JPH11310759A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JPH11310759A
JPH11310759A JP10117107A JP11710798A JPH11310759A JP H11310759 A JPH11310759 A JP H11310759A JP 10117107 A JP10117107 A JP 10117107A JP 11710798 A JP11710798 A JP 11710798A JP H11310759 A JPH11310759 A JP H11310759A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive layer
nonwoven fabric
fabric substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10117107A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Iizuka
裕保 飯塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着剤に発泡剤を配合せずに粘着剤を発泡さ
せることができ、発泡後の粘着剤層を嵩高とすることに
より、粗面の被着体に対して接着性にすぐれた両面粘着
テープを提供する。 【解決手段】 少なくとも一面が離型処理されたフィル
ム状基材2の離型処理面に粘着剤層3が積層された粘着
シートの粘着剤層3面を不織布基材1の両面に貼り合わ
せた後、不織布基材1の両側縁部を圧着ロール4で圧着
し、100〜150℃の加熱ゾーンで1〜10分間加熱
することにより粘着剤層を発泡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発泡した粘着剤層に
より粗面の被着体に対してすぐれた粘着性を有する両面
粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープにおいて、粗面に対する粘着
性を向上させるために粘着剤に発泡剤を配合したり、攪
拌等により気泡を強制的に導入し発泡状態とした粘着剤
層を用いることが種々提案されている。例えば、特開昭
61−136568号公報には、発泡剤を含有する粘着
剤を基材フィルムに塗布乾燥することにより粘着剤層を
発泡させた表面保護フィルムが開示されている。
【0003】上記公報に記載されている粘着剤層は基材
に塗布した後、加熱乾燥することにより発泡剤により発
泡させるもので、一定量の発泡剤の配合が必要なために
配合組成等の製品設計の変更を伴ったり、場合によって
は大がかりな設備変更も必要となる。また、基材フィル
ム上での発泡は自由空間で行われるので、発泡後の粘着
剤層の厚みが不均一となり易いという問題があった。
【0004】また、特開平5−9454号公報には、界
面活性剤などの整泡剤を用いた発泡性接着剤が記載され
ている。このものは発泡しながら硬化する常温硬化性の
もので、間隙充填性に優れ、水密性の接着に有効である
が基材フィルムに塗布する使い方はできないという問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着剤に発
泡剤を配合せずに粘着剤を発泡させることができ、発泡
後の粘着剤層を嵩高とすることにより、粗面の被着体に
対して接着性にすぐれた両面粘着テープを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の両面粘着
テープの製造方法は、少なくとも一面が離型処理された
フィルム状基材の離型処理面に粘着剤層が積層された粘
着シートの粘着面を不織布基材の両面に貼り合わせた
後、100〜150℃の加熱ゾーンで1〜10分間加熱
することにより粘着剤層を発泡させることを特徴とす
る。
【0007】また、請求項2記載の両面粘着テープの製
造方法は、少なくとも一面が離型処理されたフィルム状
基材の離型処理面に粘着剤層が積層された粘着シートの
粘着面を、該粘着面の幅よりも小さい幅の不織布基材の
両面に貼り合わせた後、不織布基材の両側縁部より外側
に配置されている粘着面同士を圧着しながら、もしくは
圧着した後、100〜150℃の加熱ゾーンで1〜10
分間加熱することにより粘着剤層を発泡させることを特
徴とする。
【0008】本発明で使用されるフィルム状基材は少な
くとも一面が離型処理されたものであり、その材質は1
00〜150℃の加熱ゾーンで1〜10分間の加熱にお
いて延伸や収縮といった変化の少ないものであれば特に
限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカ
ーボネート、ポリサルホン、ポリビニルブチラール、ポ
リフェニレンスルファイド、ポリエーテルエーテルケト
ンなどのプラスチック製基材;上質紙、クラフト紙など
の紙基材などが挙げられる。
【0009】フィルム状基材の少なくとも一面は離型処
理されているが、この際に使用される離型剤としては、
シリコーン系離型剤、長鎖高分子系離型剤などが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0010】フィルム状基材の厚みは、薄いと加熱によ
る伸縮が大きく粘着剤層の厚みが不均一になり易く、厚
いと巻重体にしたときに径の大きなロールになり搬送し
にくくなるため20〜300μmが好ましい。
【0011】本発明で使用される粘着剤は、通常の粘着
剤であれば特に限定されず、例えば、アクリル系粘着
剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられ
るが、耐候性が良好であるという理由からアクリル系粘
着剤が好ましく、特に架橋剤との混合が容易であるとい
う理由から溶剤型のアクリル系粘着剤が好ましい。
【0012】粘着剤層は架橋されていることが好まし
く、アクリル系粘着剤の架橋剤としては、例えば、イソ
シアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤などが挙げられ
る。
【0013】上記粘着剤層の厚みは、薄くなると発泡し
ても粗面への接着性が十分に得られず、厚いと粘着剤層
が十分に発泡せず、粗面への接着性が十分に得られない
ため、20〜300μmが好ましい。
【0014】本発明で使用される不織布基材は、粘着剤
層が含浸可能であり、かつ加熱時に粘着剤層を発泡させ
るのに十分な空気を含むものであれば、材質等は特に限
定されないが、例えば、パルプ、麻、レーヨン(ス
フ)、綿、アセテート、ガラス、ポリエステル、ポリビ
ニルアルコールなどの単独もしくは混抄の不織布が挙げ
られ、その坪量は5〜50g/m2 が好ましい。
【0015】請求項1記載の両面粘着テープの製造方法
は、上記フィルム状基材の離型処理面に、粘着剤溶液を
塗布乾燥して粘着剤層を形成したものを2枚準備し、上
記不織布基材の両面に粘着剤から積層し、圧着ローラー
などで圧着した後、加熱ゾーンで加熱発泡するものであ
る。
【0016】請求項2で不織布基材の両側縁部を圧着す
る手段として、該積層体を移送しながら圧着するために
ロールを用いるのが好ましい。ロールは圧着しようとす
る部分、即ち積層体の両側縁部だけに配置してもよい。
また、不織布基材の両側縁部の外側に配置される粘着剤
同士を幅方向全体を圧着するような均一な径を有するロ
ールでもよいが、両端部がやや大径となされたロールで
不織布基材を跨ぐような形状で両端部で不織布基材の両
側縁部、およびその外側に配置されている粘着面同士を
圧着可能となされたものが好ましい。
【0017】加熱ゾーンは、粘着剤層を製造する際の乾
燥ゾーンを再度使用してもよいが、加熱ゾーンの温度
は、低いと粘着剤層が十分に発泡せず、粗面接着性が得
られにくくなり、高いと上記フィルム基材が熱で伸縮を
おこし、均一な厚みの粘着テープが得られにくくなるた
め、100〜150℃に限定され、115〜145℃が
好ましい。
【0018】加熱時間は、短いと十分に粘着剤層が発泡
できず、長いとフィルム状基材が熱で伸縮をおこし、均
一な厚みの粘着テープが得られにくくなるため、1〜1
0分間に限定され、1.5〜8.5分間が好ましい。
【0019】(作用)離型紙を積層したまま粘着剤層を
不織布基材の両面に積層して100〜150℃で加熱す
ることにより、不織布内部に存在する水分や空気などが
膨張しながら軟化した粘着剤層内に浸入したり、粘着剤
中に存在する残留溶剤などが膨張しながら軟化した粘着
剤層を発泡状態とする。それにより粘着剤層は嵩高くな
り、ベニヤ板等のような粗面の被着体に対する接着性が
良好なものとなる。
【0020】請求項2に記載の発明では、粘着面の幅よ
りも小さい幅の不織布基材の両面に、離型紙とともに粘
着剤層を貼り合わせた後、粘着剤層面を不織布基材の両
側縁部に圧着して加熱するので、不織布基材から発生し
て膨張した水分や空気を外へ漏らさず、より有効に粘着
剤層の発泡に利用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜6)アクリル系粘着剤溶液(綜研化学社
製,商品名「SKダイン1717」)にイソシアネート
系架橋剤溶液(日本ポリウレタン社製,商品名「コロネ
ートL55E」)を固形分比で100:1となるように
混合することにより粘着剤溶液を得、次いで表面にシリ
コーン処理を施したポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚み35μm,幅1200mm)の離型処理面に、
幅1100mmで、乾燥後の厚みが50μmとなるよう
に塗布乾燥し、粘着剤シートを得た。
【0022】次に、不織布基材(パルプ・麻・レーヨン
混抄の不織布、坪量40g/m2 、幅1000mm)の
両面に、上記粘着シートの粘着面を貼り合せて積層体を
得た後、図1に断面図で示したように、不織布基材の両
側縁部だけに強い圧着力が作用するように、両端部の径
が大きくされた圧着ロールを用いて圧着し、その後、表
1の加熱温度及び加熱時間に従って加熱し、両面粘着テ
ープを得た。
【0023】図1は本発明の実施例を示す断面図であ
り、不織布基材1の両面に上記離型紙2上の粘着剤層3
を貼り合わせた積層体に対して、不織布基材1の両側縁
部だけに強い圧着力が作用するように、両端部の径が大
きくされた圧着ロール4を用いて圧着した。5は幅方向
全体が同一径を有する受けロールを示している。
【0024】(比較例1〜6)圧着に際して圧着ロール
を用いず、積層体を表1に示す温度と時間で加熱し、そ
の後の粘着剤層の厚みの増加と粘着特性を実施例と同じ
条件で測定し、その結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の両面粘着テープの製造方法によ
ると、不織布内部に存在する水分や空気などが膨張しな
がら軟化した粘着剤層を発泡状態としたり、粘着剤中に
存在する残留溶剤などが膨張しながら軟化した粘着剤層
を発泡状態とするので、粘着剤に発泡剤を配合せずに発
泡させることができ、粘着剤層は嵩高で厚みのばらつき
が少ない両面粘着テープが得られる。それによりベニヤ
板等のような粗面の被着体に対する接着性が良好なもの
である。請求項2に記載の発明では、不織布基材から発
生して膨張した水分や空気を外へ漏らさず、より有効に
粘着剤層の発泡に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面粘着テープの製造方法の実施例を
示す断面図。
【符号の説明】
1:不織布基材 2:離型紙 3:粘着剤層 4:圧着ロール 5:受けロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面が離型処理されたフィル
    ム状基材の離型処理面に粘着剤層が積層された粘着シー
    トの粘着面を不織布基材の両面に貼り合わせた後、10
    0〜150℃の加熱ゾーンで1〜10分間加熱すること
    により粘着剤層を発泡させることを特徴とする両面粘着
    テープの製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも一面が離型処理されたフィル
    ム状基材の離型処理面に粘着剤層が積層された粘着シー
    トの粘着面を、該粘着面の幅よりも小さい幅の不織布基
    材の両面に貼り合わせた後、不織布基材の両側縁部より
    外側に配置されている粘着面同士を圧着しながら、もし
    くは圧着した後、100〜150℃の加熱ゾーンで1〜
    10分間加熱することにより粘着剤層を発泡させること
    を特徴とする両面粘着テープの製造方法。
JP10117107A 1998-04-27 1998-04-27 両面粘着テープの製造方法 Pending JPH11310759A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308341A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Rinnai Corp コンロ
JP2017082023A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 株式会社ブリヂストン 粘着シート及び粘着シートの製造方法

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