圧油の吐出量にバラツキが生じるのを防止でき、例え
ば油圧ショベルの走行用油圧回路等に組み込んだときに
油圧ショベルを直進させてトレーラ等に簡単に積み込む
ことができるようにした可変容量型油圧ポンプ制御装置
を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の発明が採用する構成の特徴は、各容量制御
手段を副油圧源に接続する制御管路の途中に、前記副油
圧源に対して制御圧切換手段と並列に接続され、高圧側
に切換えられたときに前記各容量制御手段に供給する制
御圧を減圧弁の設定圧よりも高い圧力に切換える他の制
御圧切換手段と、該他の制御圧切換手段と前記制御圧切
換手段とを介する制御圧のうち、高圧側の制御圧を選択
して前記各容量制御弁に供給する高圧選択手段とを設
け、コントローラは、原動機の低回転数領域で、複数種
の方向切換弁のいずれかが中立位置から切換操作された
ときに、切換操作された前記方向切換弁の種類に応じて
前記制御圧切換手段と他の制御圧切換手段とを選択的に
高圧側に切換える構成としたことにある。
【0028】また、第2の発明が採用する構成の特徴
は、コントローラを、原動機の低回転数領域で、複数種
の方向切換弁のいずれかが中立位置から切換操作された
ときに、制御圧切換手段を高圧側に切換える構成とし、
かつ該制御圧切換手段が高圧側に切換えられたときに、
切換操作された前記方向切換弁の種類に応じて各容量制
御手段に供給する制御圧を減圧弁の設定圧と該設定圧よ
りも高い圧力とに選択的に切換える制御圧選択手段を設
けたことにある。
【0029】
【作用】上記構成により、原動機の低回転数領域で、複
数種の方向切換弁のいずれかが中立位置から切換操作さ
れたときには、容量制御手段に供給する制御圧を方向切
換弁の種類に応じて減圧弁の設定圧とこれよりも高い圧
力とに選択でき、高い圧力を選択したときには、各油圧
ポンプの容量可変部を共に最小傾転位置に保持すること
ができる。そして、該各油圧ポンプは容量可変部が共に
最小傾転位置になったときに、傾転途中の位置よりも圧
油の吐出量にバラツキが生じることはなくなるので、各
油圧ポンプから実質的に等しい流量の圧油を吐出させる
ことができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4ないし図
6に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0031】図1および図2は本発明の第1の実施例を
示している。
【0032】図中、50は本実施例で用いる制御管路5
1と制御管路51A,51Bとの間に設けられた他の制
御圧切換手段としての電磁弁を示し、該電磁弁50はタ
ンク12、パイロットポンプ18と各レギュレータ16
との間に位置し、これらに対して電磁弁20と並列に配
設されている。そして、該電磁弁50は後述するコント
ローラ54からの切換信号により低圧側の切換位置aか
ら高圧側の切換位置bに切換えられ、制御管路51を制
御管路51A,51Bのいずれかに切換接続する。ここ
で、該制御管路51は従来技術で述べた制御管路17と
並列に設けられ、制御管路51Aは制御管路17Aと共
にタンク12に接続され、制御管路51Bは制御管路1
7Bと共にパイロットポンプ18に接続されている。
【0033】52は制御管路17,51のうち高圧側を
選択する高圧選択手段としてのシャトル弁、53は該シ
ャトル弁52で選択した高圧側の制御圧Pを各レギュレ
ータ16に供給する他の制御管路を示し、該制御管路5
3は、コントローラ54からの切換信号により電磁弁5
0が切換位置aから切換位置bに切換えられたときに、
シャトル弁52で制御管路51からの制御圧Pを選択さ
せることにより各レギュレータ16に減圧弁21の設定
圧P1 よりも高い圧力、即ち低圧リリーフ弁41の設定
圧である圧力P2 を制御圧Pとして供給する。
【0034】また、コントローラ54からの切換信号に
より電磁弁20が切換位置aから切換位置bに切換えら
れ、電磁弁50が切換位置aに復帰したときに、制御管
路53はシャトル弁52で制御管路17からの制御圧P
を選択させることにより、各レギュレータ16に減圧弁
21の設定圧P1 (P1 <P2 )を制御圧Pとして供給
する。
【0035】さらに、54はマイクロコンピュータ等に
よって構成されるコントローラを示し、該コントローラ
54は従来技術で述べたコントローラ40とほぼ同様
に、その入力側が圧力スイッチ37,38および回転数
センサ39等に接続されているものの、該コントローラ
54は出力側が電磁弁20,50等に接続されている。
そして、該コントローラ54はその記憶回路内に図2に
示すプログラム等を格納し、電磁弁20,50の切換制
御処理を行うことにより、原動機9の過負荷防止制御を
実行させるようになっている。また、該コントローラ5
4の記憶回路にはその記憶エリア(図示せず)内に、原
動機9の回転数が所定の低回転数領域内にあるか否かを
判定する判定値等が格納されている。
【0036】本実施例による可変容量型油圧ポンプ制御
装置は上述の如き構成を有するもので、その基本的な作
動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0037】そこで、コントローラ54による電磁弁2
0,50の切換制御処理について図2を参照して説明す
る。
【0038】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で走行用の圧力スイッチ37、作業用の圧力スイッ
チ38および回転数センサ39からそれぞれの検出信号
を読込み、ステップ2に移って原動機9の回転数が所定
の低回転数領域内にあるか否かを回転数センサ39から
の回転数検出信号に基づいて判定し、「NO」と判定し
たときには原動機9の回転数が比較的高く、エンストを
起こす可能性は非常に少ないので、ステップ3に移って
電磁弁20,50を共に切換位置aに保持し、図1に示
す制御管路53から各レギュレータ16に供給する制御
圧Pをタンク圧程度まで低下させることにより、該各レ
ギュレータ16で油圧ポンプ10A,10Bの容量可変
部11A,11Bを最大傾転位置へと傾転させて、油圧
ポンプ10A,10Bから吐出される圧油の吐出量を図
6に示す最大吐出量Qt 程度に設定し、ステップ4でリ
ターンしてステップ1以降の処理を繰り返す。
【0039】次に、ステップ2で「YES」と判定した
ときには原動機9の回転数が所定の低回転数領域内にあ
り、エンストの可能性があるから、ステップ5に移って
走行用の圧力スイッチ37が閉成されているか否かを判
定し、「YES」と判定したときには走行用制御弁22
A,22Bの少なくともいずれかが中立位置から切換操
作され、油圧モータ8A,8Bの少なくともいずれかが
油圧ポンプ10A,10Bからの圧油により回転駆動さ
れているので、油圧ポンプ10A,10Bからの回転負
荷により原動機9がエンストを起こすのを防止すべく、
ステップ6に移って電磁弁50に切換信号を出力し、該
電磁弁50を切換位置aから切換位置bに切換えさせ
る。
【0040】そして、このときには低圧リリーフ弁41
で設定されたパイロットポンプ18からの圧力P2 が制
御管路51B、シャトル弁52等を介して制御管路53
内に制御圧Pとして導かれるから、各レギュレータ16
に減圧弁21の設定圧P1 よりも高い圧力P2 (P2 >
P1 )を制御圧Pとして供給でき、各レギュレータ16
により油圧ポンプ10A,10Bの容量可変部11A,
11Bを最小傾転位置まで傾転させることができる。
【0041】これによって、油圧ポンプ10A,10B
から吐出される圧油の吐出量Qを最小吐出量Qn まで下
げることができ、図6に示す如くこのときの吐出量Qn
に油圧ポンプ10A,10B間でバラツキが生じるのを
防止できる。また、ステップ6で電磁弁50を切換位置
aから切換位置bに切換えた後にはステップ7でリター
ンし、ステップ1以降の処理を繰り返す。
【0042】一方、ステップ5で「NO」と判定したと
きには走行用の圧力スイッチ37が開成され、走行用制
御弁22A,22Bは共に中立位置に復帰して走行用油
圧モータ8A,8Bは停止しているので、ステップ8に
移って作業用の圧力スイッチ38が閉成されているか否
かを判定し、「YES」と判定したときには作業用制御
弁29A,29Bが中立位置から切換操作され、各ブー
ムシリンダ6Dを油圧ポンプ10A,10Bからの圧油
で作動させているので、油圧ポンプ10A,10Bから
の回転負荷により原動機9がエンストを起こすのを防止
すべく、ステップ9に移って電磁弁20に切換信号を出
力し、該電磁弁20を切換位置aから切換位置bに切換
えさせる。
【0043】そして、この場合には電磁弁20は切換位
置bに切換えられているのに対し、電磁弁50は切換位
置aにあるので、パイロットポンプ18からの制御圧P
は減圧弁21により設定圧P1 まで減圧され、この設定
圧P1 を制御圧Pとして各レギュレータ16に供給でき
る。これによって、原動機9の低回転数領域で、作業用
制御弁29A,29Bが中立位置から切換操作されたと
きには、油圧ポンプ10A,10Bから吐出される圧油
の吐出量Qが図6に示す吐出量Qa ,Qb 程度に抑える
ことができ、原動機9に過負荷が作用するのを防止でき
ると共に、各ブームシリンダ6Dに吐出量Qa ,Qb の
圧油を供給してこれらの作動速度が原動機9の低回転数
領域で大きく低下するのも防止できる。
【0044】また、ステップ8で「NO」と判定したと
きには圧力スイッチ37,38が共に開成され、走行用
制御弁22A,22Bおよび作業用制御弁29A,29
Bは中立位置にあり、油圧ポンプ10A,10Bの回転
負荷で原動機9がエンストを起こすことはないから、ス
テップ3に移って電磁弁20,50を共に切換位置aに
復帰させ、ステップ4でリターンする。
【0045】かくして、本実施例によれば、例えば油圧
ショベルを図4中の矢示A方向に前進させてトレーラ等
に積み込むような場合に、左,右の操作レバー24A,
24Bを共に傾転して走行用制御弁22A,22Bを共
に中立位置から大きく切換操作すれば、制御管路53内
の制御圧Pが自動的に図6に示す圧力P2 となり、各レ
ギュレータ16によって油圧ポンプ10A,10Bの容
量可変部11A,11Bを最小傾転位置まで傾転駆動で
きるから、油圧ポンプ10A,10Bから吐出される圧
油の吐出量Qを共に最小吐出量Qn まで下げることがで
き、図6に示す如く油圧ポンプ10A,10B間で吐出
量Qn にバラツキが生じるのを防止できる。
【0046】従って本実施例では、原動機9の低回転数
領域で油圧ショベルを走行させるときに、各レギュレー
タ16で油圧ポンプ10A,10Bの容量可変部11
A,11Bを共に最小傾転位置に固定して、油圧ポンプ
10A,10Bから走行用油圧モータ8A,8Bにそれ
ぞれ給排する圧油に流量差が生じるのを防止でき、該走
行用油圧モータ8A,8Bにより左,右の履帯1A,1
Aを実質的に等しい速度で駆動することにより、例えば
油圧ショベルをトレーラ等に直進させて簡単に積み込む
ことができる。
【0047】また、油圧ショベルを停止させ、各ブーム
シリンダ6Dを油圧ポンプ10A,10Bからの圧油で
作動させるべく、操作レバー31を傾転操作して作業用
制御弁29A,29Bを比較的大きくストロークさせた
ときには、制御管路53内の制御圧Pを減圧弁21の設
定圧P1 (図6参照)まで従来技術と同様に減圧でき、
各レギュレータ16に供給する制御圧Pがこの設定圧P
1 となるから、原動機9の低回転数領域で油圧ポンプ1
0A,10Bから吐出される圧油の吐出量Qが図6に示
す吐出量Qa ,Qb となり、各ブームシリンダ6Dに向
けて吐出量Qa,Qb 程度の圧油を供給でき、これらの
作動速度が原動機9の低回転数領域で大きく低下するの
を防止できる等、種々の効果を奏する。
【0048】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、制御管路17Bの途中に従来技
術で用いている減圧弁21に替えて、制御圧選択手段と
しての油圧パイロット式切換弁61を設けたことにあ
る。
【0049】ここで、該切換弁61は左,右の油圧パイ
ロット部がパイロット管路62A,62Bに接続され、
該パイロット管路62Aは電磁弁20と切換弁61との
間で制御管路17Bの途中からパイロット圧を導くよう
になっている。また、パイロット管路62Bは走行用制
御弁22Aと絞り35との間で分岐管路33の途中から
パイロット圧を導き、走行用制御弁22A,22Bの少
なくともいずれかが中立位置から切換操作されたときに
は切換弁61を高圧位置cに保持するようになってい
る。
【0050】そして、原動機9の低回転数領域で、走行
用制御弁22A,22Bが中立位置から切換操作される
と、圧力スイッチ37が閉成され、コントローラ40に
より電磁弁20が切換位置aから切換位置bに切換えら
れると共に、切換弁61は高圧位置cに保持されるか
ら、このときには低圧リリーフ弁41で設定されたパイ
ロットポンプ18からの圧力P2 を各レギュレータ16
に制御圧Pとして供給でき、各レギュレータ16により
油圧ポンプ10A,10Bの容量可変部11A,11B
を最小傾転位置まで傾転させ、油圧ポンプ10A,10
Bから吐出される圧油の吐出量Qを最小吐出量Qn まで
下げることができる。
【0051】一方、原動機9の低回転数領域で、走行用
制御弁22A,22Bが共に中立位置にあり、作業用制
御弁29A,29Bが中立位置から切換操作されたとき
には、圧力スイッチ38が閉成され、コントローラ40
は電磁弁20を切換位置aから切換位置bに切換えさせ
る。しかし、このときには走行用制御弁22Aと絞り3
5との間で分岐管路33の途中からパイロット圧を導く
パイロット管路62Bの圧力はタンク圧程度まで低下
し、切換弁61は減圧弁となって高圧位置cから減圧位
置dに切換わるので、制御管路17内の制御圧Pを従来
技術と同様に設定圧P1 (図6参照)に減圧でき、各レ
ギュレータ16に供給する制御圧Pがこの設定圧P1 を
越えて上昇するのを規制できる。
【0052】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、従来技術で用いてい
る減圧弁21にパイロット管路62Bを実質的に追加す
るだけで油圧パイロット式切換弁61を構成でき、第1
の実施例に比較して油圧回路全体を大幅に簡略化するこ
とができる。
【0053】なお、前記第1の実施例では、図2に示す
ステップ5で走行用の圧力スイッチ37が閉成されてい
ると判定したときに、ステップ6に移って電磁弁50に
切換信号を出力し、該電磁弁50を切換位置aから切換
位置bに切換えさせるものとして述べたが、これに替え
て、ステップ6では電磁弁20,50に切換信号を出力
し、該電磁弁20,50を共に切換位置aから切換位置
bに切換えさせるようにしてもよく、この場合でも同様
の作用効果を得ることができる。そして、この場合に
は、電磁弁50を第2の発明の構成要件である制御圧選
択手段として作動させることができる。
【0054】また、前記各実施例では、作業用制御弁2
9A,29Bを中立位置から切換操作することによっ
て、各ブームシリンダ6Dを油圧ポンプ10A,10B
からの圧油で作動させるものとして述べたが、本発明は
これに限らず、油圧ポンプ10A,10Bからの圧油で
各ブームシリンダ6Dに加えてアームシリンダ、バケッ
トシリンダおよび旋回用油圧モータ等を作動させるよう
にした油圧回路にも適用することができる。
【0055】さらに、前記各実施例では、油圧ショベル
の油圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限
らず、油圧クレーン等のように下部走行体等を備えた建
設機械の油圧回路に用いることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、原動
機の低回転数領域で複数種の方向切換弁のいずれかが中
立位置から切換操作されたときに、切換操作された方向
切換弁の種類に応じて容量制御手段に供給する制御圧
を、減圧弁の設定圧と該設定圧よりも高い圧力とに選択
的に切換える構成としたから、容量制御手段に供給する
制御圧を減圧弁の設定圧よりも高い圧力に選択したとき
には、各油圧ポンプの容量可変部を共に最小傾転位置に
保持することが可能となり、この最小傾転位置で各油圧
ポンプから吐出される圧油の吐出量を一定にでき、各油
圧ポンプ毎に吐出量にバラツキが生じるのを確実に防止
できる。従って、例えば油圧ショベルを前進させてトレ
ーラ等に積み込むようなときに、原動機の回転数を低下
させた状態で各油圧ポンプから実質的に等しい流量の圧
油を吐出させることができ、油圧ショベルをトレーラ等
に直進させて簡単に積み込むことができる等、種々の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプ制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】電磁弁の切換制御処理を示す流れ図である。
【図3】本発明の第2の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプ制御装置を示す油圧回路図である。
【図4】従来技術による油圧ショベルを示す斜視図であ
る。
【図5】従来技術による可変容量型油圧ポンプ制御装置
を示す油圧回路図である。
【図6】過負荷防止制御用の制御圧と油圧ポンプの吐出
量との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 6 作業装置 6D ブームシリンダ 8A,8B 走行用油圧モータ 9 原動機 10A,10B 可変容量型油圧ポンプ 11A,11B 容量可変部 12 タンク 13A,13B,14A,14B,15A,15B 主
管路 16 レギュレータ(容量制御手段) 17,17A,17B,51,51A,51B,53
制御管路 18 パイロットポンプ(副油圧源) 20 電磁弁(制御圧切換手段) 21 減圧弁 22A,22B 走行用制御弁(方向切換弁) 29A,29B 作業用制御弁(方向切換弁) 37,38 圧力スイッチ(操作検出手段) 39 回転数センサ(回転数検出手段) 40,54 コントローラ 41 低圧リリーフ弁 50 電磁弁(他の制御圧切換手段) 52 シャトル弁(高圧選択手段) 61 油圧パイロット式切換弁(制御圧選択手段) 62A,62B パイロット管路
フロントページの続き (72)発明者 高木 政男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−160333(JP,A) 特開 昭63−88303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 F15B 11/17 E02F 9/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、該原動機によって駆動され、
    それぞれ容量可変部を有する複数の可変容量型油圧ポン
    プと、外部からの制御圧により該各油圧ポンプの容量可
    変部を傾転駆動し、該各油圧ポンプの容量を制御する複
    数の容量制御手段と、該各容量制御手段を副油圧源に接
    続する制御管路の途中に設けられ、該副油圧源から各容
    量制御手段に供給する制御圧を低圧側と高圧側とに切換
    える制御圧切換手段と、該制御圧切換手段と副油圧源と
    の間に位置して前記制御管路の途中に設けられ、該制御
    圧切換手段が高圧側に切換えられたときに前記制御圧を
    設定圧まで減圧する減圧弁と、前記各油圧ポンプおよび
    タンクを複数種の油圧アクチュエータに接続する各主管
    路の途中にそれぞれ設けられ、前記各油圧ポンプから各
    油圧アクチュエータに供給する圧油の流量および方向を
    制御する複数種の方向切換弁と、該各方向切換弁が中立
    位置から切換操作されたか否かを検出する複数の操作検
    出手段と、前記原動機の回転数を検出する回転数検出手
    段と、該回転数検出手段および前記各操作検出手段から
    の検出信号に基づき前記制御圧切換手段に切換信号を出
    力し、該制御圧切換手段を切換制御するコントローラと
    からなる可変容量型油圧ポンプ制御装置において、前記
    各容量制御手段を副油圧源に接続する制御管路の途中に
    は、前記副油圧源に対して制御圧切換手段と並列に接続
    され、高圧側に切換えられたときに前記各容量制御手段
    に供給する制御圧を前記減圧弁の設定圧よりも高い圧力
    に切換える他の制御圧切換手段と、該他の制御圧切換手
    段と前記制御圧切換手段とを介する制御圧のうち、高圧
    側の制御圧を選択して前記各容量制御弁に供給する高圧
    選択手段とを設け、前記コントローラは、前記原動機の
    低回転数領域で、前記複数種の方向切換弁のいずれかが
    中立位置から切換操作されたときに、切換操作された前
    記方向切換弁の種類に応じて前記制御圧切換手段と他の
    制御圧切換手段とを選択的に高圧側に切換える構成とし
    たことを特徴とする可変容量型油圧ポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 原動機と、該原動機によって駆動され、
    それぞれ容量可変部を有する複数の可変容量型油圧ポン
    プと、外部からの制御圧により該各油圧ポンプの容量可
    変部を傾転駆動し、該各油圧ポンプの容量を制御する複
    数の容量制御手段と、該各容量制御手段を副油圧源に接
    続する制御管路の途中に設けられ、該副油圧源から各容
    量制御手段に供給する制御圧を低圧側と高圧側とに切換
    える制御圧切換手段と、該制御圧切換手段と副油圧源と
    の間に位置して前記制御管路の途中に設けられ、該制御
    圧切換手段が高圧側に切換えられたときに前記制御圧を
    設定圧まで減圧する減圧弁と、前記各油圧ポンプおよび
    タンクを複数種の油圧アクチュエータに接続する各主管
    路の途中にそれぞれ設けられ、前記各油圧ポンプから各
    油圧アクチュエータに供給する圧油の流量および方向を
    制御する複数種の方向切換弁と、該各方向切換弁が中立
    位置から切換操作されたか否かを検出する複数の操作検
    出手段と、前記原動機の回転数を検出する回転数検出手
    段と、該回転数検出手段および前記各操作検出手段から
    の検出信号に基づき前記制御圧切換手段に切換信号を出
    力し、該制御圧切換手段を切換制御するコントローラと
    からなる可変容量型油圧ポンプ制御装置において、前記
    コントローラは、前記原動機の低回転数領域で、前記複
    数種の方向切換弁のいずれかが中立位置から切換操作さ
    れたときに、前記制御圧切換手段を高圧側に切換える構
    成とし、かつ該制御圧切換手段が高圧側に切換えられた
    ときに、切換操作された前記方向切換弁の種類に応じて
    前記各容量制御手段に供給する制御圧を前記減圧弁の設
    定圧と該設定圧よりも高い圧力とに選択的に切換える制
    御圧選択手段を設けたことを特徴とする可変容量型油圧
    ポンプ制御装置。
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