JPH11311259A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH11311259A
JPH11311259A JP11487998A JP11487998A JPH11311259A JP H11311259 A JPH11311259 A JP H11311259A JP 11487998 A JP11487998 A JP 11487998A JP 11487998 A JP11487998 A JP 11487998A JP H11311259 A JPH11311259 A JP H11311259A
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cylindrical
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Yuji Kobayashi
裕二 小林
Masayuki Nishiyama
雅幸 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内の熱を放出することにより、安
定したトルクを得ることのできるトルクリミッタを提供
する。 【解決手段】 シャフト1の外周に取り付けられた円筒
状のマグネット8をハウジング10の内周に取り付けら
れた円筒状のヒス材9内へ挿入した状態で、マグネット
8の外周とヒス材9の内周とが所定のギャップで対向す
るようにシャフト1の細径部3,4をハウジング10で
回転可能に支持したトルクリミッタにおいて、ハウジン
グ10に、ハウジング10内の熱を放出するための通気
孔14,19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、常に一定のトル
クを伝達し、所定値以上の負荷がかかると、マグネット
と磁性体とが非接触となって回転力を伝達しなくなるト
ルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタなどの給紙機構は、紙を1枚ず
つ送り出すため、第1回転軸で紙送り出し方向へ回転さ
せられるゴム製の第1ローラと、第2回転軸で紙戻し方
向へ回転させられるゴム製の第2ローラとを軸方向へ外
周を接触させて配設し、第2回転軸と第2ローラとの間
にトルクリミッタを配設した構成とされている。なお、
第1および第2回転軸は、同一方向へ回転する。
【0003】このように構成した給紙機構で、1枚の紙
が第1ローラと第2ローラとの間に入ったときは、第1
ローラと紙との間の摩擦力がトルクリミッタの設定トル
クよりも大きいので、第2ローラが第1ローラと反対方
向へ回転することにより、紙が送り出される。しかし、
2枚の紙が第1ローラと第2ローラとの間に入ったとき
は、紙と紙との摩擦力がトルクリミッタの設定トルクよ
りも小さいので、第1ローラが紙送り出し方向へ回転し
て一方の紙を送り出し、第2ローラが紙戻し方向へ回転
して他方の紙を戻すことにより、紙を1枚ずつ送り出し
ている。
【0004】図9は上記した従来のトルクリミッタのシ
ャフトを除いて上側半分を断面とした正面図である。図
9において、1は合成樹脂で円筒状に成形されたシャフ
トを示し、後述するマグネット8の内径よりも僅かに小
さな外径で、マグネット8内へ挿入される太径部2の両
側に、後述するハウジング10の挿通孔13,18へ挿
通される細径部3,4が連なっている。そして、ハウジ
ング10から突出する細径部4にピンなどが係合する係
合部5が設けられ、太径部2と細径部4との境界部分の
外周にマグネット8の外径よりも小径なフランジ6が設
けられている。
【0005】8は円筒状のマグネットを示し、軸方向の
長さ(以下、単に長さという。)が太径部2の長さと略
同一で、内径が太径部2の外径よりも僅かに大きくされ
ている。このマグネット8は、接着剤で太径部2の外周
に固定されている。9は円筒形のヒス材(強磁性体を含
む磁性体)を示し、長さが太径部2の長さと略同一か太
径部2の長さよりも長く、マグネット8の外周と所定の
ギャップ、例えば0.1mm位で内周が対向する内径と
されている。
【0006】10は合成樹脂で成形されたハウジングを
示し、細径部3が挿通される円形の挿通孔13が中心に
設けられ、太径部2およびマグネット8が後述するワッ
シャ20を介して当接する底部12の外周に、円形の筒
部15が設けられたハウジング本体11と、細径部4が
挿通される円形の挿通孔18が中心に設けられ、フラン
ジ6が当接する状態で開放端を閉塞するようにハウジン
グ本体11に接着剤で固定される円形のキャップ17と
で構成されている。なお、ハウジング本体11はヒス材
9を所定の力で圧入できる内径とされ、ハウジング10
の中心部分における軸方向の内法は、太径部2の細径部
3側の端からフランジ6の細径部4側までの長さと略同
一にされている。
【0007】20はワッシャを示し、合成樹脂製のシー
ト状で、太径部2およびマグネット8とハウジング本体
11との間に介装され、マグネット8とハウジング本体
11と間の摩擦係数を所定の値に設定するものである。
【0008】次に、動作について説明する。図9に示す
トルクリミッタのシャフト1に図示を省略した回転軸を
挿通し、この回転軸に設けたピンなどを係合部5に係合
させてシャフト1を回転軸に固定した状態で、回転軸を
所定方向へ回転させると、マグネット8とヒス材9との
磁気的結合により、ハウジング10も回転軸と同じ方向
へ回転する。しかし、マグネット8とヒス材9とが一体
となって回転するトルクよりも大きな負荷がハウジング
10にかかると、マグネット8とヒス材9とが非接触と
なって(スリップして)回転力を伝達しなくなるため、
ハウジング10は回転軸と一緒に回転しなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁力式のトルク
リミッタは、ヒステリシスを利用しているため、ヒステ
リシス損失による発熱により、ハウジング10内の温度
が上昇する。しかし、ハウジング10内の熱をハウジン
グ10外へ放出する放熱手段が設けられていないので、
ハウジング10内の温度上昇によって磁力低下が起こ
り、トルクが低下するという不都合がある。
【0010】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、ハウジング内の熱を放出す
ることにより、安定したトルクを得ることのできるトル
クリミッタを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、シャフトの
外周に取り付けられた円筒状のマグネットをハウジング
の内周に取り付けられた円筒状の磁性体内へ挿入した状
態で、マグネットの外周と磁性体の内周とが所定のギャ
ップで対向するようにシャフトの両端部をハウジングで
回転可能に支持したトルクリミッタにおいて、ハウジン
グ内の熱を放出する放熱手段を設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施例である
トルクリミッタのシャフトを除いて上側半分を断面とし
た正面図であり、図9と同一または相当部分に同一符号
を付して説明を省略する。図1において、14は通気孔
を示し、底部12の、挿通孔13の中心を中心にした同
一円周上に複数設けられている。16は放熱用開口を示
し、ヒス材9の外周の一部を露出させるように、筒部1
5に所定数設けられている。19は通気孔を示し、フラ
ンジ6で塞がれないように、挿通孔18の中心を中心に
したキャップ17の同一円周上に複数設けられている。
【0013】次に、動作は先に説明した従来例と同様に
なるので、動作の説明は省略し、通気孔14,19およ
び放熱用開口16の機能について説明する。まず、通気
孔14,19について説明すると、ハウジング10内の
暖まった空気が通気孔14,19から流出したり、また
は、例えば通気孔14から流入した空気が通気孔19か
ら流出することにより、熱を放出してハウジング10内
の温度上昇を抑える。次に、放熱用開口16について説
明すると、ハウジング10内の熱はヒス材9を介して放
熱用開口16から放熱され、ハウジング10内の温度上
昇を抑える。
【0014】上述したように、この発明の第1実施形態
によれば、ハウジング10に通気孔14,19および放
熱用開口16を設けたので、通気孔14,19からハウ
ジング10内の熱を放出するとともに、放熱用開口16
からもハウジング10内の熱を放出でき、ハウジング1
0内の温度上昇を抑えることができるため、温度上昇に
よるトルク低下を防いでトルクを安定させることができ
る。なお、この第1実施形態において、通気孔14,1
9か、放熱用開口16の一方を省略しても、同様な効果
を得ることができる。
【0015】図2(a),(b),(c)はこの発明の
第2実施形態であるトルクリミッタに使用するシャフト
の斜視図、側面図および上側半分を断面とした正面図で
あり、図1および図9と同一または相当部分に同一符号
を付して説明を省略する。なお、このシャフトは、例え
ば第1実施形態のシャフトに代えて使用することができ
るものである。図2において、7は送風用フランジを示
し、細径部4の外周の一部と、フランジ6の細径部4側
の側面とに跨らせて複数設けられている。
【0016】次に、この送風用フランジ7を備えたシャ
フト1を第1実施形態のシャフト1に代えた場合の機能
について説明する。シャフト1が回転すると、当然のこ
とながらフランジ6も回転して送風用フランジ7も回転
するので、ハウジング10内の暖まった空気が送風用フ
ランジ7によって通気孔19から排出され、通気孔14
から空気が流入することにより、熱を放出してハウジン
グ10内の温度上昇を抑える。
【0017】上述したように、この発明の第2実施形態
によれば、ハウジング10内の暖まった空気を送風用フ
ランジ7で積極的にハウジング10外へ送出する構成に
したので、ハウジング10内の温度上昇をさらに抑える
ことができるため、温度上昇によるトルク低下を防いで
トルクをさらに安定させることができる。
【0018】図3はこの発明の第3実施形態であるトル
クリミッタの分解斜視図、図4(a),(b)は図3に
示したハウジング本体の左側面図および図4(a)のA
−A線による断面図、図5(a),(b)は図3に示し
たキャップの右側面図および図5(a)のB−B線によ
る断面図、図6は図3に示した部品を組み立てて上側半
分を断面とした正面図、図7は図6のC−C線に相当す
る断面図である。
【0019】これらの図において、21は耐熱性を有す
る非晶性のポリカーボネートで円筒状に成形されたシャ
フトを示し、後述するマグネット28の内径よりも僅か
に小さな外径で、中心に対して対称な外側の部分に軸方
向へ同一断面で切り欠いたIカットと称される切欠部2
3を有し、マグネット28内へ挿入される太径部22の
両側に、後述するハウジング31の挿通孔34,41へ
挿通される細径部24,25が連なっている。そして、
ハウジング31から突出する細径部25にピンなどが係
合する係合部26が設けられ、太径部22と細径部25
との境界部分の外周にマグネット28の外径よりも小径
なフランジ27が設けられている。
【0020】28は円筒状のマグネットを示し、長さが
太径部22の長さと略同一で、内径が太径部22の外径
よりも僅かに大きく、切欠部23を形成するために太径
部22から切り取った肉に相当する肉を切欠部23に対
応する内面の軸方向へ肉盛りした肉盛り部29が設けら
れている。30は円筒形のヒス材(強磁性体を含む磁性
体)を示し、長さが太径部22の細径部24側の端から
フランジ27の細径部25側までの長さよりも長く、マ
グネット28の外周と所定のギャップ、例えば0.1m
m位で内周が対向する内径とされている。
【0021】31はハウジングを示し、非晶性のポリカ
ーボネートと相性のよい高摺動グレードのポリオキシメ
チレンで成形され、細径部24が挿通される円形の挿通
孔34が中心に設けられ、この挿通孔34の中心を中心
にした同一円周上に所定数の通気孔35が設けられると
ともに、内側にヒス材30の端面が当接する突条36が
所定の高さで、半径方向に所定間隔で設けられ、太径部
22およびマグネット28が後述するワッシャ46を介
して当接する底部(第1底部)33の外周に、開放端側
の内面が底部33へ向かって縮閉する周回したテーパー
面38とされた円形の筒部(第1筒部)37が設けられ
たハウジング本体32と、細径部25が挿通される円形
の挿通孔41が中心に設けられ、フランジ27が当接し
た状態で、フランジ27で塞がれないように挿通孔41
の中心を中心にした同一円周上に所定数の通気孔42が
設けられるとともに、内側にヒス材30の端面が当接す
る突条43が所定の高さで、半径方向に所定間隔で設け
られた底部(第2底部)40の外周に、開放端側の内面
が底部40へ向かって縮閉する周回したテーパー面45
とされた円形の筒部(第2筒部)44が設けられたキャ
ップ39とで構成されている。
【0022】なお、ハウジング本体32およびキャップ
39は、ヒス材30を所定の力で圧入できる内径とされ
ている。そして、ハウジング本体32の中心部分におけ
る軸方向の内法にキャップ39の中心部分における軸方
向の内法を加えた値は、太径部22の細径部24側の端
からフランジ27の細径部25側までの長さと略同一に
されている。また、ハウジング本体32の開放端から突
条36までの軸方向の寸法にキャップ39の開放端から
突条43までの軸方向の寸法を加えた有効寸法は、ヒス
材30の長さと同じか僅かに短くされている。
【0023】46はワッシャを示し、合成樹脂製のシー
トで、太径部22およびマグネット28とハウジング本
体32との間に介装され、マグネット28とハウジング
本体32と間の摩擦係数を所定の値に設定するものであ
る。
【0024】次に、組立の一例について説明する。ま
ず、軸を垂直方向へ向けて作業台に載置したヒス材30
の上に筒部37を下側にしてハウジング本体32を載置
した後、ハウジング本体32を押し下げてヒス材30の
端面が突条36に当接する状態までヒス材30を筒部3
7内へ圧入させる。そして、細径部25側を下側にして
軸を垂直方向へ向けた状態で、切欠部23に肉盛り部2
9を対応させてマグネット28内へ太径部22を挿入し
てフランジ27にマグネット28を載置した後、太径部
22およびマグネット28の端面にワッシャ46を載置
する。
【0025】次に、ハウジング本体32を上側にしてヒ
ス材30内へ下側からシャフト21を上昇させてマグネ
ット28を挿入し、細径部24を挿通孔34へ挿通する
とともに、太径部22およびマグネット28を、ワッシ
ャ46を介して底部33に当接させる。そして、上下を
反転させ、軸を垂直方向へ向けて作業台に載置した後、
筒部44を下側にしたキャップ39の挿通孔41へ細径
部25を挿通してヒス材30の上にキャップ39を載置
し、キャップ39を押し下げてヒス材30の端面が突条
43に当接する状態まで筒部44内へヒス材30を圧入
することにより、図6に示す状態に組み立てることがで
きる。
【0026】次に、動作は先に説明した従来例と同様に
なるので、動作の説明は省略し、通気孔35,42の機
能について説明する。このトルクリミッタは、ヒステリ
シスを利用しているため、ヒステリシス損失による発熱
により、ハウジング31内の温度が上昇する。しかし、
ハウジング31の両底部33,40に設けた通気孔3
5,42から暖まった空気が流出したり、または、例え
ば通気孔35から流入した空気が通気孔42から流出す
ることにより、熱を放出してハウジング31内の温度上
昇を抑える。
【0027】上述したように、この発明の第3実施形態
によれば、シャフト21に切欠部23を設け、マグネッ
ト28に肉盛り部29を設けたので、シャフト21をマ
グネット28内へ挿入するだけで、マグネット28をシ
ャフト21の周方向へ回転しないように取り付けること
ができる。したがって、接着剤を使用することなく回転
しないようにマグネット28をシャフト21に作業性よ
く、かつ効率的に取り付けることができる。
【0028】また、底部33と筒部37とからなるハウ
ジング本体32と、底部40と筒部44とからなるキャ
ップ39とでハウジング31を構成し、各筒部37,4
4内へヒス材30を圧入する構成にしたので、精度のよ
いヒス材30の外周面を利用して接着剤を使用すること
なくシャフト21を支持する両挿通孔34,41の適正
な位置関係(同軸度)を確保しつつハウジング31を作
業性よく、かつ効率的に組み付けることができる。そし
て、各筒部37,44の開放端側の内面を各底部33,
40へ向かって縮閉する周回したテーパー面38,45
としたので、ヒス材30を圧入するときにテーパー面3
8,45が案内面として機能するため、各筒部37,4
4を破損させることなくヒス材30を容易に圧入するこ
とができる。
【0029】さらに、ハウジング31の有効寸法をヒス
材30の長さと同じか僅かに短くしたので、ヒス材30
の長さに両底部33,40の肉厚を加えた値がハウジン
グ31の長さとなるため、ハウジング31の長さ寸法を
正確に出すことが容易になる。また、シャフト21を非
晶性のポリカーボネートで成形するとともに、ハウジン
グ本体32およびキャップ39を非晶性のポリカーボネ
ートと相性のよい高摺動グレードのポリオキシメチレン
で成形したので、摩擦係数を低下させて安定した摺動特
性を得ることができる。
【0030】さらに、ハウジング31の両底部33,4
0に通気孔35,42を設けたので、この通気孔35,
42からハウジング31内の暖まった空気が流出した
り、または、例えば通気孔35から流入した空気が通気
孔42から流出することにより、熱を放出してハウジン
グ31内の温度上昇を抑えることができるため、温度上
昇によるトルク低下を防いでトルクを安定させることが
できる。
【0031】図8はこの発明の第4実施形態であるトル
クリミッタのシャフトを除いて上側半分を断面とした正
面図であり、図3〜図7と同一または相当部分に同一符
号を付して説明を省略する。この第4実施形態が第3実
施形態と異なるのは、ハウジング本体32の開放端から
突条36までの軸方向の寸法にキャップ39の開放端か
ら突条43までの軸方向の寸法を加えた有効寸法がヒス
材30の長さよりも短く、組み立てた状態でハウジング
本体32とキャップ39と間に間隙ができてヒス材30
が露出する点である。なお、組立および動作は第3実施
形態と同様となるので、組立および動作の説明は省略す
る。
【0032】この第4実施形態においても第3実施形態
と同様な効果を得ることができるとともに、各筒部3
7,44の長さを短くして積極的にヒス材30の外周を
露出させたので、ヒス材30からもハウジング31内の
熱を放出することができ、ハウジング31内の温度上昇
をさらに抑えることができるため、温度上昇によるトル
ク低下を防いでトルクをさらに安定させることができ
る。
【0033】上記した第3および第4実施形態におい
て、係合手段を切欠部23と肉盛り部29とで構成した
が、シャフト21をマグネット28内へ挿入可能で、マ
グネット28がシャフト21の周方向へ回転不可能な関
係であれば、例えばDカット、溝と突条または突起との
組合せ、多角形などの係合手段であってもよい。また、
突条36,43を設けてヒス材30の端面で通気孔3
5,42を塞がないようにしたが、ヒス材30の端面で
通気孔35,42を塞がなければ、突条36,43を設
けなくてもよい。さらに、図2に示したシャフト1のよ
うに、第3および第4実施形態のシャフト21に放熱用
フランジを設けることにより、さらに放熱を促進させる
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ハウ
ジング内の熱を放出する放熱手段を設けたので、ハウジ
ング内の温度上昇を抑えることができるため、温度上昇
によるトルク低下を防いでトルクを安定させることがで
きる。また、ハウジングに通気孔を設け、シャフトに送
風用フランジを設けることにより、ハウジング内の暖ま
った空気を送風用フランジで積極的にハウジング外へ送
出する構成にしたので、ハウジング内の温度上昇をさら
に抑えることができるため、温度上昇によるトルク低下
を防いでトルクをさらに安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるトルクリミッタの
シャフトを除いて上側半分を断面とした正面図である。
【図2】(a)はこの発明の第2実施形態であるトルク
リミッタに使用するシャフトの斜視図、(b)はシャフ
トの側面図、(c)は上側半分を断面としたシャフトの
正面図である。
【図3】この発明の第3実施形態であるトルクリミッタ
の分解斜視図である。
【図4】(a)は図3に示したハウジング本体の左側面
図、(b)は図4(a)のA−A線による断面図であ
る。
【図5】(a)は図3に示したキャップの右側面図、
(b)は図5(a)のB−B線による断面図である。
【図6】図3に示した部品を組み立てて上側半分を断面
とした正面図である。
【図7】図6のC−C線に相当する断面図である。
【図8】この発明の第4実施形態であるトルクリミッタ
のシャフトを除いて上側半分を断面とした正面図であ
る。
【図9】従来のトルクリミッタのシャフトを除いて上側
半分を断面とした正面図である。
【符号の説明】
1,21 シャフト 2,22 太径部 3,4,24,25 細径部 5,26 係合部 6,27 フランジ 7 送風用フランジ 8,28 マグネット 9,30 ヒス材 10,31 ハウジング 11,32 ハウジング本体 12,33,40 底部 13,18,34,41 挿通孔 14,19,35,42 通気孔 15,37,44 筒部 17,39 キャップ 20,46 ワッシャ 23 切欠部 29 肉盛り部 36,43 突条 38,45 テーパー面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの外周に取り付けられた円筒状
    のマグネットをハウジングの内周に取り付けられた円筒
    状の磁性体内へ挿入した状態で、前記マグネットの外周
    と前記磁性体の内周とが所定のギャップで対向するよう
    に前記シャフトの両端部を前記ハウジングで回転可能に
    支持したトルクリミッタにおいて、 前記ハウジング内の熱を放出する放熱手段を設けた、 ことを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 シャフトの外周に取り付けられた円筒状
    のマグネットをハウジングの内周に取り付けられた円筒
    状の磁性体内へ挿入した状態で、前記マグネットの外周
    と前記磁性体の内周とが所定のギャップで対向するよう
    に前記シャフトの両端部を前記ハウジングで回転可能に
    支持したトルクリミッタにおいて、 前記ハウジングに放熱用の開口または隙間を設けた、 ことを特徴とするトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 シャフトの外周に取り付けられた円筒状
    のマグネットをハウジングの内周に取り付けられた円筒
    状の磁性体内へ挿入した状態で、前記マグネットの外周
    と前記磁性体の内周とが所定のギャップで対向するよう
    に前記シャフトの両端部を前記ハウジングで回転可能に
    支持したトルクリミッタにおいて、 前記ハウジングに空気が流通する複数の通気孔を設け、 前記ハウジング内に位置する前記シャフトの部分に送風
    用フランジを設けた、 ことを特徴とするトルクリミッタ。
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JP2008008429A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Yamauchi Corp トルクリミッタ
JP2008106883A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Origin Electric Co Ltd トルクリミッタ

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