JPH11310445A - 透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装体、及び透水性弾性舗装用敷設板 - Google Patents

透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装体、及び透水性弾性舗装用敷設板

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JPH11310445A
JPH11310445A JP11802498A JP11802498A JPH11310445A JP H11310445 A JPH11310445 A JP H11310445A JP 11802498 A JP11802498 A JP 11802498A JP 11802498 A JP11802498 A JP 11802498A JP H11310445 A JPH11310445 A JP H11310445A
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paving
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊歩道や公園施設等に用いられ、自然な色合
い、適度な弾力性、透水性を有し、従来問題とされてい
た晴天時の砂塵発生、降雨時のぬかるみなどを改善する
と共に歩行に際して疲労感を与えることもなく、短時間
の施工が可能な透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装
体、及び透水性弾性舗装用敷設板を提供する。 【解決手段】 真砂土,砂質土,土,砂,火山灰,水砕
スラグ,硅砂から選択される1又は2以上の無機質粒状
物に対し、粒径が0.2〜5.0mmのコルクチップ
0.5〜15.0wt%と、樹脂系バインダ1.0〜2
0.0wt%とを混合してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊歩道や公園施設
等に用いられる透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装
体、及び透水性弾性舗装用敷設板に関し、さらに詳しく
は自然な色合い、適度な弾力性、透水性を有し、従来問
題とされていた晴天時の砂塵発生、降雨時のぬかるみな
どを改善すると共に歩行に際して疲労感を与えることも
ない、透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装体、及び
透水性弾性舗装用敷設板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市化が進み、道路網が整備された現代
社会において、舗装に対する意識は、従来の機能性を重
視したものから、周辺環境や自然環境との調和、地域個
性の表現、親しみ、潤い、快適性の創出などを重視した
景観舗装へと推移しつつある。また、従来の真砂土等の
自然土では、晴天時には砂塵等の埃が発生しやすく、降
雨時にはぬかるみが発生しやすいという問題があった。
そのため、近年では、これらの問題を解消でき、しかも
前記景観舗装の観点でも満足できるような土系自然色舗
装について、各種の研究開発がなされている。具体的に
は、セメント系、アスファルト系、樹脂系の土系自然色
舗装が検討され、土色を有する顔料や骨材等を配合し、
練り込むことにより、前記埃の発生やぬかるみの発生を
防止する試みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
土系自然色舗装は、いずれも満足できる性状を持つもの
ではなかった。まず、セメント系は、硬すぎるために土
本来の自然な風合いや歩行感を損なうものであった。即
ち、本来の自然土の路面は、硬さについては適度なクッ
ション性を有しており、歩行性に優れているが、このセ
メント系で構築した路面では硬すぎて、歩行に際して疲
労感が与えられ易く、児童が転倒した場合などにはけが
を生じ易かった。さらに、供用中のひびわれの発生など
の問題もあった。加えて、部分的な補修が難しく、補修
跡が残ってしまうという問題もあった。また、アスファ
ルト系は、耐摩耗性に優れているが、強度が低いという
問題があった。さらに、透水性を持たせた、所謂透水性
アスコンも知られているが、この透水性アスコンは空隙
が粗いため、歩行に際して靴が引っかかり易く、しかも
その空隙に砂やゴミ等が入り込んで雨水等では除去され
ないため、その透水機能が短期で失われていた。加えて
夏季等には熱でアスファルトが軟化してベタつくため、
前記のような靴の引っかかりの問題、空隙への砂やゴミ
等の充填の問題も一層表れやすくなる。さらに、樹脂系
(エマルジョンタイプ)は、強度は十分であるが、耐摩
耗性に問題があった。したがって、何れの場合も舗装面
が雨水により浸食されたり、歩行による摩擦で削り取ら
れる結果、短期間で景観を損なうものとなっていた。
【0004】また、骨材と共にゴムの小片又は粉末を用
いることにより、舗装体にクッション性を付与する提案
もなされているが、ゴムは耐熱性が低いため当初は粒状
であっても潰れて薄膜片になったり、経年の使用に際し
てクッション性が長く維持できなかったり、多量に添加
しないと効果が得られないという問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、真砂土,砂質土,土,砂,火山灰,水砕
スラグ,硅砂から選択される1又は2以上の無機質粒状
物に対し、粒径が0.2〜5.0mmのコルクチップ
0.5〜15.0wt%と、樹脂系バインダ1.0〜2
0.0wt%とを混合してなる透水性弾性舗装用材料を
提案するものである。また、前記材料を、砕石層の路盤
上、又は多孔質混合物層等の基層上に、舗装厚が2〜7
cmとなるように敷き均して弾性層を形成した透水性弾
性舗装体も提案する。さらに、前記材料を、工場等にて
板状に成形した透水性弾性舗装用敷設板をも提案するも
のであり、この敷設板は、敷き均した路盤等の上に敷設
して舗装体を形成することができる。なお、本透水性弾
性舗装材料の耐久性をより向上させるため、透水性弾性
舗装体にトップコートとして、樹脂系バインダ0.3k
g/m2 程度散布或いは塗布する。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、本発明に使用する原材料
(コルクチップ、無機質粒状物、樹脂系バインダ)につ
いて説明する。
【0007】本発明に用いるコルクチップは、周知のよ
うに気体の入った微細な細胞質で構成され、軽量、保温
性、弾力性、水や空気の遮断性、耐摩耗性などの特性を
有するものである。本発明においては、粒径が0.2〜
5.0mmのコルクチップを用いるが、粒径が0.2m
mより小さいと、弾力性等が十分に発揮されないし、透
水性が損なわれ易い。粒径が5.0mmより大きいと、
強度が低くなり、形成される微細空隙も大きくなるので
歩行に際してハイヒールの踵等がめり込むなどの問題が
生じる。このコルクは、コルク樫(Cork Oak)
の樹皮(外被)であって、剥皮した後、煮沸し、洗浄、
けづり、乾燥されて材料として供給され、特徴あるコル
ク細胞で構成されている。コルク細胞は、非常に小さ
く、16cm3 (1in3)に2億個の細胞があるとい
われ、各細胞(内腔)は空気で満たされている。内腔は
コルク容積の4/5以上を占め、嵩比重は一般的に0.
15〜0.20である。このコルクが有する圧縮性と弾
性により、従来より壜栓やガスケットとして利用され、
良好な密封性が得られる。天然樹脂膜と内腔を持った細
胞は水を通さないし、コルクは植物性油、動物性油、鉱
物油、多くの有機溶剤、炭酸ガス、水素ガス、窒素ガ
ス、空気に接してもその組成に影響や変化を生じない
し、さらに果実酸、植物性酸、希塩酸、種々の有機酸、
脂肪酸、アルカリなど数多くの化学物質にも優れた耐性
を示す。しかも細胞間の毛細管現象がなく、その独特な
細胞構成のため、コルクへの液体の浸透は非常に困難で
ある。これらの理由により、水系ばかりでなく多くの溶
剤に対する抵抗性も優れている。加えて、内腔は小さく
分割され、空気で満たされているため、断熱性が極めて
優れている。
【0008】本発明に用いる無機質粒状物は、真砂土,
砂質土,土,砂,火山灰,水砕スラグ,硅砂から選択さ
れる1又は2以上の材料であり、特にその粒度や産地を
限定するものではなく、どのようなものでもよい。例え
ば、その混合性、施工性及びその性状を考慮して、2.
36mmふるい通過量が60〜90%程度であり、透水
性を有した粒度のものを使用しても良い。
【0009】本発明に用いる樹脂系バインダは、強度、
耐水性、耐摩耗性、耐候性などの特性を有するものであ
れば種類及び性状等を限定するものではなく、例えばポ
リウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂、エポキシ樹脂等どのようなものでも使用するこ
とができ、アクリル樹脂系エマルジョンを用いても良
い。特に(一液性)湿気硬化型ポリウレタン樹脂を用い
ることが望ましい。
【0010】前記三成分、即ち無機質粒状物、コルクチ
ップ、樹脂系バインダを混合してなる舗装用材料は、無
機質粒状物に対し、コルクチップ0.5〜15.0wt
%となるように配合する。コルクチップの配合割合が
0.5wt%よりも小さい場合、コルクチップの配合効
果が十分に表われず、弾性が付与されない。逆にコルク
チップの混合割合を15.0wt%より大きくすると、
形成される弾性層は柔らか過ぎるものとなる。また、無
機質粒状物に対し、樹脂系バインダ1.0〜20.0w
t%となるように配合する。樹脂系バインダの混合割合
が1.0wt%よりも小さい場合、コルクチップや無機
質粒状物の結合性が損なわれ、コルクチップや無機質粒
状物の剥脱等が生じ易くなる。また、形成される弾性層
は強度不足が生じ、耐摩耗性などの耐久性が悪くなる。
逆に樹脂系バインダの混合割合が20.0wt%よりも
大きい場合、形成される弾性層は透水性が損なわれ易い
ものとなる。尚、前記三成分以外にも、無機質粒状物の
含水比を調整する等の目的で、セメントや各種の添加材
(剤)を添加するようにしても良い。勿論、その添加量
は無機質粒状物に対して0.5〜2.0%の範囲で添加
する。
【0011】このような舗装用材料を、透水性を有する
砕石層の路盤上、又は多孔質混合物層等の基層上に舗装
厚が1〜7cm、望ましくは2〜5cmとなるように直
接敷き均して弾性層を形成し、本発明の舗装体とする。
舗装厚が1cmより薄い場合、弾性層の強度が不足し、
舗装厚が7cmより厚い場合、施工費用が掛かるため経
済的には悪くなる。尚、舗装体の施工手順については、
後述する。
【0012】こうして得られる本発明の舗装体は、弾
性、耐摩耗性、透水性、耐久性を有し、遊歩道、園路、
コミュニティ広場、ジョギングコースなどの歩行を主体
とした箇所の表層材として適用することができる。
【0013】また、本透水性弾性舗装材料の耐久性を、
より向上させるため、表面にトップコートをかけること
が必要である。このようなトップコート剤としては、前
記樹脂系バインダを適用することができる。
【0014】尚、本発明の舗装用材料は、前述のように
無機質粒状物、コルクチップ、樹脂系バインダを混合し
てなることを特徴とするが、以下に概略的に示す3種の
組み合わせのものが特に優れている。 (1)前記無機質粒状物として砂、火山灰、水砕スラグ
を用い、前記樹脂系バインダとして湿気硬化型ポリウレ
タン樹脂を用いた舗装用材料(以下、コークサンドとい
う)。 (2)前記無機質粒状物として硅砂を用い、前記樹脂系
バインダとして湿気硬化型ポリウレタン樹脂を用いた舗
装用材料(以下、コークステップという)。 (3)前記無機質粒状物として真砂土、砂質土、土を用
い、前記樹脂系バインダとしてアクリル樹脂系エマルジ
ョンを用いた舗装用材料(以下、パークレーン改良タイ
プという)。
【0015】前記コークサンドは、自然な色合いを有
し、適度な弾力性、透水性を有するのは勿論、特に優れ
た力学的性状を有する舗装体を施工することができる。
ここで用いる砂、火山灰、又は水砕スラグとしては、粗
い粒子の砂、火山灰、又は水砕スラグが好適で、0.4
2mmふるい通過量が15%以下程度の粒度が適してい
る。細かい砂、火山灰、又は水砕スラグを使用すると、
樹脂系バインダの量が多くなるばかりでなく、透水性能
を損ない、舗装表面にクラックや膨れが発生し易いから
である。また、砂、火山灰、又は水砕スラグによっては
大きな塊が混入している場合があるので、粒径13mm
以上の塊は施工時に取り除く配慮が必要である。また、
この場合、砂、火山灰、又は水砕スラグに対して配合す
るコルクチップは、粒径が0.4〜3.2mmのものを
用いることが好ましい。このコルクチップは、0.5〜
2.0wt%、望ましくは1wt%程度配合することが
好ましい。さらに、湿気硬化型ポリウレタン樹脂は、
4.0〜8.0wt%、望ましくは6.0wt%程度配
合することが好ましい。
【0016】上記構成のコークサンドを路盤等の上に直
接敷き均して施工された舗装体は、透水性、弾性、耐摩
耗性、耐久性を有している。また、透水性アスファルト
混合物等を下地層として設けた場合、強度が高いものと
なるため、管理用車輌等の軽度の交通が可能となる。
【0017】尚、この構成のコークサンドを用い、予め
工場等にて型枠等を使用して厚みが4〜7cm程度、望
ましくは5cm程度の板状となるように成形して敷設板
とし、この敷設板を現場まで運搬して、敷き均した路盤
等の上に敷設することができる。この場合、敷設した敷
設板がずれ動いたりしないように公知の手段にて施工す
れば良い。このように敷設板を作製しておくと、プレキ
ャストコンクリート版などと同様に多量に作り置きして
おくことができるという利点がある。
【0018】前記コークステップは、特に軽量で、透水
性、弾性が高い舗装体を形成することができる。ここで
用いる硅砂としては、粗い粒子の硅砂が好適で、硅砂2
号、3号、4号2.0〜3.0mm程度の粒度が適して
いる。また、この場合、硅砂に対して配合するコルクチ
ップは、粒径が1.0〜4.0mm、望ましくは1.4
〜3.2mmのものを用いることが好ましい。このコル
クチップは、4.0〜15.0wt%、望ましくは4.
8〜7.0wt%程度配合することが好ましい。さら
に、湿気硬化型ポリウレタン樹脂は、8.0〜20.0
wt%、望ましくは10.0wt%程度配合することが
好ましい。
【0019】上記構成のコークステップを敷き均して施
工される舗装体は、歩行性や透水性が極めて優れ、表面
の微細空隙に砂やゴミ等が入りにくいため、透水性が長
期に亙って継続的に維持されるものとなる。しかし、資
材が高価であるため、例えば透水性アスファルト混合物
等を下地層として設けることにより、強度を補うように
して舗装体とすることが好ましい。
【0020】尚、この構成のコークステップを用い、予
め工場等にて敷設板を成形する場合も、下層に透水性ア
スファルト混合物層を形成しておき、その上面に厚みが
1〜3cm程度、望ましくは2cm程度となるように打
設する。こうして積層状の敷設板を成形する。この敷設
板は総厚が5cm程度であることが好ましい。
【0021】前記パークレーン改良タイプは、本願出願
人が特願平9−161066号にて提案した、真砂土,
砂質土,土等の無機質粒状物とアスファルト入りアクリ
ル樹脂系エマルジョンとを混合した土系舗装用材料の改
良タイプであり、先願に比べてより適度な弾性と透水性
を有する舗装体を施工することができる。
【0022】
【実施例】〔実施例1〕 コークサンドの配合
【表1】 尚、表1中のコルクは、永柳工業株式会社製のコルク粉
『3B』(粒径0.4〜1.3mm)と『6B』(粒径
1.4〜3.2mm)を用い、バインダは、保土谷建材
工業株式会社製の『パーステップ』(TDI/MDI〜
特殊ポリエーテルポリオールプレポリマー溶剤溶液)を
用いた。
【0023】前記の配合材料を用いて透水性弾性舗装を
実施・施工するには、図1に示すような手順にて行う。
以下、図1に基づいて施工手順を説明する。
【0024】路盤工・基層工 コークサンドに使用する路盤は、粒状路盤・基層を基本
とする。とくに路盤の施工は平滑となるように留意する
ことが望ましい。
【0025】型枠設置 施工箇所の縦縁部(側面)や起終点部の横断に縁石など
がない場合は、型枠を設置することが望ましい。型枠は
コークサンドの仕上がり厚さの木製型枠を使用すればよ
い。
【0026】混合 コークサンドの混合は、例えばモルタルミキサによって
現場で行う。火山灰やコルクの計量はポリ容器や小型の
バックホウなどによって容積計量で行い、バインダの計
量は目盛付きのホーロービーカなどによって行う。一回
の混合量はモルタルミキサの容量の60%程度、混合時
間は2〜3分程度とする。混合物の運搬は一輪車又は小
型ショベル等によって行う。コークサンドは結合剤(バ
インダ)として湿気硬化型ポリウレタン樹脂を使用して
いるため、混合後の運搬は速やかに行う必要がある。
【0027】敷きならし 敷きならしは、フィニッシャによる機械施工又は人力施
工で行う。敷きならし厚は、仕上がり厚の1.3〜1.
5倍程度を標準とする。
【0028】転圧および仕上げ 転圧は、例えば軽いスチールローラ又はスチールタンパ
を使用して平坦に締固める。その際、混合物がスチール
ローラ又はスチールタンパに付着する場合は、コンパネ
等を表面に敷くか、溶剤を薄く塗布するかなどの対策を
施すことが望ましい。仕上げは、金コテ等を使用して初
期転圧で生じた不陸を整正する目的で行う。コークサン
ドは、結合剤(バインダ)として前記湿気硬化型ポリウ
レタン樹脂を使用しているため、前記混合後の運搬と同
様に転圧も速やかに行うことが望ましい。混合から硬化
までの時間は、気温にも影響されるが40〜60分程度
である。ただし、舗装当日や翌日に雨が予想される場合
や養生期間中の気温が5℃以下の場合は、施工を避ける
ことが望ましい。
【0029】トップコート トップコートは、天候によって左右されるが、コークサ
ンドの転圧終了6時間後、簡易歩行が可能となってから
行う。トップコートは、硬化型ポリウレタン樹脂(MD
I〜特殊ポリエーテルポリオールプレポリマー溶剤溶
液,保土谷建材工業株式会社製)を使用し、ローラ刷毛
やリシンガンなどにより、硬化後の表面に均一に塗布す
る。散布量は0.3kgf/m2 を標準とする。トップ
コートの散布は、トップコート膜が厚くなるとコークサ
ンドの透水性を損なう恐れがあるため、均一に行うこと
が望ましい。
【0030】養生 養生期間は、天候によって左右されるが、晴天時におい
ては2〜3日程度が目安である。ただし、養生期間中の
気温が5℃以下の場合は施工を避けることが望ましい。
【0031】(1)コークサンドの力学的性状
【表2】 表2より明らかなように、セメント安定処理下層路盤、
石灰安定処理上層路盤と同程度の強度を有しているコー
クサンドは、遊歩道、園路、コミュニティ広場、ジョギ
ングコースなどの歩行を主体とした箇所の表層材として
適用するため、この程度の強度を確保できれば十分であ
る。
【0032】(2)弾性 結果は図2に示した。尚、ゴルフボール反発係数(GB
係数)は衝撃吸収性、スチールボール反発係数(SB係
数)は反発弾性を示し、GB係数、SB係数とも小さい
値ほど土系舗装に近く、体に対する負担が少ないと考え
られている。図2より明らかなように、他の土系舗装と
比較すると、SB係数は同程度の値を示しているが、G
B係数はかなり小さく、一般のクレイ系舗装と同程度の
弾性を有し、足に優しい舗装であるといえる。
【0033】(3)耐摩耗性 結果は図3に示した。尚、磨耗試験は、ラベリング試験
機のチェーンの代わりにナイロンブラシを取り付けたも
のを使用した。図3より明らかなように、コークサンド
は他の土系舗装に比べ高い耐摩耗性を有している。
【0034】(4)透水性
【表3】 表3より明らかなように、コークサンドは10-2cm/
sec程度の透水係数を有し、一般に透水性を目的に行
われている透水性アスファルト舗装と同程度の透水性を
有している。そのため、コークサンドは雨天時の歩行性
が良く、雨水の地下への透過、還元などの観点から環境
に優しい舗装である。
【0035】(5)凍結融解に対する耐久性 耐久性の評価は、安定処理混合物の凍結融解試験方法を
参考に−23℃(18時間)〜21±3℃(6時間)を
1サイクルとして12サイクル繰り返した後、体積変化
率、損失質量及び残存一軸圧縮強度によって行った。
【表4】 表4より明らかなように、コークサンドは寒冷地の凍結
融解に対する抵抗性を有し、耐久性に優れていることが
確認された。
【0036】こうして得られるコークサンドは、以下の
特徴を有する。 土の色調を生かし、周辺設備や自然環境にとけ込み、
落ち着いた色合いを醸しだす。 土の特徴である適度なクッション性があり、足に優し
い歩行性が得られる。 晴天時の砂塵、降雨時のぬかるみなどが発生しない。 歩行に対する摩耗抵抗性に優れている。 透水性があるため、雨天時の歩行性が良い。 寒冷地などの凍結融解に対する抵抗性に優れている。 保水性が有るため、太陽の照り返しが緩和される。
【0037】〔実施例2〕 コークステップの配合及び施工 前記実施例1における火山灰に代えて硅砂を用い、配合
割合を以下のように変更した以外は、前記と同様にして
(図1と同様の手順で)透水性弾性舗装を実施・施工し
た。 コルク…『6B』:『3B』=1:1,1:0 コルク:硅砂=20:80,35:65,50:50 バインダ添加量…4.5,6.0,7.5,9.0,1
0.5wt%
【0038】得られた透水性弾性舗装に対し、前記実施
例1と同様の試験を実施し、以下の結果を得た。 (1)コークステップの力学的性状 一軸圧縮強度;5.0〜7.9kgf/cm2 破壊時の歪み;3.8〜14.6% (2)弾性;図2 (3)耐摩耗性(磨耗断面積);2.46〜16.13
mm2 (4)透水性(透水係数);0.34〜4.84×10
-2cm/sec
【0039】尚、実施例1のコークサンドについては、
同一配合で厚み5cmの敷設板に成形したが、その物性
に関しては前記実施例1と全く同様であった。
【0040】以上、本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの
ようにでも実施することができる。例えば、顔料を添加
することによって色調を調整することも可能である。ま
た、無機質粒状物の自然含水比が非常に高く含水比の調
整が困難な場合には合成繊維、植物性繊維或いはセメン
ト、無水石膏などを添加混合して含水比の調整を行うこ
とも可能である。さらに繊維を添加することによって耐
久性を向上させることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の透水性弾性
舗装用材料は、土の自然な風合いを保ちつつ、晴天時の
砂塵、降雨時のぬかるみなどが発生することがなく、し
かも人工芝に近い適度なクッション性があり、足に優し
い歩行性が得られる。さらには、補修も容易である。し
たがって、本発明の透水性弾性舗装体及び透水弾性舗装
用敷設板は、以下のような場所に幅広く適用することが
できる。 遊歩道 公園や霊園などの園路 神社・仏閣などの参道 公園内などの広場 コミュニティ広場 料亭・旅館・住宅などの周りや通路 その他、土の自然なイメージが求められる場所
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における透水性弾性舗装体
(コークサンド)の製造手順を示す工程流れ図である。
【図2】本発明の実施例1,2における透水性弾性舗装
体(コークサンド及びコークステップ)の弾力性試験結
果を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例1における透水性弾性舗装体
(コークサンド)の磨耗試験結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C04B 26/02 16:00)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真砂土,砂質土,土,砂,火山灰,水砕
    スラグ,硅砂から選択される1又は2以上の無機質粒状
    物に対し、粒径が0.2〜5.0mmのコルクチップ
    0.5〜15.0wt%と、樹脂系バインダ1.0〜2
    0.0wt%とを混合してなることを特徴とする透水性
    弾性舗装用材料。
  2. 【請求項2】 真砂土,砂質土,土,砂,火山灰,水砕
    スラグ,硅砂から選択される1又は2以上の無機質粒状
    物に対し、粒径が0.2〜5.0mmのコルクチップ
    0.5〜15.0wt%と、樹脂系バインダ1.0〜2
    0.0wt%とを混合した材料を、路盤上、又は基層上
    に舗装厚が1〜7cmとなるように敷き均して弾性層を
    形成したことを特徴とする透水性弾性舗装体。
  3. 【請求項3】 真砂土,砂質土,土,砂,火山灰,水砕
    スラグ,硅砂から選択される1又は2以上の無機質粒状
    物に対し、粒径が0.2〜5.0mmのコルクチップ
    0.5〜15.0wt%と、樹脂系バインダ1.0〜2
    0.0wt%とを混合した材料を、一定厚みとなるよう
    に成型したことを特徴とする透水性弾性舗装用敷設板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030605A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Koichiro Kimura 舗装用材料および舗装方法
KR100469582B1 (ko) * 2002-12-09 2005-02-02 안학현 탄성 투수 도로의 포장방법
CN1304321C (zh) * 2004-08-11 2007-03-14 吴逢明 透水地材的制备方法
JP2010168888A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Tokyo Printing Ink Mfg Co Ltd 法面および法面の形成方法

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